JP2015189221A - 鏡面化粧シート、及びこれを用いた鏡面化粧板 - Google Patents
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(クラック発生伸度の測定)
化粧シートをJIS K7127に準拠した短冊型の試験片を用意し、該試験片を、70℃の温度環境下において、引張試験機を用いて引張速度20mm/分、チャック間距離80mm、幅25mmの条件で、任意伸度で引っ張った後、該試験片をホワイトボード用マーカーでチャック間内を着色し、該着色部を布でふき取り、クラックの発生によりふき取れなくなったときの伸度をクラック発生伸度とした。
2.基板、接着層、及び上記1に記載の鏡面化粧シートを順に有する鏡面化粧板。
本発明の鏡面化粧シートは、少なくとも基材シートと表面保護層とを有し、該基材シートがガラス転移点(Tg)が−50〜130℃であり、かつ融点(Tm)が220℃よりも高い結晶性樹脂により構成され、該表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物であり、該表面保護層の所定の方法で測定されたクラック発生伸度が40%以下であり、総厚さが125μm以上であることを特徴とするものである。本発明の鏡面化粧シートについて、図1及び2を用いて説明する。
基材シートは、ガラス転移点(Tg)が−50〜130℃であり、かつ融点(Tm)が220℃よりも高い結晶性樹脂により構成されるものである。基材シートを構成する材料が結晶性樹脂であると、ガラス転移温度(Tg)よりも高い温度領域でも融点(Tm)以下であれば安定した結晶構造を有するため、温度の変化による柔軟性の変化が少ない、すなわち柔軟性の温度依存性が低く、例えば化粧シートを加温(80〜150℃)しながら被着体にラッピング加工する際に、糊(接着剤)の塗布むら、あるいは被着体表面の凹凸などの、いわゆるダクを拾うことなく、被着体に貼着した後に鏡面性が低下することがなく、また、局所的な加熱による温度むらが生じても、優れた鏡面性を維持することができる。
ここで、ガラス転移点(Tg)は、JIS K7121−1987に準拠して測定される値である。具体的には、基材シートを試験片として、該試験片を室温から20℃/分の割合で昇温させ、示差走査熱量計(DSC)にて発熱量を測定し、吸熱曲線図又は発熱曲線図を作成し、変曲点前後の直線部分にそれぞれ延長線を引き、2本の延長線間の1/2直線と吸熱曲線又は発熱曲線との交点をTgとした。
ここで、融点(Tm)は、JIS K7121−1987に準拠して測定される値である。具体的には、基材シートを試験片として、該試験片を室温から10℃/分の割合で昇温させて融解ピーク終了時より30℃高い温度まで加熱し、10分間保った後、10℃/分で40℃まで冷却し、再度同様の加熱及び冷却を繰返して得られたDSC曲線において、融解ピークの頂点の温度を融点(Tm)とした。なお、DSC曲線に複数の吸熱ピークがある場合には、最大面積の吸熱ピークの頂点温度を採用する。
着色剤の使用量は、基材シートを押出し成形して得る際の製膜性や、機械的強度を低下させない範囲であれば特に制限はない。
表面保護層は、本発明の化粧シートに耐候性、耐汚染性、耐傷性、耐溶剤性、及び耐熱性などの表面特性を付与し、かつ優れた鏡面性を付与する、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物で構成され、下記の方法で測定されたクラック発生伸度が40%以下である層である。
(クラック発生伸度の測定)
化粧シートをJIS K7127に準拠した短冊型の試験片を用意し、該試験片を、70℃の温度環境下において、引張試験機を用いて引張速度20mm/分、チャック間距離80mm、幅25mmの条件で、任意伸度で引っ張った後、該試験片をホワイトボード用マーカーでチャック間内を着色し、該着色部を布でふき取り、クラックの発生によりふき取れなくなったときの伸度をクラック発生伸度とした。
例えば、単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートなどの重合性モノマーや、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマーなどの重合性オリゴマー、ないしはプレポリマーの中から単独で、又は2種以上を組み合わせて、用いることができる。
