JP2016107626A - 立体造形装置、立体造形方法、及び、物品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 搬送体とステージとを離間する際に、レイヤーが乱れてしまうことを低減することができる立体造形装置を提供すること。【解決手段】 立体物を生成する立体造形装置は、搬送体11、30にレイヤーを形成するレイヤー形成ユニットU2と、搬送体11、30によって積層位置まで搬送されたそのレイヤーをその積層位置で積層する積層ユニットU3と、を備える。積層ユニットU3は、その積層位置における搬送体30の表面の傾き又は形状を変更する変更手段313、314を有する。【選択図】 図1
Description
本発明は、立体造形装置、立体造形方法、及び、物品の製造方法に関する。
近年、アディティブマニファクチャリング(AM)、3次元プリンタ、ラピッドプロトタイピング(RP)等で呼称される、立体造形技術が注目を集めている(本明細書ではこれらの技術を総称してAM技術と呼ぶ。)。AM技術は、立体物の3次元形状データをスライスして複数のスライス形状データを生成し、その各スライス形状データを基に造形材により各レイヤーを形成し、造形材のレイヤーを順次積層し固着することで、立体物を造形する技術である。1980年代に光硬化樹脂を用いた光造形法の装置が開発され製品化されたのを皮切りに各種技術が開発され、現在ではASTM(米国試験材料協会)によって以下の7種類に大別される造形技術が存在している。
(1)液槽光重合(Vat photopolymerization;VP):光造形法
(2)粉末床溶融結合(Powder bed fusion;PBF):レーザ焼結法、レーザ溶融法、電子線溶融法等
(3)結合剤噴射(Binder jetting;BJ)
(4)材料押出し(Material extrusion;ME):溶融物堆積法(FDM)
(5)材料噴射(Material jetting;MJ)
(6)指向性エネルギー堆積(Directed energy deposition;DED)
(7)シート積層(Sheet lamination;SL)
AM技術は、金型が不要であるという簡便性と、複雑形状を造形することができるという利便性を有している。そのため、部品の動作や形状の良否を調べるための試作品(プロトタイプ)、単品や小ロット品である補聴器などの福祉装具の部品、個人用の歯科用の造形物(矯正治療用の部品、入れ歯、クラウンなど)、航空機部品などの最終造形物の製造に用いられる。また、金型では作れない複雑形状部品の作製や手間がかかるデザイン性の高い形状の作製が可能であることから、従来の加工法では作製が困難な部品や造形物の作製、意匠性の高い服飾などの最終造形物の製造にも用いられたりしている。
(2)粉末床溶融結合(Powder bed fusion;PBF):レーザ焼結法、レーザ溶融法、電子線溶融法等
(3)結合剤噴射(Binder jetting;BJ)
(4)材料押出し(Material extrusion;ME):溶融物堆積法(FDM)
(5)材料噴射(Material jetting;MJ)
(6)指向性エネルギー堆積(Directed energy deposition;DED)
(7)シート積層(Sheet lamination;SL)
AM技術は、金型が不要であるという簡便性と、複雑形状を造形することができるという利便性を有している。そのため、部品の動作や形状の良否を調べるための試作品(プロトタイプ)、単品や小ロット品である補聴器などの福祉装具の部品、個人用の歯科用の造形物(矯正治療用の部品、入れ歯、クラウンなど)、航空機部品などの最終造形物の製造に用いられる。また、金型では作れない複雑形状部品の作製や手間がかかるデザイン性の高い形状の作製が可能であることから、従来の加工法では作製が困難な部品や造形物の作製、意匠性の高い服飾などの最終造形物の製造にも用いられたりしている。
しかしながら、これらのAM技術は、部分的に材料を積層していく方法であることから、生産性という観点でみると、同一形状のものを大量に生産するという従来の方式に比べて一つの立体物を作製するのに時間が長くかかるということが知られている。
更に、AM技術による造形物作製においては、構造材料のレイヤーを積層していく際に、上に重ねるレイヤーの一部が宙に浮いた状態とならないように、レイヤーを支えるためのサポート部分を造形材部分に付加する形で同時に形成していく必要がある。このサポート部分は造形工程終了後に除去する必要があることから、このサポート部分を除去するための作業時間も、最終造形物を製造するための時間に加算される。従って、このサポート除去に時間がかかるAM技術の場合は、他のAM技術に比べて更に生産性が劣るということも知られている。ここで、構造材料とは、最終造形物の材料のことである。また、サポート部分の材料をサポート材料とよび、構造材料とサポート材料をまとめて造形材料とよぶ。
また、これらのAM技術では、用いることが可能な材料の種類が限られることから、積層造形物の機械的強度、耐熱性、質感に関して所望の特性を得るために必要な材料を自由に用いることができないということも知られている。
なお、シート積層タイプの立体造形装置が提案されている(特許文献1乃至3)。
特許文献1乃至3では、搬送体(転写ベルト)とステージとをレイヤーを介して間接的に接触させ、その後、搬送体とステージとを離間することで、ステージ上にレイヤーを積層している。しかし、搬送体とステージとを離間する際に、レイヤーが搬送体に強固に貼りつき、レイヤーが乱れてしまう場合がある。レイヤーが乱れてしまうと立体物の精度又は強度が低下してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、搬送体とステージとを離間する際に、レイヤーが乱れてしまうことを低減することができる立体造形装置を提供することを目的とする。
なお、特許文献4〜6には、レイヤーを搬送体から曲率分離する立体造形装置について記載されている。
その目的を達成するために、本発明の一側面としての立体造形装置は、立体物を造形する立体造形装置であって、搬送体にレイヤーを形成するレイヤー形成ユニットと、前記搬送体によって積層位置まで搬送された前記レイヤーを前記積層位置で積層する積層ユニットと、を備え、前記積層ユニットは、前記積層位置における前記搬送体の表面の傾き又は形状を変更する変更手段を有する。
本発明によれば、搬送体とステージとを離間する際に、レイヤーが乱れてしまうことを低減することができる立体造形装置を提供することができる。
本発明のその他の目的及び側面については、以下で説明する実施の形態で明らかにする。
以下、この発明を実施するための形態を図面を参照して例示的に説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている各部材の寸法、材質、形状、その相対配置など、各種制御の手順、制御パラメータ、目標値などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1実施形態>
[立体造形装置の全体構成]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る立体造形装置の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る立体造形装置の全体構成を模式的に示す図である。
[立体造形装置の全体構成]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る立体造形装置の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る立体造形装置の全体構成を模式的に示す図である。
本実施形態の立体造形装置は、粒子材料を2次元に配置したレイヤーを積層することによって立体物を造形する方式のAM(Additive Manufacturing)システムである。この装置は、3Dプリンタ、RP(Rapid Prototyping)システムなどとも呼ばれる。
図1に示すように、立体造形装置は、概略、制御ユニットU1、レイヤー形成ユニット(像形成ユニットとも称す)U2、積層ユニットU3を有して構成される。制御ユニットU1は、造形対象物の3次元形状データから複数層のスライスデータ(断面データ)を生成する処理、立体造形装置の各部の制御などを担うユニットである。レイヤー形成ユニットU2は、電子写真プロセスを利用して粒子材料からなる粒子レイヤーを形成するユニットである。そして、積層ユニットU3は、レイヤー形成ユニットU2で形成された複数層の粒子レイヤーを順に積層し固着することによって、立体物を造形するユニットである。
これらのユニットU1〜U3は、互いに異なる筐体を有していてもよいし、1つの筐体の中に収められていてもよい。ユニットU1〜U3を別筐体にする構成は、立体造形装置の用途、要求性能、使用したい材料、設置スペース、故障などに応じて、ユニットの組み合わせや交換などを容易に行うことができ、装置構成の自由度及び利便性を向上できるという利点がある。一方、全てのユニットを1つの筐体内に収める構成は、装置全体の小型化、コストダウンなどの利点がある。なお、図1のユニット構成はあくまでも一例であり、他の構成を採用しても構わない。
