JP2015199417A - ウェビング巻取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェビングの引張りに対するストッパ及びガイド手段の強度を向上できるウェビング巻取装置。【解決手段】車両緊急時にロックベース40の回転が阻止された状態でウェビングが引出されると、スプール18がロックベース40と相対回転し、エネルギー吸収部材が変形する。スプール18の回転量を制限するストッパ76はガイド部材66の内周部と係合しているので、この係合部の強度を向上できる。【選択図】図2
Description
本発明は、ロックベースに対するスプールの引出方向の回転をストッパによって阻止できるウェビング巻取装置に関する。
ストッパのスプール中心軸線側の部分に形成された雌ねじがロックベースに形成された雄ねじに螺合したウェビング巻取装置がある(一例として、下記特許文献1を参照)。ロック機構及びフォースリミッタ機構が作動されて、ストッパがスプールと共に引出方向へ回転されると、ストッパがロックベースの雄ねじに案内されてロックベースへ接近移動される。ストッパがロックベースに当接されて接近移動が阻止されることによってスプールの引出方向への回転が阻止される。このような構成では、ロックベースの回転阻止状態でウェビングが引張られると、ストッパの雌ねじはロックベースの雄ねじから軸力を受ける。このような軸力に対する雄ねじ及び雌ねじの強度を高めるためにストッパの雌ねじ及びロックベースの雄ねじのねじ径を大きくすると、ストッパが大型化する。
本発明は、上記事実を考慮して、ストッパを特に大型化することなく、ウェビングの引張りに対するストッパ及びガイド手段の強度を向上できるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング巻取装置は、ウェビングが引出されることによって引出方向へ回転するスプールと、前記スプールと一体に回転可能に設けられ、車両緊急時に引出方向への回転が制限されるロックベースと、前記車両緊急時に前記スプールが前記ロックベースに対して引出方向に相対回転されることによって変形されて前記スプールの回転力を吸収するエネルギー吸収部材と、前記相対回転によって移動端へ向けて移動可能とされると共に、前記移動端で前記相対回転を阻止するストッパと、前記ストッパに径方向外側から係合し、前記相対回転によって前記ストッパを前記移動端側へ移動させるガイド手段と、を備えている。
請求項1に記載のウェビング巻取装置では、ガイド手段が外側からストッパに係合される。このため、ストッパを特に大型化することなく、ガイド手段やストッパの回転中心からガイド手段とストッパとの係合部分までの長さを大きくできる。これによって、ストッパが移動された際にガイド手段とストッパとの係合部分に作用する単位面積当たりの荷重が低減され、強度を向上できる。
請求項2に記載のウェビング巻取装置は、請求項1に記載のウェビング巻取装置において、前記ガイド手段は、前記ストッパに形成された雄ねじに螺合される雌ねじとされている。
請求項2に記載のウェビング巻取装置では、ガイド手段が雌ねじとされて、ストッパに形成された雄ねじにスプール回転半径方向外側から螺合される。このため、スプールの雄ねじと雌ねじとの螺合部分までの長さ(ねじ径)を大きくでき、雄ねじに対して雌ねじが回転された際に雌ねじから雄ねじに付与される単位面積当たりの軸力を低減できる。これによって、ストッパを大きくすることなくロックベースの回転阻止状態でのウェビングの引張りに対するねじ部の強度を向上できる。
請求項3に記載のウェビング巻取装置は、請求項1又は請求項2に記載のウェビング巻取装置において、前記ガイド手段が形成され、前記スプール及び前記ロックベースの一方とは別体で構成されて前記一方に相対回転不能に設けられると共に、前記一方よりも機械的強度が高く設定されたガイド部材を備えている。
請求項3に記載のウェビング巻取装置では、ガイド部材にガイド手段が形成され、このガイド部材がスプール及びロックベースの一方に相対回転不能に設けられる。ここで、ガイド部材の機械的強度は、前記一方よりも高く設定される。このため、前記一方の機械的強度を特に高く設定しなくても、ガイド部材がストッパから受ける荷重に対する機械的強度を確保できる。
