JP2016017431A - 排気ターボ過給機付きエンジン - Google Patents

排気ターボ過給機付きエンジン Download PDF

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Abstract

【課題】必要な負荷応答性を確保し、必要以上のポンピング損失を増大させる虞がない排気ターボ過給機付きエンジンを提供する。
【解決手段】排気ターボ過給機付きエンジンは、排気通路に接続され排気ターボ過給機のタービンをバイパスする排気バイパス通路と、この通路を開閉するウェイストゲートバルブと、吸気通路に設けられたスロットルバルブとを備える。前記吸気通路の前記スロットルバルブよりも上流側及び下流側に第1圧力センサ及び第2圧力センサが設けられ、前記第1圧力センサ及び前記第2圧力センサからの圧力値から圧力差を算出し、圧力差が閾値よりも小さいときに前記ウェイストゲートバルブを閉作動させ、圧力差が前記閾値よりも大きいときに前記ウェイストゲートバルブを開作動させるバルブ開閉制御手段が設けられる。
【選択図】 図1

Description

本開示は、主として4サイクルガスエンジンに適用され、排気通路の排気ターボ過給機入口からタービンをバイパスして過給機出口に接続される排気バイパス通路と、該排気バイパス通路を開閉してエンジン出力を調整するウェイストゲートバルブとを備えた排気ターボ過給機付きエンジンに関する。
排気ターボ過給機によるエンジンへの過給圧の供給を調整等するために、排気ガスの一部を分流させることによりタービンへの流入量を調節可能な排気ターボ過給機付きエンジンが知られている。
このような排気ターボ過給機付きエンジンには、例えば特許文献1に記載されているように、排気通路の排気ターボ過給機入口と過給機出口との間を繋いでタービンをバイパスする排気バイパス通路が設けられ、この排気バイパス通路にこの通路を開閉するウェイストゲートバルブが設けられている。排気ターボ過給機付きエンジンに吸気を供給する吸気通路には、スロットルバルブが設けられている。スロットルバルブは、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出器の検出値に基づいてスロットルバルブの開度が調整されるようになっている。
このようなスロットルバルブが設けられた排気ターボ過給機付きエンジンでは、冬季や寒冷地での運転時のような、エンジンへの吸入空気の温度(吸入温度)や吸入空気の湿度(吸入湿度)が低くなる運転時には、空気密度の増加によって排気ターボ過給機の過給圧力つまり吸気圧力が高くなる。従って、吸入温度や吸入湿度が低くなる運転時には、空気過剰率を一定の目標値に保持するために、スロットルバルブの開度を吸入温度や吸入湿度が高くなる夏季等での運転時に比べて小さくする必要があるが、このようにすると、特に高負荷、高回転運転時において、シリンダ内のポンプ損失が増大して熱効率が低下する虞が生じる。
そこで、シリンダ内のポンプ損失の増大を抑制できるスロットルバルブの許容最小開度を設定しておき、エンジンへの吸入温度や吸入湿度が低くなる運転時等において、スロットルバルブの開度が許容最小開度よりも小さくなると、ウェイストゲートバルブの開度を増加させて、排気ターボ過給機の排気タービンに作用する排気ガス流量を減少させる。したがって、排気ターボ過給機のコンプレッサからエンジンに供給される吸気量が減少してエンジン回転数が低下し、エンジン回転数を目標回転数に維持するためにスロットルバルブの開度が増加する。このため、エンジンの高負荷、高回転運転時に、スロットルバルブの開度を小さくすることなくエンジンを正常運転することができ、高負荷、高回転運転時において、シリンダ内のポンプ損失の増大を回避でき熱効率の低下を防止することができる。
