JP2015204384A - 処理液供給装置、基板処理装置、処理液供給方法および基板処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板処理装置1は、スピンチャック3に保持されている基板Wの表面に、水を供給するための水供給ユニット5を含む。水供給ユニット5は、吐出口14を有する水ノズル13と、水ノズル13に処理液を供給する水配管15と、水配管15から分岐する分岐配管16と、分岐配管16に対向して配置され、分岐配管16の内部に存在する処理液に軟X線を照射して、当該処理液に電荷を発生させる軟X線照射ユニット17とを含む。
【選択図】図1
Description
例えば、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の洗浄処理を実施する基板処理装置は、複数本のチャックピンで基板をほぼ水平に保持しつつ、その基板を回転させるスピンチャックと、このスピンチャックによって回転される基板の表面に処理液を供給するための処理液ノズルとを備えている。
そこで、この発明の目的は、処理対象物の帯電防止または除電を図りつつ、当該処理対象物に処理液を供給できる処理液供給装置および処理液供給方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、基板の帯電防止または除電を図りつつ、当該基板に、処理液を用いた処理を施すことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
この構成によれば、分岐配管に存在している処理液との間で、電荷授受ユニットによって電荷が授受される。処理液配管の吐出口から吐出された処理液は、処理対象物に供給され、当該処理対象物に接液する。
このとき、処理対象物が正に帯電すると、処理液の電荷授受部分と処理対象物との間の電位差に起因して、処理液の電荷授受部分の負電荷(電子)が、処理対象物に接液している処理液に向けて、液状に繋がっている処理液を伝って移動する。これにより、処理対象物に接液している処理液が処理対象物の帯電に見合う量の負電荷を有するようになるので、正に帯電している処理対象物が除電される。
したがって、処理液の供給時における処理対象物の帯電の発生を防止できる。
以上により、処理対象物の帯電防止または除電を図りつつ、当該処理対象物に処理液を供給することができる。
請求項2に記載の発明は、前記吐出口から吐出される処理液は、当該処理液が前記吐出口と前記処理対象物との双方に繋がる連続流状をなすような流量に設定されている、請求項1に記載の処理液供給装置である。
前記処理液供給装置は、前記処理液配管から前記吐出口に供給される処理液の流量を調整する第1の流量調整ユニット(19)と、前記第1の流量調整ユニットを制御して、前記吐出口から吐出される処理液の流量を、当該処理液が前記吐出口と前記処理対象物との双方に繋がる連続流状をなすように調整する吐出制御ユニット(40)とをさらに含んでいてもよい。
請求項4に記載の発明は、前記排出口から吐出される処理液は、当該処理液が連続流にならないような小流量に設定されている、請求項3に記載の処理液供給装置である。
また、前記処理液供給装置は、前記分岐配管から前記排出口に供給される処理液の流量を調整する第2の流量調整ユニット(21)と、前記第2の流量調整ユニットを制御して、前記排出口から吐出される処理液の流量を、当該処理液が連続流にならないような小流量に調整する排出制御ユニット(40)とをさらに含んでいてもよい。
そのため、電荷授受ユニットにより分岐配管内の処理液に発生した電荷は、各々の処理液の電気抵抗の比率により排出口側ではなく、吐出口側に向けてより多くの電荷が移動する。これにより、分岐配管内の処理液に発生した電荷が排出口側から漏洩することを抑制でき、発生した電荷を、処理対象物との間での電荷のやり取りのために効率的に用いることができる。これにより、帯電防止効率または除電効率を向上させることができる。
前記電荷授受ユニットは、請求項7に記載のように、大気圧環境下でプラズマガスを放出する大気圧プラズマユニット(317)を含んでいてもよい。この場合、プラズマガスが大量の正電荷と負電荷とを含んでいて、導電性窓(318)を介して分岐配管内に存在している処理液に電荷が付与される。
前記の目的を達成するための請求項9に記載の発明は、基板(W)を保持する基板保持手段(3;704)と、請求項1〜8のいずれか一項に記載の処理液供給装置(5;205;305;405;705)とを含み、前記吐出口から吐出された処理液を、前記基板保持手段に保持されている前記基板の主面に供給する、基板処理装置(1;201;301;401;501;601;701)を提供する。
