JP2016001038A - オイルポンプの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルポンプで発生する振動がパワーユニットのケースに伝達することを抑制でき、パワーユニットのケースから生じるノイズを低減することが可能なオイルポンプの取付構造を提供する。
【解決手段】ブラケット50は、底面および側面が変速機ケース10と対向するように配設される有底円筒部50a、および該有底円筒部50aの開口端に、該有底円筒部50aの軸線方向と垂直な方向に延びるように形成されたフランジ部50bを有しており、該有底円筒部50a内にオイルポンプ20が取り付けられる。フランジ部50bを変速機ケース10に取り付けるボルト33とフランジ部50bとの間には、ゴム部材35が介装されている。有底円筒部50aの底面および側面それぞれと変速機ケース10との間には、オイルポンプ20の駆動時に、オイルポンプ20から吐出されるオイルで満たされる油圧室28が画成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パワーユニットのケースに取り付けられるオイルポンプの取付構造に関する。
例えば、多段式自動変速機や無段変速機では、高圧の作動油を吐出するオイルポンプを備え、このオイルポンプから吐出される高圧の作動油を調圧して供給することで変速や前進/後進切換等の各機能を実現している。このようなオイルポンプとしては、例えば、トロコイドポンプが多く用いられる。
また、オイルポンプは、通常、変速機のケース(変速機ケース)にボルト等によって締結固定されることが多い(例えば、特許文献1参照)。ここで、特許文献1には、オイルポンプのポンプハウジングを、ロータを収納するセンターハウジングの両側面に一対のエンドハウジングを重ね合わせて構成し、このポンプハウジングの一方のエンドハウジングをミッションケースにボルトで固定したオイルポンプ構造が開示されている。
特開2012−57675号公報
ところで、オイルポンプでは、ロータやギヤ等が高速で回転することによる振動やノイズ(騒音)が発生する。ここで、上述したようにオイルポンプがボルトによってミッションケースに締結固定されている場合、オイルポンプで発生した振動が、ミッションケースに伝達され、ミッションケースを介してノイズとして放射されることがある。特に、高回転領域では、車両の騒音性能への寄与度が大きく、このようなオイルポンプの駆動に起因したノイズを低減することが求められていた。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、オイルポンプで発生する振動がパワーユニットのケースに伝達することを抑制でき、パワーユニットのケースから生じるノイズを低減することが可能なオイルポンプの取付構造を提供することを目的とする。
本発明に係るオイルポンプの取付構造は、パワーユニットのケースに取り付けられるオイルポンプの取付構造であって、オイルポンプが取り付けられるブラケットと、ブラケットとパワーユニットのケースとの間に介装される弾性部材と、ブラケットとパワーユニットのケースとの間に画成され、オイルポンプの駆動時に、オイルポンプから吐出されるオイルで満たされる油圧室とを備えることを特徴とする。
本発明に係るオイルポンプの取付構造によれば、オイルポンプがブラケットに取り付けられるとともに、該ブラケットが弾性部材を介してパワーユニットのケースに取り付けられる。また、ブラケットとパワーユニットのケースとの間に、オイルポンプから吐出されるオイルで満たされる油圧室が画成されている。そのため、オイルポンプから吐出された高圧のオイルで油圧室が満たされると、ブラケットが、パワーユニットのケースとの金属同士の接触(メタルタッチ)がなくなるフローティング状態とされる。その結果、オイルポンプで発生する振動がパワーユニットのケースに伝達されることが抑制され、パワーユニットのケースから生じるノイズ(騒音)を低減することが可能となる。
本発明に係るオイルポンプの取付構造では、ブラケットが、有底円筒部を有し、かつ、該有底円筒部の底面および側面がパワーユニットのケースと対向するように配設され、油圧室が、有底円筒部の底面および側面それぞれと、パワーユニットのケースとの間に画成されることが好ましい。
この場合、オイルポンプが取り付けられたブラケットの底面および側面の周囲にオイルポンプから吐出されるオイルで満たされる油圧室が画成される。そのため、ブラケットの底面および側面からオイルポンプの吐出圧(油圧)がかかり、ブラケット全体を安定したフローティング状態に保つことが可能となる。
本発明に係るオイルポンプの取付構造では、有底円筒部の軸線方向と、オイルポンプの軸線方向とが一致するように、有底円筒部内にオイルポンプが配設されることが好ましい。
