JP2016129934A - スクリーン印刷装置及びペースト練合せ方法 - Google Patents

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聖弥 黒田
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Abstract

【課題】クランパのサイズを小型化でき、ひいては装置全体のサイズのコンパクト化を図ることができるスクリーン印刷装置及びペースト練合せ方法を提供することを目的とする。
【解決手段】一対のスキージ42のうちの一方のみを練合せエリア内に当接させてその一方のスキージ42によってペーストPstを練合せエリア内で掻き寄せたうえで一方のスキージ42を上昇させ、次いで一対のスキージ42のうちの他方のスキージ42のみを練合せエリア内に当接させてその他方のスキージ42によってペーストPstを練合せエリア内で掻き寄せたうえで他方のスキージ42を上昇させるペースト練合せ動作を行う。他方のスキージ42の練合せエリア内への当接地点P1は、一方のスキージ42による練合せエリア内でのペーストPstの掻寄せが終了した時点における他方のスキージ42の下端の直下の地点P2よりも一方のスキージ42の側に寄った位置に設定される。
【選択図】図11

Description

本発明は、基板を接触させたマスクプレート上でスキージを摺動させてペーストを掻き寄せることにより、ペーストをマスクプレートのパターン開口に充填させるスクリーン印刷装置及びこのスクリーン印刷装置によるペースト練合せ方法に関するものである。
従来、スクリーン印刷装置は、基板を接触させたマスクプレート上でスキージを摺動(当接させて水平移動)させることで、マスクプレートに開口して形成されたパターンを基板に転写させる構成となっている。スキージはマスクプレートの上方に水平方向(摺動方向)に2つ並んで設けられており、一方側のみを選択的にマスクプレートに当接させて摺動させる。
このようなスクリーン印刷装置において用いられるペーストは、マスクプレート上で掻き寄せられてローリングされている間は粘度が低く、マスクプレートのパターン開口内への充填性が高いが、ローリングが休止されると粘度が高くなってパターン開口内への充填性が低くなり、印刷精度が低下してしまう。このためスクリーン印刷装置の中には、スクリーン印刷動作を長時間(例えば30分)休止した状態が継続した場合には、マスクプレート上の所定領域(通常、基板をクランプするクランパと接触したマスクプレート上の領域)内で一対のスキージを交代で摺動させてペーストをローリングさせるペースト練合せ動作を実行するようになっているものがある(例えば下記の特許文献1)。
特開平9−193343号公報
しかしながら、上記従来のスクリーン印刷装置では、ペーストの練合せ時には、2つのスキージが同時にマスクプレートに当接した状態で往復移動することから、2つのスキージがともに練合せエリアから逸脱しないようにするためには、練合せエリアの寸法(ペーストの掻寄せ方向の寸法)として、ペーストの練合せに最低限必要なローリング距離を大きく超えた距離(具体的には2つのスキージの下端同士の距離の2倍の距離)が必要であり、クランパのサイズが大型化するという問題点があった。
そこで本発明は、クランパのサイズを小型化でき、ひいては装置全体のサイズのコンパクト化を図ることができるスクリーン印刷装置及びペースト練合せ方法を提供することを目的とする。
本発明のスクリーン印刷装置は、基板を側方からクランプする一対のクランパと、前記一対のクランパによりクランプされた前記基板と接触するマスクプレートと、前記マスクプレートの上方に水平方向に並んで設けられた一対のスキージと、前記一対のスキージの一方側を選択的に前記マスクプレートに当接させて水平移動させることにより前記スキージを前記マスクプレート上で摺動させるスキージ制御部とを備えたスクリーン印刷装置であって、前記スキージ制御部は、前記基板と接触した前記マスクプレートが前記一対のクランパの一方と接触している領域を練合せエリアとしてその練合せエリアでペーストを練り合わせる場合に、前記一対のスキージのうちの一方のみを前記練合せエリア内に当接させてその一方のスキージによってペーストを前記練合せエリア内で掻き寄せたうえで前記一方のスキージを上昇させ、次いで前記一対のスキージのうちの他方のスキージのみを前記練合せエリア内に当接させてその他方のスキージによってペーストを前記練合せエリア内で掻き寄せたうえで前記他方のスキージを上昇させるペースト練合せ動作を行い、前記他方のスキージの前記練合せエリア内への当接地点は、前記一方のスキージによる前記練合せエリア内でのペーストの掻寄せが終了した時点における前記他方のスキージの下端の直下の地点よりも前記一方のスキージの側に寄った位置に設定される。
