JP2016004148A - 防音システム - Google Patents

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Toshimasa Hirate
利昌 平手
竹内 文章
Fumiaki Takeuchi
文章 竹内
宜史 池田
Yoshifumi Ikeda
宜史 池田
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Abstract

【課題】騒音の低減、および、小型化を十分に実現可能な、防音システムを提供する。
【解決手段】実施形態の防音システムは、防音壁の内部空間に収容された変圧器から放射される騒音を低減するものであって、制御音を放射することによって、その変圧器から放射された騒音を打ち消す能動型防音部を有する。ここで、能動型防音部は、防音壁の内部空間に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、防音システムに関する。
環境保護の観点から騒音の規制が厳しくなってきており、変圧器の振動によって生じた騒音を低減することが強く望まれている。
図8,図9は、先行技術において、変圧器の振動によって生じた騒音を低減する方法の一例を示す図である。ここで、図8,図9は、断面を模式的に示しており、図8では変圧器1を側方から見たときを示し、図9では変圧器1を上方から見たときを示している。
図8,図9に示すように、変圧器1は、鉄心11と巻線12とを有し、鉄心11に巻線12が巻回されている。変圧器1において、鉄心11は、電圧の印加によって励磁されて磁気歪みが生じるために振動する。巻線12は、通電時に巻線12の間で電磁力が生じるために振動する。このため、変圧器1では、鉄心11および巻線12の振動によって騒音Nが発生する。
防音壁2は、たとえば、鋼板、コンクリートなどの構造物によって構成されており、その防音壁2で囲われた内部空間SPに、変圧器1が収容されている。このため、変圧器1から周囲に放射された騒音Nは、防音壁2によって低減され、防音壁2の内部から外部へ伝達する。
しかし、変圧器1の振動によって生じた騒音は、防音壁2の全体を均一に振動させずに、防音壁2の一部が他の部分よりも大きく振動する場合がある。このため、騒音Nを防音壁2で十分に低減させるためには、防音壁2を厚くする必要がある。
また、変圧器1の振動により生じる騒音は、変圧器1に印加する電源周波数に対して2倍の周波数の成分が、卓越して現れる。たとえば、電源周波数が50Hzである東日本では、騒音の卓越周波数は100Hzであり、低域な周波数帯域の音が騒音として生じる。このため、音響透過質量の法則から判るように、防音壁2の質量を上げること、防音壁2を厚くすること等の対策が必要になる。
その結果、防音壁2の大型化、防音壁2で囲った内部空間の小型化などの問題が生ずる場合がある。そして、これに伴って、変圧器1の設置が制限される場合がある。
このため、上記以外の方法で変圧器1から生じた騒音を低減するために、さまざまな技術が提案されている。たとえば、消音ダクトを設置すること、防音壁2の内側に吸音材を塗布すること、共鳴型吸音器を設置すること等が提案されている。その他、騒音に対して逆位相の制御音を出力するアクティブ型ノイズキャンセラを設置することによって、騒音を低減すること等が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平6-308969号公報
しかしながら、上記においては、防音壁の共振を効果的に抑制することが容易でなく、騒音を十分に低減することが困難な場合がある。その結果、騒音の低減、および、小型化を十分に実現することが困難な場合がある。
本発明が解決しようとする課題は、騒音の低減、および、小型化を十分に実現可能な、防音システムを提供することにある。
実施形態の防音システムは、防音壁の内部空間に収容された変圧器から放射される騒音を低減するものであって、制御音を放射することによって、その変圧器から放射された騒音を打ち消す能動型防音部を有する。ここで、能動型防音部は、防音壁の内部空間に配置されている。