また、特許文献1に記載の排気ターボ過給機付きエンジンでは、エンジンへの吸入温度や吸入湿度が低くなる運転時に、空気過剰率を一定の目標値に保持するために、スロットルバルブの開度を全開あるいはその近傍の開度になるように設定しておき、エンジンの空気過剰率の実測値と空気過剰率の目標値との差が小さくなるように、ウェイストゲートバルブの開度を制御する。これにより、エンジンの高負荷、高回転運転時に、スロットルバルブの開度を大きく保持してエンジンを所要の空気過剰率で以って正常運転することができ、高負荷、高回転運転時において、シリンダ内のポンプ損失の増大を回避でき熱効率の低下を防止することができる。
特開2010−14122号
しかしながら、スロットルバルブは、吸気通路においてスロットルバルブよりも下流側の吸気圧力を調整する役割を担っているが、スロットルバルブ開度とスロットルバルブに起因する圧力損失との関係はリニアな関係ではなく、特にスロットルバルブ開度が全開付近ではスロットルバルブ開度とスロットルバルブに起因する圧力損失との関係の感度が低いため、全開付近のスロットルバルブ開度を制御に用いると、所望の空気過剰率にする精度が低下する虞がある。
また、スロットルバルブは、固体差があり、スロットルバルブ開度を一定にした場合でも、スロットルバルブに起因する圧力損失が一定にならない場合があり、必要な負荷応答性を確保することができず、また必要以上にポンピング効率を低下させる虞が生じる。
また、スロットルバルブに起因する圧力損失は、スロットルバルブ開度の他に、吸気の流量等の影響を受けるので、スロットルバルブ開度を一定にした場合でも、スロットルバルブでの圧力損失が一定とならない場合がある。このため、必要な負荷応答性を確保することができず、また必要以上にポンピング効率を低下させる虞が生じる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、スロットルバルブの開度の大きさやスロットルバルブの個体差に関係なく、必要な負荷応答性を確保することができ、また必要以上にポンピング効率を低下させる虞がない排気ターボ過給機付きエンジンを提供することを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態に係わる排気ターボ過給機付きエンジンは、
排気通路の排気ターボ過給機入口から該排気ターボ過給機のタービンをバイパスして前記排気ターボ過給機出口に接続される排気バイパス通路と、
前記排気バイパス通路を開閉してエンジン出力を調整するウェイストゲートバルブと、
前記排気ターボ過給機とエンジンとの間の吸気通路に該エンジンへの吸気量を制御するスロットルバルブと、
前記吸気通路の前記スロットルバルブよりも上流側及び下流側に設けられ、前記吸気通路中の吸気圧力を検出する第1圧力センサ及び第2圧力センサと、
前記第1圧力センサ及び前記第2圧力センサにより検出された圧力値に基づいてこれらの圧力差を算出し、この算出された圧力差が予め設定された閾値よりも小さいときには、前記ウェイストゲートバルブを閉作動させ、前記算出された圧力差が前記閾値よりも大きいときには、前記ウェイストゲートバルブを開作動させるバルブ開閉制御手段と、を備えるように構成される。
上記排気ターボ過給機付きエンジンによれば、吸気量が不足な場合、エンジン回転数を一定に保持するため、スロットルバルブが開側となる。このため、スロットルバルブ前後の圧力差は閾値よりも小さくなり、ウェイストゲートバルブは閉側に作動する。このため、スロットルバルブの開度を大きくすることなく、負荷応答性を確保することができる。また、吸気量が余剰な場合、エンジン回転数を一定に保持するため、スロットルバルブが閉側となる。このため、スロットルバルブ前後の圧力差は閾値よりも大きくなり、ウェイストゲートバルブは開側に作動する。このため、スロットルバルブの開度を小さくすることなく、ポンプ損失の増大を回避することができる。
また、幾つかの実施形態では、
前記閾値は、エンジン負荷が大きい域では一定に設定され、前記エンジン負荷が小さい域では前記一定の閾値よりも大きな閾値に設定され、
前記バルブ開閉制御手段は、前記閾値が前記一定の閾値よりも大きくなる域では前記ウェイストゲートバルブの開度を小さくするように制御し、前記閾値が一定する域はウェイストゲートバルブの開度を大きくするように制御するように構成される。