また、光増感剤としては、例えばp−ジメチル安息香酸エステル、第三級アミン類、チオール系増感剤などを用いることができる。
プライマー層は、基材シートと表面保護層との間に設けられ、これらの層の密着性を向上させ、かつ鏡面性を向上させるために好ましく設けられる層である。
プライマー層を構成する樹脂材料(バインダー樹脂)としては、特に制限はないが、例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂などが好ましく挙げられる。また、優れた密着性と鏡面性とが得られる観点から2液硬化性樹脂が好ましい。
2液硬化性樹脂としては、主剤に硬化剤を添加して硬化する樹脂であれば特に制限はなく、主剤がポリオール(多価アルコール)であり、硬化剤がイソシアネート硬化剤である、2液硬化性ウレタン樹脂が好ましい。
マット剤の平均粒子径は、0.5〜8μmであることが好ましく、1〜5μmであることがより好ましい。平均粒子径が上記範囲内であると、優れた鏡面性が得られる。ここで、平均粒子径は、レーザー回折式、あるいはレーザー散乱式粒子径分布測定により測定される体積基準の粒子径である。
裏面プライマー層は、基材シートと各種の被着体、例えば図3に示される基板との接着性を向上させる目的で好ましく設けられる層であり、基材シートの表面保護層を設ける側の面とは反対側の面に設けられる。
裏面プライマー層を形成する樹脂材料(バインダー樹脂)としては、上記のプライマー層を形成する樹脂材料(バインダー樹脂)として記載したものが好ましく挙げられ、被着体の材質などに応じて、適宜選択される。
装飾層は、鏡面化粧シートに装飾性を与えるものであり、均一に着色が施された隠蔽層(ベタ印刷層)でもよいし、種々の模様をインキと印刷機を使用して印刷することにより形成される絵柄層であってもよいし、隠蔽層と絵柄層とを組み合わせたものであってもよい。装飾層は、通常基材シートと表面保護層との間、あるいは基材シートと好ましく設けられるプライマー層との間に設けられる。
また、絵柄層を設けることで、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)などの岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様など、あるいはこれらを複合した寄木、パッチワークなどの模様を化粧シートに付与することができる。これらの模様は通常の黄色、赤色、青色、及び黒色のプロセスカラーによる多色印刷によって形成される他、模様を構成する個々の色の版を用意して行う特色による多色印刷などによっても形成される。
また、着色剤としては、基材シートに用いられる着色剤として例示したものが好ましく挙げられる。
マスキングフィルムは、鏡面化粧シートの基板などの被着体への加工時をはじめとし、加工により得られた化粧板の運搬時や施工時の傷付き防止のために、鏡面化粧シートの表面保護層の上に好ましく設けられるフィルムである。
マスキングフィルム用基材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどのポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルムなどが好ましく挙げられる。
また、粘着剤層の厚さは、1〜20μmが好ましく、3〜10μmがより好ましい。厚さが上記範囲内であると、保管時に剥離しにくく、使用時に剥離しやすく、また粘着剤残りがしにくくなる。
本発明の鏡面化粧シートの厚さは、125μm以上であることを要する。厚さが125μmよりも薄いと、糊(接着剤)の塗布むら、あるいは被着体表面の凹凸などの、いわゆるダクを拾いやすくなり、優れた鏡面性が得られず、また隠蔽性が得られないため意匠性が低下する。
鏡面化粧シートの厚さは、125〜550μmであることが好ましく、180〜450μmであることがより好ましく、200〜400μmであることがさらに好ましい。厚さが上記範囲内であると、優れた鏡面性、加工特性が得られ、また生産効率が良好となり、材料費や輸送費のコストアップを抑えることができる。
色差ΔE=((ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2)1/2
本発明の鏡面化粧シートは、工程(1)基材シートを形成する工程、工程(3)該基材シート上に、電離放射線硬化性樹脂組成物を塗布し、架橋硬化させて表面保護層を形成する工程を順に経る、あるいは好ましくは、工程(1)基材シートを形成する工程、工程(2)該基材シートにプライマー層及び/又は裏面プライマー層を形成する工程、(3)該プライマー層上に、電離放射線硬化性樹脂組成物を塗布し、架橋硬化させて表面保護層を形成する工程を順に経ることにより製造することができる。