図1は、第1実施形態に係る防音システムの概要を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る防音システムにおいて、能動型防音部を示す図である。 図3は、第1実施形態に係る防音システムにおいて、騒音制御部を示す図である。 図4は、変圧器を側方から見たときの断面を模式的に示している。 図5は、変圧器を側方から見たときの断面を模式的に示している。 図6は、第2実施形態に係る防音システムにおいて、能動型防音部を示す図である。 図7は、第2実施形態に係る防音システムにおいて、能動型防音部を示す図である。 図8は、先行技術において、変圧器の振動によって生じた騒音を低減する方法の一例を示す図である。 図9は、先行技術において、変圧器の振動によって生じた騒音を低減する方法の一例を示す図である。
実施形態の一例について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
[A]構成など
図1は、第1実施形態に係る防音システムの概要を示す図である。図1では、図8と同様に、変圧器1を側方から見たときの断面を模式的に示している。
本実施形態の防音システムは、変圧器1の振動によって生じた騒音N(振動音)を低減させる。
具体的には、変圧器1は、鉄心11に巻線12が巻回されており、鉄心11および巻線12の振動によって騒音Nが発生する。本実施形態の防音システムは、防音壁2と能動型防音部3とを含み、防音壁2と能動型防音部3との両者を用いて、騒音源である変圧器1から放射される騒音Nを低減させる。
防音壁2と能動型防音部3との詳細について、順次、説明する。
[A−1]防音壁2
防音壁2は、図1に示すように、変圧器1と同様に、基礎(図示省略)の上面に設置されている。防音壁2は、上面部と側面部とを含み、上面部と側面部とによって囲われた直方体形状の内部空間SPに、変圧器1を収容している。
防音壁2は、たとえば、鋼板、コンクリートなどの構造物によって構成されており、変圧器1から放射される騒音Nを吸収することによって、騒音Nが内部から外部へ漏れることを低減させる。
[A−2]能動型防音部3
能動型防音部3は、図1に示すように、防音壁2の内部空間SPに配置されている。
本実施形態では、防音壁2の内部空間SPに支持部4が配置されており、能動型防音部3が、その支持部4に固定されて支持されている。支持部4は、たとえば、棒状の支持部材であって、変圧器1の上方および側方のそれぞれに能動型防音部3が設けられている。
図2は、第1実施形態に係る防音システムにおいて、能動型防音部を示す図である。図2では、能動型防音部の概要を模式的に示している。
図2に示すように、能動型防音部3は、騒音検出部31と制御音放射部32と誤差音検出部33と騒音制御部34と有している。能動型防音部3は、制御音Cを放射することによって、変圧器1から放射された騒音Nを打ち消すように構成されている。
[A−2−1]騒音検出部31
能動型防音部3のうち、騒音検出部31は、図2に示すように、騒音Nを検出して騒音信号S31を生成し、騒音制御部34へ出力する。
本実施形態では、騒音検出部31は、騒音検出センサ311と騒音共振板312とを有する。
騒音検出センサ311は、音響マイクロフォンとして機能し、騒音共振板312を介して騒音Nを検出して騒音信号S31を生成する。
騒音共振板312は、騒音検出センサ311よりも変圧器1に近い側に配置されている。騒音共振板312は、金属の板状体(金属プレート)であって、騒音Nにおいて予め定めた周波数成分の音に共振するように構成されている。ここでは、騒音Nにおいて卓越した特定の卓越周波数成分に騒音共振板312が共振する。たとえば、変圧器1に印加する電源周波数に対して2倍の周波数成分が卓越周波数成分として騒音Nに現れるので、この卓越周波数成分に共振する形状で構成された騒音共振板312を用いる。
このため、騒音検出部31では、騒音Nの卓越周波数成分が検出され、その卓越周波数成分に応じた騒音信号S31が、騒音制御部34へ出力される。
[A−2−2]制御音放射部32
能動型防音部3のうち、制御音放射部32は、図2に示すように、音響スピーカとして機能し、変圧器1の側から防音壁2の側へ制御音Cを放射する。ここでは、制御音放射部32は、騒音制御部34から出力された制御音信号S34に基づいて、制御音Cを放射する。
本実施形態では、制御音放射部32は、加振器321と制御音共振板322とを有する。
制御音放射部32において、加振器321は、電磁式であって、騒音制御部34から出力された制御音信号S34に応じて制御音共振板322を振動させることによって、制御音Cを放射する。
