JP2015169675A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】スペックルが視認されにくいプロジェクターに用いて好適な照明装置を提供する。
【解決手段】本発明の照明装置101Gは、光源装置10と、光源装置10からの光が入射するコリメート光学系11と、コリメート光学系11からの光が入射する第1のレンズ26と、第1のレンズ26からの光が入射する第2のレンズ27と、第2のレンズ27からの光を被照明領域に導く光学素子と、コリメート光学系11と第2のレンズ27との間の光路中に設けられ、第2のレンズ27において複数の2次光源像Wが形成されるように、互いに進行方向が異なる複数の光束を入射光から生成する光偏向素子と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置およびプロジェクターに関する。
プロジェクター用の光源として、高輝度、高出力の光が得られる半導体レーザー(LD)等のレーザー光源が注目されている。レーザー光源を用いたプロジェクターは、装置の小型化が図れる、色再現性に優れる、瞬時点灯が可能である、光源の寿命が長い、などの利点を有している。一方、レーザー光源から発せられるレーザー光は、一般的にコヒーレント光である。そのため、この種のプロジェクターではレーザー光の干渉により生じる斑点模様、いわゆるスペックルがスクリーン上に視認される場合がある。これにより、表示品質が大きく低下する。
下記の特許文献1には、空間光変調素子を均一に照明するためのインテグレーター光学系を備えた照明装置、およびこの照明装置を備えた画像表示装置が開示されている。特許文献1の照明装置におけるインテグレーター光学系は、1組のフライアイレンズを備えたフライアイレンズインテグレーター光学系で構成され、レーザー光源からの照明光の輝度分布を均一化する。
特開2009−175691号公報
特許文献1に記載の画像表示装置においては、インテグレーター光学系を構成する第2フライアイレンズの各レンズに対し、1個の2次光源像が形成される。しかしながら、この構成では、インテグレーター光学系からの射出光がインテグレーター光学系の後段のレンズを介して空間光変調素子に照射されたとき、空間光変調素子に入射する光の角度分布は狭い。そのため、画像表示装置の観察者にとってスペックルが視認されやすいという問題が生じる。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、スペックルが視認されにくい照明光を射出する照明装置、およびこの照明装置を用いてスペックルが視認されにくいプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の照明装置は、少なくとも一つの固体光源を備える光源装置と、前記光源装置からの光が入射するコリメート光学系と、前記コリメート光学系からの光が入射する第1のレンズと、前記第1のレンズからの光が入射する第2のレンズと、前記第2のレンズからの光を被照明領域に導く光学素子と、前記コリメート光学系と前記第2のレンズとの間の光路中に設けられ、前記第2のレンズにおいて複数の2次光源像が形成されるように、互いに進行方向が異なる複数の光束を入射光から生成する光偏向素子と、を備えることを特徴とする。
本発明の一つの態様の照明装置においては、コリメート光学系と第2のレンズとの間の光路中に設けられた光偏向素子によって、互いに進行方向が異なる複数の光束が入射光から生成され、第2のレンズにおいて複数の2次光源像が形成される。ここで、仮に光偏向素子が存在しなかったとすると、第2のレンズにおいて1個の2次光源像が形成されるだけである。これに対し、本発明の一つの態様の照明装置においては、第2のレンズにおいて複数の2次光源像が形成されるため、第2のレンズから射出される照明光の角度分布は、光偏向素子が存在しない場合に比べて広くなる。その結果、プロジェクターに用いた際にスペックルが視認されにくい照明装置を実現できる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記光偏向素子は、偏角プリズムアレイであってもよい。