吐出口から吐出される処理液が、吐出口と処理対象物との間で液状に繋がっている場合には、処理対象物と、分岐配管内の処理液において電荷が授受される部分(以下、「処理液の電荷授受部分」という。)とが、処理液を介して繋がっている。
一方、処理対象物が負に帯電すると、処理対象物と処理液の電荷授受部分との間の電位差に起因して、処理対象物からの電子が、液状に繋がっている処理液を伝って処理液の電荷授受部分の正電荷に向かって移動する。これにより、負に帯電している処理対象物が除電される。
また、処理液の供給前から処理対象物が帯電している場合であっても、当該処理対象物を良好に除電できる。
以上により、基板の帯電防止または除電を図りつつ、当該基板に、処理液を用いた処理を施すことができる。
請求項10に記載のように、処理液を貯留し、その処理液中に処理対象物を浸漬させる処理槽(502)と、請求項1〜8のいずれか一項に記載の処理液供給装置(5;205;305;405;705)とを含み、前記吐出口から吐出された処理液が前記処理槽に貯留されていてもよい。
請求項12に記載の発明は、前記処理液吐出工程では、前記吐出口から吐出される処理液が、当該吐出口と前記処理対象物との双方に繋がる連続流状をなしている、請求項11に記載の処理液供給方法である。
この方法によれば、請求項2に関連して記載した作用効果と同等の作用効果を奏する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置1の構成を示す図である。
基板処理装置1は、基板(処理対象物)Wの一例としての円形の半導体ウエハ(シリコンウエハ)の表面(処理対象面)に処理液(薬液および水)による処理を施すために用いられる枚葉式の装置である。この実施形態では、薬液処理後に行われる基板Wのリンスのために水が用いられる。
薬液供給ユニット4は、薬液ノズル10と、薬液配管11と、薬液バルブ12とを含む。薬液ノズル10は、例えば、連続流の状態で薬液を吐出するストレートノズルであり、スピンチャック3の上方で、その吐出口を基板Wの中央部に向けて固定的に配置されている。薬液配管11は、薬液ノズル10に接続されており、薬液供給源からの薬液を薬液ノズル10に供給する。薬液バルブ12は、薬液配管11の途中部に介装され、薬液ノズル10からの薬液の吐出/吐出停止を切り換える。
なお、薬液としては、基板Wの表面に対する処理の内容に応じたものが用いられる。例えば、基板Wの表面からパーティクルを除去するための洗浄処理を行うときは、APM(ammonia-hydrogen peroxide mixture:アンモニア過酸化水素水混合液)などが用いられる。また、基板Wの表面から酸化膜などをエッチングするための洗浄処理を行うときは、フッ酸やBHF(Buffered HF)、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液)などが用いられ、基板Wの表面に形成されたレジスト膜を剥離するレジスト剥離処理や、レジスト剥離後の基板Wの表面にポリマーとなって残留しているレジスト残渣を除去するためのポリマー除去処理を行うときは、SPM(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture:硫酸過酸化水素水混合液)やAPM(ammonia-hydrogen peroxide mixture:アンモニア過酸化水素水混合液)などのレジスト剥離液やポリマー除去液が用いられる。金属汚染物を除去する洗浄処理には、フッ酸やHPM(hydrochloric acid/hydrogen peroxide mixture:塩酸過酸化水素水混合液)やSPM(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture:硫酸過酸化水素水混合液)などが用いられる。
分岐配管16は、水配管15を流通している水を管外に排出するための排出用配管である。分岐配管16は、例えば塩ビ(poly-vinyl-chloride)や、PTFE(poly tetra-fluoro ethylene)、PFA(perfluoro-alkylvinyl-ether-tetrafluoro-ethlene-copolymer)などの樹脂材料を用いて形成されている。他の分岐配管についても同様である。分岐配管16の先端(水配管15から分岐している側の端部とは反対側の端部)には、排出ノズル22が取り付けられている。排出ノズル22は、例えば、連続流の状態で水を吐出するストレートノズルであり、その吐出口である排出口23を例えば下方に向けて固定的に配置されている。排出ノズル22は排出口23を有している。分岐配管16の上流側部分(軟X線照射ユニット17の取付位置(分岐配管16における軟X線照射ユニット17に対向する対向位置)16A(図2を併せて参照)よりも上流側の部分)16Bには、分岐バルブ20および分岐流量調整バルブ(第2の流量調整ユニット)21が、排出ノズル22側からこの順に介装されている。分岐バルブ20は、排出ノズル22からの水の吐出/吐出停止を切り換える。分岐流量調整バルブ21は、排出ノズル22から吐出される水の流量を調整する。