請求項4に記載のウェビング巻取装置は、請求項3に記載のウェビング巻取装置において、前記ガイド部材と前記スプール及び前記ロックベースの一方との間で回転力を伝達して前記ガイド部材の前記一方に対する相対回転を阻止する複数の回転力伝達部を備えている。
請求項4に記載のウェビング巻取装置は、複数の回転力伝達部を備えている。このため、ガイド部材とスプール及びロックベースの一方との間で回転力が伝達される際に、この回転力が複数の回転力伝達部にそれぞれ分散される。これによって、ガイド部材とスプール及びロックベースの一方との間で回転力が伝達される際の応力集中を抑制できる。なお、抑制とは単に抑えるのみでなく、阻止する場合を含む意味として、この明細書全体を通して用いる。
請求項5に記載のウェビング巻取装置は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のウェビング巻取装置において、前記ストッパは、外周部に前記ガイド手段が係合する円板状に形成されている。
請求項5に記載のウェビング巻取装置では、円板形状のストッパの外周部にガイド手段が係合され、ストッパはガイド手段から中央側の荷重を受ける。このため、ストッパの中央側でガイド手段からストッパ径方向外側の荷重を受けるような構成に比べて、ガイド手段とストッパとの係合部分に作用する単位面積当たりの荷重を低減できる。なお、円板状とは内側に孔が形成されて環状となった場合をも含む意味として、この明細書全体を通して用いる。
以上説明したように、本発明に係るウェビング巻取装置では、ストッパを特に大型化することなく、ウェビングの引張りに対するストッパ及びガイド手段の強度を向上できる。
次に、本発明の一実施の形態を図1から図3に基づいて説明する。なお、各図において矢印FRはウェビング巻取装置10の前側を示し、矢印LHは左側を示し、矢印UPは上側を示す。
<本実施の形態の構成>
図1に示されるように、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10は、車両のリヤシートの後側で車両の骨格部材や補強部材に固定されるフレーム12を備えている。フレーム12は左右方向に対向する壁部14、16を備えており、壁部14と壁部16との間にはスプール18が設けられている。スプール18の軸方向は左右方向に沿っており、スプール18には中心軸線に沿って貫通孔20が形成されている。スプール18にはウェビング22の長手方向基端側が係止されており、スプール18が軸周りに巻取方向に回転されることによって、ウェビング22がスプール18の外周部に層状に巻取られる。また、スプール18の左側には回転部材24が設けられている。回転部材24は、スプール18の左側から貫通孔20に嵌挿されており、これによって、回転部材24のスプール18に対する相対回転が阻止されている。
図1に示されるように、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10は、車両のリヤシートの後側で車両の骨格部材や補強部材に固定されるフレーム12を備えている。フレーム12は左右方向に対向する壁部14、16を備えており、壁部14と壁部16との間にはスプール18が設けられている。スプール18の軸方向は左右方向に沿っており、スプール18には中心軸線に沿って貫通孔20が形成されている。スプール18にはウェビング22の長手方向基端側が係止されており、スプール18が軸周りに巻取方向に回転されることによって、ウェビング22がスプール18の外周部に層状に巻取られる。また、スプール18の左側には回転部材24が設けられている。回転部材24は、スプール18の左側から貫通孔20に嵌挿されており、これによって、回転部材24のスプール18に対する相対回転が阻止されている。