基材シートは、樹脂材料に所望により着色剤やその他添加剤を添加した樹脂組成物を、例えば、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出し法などの方法によりシート化して得る。ここで、必要に応じて、2軸延伸してもよい。
電離放射線として電子線を用いる場合、その加速電圧については、用いる樹脂や層の厚みに応じて適宜選定し得るが、通常加速電圧70〜300kV程度で未硬化樹脂層を硬化させることが好ましい。
照射線量は、樹脂層の架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜100kGy(1〜10Mrad)、さらに好ましくは30〜70kGy(3〜7Mrad)の範囲で選定される。
また、電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速器を用いることができる。
本発明の鏡面化粧板は、基板、接着層、及び本発明の鏡面化粧シートを順に有するものである。本発明の化粧板について、図3を用いて説明する。
本発明の鏡面化粧板に用いられる基板としては、特に限定されず、木材などの木質系の板、プラスチックフィルムやプラスチックシート、金属板、窯業系素材などを用途に応じて適宜選択することができる。
また、プラスチックフィルムやプラスチックシートを基板として用いる場合には、化粧シートとの密着性を向上させるために、所望により、その片面または両面に、コロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン−紫外線処理法などの酸化法や、サンドブラスト法、溶剤処理法などの凹凸化法といった物理的または化学的表面処理を施すことができる。
接着層の厚さは特に制限はないが、通常、1〜100μmの範囲である。この範囲とすることで、優れた接着性と、表面保護層のクラック発生の抑制効果が得られる。
1.鏡面性の評価(目視による評価)
実施例及び比較例で得られた化粧シート及び化粧板について、三波長域発光型蛍光灯(「FPL27EX−N(型番)」,パナソニック(株)製)の下で該蛍光灯が化粧シートの表面に写りこむ像を目視により確認し、下記の基準で評価した。
○ :蛍光灯の像が明確に見えた。
△ :蛍光灯の像の波打ちが若干発生して見えるが、実用上問題なかった。
× :蛍光灯の像の浪打ちが発生し、荒れも発生していた。
××:蛍光灯の像の波打ちが著しく、荒れも著しかった。
2.加工特性の評価
溶融装置(「MC−12(型番)」,ノードソン(株)製)を用いて、115℃の温度で溶融したポリウレタン系ホットメルト接着剤(「ハイボン4836(品番)」,日立化成ポリマー(株)製)が80μm厚となるように平板形状のMDF(厚さ3mm、JIS A5905:2003に準じたもの)に塗布して接着層を形成した。次いで、実施例及び比較例で得られた化粧シートの基材とMDFとを前記接着層を介して接着した。化粧シートの剥がれやクラックの発生などの仕上がりの状態を目視し、下記の基準で評価した。
○ :剥がれやクラックはほとんど確認されなかった。
× :軽微な剥がれ及び/又はクラックが確認された。
××:著しい剥がれ及び又はクラックが確認された。
3.耐傷性の評価
実施例及び比較例で得られた化粧シートを、29.4KPa(300g/cm2)荷重となるように調整された錘にスチールウール(#0000)を取り付けて、該スチールウールで化粧シートを50回擦り、化粧シートの表面の艶の変化を目視し、下記の基準で評価した。
◎ :外観の変化はほとんど確認されなかった。
○ :外観の軽微な変化が確認されたが、実用上問題なかった。
○△:○及び△の間程度の外観の変化が確認されたが、実用上問題なかった。
△ :外観の変化が確認されたが、実用上問題なかった。
× :著しい外観の変化が確認された。
4.耐熱性の評価(ドライヒート試験)
実施例及び比較例で得られた化粧シートに、75℃に加熱したアルミニウム製の冶具(直径:10cmの円柱形,重さ:700g)をのせて20分間放置した後、冶具をのせた箇所の外観の艶の変化、熱しわの発生を目視し、下記の基準で評価した。
○ :外観の変化(艶むらや熱しわ)はほとんど確認されなかった。