光偏向素子が偏角プリズムアレイであれば、コリメート光学系からの光の角度分布を維持したまま、各複数の光束の主光線の方向のみを変更することができる。そのため、互いに進行方向が異なる複数の光束を効率良く生成することができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記光偏向素子は、前記コリメート光学系と前記第1のレンズとの間の光路中に設けられていてもよい。
この構成によれば、収差が発生しないため、第2のレンズにおいて複数の2次光源像が歪むことがない。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記コリメート光学系と前記第1のレンズとの間の光路中に設けられた拡散板をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、第2のレンズから射出される照明光の角度分布をよりブロードな分布にすることができ、スペックルが視認されにくいプロジェクターに適用可能な照明装置を実現できる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記複数の2次光源像が、デフォーカス状態にあってもよい。
この構成によれば、第2のレンズから射出される照明光の角度分布をよりブロードな分布にすることができ、スペックルが視認されにくいプロジェクターに適用可能な照明装置を実現できる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、照明光を照射する照明装置と、前記照明光を変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、前記照明装置として、本発明の一つの態様の照明装置を備えることを特徴とする。
本発明の一つの態様のプロジェクターは本発明の一つの態様の照明装置を備えているため、スペックルが視認されにくいプロジェクターを実現できる。
本発明の第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の照明装置の概略構成図である。 偏角プリズムアレイの斜視図である。 第1実施形態の照明装置において、(A)第2レンズアレイにおける複数の2次光源像、(B)偏光ビームスプリッター通過後の複数の2次光源像、をそれぞれ示す図である。 比較例の照明装置において、(A)第2レンズアレイにおける複数の2次光源像、(B)偏光ビームスプリッター通過後の複数の2次光源像、をそれぞれ示す図である。 第1実施形態の照明装置において、(A)第2レンズアレイにおける複数の2次光源像、(B)複数の2次光源像の強度分布、のシミュレーション結果をそれぞれ示す図である。 比較例の照明装置において、(A)第2レンズアレイにおける複数の2次光源像、(B)複数の2次光源像の強度分布、のシミュレーション結果をそれぞれ示す図である。 第2実施形態の照明装置の概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図7を用いて説明する。
本実施形態では、複数のレーザー光源を備えた照明装置を用いたプロジェクターの一例を示す。
図1は、第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、プロジェクター100は、赤色光用照明装置101Rと、緑色光用照明装置101Gと、青色光用照明装置101Bと、赤色光用液晶ライトバルブ102Rと、緑色光用液晶ライトバルブ102Gと、青色光用液晶ライトバルブ102Bと、色合成素子103と、投射光学系104と、を備えている。
本実施形態の赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101Gおよび青色光用照明装置101B各々は、特許請求の範囲の照明装置に対応する。本実施形態の赤色光用液晶ライトバルブ102R、緑色光用液晶ライトバルブ102Gおよび青色光用液晶ライトバルブ102B各々は、特許請求の範囲の光変調装置に対応する。
プロジェクター100は、概略すると以下のように動作する。
赤色光用照明装置101Rから射出された赤色のレーザー光は、赤色光用液晶ライトバルブ102Rに入射して変調される。同様に、緑色光用照明装置101Gから射出された緑色のレーザー光は、緑色光用液晶ライトバルブ102Gに入射して変調される。青色光用光源装置101Bから射出された青色のレーザー光は、青色光用液晶ライトバルブ102Bに入射して変調される。赤色光用液晶ライトバルブ102Rにより変調された赤色光、緑色光用液晶ライトバルブ102Gにより変調された緑色光、および青色光用液晶ライトバルブ102Bにより変調された青色光は、色合成素子103に入射して合成される。色合成素子103により合成された光は、画像光として射出され、投射光学系104によりスクリーン6に拡大投射される。このようにして、フルカラーの投射画像が表示される。