一方、フレーム12の左側には、車両衝突時等の車両緊急時に作動するプリテンショナ26が設けられている。プリテンショナ26が作動されることによって、回転部材24が巻取方向に回転される。これによって、スプール18が巻取方向に回転されて、ウェビング22がスプール18に巻取られる。また、プリテンショナ26の左側にはスプリングハウジング28が設けられており、回転部材24がスプリングハウジング28に回転自在に支持されている。スプリングハウジング28内には、渦巻きばね(図示省略)が設けられている。渦巻きばねは、回転部材24に係合されており、これによって、スプール18が巻取方向へ付勢されている。
一方、スプール18の貫通孔20の内側には、エネルギー吸収部材としてのトーションシャフト30が設けられている。トーションシャフト30は軸部32を備えており、軸部32の左側には連結部34が形成されている。また、軸部32の右側には連結部36が形成されており、更に、連結部36の右側には支持軸38がスプール18に対して同軸上に突出形成されている。トーションシャフト30の左側の連結部34は、スプール18の貫通孔20の内側で係合しており、これによって、トーションシャフト30のスプール18に対する相対回転が阻止されている。
また、スプール18の右側にはロックベース40が設けられている。ロックベース40の左側の端面は、スプール18の右側の端面に当接されており、また、ロックベース40は、トーションシャフト30の右側の連結部36に係合されてトーションシャフト30に対する相対回転が阻止されている。これによって、ロックベース40がスプール18と一体的に回転可能とされている。但し、ロックベース40の回転が阻止された状態で、トーションシャフト30の機械的強度を上回る回転力がスプール18に作用すると、トーションシャフト30の軸部32が捻り変形されながらスプール18が回転される。
さらに、ロックベース40にはロックパウル42が回動可能に支持されている。ロックパウル42は、フレーム12の右側の壁部16に形成されたラチェット孔44の内側に配置されており、回動されることによってラチェット孔44のラチェット歯に噛合う。これによって、ロックベース40の巻取方向とは反対の引出方向への回転が阻止される。ロックベース40の右側にはセンサ機構46が設けられている。センサ機構46はVギヤ48を備えている。Vギヤ48は外周部にラチェット歯が形成されており、トーションシャフト30の支持軸38に回転自在に支持されている。また、Vギヤ48にはロックパウル42に形成された係合軸50が係合されており、ロックベース40がVギヤ48に対して引出方向に相対回転されることによってロックパウル42が回動されてラチェット孔44のラチェット歯に噛合う。
また、ロックベース40とVギヤ48との間には、図示しないスプリングが設けられており、ロックベース40と共にスプリングが引出方向へ回転されると、Vギヤ48がスプリングによって引出方向に押圧される。これによって、Vギヤ48はロックベース40に追従して引出方向へ回転される。但し、ロックベース40が引出方向に回転した際にスプリングが弾性変形されることによって、ロックベース40はVギヤ48に対して引出方向に相対回転できる。
一方、センサ機構46は第1カバー52を備えており、Vギヤ48は第1カバー52内に収容されている。第1カバー52の内側には、内歯のラチェット歯がトーションシャフト30の支持軸38に対して同軸上に形成されている。このラチェット歯に対応してVギヤ48にはWSIR機構を構成するWパウル54が揺動可能に支持されている。WSIR機構は、車両衝突時等の車両緊急時にスプール18が所定の大きさ以上の回転加速度で引出方向に回転されることによって作動される。スプール18と共にVギヤ48が所定の大きさ以上の回転加速度で引出方向に回転されると、Wパウル54が揺動されて第1カバー52のラチェット歯に係合される。これによって、Vギヤ48の引出方向への回転が阻止される。
さらに、第1カバー52の右側には第2カバー56が設けられており、第1カバー52は第2カバー56の内側に収容されている。トーションシャフト30の支持軸38の先端側は、第1カバー52を貫通して、第2カバー56に回転自在に支持されている。第2カバー56にはVSIR機構を構成する加速度センサ58が設けられており、VSIR機構は車両衝突時等の車両急減速状態で作動される。加速度センサ58は、車両衝突時に慣性で転動する硬球60を備えている。硬球60が転動すると、加速度センサ58のセンサパウル62が硬球60によって押上げられてVギヤ48のラチェット歯に噛合う。これによって、Vギヤ48の引出方向への回転が阻止される。