制御音共振板322は、加振器321よりも防音壁2に近い側に配置されている。制御音共振板322は、騒音共振板312と同様に、金属で形成された板状体(金属プレート)であって、予め定めた周波数成分の音に共振するように構成されている。
このため、本実施形態では、予め定めた周波数成分に応じた制御音Cが制御音放射部32から放射される。
[A−2−3]誤差音検出部33
能動型防音部3のうち、誤差音検出部33は、図2に示すように、防音壁2と制御音放射部32との間に設置されている。そして、誤差音検出部33は、その設置位置(制御点)で、誤差音E(制御誤差音)を検出することによって、誤差音信号S33を生成し、騒音制御部34へ出力する。たとえば、誤差音検出部33は、変圧器1の騒音Nなどによって防音壁2が振動して放射された誤差音Eを検出し、誤差音信号S33を出力する。
本実施形態では、誤差音検出部33は、誤差音検出センサ331と誤差音共振板332とを有する。
誤差音検出センサ331は、音響マイクロフォン(エラーマイク)として機能し、誤差音共振板332を介して誤差音Eを検出して誤差音信号S33を生成する。
誤差音共振板332は、誤差音検出センサ331よりも防音壁2に近い側に配置されている。誤差音共振板332は、騒音共振板312および制御音共振板322と同様に、金属で形成された板状体(金属プレート)であって、誤差音Eにおいて予め定めた周波数成分の音に共振するように構成されている。ここでは、誤差音Eにおいて卓越した特定の卓越周波数成分に騒音共振板312が共振する。
このため、誤差音検出部33では、誤差音Eのうち予め定めた周波数成分が検出され、その周波数成分に応じた誤差音信号S33が、騒音制御部34へ出力される。
[A−2−4]騒音制御部34
能動型防音部3のうち、騒音制御部34は、図2に示すように、騒音信号S31と誤差音信号S33とに基づいて制御音信号S34を生成し出力する。
図3は、第1実施形態に係る防音システムにおいて、騒音制御部を示す図である。図3では、騒音制御部の詳細を模式的に示している。
本実施形態では、騒音制御部34は、図3に示すように、フィルタ処理部341と加算処理部342と位相反転処理部343と増幅部344とを有する。各部は、たとえば、演算器である。
騒音制御部34を構成する各部について、順次、説明する。
[A−2−4−1]フィルタ処理部341
騒音制御部34において、フィルタ処理部341は、図3に示すように、騒音検出部31(図2参照)が出力した騒音信号S31が入力される。
フィルタ処理部341は、その入力された騒音信号S31についてフィルタ処理を行うことによって、騒音信号S31の波形を成形すると共に位相を調整する。たとえば、フィルタ処理部341は、位相演算モジュール(図示省略)とLMS(Least Mean Square)演算モジュール(図示省略)とを有し、それぞれにおいて、順次、フィルタ処理を行う。これにより、騒音検出部31を構成する騒音共振板312の特性(周波数特性、ダンピング特性、位相特性等)に起因する誤差を、騒音信号S31から低減することができる。
そして、フィルタ処理部341は、そのフィルタ処理によって得た信号を、出力信号S341(参照信号)として、加算処理部342へ出力する。
[A−2−4−2]加算処理部342
騒音制御部34において、加算処理部342は、図3に示すように、フィルタ処理部341が出力した出力信号S341が入力される。これと共に、加算処理部342は、誤差音検出部33が出力した誤差音信号S33が入力される。
そして、加算処理部342は、そのフィルタ処理部341が出力した出力信号S341と、誤差音検出部33が出力した誤差音信号S33とを加算する加算処理を行う。
そして、加算処理部342は、その加算処理を行うことで生成した信号を、出力信号S342として、位相反転処理部343へ出力する。
[A−2−4−3]位相反転処理部343
騒音制御部34において、位相反転処理部343は、図3に示すように、加算処理部342が出力した出力信号S342が入力される。
位相反転処理部343は、その加算処理部342が出力した出力信号S342について、位相を反転する信号処理を行う。具体的には、位相反転処理部343は、加算処理部342が出力した出力信号S342の波形に対して、位相が逆であって振幅が同じ波形の信号を求める。
そして、位相反転処理部343は、その位相を反転させた信号を、出力信号S343として増幅部344へ出力する。
[A−2−4−3]増幅部344
騒音制御部34において、増幅部344は、図3に示すように、位相反転処理部343が出力した出力信号S343が入力される。