以下、プロジェクター100の各構成要素について説明する。
赤色光用照明装置101R、緑色光用照明装置101G、および青色光用照明装置101Bは、射出される光の色が異なるだけであり、装置構成は同様である。一例として、赤色光用のレーザー光源は、概ね585nm〜720nmの波長域の光を射出する。緑色光用のレーザー光源は、概ね495nm〜585nmの波長域の光を射出する。青色光用のレーザー光源は、概ね380nm〜495nmの波長域の光を射出する。
したがって、以下では、緑色光用照明装置101Gについてのみ説明し、赤色光用照明装置101Rおよび青色光用照明装置101Bについては説明を省略する。
図2に示すように、緑色光用照明装置101Gは、複数の緑色のレーザー光を照明光として射出する。緑色光用照明装置101Gは、光源装置10と、コリメート光学系11と、偏角プリズムアレイ12と、拡散板13と、インテグレーター光学系14と、重畳レンズ16と、フィールドレンズ17と、を備えている。インテグレーター光学系14は、第1のレンズアレイ24と、第2のレンズアレイ25と、を備えている。また、第2のレンズアレイ25と重畳レンズ16との間の光路中には、偏光変換素子15が設けられている。
光源装置10は、緑色光を射出する複数のレーザー光源19を備える。複数のレーザー光源19は、二次元的に配列されている。図2では、4個のレーザー光源19のみを図示するが、複数のレーザー光源19は、照明光軸AXに垂直な面内において、全体として複数行、複数列(例えば4行4列)のアレイ状に配列されている。本実施形態のレーザー光源19は、特許請求の範囲の固体光源に対応する。
照明光軸AXは、照明装置101Gから射出された複数の光ビームの束を1本の光ビームとみなしたときの、その光ビームの中心軸と定義する。
コリメート光学系11は光源装置10の光射出側に設けられ、コリメート光学系11には光源装置10からの光が入射する。コリメート光学系11は、アレイ状に配列された複数のコリメートレンズ20を備えている。複数のコリメートレンズ20の各々は、複数のレーザー光源19の各々に対応して配置されている。すなわち、複数のコリメートレンズ20は、全体として複数行、複数列(例えば4行4列)のアレイ状に配列されている。レーザー光源19の各々から射出されたレーザー光は、コリメートレンズ16の作用によって略平行化される。なお、上記のコリメート光学系11の構成に代えて、例えば行方向に配列された複数のシリンドリカルレンズと、列方向に配列された複数のシリンドリカルレンズと、を組み合わせたコリメート光学系を用いてもよい。
偏角プリズムアレイ12は、コリメート光学系11と第2のレンズアレイ25との間の光路中に設けられている。特に本実施形態の場合、偏角プリズムアレイ12は、コリメート光学系11と拡散板13との間の光路中に設けられている。偏角プリズムアレイ12は、第2のレンズアレイにおいて複数の2次光源像が形成されるように、進行方向が互いに異なる複数の光束を入射光から生成する。本実施形態では、偏角プリズムアレイ12は、進行方向が互いに異なる4種類の光束を入射光から生成する。
本実施形態の偏角プリズムアレイ12は、特許請求の範囲の光偏向素子に対応する。
図3に示すように、偏角プリズムアレイ12は、照明光軸AXの方向から見て矩形状を呈する。偏角プリズムアレイ12は、複数の偏角プリズム22を備えている。複数の偏角プリズム22は、全体として複数行、複数列のアレイ状に配列されている。図3は、偏角プリズムアレイ12のうち、2行2列分の偏角プリズム22を取り出して拡大した図面である。偏角プリズムアレイ12の全体は、図3の4個の偏角プリズムからなる単位ユニットが複数配置された構成を有している。4個の偏角プリズム22の傾斜面22cの傾斜方向は互いに異なっている。偏角プリズム22のサイズは、1個のレーザー光源19から射出される光が、少なくとも2組の単位ユニットに入射される程度の大きさに設定されることが望ましい。