この場合、バルブ開閉制御手段は、閾値が一定の閾値よりも大きくなる域ではウェイストゲートバルブの開度を小さい方向に存在させるように制御し、閾値が一定する域はウェイストゲートバルブの開度を大きい方向に存在させるように制御するので、例えば、機関負荷が変動する可能性が高い低負荷域において、ウェイストゲートバルブの開度を小さい側で制御することができる。このため、過給機による吸気の過給圧が高くスロットル弁での吸気量調整代が大きいため負荷変動に応じた負荷応答性を確保することができる。また、機関負荷が一定となる可能性の高い高負荷域では、ウェイストゲートバルブの開度を大きい側で制御することができるので、過給機による吸気の過給圧を減少させて必要以上にポンピング効率を低下させる虞が少なくすることができる。
また、幾つかの実施形態では、
前記閾値が一定の閾値よりも大きくなる域の閾値は、前記エンジン負荷が増大するに従って前記閾値が減少するような前記エンジンの負荷との関数又はマップとして予め設定されているように構成される。
この場合、変更閾値は、閾値が一定の閾値よりも大きくなる域の閾値は、エンジン負荷が増大するに従って閾値が減少するようなエンジンの負荷との関数又はマップとして予め設定されているように構成されるので、例えば、機関負荷が変動する可能性が高い低負荷域において機関負荷が徐々に増加するような場合に、負荷変動に応じた負荷応答性をより確実に確保することができる。
また、幾つかの実施形態では、前記閾値が一定の閾値よりも大きくなる域の閾値は、潤滑油温度が増大するに従って前記閾値が減少するような前記エンジンの潤滑油温度との関数又はマップとして予め設定されているように構成される。
この場合、エンジンの負荷応答性が悪い潤滑油温度が低い領域ではウェイストゲートバルブの開度を小さい側で制御することができる。このため、過給機による吸気の過給圧が高くスロットル弁での吸気量調整代が大きいため負荷応答性を補うことができる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、スロットルバルブの開度の大きさやスロットルバルブの個体差に関係なく、必要な負荷応答性を確保することができ、また必要以上にポンピング損失を増大させる虞がない排気ターボ過給機付きエンジンを提供することができる。
本発明の一実施形態に係わる排気ターボ過給機付きエンジンの全体構成を示す系統図である。 ウェイストバルブコントローラのブロック図である。 スロットルバルブ開度及びスロットルバルブ前後の圧力差の吸気流量に対する感度を説明するためのグラフである。 圧力差が確保されたときに負荷変動に対応可能な場合の制御説明図である。 圧力差が不足したときに負荷変動に対応できない場合の制御説明図である。 排気ターボ過給機付きエンジンの制御説明図である。 機関負荷に応じてスロットルバルブ前後の圧力差の閾値を変えて制御する場合の制御説明図である。
以下、添付図面に従って本発明の排気ターボ過給機付きエンジンの実施形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。なお、この実施形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
排気ターボ過給機付きエンジン1(以下、単に「エンジン1」と記す)は、図1に示すように、エンジン1の排気通路3の下流側から上流側に向かって排熱回収装置5及び排気ターボ過給機10の排気タービン11が配設されている。排熱回収装置5は、排熱を回収して外部に排出する。排気通路3の排気ターボ過給機入口と排気ターボ過給機出口との間には、排気ターボ過給機10の排気タービン11をバイパスする排気バイパス通路14が接続されている。この排気バイパス通路14には、排気バイパス通路14を開閉するウェイストゲートバルブ16が設けられている。ウェイストゲートバルブ16には、これを開閉駆動するウェイストゲートバルブアクチュエータ17が接続されている。ウェイストゲートバルブアクチュエータ17の作動は、後述するウェイストゲートバルブコントローラ19によって行われる。