分岐配管16の取付位置16Aには、その管壁に、配管側開口16Eが形成されている。取付位置16Aには、配管側開口16Eを塞ぐように軟X線照射ユニット17が取り付けられている。分岐配管16の内部は、水配管15の吐出口14(図1参照)と連通している。
軟X線発生器25は、分岐配管16を通る処理液を電離させるために用いられる軟X線を射出(放射)する。軟X線発生器25は、ケース体29と、軟X線を発生させるための左右に長い軟X線管30と、軟X線管30に高電圧を供給する高電圧ユニット31とを備えている。ケース体29は、その内部に、軟X線管30および高電圧ユニット31を収容する横長の矩形筒状のものであり、導電性および熱伝導性を有する材料(例えばアルミニウム等の金属材料)を用いて形成されている。
軟X線管30は、ガラス製または金属製の円筒形状の真空管からなり、管方向が水平となるように配置されている。軟X線管30の一端部(開口端部。図2に示す左端部)は円形開口41を形成している。軟X線管30の他端部(図2に示す右端部)は閉じており、ステム32となっている。軟X線管30内には、陰極であるフィラメント33と、陽極であるターゲット36とが対向するように配置されている。軟X線管30は、フィラメント33およびフォーカス34を収容している。具体的には、ステム32に、カソードとしてのフィラメント33が配置されている。フィラメント33は、高電圧ユニット31と電気的に接続されている。フィラメント33は円筒状のフォーカス34によって取り囲まれている。
スピンチャック3に基板Wが保持された後、制御ユニット40はスピンモータ6を制御して、スピンチャック3による基板Wの回転を開始させる(ステップS2)。基板Wの回転速度が所定の液処理速度(例えば500rpm)まで上げられ、その後、その液処理速度に維持される。
この水供給処理(ステップS4)において、水バルブ18の開成により、水供給源からの水が、水配管15を流通して水ノズル13の吐出口14から吐出されるが、これよりも若干(例えば数秒程度)早く、制御ユニット40は、分岐バルブ20を開く。これにより、水配管15を流通する水が、分岐位置15Aから分岐配管16内へと流入し、分岐配管16内を流通する。分岐配管16内を流通した水は、排出ノズル22の排出口23から吐出される。
水供給処理(S4)中における、水ノズル13に対する水の供給流量は、比較的大流量(例えば0.5〜2.0L/min)に設定されている。基板Wの上面に供給された水は、基板Wの回転による遠心力を受けて、基板Wの周縁部に向けて流れる(基板Wの全域へと拡がる)。これにより、基板Wの上面に、当該上面の全域に接液する(当該上面の全域を覆う)水の液膜60が形成される。水の液膜60によって、基板Wの上面に付着している薬液が洗い流される。
排出ノズル22の排出口23から吐出された水は、排液パン24によって受け止められる。排出ノズル22の排出口23から水が液滴状に吐出されるので、排液パン24と排出口23とが水を介して繋がることがない。
スピンドライが所定の乾燥時間にわたって行われると、スピンチャック3の回転が停止される。その後、処理済の基板Wが搬送ロボットによって処理室2から搬出される。
一方、分岐配管16の内部が水配管15の吐出口14と連通しており、とくに、水供給処理(S4)中には、バルブ20,21が開かれており、かつ水配管15内および分岐配管16内で水が液密状態にある。加えて、基板Wに接液する水の液膜60と吐出口14とが水で繋がっている。これにより、水の電荷授受部分D1と水の液膜60とが、水を介して繋がっている。
また、軟X線の照射によって水(DIW)の液性は変化しないので、炭酸水等の酸性の処理液を用いて基板Wを処理する場合とは異なり、基板W上のデバイスに悪影響を与えるおそれがない。
図6Aは、本発明の第2実施形態に係る基板処理装置201の構成を示す図である。
図6Aにおいて、第1実施形態と共通する部分には、図1〜図5の場合と同一の参照符号を付し説明を省略する。基板処理装置201では、第1実施形態に係る水供給ユニット5(図1参照)に代えて、水供給ユニット(処理液供給装置)205が設けられている。水供給ユニット205が、水供給ユニット5と相違する点は、分岐配管16に代えて、分岐配管216を備える点であり、それ以外の点では、水供給ユニット5と共通している。すなわち、分岐配管216には軟X線照射ユニット17が取り付けられており、分岐配管216の上流側部分(軟X線照射ユニット17の取付位置(分岐配管216における軟X線照射ユニット17に対向する対向位置)216Aよりも上流側の部分)216Bには、分岐バルブ20および分岐流量調整バルブ21が、排出ノズル22側からこの順に介装されている。