増幅部344は、増幅器であって、その位相反転処理部343が出力した出力信号S343を増幅する。
そして、増幅部344は、その増幅した信号を、制御音信号S34として制御音放射部32(図2参照)に出力する。
[B]まとめ(作用・効果など)
以上のように、本実施形態においては、能動型防音部3が、制御音Cを放射することによって、変圧器1から放射された騒音Nを打ち消す。ここでは、能動型防音部3は、防音壁2の内部空間SPに配置されている。このため、本実施形態では、防音壁2の内部空間SPに収容された変圧器1から放射される騒音Nを効果的に低減することができる。
本実施形態の能動型防音部3では、上記したように、防音壁2と制御音放射部32との間において、誤差音検出部33が誤差音Eを検出することによって、誤差音信号S33を生成し出力する。そして、変圧器1から放射された騒音Nの検出によって得た騒音信号S31と、誤差音Eの検出によって得た誤差音信号S33との両者に基づいて、騒音制御部34が制御音信号S34を生成し出力する。そして、その制御音信号S34に基づいて、制御音放射部32が制御音Cを放射する。このように、本実施形態では、フィードフォワード制御によって補正された制御音Cを放射する。このため、本実施形態では、このため、その制御音Cによって、騒音Nと共に、誤差音Eを効果的に低減することができる。
また、本実施形態において、騒音検出部31は、騒音Nにおいて卓越する卓越周波数成分の音に共振する騒音共振板312を有し、その騒音共振板312を介して、変圧器1から放射された騒音Nを検出することによって、騒音信号S31を生成し出力する。騒音共振板312が無い場合には、騒音Nにおいて卓越する卓越周波数成分以外の成分が騒音信号S31に含まれることになるため、その卓越周波数成分をフィルタリングするために、トラッキングフィルタなどのバンドパスフィルタモジュールが必要になる。しかし、本実施形態では、騒音共振板312の設置によって、騒音Nにおいて卓越する卓越周波数成分以外の成分が騒音信号S31に含まれないため、トラッキングフィルタなどのバンドパスフィルタモジュールが不要であり、小型化を効果的に実現することができる。
同様に、本実施形態では、制御音放射部32が制御音共振板322を有し、誤差音検出部33が誤差音共振板332を有する。このため、騒音検出部31の場合と同様に、フィルタモジュールが不要であり、小型化を効果的に実現することができる。
したがって、本実施形態においては、小型化を実現した上で、騒音を効果的に低減することができる。
[C]変形例
上記の実施形態では、防音壁2の内部空間SPにおいて、能動型防音部3を支持部4に固定する場合について説明したが、これに限らない。防音壁2の内面に能動型防音部3を固定してもよい。
図4,図5は、変圧器1を側方から見たときの断面を模式的に示している。図4,図5では、変圧器1から放射された騒音Nによる音響のレベル線を併せて示している。
図4に示すように、防音壁2の内部空間SPにおいては、騒音Nが反響するため、防音壁2の全体が均一に振動せずに、一部が他の部分よりも大きく振動する卓越領域Rが生ずる場合がある。このため、図5に示すように、防音壁2の卓越領域Rに能動型防音部3を固定することが好ましい。つまり、防音壁2において、変圧器1から放射された騒音Nによって最も振動が大きくなる部分に能動型防音部3を少なくとも設置することが好ましい。これにより、防音壁2の振動を効果的に抑制可能であるので、騒音を十分に低減することができる。
なお、能動型防音部3を防音壁2に設置したことによって、その設置位置以外の部分において振動が大きくなったときには、その部分に能動型防音部3を更に設置することが好ましい。つまり、騒音が出現する部位に応じて、任意に、能動型防音部3を設置することができる。
<第2実施形態>
[A]構成など
図6,図7は、第2実施形態に係る防音システムにおいて、能動型防音部を示す図である。図6では、図2と同様に、能動型防音部3の概要を模式的に示している。また、図7では、図3と同様に、能動型防音部3を構成する騒音制御部34の詳細を模式的に示している。