[制御ユニット]
制御ユニットU1の構成を説明する。図1に示すように、制御ユニットU1は、その機能として、3次元形状データ入力部U10、スライスデータ計算部U11、レイヤー形成ユニット制御部U12、積層ユニット制御部U13などを有する。
制御ユニットU1の構成を説明する。図1に示すように、制御ユニットU1は、その機能として、3次元形状データ入力部U10、スライスデータ計算部U11、レイヤー形成ユニット制御部U12、積層ユニット制御部U13などを有する。
3次元形状データ入力部U10は、外部装置(例えばパソコンなど)から造形対象物の3次元形状データを受け付ける機能である。3次元形状データとして、3次元CAD、3次元モデラー、3次元スキャナなどで作成・出力されたデータを用いることができる。そのファイル形式は問わないが、例えば、STL(StereoLithography)ファイル形式を好ましく用いることができる。
スライスデータ計算部U11は、3次元形状データで表現された造形対象物を所定のピッチでスライスして各層の断面形状を計算し、その断面形状を基にレイヤー形成ユニットU2で像形成に用いる画像データ(スライスデータと呼ぶ)を生成する機能である。さらに、スライスデータ計算部U11は、3次元形状データ又は上下層のスライスデータを解析して、オーバーハング部(宙に浮く部分)の有無を判断し、必要に応じてスライスデータにサポート材料用の像を追加する。
詳しくは後述するが、本実施形態のレイヤー形成ユニットU2は複数種類の材料を用いた像形成が可能である。そのため、スライスデータとしてはそれぞれの材料の像に対応するデータが生成される。このとき、異なる材料の像同士が重なりを持たないように、各々のスライスデータにおける像の位置及び形状を調整することが好ましい。像同士が重なると粒子レイヤーの厚みにばらつきが生じ、立体物の寸法精度の低下を招くからである。スライスデータのファイル形式としては、例えば、多値の画像データ(各値が材料の種類を表す)やマルチプレーンの画像データ(各プレーンが材料の種類に対応する)を用いることができる。
レイヤー形成ユニット制御部U12は、スライスデータ計算部U11で生成されたスライスデータを基に、レイヤー形成ユニットU2におけるレイヤー形成プロセスを制御する機能である。また、積層ユニット制御部U13は、積層ユニットU3における積層プロセスを制御する機能である。各ユニットでの具体的な制御内容については後述する。
また、図示しないが、制御ユニットU1は、操作部、表示部、記憶部も備える。操作部は、ユーザからの指示を受け付ける機能である。例えば、電源のオン/オフ、装置の各種設定、動作指示などの入力が可能である。表示部は、ユーザへの情報提示を行う機能である。例えば、各種設定画面、エラーメッセージ、動作状況などの提示が可能である。記憶部は、3次元形状データ、スライスデータ、各種設定値などを記憶する機能である。
制御ユニットU1は、ハードウエア的には、CPU(中央演算処理装置)、メモリ、補助記憶装置(ハードディスク、フラッシュメモリなど)、入力デバイス、表示デバイス、各種I/Fを具備したコンピュータにより構成することができる。上述した各機能U10〜U13は、補助記憶装置などに格納されたプログラムをCPUが読み込んで実行し、必要なデバイスを制御することで実現されるものである。ただし、上述した機能のうちの一部又は全部をASICやFPGAなどの回路で構成したり、あるいは、クラウドコンピューティングやグリッドコンピューティングなどの技術を利用して他のコンピュータに実行させてもよい。
[レイヤー形成ユニット]
次に、レイヤー形成ユニットU2の構成を説明する。レイヤー形成ユニットU2は、電子写真プロセスを用いて、粒子材料からなる粒子レイヤーを形成するユニットである。電子写真プロセスとは、感光体を一様に帯電し、帯電した感光体(像担持体)に像情報に応じた露光を行い、像情報に応じた静電潜像を感光体に形成する。電子写真プロセスは、そのうえで、静電潜像に現像剤粒子を付着させて、感光体に現像剤像を形成するという一連のプロセスによって、所望の像を感光体に形成する手法である。電子写真プロセスの原理は複写機等の2Dプリンタで用いられているものと共通する。しかし、立体造形装置では現像剤としてトナーよりも粒径が1桁以上大きい粒子材料(造形材料)を用いるため、2Dプリンタにおけるプロセス制御や部材構造をそのまま利用できない場合もある。なお、本実施形態においては、造形材料の粒径については、適宜のサイズを選択することができる。
次に、レイヤー形成ユニットU2の構成を説明する。レイヤー形成ユニットU2は、電子写真プロセスを用いて、粒子材料からなる粒子レイヤーを形成するユニットである。電子写真プロセスとは、感光体を一様に帯電し、帯電した感光体(像担持体)に像情報に応じた露光を行い、像情報に応じた静電潜像を感光体に形成する。電子写真プロセスは、そのうえで、静電潜像に現像剤粒子を付着させて、感光体に現像剤像を形成するという一連のプロセスによって、所望の像を感光体に形成する手法である。電子写真プロセスの原理は複写機等の2Dプリンタで用いられているものと共通する。しかし、立体造形装置では現像剤としてトナーよりも粒径が1桁以上大きい粒子材料(造形材料)を用いるため、2Dプリンタにおけるプロセス制御や部材構造をそのまま利用できない場合もある。なお、本実施形態においては、造形材料の粒径については、適宜のサイズを選択することができる。
図1に示すように、レイヤー形成ユニットU2は、第1の粒子像形成部10a、第2の粒子像形成部10b、中間担持搬送ベルト11、ベルトクリーニング装置12、画像検知センサー13を備えている。第1の粒子像形成部10aは、第1の粒子材料(造形材料)Maを用いて粒子像を形成するための粒子像形成手段である。粒子像形成部10aは、像担持体(感光体)100a、像担持体100aを感光する帯電装置101a、像担持体100aを露光する露光装置102a、静電潜像を粒子材料Maによって現像し、粒子像を形成する現像装置103aを有する。また、粒子像を中間担持搬送ベルト11に転写する転写装置104a、像担持体100aをクリーニングするクリーニング装置105aを有する。また、第2の粒子像形成部10bは、第2の粒子材料Mbを用いて粒子像を形成するための粒子像形成手段である。第2の粒子像形成部10bは、前述したのと同様の機能を果たす、像担持体100b、帯電装置101b、露光装置102b、現像装置103b、転写装置104b、クリーニング装置105bを有する。
本実施形態では、第1の粒子材料Maとして、熱可塑性の樹脂などからなる構造材料(造形材料)を用い、第2の粒子材料Mbとして、熱可塑性及び水溶性を有するサポート材(造形材料)料を用いる。なお、オーバーハング部が無くサポート部分が必要無い断面の場合には、粒子像形成部10bでの像形成は行わない。その場合、構造材料の粒子像のみで粒子レイヤーが形成されることとなる。
構造材料としては例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、ABS、PS(ポリスチレン)などを用いることができる。サポート材料としては例えば糖質、ポリ乳酸(PLA)、PVA(ポリビニルアルコール)、PEG(ポリエチレングリコール)などを用いることができる。各材料の粒子の直径は5μm以上50μm以下が好ましく、本実施形態では約20μmのものを用いる。
これらの粒子像形成部10a、10bは中間担持搬送ベルト11の表面に沿って配置されている。なお、図1では、構造材料の粒子像形成部10aを搬送方向上流側に配置したが、粒子像形成部の配置順は任意である。また、粒子像形成部の数は2つより多くてもよく、用いる造形材料の種類に応じて適宜増やすことができる。例えば、図2は、4つの粒子像形成部10a〜10dを配置した例であるが、この場合は、4種類の構造材料で像形成を行うか、3種類の構造材料+サポート材料で像形成を行う構成を採ることができる。材質、色、固さ、物性などの異なる複数種類の材料を組み合わせることで、生成する立体物のバリエーションが豊富になる。このような拡張性に優れる点も、電子写真プロセスを利用した立体造形装置の利点の一つといえる。
以下、レイヤー形成ユニットU2の各部の構成について詳しく説明する。ただし、粒子像形成部10a〜10dに共通する説明の中では、構成部材の参照符号の添え字a〜dを省略し、粒子像形成部10、像担持体100などと記載する。
(像担持体)
図3(a)は、粒子像形成部10の構成を示す図であり、図3(b)は、現像装置103の詳細構成を示す図である。
図3(a)は、粒子像形成部10の構成を示す図であり、図3(b)は、現像装置103の詳細構成を示す図である。
