JP2015201703A - 増幅装置及び増幅方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】増幅器の発熱に応じた適切な風量でファンを制御する。
【解決手段】温度検出部37は、増幅部3の温度を検出して温度情報Saを制御部6に伝達する。電力検出部5は、増幅部3の出力信号の電力を検出して電力情報Sbを制御部6に伝達する。制御部6に入力された温度情報Sa及び電力情報Sbと制御部6で保持している、入力信号の周波数を示す周波数情報Seから、冷却に必要な所要風量Qreqを算出し、所要風量Qreqからファン8の所要回転速度Rreqを算出する。制御部6は、ファン8を所要回転速度Rreqで回転駆動するための制御信号を生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、増幅装置と増幅方法に関する。
多くの電気機器は、放熱等のため、放熱ファン等の送風装置を備えている。この種の送風装置としては、圧力損失の変化の影響を受けることなく最適な風量による換気が可能な制御性のよい送風装置が求められる。このような要望に応えて、圧力損失など静圧が変化しても風量の変化量が少ない風量−静圧特性を実現し、雰囲気温度が高い場合は送風量を多くし、低い場合は送風量を少なくできる送風装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2009−144635号公報
衛星通信システムのRF(高周波)回路の最終段(出力段)に用いられる高出力増幅器は、構成素子の高周波域での効率に依存して、運用時に大量の発熱を生じる。ここでも、送風装置を用いた空冷方式で放熱が行われる。
この種の放熱のために特許文献1に記載された送風装置を使用することが考えられる。しかし、特許文献1に記載の送風装置は、雰囲気温度により風量を調整しているにすぎないため、運用形態によっては、発熱に比べて送風装置の風量が過大となり、ファンの回転に起因する騒音(風切り音)が問題になる場合がある。そのため、発熱量に応じた適切な風量でファンを制御する方法が必要である。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、適切な風量で送風装置を動作させることが可能な増幅装置と増幅方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の増幅装置は、入力信号を増幅する増幅部と、増幅部を冷却するために送風する送風部と、増幅部の温度を検出する温度検出部と、増幅部の出力信号の電力を検出する電力検出部と、を備える。この増幅装置は、さらに、温度検出部で検出された温度と電力検出部で検出された電力と増幅部の入力信号の周波数とから、増幅部を冷却する送風部の風量を求める風量算出部と、風量算出部が算出した風量を得られるように、送風部を調整する風量調整部と、を有する。
本発明によれば、増幅部の温度と増幅信号の電力と周波数とに基づいて、送風部の風量を求める。従って、発熱量に応じた適切な風量が得られるように送風部を駆動できる。これにより、増幅部の過度の温度上昇を抑える一方で、過度の送風を抑えることができ、送風ノイズの低減が可能となる。
本発明の実施の形態1に係る高出力増幅装置の構成図である。 図1に示す高出力増幅装置の増幅部の詳細を示す構成図である。 図1に示す制御部の機能ブロック図である。 図3に示す所要風量算出部で使用されるテーブルマトリクスの一例を示す図である。 図3に示す制御信号生成部の機能ブロック図である。 (a)〜(c)は、図5に示す制御信号生成部により生成されるPWMパルスS1の例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る制御部の機能ブロック図である。 実施の形態2に係る電源部の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る高出力増幅装置の構成図である。 本発明の実施の形態3に係る制御部の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る制御部の機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態に係る増幅装置を図面を参照しつつ説明する。各実施の形態に係る増幅装置は、発熱量に応じて、送風部の風量を調整する。