このとき、同一の処理液は同一の電気抵抗を有しているので、分岐配管216の下流側部分216Cは配管が長いので電気抵抗も大きくなる。分岐配管216の上流側部分216Bおよび水配管15の下流側部分15Bの配管長さの和は、前記分岐配管の下流側部分216Cよりも短いので、分岐配管の下流側部分216Cの方が電気抵抗が大きくなる。なお、処理液の電気抵抗は、配管径の2乗に反比例し、長さに比例して大きくなるので、分岐配管216の下流側部分216Cの一部または全部でその配管径を細くすることで電気抵抗をさらに大きくすることもできる。具体的には、下流側部分216C全体の配管径を細くすることで電気抵抗を大きくすることができる。またこの配管径を細くすることは捨て水の流量削減にも有効に働く。
また、分岐配管216の下流側部分216Cの管径DS2を、分岐配管216の上流側部分216Bの管径DS1および水配管15の下流側部分15Bの管径DPよりも細く短くすることにより、分岐配管216の下流側部分216Cの水の電気抵抗を、分岐配管216の上流側部分216Bおよび水配管15の下流側部分15Bの水の電気抵抗の総量よりも(極めて)高くすることができれば、分岐配管216の下流側部分216Cの管長LS2、分岐配管216の上流側部分216Bの管長LS1、および水配管15の下流側部分15Bの管長LPは、前述の(LS2>>(LS1+LP))との関係を満たしていなくてもよい。この場合においても、水の電荷授受部分D1に発生した電荷が排出口23側から漏洩することを抑制でき、発生した電荷を、基板Wとの間での電荷のやり取りのために効率的に用いることができる。これにより、帯電防止効率または除電効率を向上させることができる。
ガス供給ユニット323は、ガス供給源からのガスをケーシング320内に供給するガスバルブ326を含む。ガスバルブ326が開かれると、ガス供給源からのガスが、プラズマ発生空間319に供給される。これにより、ガスは、ケーシング320内を流通し、発生電極321とGND電極322との間を流通して、放出口325からケーシング320外に放出される。
基板処理装置301においても、図3や図4に示す処理例と同等の処理例が実行される。第3実施形態で行われる処理動作は、大気圧プラズマユニット317の処理動作を除いて、前述の第1実施形態の場合と同等である。相違する点を中心に、以下、大気圧プラズマユニット317の処理動作を説明する。
そのため、回転状態の基板Wに水が供給されても、水との接触分離による基板Wの帯電を生じない。したがって、リンス処理時における基板Wの帯電を防止できる。また、リンス処理前から基板Wが帯電していても、その基板Wに帯びた電荷を除去(すなわち、除電)できる。その結果、基板Wの帯電に起因するデバイス破壊を防止できる。
また、プラズマ発生時にも、大気圧プラズマユニット317のケーシング320は、人が触れる程度の低温(例えば40℃)である。そのため、大気圧プラズマユニット317の取り扱いが容易である。
図8において、第1実施形態と共通する部分には、図1〜図5の場合と同一の参照符号を付し説明を省略する。基板処理装置401では、第1実施形態に係る水供給ユニット5(図1参照)に代えて、水供給ユニット(処理液供給装置)405が設けられている。水供給ユニット405が、水供給ユニット5と相違する点は、電荷授受ユニットとして、軟X線照射ユニット17(図2参照)に代えて、コロナ放電ユニット(放電ユニット)417を備える点である。また、分岐配管16の取付位置16Aには、分岐配管16の管壁に形成された開口(図2の配管側開口16Eに相当)を塞ぐための導電性窓418が設けられている。導電性窓418は、第3の実施形態に係る水供給ユニットの導電性窓318と同等の構成である。
基板処理装置401における水供給処理(S4)では、分岐バルブ20の開放とほぼ同時に、制御ユニット40は、コロナ放電ユニット417(電源420)を制御して、電離気体421を発生させ、当該電離気体421が導電性窓418を覆う。これにより、取付位置16Aを流通している(取付位置16Aに存在している)水は、導電性窓418を介して多量の正電荷と多量の負電荷が存在している空間と通じることになる。処理対象物が負に帯電している場合は、取付位置16Aに流通している水内の電子が導電性窓418を介して、導電性窓418近傍の電離気体421内の正電荷へ向かって移動する。その際、取付位置16Aに流通している水に一時的に正電荷が発生する。処理対象物が正に帯電している場合は、導電性窓418近傍の電離気体421内から、導電性窓418を介して取付位置16Aに流通している水に電子が移動して、一時的に取付位置16Aに流通している水に負電荷が発生する。換言すると、取付位置16Aを流通している水(以下、「水の電荷授受部分(処理液の電荷授受部分)D3」という。)に、多量の正電荷と多量の負電荷が存在している状況と等しくなる。