一方、図2に示されるように、スプール18に形成された貫通孔20の一端部(右側端部)は拡径されて嵌合部64とされており、嵌合部64にはガイド部材66が嵌挿されている。ガイド部材66はスプール18よりも機械的強度、特に、せん断荷重に対する強度が高い金属材料によって筒形状とされて、ガイド部材66のスプール18軸方向他端(左側端部)には底部68が形成されている。底部68の径方向中央側には円孔70が形成されており、円孔70にはトーションシャフト30が貫通される。
ガイド部材66の外周部には回転力伝達部としての複数の凸部72が突出形成されている。これらの凸部72に対応して嵌合部64は回転力伝達部としての複数の凹部74を備えており、ガイド部材66が嵌合部64に嵌挿されると、各凸部72が各凹部74に嵌挿され、これによって、ガイド部材66のスプール18に対する相対回転が阻止される。また、ガイド部材66の内側にはストッパ76が設けられている。ストッパ76は円板状に形成されていると共に、外周部には雄ねじ78が形成されている。これに対して、ガイド部材66の内側面にはガイド手段としての雌ねじ80が形成されており、スプール18と共にガイド部材66が引出方向へ回転された際の回転半径方向外側からストッパ76の雄ねじ78に螺合されている。ガイド部材66がストッパ76に対して引出方向に相対回転されると、ストッパ76がガイド部材66に対してスプール18軸方向他側(左側)へ移動される。
一方、ロックベース40のスプール18側(左側)の面には回転制限手段としての筒部82がロックベース40に対して同軸上に形成されている。本ウェビング巻取装置10の組付状態で、筒部82は嵌合部64の内側でスプール18に対して同軸上に配置される。筒部82の内周形状はトーションシャフト30の右側の連結部36の外周形状と同形状(厳密には連結部36の外周形状よりも僅かに大きな相似形状)とされており、連結部36が筒部82に嵌挿される。これによって、ロックベース40のトーションシャフト30に対する回転が阻止される。
また、筒部82の外周形状は複数の凸部84が周方向に断続的に形成された非円形とされている。ストッパ76には、筒部82の外周形状に対応した孔部86が筒部82に対して同軸上に形成されている。孔部86の内周形状は筒部82の外周形状と同じ形状(厳密には、筒部82の外周形状よりも僅かに小さな相似形状)とされており、筒部82が孔部86を貫通している。このため、ストッパ76のロックベース40に対する相対回転が阻止される。図3(A)に示されるように、ストッパ76は初期状態で筒部82の基端側(ロックベース40側)に配置されると共に、この状態で、ストッパ76の雄ねじ78がガイド部材66の雌ねじ80に螺合している。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウェビング巻取装置10では、車両衝突時等の車両緊急時に、乗員の身体に装着されたウェビング22が引張られて、スプール18と共にロックベース40が所定の大きさ以上の回転加速度で引出方向へ回転されると、センサ機構46のWSIR機構が作動される。また、車両衝突による車両の急減速状態では、センサ機構46のVSIR機構が作動される。このように、WSIR機構やVSIR機構が作動されることによって、Vギヤ48の引出方向の回転が阻止される。
この状態で、スプール18と共にロックベース40が引出方向へ回転され、これによって、ロックベース40がVギヤ48に対して引出方向へ相対回転されると、ロックベース40に設けられたロックパウル42が回動される。これによって、ロックパウル42の歯が右側の壁部16のラチェット孔44の内歯に係合されると、ロックベース40の引出方向への回転が阻止されて、スプール18の引出方向への回転が阻止される。これによって、ウェビング22のスプール18からの引出しが阻止される。
また、この状態で、スプール18の引出方向への回転力がトーションシャフト30の軸部32の機械的強度を上回ると、軸部32が捻り変形されながらスプール18が引出方向へ回転される。このスプール18の回転量分だけウェビング22がスプール18から引出されると共に、スプール18の回転力のエネルギーの一部がトーションシャフト30の捻り変形に供されて吸収される。
