JP2015155178A - 成形装置 - Google Patents

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Seiichi Nishimura
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Abstract

【課題】成形後の製品を意匠面側から押して離型させる形式の成形装置において、製品の意匠面にバリが形成されるのを回避することである。
【解決手段】成形装置は、金型の型締め状態において固定型20と可動型40との間で構成されるキャビティに対し、製品の成形材料を固定型に設けられたダイレクトゲートを通じて射出する。このことから、キャビティで成形される製品の意匠面が可動型の側となり、かつ、成形後の製品を意匠面側から押して離型させる形式である。
成形装置では、成形後の型開き時に固定型と可動型との間に位置する中間型30により、製品をその意匠面が露出した状態で支持し、この意匠面を金型とは別体の押出治具70で押して製品を中間型から離型させるように設定されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、樹脂製品を成形するための成形装置に関する。
この種の成形装置においては、その一例が特許文献1に開示されている。この成形装置においては、固定型と可動型とを有する金型を備え、この金型の固定型と可動型とで構成されるキャビティで製品が成形される。固定型にはランナーを経ることなくキャビティに直接連通したダイレクトゲートが設けられ、製品の成形材料となる溶融樹脂がダイレクトゲートを通じて直接キャビティに射出される。可動型には成形された製品を押して離型させるためのエジェクタピンが設けられている。なお、溶融樹脂が固定型の側から射出されることで、成形される製品はその意匠面が可動型の側となっている。
特開2003−127198号公報
特許文献1の成形装置においては、製品の成形時に溶融樹脂がキャビティから可動型に設けられたエジェクタピンの挿通孔に流れ込む恐れがあり、その場合には可動型の側に成形される製品の意匠面にバリが形成される。
本発明は、このような課題を解決しようとするものであって、その目的は、成形後の製品を意匠面側から押して離型させる形式の成形装置において、製品の意匠面にバリが形成されるのを回避することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。本発明の成形装置では、金型の型締め状態において固定型と可動型との間で構成されるキャビティに対し、製品の成形材料が固定型に設けられたダイレクトゲートを通じて射出される。このことから、成形装置はキャビティで成形される製品の意匠面が可動型の側となり、かつ、成形後の製品を意匠面側から押して離型させる形式である。
成形装置では、金型の固定型と可動型との間に中間型が配置されている一方、この金型とは別に押出治具が設けられている。中間型は、金型の型締め状態において固定型と可動型とに接合され、これらの固定型および可動型と共にキャビティを構成する。また、中間型は、金型の型開き状態において固定型と可動型とから離反され、かつ、キャビティで成形された製品をその意匠面が露出した状態で支持することが可能である。押出治具は、金型の型開き時に、可動型と中間型との間に位置するように作動して、中間型に支持された製品を意匠面側から押して中間型から離型させるように設定されている。
例えばダイレクト成形においては、金型の固定型と可動型との間で構成されるキャビティに対して成形材料が固定型の側からダイレクトゲートを通じて射出されることから、キャビティで成形される製品の意匠面が可動型の側となり、かつ、成形後の製品を意匠面側から押して離型させる必要がある。
このような条件下において、本発明では成形後の型開き時に固定型と可動型との間に位置する中間型により、製品をその意匠面が露出した状態で支持し、この意匠面を金型とは別体の押出治具で押して製品を中間型から離型させている。したがって、製品を押して離型させるためのエジェクタピンを製品の意匠面側となる可動型に設けることが不要となる。そのため、製品の成形時に成形材料がキャビティからエジェクタピンの挿通孔に流れ込んで製品の意匠面にバリが形成されるのを回避できる。
一体型ノブ製品の正面図。 一体型ノブ製品を図1の下側から視た側面図。 図1のIII−III矢視方向の断面図。 一体型ノブ製品を図1の右側から視た側面図。 図1のV−V矢視方向の断面図。 成形装置の一部を表した断面図。 成形装置の作動を表した断面図。 図7につづく成形装置の作動を表した断面図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。図1乃至5で示す一体型ノブ製品1は、例えば自動車のインストルメントパネルにおける空調設備用の基盤に取付けられて、ヒーターコントロールとして機能する。一体型ノブ製品1は、シリコン材で形成されており、適度の柔軟性をおよびクッション性を有する。
一体型ノブ製品1は、板状のベース部3から突出する複数のスイッチノブ5を一体に備えている(図1乃至5参照)。スイッチノブ5が突出する側が一体型ノブ製品1の意匠面側である。各スイッチノブ5は、ベース部3から連なるスカート部5aと、スカート部5aから立ち上る本体部5bとによって構成されている。各スイッチノブ5は中空であり、スカート部5a、また、本体部5bの外周および頂上部分が肉厚である(図3,5参照)。