このようにすれば、オイルポンプおよび該オイルポンプが取り付けられたブラケットのスラスト方向およびラジアル方向それぞれからオイルポンプの吐出圧(油圧)がかかる。そのため、オイルポンプのスラスト方向およびラジアル方向の位置決めを自動的に行うことができる。特に、ラジアル方向の位置決め効果、すなわち調芯効果が得られることにより、例えば位置決め用のノックピンを廃止することが可能となる。
本発明に係るオイルポンプの取付構造では、ブラケットが、有底円筒部の開口端に、該有底円筒部の軸線方向と垂直な方向に延びるように形成されたフランジ部を有し、弾性部材が、フランジ部をパワーユニットのケースに取り付けるボルトとフランジ部との間に介装されるゴム部材を含むことが好ましい。
この場合、ブラケットのフランジ部とパワーユニットのケースとが、弾性を有するゴム部材を介して、ボルトによって締結されるため、ブラケットに取り付けられたオイルポンプからパワーユニットケースへ伝達される振動がゴム部材によって吸収されることにより、振動伝達を抑制することが可能となる。
本発明に係るオイルポンプの取付構造では、油圧室が、弾性を有し、ブラケットとパワーユニットのケースとの間に介装されるシール部材により液密に封止されることが好ましい。
この場合、ブラケットとパワーユニットのケースとの間に介装され油圧室を液密に封止するシール部材が弾性を有しているため、該シール部材を介して、ブラケットに取り付けられたオイルポンプからパワーユニットケースへ伝達される振動を抑制することができる。また、上記油圧室が、シール部材によって液密に封止されるため、オイルポンプから吐出された高圧のオイルで油圧室が満たされると、ブラケットをパワーユニットのケースとの金属同士の接触(メタルタッチ)がなくなるフローティング状態にすることができる。
なお、上記シール部材としては、ゴム素材からなるOリングを好適に用いることができる。
本発明に係るオイルポンプの取付構造では、上記パワーユニットが、オイルポンプにより生成された油圧によって変速比を自動的に変更する多段式自動変速機であることが好ましい。
このように、本発明に係るオイルポンプの取付構造を多段式自動変速機に適用することにより、オイルポンプから多段式自動変速機のケース(変速機ケース)へ伝達される振動を抑制することができ、変速機ケースから放射されるノイズを低減することが可能となる。
本発明に係るオイルポンプの取付構造では、上記パワーユニットが、入力軸に設けられるプライマリプーリと、出力軸に設けられるセカンダリプーリと、両プーリに掛け渡された動力伝達要素とを有し、オイルポンプにより生成された油圧によって各プーリの溝幅を変化させて動力伝達要素の巻き付け径を変化させ、変速比を無段階に変更する無段変速機であり、オイルポンプが、トロコイドポンプであることが好ましい。
このように、本発明に係るオイルポンプの取付構造を無段変速機に適用することにより、オイルポンプから無段変速機のケース(変速機ケース)へ伝達される振動を抑制することができ、変速機ケースから放射されるノイズを低減することが可能となる。なお、オイルポンプとしては、トロコイドポンプを好適に用いることができる。
本発明によれば、オイルポンプで発生する振動がパワーユニットのケースに伝達することを抑制でき、パワーユニットのケースから生じるノイズ(騒音)を低減することが可能となる。
実施形態に係るオイルポンプの取付構造を示す図である。 実施形態に係るオイルポンプの取付構造を構成するブラケットを示す斜視図である。 実施形態に係るオイルポンプが取り付けられた無段変速機の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1〜図3を併せて用いて、実施形態に係るオイルポンプの取付構造について説明する。図1は、実施形態に係るオイルポンプ20の取付構造を示す図である。また、図2は、オイルポンプ20の取付構造を構成するブラケット50を示す斜視図である。図3は、オイルポンプ20が取り付けられた無段変速機100の構成を示すブロック図である。
本実施形態では、車両の運転状態に応じて変速比を自動的かつ無段階に変速する無段変速機(特許請求の範囲に記載のパワーユニットに相当)100のケース(以下「変速機ケース」という)10にオイルポンプ20を取り付ける場合を例にして説明する。
無段変速機(CVT)100は、例えば、入力軸101に軸支されるプライマリプーリ111と、出力軸102に軸支されるセカンダリプーリ112との間に駆動チェーン113(動力伝達要素に相当)を巻装してなるチェーン式無段変速機である。無段変速機100の変速機ケース10内には、エンジン120の出力軸(クランクシャフト)121にトルクコンバータ130やリダクションギヤ132等を介して接続されるプライマリプーリ111、該プライマリプーリ111に駆動ベルト113を介して連結されるセカンダリプーリ112、該セカンダリプーリ112に連結されるディファレンシャル機構(図示省略)等が主として格納されている。
また、変速機ケース10の側面には、上述した各機構に作動油や潤滑油を供給するためのオイルポンプ20がブラケット50を介して取り付けられている。なお、本実施形態では、オイルポンプ20として、チェーン駆動式のトロコイドポンプを用いた。