本発明のペースト練合せ方法は、基板を側方からクランプする一対のクランパと、前記一対のクランパによりクランプされた前記基板と接触するマスクプレートと、前記マスクプレートの上方に水平方向に並んで設けられた一対のスキージとを備え、前記一対のスキージの一方側を選択的に前記マスクプレートに当接させて水平移動させることにより前記スキージを前記マスクプレート上で摺動させるスクリーン印刷装置において、前記基板と接触した前記マスクプレートが前記一対のクランパの一方と接触している領域を練合せエリアとしてその練合せエリアでペーストを練り合わせるペースト練合せ方法であって、前記一対のスキージのうちの一方のみを前記練合せエリア内に当接させる第1工程と、前記第1工程の後、前記一方のスキージによってペーストを前記練合せエリア内で掻き寄せる第2工程と、前記第2の工程の後、前記一方のスキージを上昇させる第3工程と、前記第3工程の後、前記一対のスキージのうちの他方のスキージのみを前記練合せエリア内に当接させる第4工程と、前記第4工程の後、前記他方のスキージによってペーストを前記練合せエリア内で掻き寄せる第5工程と、前記第5工程の後、前記他方のスキージを上昇させる第6工程とを含み、前記他方のスキージの前記練合せエリア内への当接地点は、前記一方のスキージによる前記練合せエリア内でのペーストの掻寄せが終了した時点における前記他方のスキージの下端の直下の地点よりも前記一方のスキージの側に寄った位置に設定される。
本発明によれば、クランパのサイズを小型化でき、ひいては装置全体のサイズのコンパクト化を図ることができる。
本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の斜視図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の側面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の部分斜視図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の部分平面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の制御系統を示すブロック図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が行うスクリーン印刷動作の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が行うスクリーン印刷動作の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が行うスクリーン印刷動作の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が行うスクリーン印刷動作の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が行うペースト練合せ動作の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が行うペースト練合せ動作の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が行うペースト練合せ動作の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が行うペースト練合せ動作の説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置1を示している。スクリーン印刷装置1は上流工程側から投入された基板2を受け取ってその基板2の各電極2dにペーストPstをスクリーン印刷し、下流工程側の装置(例えば図示しない部品実装装置)に受け渡すスクリーン印刷動作を繰り返し実行する。本実施の形態では説明の便宜上、作業者OPから見た左右方向をX軸方向とし、左方を上流工程側、右方を下流工程側とする。また、作業者OPから見た前後方向をY軸方向とし、上下方向をZ軸方向とする。
図1及び図2において、スクリーン印刷装置1は基台11上に基板保持移動機構12を備えており、基板保持移動機構12の上方にはマスクプレート13が設けられている。図3及び図4に示すように、基板保持移動機構12の左方には、スクリーン印刷装置1の上流工程側から投入された基板2を受け取って基板保持移動機構12に搬送する搬入コンベア14が設けられている。また、基板保持移動機構12の右方には、基板保持移動機構12から基板2を受け取って下流工程側に搬送する搬出コンベア15が設けられている。マスクプレート13の下方領域にはカメラ16が移動自在に設けられており、マスクプレート13の上方領域には印刷ヘッド17が移動自在に設けられている。