実施の形態1
以下、本発明の実施の形態1に係る増幅装置を高出力増幅装置を例に説明する。
本実施の形態の高出力増幅装置100は、RF(Radio Frequency:高周波)信号を出力増幅するものであり、その増幅効率は、増幅対象のRF信号の周波数に応じて変動する。高出力増幅装置100は、RF信号の周波数の変化に伴って変動する発熱量に応じて送風部(ファン)の送風風量を適切に制御する機能を備える。
高出力増幅装置100は、図1に示すように、増幅対象のRF入力信号Siが入力されるRF信号入力端子Tiと、RF入力信号Siを増幅部3に伝達すると共にその一部を電力検出部5に伝達する分配器(H)2と、分配器2を介して伝達されたRF入力信号Siを増幅する増幅部3と、増幅部3の出力したRF信号を出力端子Toに伝達すると共にその一部を電力検出部5に伝達する方向性結合器4と、出力端子Toとを備える。
RF信号入力端子Tiには、増幅対象のRF入力信号Siが入力される。RF入力信号Siは、外部から供給されるRF信号と後述する周波数変換部1からのRF信号を含む。
分配器2は、RF信号入力端子Tiを介して供給されたRF入力信号Siの一部、例えば0.1%以下を電力検出部5に伝達し、残りを増幅部3に伝達する。
増幅部3は、入力信号を増幅して出力する手段であり、本実施の形態においては、RF出力信号Soの振幅が予め定められている所要レベルとなるよう増幅して出力するものである。増幅部3の増幅効率は、増幅対象のRF入力信号Siの周波数に応じて変動する。増幅部3は、その増幅効率に応じて発熱する。増幅部3で発生した熱を放熱するため、後述するファン8が配置されている。増幅部3の詳細は図2を参照して後述する。
方向性結合器4は、増幅部3の出力信号の一部、例えば0.1%以下を電力検出部5に伝達し、残りを出力端子Toに伝達する。
出力端子Toは、外部回路、例えば、アンテナなどに、方向性結合器4から出力されたRF出力信号Soを供給する。
高出力増幅装置100は、さらに、増幅対象のIF(中間周波数)信号を入力し、これをRF信号に周波数変換して、入力端子Tiを介して(又は直接)増幅部3に供給する周波数変換部1を備えることができる。
高出力増幅装置100は、さらに、増幅部3の入力電力と出力電力とを検出する電力検出部5、全体を制御する制御部6、動作電力を各部に供給する電源部7、増幅部3を冷却するファン8、データを表示する表示部10を備える。
電力検出部5は、増幅部3の入力電力Piと出力電力Poを検出し、検出した入力電力Piと出力電力Poを示す電力情報Sbを制御部6に伝達する。なお、入力電力Piとは、増幅部3に入力する増幅対象のRF信号の電力を意味し、出力電力Poとは、増幅部3が出力した増幅済のRF信号の電力を意味する。
制御部6は、プロセッサ等から構成され、高出力増幅装置100を構成する各部を制御する。制御部6は、内部メモリに、ファン8の風量を調整するための演算パラメータを記憶している。また、制御部6は、表示部10に装置状況、制御結果等を表示する。外部からのリモート監視制御についても、制御部6が応答している。
電源部7はAC(交流)入力を受電すると共に、各部に必要な電力(電源)を供給している。
ファン8は、増幅部3を冷却するために送風する送風部として機能する送風装置であり、高出力増幅装置100の筐体内の空気を排出することにより、筐体内の熱、特に、増幅部3で発生した熱を放熱する。
表示部10は、液晶表示装置等から構成され、制御部6の制御に従って、様々な情報を表示する。
次に、増幅部3の詳細を図2を参照して説明する。
図示するように、増幅部3は、入力信号を複数のFET系統に分配する分配器31と、分配器31で分配された信号を増幅するFET系統32、33と、FET系統32と33でそれぞ増幅された信号を合成する合成器34とを備える。
また、増幅部3は、FET系統32,33の温度を検出する温度検出部37を備える。