オイルポンプ20は、ハウジング21と、該ハウジング21の側面に重ね合わされるカバー22とを備えて構成されている。
ハウジング21の内部には円形のロータ収容部21aが形成されており、該ロータ収容部21aの内部にアウタロータ23が回転自在に嵌合するとともに、アウタロータ23の内部にインナロータ24が回転自在に嵌合する。アウタロータ23およびインナロータ24は相互に偏心した状態で噛み合っており、両者の間に容積が増減する複数の作動室が形成される。
また、カバー22には、該カバー22を貫通するようにロータ収容室21aと連通し、オイルを吸入するする吸入ポート26、およびオイルを吐出する吐出ポート27が形成されている。
インナロータ24の中央部には、オイルポンプ20を駆動するポンプシャフト(駆動軸)25が結合されている。ここで、ハウジング21及びカバー22それぞれの中央には軸支孔21b,22bが形成されており、例えばベアリングを介してポンプシャフト25が回転自在に軸支される。一方、ハウジング21の軸支孔21bから突出するポンプシャフト25の基端部には従動スプロケットが固設されている。この従動スプロケットは、トルクコンバータ130の出力軸131に設けられた駆動スプロケットに無端チェーン135を介して接続されており、該無端チェーン135を介して回転駆動される。
オイルポンプ20(ハウジング21およびカバー22)には複数(例えば4つ)の貫通孔20aが形成されている(なお、図1ではその中の1つを示した)。オイルポンプ20は、これらの貫通孔20aを通してオイルポンプ20を貫通するボルト30がブラケット50のナット51に螺合することで、ブラケット50に取り付けられる。
ブラケット50は、図2に示されるように、有底円筒部50aと、該有底円筒部50aの開口端に、該有底円筒部50aの軸線方向と垂直な方向に延びるように形成されたフランジ部(鍔部)50bとを有するハット状の部材である。ブラケット50は、例えば板金加工により得ることが好ましい。ただし、ブラケット50は、例えば鋳造により製造してもよい。なお、その場合には、ナット51に代えて、ボスを設け、そのボスにねじ孔を形成することが好ましい。
ブラケット50の有底円筒部50aには、オイルポンプ20が収納されて取り付けられる。その際に、有底円筒部50aの軸線方向と、オイルポンプ20の軸線方向とが一致するように、オイルポンプ20が配設される。すなわち、オイルポンプ20のポンプシャフト25の軸線と、有底円筒部50aの軸線とは一致する。
有底円筒部50aは、その底面に円筒状の吸入口50cが突設されるとともに、吐出孔50dが形成されている。吸入口50cは、変速機ケース10を貫通するように形成された吸入油路10aと連通されている。また、吐出孔50dは、変速機ケース10を貫通するように形成された吐出油路10bおよび油圧室28と連通されている。
有底円筒部50aは、その底面裏側にナット51が例えば溶接などにより取り付けられている。なお、ナット51は、必ずしも有底円筒部50aに固着されていなくてもよい。そして、上述したように、オイルポンプ20を貫通したボルト30がナット51に螺合することで、オイルポンプ20がブラケット50に締結固定される。
ブラケット50のフランジ部50bには、複数(例えば4つ)のボルト孔50eが等間隔に形成されている。各ボルト孔50eには、中空円筒状に形成された金属製(例えば鉄など)のカラー34が挿入されるとともに、該カラー34とボルト孔50eとの間にゴム部材(弾性部材)35が介装されている。そして、ボルト33の軸部がカラー34に挿入され、その先端が、ボルト孔50eを貫通して変速機ケース10に螺合される。これにより、ブラケット50が変速機ケース10に取り付けられる。なお、カラー34は、強度、耐油性、耐温性等に優れた樹脂(例えばエンジニアリング・プラスチック)から形成さえていてもよい。
また、ゴム部材35は、弾性を有し、かつ、耐油性、耐温性等に優れたゴム素材からなり、例えば、両端部に鍔部を有する円筒状に形成されている。ゴム部材35が、カラー34およびボルト33と、ブラケット50(フランジ部50b)との間に介装されることにより、カラー34およびボルト33と、ブラケット50(フランジ部50b)との金属接触が防止される。
ブラケット50は、有底円筒部50aの底面および側面が変速機ケース10と対向するように、変速機ケース10に取り付けられる。そして、ブラケット50の有底円筒部50aの底面および側面それぞれと、変速機ケース10との間には、オイルポンプ20が駆動されるときに、オイルポンプ20から吐出されたオイルで満たされる油圧室28が画成される。
油圧室28は、弾性を有し、ブラケット50と変速機ケース10との間に介装されるOリング40、Oリング41、およびOリング43(シール部材)により液密に封止(シール)されている。より詳細には、Oリング40は、ブラケット50の有底円筒部50aのフランジ部50b近傍の外側面(すなわち有底円筒部50aと変速機ケース10との間)に周方向に沿って取り付けられている。Oリング40は、有底円筒部50aの外側面と変速機ケース10との間からオイルが漏れないように液密に保持する。