像担持体100は、静電潜像を担持するための部材である。ここでは、アルミニウムなどの金属製シリンダーの外周面に光導電性を有する感光体層が形成された感光体ドラムが用いられる。感光体としては、有機感光体(OPC)、アモルファスシリコン感光体、セレン感光体などを用いることができ、立体造形装置の用途や要求性能に応じて感光体の種類を適宜選択すればよい。像担持体100は、不図示の枠体に回転自在に支持されており、像形成時には不図示のモーターによって図中の時計周りに一定速度で回転する。
(帯電装置)
帯電装置101は、像担持体100の表面を一様に帯電させるための帯電手段である。本実施形態ではコロナ放電による非接触帯電方式を用いるが、帯電ローラを像担持体100の表面に接触させるローラ帯電方式など他の帯電方式を用いても構わない。
帯電装置101は、像担持体100の表面を一様に帯電させるための帯電手段である。本実施形態ではコロナ放電による非接触帯電方式を用いるが、帯電ローラを像担持体100の表面に接触させるローラ帯電方式など他の帯電方式を用いても構わない。
(露光装置)
露光装置102は、画像情報(スライスデータ)に従って像担持体100を露光し、像担持体100の表面上に静電潜像を形成する露光手段である。露光装置102は、例えば、半導体レーザや発光ダイオードなどの光源と、高速回転するポリゴンミラー等を有する走査手段と、結像レンズなどの光学部材とを有して構成される。
露光装置102は、画像情報(スライスデータ)に従って像担持体100を露光し、像担持体100の表面上に静電潜像を形成する露光手段である。露光装置102は、例えば、半導体レーザや発光ダイオードなどの光源と、高速回転するポリゴンミラー等を有する走査手段と、結像レンズなどの光学部材とを有して構成される。
(現像装置)
現像装置103は、現像剤(ここでは、構造材料又はサポート材料の粒子)を像担持体100に供給することで、静電潜像を可視化する現像手段である(本明細書では、現像剤によって可視化された像を粒子像と称す。)。図3(b)に現像装置103の詳細構成を示す。現像装置103は、現像剤を収容する容器1030と、容器1030の内部に設けられる供給ローラ1031と、現像剤を担持し像担持体100へ供給する現像ローラ1032と、現像剤の厚みを規制する規制部材1033とを有する。供給ローラ1031及び現像ローラ1032は容器1030に回転自在に支持されており、像形成時には不図示のモーターによって図中の反時計周りに一定速度で回転する。供給ローラ1031によって撹拌し帯電された現像剤粒子が現像ローラ1032に供給され、規制部材1033によって略1粒子分の厚みとなるように層厚が規制された後、現像ローラ1032と像担持体100の対向部において静電潜像の現像が行われる。現像方式としては、露光により電荷を除去した部分に現像剤を付着させる反転現像方式と、露光されなかった部分に現像剤を付着させる正規現像方式とがあるが、いずれの方式を用いてもよい。
現像装置103は、現像剤(ここでは、構造材料又はサポート材料の粒子)を像担持体100に供給することで、静電潜像を可視化する現像手段である(本明細書では、現像剤によって可視化された像を粒子像と称す。)。図3(b)に現像装置103の詳細構成を示す。現像装置103は、現像剤を収容する容器1030と、容器1030の内部に設けられる供給ローラ1031と、現像剤を担持し像担持体100へ供給する現像ローラ1032と、現像剤の厚みを規制する規制部材1033とを有する。供給ローラ1031及び現像ローラ1032は容器1030に回転自在に支持されており、像形成時には不図示のモーターによって図中の反時計周りに一定速度で回転する。供給ローラ1031によって撹拌し帯電された現像剤粒子が現像ローラ1032に供給され、規制部材1033によって略1粒子分の厚みとなるように層厚が規制された後、現像ローラ1032と像担持体100の対向部において静電潜像の現像が行われる。現像方式としては、露光により電荷を除去した部分に現像剤を付着させる反転現像方式と、露光されなかった部分に現像剤を付着させる正規現像方式とがあるが、いずれの方式を用いてもよい。
現像装置103は、いわゆる現像カートリッジの構造をとり、レイヤー形成ユニットU2に対し着脱自在に設けられているとよい。カートリッジの交換により現像剤(構造材料、サポート材料)の補充・変更が容易にできるからである。あるいは、像担持体100、現像装置103、クリーニング装置105などを一体のカートリッジとし(いわゆるプロセスカートリッジ)、像担持体自体の交換を可能にしてもよい。構造材料やサポート材料の種類、固さ、粒径により像担持体100の摩耗や寿命が特に問題となる場合には、プロセスカートリッジ構成の方が実用性・利便性に優れる。
(転写装置)
転写装置104は、像担持体100の周面に形成された粒子像を中間担持搬送ベルト11の表面へ転写させる転写手段である。転写装置104は、中間担持搬送ベルト11を挟んで像担持体100の反対側に配置されており、像担持体100上の粒子像と逆極性の電圧を印加することで、静電的に粒子像を中間担持搬送ベルト11側へと転写させる。像担持体100から中間担持搬送ベルト11への転写を1次転写とも称す。なお、本実施形態ではコロナ放電を利用した転写方式を用いるが、ローラ転写方式や、静電転写方式以外の転写方式を用いても構わない。
転写装置104は、像担持体100の周面に形成された粒子像を中間担持搬送ベルト11の表面へ転写させる転写手段である。転写装置104は、中間担持搬送ベルト11を挟んで像担持体100の反対側に配置されており、像担持体100上の粒子像と逆極性の電圧を印加することで、静電的に粒子像を中間担持搬送ベルト11側へと転写させる。像担持体100から中間担持搬送ベルト11への転写を1次転写とも称す。なお、本実施形態ではコロナ放電を利用した転写方式を用いるが、ローラ転写方式や、静電転写方式以外の転写方式を用いても構わない。
(クリーニング装置)
クリーニング装置105は、転写されずに像担持体100上に残った現像剤粒子を回収し、像担持体100の表面を清浄する手段である。本実施形態では、像担持体100に対しカウンター方向に当接させたクリーニングブレードによって現像剤粒子を掻き落とすブレード方式のクリーニング装置105を採用するが、ブラシ方式や静電吸着方式のクリーニング装置を用いてもよい。
クリーニング装置105は、転写されずに像担持体100上に残った現像剤粒子を回収し、像担持体100の表面を清浄する手段である。本実施形態では、像担持体100に対しカウンター方向に当接させたクリーニングブレードによって現像剤粒子を掻き落とすブレード方式のクリーニング装置105を採用するが、ブラシ方式や静電吸着方式のクリーニング装置を用いてもよい。
(第1の中間担持搬送ベルト)
中間担持搬送ベルト(第1の中間担持搬送ベルト)11は、各粒子像形成部10で形成された粒子像が転写される搬送体(中間担持体)である。上流側の粒子像形成部10aから構造材料の粒子像が転写された後、それと位置を合せて、下流側の粒子像形成部10bからサポート材料の粒子像が転写されることで、中間担持搬送ベルト11の表面上に1枚の粒子レイヤーが形成される。このとき、図4(a)に示すように、中間担持搬送ベルト11上で粒子像同士が重なりをもつと粒子レイヤーの厚みにばらつきが生じることが考えられる。仮にばらつきが十数から数十μm程度であったとしても、1つの立体物を造形するのに数百から数万枚の粒子レイヤーを積層することを考えると、ばらつきの累積が最終造形物の寸法精度に影響を与えることが考えられる。したがって本実施形態では、図4(b)のように、粒子像同士が互いに重ならないように、各材料の粒子像の位置及び大きさを調整し(各材料のスライスデータを生成する際にそのような調整が行われる)、粒子レイヤーの厚さのばらつきを抑える。従って、2Dプリンタのフルカラー方式で多く用いられているC、M、Y、Kの4色のトナー像を重ね合せて減法混色方式でフルカラーを表現する電子写真方式をそのまま流用して、立体造形装置に適用することはできない。
中間担持搬送ベルト(第1の中間担持搬送ベルト)11は、各粒子像形成部10で形成された粒子像が転写される搬送体(中間担持体)である。上流側の粒子像形成部10aから構造材料の粒子像が転写された後、それと位置を合せて、下流側の粒子像形成部10bからサポート材料の粒子像が転写されることで、中間担持搬送ベルト11の表面上に1枚の粒子レイヤーが形成される。このとき、図4(a)に示すように、中間担持搬送ベルト11上で粒子像同士が重なりをもつと粒子レイヤーの厚みにばらつきが生じることが考えられる。仮にばらつきが十数から数十μm程度であったとしても、1つの立体物を造形するのに数百から数万枚の粒子レイヤーを積層することを考えると、ばらつきの累積が最終造形物の寸法精度に影響を与えることが考えられる。したがって本実施形態では、図4(b)のように、粒子像同士が互いに重ならないように、各材料の粒子像の位置及び大きさを調整し(各材料のスライスデータを生成する際にそのような調整が行われる)、粒子レイヤーの厚さのばらつきを抑える。従って、2Dプリンタのフルカラー方式で多く用いられているC、M、Y、Kの4色のトナー像を重ね合せて減法混色方式でフルカラーを表現する電子写真方式をそのまま流用して、立体造形装置に適用することはできない。