図2及び図3において、基板保持移動機構12は、基板保持部21と移動テーブル部22から成る。基板保持部21は位置決めコンベア31(図4も参照)、下受け部32及び前後一対のクランパ33(図4も参照)を備えている。位置決めコンベア31は搬入コンベア14から受け取った基板2を所定のクランプ位置に位置決めする。下受け部32は位置決めコンベア31がクランプ位置に位置決めした基板2を下方から支持し、クランパ33はその基板2を側方(Y軸方向)からクランプして保持する。基板保持部21が備える2つのクランパ33のうち、作業者OPの側に位置するものを前方クランパ33Fと称し、作業者OPとは反対の側に位置するものを後方クランパ33Rと称する。移動テーブル部22は複数のテーブル機構が多段積みされて成るXYθテーブル機構から成り、基板保持部21を水平面内方向及び上下方向に移動させる。
図1及び図2において、マスクプレート13はXY平面に広がった矩形平板形状の金属部材から成る。図4において、マスクプレート13の中央の矩形領域は下面が基板2と接触する基板接触領域Rとなっている。基板接触領域Rにはパターン開口13hが基板2の電極2dの配置に対応して設けられている。マスクプレート13の外周は枠部材13Wによって支持されている。
図2において、カメラ16は、撮像視野を上方に向けた上方撮像部16aと、撮像視野を下方に向けた下方撮像部16bを備える。カメラ16はボール螺子機構をアクチュエータとするカメラ移動機構16K(図1も参照)に駆動されてXY面内で移動する。
図1及び図2において、印刷ヘッド17は、移動ベース41と、2つのスキージ42と、2つのスキージ昇降シリンダ43から成る。移動ベース41はX軸方向に延びた部材であり、ボール螺子機構をアクチュエータとする印刷ヘッド移動機構17Kに駆動されてY軸方向に移動する。2つのスキージ42は移動ベース41に前後に並んで対向配設されており、移動ベース41のY軸方向への移動によって2つ一体となってY軸方向に往復移動する。前後の2つのスキージ42のうち、前方(図2の紙面右側)に位置するものを前方スキージ42Fと称し、後方(図2の紙面左側)に位置するものを後方スキージ42Rと称する。2つのスキージ42はそれぞれX軸方向に延びた「へら」状の部材から成り、互いに下方に広がる姿勢で斜め下方に延びている。前方スキージ42Fについては後側の面がペースト掻寄せ面であり、後方スキージ42Rについては前側の面がペースト掻寄せ面である。
2つのスキージ昇降シリンダ43は2つのスキージ42に対応して移動ベース41に前後方向に並んで設けられている。2つのスキージ昇降シリンダ43は個別に作動して2つのスキージ42を移動ベース41に対して独立して昇降させる。各スキージ昇降シリンダ43は対応するスキージ42を、そのスキージ42の下端がマスクプレート13の上面から所定距離だけ離間した待機高さ位置(図2中に示す紙面右側のスキージ42参照)と、下端がマスクプレート13に当接する当接高さ位置との間で昇降させることができる。
搬入コンベア14による基板2の搬送動作、基板保持移動機構12による基板2の保持及び移動動作、搬出コンベア15による基板2の搬送動作の各制御は、スクリーン印刷装置1が備える制御装置60(図5)が行う。また、カメラ移動機構16Kによるカメラ16の移動動作とカメラ16の撮像動作、印刷ヘッド移動機構17Kによる印刷ヘッド17の移動動作及びスキージ昇降シリンダ43による各スキージ42の昇降動作の各制御も制御装置60が行う。カメラ16の撮像によって得られた画像データは制御装置60に送られ、制御装置60の画像処理部60a(図5)において画像認識がなされる。
次に、上記構成のスクリーン印刷装置1の動作を説明する。上流工程側から基板2が投入されると、その基板2を搬入コンベア14が受け取り、基板保持部21に受け渡す。基板保持部21は、搬入コンベア14から受け取った基板2を位置決めコンベア31によって所定のクランプ位置に位置決めし、下受け部32により下方から支持したうえで、クランパ33によってクランプする(図6(a)。図中に示す矢印A)。基板保持部21が基板2を保持したら、移動テーブル部22が基板保持部21を移動させ、基板2をマスクプレート13の基板接触領域Rの下方に位置させる(図6(b)。図中に示す矢印B)。
基板2が基板接触領域Rの下方に位置したらカメラ16が移動し、上方撮像部16aによって基板接触領域R内に設けられたマスク側マーク13m(図4)を下方から撮像し、下方撮像部16bによって基板保持部21に保持された基板2の基板側マーク2m(図3)を上方から撮像する(図7(a))。カメラ16による撮像が終了したら、基板保持移動機構12は、マスク側マーク13mと基板側マーク2mが平面視において一致するように基板2を移動させたうえで上昇させ、基板接触領域Rに基板2を接触させる(図7(b)。図中に示す矢印C)。これにより各電極2dは対応するパターン開口13hと合致してマスクプレート13の上面側に露出する。