Oリング41は、ブラケット50の底部に突設された吸入口50cの先端部の外側面(すなわち吸入口50cと変速機ケース10(吸入油路10a)との間)に周方向に沿って取り付けられている。Oリング41は、吸入口50cの外側面と変速機ケース10との間からオイルが漏れないように液密に保持する。
Oリング43は、オイルポンプ20とブラケット50との合わせ面15に、オイルポンプ20の吐出ポート27の周りを取り囲むように取り付けられている。Oリング43は、ブラケット50とオイルポンプ20(吐出ポート27)との間からオイルが漏れないように液密に保持する。
また、オイルポンプ20とブラケット50との合わせ面15には、オイルポンプ20の吸入ポート26の周りを取り囲むようにOリング42が取り付けられている。Oリング42は、ブラケット50とオイルポンプ20(吸入ポート26)との間からオイルが漏れないように液密に保持する。
上記各Oリング40,41,42,43は、断面が円形に形成された環状の部材であり、弾性を有し、かつ、耐油性、耐温性等に優れたゴム素材などから形成されている。上述したようにOリング40,41,43が取り付けられることにより、ブラケット50と変速機ケース10との間に、オイルポンプ20から吐出されるオイルで満たされる油圧室28が画成される。
上述したような構成を有することにより、すなわち、ブラケット50のフランジ部50bと変速機ケース10とが、弾性を有するゴム部材35を介して、ボルト33によって締結されることにより、ブラケット50に取り付けられたオイルポンプ20から変速機ケース10へ伝達される振動がゴム部材35によって吸収され、振動伝達が抑えられる。
また、ブラケット50と変速機ケース10との間に介装され油圧室28を液密に封止するOリング40,41,43が、ゴム素材からなり弾性を有するため、該Oリング40,41,43を介して、ブラケット50に取り付けられたオイルポンプ20から変速機ケース10へ伝達される振動が抑制される
一方、ブラケット50と変速機ケース10との間に、オイルポンプ20から吐出されるオイルで満たされる油圧室28が画成されているため、オイルポンプ20から吐出された高圧のオイルで油圧室28が満たされると、ブラケット50が、変速機ケース10との金属同士の接触(メタルタッチ)がなくなるフローティング状態とされる。そのため、オイルポンプ20で発生する振動の変速機ケース10への伝達が遮断され、変速機ケース10から生じるノイズ(騒音)が低減される。
また、ブラケット50の有底円筒部50aの軸線方向と、オイルポンプ20の軸線方向とが一致するように、有底円筒部50a内にオイルポンプ20が配設されるとともに、有底円筒部50aの底面および側面それぞれと変速機ケース10との間に油圧室28が画成されるため、ブラケット50の底面および側面からオイルポンプ20の吐出圧(油圧)がかかり、ブラケット50全体が安定したフローティング状態に保たれる。特に、オイルポンプ20(ポンプシャフト25)のラジアル方向からオイルポンプ20の吐出圧(油圧)が均一にかかるため、ラジアル方向の位置決め効果、すなわち調芯効果が得られる
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、ブラケット50のフランジ部50bと変速機ケース10とが、弾性を有するゴム部材35を介して、ボルト33によって締結されるため、ブラケット50に取り付けられたオイルポンプ20から変速機ケース10へ伝達される振動がゴム部材35によって吸収されることにより、振動伝達を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ブラケット50と変速機ケース10との間に介装され油圧室28を液密に封止するOリング40,41,43が弾性を有しているため、該Oリング40,41,43を介して、ブラケット50に取り付けられたオイルポンプ20から変速機ケース10へ伝達される振動を抑制することができる。
さらに、本実施形態によれば、ブラケット50と変速機ケース10との間に、オイルポンプ20から吐出されるオイルで満たされる油圧室28が画成されているため、オイルポンプ20から吐出された高圧のオイルで油圧室が満たされた場合に、ブラケット50が、変速機ケース10との金属同士の接触がなくなるフローティング状態とされる。その結果、オイルポンプ20で発生した振動の変速機ケース10への伝達が遮断され、変速機ケース10から生じるノイズを低減することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ブラケット50の有底円筒部50aの軸線方向と、オイルポンプ20の軸線方向とが一致するように、有底円筒部50a内にオイルポンプ20が配設されるとともに、有底円筒部50aの底面および側面それぞれと変速機ケース10との間に油圧室28が画成される。そのため、ブラケット50の底面および側面それぞれからオイルポンプ20の吐出圧(油圧)がかかり、ブラケット50全体を安定したフローティング状態に保つことが可能となる。