中間担持搬送ベルト11は、樹脂、ポリイミドなどの材料で形成された無端ベルトであり、図1に示すように、複数のローラ110、111に張架されている。なお、ローラ110、111の他にテンションローラを設け、中間担持搬送ベルト11のテンションを調整できるようにしてもよい。ローラ110、111のうち少なくとも一方は駆動ローラであり、像形成時には不図示のモーターの駆動力によって中間担持搬送ベルト11を図中反時計周りに回転させる。また、ローラ110は、積層ユニットU3の2次転写ローラ31との間で2次転写部を形成するローラである。
(ベルトクリーニング装置)
ベルトクリーニング装置12は、中間担持搬送ベルト11の表面に付着した材料をクリーニングする手段である。本実施形態では、中間担持搬送ベルト11に対しカウンター方向に当接させたクリーニングブレードによって材料を掻き落とすブレード方式のクリーニング装置を採用するが、ブラシ方式や静電吸着方式のクリーニング装置を用いてもよい。
ベルトクリーニング装置12は、中間担持搬送ベルト11の表面に付着した材料をクリーニングする手段である。本実施形態では、中間担持搬送ベルト11に対しカウンター方向に当接させたクリーニングブレードによって材料を掻き落とすブレード方式のクリーニング装置を採用するが、ブラシ方式や静電吸着方式のクリーニング装置を用いてもよい。
(画像検知センサー)
画像検知センサー13は、中間担持搬送ベルト11の表面に担持された粒子レイヤーを読み取る検知手段である。画像検知センサー13の検知結果は、粒子レイヤーの位置合わせ、後段の積層ユニットU3とのタイミング制御、粒子レイヤーの異常検知(所望の像でない、像が無い、厚みのばらつきが大きい、像の位置ずれが大きいなど)などに利用される。
画像検知センサー13は、中間担持搬送ベルト11の表面に担持された粒子レイヤーを読み取る検知手段である。画像検知センサー13の検知結果は、粒子レイヤーの位置合わせ、後段の積層ユニットU3とのタイミング制御、粒子レイヤーの異常検知(所望の像でない、像が無い、厚みのばらつきが大きい、像の位置ずれが大きいなど)などに利用される。
[積層ユニット]
次に、積層ユニットU3の構成を説明する。積層ユニットU3は、レイヤー形成ユニットU2で形成された粒子レイヤーを中間担持搬送ベルト11から受け取り、これを順に積層し固着することによって、立体物を形成するユニットである。
次に、積層ユニットU3の構成を説明する。積層ユニットU3は、レイヤー形成ユニットU2で形成された粒子レイヤーを中間担持搬送ベルト11から受け取り、これを順に積層し固着することによって、立体物を形成するユニットである。
図1に示すように、積層ユニットU3は、第2の中間担持搬送ベルト30、2次転写ローラ31、画像検知センサー32、ヒーター33、ステージ34を備えている。以下、積層ユニットU3の各部の構成について詳しく説明する。
(第2の中間担持搬送ベルト)
第2の中間担持搬送ベルト30は、レイヤー形成ユニットU2で形成された粒子レイヤーを中間担持搬送ベルト11から受け取り、その粒子レイヤーを積層位置まで担持搬送する第2の搬送体である。積層位置とは、粒子レイヤーの積層(生成中の立体物への積み上げ)が行われる位置であり、図1の構成では、第2の中間担持搬送ベルト30がヒーター33とステージ34とで挟まれる部分が積層位置に該当する。
第2の中間担持搬送ベルト30は、レイヤー形成ユニットU2で形成された粒子レイヤーを中間担持搬送ベルト11から受け取り、その粒子レイヤーを積層位置まで担持搬送する第2の搬送体である。積層位置とは、粒子レイヤーの積層(生成中の立体物への積み上げ)が行われる位置であり、図1の構成では、第2の中間担持搬送ベルト30がヒーター33とステージ34とで挟まれる部分が積層位置に該当する。
第2の中間担持搬送ベルト30は、樹脂、ポリイミドなどの材料で形成された無端ベルトであり、図1に示すように、2次転写ローラ31、及び、複数のローラ301、302、303、304に張架されている。ローラ31、301、302のうち少なくともいずれかが駆動ローラであり、不図示のモーターの駆動力によって第2の中間担持搬送ベルト30を図中時計周りに回転させる。ローラ303、304は、第2の中間担持搬送ベルト30のテンションの調整と、積層位置を通過する第2の中間担持搬送ベルト30(つまり積層時の粒子レイヤー)を平坦に保つ役割を担うローラ対である。
(2次転写ローラ)
2次転写ローラ31は、レイヤー形成ユニットU2の中間担持搬送ベルト11から、積層ユニットU3の第2の中間担持搬送ベルト30へと、粒子レイヤーを転写させるための転写手段である。2次転写ローラ31は、レイヤー形成ユニットU2の対向ローラ110との間で中間担持搬送ベルト11及び第2の中間担持搬送ベルト30を挟み込むことで、両者のベルト間に2次転写ニップを形成する。そして、不図示の電源により2次転写ローラ31に粒子レイヤーとは逆極性のバイアスを印加することで、粒子レイヤーを第2の中間担持搬送ベルト30側へと転写させる。
2次転写ローラ31は、レイヤー形成ユニットU2の中間担持搬送ベルト11から、積層ユニットU3の第2の中間担持搬送ベルト30へと、粒子レイヤーを転写させるための転写手段である。2次転写ローラ31は、レイヤー形成ユニットU2の対向ローラ110との間で中間担持搬送ベルト11及び第2の中間担持搬送ベルト30を挟み込むことで、両者のベルト間に2次転写ニップを形成する。そして、不図示の電源により2次転写ローラ31に粒子レイヤーとは逆極性のバイアスを印加することで、粒子レイヤーを第2の中間担持搬送ベルト30側へと転写させる。
(画像検知センサー)
画像検知センサー32は、第2の中間担持搬送ベルト30の表面に担持された粒子レイヤーを読み取る検知手段である。画像検知センサー32の検知結果は、粒子レイヤーの位置合わせ、積層位置への搬送タイミング制御などに利用される。
画像検知センサー32は、第2の中間担持搬送ベルト30の表面に担持された粒子レイヤーを読み取る検知手段である。画像検知センサー32の検知結果は、粒子レイヤーの位置合わせ、積層位置への搬送タイミング制御などに利用される。
(ヒーター)
ヒーター33は、積層位置に搬送された粒子レイヤーの温度を制御する温度制御手段である。ヒーター33としては、例えば、セラミックヒーター、ハロゲンヒーターなどを用いることができる。また、加熱だけでなく、放熱ないし冷却により粒子レイヤーの温度を積極的に低下させる構成を設けてもよい。なお、ヒーター33の下面(ベルト側の面)は平面となっており、積層位置を通過する第2の中間担持搬送ベルト30のガイドと、粒子レイヤーに均等な圧力を加える押圧部材の役割も兼ねている。
ヒーター33は、積層位置に搬送された粒子レイヤーの温度を制御する温度制御手段である。ヒーター33としては、例えば、セラミックヒーター、ハロゲンヒーターなどを用いることができる。また、加熱だけでなく、放熱ないし冷却により粒子レイヤーの温度を積極的に低下させる構成を設けてもよい。なお、ヒーター33の下面(ベルト側の面)は平面となっており、積層位置を通過する第2の中間担持搬送ベルト30のガイドと、粒子レイヤーに均等な圧力を加える押圧部材の役割も兼ねている。
(ステージ)
ステージ34は、立体物が積層される平面台である。ステージ34は、不図示のアクチュエータによって上下方向(積層位置のベルト面に垂直な方向)に移動可能である。ステージ34は、積層位置まで担持搬送された粒子レイヤーをヒーター33との間で挟み込み、加熱、加圧(必要に応じて放熱ないし冷却)を行うことで、第2の中間担持搬送ベルト30側からステージ34側へと粒子レイヤーを転写させる。1層目の粒子レイヤーはステージ34の上に直接転写され、2層目以降の粒子レイヤーはステージ34上の立体物(作成中のもの)の上に積み上げられていく。このように本実施形態では、ヒーター33とステージ34によって、粒子レイヤーを積層する積層手段が構成される。
ステージ34は、立体物が積層される平面台である。ステージ34は、不図示のアクチュエータによって上下方向(積層位置のベルト面に垂直な方向)に移動可能である。ステージ34は、積層位置まで担持搬送された粒子レイヤーをヒーター33との間で挟み込み、加熱、加圧(必要に応じて放熱ないし冷却)を行うことで、第2の中間担持搬送ベルト30側からステージ34側へと粒子レイヤーを転写させる。1層目の粒子レイヤーはステージ34の上に直接転写され、2層目以降の粒子レイヤーはステージ34上の立体物(作成中のもの)の上に積み上げられていく。このように本実施形態では、ヒーター33とステージ34によって、粒子レイヤーを積層する積層手段が構成される。
(駆動装置)
駆動装置313と駆動装置314はアクチュエータであり、ステージ34の表面と平行な平面を第2の中間担持搬送ベルト30の表面に形成するローラ303(第1のローラ)とローラ304(第2のローラー)をそれぞれ動かす。具体的には、駆動装置313は、図6に示したようにローラ303の回転軸の傾きを変更して、ステージ34の表面に対して平行(一点鎖線)だったローラ303の回転軸をステージの表面に対して傾斜(破線)させる。また、ローラ304の回転軸の傾きを変更して、ステージ34の表面に対して平行(一点鎖線)だったローラ303の回転軸をステージの表面に対して傾斜(破線)させる。