分配器31は、入力された増幅対象のRF入力信号Siを、複数のFET系統に分配する。図2の例では、2つのFET系統32,33に供給する。
FET系統32は、過剰な増幅を抑えるための可変減衰器(VATT)325と、複数段に接続された増幅素子321〜324とを備える。同様に、FET系統33は、過剰な増幅を抑えるための可変減衰器335と、複数段に接続された増幅素子331〜334とを備える。増幅素子321〜324,331〜334は、それぞれ、FET(電界効果トランジスタ)から構成される。出力電力が大きくなりすぎる場合は、可変減衰器(VATT)325により信号を減衰させて初段のFETに入力される信号を小さくする。出力電力が小さすぎる場合は、可変減衰器(VATT)325での信号の減衰率を小さくする。
合成器34は、FET系統32と33でそれぞ増幅された信号を合成して、方向性結合器4に出力する。
温度検出部37は、増幅部3の温度、具体的には、各FET系統32,33の温度を検出する。本実施の形態では、温度検出部37は、最も高温となる最終段の増幅素子324、334の温度を検出し、それらの平均値を求め、求めた平均値を示す温度情報Saを制御部6に伝達する。温度の検出は、1箇所で行っても良く、複数箇所で行ってもよい。
次に、制御部6の詳細を図3を参照して説明する。
図示のように、制御部6は、周波数情報保持部61と、所要風量算出部62と、風量調整部63とを有する。
周波数情報保持部61は、増幅対象のRF入力信号Siの周波数(キャリア信号の周波数)を示す周波数情報Seを保持する。周波数情報Seは、RF入力信号Siの送信元から提供される情報でも、周波数解析等により自ら検出した情報でも、固定値でもよい。
所要風量算出部62は、増幅部3を冷却するために必要なファン8の風量を求める風量算出部として機能し、温度検出部37から入力した温度情報Saが示す温度T、電力検出部5から入力した電力情報Sbが示す出力電力Poと、周波数情報保持部61が保持する周波数情報Seが示す周波数fとから、高出力増幅装置100の冷却に必要なファン8の所要風量Qreqを算出する。
本実施の形態においては、所要風量算出部62は、所要風量Qreqを算出するために図4に例示するテーブルマトリクスを使用する。
このテーブルマトリクスは、実験などにより予め求められていたものであり、増幅部3の温度Tと、増幅部3の出力信号の電力(出力電力)Poと、RF入力信号Siの周波数fとに基づいて、増幅部3を適正に冷却する(過熱せず且つ過度に冷却されない)ために必要とされるファン8の風量を求めるテーブルである。このテーブルマトリクスは、温度情報Saが示す増幅部3の温度Tと、電力情報Sbが示す出力電力Poと、周波数情報Seが示すRF入力信号Siの周波数fとを諸元とする3次元マトリクスとなっている。電力増幅を行う増幅素子(FET等)は温度Tと周波数fに対して利得が変化する特性を有する。テーブルマトリクスは、これらに基づく所要風量Qreqの変動を補正することを目的とするものである。このテーブルマトリクスは、温度情報Saが示す温度Tをインデックスとして2次元テーブルを選択し、2次元テーブル上で電力情報Sbが示す出力電力Poと周波数情報Seが示す周波数fとで特定される値Qnmを参照することで、ファン8の所要風量Qreqを求める構成を有する。
テーブルマトリクスは、高出力増幅装置100、1台毎に作成されてもよく、同一規格の高出力増幅装置100については同一のテーブルマトリクスを使用してもよい。
テーブルマトリクスの作成方法の一例を説明する。
まず、増幅部3に入力する可能性のあるRF信号の周波数(キャリア周波数)fと増幅後のRF信号の電力(出力電力)Poとの組み合わせを設定する。
次に、雰囲気温度中で(恒温槽等を使用しないで)、高出力増幅装置100を実際に作動させ、出力電力Poと周波数fの組み合わせ毎に、そのときの、FET系統32,33の最終段の増幅素子324,334の温度Tを温度検出部37で求め、また、ファン8の風量を風量計で測定し2次元テーブルに書き込む。これは、恒温槽内では測定できるデータに限りがあるため、雰囲気温度中で基準となるデータを測定しておくためである。