そのため、回転状態の基板Wに水が供給されても、水との接触分離による基板Wの帯電を生じない。したがって、リンス処理時における基板Wの帯電を防止できる。また、リンス処理前から基板Wが帯電していても、その基板Wに帯びた電荷を除去(すなわち、除電)できる。その結果、基板Wの帯電に起因するデバイス破壊を防止できる。
なお、この第4実施形態の変形例として、導電性窓418に対して、コロナ放電ユニット417に代えて、交番電圧を印加する交番電圧供給ユニット(図示せず)を接続する構成が考えられる。かかる構成によっても、導電性窓418に電荷を供給し、導電性窓418を介して、分岐配管16の取付位置16A内に存在している水に供給して、基板Wを除電することができる。
基板処理装置501は、例えば、複数枚の基板Wに対し、一括して処理液処理(洗浄処理)を施すバッチ式の基板処理装置である。基板処理装置501は、処理液を貯留する処理槽502と、処理槽502に貯留されている処理液に基板Wを浸漬させるリフター504とを含む。
リフター504は、昇降機構522を含む。昇降機構522は、リフター504に保持されている基板Wが内槽507内に位置する処理位置(図9に示す位置)と、リフター504に保持されている基板Wが内槽507の上方に位置する退避位置(図示しない)との間でリフター504を昇降させる。したがって、昇降機構522によってリフター504が処理位置に移動させられることにより、リフター504に保持されている複数枚の基板Wが処理液に浸漬される。これにより、基板Wに対する処理液を用いた処理が施される。
基板処理装置501では、処理槽502に水が溜められた後、リフター504により基板Wが一括して処理槽502内に投入される。リフター504によって保持されている基板Wは、内槽507に貯留されている水に浸漬される。この基板浸漬処理では、水供給ユニット5の水ノズル13からの水の供給が断続的に続行される。
この基板浸漬処理では、水ノズル13に対する水の供給流量が比較的大流量に設定されており、そのため、吐出口14から吐出される水の態様が、吐出口14と、内槽507に貯留されている水の液面との双方に繋がる連続流状の態様をなしている。さらに、基板浸漬処理中には、水配管15内および分岐配管16内で水が液密状態にある。そのため、吐出口14と、水の電荷授受部分D1(図5参照)とが、水によって繋がっている。更に、内槽507に貯留されている水の液面と吐出口14とが水で繋がっている。これにより、水の電荷授受部分D1と内槽507に貯留されている水とが、水を介して繋がっている。
図10は、本発明の第6実施形態に係る処理液処理装置が適用された基板処理装置601の構成を示す図である。
第6実施形態において、第5実施形態と共通する部分には、図9の場合と同一の参照符号を付し説明を省略する。第6実施形態に係る基板処理装置601が、第5実施形態に係る基板処理装置501と相違する点は、複数枚の基板Wを一括して保持するカセット602ごと複数枚の基板Wを処理槽502内に浸漬させた点である。図10では図示していないが、基板処理装置601には、リフター504(図9参照)や昇降機構522(図9参照)などの構成が設けられている。このリフター504によって、複数枚の基板Wが一括して保持されたカセット602が保持され、昇降される。カセット602は、例えば、塩ビ(poly-vinyl-chloride)や、PTFE(poly tetra-fluoro ethylene)、PFA(perfluoro-alkylvinyl-ether-tetrafluoro-ethlene-copolymer)などの樹脂材料を用いて形成されている。
基板浸漬処理中には、水ノズル13からの水の供給が断続的に続行される。この基板浸漬処理では、水ノズル13に対する水の供給流量が比較的大流量に設定されており、そのため、吐出口14から吐出される水の態様が、吐出口14と、内槽507に貯留されている水の液面との双方に繋がる連続流状の態様をなしている。さらに、基板浸漬処理中には、水配管15内および分岐配管16内で水が液密状態にある。そのため、吐出口14と、水の電荷授受部分D1(図5参照)とが、水によって繋がっている。更に、内槽507に貯留されている水の液面と吐出口14とが水で繋がっている。これにより、水の電荷授受部分D1と内槽507に貯留されている水とが、水を介して繋がっている。