× :外観の変化(艶むらや熱しわ)が確認された。
5.隠蔽性の評価
実施例及び比較例で得られた化粧シートについて、隠蔽率試験紙(JIS K5400 7.2(2)(f))の黒地を下地にしたときと白地を下地にしたときとの二点において、JIS Z 8729−1994に規定されるCIE(国際照明委員会)L*a*b*表色系におけるL*、a*、及びb*をD65光源及び10度の視野条件で分光測色計を用いて測定し、該二点におけるL*、a*、及びb*の差を各々ΔL*、Δa*、及びΔb*とし、以下の式を用いて算出したΔEである。ΔEの数値が低いほど、隠蔽性が高く、鏡面性に優れることを示す。
色差ΔE=((ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2)1/2
○ :色差ΔEは0.5未満であった。
△ :色差ΔEは0.5以上1.2未満であった。
× :色差ΔEは1.2以上であった。
着色ポリエチレンテレフタレート樹脂シート(厚さ:150μm,「ルミラーE20(商品名)」,東レ株式会社製)を基材シートとし、その一方の面に、ポリエステル樹脂組成物(二液熱硬化型樹脂タイプ,平均粒子径4μmのマット剤を樹脂成分100質量部に対して6質量部を添加した樹脂組成物である。)を塗布してプライマー層(厚さ:2μm)を形成し、他方の面にポリエステル−ウレタン樹脂組成物を塗布して裏面プライマー層(厚さ:2μm)を形成した。
次いで、プライマー層上に、電離放射線硬化性樹脂組成物(ウレタンアクリレートオリゴマー(官能基数:3))をグラビア印刷によって塗布量10g/m2で塗布して、塗膜を形成した。次いで、175keV及び5Mrad(50kGy)の条件で電子線を照射して上記塗膜を架橋硬化させ、表面保護層(厚さ:10μm)を形成し、鏡面化粧シートを得た。得られた鏡面化粧シートの厚さは164μmであり、表面保護層のクラック発生伸度は15%であった。
さらに、表面保護層側に、粘着剤層(アクリル樹脂系粘着剤,厚さ:5μm)を有するポリエチレンフィルム(厚さ:50μm)を表面保護層と粘着剤層とが対向するようにして、マスキングフィルムを積層した。
その後、得られた鏡面化粧シートの裏面プライマー層側の面にエチレン−酢酸ビニル系接着剤(水性エマルジョンタイプ,「BA−20(商品名)」,中央理化株式会社製)を塗布して接着層(厚さ:70μm)を形成し、中密度木質繊維板(MDF,厚さ:18mm)と貼着して鏡面化粧板を得た。
得られた化粧シート及び化粧板について上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例1において、基材シートの厚さを250μmとして総厚さを264μmとした以外は、実施例1と同様にして鏡面化粧シート及び鏡面化粧板を得た。得られた鏡面化粧シートの表面保護層のクラック発生伸度は15%であった。
得られた化粧シート及び化粧板について上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例1において、基材シートの厚さを500μmとして総厚さを514μmとした以外は、実施例1と同様にして鏡面化粧シート及び鏡面化粧板を得た。得られた鏡面化粧シートの表面保護層のクラック発生伸度は15%であった。
得られた化粧シート及び化粧板について上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例1において、表面保護層を形成する電離放射線硬化性樹脂中のウレタンアクリレートオリゴマー(官能基数:3)を、ウレタンアクリレートオリゴマー(官能基数:3)を80質量部とウレタンアクリレートオリゴマー(官能基数:2)を20質量部とを混合したものにかえた以外は、実施例1と同様にして鏡面化粧シート及び鏡面化粧板を得た。得られた鏡面化粧シートの表面保護層のクラック発生伸度は30%であった。
得られた化粧シート及び化粧板について上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例1において、表面保護層を形成する電離放射線硬化性樹脂中のウレタンアクリレートオリゴマー(官能基数:3)を、ウレタンアクリレートオリゴマー(官能基数:6)にかえた以外は、実施例1と同様にして鏡面化粧シート及び鏡面化粧板を得た。得られた鏡面化粧シートの表面保護層のクラック発生伸度は30%であった。