続いて、最終段の増幅素子324,334の平均温度Tと,RF信号の周波数fと出力電力Poとの組み合わせ毎に、所要風量を求める。まず、最終段の増幅素子324、334の動作特性より、一定時間その温度を超え続けた場合は出力を断(動作を断)とする閾値温度TLを基準として設定する。この閾値温度TLは、一定の余裕度をもって設定される。
次に、先の処理で2次元テーブルに書き込んだ値を初期値として使用して、温度Tと周波数fと出力電力Poとを設定して、実際に運転し、最終段の増幅素子324、334の温度が閾値温度TLを超えないファン8の最小風量を求めて所要風量Qreqとする。2次元テーブル上の対応する出力電力Poと周波数fで特定される位置に、求めた所用風量Qreqを書き込む。ここで作成した2次元テーブルを所要風量Qreqの初期テーブルとする。
次に、高出力増幅装置100を恒温槽内に設置し、恒温槽内をこの高出力増幅装置100の実使用環境での雰囲気温度と同一温度に設定する。
恒温槽内でも同様に出力電力Poと周波数fを設定して、最終段の増幅素子324,334の温度Tが温度閾値TLを超えない最小風量Qreqを求めて所要風量とする。
先に求めておいた所要風量Qreqを実験の初期値として使用し、初期値を微調整することで実験に要する時間とコストを抑えることができる。
最終段の増幅素子324,334の設定温度Tを変えてこの作業を繰り返しテーブルマトリクスを作成する。なお、出力電力Po、周波数f、温度Tの条件を離散的に測定する場合は、各々の軸上で中間の値を線形補間で求めてテーブルを作成することができる。
複数の高出力増幅器100の間で、ばらつきが小さい場合は共通のテーブルマトリクスを使用することも可能である。
図3に示す風量調整部63は、送風部として機能するファン8の風量を調整する調整部として機能し、所要風量算出部62で求められた所要風量Qreqを得るために必要なファン8の回転速度を求める回転速度算出部631と、求めた回転速度を得るためにファン8に印加するPWM(パルス幅変調信号)のデューティ比を求めるデューティ比算出部632と、求めたデューティ比の制御(駆動)信号をファン8に印加する制御信号生成部633とを有する。
回転速度算出部631は、所要風量算出部62が算出した所要風量Qreqを得るために必要なファン8の回転速度であるファン8の所要回転速度Rreqに換算する。換算は、所要風量Qreqと所要回転速度Rreqの関係を規定したテーブルを参照することにより行い得る。テーブルは、事前の実験等によるデータ取得により作成することができる。
デューティ比算出部632は、回転速度算出部631が算出したファン8の所要回転速度Rreqを、その回転速度を得るためにファン8に印加すべき駆動信号のデューティ比Dreqに換算する。換算は、所要回転速度Rreqとデューティ比Dreqの関係を規定したテーブルを参照することにより行い得る。テーブルは、実験等による事前のデータ取得により作成することができる。
制御信号生成部633は、図5に示すように、基準クロック6331とタイマIC(Integrated Circuit)6332で構成されており、デューティ比算出部632において算出されたデューティ比Dreqに従うPWMパルスS1を生成する。図6(a)〜(c)にPWMパルスS1の例を示す。(a)は、デューティ比:25%、(b)は、デューティ比:50%、(c)は、デューティ比:100%としてPWMパルスS1を連続的に出力させた波形を示す。
制御信号生成部633で生成されたPWMパルスS1は、図1及び図2に示すファン8に供給され、これにより、ファン8は高出力増幅装置100(特に増幅部3)の冷却に必要な所要風量Qreqを供給する。
次に、上記構成を有する高出力増幅装置100の動作を説明する。
RF信号入力端子Tiに入力されたRF入力信号Siは、分配器2を介して、増幅部3で増幅され、方向性結合器4を介して出力端子Toから、アンテナなどの外部回路に出力される。
この間、電力検出部5は、増幅部3で増幅されたRF入力信号Siの出力電力Poを求め、求めた出力電力Poを示す電力信号Sbを制御部6に出力する。