また、水の浸漬処理時におけるカセット602の帯電をも防止できる。また、浸漬処理前からカセット602が帯電していても、その基板Wに帯びた電荷を除去(すなわち、除電)できる。
図11は、本発明の第7実施形態に係る基板処理装置701の構成を示す図解的な斜視図である。基板処理装置701は、基板Wの一例としての角形の液晶表示装置用ガラス基板の表面(処理対象面)を、水等の処理液を用いて洗浄するために用いられる装置である。処理対象となる角形の基板Wの一辺の長さは、例えば数十cm〜3m程度の範囲であり、その板厚は0.05〜1.2mm程度である。
基板処理装置701は、基板WをX方向に沿って搬送するためのコロ搬送ユニット704(基板保持搬送手段)と、コロ搬送ユニット704によって搬送されている基板Wの表面に処理液としてのDIW(水の一例)を供給する水供給ユニット(処理液供給装置)705とを含む。
コロ搬送ユニット704は、洗浄処理室702の内部空間において、左右方向に延びて配置されている。洗浄処理室702の上流側の側壁に形成された基板搬入口723から搬入された基板Wは、コロ搬送ユニット704により、洗浄処理室702の内部空間を搬送させられ、洗浄処理室702の側壁に形成された基板搬出口724から搬出させられる。
図12は、コロ搬送ユニット704の構成を示す斜視図である。
コロ搬送ユニット704は、搬送コロ755が、X方向にほぼ等ピッチで並設されている。各搬送コロ755は、駆動ユニット(図示しない)の駆動により同一方向に同期回転されるようになっている。
個々の各側部ローラ766は、外方側部に、側部ローラ766と一体的に設けられた鍔部766Aを有している。鍔部766Aは、搬送される基板Wの横ずれを防止するとともに、下側の鍔部766Aによって基板Wが傾斜面に沿って滑落するのを防止している。また、各ローラ766,767には、ゴム等からなるOリング(図示しない)が外嵌されており、このOリングの滑り止め作用により、基板Wの滑落をより確実に防止している。
以上により、第7実施形態においても、第1実施形態で述べた作用効果と同等の作用効果を奏する。
図14は、本発明の第8実施形態に係る処理液供給装置が適用された物品洗浄装置801の構成を示す図である。物品洗浄装置801は、例えば基板収容器802を処理対象物とし、基板収容器802を、処理液(洗浄液)を用いて洗浄するための装置である。図15は、図14に示す基板収容器802の構成を示す斜視図である。
基板浸漬処理に並行して、制御ユニット40は軟X線発生器25(図2参照。高電圧ユニット31)を制御して、分岐配管16の取付位置16Aの内部に軟X線を照射させる。これにより、水の電荷授受部分D1(図5参照)に、多量の負電荷(電子と負イオン)と、多量の正電荷(正イオン)とが混在するプラズマ状態が形成される。
また、基板収容器802の材質によっては、基板収容器802が負に帯電することも考えられるが、この場合、基板収容器802上の負電荷(電子)が、水の電荷授受部分D1(図5参照)との間に生じる電位差で、水を通じて電荷授受部分D1に移動し、電荷授受部分D1に存在する多量の正電荷と結合することで、基板収容器802の負電荷が除去(除電)される。
図16は、本発明の第9実施形態に係る処理液供給装置が適用された物品洗浄装置901の構成を示す図である。
洗浄処理では、水供給ユニット5から基板収容器802の収容器本体803の外壁に対して水が供給される。具体的には、水バルブ18が開かれ、水配管15を流通する水が水ノズル13に供給される。これにより、水ノズル13の吐出口14から、収容器本体803の外壁の上面に向けて下向きに水が吐出される。
また、洗浄処理(水供給ユニット5による水の供給)に並行して、制御ユニット40は軟X線発生器25(図2参照。高電圧ユニット31)を制御して、分岐配管16の取付位置16Aの内部に軟X線を照射させる。これにより、水の電荷授受部分D1(図5参照)に、多量の負電荷(電子と負イオン)と、多量の正電荷(正イオン)とが混在するプラズマ状態が形成される。
なお、第8および第9実施形態では、基板収容器802のうち収容器本体803を洗浄する場合を例に挙げて説明したが、蓋804や、支持棚805,806を洗浄する場合にも、同様に洗浄方法を採用することにより、蓋804や支持棚805,806の除電を図りつつ、蓋804や支持棚805,806に洗浄処理を施すことができる。
図17は、他の形態に係る基板処理装置1001の構成を示す図である。