本実施形態においては、図6,図7に示すように、能動型防音部3の構成の一部が、第1実施形態の場合(図2,図3参照)と異なる。ここでは、能動型防音部3は、騒音検出部31a,31b,31cが複数であると共に、誤差音検出部33a,33b,33cが複数である。また、能動型防音部3において、騒音制御部34の構成の一部が、第1実施形態の場合(図3参照)と異なる。本実施形態は、これらの点、及び、これらに関連する点を除き、第1実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、上記の実施形態と重複する個所については、適宜、記載を省略する。
[A−1]騒音検出部31a,31b,31cについて
図6に示すように、本実施形態では、能動型防音部3は、第1実施形態の場合と異なり、第1の騒音検出部31aと、第2の騒音検出部31bと、第3の騒音検出部31cとを有している。
第1の騒音検出部31aと第2の騒音検出部31bと第3の騒音検出部31cとのそれぞれは、隣接して配置されている。第1の騒音検出部31aと第2の騒音検出部31bと第3の騒音検出部31cとのそれぞれは、騒音Nにおいて互いに異なる周波数成分を検出し、第1の騒音信号S31aと第2の騒音信号S31bと第3の騒音信号S31cとのそれぞれを騒音制御部34へ出力する。
具体的には、第1の騒音検出部31aは、第1の騒音検出センサ311aと、第1の騒音共振板312aとを有しており、第1の騒音共振板312aを介して騒音Nを検出して第1の騒音信号S31aを生成する。第1の騒音検出部31aにおいて、第1の騒音共振板312aは、第1の騒音検出センサ311aよりも変圧器1に近い側に配置されている。第1の騒音共振板312aは、金属で形成された板状体(金属プレート)であって、騒音Nにおいて予め定めた周波数成分に共振するように構成されている。このため、第1の騒音検出部31aでは、その予め定めた周波数成分が検出され、その周波数成分に応じた第1の騒音信号S31aが、騒音制御部34へ出力される。たとえば、変圧器1の鉄心11および巻線12の振動に起因して卓越する周波数成分の音が、第1の騒音検出部31aで検出されて、第1の騒音信号S31aが騒音制御部34へ出力される。
第2の騒音検出部31bは、第2の騒音検出センサ311bと、第2の騒音共振板312bとを有しており、第2の騒音共振板312bを介して騒音Nを検出して第2の騒音信号S31bを生成する。第2の騒音検出部31bにおいて、第2の騒音共振板312bは、第2の騒音検出センサ311bよりも変圧器1に近い側に配置されている。第2の騒音共振板312bは、第1の騒音共振板312aと同様に、金属で形成された板状体(金属プレート)である。第2の騒音共振板312bは、騒音Nのうち、第1の騒音共振板312aが共振する周波数成分とは異なる周波数成分の音に共振するように構成されている。このため、第2の騒音検出部31bでは、その予め定めた周波数成分が検出され、その周波数成分に応じた第2の騒音信号S31bが、騒音制御部34へ出力される。たとえば、鉄心11および巻線12を含む変圧器本体に接続された部材(配管,ダクトなど)の振動に起因して卓越する周波数成分の音が、第2の騒音検出部31bで検出されて、第2の騒音信号S31bが、騒音制御部34へ出力される。
第3の騒音検出部31cは、第3の騒音検出センサ311cと、第3の騒音共振板312cとを有しており、第3の騒音共振板312cを介して騒音Nを検出して第3の騒音信号S31cを生成する。第3の騒音検出部31cにおいて、第3の騒音共振板312cは、第3の騒音検出センサ311cよりも変圧器1に近い側に配置されている。第3の騒音共振板312cは、第1の騒音共振板312aおよび第2の騒音共振板312bと同様に、金属で形成された板状体(金属プレート)である。第3の騒音共振板312cは、騒音Nのうち、第1の騒音共振板312aが共振する周波数成分、および、第2の騒音共振板312cが共振する周波数成分とは異なる周波数成分の音に共振するように、構成されている。このため、第3の騒音検出部31cでは、その周波数成分が検出され、その周波数成分に応じた第3の騒音信号S31cが、騒音制御部34へ出力される。たとえば、鉄心11および巻線12を含む変圧器本体に接続された部材(配管,ダクトなど)の振動に起因して卓越する周波数成分の音が、第3の騒音検出部31cで検出されて、第3の騒音信号S31cが、騒音制御部34へ出力される。
[A−2]誤差音検出部33a,33b,33cについて
図6に示すように、本実施形態では、能動型防音部3は、第1実施形態の場合と異なり、第1の誤差音検出部33aと、第2の誤差音検出部33bと、第3の誤差音検出部33cを有している。