また、増幅部3内の温度検出部37は、FET系統32,33の最も高温となる最終段の増幅素子324,334の平均温度Tを求め、求めた平均温度Tを示す温度信号Saを制御部6に供給する。
また、制御部6は、RF入力信号Siの周波数f(キャリア周波数)を示す周波数情報Seを周波数情報保持部61に記憶している。
制御部6の所用風量算出部62は、内部に記憶しているテーブルマトリクスに、温度情報Saが示す温度Tと電力情報Sbが示す出力電力Poと周波数情報Seが示す周波数fを適用して、対応する所要風量Qreqを読み出す。具体的には、温度信号Saが示している温度Tをインデックスとして、内部に記憶しているテーブルマトリクスから、1つの2次元テーブルを選択し、選択した2次元テーブル上で電力情報Sbが示す出力電力Poと周波数情報Seが示す周波数fの交点の値Qnmを読み出す。例えば、温度情報検出部37が出力した温度情報Saが示す温度(増幅素子324と334の平均温度)がT1であるとすれば、T1をインデックスとして、図4に示す2次元テーブルを参照する。ここで、周波数情報Seが示す周波数f(増幅部3の入力信号の周波数)がf1であり、電力情報Sbが示す出力電力PoがPo2であるとすれば、所要風量Qreqとしてf1とPo2の交点位置のQ12が読み出される。
制御部6の回転速度算出部631は、求められた所要風量Qreqをファン8の所要回転速度Rreqに変換する。デューティ比算出部632は、求められた所要回転速度Rreqを得るために、ファン8に印加する制御信号(PWMパルスS1)のデューティ比Dreqを求める。さらに、制御信号生成部633は、求められたデューティ比Dreqを有するPWMパルスS1を生成し、ファン8に印加し、ファン8を回転させる。
ファン8は、高出力増幅装置100を送風・換気することにより放熱し、高出力増幅装置100の加熱を防止する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、増幅対象信号の周波数fと、増幅後の信号の出力電力Poと、その時点での増幅部3の温度Tとに基づいて、所要風量Qreqを求め、この所要風量Qreqが得られるようにファン8を制御する。従って、増幅部3の過度の温度上昇を抑える一方で、過度の送風を抑えることができる。これにより、ファン8の回転に起因する騒音(風切り音)を抑えることができる。
実施の形態1において、電力検出部5は、増幅部3のRF入力信号Siの入力電力Piと増幅部3の出力信号の出力電力Poとの両方を測定し、ファン8の回転速度の制御には、電力Poを使用した。これに限定されず、測定した電力PiとPoとの両方に基づいて、所要風量Qreqを求めるようにしてもよい。この場合、テーブルマトリクスを、温度Tと周波数fと入力電力Piと出力電力Poとの差分であるゲインGを諸元とする、3次元マトリクスとすればよい。
実施の形態1において、温度検出部37は、FET系統32と33の最終段の増幅素子324,334の温度の平均を求めたが、何れか高い方の温度を求める等してもよい。
実施の形態2
続いて、本発明の実施の形態2について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。実施の形態1においては、ファン8を駆動するPWMパルスのデューティを制御することにより印加電圧の実効値を制御する例を示したが、実施の形態2では、印加電圧そのものを制御する。
実施の形態2では、制御部6Aから電源部7Aに対してファン8への供給電源の電圧値を指定する電圧制御値S2を伝達し、電源部7Aが電圧制御値S2に従ってファン8に印加する電圧S3を制御することで、ファン8から高出力増幅装置100の冷却に必要なファン8の所要風量Qreqが供給される。
図7に実施の形態2における制御部6Aの詳細を示す。周波数情報保持部61及び所要風量算出部62は実施の形態1と同じである。
実施の形態2における風量調整部63Aは、回転速度算出部631と、供給電圧算出部634と、制御信号生成部635とを有する。回転速度算出部631は、実施の形態1と同じである。