基板処理装置1001が、第1実施形態と相違する点は、水供給ユニット5(図1参照)に代えて、水供給ユニット(処理液供給装置)1005を設けた点である。水供給ユニット1005が水供給ユニット5と相違する点は、軟X線照射ユニット17を設けないようにした点である。また、排液パン1024が金属材料を用いて形成されており、排液パン1024がアース線1025に、抵抗値1MΩ程度の電流制限抵抗1026を介して接続されている。それ以外の点においては、水供給ユニット5と共通している。図17において、第1実施形態と共通する部分には、図1〜図5の場合と同一の参照符号を付し説明を省略する。
水供給処理(S4)では、制御ユニット40(図1参照)は、バルブ18を開いて、水ノズル13の吐出口14から水を吐出する。またこの水バルブ18の開放よりも若干早く(例えば数秒程度)、制御ユニット40は、分岐バルブ20を開く。これにより、水配管15を流通する水が、分岐位置15Aから分岐配管16内へと流入し、分岐配管16内を流通する。分岐配管16内を流通した水は、排出ノズル22の排出口23から吐出される。
基板Wが正に帯電すると、アースされている排液パン1024と、正に帯電している基板Wとの間の電位差で、アースから電子が供給されて、アース線1025、電流制限抵抗1026、排液パン1024および連続流状の水を伝って基板Wに移動する。これにより、基板Wが除電または帯電防止される。このとき、分岐配管16内の水を流れる電流を制限するための電流制限抵抗1026がない場合には、高帯電した基板から低電位の処理液に瞬間的に大電流が流れて高エネルギーの放電が起こり基板Wにダメージを与える虞があるが、電流制限抵抗1026があることによりかかる不具合を防止できる。なお、基板W表面からアース線1025までの処理液の電気抵抗が1MΩ程度以上となる条件のもとでは、この処理液が電流制限抵抗1026の機能を果たすので電流制限抵抗1026は不要ともいえるが、その場合でも電流制限抵抗1026が設けられていても接地効果への影響はほとんどなく、上記条件を満たさない場合に備えて電流制限抵抗1026を設けておくことが好ましい。
また、この他の形態において、図17に二点鎖線で示すように、分岐配管16の途中部に、パージガス(窒素やエア等)を供給するためのガス配管1010が接続されていてもよい。ガス配管1010には、ガス配管1010を開閉するためのガスバルブ1011が介装されている。水配管15からの水の吐出停止後に、ガスバルブ1011を開いて、分岐配管16の分岐バルブ20よりも下流側の部分にパージガスを流通させることにより、当該部分に水の液滴が付着するのを防止できる。これにより、排出口23からの水のぼた落ちを確実に抑制できる。
例えば、水供給ユニット5,305,405,705では、分岐配管16の水の流量を、分岐流量調整バルブ21を用いて排出口23から吐出される処理液が連続流にならないような小流量に調整したが、排出口23に連続流を吐出しないような(例えば液滴流のみを吐出する)構成が採用されており、この構成により、排出口23から吐出される処理液が連続流にならないようにされていてもよい。この場合には、分岐流量調整バルブ21を省略した構成であってもよい。
第2実施形態に係る発明を、第3実施形態に係る発明や、第4実施形態に係る発明と組み合わせて使用することができる。すなわち、第3実施形態に係る水供給ユニット305および第4実施形態に係る水供給ユニット405において、分岐配管16に代えて、分岐配管216を設けることができる。
また、第7実施形態において、基板処理装置701が水供給ユニット705を備える場合を例に挙げて説明したが、水供給ユニット705に代えて、水供給ユニット5,205,305,405を設けるようにしてもよい。
また、処理液は、水に限られず薬液(希釈薬液)であってもよい。この場合、薬液としては、所定濃度に希釈されたフッ酸、BHF(Buffered HF)、APM(ammonia-hydrogen peroxide mixture:アンモニア過酸化水素水混合液)、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液)、アンモニア水、HPM(hydrochloric acid/hydrogen peroxide mixture:塩酸過酸化水素水混合液)、アルコール、有機溶剤等を用いることができる。
3 スピンチャック(基板保持回転手段)
5 水供給ユニット(処理液供給装置)
13 処理液ノズル
14 吐出口
15 処理液配管 (水配管)
15A 分岐位置
15B 下流側部分(分岐配管の分岐位置よりも下流側の部分)
16 分岐配管
17 軟X線照射ユニット
19 水流量調整バルブ(第1の流量調整ユニット)
21 分岐流量調整バルブ(第2の流量調整ユニット)
23 排出口
40 制御ユニット(吐出制御ユニット、排出制御ユニット)
71 窓部材(導電性窓)
201 基板処理装置