上記のように基板2が基板接触領域Rに接触すると、前方クランパ33Fは基板接触領域Rの前方領域でマスクプレート13の下面に接触し、後方クランパ33Rは基板接触領域Rの後方領域でマスクプレート13の下面に接触する。本実施の形態では、前方クランパ33Fがマスクプレート13と接触する部分の上面領域を前方待機領域TFと称し、後方クランパ33Rがマスクプレート13と接触する部分の上面領域を後方待機領域TRと称する(図4)。前方待機領域TFと後方待機領域TRはそれぞれ、印刷動作開始前にペーストPstを待機させる領域となる。本実施の形態では、ペーストPstは初め、前方待機領域TFに供給される(図4)。
次に、スクリーン印刷装置1によるスクリーン印刷動作の手順を説明する。ここではスキージ昇降シリンダ43、印刷ヘッド移動機構17K及び制御装置60をスキージ制御部70と称する(図5)。
スキージ制御部70は、前方スキージ42Fでマスクプレート13上のペーストPstを掻き寄せてマスクプレート13のパターン開口13hにペーストPstを充填させる場合には、先ず、待機高さ位置に位置した2つのスキージ42のうち前方スキージ42Fのみを当接高さ位置に下降させて、前方スキージ42Fの下端を前方待機領域TFに当接させる。このときスキージ制御部70は、移動ベース41をY軸方向に移動させて、前方スキージ42Fのペースト掻寄せ面がペーストPstの前端に接触するようにする(図8(a))。そして、移動ベース41を後方に移動させ、前方スキージ42Fをマスクプレート13上で摺動させることによって、ペーストPstを後方に掻き寄せる(図8(b)中に示す矢印D1)。これによりペーストPstがパターン開口13hを通過して後方待機領域TRに移動したら(図8(b))、前方スキージ42Fを上昇させて、待機高さ位置に復帰させる。
一方、スキージ制御部70は、後方スキージ42Rでマスクプレート13上のペーストPstを掻き寄せてマスクプレート13のパターン開口13hにペーストPstを充填させる場合には、先ず、待機高さ位置に位置した2つのスキージ42のうち後方スキージ42Rのみを当接高さ位置に下降させて、後方スキージ42Rの下端を後方待機領域TRに当接させる。このときスキージ制御部70は、移動ベース41をY軸方向に移動させて、後方スキージ42Rのペースト掻寄せ面がペーストPstの後端に接触するようにする(図9(a))。そして、移動ベース41を前方に移動させ、後方スキージ42Rをマスクプレート13上で摺動させることによって、ペーストPstを前方に掻き寄せる(図9(b)中に示す矢印D2)。これによりペーストPstがパターン開口13hを通過して前方待機領域TFに移動したら(図9(b))、後方スキージ42Rを上昇させて、待機高さ位置に復帰させる。
スキージ42のペースト掻寄せ面によって掻き寄せられたペーストPstはマスクプレート13上でローリングし、パターン開口13hを通過するときにそのパターン開口13h内に充填される。前方スキージ42Fによるパターン開口13hへのペーストPstの充填或いは後方スキージ42Rによるパターン開口13hへのペーストPstの充填が終了したら、基板保持移動機構12は基板保持部21を下降させて版離れを行う。これにより基板2の各電極2d上にマスクプレート13の厚さに対応した厚さのペーストPstの層が形成され、スクリーン印刷が終了する。
上記のようにして基板2上の各電極2dにペーストPstを印刷し、基板2の1枚当たりのスクリーン印刷が終了したら、基板保持移動機構12はクランパ33を開いて基板2の保持を解除する。そして、位置決めコンベア31を作動させて搬出コンベア15に受け渡し、搬出コンベア15は受け取った基板2を下流工程側に搬出する。
スクリーン印刷装置1は上述のようにして基板2が投入されるごとにその基板2に対するペーストPstのスクリーン印刷動作を繰り返し実行するが、所定の条件下(後述)において、スキージ制御部70は、ペーストPstが固化しないようにするためペーストPstを練り合わせるペースト練合せ動作を実行する。このペースト練合せ動作は、マスクプレート13上の所定領域を練合せエリアとし、その練合せエリアで一対のスキージ42によってペーストPstを交代で逆方向にローリングさせて練り合わせるものである。上記練合せエリアは、通常は基板2と接触したマスクプレート13が前後一対のクランパ33の一方と接触している領域である。本実施の形態では、練り合わせ領域が前方待機領域TFに設定されているものとする。