スイッチノブ5は3つずつ2列に配置され、各列では隣合うスイッチノブ5の間に隙間Sが確保されている(図1乃至3参照)。この隙間Sは、スカート部5aの根元から先端側へ広くなり、本体部5bの根元から先端側の所定位置へ向けて狭まっている。この本体部5bにおける隙間Sが狭まる部分が後述の成形時におけるアンダーカットとなる。本体部5bの所定位置から先端側では、意匠面の見栄えを考慮した所定寸法の隙間Sが一定に確保されている。
前述の一体型ノブ製品1が、図6乃至8に示す成形装置によってダイレクト成形される。成形装置は、図6の上側に位置する固定型20と、下側に位置する可動型40と、両者の間に配置された中間型30とを主体とした構造の金型10を備えている。固定型20と中間型30とは引張リンク50によって連結され、可動型40と中間型30とはサポートピン60によって接続されている(図6参照)。
固定型20には、その内部を貫通したスプルー22が設けられている(図6参照)。スプルー22の一端は後述のキャビティCに直接連通したダイレクトゲート24となっている。スプルー22の他端に射出設備(図示省略)のノズル100の先端が連通して成形材料(シリコン材)が射出される。
成形装置では、ランナーを経ることなく成形材料がダイレクトゲート24を通じてキャビティCに直接射出されることから、ランナーに対応するスクラップ(廃棄材料)を廃止できる。また、キャビティCに対して成形材料が固定型20の側から射出されることから、一体型ノブ製品1はその意匠面が可動型40の側に成形される。
可動型40は、型締め装置(図示省略)に駆動されて、図6および図7の(A)に示す型締め状態、あるいは、図7の(C)に示す型開き状態に切り替えるための作動が可能である。中間型30は、可動型40のこれらの作動に連動して、型締め状態あるいは型開き状態となるように作動可能である。可動型40および中間型30の型締めあるいは型開きのための作動は、サポートピン60および固定型20に設けられたガイドピン(図示省略)によって案内される。
型締め状態においては(図6参照)、固定型20と中間型30との合わせ面P1が接合し、中間型30と可動型40との合わせ面P2が接合するとともに、固定型20と可動型40との間で中間型30を跨いでキャビティCが構成される。キャビティCの形状は一体型ノブ製品1(図1乃至5参照)に倣っている。中間型30におけるキャビティCに対応する部分は、スイッチノブ5の形状に合わせて両合わせ面P1,P2の間を貫通されている。
なお、中間型30と可動型40との合わせ面P2は公知のPLロックによってロック可能である。PLロックは、両型30,40が互いに離れる方向に所定以上の力がかかると解除される。
図7の(C)に示す型開き状態においては、固定型20と可動型40とが互いに中間型30から離反する。各型20,30,40の間の離反ストロークは引張リンク50およびサポートピン60によって決定される。成形後の型開き状態では、一体型ノブ製品1が中間型30によって支持されるように設定されている。前述のように、中間型30におけるキャビティCに対応する部分は両合わせ面P1,P2の間を貫通されている(図6参照)ため、一体型ノブ製品1は意匠面および非意匠面が露出した状態で支持される。
成形装置には、中間型30に支持された一体型ノブ製品1を意匠面側から押して該中間型30から離型させる押出治具70が、金型10とは別に設けられている(図7,8参照)。押出治具70の押出部72は、可動型40と中間型30との間の位置で中間型30に対して接近、あるいは、離反する作動が可能である。この押出部72には一体型ノブ製品1の各スイッチノブ5に対して均等に荷重をかけることのできる接触片72aが設けられている。接触片72aは、一体型ノブ製品1の各スイッチノブ5の配置に倣って3つずつ2列に配置されている。各接触片72aは、対応するスイッチノブ5の本体部5b外周の各肉厚部分に対して頂上面側から均等に荷重をかけることができる形状となっている。
成形装置には、中間型30から離型された一体型ノブ製品1を金型10の外部へ取出すためのチャック治具80が、金型10とは別に設けられている(図8参照)。チャック治具80の先端は、製品のベース部3を掴むことが可能なクランプ部80aとなっている。
つづいて、成形装置の作動について説明する。図7では成形後の型開きの作動から、一体型ノブ製品1が離型される作動までが表されている。図8では一体型ノブ製品1がチャック治具80で金型10の外部に取出される作動が表されている。
まず、金型10の型締め状態(図6参照)において、前述のように固定型20と可動型40との間に構成されるキャビティCに対して射出によって成形材料を充填し、図7の(A)で示すように一体型ノブ製品1を成形する。この後、可動型40を固定型20から離れる方向へ作動させて型開きを行う。図7の(B)で示すように、中間型30の固定型20に対する離反ストローク終端までは、PLロックによって中間型30と可動型40とがロックされて両型30,40が同期して固定型20から離反する。中間型30が固定型20に対する離反ストローク終端に到達するとPLロックが解除され、可動型40が中間型30から離反する。図7の(C)で示すように、成形後の型開き状態においては、一体型ノブ製品1がその意匠面および非意匠面が露出した状態で中間型30に支持される。