また、エンジン1は、エンジン1の吸気通路7の下流側から上流側に向かって吸気冷却器21、スロットルバルブ23、排気ターボ過給機10のコンプレッサ12、ミキサー25が配設されている。吸気冷却器21は、吸気を冷却してエンジン1に供給する。スロットルバルブ23は吸気の流量を調整する。スロットルバルブ23には、スロットルバルブ23の開度を調整するスロットルバルブアクチュエータ27が接続されている。スロットルバルブアクチュエータ27の作動制御は、後述するスロットルバルブコントローラ30によって行われる。ミキサー25には、ガス量制御弁33が接続され、ガス量制御弁33に繋がる燃料ガス通路35からの燃料ガスと吸入空気通路37からの吸入空気とを混合した混合ガスを排気ターボ過給機10のコンプレッサ12に供給する。ガス量制御弁33の開閉制御は、後述するガス量制御弁コントローラ40によって行われる。
吸気通路7のうちスロットルバルブ23とコンプレッサ12との間の吸気通路7aには、吸気通路7a内の吸気の圧力を検出する第1圧力センサ42が設けられている。また、吸気冷却器21よりも下流側の吸気通路7bには、吸気通路7b内の吸気の圧力を検出する第2圧力センサ43と、吸気通路7b内の吸気の圧力を検出する吸気温度センサ44が設けられている。これら第1圧力センサ42、第2圧力センサ43、吸気温度センサ44は、ガス量制御弁コントローラ40を介してウェイストゲートバルブコントローラ19に電気的に接続されている。また、エンジン1には、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ47及びエンジン負荷を検出するエンジン負荷センサ48が取り付けられている。これらエンジン回転数センサ47及びエンジン負荷センサ48は、ガス量制御弁コントローラ40に電気的に接続されている。なお、エンジン1には、エンジン1内の潤滑油の温度を検出する後述する潤滑油温度センサ49を取り付けてもよい。
次に、スロットルバルブコントローラ30、ガス量制御弁コントローラ40、ウェイストゲートバルブコントローラ19について説明する。スロットルバルブコントローラ30は、エンジン回転数センサ47からのエンジン回転数の検出値に基づきスロットルバルブアクチュエータ27を制御してスロットルバルブ23の開度を制御する。ガス量制御弁コントローラ40は、第2圧力センサ43からの吸気圧力の検出値及び吸気温度センサ44からの吸気温度の検出値、エンジン回転数センサ47からのエンジン回転数の検出値に基づいてエンジンの空燃比を算出し、エンジンの空燃比に対応するガス量制御弁33の開度を算出して、ガス量制御弁33の作動を制御する。
ウェイストゲートバルブコントローラ19は、図2に示すように、第1圧力センサ42及び第2圧力センサ43により検出された圧力値に基づいてこれらの圧力差を算出する圧力差算出部19aと、圧力差算出部19aによって算出された圧力差と予め設定された閾値との大きさを比較する比較部19bと、閾値を記憶する記憶部19cと、比較部19bにより算出された圧力差が閾値よりも小さいときには、ウェイストゲートバルブ16を閉じる方向に作動させ、算出された圧力差が閾値よりも大きいときには、ウェイストゲートバルブ16を開く方向に作動させる駆動部19dとを有してなる。ウェイストゲートバルブコントローラ19は、エンジン1が始動すると作動するように構成されている。なお、圧力差算出部19aには、第1圧力センサ42、第2圧力センサ43の他にエンジン負荷センサ48が電気的に接続されている。エンジン負荷センサ48についての詳細は後述する。駆動部19dは、駆動部19dからの制御信号に応じてウェイストゲートバルブアクチュエータ17を作動させて、ウェイストゲートバルブ16が開閉する。