第1の誤差音検出部33aと第2の誤差音検出部33bと第3の誤差音検出部33cとのそれぞれは、誤差音Eにおいて互いに異なる周波数成分を検出し、第1の誤差音信号S33aと第2の誤差音信号S33bと第3の誤差音信号S33cとのそれぞれを騒音制御部34へ出力する。
具体的には、第1の誤差音検出部33aは、第1の誤差音検出センサ331aと、第1の誤差音共振板332aとを有しており、第1の誤差音共振板332aを介して誤差音Eを検出して第1誤差音信号S33aを生成する。第1の誤差音検出部33aにおいて、第1の誤差音共振板332aは、第1の誤差音検出センサ331aよりも防音壁2に近い側に配置されている。第1の誤差音共振板332aは、金属で形成された板状体(金属プレート)であって、誤差音Eにおいて予め定めた周波数成分の音に共振するように構成されている。このため、第1の誤差音検出センサ331aでは、その予め定めた周波数成分が検出され、その周波数成分に応じた第1の誤差音信号S33aが、騒音制御部34へ出力される。
第2の誤差音検出部33bは、第2の誤差音検出センサ331bと、第2の誤差音共振板332bとを有しており、第2の誤差音共振板332bを介して誤差音Eを検出して第2誤差音信号S33bを生成する。第2の誤差音検出部33bにおいて、第2の誤差音共振板332bは、第2の誤差音検出センサ331bよりも防音壁2に近い側に配置されている。第2の誤差音共振板332bは、第1の誤差音共振板332aと同様に、金属で形成された板状体(金属プレート)である。第2の誤差音共振板332bは、誤差音Eのうち、第1の誤差音共振板332aが共振する周波数成分とは異なる周波数成分の音に共振するように構成されている。このため、第2の誤差音検出センサ331bでは、その予め定めた周波数成分が検出され、その周波数成分に応じた第2の誤差音信号S33bが、騒音制御部34へ出力される。
能動型防音部3において、第3の誤差音検出部33cは、第3の誤差音検出センサ331cと、第3の誤差音共振板332cとを有しており、第3の誤差音共振板332cを介して誤差音Eを検出して第3誤差音信号S33cを生成する。第3の誤差音検出部33cにおいて、第3の誤差音共振板332cは、第3の誤差音検出センサ331cよりも防音壁2に近い側に配置されている。第3の誤差音共振板332cは、第1の誤差音共振板332a、および、第2の誤差音共振板332bと同様に、金属で形成された板状体(金属プレート)である。第3の誤差音共振板332cは、誤差音Eのうち、第1の誤差音共振板332aが共振する周波数成分、および、第2の誤差音共振板332bが共振する周波数成分とは異なる周波数成分の音に共振するように構成されている。このため、第3の誤差音検出センサ331cでは、その予め定めた周波数成分が検出され、その周波数成分に応じた第3の誤差音信号S33cが、騒音制御部34へ出力される。
[A−3]騒音制御部34について
騒音制御部34は、図6に示すように、第1実施形態の場合と異なり、複数の騒音信号S31a,S31b,S31cと複数の誤差音信号S33a,S33b,S33cとに基づいて、制御音信号S34を生成し出力する。
[A−3−1]フィルタ処理部341a,341b,341cについて
図7に示すように、騒音制御部34は、第1実施形態の場合と異なり、第1のフィルタ処理部341aと、第2のフィルタ処理部341bと、第3のフィルタ処理部341cとを有する。
第1のフィルタ処理部341aは、第1騒音検出部31a(図6参照)が出力した第1の騒音信号S31aが入力される。第1のフィルタ処理部341aは、上記の実施形態の場合と同様に、その入力された第1の騒音信号S31aについてフィルタ処理を行うことによって、第1の騒音信号S31aの波形を成形すると共に位相を調整する。そして、第1のフィルタ処理部341aは、そのフィルタ処理によって得た信号を、出力信号S341aとして第1の加算処理部342aへ出力する。
第2のフィルタ処理部341bは、第2騒音検出部31b(図6参照)が出力した第2の騒音信号S31bが入力される。第2のフィルタ処理部341bは、その入力された第2の騒音信号S31bについてフィルタ処理を行うことによって、第2の騒音信号S31bの波形を成形すると共に位相を調整する。そして、第2のフィルタ処理部341bは、そのフィルタ処理によって得た信号を、出力信号S341bとして第2の加算処理部342bへ出力する。