偏角プリズムアレイ12における光の透過方向をz軸方向とし、z軸に垂直な面内の互いに直交する2つの軸をx軸、y軸とする。図3において、第1の偏角プリズム22Aは、傾斜面が矢印A1で示すy軸の正方向に傾いている。第2の偏角プリズム22Bは、傾斜面が矢印A2で示すy軸の負方向に傾いている。第3の偏角プリズム22Cは、傾斜面が矢印A3で示すx軸の正方向に傾いている。第4の偏角プリズム22Dは、傾斜面が矢印A4で示すx軸の負方向に傾いている。これにより、偏角プリズムアレイ12に入射した光は、互いに進行方向が異なる4種類の光束に分割されて射出される。1個の偏角プリズム22から射出された光の主光線と照明光軸AXとのなす角度を偏向角と定義すると、本実施形態の4種の偏角プリズム22による光の偏向角は、いずれも5°程度である。
拡散板13は、偏角プリズムアレイ12から射出された光を所定の拡散角度に拡散させるものである。本実施形態の場合、拡散角度は、半値全幅で例えば4°以下程度である。拡散板13には、例えば磨りガラス、ホログラフィックディフューザー、透明基板の表面にブラスト処理を施して凹凸を形成したもの、透明基板の内部にビーズのような散乱材を分散させ、散乱材により光を散乱させるものなど、周知の拡散板を用いることができる。本実施形態の場合、拡散板13は、偏角プリズムアレイ12と第1のレンズアレイ24との間の光路中に設けられているが、この配置に代えて、コリメート光学系11と偏角プリズムアレイ12との間の光路中に設けられていてもよい。
インテグレーター光学系14は、第1のレンズアレイ24と、第2のレンズアレイ25と、を有している。第1のレンズアレイ24は、複数の第1のレンズ26が照明光軸AXと直交する面内に複数行、複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。第1のレンズアレイ24は、拡散板13から射出された光を複数の部分光束に分割する光束分割素子として機能する。図示による説明は省略するが、第1のレンズ26の外形形状は、液晶ライトバルブ102Gの画像形成領域の外形形状と略相似形である。
第2のレンズアレイ25は、第1のレンズアレイ24と同様、複数の第2のレンズ27が照明光軸AXに直交する面内に複数行、複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。第2のレンズアレイ25は、後段の重畳レンズ16とともに、第1のレンズアレイ24の第1のレンズ26の像を液晶ライトバルブ102Gの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。レーザー光源19と第2のレンズアレイ25とは共役関係にあるため、第2のレンズアレイ25には2次光源像が形成される。
偏光変換素子15は、インテグレーター光学系14から射出された光の偏光方向を揃えるものである。偏光変換素子15は、偏光分離膜と位相差板とを組み合わせた偏光ビームスプリッターで構成されている。特に、偏光変換素子15は、非偏光の入射光を所定の直線偏光に変換する機能を有する。偏光変換素子15から射出された光は、重畳レンズ16に入射する。なお、インテグレーター光学系14から射出された光が直線偏光の場合には、必ずしも偏光変換素子15を設けなくてもよい。
偏光変換素子15と液晶ライトバルブ102Gとの間の光路上に、重畳レンズ16とフィールドレンズ17とが設けられている。重畳レンズ16とフィールドレンズ17とは、第2のレンズアレイ25から射出された複数の光束を被照明領域である液晶ライトバルブ102G上で互いに重畳させる。第2のレンズアレイ25から射出されたレーザー光の複数の光束は、重畳レンズ16とフィールドレンズ17とを介して液晶ライトバルブ102Gに入射する。複数の光束は、重畳レンズ16とフィールドレンズ17とによって液晶ライトバルブ102G上で互いに重畳される。これにより、液晶ライトバルブ102Gを照明する光の強度分布が均一化されるとともに、照明光軸AX周りの軸対称性が高められる。
本実施形態の重畳レンズ16およびフィールドレンズ17は、特許請求の範囲の光学素子に対応する。
緑色光用液晶ライトバルブ102Gは、図示を省略するが、一対のガラス基板の間に液晶層が挟持された液晶パネルと、液晶パネルの光入射側に配置される光入射側偏光板と、液晶パネルの光射出側に配置される光射出側偏光板と、を備える。液晶層のモードは、TNモード、VAモード、横電界モード等、特に限定されるものではない。赤色光用液晶ライトバルブ、青色光用液晶ライトバルブも、同様の構成である。