駆動装置313と駆動装置314はアクチュエータであり、ステージ34の表面と平行な平面を第2の中間担持搬送ベルト30の表面に形成するローラ303(第1のローラ)とローラ304(第2のローラー)をそれぞれ動かす。具体的には、駆動装置313は、図6に示したようにローラ303の回転軸の傾きを変更して、ステージ34の表面に対して平行(一点鎖線)だったローラ303の回転軸をステージの表面に対して傾斜(破線)させる。また、ローラ304の回転軸の傾きを変更して、ステージ34の表面に対して平行(一点鎖線)だったローラ303の回転軸をステージの表面に対して傾斜(破線)させる。
このようにローラ303とローラ304を動かすことで、第2の中間担持搬送ベルト30の表面をねじって積層位置における表面形状を平面から非平面へ変更し、ステージ34の表面形状と第2の中間担持搬送ベルト30の表面形状を異ならせる。図6は、立体造形装置の積層位置の周囲を拡大した斜視図である。
粒子レイヤーの搬送時及び粒子レイヤーの積層開始時、ローラ303及びローラ304は、中間担持搬送ベルト30の進行方向に対して垂直に配置される(一点鎖線)。粒子レイヤーの積層後、粒子レイヤーが中間担持搬送ベルト30から離間するとき、ローラ303及びローラ304の少なくともいずれかを通常設定位置(一点鎖線)から傾ける(破線)。粒子レイヤーが中間担持搬送ベルト30から完全に離間した後、ローラ303及びローラ304を通常設定位置(一点鎖線)に戻す。
駆動装置としては、圧電素子、ネジ機構、シリンダー機構、ピストン機構、モーターなどを使用することができる。このように本実施形態では、駆動装置313と駆動装置314によって、積層位置における第2の中間担持搬送ベルト30の表面の形状又は傾きを変更する変更手段が構成される。なお、本明細書において積層位置とは、搬送体とステージとが粒子レイヤー(立体物)を介して間接的に接触している位置のことであると定義する。すなわち、本実施形態では、第2の中間担持搬送ベルト30のうちローラ303とローラ304との間の領域(且つ、第2の中間担持搬送ベルト30とローラ303,304とが接触していない領域)が、積層位置に相当する。
本実施形態では、複数のローラを動かしているが、1つのローラ(ローラ303又はローラ304)だけを動かしてもよい。また、本実施形態では、複数のローラを異なる方向に傾けているが複数のローラを同じ方向に傾けても良い。ただし、本実施形態のように、ローラ303及びローラ304を逆方向に傾けると、第2の中間担持搬送ベルト30がズレることを簡単な構成で低減することが可能となる。なお、ローラ303及びローラ304を同じ方向に同じ角度だけ傾けた場合には、第2の中間担持搬送ベルト30の表面の傾きが変わることになるが、そのように構成しても良い。更に、本実施形態では、ローラ303又はローラ304を第2の中間担持搬送ベルト30の進行方向に垂直な面内で傾けているが、本発明はそれに限定されない。例えば、ローラ303を第2の中間担持搬送ベルト30を含む面内で傾けて、後述する実施形態3と同様の構成となるようにしても良い。
[立体造形装置の動作]
次に、上記構成を有する立体造形装置の動作について説明する。ここでは既に制御ユニットU1によるスライスデータの生成処理は完了しているものとして、各層の粒子レイヤーを形成するプロセスと、粒子レイヤーを積層するプロセスを順に説明する。図5は、本実施形態の立体造形装置の動作シーケンスを示すフローチャートである。
次に、上記構成を有する立体造形装置の動作について説明する。ここでは既に制御ユニットU1によるスライスデータの生成処理は完了しているものとして、各層の粒子レイヤーを形成するプロセスと、粒子レイヤーを積層するプロセスを順に説明する。図5は、本実施形態の立体造形装置の動作シーケンスを示すフローチャートである。
(レイヤー形成プロセス)
まず、制御ユニットU1は、各粒子像形成部10の像担持体100、中間担持搬送ベルト11、及び、第2の中間担持搬送ベルト30が同じ外周速度(プロセス速度)で同期して回転するよう、モーター等の駆動源を制御する。
まず、制御ユニットU1は、各粒子像形成部10の像担持体100、中間担持搬送ベルト11、及び、第2の中間担持搬送ベルト30が同じ外周速度(プロセス速度)で同期して回転するよう、モーター等の駆動源を制御する。
回転速度が安定した後、最上流の粒子像形成部10aの像形成を開始する(S501)。すなわち、制御ユニットU1は、帯電装置101aを制御し、像担持体100aの表面全域を所定の極性でかつ所定の帯電電位で均一に帯電させる。続いて制御ユニットU1は、形成する像に応じた情報によって、帯電した像担持体100aの表面を露光装置102aによって露光する。ここでは、露光によって電荷を除去することにより、露光部と非露光部との間に電位差を形成する。この電位差による像が静電潜像である。一方、制御ユニットU1は、現像装置103aを駆動して、像担持体100a上の潜像に構造材料の粒子を付着させ、構造材料の粒子像を形成する。この粒子像は、転写装置104aによって中間担持搬送ベルト11上へと1次転写される。
また、制御ユニットU1は、粒子像形成部10aでの像形成開始から所定の時間差で下流側の粒子像形成部10bの像形成を開始する(S502)。粒子像形成部10bにおける像形成も粒子像形成部10aにおける像形成と同様の手順で行われる。ここで、像形成開始の時間差は、上流側の粒子像形成部10aにおける1次転写ニップから下流側の粒子像形成部10bにおける1次転写ニップまでの距離をプロセス速度で割った値に設定される。これにより、それぞれの粒子像形成部10a、10bで形成された2つの粒子像が中間担持搬送ベルト11上で位置合わせして配置され、構造材料とサポート材料からなる1層分の粒子レイヤーが形成される(S503)。(なお、オーバーハング部がなくサポート部分が必要無い断面の場合には、粒子像形成部10bの像形成は行われない。その場合、構造材料の粒子像のみで粒子レイヤーが形成されることとなる。)。その後、粒子レイヤーは中間担持搬送ベルト11によって積層ユニットU3へと搬送される。
(積層プロセス)
上記のように粒子レイヤーの形成動作が行われている間、積層ユニットU3の第2の中間担持搬送ベルト30は中間担持搬送ベルト11に接触した状態で、同じ外周速度(プロセス速度)で同期回転している。そして、中間担持搬送ベルト11上の粒子レイヤーの前端が2次転写ニップに到達するタイミングに合わせて、制御ユニットU1が2次転写ローラ31に所定の転写バイアスを印加し、粒子レイヤーを第2の中間担持搬送ベルト30へ転写させる(S506)。
上記のように粒子レイヤーの形成動作が行われている間、積層ユニットU3の第2の中間担持搬送ベルト30は中間担持搬送ベルト11に接触した状態で、同じ外周速度(プロセス速度)で同期回転している。そして、中間担持搬送ベルト11上の粒子レイヤーの前端が2次転写ニップに到達するタイミングに合わせて、制御ユニットU1が2次転写ローラ31に所定の転写バイアスを印加し、粒子レイヤーを第2の中間担持搬送ベルト30へ転写させる(S506)。
第2の中間担持搬送ベルト30は同じプロセス速度のまま回転を続け、粒子レイヤーを図1の矢印方向に搬送する。そして、画像検知センサー32によってベルト上の粒子レイヤーの位置を検知すると、制御ユニットU1はその検知結果を基に粒子レイヤーを所定の積層位置まで搬送する(S508)。粒子レイヤーが積層位置に到達するタイミングで制御ユニットU1は第2の中間担持搬送ベルト30を停止し、粒子レイヤーを積層位置に位置決めする(S509)。その後、制御ユニットU1はステージ34を上昇させ(ベルト面に近づけ)、ステージ面(1層目の場合)又はステージ面上に形成された立体物の上面(2層目以降の場合)をベルト30上の粒子レイヤーに接触させる(S510)。
この状態のまま、制御ユニットU1は、所定の温度制御シーケンスにしたがって、ヒーター33の温度を制御する。具体的には、最初に、第1の目標温度までヒーター33を加熱する第1のモードを所定時間行って、粒子レイヤーの粒子材料を熱溶融させる(S511)。これにより粒子レイヤーが軟化し、シート状の粒子レイヤーとステージ面又は立体物上面とが密着する。その後、第1の目標温度よりも低い第2の目標温度にヒーター33を制御する第2のモードを所定時間行い、軟化した粒子レイヤーを固化する(S512)。
ここで、温度制御シーケンス、目標温度、加熱時間などは、レイヤー形成に用いられる構造材料及びサポート材料の特性に応じて設定される。例えば、第1のモードにおける第1の目標温度は、レイヤー形成に用いられる各材料の融点もしくはガラス転移点のうち最も高い温度よりも高い値に設定される。一方、第2のモードにおける第2の目標温度は、レイヤー形成に用いられる各材料の結晶化温度もしくは非晶質材のガラス転移点のうち最も低い温度よりも低い値に設定される。このような温度制御を行うことにより、異なる熱溶融特性をもつ複数種類の粒子材料が混在した粒子レイヤーの全体を共通の溶融温度領域で熱可塑化(軟化)させた後、共通の固化温度領域で材料レイヤー全体を固化させることができる。したがって、複数種類の粒子材料が混在した粒子レイヤーの溶融・固着を安定して行うことが可能になる。