一方、ロックベース40の回転阻止状態でスプール18が引出方向に回転されることによって、ガイド部材66がストッパ76に対して引出方向へ相対回転される。ストッパ76は筒部82によってロックベース40に対する相対回転が阻止されており、また、ストッパ76の雌ねじ80がガイド部材66の雄ねじ78に螺合されている。このため、ガイド部材66がスプール18と共に引出方向へ回転されると、ストッパ76がスプール18軸方向にガイド部材66の底部68側(左側)へ移動される。
スプール18がロックベース40に対して引出方向へ所定回数回転されると、図3(B)に示されるように、ストッパ76がガイド部材66の底部68に当接され、これによって、ストッパ76が底部68側への移動端に到達してストッパ76の底部68側への移動が阻止される。ストッパ76の底部68側への移動が阻止されることによって、ガイド部材66は引出方向への回転が阻止される。ガイド部材66はスプール18に対して相対回転不能であるため、これによって、スプール18の引出方向の回転が阻止される。
ここで、本実施の形態では、雄ねじ78がストッパ76の外周部に形成されて、雌ねじ80がガイド部材66の内側面に形成される。このため、雌ねじがストッパの内側面に形成されて、ストッパにおけるスプール径方向中央側に雄ねじが設けられる構成に比べて、ストッパ76を大型化することなく雄ねじ78及び雌ねじ80のねじ径を大きくできる。これによって、雄ねじ78と雌ねじ80との接触面積を大きくでき、ストッパ76の雄ねじ78がガイド部材66の雌ねじ80から受ける単位面積当たりの軸力を低減できる。
更に詳細に言うと、ストッパ76の底部68側への移動阻止状態でスプール18に引出方向の回転力が作用すると、ストッパ76の雄ねじ78及びガイド部材66の雌ねじ80の各ねじ山には軸方向のせん断荷重が作用される。ここで、本実施の形態では、雄ねじ78と雌ねじ80との接触面積を大きくできるため、雄ねじ78及び雌ねじ80の各ねじ山に作用される単位面積当たりのせん断荷重を小さくできる。これによって、ロックベース40の回転阻止状態でのウェビング22の引張りに対する雄ねじ78及び雌ねじ80の強度を向上できる。
また、ガイド部材66は、スプール18とは別体で構成され、しかも、ガイド部材66のせん断荷重に対する機械的強度はスプール18よりも高い。これによっても、ストッパ76の底部68側への移動阻止状態でスプール18に引出方向の回転力が作用した際のガイド部材66の雌ねじ80の変形を抑制でき、ストッパ76は円滑にスプール18軸方向へ移動できる。
さらに、スプール18が回転されると、ガイド部材66の凸部72が凹部74の内側面によって回転方向へ押圧され、これによって、スプール18からガイド部材66へ回転が伝達される。ここで、凸部72はガイド部材66に複数形成され、凹部74はスプール18の嵌合部64に複数形成されるため、スプール18の回転力が各凸部72及び各凹部74に分散される。これによって、ガイド部材66の回転阻止状態でスプール18に引出方向の回転力が付与されても、1つの凸部72や1つの凹部74に荷重が集中することなく、スプール18の回転を効果的に阻止できる。
また、ストッパ76がガイド部材66の底部68に当接した状態でスプール18に引出方向の回転力が付与されると、ガイド部材66の雌ねじ80とストッパ76の雄ねじ78との間の軸力の分力によって、ストッパ76が径方向中央側へ変形しようとする。ここで、ストッパ76は、円板状に形成されているため、このような変形を効果的に抑制でき、雌ねじ80と雄ねじ78との螺合を維持できる。
しかも、ストッパ76の孔部86にはロックベース40の筒部82が貫通されている。このため、ストッパ76が径方向中央側へ変形しようとすると、ストッパ76が筒部82によって孔部86の内側から支えられる。これによっても、ストッパ76の変形を効果的に抑制でき、雌ねじ80と雄ねじ78との螺合を維持できる。