ここで、スロットルバルブ23の上流側及び下流側(以下、「スロットルバルブ前後」と記す。)の圧力差と吸気通路7を流れる吸気の流量について図3を参照しながら説明する。図3は、吸気の流量と、スロットルバルブ23の開度及びスロットルバルブ前後の圧力差との関係を示している。このグラフの縦軸は吸気の流量を示し、横軸はスロットルバルブ23の開度及びスロットルバルブ前後の圧力差を示している。前述したように、従来技術では、スロットルバルブ23の開度が一定値以下となるとウェイストゲートバルブ16を開作動させ、スロットルバルブ23の開度が一定値以上となるとウェイストゲートバルブ16を閉作動させるように構成されているが、スロットルバルブ23の開度が全開付近(矢印Aで示した付近)では、流量に対する感度が低くなっている。このため、全開付近のスロットルバルブ開度を制御に用いると、制御の精度が低下する虞がある。
一方、スロットルバルブ前後の圧力差と流量との関係は、リニアな関係(矢印Bで示した範囲)になっているので、スロットルバルブ開度の全量域において流量に対する感度は高い。本願発明は、このスロットルバルブ前後の圧力差と流量との関係を利用したものである。
スロットルバルブ前後の圧力差の大きさを変えた場合の制御について、図4及び図5を参照しながら説明する。図4及び図5は、縦軸が各種パラメータ(スロット開度、機関負荷、機関回転数、圧力差ΔP)の大きさを示し、横軸が時間を示している。図4に示すように、スロットルバルブ23(図1参照)は、吸気の流量を制御するものであるが、実線で示す機関負荷(エンジン負荷)が急激に上昇した場合には、機関回転数(エンジン回転数)が低下するので、吸気量を増すためにスロットルバルブ23が開作動する。このとき、圧力差ΔPに余裕がある(圧力差が比較的に大きいこと)ほど、吸気量を増すことができ、より負荷変動に対する応答性を向上させることができる。ここで、圧力差ΔPが一旦低下した後に徐々に増加するのは、排気ターボ過給機10(図1参照)による吸気の過給が追いついてきて吸気が徐々に過剰となってくるため、スロットルバルブ23が閉じ側に制御されて圧力差ΔPが上がるためである。
一方、図5に示すように、圧力差ΔPに余裕がない場合(圧力差が比較的に小さい場合)には、実線で示す機関負荷(エンジン負荷)が急激に上昇して機関回転数(エンジン回転数)が低下し、吸気量を増すためにスロットルバルブ23(図1参照)3が開作動しても、圧力差ΔPに余裕がないため、ウェイストゲートバルブ16(図1参照)が開く側に作動して排気ターボ過給機10(図1参照)による吸気の過給が少なくなり、機関回転数の増加が遅くなって、回転数変動が大きくなる。このため、圧力差ΔPは余裕がある程度の大きさが必要である。しかしながら、圧力差ΔPが大きすぎると、必要以上にポンピング損失を増大させる。そこで、本願では、必要な圧力差ΔPを確保したうえで、エンジン1の回転数変動が大きくなることがない最低限の圧力差ΔPを満たすような閾値が記憶部19c(図2参照)に設定されている。
この閾値Psは、図6に示すように、閾値Psに制御幅を有した上限閾値Psuと下限閾値Psdとを有して設定されている。
次に、排気ターボ過給機付きエンジン1の作動について図1及び図6を参照しながら説明する。吸気量が余剰な場合、回転数を一定に保持するため、スロットル弁が閉側となる。このため、スロットルバルブ前後の圧力差は上限閾値Psuよりも大きくなり、ウェイストゲートバルブ16は開側に作動する。このため、スロットルバルブ23の開度を小さくすることなく、ポンプ損失の増大を回避することができる。
また、吸気量が不足な場合、回転数を一定に保持するため、スロットル弁が開側となる。このため、スロットルバルブ前後の圧力差は上限閾値Psdよりも小さくなり、ウェイストゲートバルブ16は閉側に作動する。このため、スロットルバルブ23の開度を大きくすることなく、負荷応答性を確保することができる。
なお、前述した実施形態では、閾値Psを一定としたが、図1及び図7(a)に示すように、閾値Psよりも大きな変更閾値Ps'を設定してもよい。この場合、変更閾値Ps'は、エンジン1の負荷が増大するに従って閾値が小さくなるようなエンジン負荷に対して一次関数となるように設定されている。図7(a)では、変更閾値Ps'は、マイナスの傾きを有した一次関数として設定されている。このようにすると、例えば、エンジン負荷が変動する可能性が高い低負荷域において、ウェイストゲートバルブ16の開度を小さい側で制御することができる。変更閾値Ps'は、マップとして記憶部19c(図2参照)に設定してもよい。