なお、第1のモード及び第2のモードにおいては、温度の制御域が広すぎると、温度制御を安定化させるのに時間がかかり、積層プロセス時間が必要以上にかかってしまう。それゆえ、第1の目標温度の制御域は、レイヤー形成に用いられる各材料の融点もしくはガラス転移点のうち最も高い温度を下限温度とし、上限温度は下限温度の+50℃程度に設定するとよい。同じように、第2の目標温度の制御域は、レイヤー形成に用いられる各材料の結晶化温度もしくは非晶質材のガラス転移点のうち最も低い温度を上限温度とし、下限温度は上限温度の−50℃程度に設定するとよい。例えば、構造材料としてABS(ガラス転移点:130℃)を用い、サポート材料としてマルトテトラオース(ガラス転移点:156℃)を用いた場合は以下のように設定するとよい。すなわち、第1の目標温度の制御域を下限156℃以上上限206℃以下とし、第2の目標温度の制御域を下限80℃以上上限130℃以下に設定するとよい。
第2のモード終了後、制御ユニットU1はステージ34を下降させる(S513)。次に、制御ユニットU1はローラ303及びローラ304を駆動手段で駆動して、第2の中間担持搬送ベルト30の表面を変形する(S514)。これにより、ステージ34の表面の形状と第2の中間担持搬送ベルト30の表面の形状とを異ならせることができ、第2の中間担持搬送ベルト30の表面から粒子レイヤーが剥がれやすくなり、粒子レイヤーの破損を抑制することができる。なお、図5のフローチャートでは、ステージ34の下降を開始した後に、第2の中間担持搬送ベルト30の表面の変形を開始しているが、ステージと駆動装置を同期させることでそれらを同時に開始してもよい。また、ステージ34の下降を開始する前に第2の中間担持搬送ベルト30の表面の変形を開始してももちろんよい。
粒子レイヤー全体が第2の中間担持搬送ベルトの表面から剥がれて粒子レイヤーの積層が完了したら、制御ユニットU1はローラ303及びローラ304を駆動手段で駆動して、第2の中間担持搬送ベルト30の表面の形状を元の平面の状態に戻す(S515)。
その後、次層のレイヤー形成プロセスの実行が開始される(S501〜)。以上述べたレイヤー形成プロセスと積層プロセスを必要回数繰り返すことで、ステージ34上に所望の立体物が形成される。最後に、ステージ34から立体物を取り外し、温水などで水溶性のサポート材料を除去することで、最終造形物(物品)を製造することができる。なお、サポート材料を除去した後、更に、所定の処理(例えば、クリーニング、組立等)を立体物に対して行うことで、最終造形物(物品)を製造してもよい。
[本実施形態の利点]
以上述べた本実施形態の立体造形装置によれば、ステージの表面形状と搬送体の表面形状とを異ならせている(又は、ステージの表面と搬送体の表面を非平行にしている)。このような動作を実行することで、搬送体の表面から粒子レイヤー(立体物)が剥がれやすくなり、粒子レイヤー(立体物)の破損を抑制することができる。
以上述べた本実施形態の立体造形装置によれば、ステージの表面形状と搬送体の表面形状とを異ならせている(又は、ステージの表面と搬送体の表面を非平行にしている)。このような動作を実行することで、搬送体の表面から粒子レイヤー(立体物)が剥がれやすくなり、粒子レイヤー(立体物)の破損を抑制することができる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態に係る立体造形装置の積層位置の周囲を拡大した斜視図である。第1実施形態(図1)では、第2の中間担持搬送ベルト30を停止させた状態でステージ34を上下に移動させて、ステージ34上に粒子レイヤーを積層した。しかし、第2実施形態では、第2の中間担持搬送ベルト30とステージ340とを同期して動かしている状態でステージ340上に粒子レイヤーを積層する。以下、第1実施形態と共通する部分の説明は割愛し、第2実施形態に特有の構成についてのみ説明を行う。
図7は、本発明の第2実施形態に係る立体造形装置の積層位置の周囲を拡大した斜視図である。第1実施形態(図1)では、第2の中間担持搬送ベルト30を停止させた状態でステージ34を上下に移動させて、ステージ34上に粒子レイヤーを積層した。しかし、第2実施形態では、第2の中間担持搬送ベルト30とステージ340とを同期して動かしている状態でステージ340上に粒子レイヤーを積層する。以下、第1実施形態と共通する部分の説明は割愛し、第2実施形態に特有の構成についてのみ説明を行う。
ステージ340は、第2の中間担持搬送ベルト30と同方向・等速で移動しながら第2の中間担持搬送ベルト30と当接する。そのような動作を繰り返すことで、粒子レイヤーがステージ340上に積層されてゆく。ステージ340は、不図示のアクチュエータによって上下方向(積層位置のベルト面に垂直な方向)だけでなく、左右方向(積層位置のベルト面に平行な方向)にも移動可能である。ステージ340は、図7の破線のように、上下左右方向に移動する。
以上述べた本実施形態の構成によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。加えて、粒子レイヤーの積層時に搬送体を停止させなくても良いため、立体造形装置のスループットを向上させることができる。
なお、本実施形態では、第2の中間担持搬送ベルト30を動かしながら粒子レイヤーをステージ340上に積層しているので、ローラ303及びローラ304を逆方向に同じ角度だけ傾ける構成にすることで、第2の中間担持搬送ベルト30の蛇行を低減できる。
<第3実施形態>
図8は、本発明の第3実施形態に係る立体造形装置の全体構成を模式的に示している。図9は、第3実施形態に係る立体造形装置の積層位置の周囲を拡大した斜視図である。第2の中間担持搬送ベルト30の表面の形状又は傾きを変更するために、第1実施形態(図1)では、ローラを傾けたが、第3実施形態では、ローラを平行移動させる。以下、第1実施形態と共通する部分の説明は割愛し、第3実施形態に特有の構成についてのみ説明を行う。
図8は、本発明の第3実施形態に係る立体造形装置の全体構成を模式的に示している。図9は、第3実施形態に係る立体造形装置の積層位置の周囲を拡大した斜視図である。第2の中間担持搬送ベルト30の表面の形状又は傾きを変更するために、第1実施形態(図1)では、ローラを傾けたが、第3実施形態では、ローラを平行移動させる。以下、第1実施形態と共通する部分の説明は割愛し、第3実施形態に特有の構成についてのみ説明を行う。
本実施形態の積層ユニットは、一対のローラ3030、3040を有しており、一対のローラ3030、3040は、第2の中間担持搬送ベルト30の表面を積層位置において平面にしている。ローラ3040は、ローラ3040の回転軸に垂直な方向に移動可能に構成されている。本実施形態の積層ユニットは、駆動装置3140を更に有する。駆動装置3140は、アクチュエータであり、積層ユニット制御部U13からの指示に従ってローラ3040をローラ3040の回転軸に垂直な方向に移動する。駆動装置3140としては、圧電素子、ネジ機構、シリンダー機構、ピストン機構、モーターなどを使用することができる。このように本実施形態では、駆動装置3140が、積層位置における第2の中間担持搬送ベルト30の表面の傾きを変更する変更手段に相当する。
粒子レイヤーの搬送時及び粒子レイヤーの積層開始時、ローラ3030及びローラ3040は、中間担持搬送ベルト30の積層位置における表面がステージ34の表面と平行になる通常設定位置(図9の一点鎖線)に配置される。粒子レイヤーの積層後、粒子レイヤーが中間担持搬送ベルト30から離間するとき、ローラ3040を通常設定位置から平行移動して(図9の破線)、中間担持搬送ベルト30の積層位置における表面とステージ34の表面とを非平行にする。粒子レイヤーが中間担持搬送ベルト30から完全に離間した後、ローラ3040を通常設定位置(図9の一点鎖線)に戻す。なお、ステージ34の下降に同期して、ローラ3040を移動することが好ましい。
本実施形態では、1つのローラだけを移動しているが、複数のローラ(ローラ3030及びローラ3040)を移動して、第2の中間担持搬送ベルト30の積層位置における表面とステージ34の表面とを非平行にしてもよい。
以上述べた本実施形態の立体造形装置によれば、ステージの表面と搬送体の表面とを非平行にしている。このような動作を実行することで、搬送体の表面から粒子レイヤー(立体物)が剥がれやすくなり、粒子レイヤー(立体物)の破損を抑制することができる。
<第4実施形態>
図10は、本発明の第4実施形態に係る立体造形装置の積層位置の周囲を拡大した斜視図である。第2実施形態(図7)では、駆動装置でローラを駆動していたのに対して、第4実施形態では、ローラを駆動しないで固定している(ただし、ローラは、第2の中間担持搬送ベルト30の移動に応じた回転はしている)。以下、第2実施形態と共通する部分の説明は割愛し、第4実施形態に特有の構成についてのみ説明を行う。