205 水供給ユニット(処理液供給装置)
216 分岐配管
216A 取付位置(対向位置)
216B 上流側部分(分岐配管における対向位置よりも上流側の部分)
216C 下流側部分(分岐配管における対向位置よりも下流側の部分)
301 基板処理装置
305 水供給ユニット(処理液供給装置)
317 大気圧プラズマユニット
318 導電性窓
401 基板処理装置
405 水供給ユニット(処理液供給装置)
417 コロナ放電ユニット(放電ユニット)
418 導電性窓
501 基板処理装置
502 処理槽
601 基板処理装置
701 基板処理装置
704 コロ搬送ユニット(基板保持搬送手段)
705 水供給ユニット(処理液供給装置)
713 処理液ノズル
714 吐出口
802 基板収容器(処理対象物)
W 基板(処理対象物)
Claims (13)
- 処理対象物に対し処理液を吐出する吐出口を有する処理液ノズルと、
前記処理液ノズルに処理液を供給する処理液配管と、
前記処理液配管から分岐する分岐配管と、
前記分岐配管に対向して配置され、前記分岐配管の内部に存在する処理液と導電性窓を介して電子を授受する電荷授受ユニットとを含む、処理液供給装置。 - 前記吐出口から吐出される処理液は、当該処理液が前記吐出口と前記処理対象物との双方に繋がる連続流状をなすような流量に設定されている、請求項1に記載の処理液供給装置。
- 前記分岐配管は、排出口を有し、前記分岐配管を流通する処理液を排出する排出用配管を含む、請求項1または2に記載の処理液供給装置。
- 前記排出口から吐出される処理液は、当該処理液が連続流にならないような小流量に設定されている、請求項3に記載の処理液供給装置。
- 前記処理液配管および前記分岐配管は、前記分岐配管における、前記電荷授受ユニットに対向する対向位置よりも下流側の部分に含まれる処理液の電気抵抗値が、前記分岐配管における前記対向位置よりも上流側の部分の電気抵抗値、および前記処理液配管における、前記分岐配管の分岐位置よりも下流側の部分の電気抵抗値の和よりも大きく設定されている請求項3または4に記載の処理液供給装置。
- 前記電荷授受ユニットは、前記分岐配管内に存在する処理液にX線を照射するX線照射ユニットを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
- 前記電荷授受ユニットは、大気圧環境下でプラズマガスを放出する大気圧プラズマユニットを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
- 前記電荷授受ユニットは、放電を発生させ、その電離気体を供給する放電ユニットを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
- 基板を保持する基板保持手段と、請求項1〜8のいずれか一項に記載の処理液供給装置とを含み、前記吐出口から吐出された処理液を、前記基板保持手段に保持されている前記基板の主面に供給する、基板処理装置。
- 処理液を貯留し、その処理液中に処理対象物を浸漬させる処理槽と、請求項1〜8のいずれか一項に記載の処理液供給装置とを含み、前記吐出口から吐出された処理液が前記処理槽に貯留される、基板処理装置。
- 処理液供給装置の処理液ノズルの吐出口から処理液を吐出させ、この処理液を処理対象物に供給する処理液供給方法であって、
前記吐出口を、前記処理対象物に対向して配置する対向配置工程と、
前記処理液ノズルに処理液を供給する処理液配管から分岐する分岐配管の内部に存在する処理液と、電荷授受ユニットにより電荷を授受させる電荷授受工程と、
前記電荷授受工程と並行して、前記吐出口から処理液を吐出させる処理液吐出工程とを含み、前記処理液吐出工程では、前記吐出口と前記処理対象物との間で処理液が液状に繋がっている、処理液供給方法。 - 前記処理液吐出工程では、前記吐出口から吐出される処理液が、当該吐出口と前記処理対象物との双方に繋がる連続流状をなしている、請求項11に記載の処理液供給方法。
- 処理液供給装置から供給される処理液を用いて基板の主面を処理する基板処理方法であって、
吐出口を、基板保持手段に保持されている前記基板の主面に対向して配置する対向配置工程と、
前記処理液ノズルに処理液を供給する処理液配管から分岐する分岐配管の内部に存在する処理液と、電荷授受ユニットにより電荷を授受させる電荷授受工程と、
前記電荷授受工程と並行して、前記吐出口から処理液を吐出させる処理液吐出工程とを含み、
前記処理液吐出工程では、前記吐出口と前記基板の主面との間で処理液が液状に繋がっている、基板処理方法。
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