なお、本実施の形態では、ガイド手段としてのガイド部材66がスプール18に設けられて、回転阻止手段としての筒部82がロックベース40に設けられた構成であった。しかしながら、ガイド手段が外側からストッパに係合する構成であれば、ガイド手段がロックベースに設けられて、回転阻止手段がスプールに設けられる構成であってもよい。
また、本実施の形態では、ストッパ76がガイド手段としてのガイド部材66の底部68に当接されることによってストッパ76のスプール18軸方向の移動が阻止される構成であった。しかしながら、ストッパがスプールの貫通孔の内側でスプールの一部に当接されることによってストッパのスプール軸方向の移動が阻止される構成であってもよく、ストッパのスプール軸方向の移動を阻止するための構成が特に限定されることはない。
特に、筒部82の先端に筒部82の径方向外側へフランジを延出し、ストッパ76がフランジに当接されることによってスプール18軸方向の移動が阻止される構成にしてもよい。このような構成では、フランジがストッパ76に押圧されることによってロックベース40のスプール18からの離間を抑制できる。
また、本実施の形態では、ロックベース40のスプール18側の端面に筒部82が形成され、この筒部82の基端側にストッパ76を配置した構成であった。しかしながら、例えば、ロックベースのスプール側の端面で開口した凹状の収容部をロックベースに形成して、この収容部内にストッパを配置する構成としてもよい。このような構成では、スプールの内側でのストッパの移動ストロークを短くできる。これによって、スプールの軸方向寸法を短くできる。
さらに、本実施の形態は、ガイド手段としての雌ねじ80が形成されたガイド部材66をスプール18とは別体で構成したが、スプールの貫通孔の一端部を拡径して、その内側面にストッパの雄ねじに螺合可能なガイド手段としての雌ねじを形成してもよい。
また、本実施の形態では、ガイド部材66のせん断荷重に対する機械的強度がスプール18よりも高く設定された構成であった。しかしながら、スプールよりも高く設定されるガイド部材の機械的強度がせん断荷重に対する機械的強度に限定されるものではなく、圧縮荷重、曲げ荷重等のせん断荷重以外の荷重であってもよい。すなわち、ストッパが移動端に到達した状態でスプールに引出方向の回転力が付与された場合にストッパからガイド部材に付与されるような荷重に対するガイド部材の機械的強度がスプールよりも高く設定されればよい。
さらに、本実施の形態は、ガイド部材66に形成された雌ねじ80をガイド手段とした構成であった。しかしながら、ガイド手段の構成が雌ねじに限定されるものではない。例えば、ガイド部材に形成されて、軸方向がスプール軸方向に沿った螺旋状のカムがガイド手段とされ、スプールがロックベースに対して引出方向に回転すると、ストッパの径方向外側面に形成された突起等の係合部がカムに案内されてストッパの移動端側へ移動する構成としてもよい。このように、ガイド手段は、外側からストッパに係合されて、スプールのロックベースに対する引出方向への回転によるガイド手段のストッパに対する相対回転によってガイド手段がストッパを移動させる構成であればよい。
また、本実施の形態は、ガイド部材66がストッパ76に対して相対回転すると、ストッパ76がスプール18軸方向に移動する構成であった。しかしながら、ガイド部材のストッパに対する相対回転によるストッパの移動がスプール軸方向の移動に限定されるものではない。例えば、スプール及びロックベースの一方に太陽ギヤを設けると共に他方にガイド手段としてのインターナルギヤを設け、更に、ストッパを遊星ギヤとして、スプールのロックベースに対する引出方向の相対回転によって、ストッパがスプール軸周りに一定角度回転されて移動端に達するとスプールの回転を阻止する構成としてもよい。このように、スプールのロックベースに対する引出方向の相対回転によるストッパの移動は、スプール軸周り方向の回転等のスプール軸方向以外の移動であってもよい。
さらに、本実施の形態では、ストッパ76を円板状としたが、ストッパの形状は周方向両端を有するC字形状等の他の形状であってもよい。すなわち、ストッパは外側からガイド手段に係合される構成であれば、ストッパそのものの形状に関しては特に限定されることなく、様々な形状を広く適用できる。