供給電圧算出部634は、回転速度算出部631が算出したファン8の所要回転速度Rreqを、その回転速度を得るためにファン8に印加すべき電圧であるファン供給電圧Vreqに換算する。換算は、所要回転速度Rreqとファン供給電圧Vreqの関係を規定したテーブルを参照することにより行い得る。このテーブルは、実験などによる事前のデータ取得により作成することができる。このテーブルは諸元が一次元の換算テーブルとなる。
制御信号生成部635は、供給電圧算出部634が算出したファン供給電圧Vreqに基づいて電源部7の電圧制御に必要な電圧制御値S2を出力する。
図8に電源部7Aの詳細を示す。電源部7Aは、基準電源71と電源IC72を有し、電圧制御値S2に基づいてファン供給電圧S3を出力する。
ファン8は、電源部7から受けたファン供給電圧S3により、高出力増幅装置100の冷却に必要な所要風量Qreqを供給する。
実施の形態3
実施形態3にかかる高出力増幅装置100Aの構成を図9に示す。図示するように、高出力増幅装置100Aは、図1に示す実施の形態1にかかる高出力増幅装置100と基本構成は同一であるが、ファン8が発生した冷却風の風量を測定する風量検出部9を備える点で異なる。
さらに、実施の形態3では、ファン8が発生した冷却風の風量を風量検出部9で検出するとともに、検出した風量を示す風量情報Scを制御部6Bに伝達する。制御部6Bは、高出力増幅装置100Aの冷却に必要な所要風量Qreqと風量情報Scが示す実際の風量Qdとの差分εに基づいて補正したファン風量QreqAを算出し、補正後のファン風量QreqAから算出されるデューティ比Dreqに基づいてファン8を制御する。
図10に実施の形態3における制御部6Bの詳細を示す。制御部6Bは、周波数情報保持部61と、所要風量算出部62と、補正値算出部64と、風量調整部63を有する。周波数情報保持部61、所要風量算出部62及び風量調整部63は実施の形態1と同じである。
補正値算出部64は、所要風量算出部62が算出した所要風量Qreqと風量検出部9から入力した風量情報Scが示す実際の風量Qdとの差分εを求め、下式により補正したファン風量QreqAすなわち補正風量を算出する。更新周期は100msec程度である。補正値算出部64は、差分εが零となった時点で、補正後のファン風量QreqAを保持する。
Qreq(0)=Qreq(所要風量算出部62の出力)
Qreq(n+1)=Qreq(n)+α{Qreq(0)−(風量情報Scが示す風量Qd)}
QreqA=Qreq(n+1)
温度T、電力Po、周波数fが変化する等で、差分εが再度発生した場合は、所要風量算出部62が所要風量Qreqを求め直した上で、上式により再計算を行い、再び差分が零となった時点で値を保持する。
回転速度算出部631は、補正値算出部64が算出した補正後のファン風量QreqAに基づいてファン8の所要回転速度Rreqを算出する。
補正後のファン風量QreqAを用いることで、経年劣化で風量が減少した場合等でもファン8から高出力増幅装置100Aの冷却に必要な風量をより正確に供給することが可能となる。
なお、所要風量Qreqを、ファン8の送風風量の実測値に基づいて補正する手法は、上記実施の形態に限定されず、任意の手法を採用可能である。
実施の形態4
実施の形態4は、実施の形態2と3の応用例に相当し、所要風量Qreqと実際の風量Qdの差分εに基づいて補正したファン風量QreqAを算出し、ファン風量QreqAから算出されるファン供給電圧Vreqをファン8に印加する。以下、実施の形態4について、実施の形態2、3との相違点を中心に説明する。
図11に実施の形態4における制御部6Cの詳細を示す。制御部6Cは、周波数情報保持部61、所要風量算出部62、補正値算出部64及び風量調整部63を有する。周波数情報保持部61、所要風量算出部62及び風量調整部63Aは実施の形態2と同じである。
補正値算出部64は、実施の形態3と同様の構成であり、実施の形態3と同様にして補正後のファン風量QreqAを算出する。
回転速度算出部631は、補正値算出部64が算出した補正後のファン風量QreqAに基づいてファン8の所要回転速度Rreqを算出する。
補正後のファン風量QreqAを用いることで、経年劣化で風量が減少した場合等でもファン8から高出力増幅装置100の冷却に必要な風量をより正確に供給することが可能となる。