図10は、本発明の第4実施形態に係る立体造形装置の積層位置の周囲を拡大した斜視図である。第2実施形態(図7)では、駆動装置でローラを駆動していたのに対して、第4実施形態では、ローラを駆動しないで固定している(ただし、ローラは、第2の中間担持搬送ベルト30の移動に応じた回転はしている)。以下、第2実施形態と共通する部分の説明は割愛し、第4実施形態に特有の構成についてのみ説明を行う。
本実施形態の積層ユニットは、ローラ3031、ローラ3032、ローラ3010、ローラ3041を有している。ローラ3032とローラ3041は、第2の中間担持搬送ベルト30の表面を積層位置において平面にしている。ここで、積層位置の上流側に配置されているローラ3041(第1のローラ)は、ローラ3041の回転軸がベルト30の表面と平行で且つ第2の中間担持搬送ベルト30の進行方向に対して垂直な方向(一点鎖線)と平行になるように、配置されている。一方、積層位置の下流側に配置されているローラ3032(第2のローラ)は、ローラ3032の回転軸がベルト30の表面と平行で且つ第2の中間担持搬送ベルト30の進行方向に対して垂直な方向(一点鎖線)と平行にならないように、配置されている。すなわち、ローラ3032の回転軸は、ローラ3041の回転軸に対して傾斜している。ローラ3032の下流側に配置されているローラ3031(第3のローラ)とローラ3031の下流側に配置されているローラ3010(第4のローラ)は、それぞれの回転軸がローラ3032の回転軸と平行になるように、配置されている(破線)。このように構成することで、ベルトが蛇行しないで回転できるようになる。
ローラ3032が積層位置の終端部(出口)となっているため、ローラ3032の回転軸が第2の中間担持搬送ベルトの進行方向と垂直でない場合には、粒子レイヤーの一部分(粒子レイヤーが矩形の場合には一つの角)から粒子レイヤーが剥がれ始める。従って、第2の中間担持搬送ベルト30の表面から粒子レイヤーが剥がれやすくなり、粒子レイヤーの破損を抑制することができる。
以上述べた本実施形態の立体造形装置によれば、積層位置の下流側のローラを搬送体の進行方向に垂直な方向に対して傾斜させている。このような構成にすることで、積層位置が粒子レイヤーの辺に対して斜めの出口を持つことになる。従って、搬送体の表面から粒子レイヤー(立体物)が剥がれやすくなり、粒子レイヤー(立体物)の破損を抑制することができる。加えて、ローラを駆動する必要がないため、制御が容易な立体造形装置を提供することができる。
<第5実施形態>
図11は、本発明の第5実施形態に係る立体造形装置の全体構成を模式的に示している。図12は、第5実施形態に係る立体造形装置のシート化位置の周囲を拡大した斜視図である。第5実施形態は、本発明を積層手段ではなく、シート化手段に適用したものである。
図11は、本発明の第5実施形態に係る立体造形装置の全体構成を模式的に示している。図12は、第5実施形態に係る立体造形装置のシート化位置の周囲を拡大した斜視図である。第5実施形態は、本発明を積層手段ではなく、シート化手段に適用したものである。
第5実施形態の積層ユニットは、粒子レイヤーをシート化するシート化手段を有する。シート化手段は、加圧部材410とヒーター420とを有する。加圧部材410は、ステージ34と同様の部材であり、ヒーター420はヒーター33と同様の部材である。中間担持搬送ベルト30に転写された粒子レイヤーは、シート化位置を経由して、積層位置へと担持搬送される。シート化位置で、粒子レイヤーは加熱溶融されてシート状の薄膜になる。積層位置で、その薄膜が再度加熱溶融されて、ステージ34に積層される。
ローラ3051とローラ3052は、シート化位置において中間担持搬送ベルト30の表面を平面にするテンションローラであり、ローラ303とローラ304と同様の部材である。駆動装置315と駆動装置316は、それぞれ、ローラ3051とローラ3052を駆動する部材であり、駆動装置313と駆動装置314と同様の部材である。このように本実施形態では、駆動装置315と駆動装置316によって、シート化位置における第2の中間担持搬送ベルト30の表面の形状又は傾きを変更する変更手段が構成される。なお、本明細書においてシート化位置とは、搬送体と加圧部材とが粒子レイヤーを介して間接的に接触している位置のことであると定義する。すなわち、本実施形態では、第2の中間担持搬送ベルト30のうちローラ3051とローラ3052との間の領域(且つ、第2の中間担持搬送ベルト30とローラ3051,3052とが接触していない領域)が、シート化位置に相当する。
以上述べた本実施形態の立体造形装置によれば、加圧部材の表面形状と搬送体の表面形状とを異ならせている(又は、加圧部材の表面と搬送体の表面を非平行にしている)。このような動作を実行することで、搬送体の表面からレイヤーが剥がれやすくなり、レイヤーの破損を抑制することができる。
なお、本実施形態のシート化手段に、第1実施形態の積層手段の技術ではなく、第1乃至4の少なくともいずれかの実施形態の積層手段の技術を適用しても良く、それも本発明に含まれている。
<第6実施形態>
図13は、本発明の第6実施形態に係る立体造形装置の全体構成を模式的に示している。
図13は、本発明の第6実施形態に係る立体造形装置の全体構成を模式的に示している。
図14は、本発明の第6実施形態に係る立体造形装置の積層位置の周囲を拡大した斜視図である。第2の中間担持搬送ベルト30の表面の形状又は傾きを変更するために、第3実施形態(図8)では、第2の中間担持搬送ベルトを張架しているローラ3040を平行移動させている。しかし、第6実施形態は第2の中間担持搬送ベルトを張架しているローラ以外の部材を押し当てる。以下、第3実施形態と共通する部分の説明は割愛し、第6実施形態に特有の構成についてのみ説明を行う。
本実施形態の積層ユニットは、第2の中間担持搬送ベルト30に押し当てる部材(押当部材)3060を有しており、部材3060は第2の中間担持搬送ベルト30の表面に対して垂直な方向に移動可能に構成されている。なお、部材3060は、第2の中間担持搬送ベルト30の幅よりも小さい。
本実施形態の積層ユニットは、駆動装置3160を更に有する。駆動装置3160は、アクチュエータであり、積層ユニット制御部U13からの指示に従って部材3060を第2の中間担持搬送ベルト30の表面に対して垂直な方向に移動する。本実施形態では、駆動装置3160が、積層位置における第2の中間担持搬送ベルト30の表面の傾きを変更する変更手段に相当する。
粒子レイヤーの搬送時及び粒子レイヤーの積層開始時、部材3060は中間担持搬送ベルト30に接しない通常位置(図14の一点鎖線)で配置される。粒子レイヤーの積層後、粒子レイヤーが中間担持搬送ベルト30から離間するとき、部材3060を通常配置位置から平行移動する(図9の破線)。すなわち、中間担持搬送ベルト30に部材3060を押し込むことにより、中間担持搬送ベルト30の積層位置における表面とステージ34の表面とを非平行にする。粒子レイヤーが中間担持搬送ベルト30から完全に離間した後、部材3060を通常設定位置に戻す。
本実施形態では、1つの部材だけを移動しているが、複数の部材を押し当てることにより、第2の中間担持搬送ベルト30の積層位置における表面とステージ34の表面とを非平行にしてもよい。また、部材3060は中間担持搬送ベルトの幅より小さい方が好ましいが、大きくても良い。
以上述べた本実施形態の立体造形装置によれば、ステージの表面と搬送体の表面とを非平行にしている。このような動作を実行することで、搬送体の表面から粒子レイヤー(立体物)が剥がれやすくなり、粒子レイヤー(立体物)の破損を抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
例えば、前述の実施形態では、複数の搬送体(第1及び第2の搬送体)を使用していたが、レイヤー形成ユニットで第2の搬送体にレイヤーを直接形成するように構成して、第1の搬送体を省く構成にしてもよい。
また、実施形態1や実施形態3では、ローラを駆動することでベルトの表面の傾き又は形状を変更していた。しかし、実施形態6のように、ローラとは別の部材を新たに設けてその部材をベルトに当接することでベルトの表面の傾き又は形状を変更することとしても良い。
さらに、実施形態1と実施形態3とを組み合わせて、ベルトの表面の傾き及び形状を変更することとしても良い。
なお、前述の実施形態では、電子写真プロセスによって搬送体にレイヤーを形成していたが、電子写真プロセスの代わりに他のプロセスを使って搬送体にレイヤーを形成しても良い。他のプロセスには、例えば、インクジェットプロセスが含まれ、WO2014/092205に記載の方式に対しても本発明を適用することができる。
U2 レイヤー形成ユニット
10、10a、10b、10c、10d 粒子像形成部(粒子像形成手段)
11 第1の中間担持搬送ベルト(第1の搬送体)
U3 積層ユニット
30 第2の中間担持搬送ベルト(第2の搬送体)
33 ヒーター(積層手段)
34 ステージ(積層手段)
313 駆動装置(変更手段)
314 駆動装置(変更手段)
10、10a、10b、10c、10d 粒子像形成部(粒子像形成手段)
11 第1の中間担持搬送ベルト(第1の搬送体)
U3 積層ユニット