特に、本実施形態によれば、オイルポンプ20(ポンプシャフト25)のラジアル方向からオイルポンプ20の吐出圧(油圧)が均一にかかるため、ラジアル方向の位置決め効果、すなわち調芯効果が得られることにより、例えば位置決め用のノックピンを廃止することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係るオイルポンプの取付構造を無段変速機(CVT)に適用した場合を例にして説明したが、無段変速機に代えて、例えば多段式自動変速機(AT)にも適用することができる。また、変速機用のオイルポンプに限られず、例えばエンジンなどのオイルポンプの取り付けにも適用することができる。
また、上記実施形態では、オイルポンプ20がチェーン駆動式のトロコイドポンプである場合を例にして説明したが、オイルポンプ20はチェーン駆動式のトロコイドポンプに限られず、例えば、内接ギヤポンプ、外接ギヤポンプ、ベーンポンプなど、異なる形式のオイルポンプを用いてもよい。さらに、オイルポンプの駆動方式は、上述したチェーン駆動式には限られず、例えば、同軸式などを用いてもよい。
10 変速機ケース
15 合わせ面
20 オイルポンプ
20a 貫通孔
21 ハウジング
22 カバー
23 アウタロータ
24 インナロータ
25 ポンプシャフト
26 吸入ポート
27 吐出ポート
28 油圧室
30,33 ボルト
34 カラー
35 ゴム部材
40,41,42,43 Oリング
50 ブラケット
50a 有底円筒部
50b フランジ部
50c 吸入口
50d 吐出孔
50e ボルト孔
51 ナット
100 無段変速機
111 プライマリプーリ
112 セカンダリプーリ
113 駆動ベルト

Claims (8)

  1. パワーユニットのケースに取り付けられるオイルポンプの取付構造であって、
    前記オイルポンプが取り付けられるブラケットと、
    前記ブラケットと前記パワーユニットのケースとの間に介装される弾性部材と、
    前記ブラケットと前記パワーユニットのケースとの間に画成され、前記オイルポンプの駆動時に、前記オイルポンプから吐出されるオイルで満たされる油圧室と、を備えることを特徴とするオイルポンプの取付構造。
  2. 前記ブラケットは、有底円筒部を有し、かつ、該有底円筒部の底面および側面が前記パワーユニットのケースと対向するように配設され、
    前記油圧室は、前記有底円筒部の底面および側面それぞれと、前記パワーユニットのケースとの間に画成されることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプの取付構造。
  3. 前記有底円筒部の軸線方向と、前記オイルポンプの軸線方向とが一致するように、前記有底円筒部内に前記オイルポンプが配設されることを特徴とする請求項2に記載のオイルポンプの取付構造。
  4. 前記ブラケットは、前記有底円筒部の開口端に、該有底円筒部の軸線方向と垂直な方向に延びるように形成されたフランジ部を有し、
    前記弾性部材は、前記フランジ部を前記パワーユニットのケースに取り付けるボルトと前記フランジ部との間に介装されるゴム部材を含むことを特徴とする請求項2又は3に記載のオイルポンプの取付構造。
  5. 前記油圧室は、弾性を有し、前記ブラケットと前記パワーユニットのケースとの間に介装されるシール部材により液密に封止されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のオイルポンプの取付構造。
  6. 前記シール部材は、ゴム素材からなるOリングであることを特徴とする請求項5に記載のオイルポンプの取付構造。
  7. 前記パワーユニットは、前記オイルポンプにより生成された油圧によって変速比を自動的に変更する多段式自動変速機であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のオイルポンプの取付構造。
  8. 前記パワーユニットは入力軸に設けられるプライマリプーリと、出力軸に設けられるセカンダリプーリと、両プーリに掛け渡された動力伝達要素とを有し、前記オイルポンプにより生成された油圧によって各プーリの溝幅を変化させて前記動力伝達要素の巻き付け径を変化させ、変速比を無段階に変更する無段変速機であり、
    前記オイルポンプは、トロコイドポンプであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のオイルポンプの取付構造。
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