また、本実施の形態では、回転力伝達部としての凸部72がガイド部材66に形成されて、回転力伝達部としての凹部74がスプール18に形成された構成であった。しかしながら、回転力伝達部としての凹部74がガイド部材66に形成されて、回転力伝達部としての凸部72がスプール18に形成される構成であってもよい。
さらに、本実施の形態では、リヤシートの後側に設けられるウェビング巻取装置10に本発明を適用した。しかしながら、本発明は、運転席用や助手席用のウェビング巻取装置等、ウェビング巻取装置が適用される座席や、ウェビング巻取装置の配置位置にはなんら限定されることなく広く適用できる。
10 ウェビング巻取装置
18 スプール
22 ウェビング
30 トーションシャフト(エネルギー吸収部材)
40 ロックベース
66 ガイド部材
72 凸部(回転力伝達部)
74 凹部(回転力伝達部)
76 ストッパ
78 雄ねじ
80 雌ねじ(ガイド手段)
18 スプール
22 ウェビング
30 トーションシャフト(エネルギー吸収部材)
40 ロックベース
66 ガイド部材
72 凸部(回転力伝達部)
74 凹部(回転力伝達部)
76 ストッパ
78 雄ねじ
80 雌ねじ(ガイド手段)
Claims (5)
- ウェビングが引出されることによって引出方向へ回転するスプールと、
前記スプールと一体に回転可能に設けられ、車両緊急時に引出方向への回転が制限されるロックベースと、
前記車両緊急時に前記スプールが前記ロックベースに対して引出方向に相対回転されることによって変形されて前記スプールの回転力を吸収するエネルギー吸収部材と、
前記相対回転によって移動端へ向けて移動可能とされると共に、前記移動端で前記相対回転を阻止するストッパと、
前記ストッパに径方向外側から係合し、前記相対回転によって前記ストッパを前記移動端側へ移動させるガイド手段と、
を備えるウェビング巻取装置。 - 前記ガイド手段は、前記ストッパに形成された雄ねじに螺合される雌ねじとされた請求項1に記載のウェビング巻取装置。
- 前記ガイド手段が形成され、前記スプール及び前記ロックベースの一方とは別体で構成されて前記一方に相対回転不能に設けられると共に、前記一方よりも機械的強度が高く設定されたガイド部材を備える請求項1又は請求項2に記載のウェビング巻取装置。
- 前記ガイド部材と前記スプール及び前記ロックベースの一方との間で回転力を伝達して前記ガイド部材の前記一方に対する相対回転を阻止する複数の回転力伝達部を備える請求項3に記載のウェビング巻取装置。
- 前記ストッパは、外周部に前記ガイド手段が係合する円板状に形成された請求項1から請求項4の何れか1項に記載のウェビング巻取装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014078895A JP2015199417A (ja) | 2014-04-07 | 2014-04-07 | ウェビング巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014078895A JP2015199417A (ja) | 2014-04-07 | 2014-04-07 | ウェビング巻取装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015199417A true JP2015199417A (ja) | 2015-11-12 |
Family
ID=54551117
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014078895A Pending JP2015199417A (ja) | 2014-04-07 | 2014-04-07 | ウェビング巻取装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2015199417A (ja) |
-
2014
- 2014-04-07 JP JP2014078895A patent/JP2015199417A/ja active Pending
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