30 第2の中間担持搬送ベルト(第2の搬送体)
33 ヒーター(積層手段)
34 ステージ(積層手段)
313 駆動装置(変更手段)
314 駆動装置(変更手段)
Claims (20)
- 立体物を造形する立体造形装置であって、
搬送体にレイヤーを形成するレイヤー形成ユニットと、
前記搬送体によって積層位置まで搬送された前記レイヤーを前記積層位置で積層する積層ユニットと、を備え、
前記積層ユニットは、前記積層位置における前記搬送体の表面の傾き又は形状を変更する変更手段を有する
ことを特徴とする立体造形装置。 - 前記レイヤー形成ユニットは、電子写真プロセスによって、前記レイヤーを形成する
ことを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。 - 前記レイヤー形成ユニットは、電子写真プロセスによって粒子像を形成する粒子像形成手段と、前記粒子像形成手段で形成された粒子像が転写される第1の搬送体と、を有し、前記第1の搬送体に前記粒子像を含む前記レイヤーを形成し、
前記積層ユニットは、前記第1の搬送体に形成された前記レイヤーを受け取り、前記レイヤーを前記積層位置へ搬送する第2の搬送体と、前記第2の搬送体によって搬送された前記レイヤーを積層する積層手段と、を有し、
前記積層手段は、前記レイヤーが積層されるステージを有し、
前記変更手段は、前記積層位置における前記第2の搬送体の表面の傾き又は形状を変更する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の立体造形装置。 - 前記変更手段は、前記第2の搬送体の表面と前記ステージの表面とが前記積層位置において非平行になるように、前記第2の搬送体の表面の傾きを変更する
ことを特徴とする請求項3に記載の立体造形装置。 - 前記変更手段は、前記第2の搬送体の表面と前記ステージの表面とが前記積層位置において異なる形状になるように、前記第2の搬送体の表面の形状を変更する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の立体造形装置。 - 前記変更手段は、前記第2の搬送体の前記表面の傾き又は形状を、前記ステージの動きに同期して、変更する
ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の立体造形装置。 - 前記積層ユニットは、前記第2の搬送体が張架されている複数のローラを有し、
前記変更手段は、前記複数のローラの少なくとも1つを駆動する駆動手段と、を有する
ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の立体造形装置。 - 前記駆動手段は、前記ローラの傾きを変更する
ことを特徴とする請求項7に記載の立体造形装置。 - 前記駆動手段は、前記ローラの回転軸を前記ステージの表面に対して傾斜させる
ことを特徴とする請求項8に記載の立体造形装置。 - 前記複数のローラは、第1及び第2のローラを有し、
前記駆動手段は、前記第1のローラと前記第2のローラとを異なる方向に傾ける
ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の立体造形装置。 - 前記駆動手段は、前記ローラを移動する
ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の立体造形装置。 - 前記駆動手段は、前記ローラの回転軸に垂直な方向に前記ローラを移動する
ことを特徴とする請求項11に記載の立体造形装置。 - 前記積層ユニットは、前記第2の搬送体が張架されている複数のローラを有し、
前記複数のローラは、前記積層位置の上流側に配置されている第1のローラと、前記積層位置の下流側に配置されている第2のローラと、を有し、
前記変更手段は、前記第2の搬送体に押し当てられる押当部材と、前記押当部材を駆動する駆動手段と、を有する
ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の立体造形装置。 - 立体物を造形する立体造形装置であって、
搬送体にレイヤーを形成するレイヤー形成ユニットと、
前記搬送体によって積層位置まで搬送された前記レイヤーを前記積層位置で積層する積層ユニットと、を備え、
前記積層ユニットは、搬送体が張架されている複数のローラを有し、
前記複数のローラは、前記積層位置の上流側に配置されている第1のローラと、前記積層位置の下流側に配置されている第2のローラと、を有し、
前記第2のローラの回転軸が、前記第1のローラの回転軸に対して傾斜している
ことを特徴とする立体造形装置。 - 前記レイヤー形成ユニットは、電子写真プロセスによって粒子像を形成する粒子像形成手段と、前記粒子像形成手段で形成された粒子像が転写される第1の搬送体と、を有し、前記第1の搬送体に前記粒子像を含む前記レイヤーを形成し、
前記積層ユニットは、前記第1の搬送体に形成された前記レイヤーを受け取り、前記レイヤーを前記積層位置へ搬送する第2の搬送体と、前記第2の搬送体によって搬送された前記レイヤーを積層する積層手段と、を有する、
ことを特徴とする請求項14に記載の立体造形装置。 - 前記複数のローラは、前記第2のローラの下流側に配置されている第3のローラと、前記第3のローラの下流側に配置されている第4のローラと、を有し、
前記第2乃至第4のローラの回転軸が前記第1のローラの回転軸に対して傾斜している
ことを特徴とする請求項15に記載の立体造形装置。 - 前記第2乃至第4のローラの回転軸は、平行である
ことを特徴とする請求項16に記載の立体造形装置。 - 立体物を生成する立体造形装置であって、
搬送体にレイヤーを形成するレイヤー形成ユニットと、
前記搬送体によってシート化位置を経由して積層位置へ搬送された前記レイヤーを積層する積層ユニットと、を備え、
前記積層ユニットは、前記シート化位置における前記搬送体の表面の傾き又は形状を変更する変更手段を有する
ことを特徴とする立体造形装置。 - 前記レイヤー形成ユニットは、電子写真プロセスによって粒子像を形成する粒子像形成手段と、前記粒子像形成手段で形成された粒子像が転写される第1の搬送体と、を有し、前記第1の搬送体に前記粒子像を含む前記レイヤーを形成し、
前記積層ユニットは、前記第1の搬送体に形成された前記レイヤーを受け取り、前記レイヤーをシート化位置及び積層位置へ搬送する第2の搬送体と、前記第2の搬送体によって搬送された前記レイヤーをシート化するシート化手段と、シート化された前記レイヤーを積層する積層手段と、を有する積層ユニットと、を備え、
前記積層ユニットは、前記シート化位置における前記搬送体の表面の傾き又は形状を変更する変更手段を有する
ことを特徴とする立体造形装置。 - 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の立体造形装置を用いて立体物を製造するステップと、
前記立体物からサポート材料を除去するステップと、を有する
ことを特徴とする物品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| PCT/JP2015/005765 WO2016084348A1 (en) | 2014-11-28 | 2015-11-18 | Three-dimensional modeling apparatus, three-dimensional modeling method, and article manufacturing method |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014242512 | 2014-11-28 | ||
| JP2014242512 | 2014-11-28 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2016107626A true JP2016107626A (ja) | 2016-06-20 |
Family
ID=56121694
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2015203192A Pending JP2016107626A (ja) | 2014-11-28 | 2015-10-14 | 立体造形装置、立体造形方法、及び、物品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2016107626A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115431520A (zh) * | 2021-06-01 | 2022-12-06 | 源秩科技(上海)有限公司 | 三维打印装置和方法 |
-
2015
- 2015-10-14 JP JP2015203192A patent/JP2016107626A/ja active Pending
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