第3のフィルタ処理部341cは、第3騒音検出部31c(図6参照)が出力した第3の騒音信号S31cが入力される。第3のフィルタ処理部341cは、その入力された第3の騒音信号S31cについてフィルタ処理を行うことによって、第3の騒音信号S31cの波形を成形すると共に位相を調整する。そして、第3のフィルタ処理部341cは、そのフィルタ処理によって得た信号を、出力信号S341cとして第3の加算処理部342cへ出力する。
[A−3−2]加算処理部342a,342b,342cについて
図7に示すように、騒音制御部34は、第1実施形態の場合と異なり、第1の加算処理部342aと、第2の加算処理部342bと、第3の加算処理部342cとを有する。
第1の加算処理部342aは、第1のフィルタ処理部341aが出力した出力信号S341aが入力される。これと共に、第1の加算処理部342aは、第1の誤差音検出部33aが出力した第1の誤差音信号S33aが入力される。そして、第1の加算処理部342aは、その第1のフィルタ処理部341aが出力した出力信号S341aと、第1の誤差音検出部33aが出力した第1の誤差音信号S33aとについて加算する加算処理を行う。そして、第1の加算処理部342aは、その加算処理を行うことで生成した信号を、出力信号S342aとして、位相反転処理部343へ出力する。
第2の加算処理部342bは、第2のフィルタ処理部341bが出力した出力信号S341bが入力される。これと共に、第2の加算処理部342bは、第2の誤差音検出部33bが出力した第2の誤差音信号S33bが入力される。そして、第2の加算処理部342bは、その第2のフィルタ処理部341bが出力した出力信号S341bと、第2の誤差音検出部33bが出力した第2の誤差音信号S33bとについて加算する加算処理を行う。そして、第2の加算処理部342bは、その加算処理を行うことで生成した信号を、出力信号S342bとして、位相反転処理部343へ出力する。
第3の加算処理部342cは、第3のフィルタ処理部341cが出力した出力信号S341cが入力される。これと共に、第3の加算処理部342cは、第3の誤差音検出部33cが出力した第3の誤差音信号S33cが入力される。そして、第3の加算処理部342cは、その第3のフィルタ処理部341cが出力した出力信号S341cと、第3の誤差音検出部33cが出力した第3の誤差音信号S33cとについて加算する加算処理を行う。そして、第3の加算処理部342cは、その加算処理を行うことで生成した信号を、出力信号S342cとして、位相反転処理部343へ出力する。
[A−3−2]位相反転処理部343,増幅部344について
位相反転処理部343は、図7に示すように、第1の加算処理部342aが出力した出力信号S342aと、第2の加算処理部342bが出力した出力信号S342bと、第3の加算処理部342cが出力した出力信号S342cとのそれぞれが入力される。位相反転処理部343は、第1の加算処理部342aの出力信号S342aと、第2の加算処理部342bの出力信号S342bと、第3の加算処理部342cの出力信号S342cとのそれぞれについて、位相を反転する信号処理を行う。そして、位相反転処理部343は、その位相を反転させた信号を、出力信号S343として増幅部344へ出力する。
増幅部344は、位相反転処理部343が出力した出力信号S343が入力される。増幅部344は、その位相反転処理部343が出力した出力信号S343を増幅する。そして、増幅部344は、その増幅した信号を、制御音信号S34として制御音放射部32(図2参照)に出力する。
[B]まとめ(作用・効果など)
以上のように、本実施形態において、能動型防音部3は、複数の騒音検出部31a,31b,31cを有すると共に、複数の誤差音検出部33a,33b,33cを有する。ここでは、複数の騒音検出部31a,31b,31cのそれぞれは、変圧器1から放射された騒音Nにおいて互いに異なる周波数成分を検出することによって、騒音信号S31a,S31b,S31cを生成し出力する。たとえば、鉄心11および巻線12を含む変圧器本体の振動に起因する周波数成分の騒音Nを検出して騒音信号S31aを出力する他に、その変圧器本体に接続された部材(配管,ダクトなど)の振動に起因して生じた周波数成分の騒音Nを検出して騒音信号S31b,S31cを出力する。また、本実施形態では、複数の誤差音検出部33a,33b,33cのそれぞれが、誤差音Eにおいて互いに異なる周波数成分を検出することによって、誤差音信号S33a,S33b,S33cを生成し出力する。そして、騒音信号S31a,S31b,S31cおよび誤差音信号S33a,S33b,S33cに基づいて、制御音Cを放射することによって、騒音Nおよび誤差音Eを打ち消す。