得られた化粧シート及び化粧板について上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例2において、基材シートを構成する樹脂材料を第1表に示されるものにかえた以外は、実施例2と同様にして鏡面化粧シート及び鏡面化粧板を得た。得られた鏡面化粧シートの表面保護層のクラック発生伸度は15%であった。
得られた化粧シート及び化粧板について上記の評価を行った。評価結果を第1表に示す。
実施例1において、基材シートの厚さを86μmとして、総厚さを100μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び化粧板を得た。得られた化粧シートの表面保護層のクラック発生伸度は15%であった。
得られた化粧シート及び化粧板について上記の評価を行った。評価結果を第2表に示す。
実施例1において、表面保護層を形成する電離放射線硬化性樹脂中のウレタンアクリレートオリゴマー(官能基数:3)を、ウレタンアクリレートオリゴマー(官能基数:3)を50質量部と熱可塑性樹脂(アクリル系樹脂,重量平均分子量:2〜3万)50質量部とを混合したものにかえた以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び化粧板を得た。得られた化粧シートの表面保護層のクラック発生伸度は50%であった。
得られた化粧シート及び化粧板について上記の評価を行った。評価結果を第2表に示す。
PBT:ポリブチレンテレフタレート樹脂シート(「OK01WW(商品名)」,大倉工業株式会社製)
PEN:ポリエチレンナフタレート樹脂シート(「テオネックス(商品名)」,帝人デュポンフィルム株式会社製)
基材シートとして実施例1と同じPET樹脂シートを用いているものの、総厚さが薄い比較例1では隠蔽性が得られず意匠性の点で良好な結果が得られなかった。また、基材シートとして実施例1と同じポリプロピレン樹脂シートを用いているものの、クラック発生伸度が50%と大きい比較例2では耐傷性の点で良好な結果が得られなかった。
これらの実施例及び比較例の結果から、本発明の化粧シート及び化粧板は、優れた鏡面性及び意匠性を有し、加工時にクラックが発生しない優れた加工特性と、優れた表面特性をバランスよく有するものであることが確認された。
2. プライマー層
3. 表面保護層
4. 裏面プライマー層
5. マスキングフィルム
10.鏡面化粧シート
20.鏡面化粧板
21.基板
22.接着層
Claims (7)
- 少なくとも基材シートと表面保護層とを有し、該基材シートがガラス転移点(Tg)が−50〜130℃であり、かつ融点(Tm)が220℃よりも高い結晶性樹脂により構成され、該表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物であり、下記の方法で測定された該表面保護層のクラック発生伸度が40%以下であり、総厚さが125μm以上である鏡面化粧シート。
(クラック発生伸度の測定)
化粧シートをJIS K7127に準拠した短冊型の試験片を用意し、該試験片を、70℃の温度環境下において、引張試験機を用いて引張速度20mm/分、チャック間距離80mm、幅25mmの条件で、任意伸度で引っ張った後、該試験片をホワイトボード用マーカーでチャック間内を着色し、該着色部を布でふき取り、クラックの発生によりふき取れなくなったときの伸度をクラック発生伸度とした。 - 結晶性樹脂がポリエステル樹脂である請求項1に記載の鏡面化粧シート。
- 表面保護層の厚さが5〜20μmである請求項1又は2に記載の鏡面化粧シート。
- 電離放射線硬化性樹脂組成物に含まれる電離放射線硬化性樹脂が電子線硬化性樹脂である請求項1〜3のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
- 基材シートと表面保護層との間にプライマー層を有し、かつ基材シートの表面保護層を有する側とは反対側に裏面プライマー層を有する請求項1〜4のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
- 表面保護層の上に、さらにマスキングフィルムを有する請求項1〜5のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
- 基板、接着層、及び請求項1〜6のいずれかに記載の鏡面化粧シートを順に有する鏡面化粧板。
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