つづいて、金型10の外部で待機する押出治具70が作動を開始する。押出治具70は、可動型40と中間型30との間を金型10内部へ進行する。図7の(D)で示すように、押出治具70は、その押出部72の各接触片72aが一体型ノブ製品1の各スイッチノブ5と対応する位置まで進行する。そして、図7の(E)で示すように押出治具70の押出部72が中間型30に接近し、中間型30に支持された一体型ノブ製品1を意匠面側から押して離型させる。一体型ノブ製品1は、隣合うスイッチノブ5の間の隙間Sが本体部5bの根元から先端側へ狭まる部分がアンダーカットとなる(図2参照)ため、各スイッチノブ5が自身の内方へ潰れながら離型する。
つづいて、金型10の外部で待機するチャック治具80が作動を開始する。チャック治具80は、固定型20と中間型30との間へ進行する。図8の(A)で示すように、チャック治具80は、そのクランプ部80aによって一体型ノブ製品1のベース部3の一端をつかめる位置まで進行する。そして、図8の(B)で示すように、クランプ部80aによって一体型ノブ製品1のベース部3をつかむ。図8の(C)で示すように、チャック治具80はクランプ部80aで一体型ノブ製品1のベース部3をつかんだまま中間型30から離反する。この後、チャック治具80が金型10の外部に戻ることで、一体型ノブ製品1が金型10の外部に取出される。図8の(D)で示すように、押出治具70の押出部72が中間型30から離反する。そして、押出治具70が金型10の外部に戻る。
本発明は以上のように構成される。ダイレクト成形においては、金型の固定型と可動型との間で構成されるキャビティに対して成形材料が固定型の側からダイレクトゲートを通じて射出されることから、キャビティで成形される製品の意匠面が可動型の側となり、かつ、成形後の製品を意匠面側から押して離型させる必要がある。
このような条件下において、本発明の成形装置では成形後の型開き時に固定型20と可動型40との間に位置する中間型30により、一体型ノブ製品1をその意匠面が露出した状態で支持する。そして、この意匠面を金型10とは別体の押出治具70で押して一体型ノブ製品1を中間型30から離型させている。したがって、一体型ノブ製品1を離型させるためのエジェクタピンを製品の意匠面側となる可動型40に設けることが不要となる。そのため、一体型ノブ製品1の成形時に成形材料がキャビティCからエジェクタピンの挿通孔に流れ込んで一体型ノブ製品1の意匠面にバリが形成されるのを回避できる。
なお、一体型ノブ製品1を離型させるための押出治具70は、その押出部72が一体型ノブ製品1の各スイッチノブ5に対して均等に荷重をかけることができる。その上で、押出治具70の各接触片72aは、対応するスイッチノブ5の本体部5b外周の各肉厚部に対して均等に荷重をかけることができる。そのため、押出治具70はアンダーカットとなる形状の各スイッチノブ5をバランスよく押して一体型ノブ製品1を確実に中間型30から離型させることができる。これにより、チャック治具80で一体型ノブ製品1を金型外部へ取出す際に、スイッチノブ5の離型が未完了なままベース部3を引きあげて一体型ノブ製品1が破れるといった事態を防止できる。
以上は本発明を実施するための最良の形態を図面に関連して説明したが、この実施の形態は本発明の趣旨から逸脱しない範囲で容易に変更または変形できるものである。上述の実施形態においては、成形装置によって一体型ノブ製品1が成形されていた。しかしながら、成形装置で成形される製品は、キャビティCの形状を変更することで適宜変更可能であり一体型ノブ製品1に限定されるものではない。また、製品の成形材料は、所望する製品に合わせて適宜変更可能であり、シリコン材に限定されるものではない。押出治具70に関しても、製品の形状および材質に対応して、中間型30に支持される製品を確実に離型させることができる形状に押出部72の接触片72aを適宜設計変更可能である。
1 一体型ノブ製品
10 金型
20 固定型
24 ダイレクトゲート
30 中間型
40 可動型
70 押出治具
C キャビティ

Claims (1)

  1. 金型の型締め状態において固定型と可動型との間で構成されるキャビティに対し、製品の成形材料が固定型に設けられたダイレクトゲートを通じて射出されることから、キャビティで成形される製品の意匠面が可動型の側となり、かつ、成形後の製品を意匠面側から押して離型させる形式の成形装置であって、
    金型の固定型と可動型との間に中間型が配置されている一方、この金型とは別に押出治具が設けられ、
    中間型は、金型の型締め状態において固定型と可動型とに接合され、これらの固定型および可動型と共にキャビティを構成するとともに、金型の型開き状態において固定型と可動型とから離反され、かつ、キャビティで成形された製品をその意匠面が露出した状態で支持することが可能であり、
    押出治具は、金型の型開き時に、可動型と中間型との間に位置するように作動して、中間型に支持された製品を意匠面側から押して中間型から離型させるように設定されている成形装置。
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