図1に示すように、色合成素子103は、クロスダイクロイックプリズム等により構成される。クロスダイクロイックプリズムは、4つの三角柱プリズムが互いに貼り合わされた構造を有する。三角柱プリズムにおいて貼り合わされる面は、クロスダイクロイックプリズムの内面になる。クロスダイクロイックプリズムの内面では、赤色光が反射して緑色光が透過するダイクロイック面と、青色光が反射して緑色光が透過するダイクロイック面と、が互いに直交している。クロスダイクロイックプリズムに入射した緑色光は、ダイクロイック面を透過してそのまま射出される。クロスダイクロイックプリズムに入射した赤色光および青色光は、ダイクロイック面で選択的に反射して緑色光の射出方向と同じ方向に射出される。このようにして3つの色光が重ね合わされて合成され、合成された色光が投射光学系104に向けて射出される。
投射光学系104は、例えば複数のレンズにより構成されている。投射光学系104は、色合成素子103から射出された画像光を被投射面であるスクリーンSCR上に投射する。
偏角プリズムアレイが設けられていない比較例の照明装置の場合、図5(A)に示すように、第2のレンズアレイ125を構成する複数の第2のレンズ127の各々に、1個の2次光源像Wが形成される。また、光が偏光変換素子115を通過した後においては、偏光分離膜の作用により、図5(B)に示すように、2次光源像Wの数が偏光分離方向に2倍に増える。
これに対して、本実施形態の照明装置の場合、上述したように、偏角プリズムアレイ12の作用により、互いに進行方向が異なる4種類の分割光束が生成される。また、4種類の分割光束の偏向角度は4°以下程度と小さい。その結果、図4(A)に示すように、第2のレンズアレイ25を構成する複数の第2のレンズ27の各々に、一部が互いに重なり合った4個の2次光源像Wが形成される。光が偏光変換素子15を通過した後においては、2次光源像Wは図4(B)に示すようになる。特に照明装置が拡散板13を備えているため、個々の2次光源像Wは若干ぼやけた状態で重なり合う。
図6(A)、(B)および図7(A)、(B)は、本発明者が行った、第2のレンズアレイ上の2次光源像の強度分布のシミュレーションの結果を示す図である。図6(A)、(B)は本実施形態の照明装置の結果を示し、図7(A)、(B)は偏角プリズムアレイを持たない比較例の照明装置の結果を示している。図6(A)、図7(A)は2次光源像自体を示し、図6(B)、図7(B)は2次光源像の強度分布を示している。図6(B)、図7(B)において、実線はx軸方向に沿う強度分布を示し、破線はy軸方向に沿う強度分布を示している。
図7(A)、(B)に示すように、比較例の場合、2次光源像Wの強度分布は一つのピークを有するが、図6(A)、(B)に示すように、本実施形態の場合、4個のピークを有する。また、比較例でのピーク強度を1とすれば、本実施形態での最大ピーク強度は約0.7である。このように、本実施形態では、比較例に比べて2次光源像Wの強度分布は広がり、ピーク強度の最大値も下がっている。本実施形態における強度分布は、比較例の強度分布に比べて、いわゆるトップハット形状により近い形状となっている。2次光源像Wの強度分布が広がるということは、液晶ライトバルブを照明する光の角度分布が広がることを意味する。
以上説明したように、本実施形態において、第2のレンズアレイ25から射出される照明光の角度分布は、偏角プリズムアレイ12が存在しない場合に比べて広くなる。その結果、スペックルが視認されにくいプロジェクターを実現することができる。また、偏角プリズムアレイ12の各偏角プリズム22による光の偏向角や拡散板13の拡散角度等を変えることにより、図4(A)に示した2次光源像Wの強度分布を調整することができる。これにより、スペックルの低減効果を調整することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図8を用いて説明する。
本実施形態では、複数のレーザー光源を備えた照明装置を用いたプロジェクターの一例を示す。
図8は、第2実施形態の照明装置を示す概略構成図である。
図8において、第1実施形態で用いた図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