したがって、本実施形態においては、騒音を効果的に低減することができる。
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…変圧器、2…防音壁、3…能動型防音部、4…支持部、11…鉄心、12…巻線、31…騒音検出部、31a…第1の騒音検出部、31b…第2の騒音検出部、31c…第3の騒音検出部、32…制御音放射部、33…誤差音検出部、33a…第1の誤差音検出部、33b…第2の誤差音検出部、33c…第3の誤差音検出部、34…騒音制御部、311…騒音検出センサ、311a…第1の騒音検出センサ、311b…第2の騒音検出センサ、311c…第3の騒音検出センサ、312…騒音共振板、312a…第1の騒音共振板、312b…第2の騒音共振板、312c…第3の騒音共振板、321…加振器、322…制御音共振板、331…誤差音検出センサ、331a…第1の誤差音検出センサ、331b…第2の誤差音検出センサ、331c…第3の誤差音検出センサ、332…誤差音共振板、332a…第1の誤差音共振板、332b…第2の誤差音共振板、332c…第3の誤差音共振板、341…フィルタ処理部、341a…第1のフィルタ処理部、341b…第2のフィルタ処理部、341c…第3のフィルタ処理部、342…加算処理部、342a…第1の加算処理部、342b…第2の加算処理部、342c…第3の加算処理部
343…位相反転処理部、344…増幅部

Claims (7)

  1. 防音壁の内部空間に収容された変圧器から放射される騒音を低減する防音システムであって、
    制御音を放射することによって、前記変圧器から放射された騒音を打ち消す能動型防音部
    を有し、
    前記能動型防音部は、前記防音壁の内部空間に配置されていることを特徴とする、
    防音システム。
  2. 前記能動型防音部は、
    前記変圧器から放射された騒音を検出することによって騒音信号を生成し出力する騒音検出部と、
    前記変圧器の側から前記防音壁の側へ前記制御音を放射する制御音放射部と、
    前記防音壁と前記制御音放射部との間において誤差音を検出することによって誤差音信号を生成し出力する誤差音検出部と、
    前記騒音信号と前記誤差音信号とに基づいて制御音信号を生成し出力する騒音制御部と
    を有し、
    前記制御音放射部は、前記騒音制御部から出力された制御音信号に基づいて、前記制御音を放射することを特徴とする、
    請求項1に記載の防音システム。
  3. 前記騒音検出部は、騒音において予め定めた周波数成分の音に共振する共振板を有し、当該共振板を介して、前記変圧器から放射された騒音を検出することによって、前記騒音信号を生成し出力することを特徴とする、
    請求項2に記載の防音システム。
  4. 前記能動型防音部は、前記騒音検出部を複数有し、
    前記複数の騒音検出部のそれぞれは、前記変圧器から放射された騒音において互いに異なる周波数成分を検出することによって前記騒音信号を生成し出力することを特徴とする、
    請求項2または3に記載の防音システム。
  5. 前記能動型防音部は、前記誤差音検出部を複数有し、
    前記複数の誤差音検出部のそれぞれは、前記誤差音において互いに異なる周波数成分を検出することによって前記誤差音信号を生成し出力することを特徴とする、
    請求項2から4のいずれかに記載の防音システム。
  6. 前記防音壁の内部空間に配置されている支持部
    を有し、
    前記能動型防音部は、前記支持部に固定され支持されていることを特徴とする、
    請求項1から5のいずれかに記載の防音システム。
  7. 前記能動型防音部は、前記防音壁において、前記変圧器から放射された騒音によって最も振動が大きくなる部分に少なくとも設置されていることを特徴とする、
    請求項1から5のいずれかに記載の防音システム。
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CN116364044A (zh) * 2023-02-07 2023-06-30 东华大学 一种变压器噪声的多通道分布式有源噪声控制系统

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