なお、前述した実施形態では、変更閾値Ps'をエンジン負荷の関数として設定したが、エンジン負荷応答性に関係が深いエンジン1内の潤滑油の温度の関数として変更閾値Ps'を設定してもよい。この場合には、エンジン1に潤滑油の温度を検出する潤滑油温度センサ49(図1参照)を設け、この潤滑油温度センサ49をガス量制御弁コントローラ40を介してウェイストゲートバルブコントローラ19に電気的に接続する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。例えば、上述した各種実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1 排気ターボ過給機付きエンジン
3 排気通路
5 背熱回収装置
7 吸気通路
10 排気ターボ過給機
11 排気タービン
12 コンプレッサ
14 排気バイパス通路
16 ウェイストゲートバルブ
17 ウェイストゲートバルブアクチュエータ
19 ウェイストゲートバルブコントローラ
19a 圧力算出部
19b 比較部
19c 記憶部
19d 駆動部
21 吸気冷却器
23 スロットルバルブ
25 ミキサー
27 スロットルバルブアクチュエータ
30 スロットルバルブコントローラ
33 ガス量制御弁
35 燃料ガス通路
37 吸入空気通路
40 ガス量制御弁コントローラ
42 第1圧力センサ
43 第2圧力センサ
44 吸気温度センサ
47 エンジン回転数センサ
48 エンジン負荷センサ
49 潤滑油温度センサ
Ps 閾値
Ps' 変更閾値
Psd 下限閾値
Psu 上限閾値

Claims (4)

  1. 排気通路の排気ターボ過給機入口から該排気ターボ過給機のタービンをバイパスして前記排気ターボ過給機出口に接続される排気バイパス通路と、
    前記排気バイパス通路を開閉してエンジン出力を調整するウェイストゲートバルブと、
    前記排気ターボ過給機とエンジンとの間の吸気通路に該エンジンへの吸気量を制御するスロットルバルブと、
    前記吸気通路の前記スロットルバルブよりも上流側及び下流側に設けられ、前記吸気通路中の吸気圧力を検出する第1圧力センサ及び第2圧力センサと、
    前記第1圧力センサ及び前記第2圧力センサにより検出された圧力値に基づいてこれらの圧力差を算出し、この算出された圧力差が予め設定された閾値よりも小さいときには、前記ウェイストゲートバルブを閉作動させ、前記算出された圧力差が前記閾値よりも大きいときには、前記ウェイストゲートバルブを開作動させるバルブ開閉制御手段と、を備える
    ことを特徴とする排気ターボ過給機付きエンジン。
  2. 前記閾値は、エンジン負荷が大きい域では一定に設定され、前記エンジン負荷が小さい域では前記一定の閾値よりも大きな閾値に設定され、
    前記バルブ開閉制御手段は、前記閾値が前記一定の閾値よりも大きくなる域では前記ウェイストゲートバルブの開度を小さくするように制御し、前記閾値が一定する域は前記ウェイストゲートバルブの開度を大きくするように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気ターボ過給機付きエンジン。
  3. 前記閾値が前記一定の閾値よりも大きくなる域の閾値は、前記エンジン負荷が増大するに従って前記閾値が減少するような前記エンジンの負荷との関数又はマップとして予め設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の排気ターボ過給機付きエンジン。
  4. 前記閾値が前記一定の閾値よりも大きくなる域の閾値は、潤滑油温度が増大するに従って前記閾値が減少するような前記エンジンの潤滑油温度との関数又はマップとして予め設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の排気ターボ過給機付きエンジン。
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