上記実施の形態では、RF入力信号を増幅する高出力増幅装置を例にこの発明を説明したが、増幅装置の種類、増幅対象の信号は任意である。また、FETから構成された増幅部を例示したが、バイポーラトランジスタ等の他の増幅素子から構成される増幅部でもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
1 周波数変換部、2 分配器、3 増幅部、4 方向性結合器、5 電力検出部、6、6A、6B、6C 制御部、7、7A 電源部、8 ファン(送風部)、9 風量検出部、10 表示部、31 分配器、32、33 FET系統、34 合成器、37 温度検出部、61 周波数情報保持部、62 所要風量算出部、63、63A 風量調整部、64 補正値算出部、71 基準電源、72 電源IC、100、100A 高出力増幅装置、321、322、323、324 増幅素子(FET)、325 VATT(可変減衰器)、331、332、333、334 FET、335 VATT(可変減衰器)、631 回転速度算出部、632 デューティ比算出部、633 制御信号生成部、634 供給電圧算出部、635 制御信号生成部、6331 基準クロック、6332 タイマIC。

Claims (6)

  1. 入力信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部を冷却するために送風する送風部と、
    前記増幅部の温度を検出する温度検出部と、
    前記増幅部の出力信号の電力を検出する電力検出部と、
    前記温度検出部で検出された温度と前記電力検出部で検出された電力と前記増幅部の入力信号の周波数とから、前記増幅部を冷却する前記送風部の風量を求める風量算出部と、
    前記風量算出部が算出した風量を得られるように、前記送風部を調整する風量調整部と、
    を有する増幅装置。
  2. 前記風量算出部は、
    温度と電力と周波数との組み合わせと所要風量とを対応付けるテーブルと、
    前記温度検出部で検出された温度と、前記電力検出部で検出された電力と、前記増幅部の入力信号の周波数とを前記テーブルに適用し、対応する所要風量を読み出す読出部と、
    を備える、
    請求項1に記載の増幅装置。
  3. 前記風量調整部は、
    前記風量算出部が算出した所要風量に基づいて前記送風部の所要回転速度を算出する回転速度算出部と、
    前記送風部を前記所要回転速度で動作させるためのデューティ比を算出するデューティ比算出部と、
    前記デューティ比を有する制御信号を生成する制御信号生成部と、
    を有する請求項1又は2に記載の増幅装置。
  4. 前記風量調整部は、
    前記風量算出部が算出した所要風量に基づいて前記送風部の所要回転速度を算出する回転速度算出部と、
    前記送風部を前記所要回転速度で動作させるための供給電圧を算出する供給電圧算出部と、
    前記送風部の電源電圧を前記供給電圧に設定するための制御信号を生成する制御信号生成部と、
    を有する請求項1又は2に記載の増幅装置。
  5. 前記送風部の風量を検出する風量検出部と、
    前記風量算出部が算出した風量と前記風量検出部が検出した風量との差分に基づいて補正風量を算出する補正値算出部と、
    をさらに有し、
    前記風量調整部は、前記補正値算出部が算出した前記補正風量を得られるように、前記送風部を調整する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の増幅装置。
  6. 入力信号を増幅部で増幅し、
    前記増幅部を冷却するために送風し、
    前記増幅部の温度を検出し、
    前記増幅部の出力信号の電力を検出し、
    検出した温度、検出した電力、並びに、入力信号の周波数とから、冷却に必要な風量を算出し、
    算出した風量に基づいて、風量を調整する、
    増幅方法。
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