第1実施形態の照明装置101Gにおいては、レーザー光源19がコリメートレンズ20の焦点位置に配置され、コリメートレンズ20から射出された光は略平行光となっていた。これに対して、図8に示すように、第2実施形態の照明装置201Gにおいては、レーザー光源19がコリメートレンズ20の焦点からずれた位置に配置されている。そのため、コリメートレンズ20から射出された光は完全には平行光にはならない。また、第2実施形態の照明装置201Gは、拡散板13を備えていない。その他の構成は第1実施形態と同様である。
第2実施形態の照明装置201Gにおいても、第1実施形態と同様、第2のレンズアレイ25を構成する第2のレンズ27に、一部が互いに重なり合った4個の2次光源像Wが形成される。このとき、レーザー光源19がコリメートレンズ20の焦点からずれた位置に配置されたことにより、個々の2次光源像Wはデフォーカス状態となって重なり合う。このように、レーザー光源19の位置がコリメートレンズ20の焦点からずれていることは、第1実施形態の拡散板13と略同等の作用を奏する。すなわち、レーザー光源19の位置がコリメートレンズ20の焦点からずれていることにより、第2のレンズ27における2次光源像Wの強度分布がトップハット形状により近い形状となる。
本実施形態においても、スペックルが視認されにくいプロジェクターを実現できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、偏角プリズムアレイが傾斜面の傾きが互いに異なる4種の偏角プリズムを備え、進行方向が互いに異なる4種の光束を生成する例を示したが、この構成に限らず、偏角プリズムアレイが傾斜面の傾きが互いに異なる少なくとも2種の偏角プリズムを備え、進行方向が互いに異なる少なくとも2種の光束を生成するものであってもよい。
上記実施形態では、光変調装置が液晶ライトバルブである例を示したが、光変調装置としてデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)を用いてもよい。
その他、上記実施形態で開示したプロジェクターの各種構成部材の数、配置等については適宜変更が可能である。
10…光源装置、11…コリメート光学系、12…偏角プリズムアレイ(光偏向素子)、13…拡散板、16…重畳レンズ(光学素子)、17…フィールドレンズ(光学素子)、 26…第1のレンズ、27…第2のレンズ、100…プロジェクター、101R,101G,101B…照明装置、102R,102G,102B…液晶ライトバルブ(光変調装置)、104…投射光学系。

Claims (6)

  1. 少なくとも一つの固体光源を備える光源装置と、
    前記光源装置からの光が入射するコリメート光学系と、
    前記コリメート光学系からの光が入射する第1のレンズと、
    前記第1のレンズからの光が入射する第2のレンズと、
    前記第2のレンズからの光を被照明領域に導く光学素子と、
    前記コリメート光学系と前記第2のレンズとの間の光路中に設けられ、前記第2のレンズにおいて複数の2次光源像が形成されるように、互いに進行方向が異なる複数の光束を入射光から生成する光偏向素子と、を備えることを特徴とする照明装置。
  2. 前記光偏向素子が、偏角プリズムアレイであることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光偏向素子が、前記コリメート光学系と前記第1のレンズとの間の光路中に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記コリメート光学系と前記第1のレンズとの間の光路中に設けられた拡散板をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記複数の2次光源像が、デフォーカス状態にあることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 照明光を照射する照明装置と、
    前記照明光を変調して画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、
    前記照明装置として、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の照明装置を備えることを特徴とするプロジェクター。
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