スクリーン印刷装置1において、前方待機領域TFを練合せエリアとしてペースト練合せ動作を行う場合には、スキージ制御部70は先ず、前方スキージ42F(一対のスキージ42のうちの一方)のみを待機高さ位置から当接高さ位置に下降させて練合せエリア(前方待機領域TF)内に当接させる(図10(a)中に示す矢印E1。第1工程)。そして、前方スキージ42Fをマスクプレート13上で摺動させることによって、練合せエリア内でペーストPstを掻き寄せる(図10(b)中に示す矢印F1。第2工程)。ペーストPstが予め定めた所定の距離(ペーストPstの練合せに最低限必要なローリング距離S。ここではマスクプレート13に対するペーストPstの接触領域のY軸方向寸法とする)だけローリングしたら(図10(b))、前方スキージ42Fを上昇させる(図11(a)中に示す矢印E2。第3工程)。
第3工程で前方スキージ42Fを上昇させるのは、前方スキージ42FがペーストPstから離間する際に、ペーストPstが前方スキージ42Fによる掻寄せ方向とは反対の方向(前方)に引き伸ばされることがないようにするためである。これにより、その後に行うスクリーン印刷動作或いは引き続き行うペースト練合せ動作において、ペーストPst内に空気が混入しにくくなる。前方スキージ42Fの引き上げ方向は直上でもよいが、前方スキージ42Fのペースト掻寄せ面に対して平行に近い方向(後方斜めの上方)に上昇させるようにしてもよい。
上記第3工程の後は、後方スキージ42R(一対のスキージ42のうちの他方)のみを待機高さ位置から当接高さ位置に下降させて練合せエリア(前方待機領域TF)内に当接させる(図11(b)中に示す矢印E1。第4工程)。このとき、後方スキージ42Rを練合せエリア内に当接させるときの当接地点P1(図11(b))は、前方スキージ42Fによる練合せエリア内でのペーストPstの掻寄せが終了した時点における後方スキージ42Rの下端の直下の地点P2(図11(b))よりも前方スキージ42Fの側(前方)に寄った位置に設定されている。このためスキージ制御部70は、後方スキージ42Rを下降させるのに合わせて移動ベース41を前方へ移動させる(図11(b)中に示す矢印F2)。或いは、移動ベース41を前方へ移動させた後、後方スキージ42Rを待機高さ位置から当接高さ位置に下降させるようにしてもよい。
上記第4工程において後方スキージ42Rを練合せエリアに当接させたら、後方スキージ42Rをマスクプレート13上で摺動させることによって、練合せエリア内でペーストPstを掻き寄せる(図12(a)中に示す矢印F2。第5工程)。そして、ペーストPstがローリング距離Sだけローリングしたら(図12(a))、後方スキージ42Rを上昇させる(図12(b)中に示す矢印E2。第6工程)。
第6工程で後方スキージ42Rを上昇させるのは、後方スキージ42RがペーストPstから離間する際に、ペーストPstが後方スキージ42Rによる掻寄せ方向とは反対の方向(後方)に引き伸ばされることがないようにするためである。これにより、その後に行うスクリーン印刷動作或いは引き続き行うペースト練合せ動作において、ペーストPst内に空気が混入しにくくなる。後方スキージ42Rの引き上げ方向は直上でもよいが、後方スキージ42Rのペースト掻寄せ面に対して平行に近い方向(前方斜めの上方)に上昇させるようにしてもよい。
上述したペースト練合せ動作によってペーストPstは練合せエリアで一往復のローリングがなされ、練り合わせられて粘度が低下する。このため、ペーストPstが固化した状態でスクリーン印刷が行われることによる印刷不良の発生を防止できる。
上述のペースト練合せ動作では、ペーストPstの掻寄せに関係しない側のスキージ42をマスクプレート13上で摺動させないようにするとともに、ペーストPstの掻寄せを行う側のスキージ42のマスクプレート13上での摺動距離が最小になるようにしている。これにより、ペーストPstの練合せエリアに必要な幅方向の寸法(ペーストPstの掻寄せ方向、すなわちY軸方向の寸法)を、ペーストPstの練合せに最低限必要なローリング距離Sに或る程度の余裕分(Pm。図10〜図12参照)を加算した距離の2倍程度とすることができる(図11(a))。
また、上述のペースト練合せ動作では、練合せエリア内でのペーストPstの掻寄せが終わった側のスキージ42を上昇させるようにしている。これにより、練合せエリア内でペーストPstを掻き寄せ終わったスキージ42がその掻寄せ時とは反対の方向にペーストPstを引き伸ばすことがなく、その後に行うスクリーン印刷動作或いは引き続き行うペースト練合せ動作において、ペーストPst内に空気が混入しにくくすることができる。
上記の手順の練合せ動作を複数回繰り返し実行するようにすれば(図13(a)→図13(b))、練合せエリア内でのペーストPstのローリング距離の積算距離が増大するので、ペーストPstの粘度低下の面において好ましい。この場合、上記第6工程の後に第1工程を実行することになるが、このとき、前方スキージ42F(一方のスキージ42)の練合せエリア内への当接地点P3(図13(a))は、後方スキージ42R(他方のスキージ42)による練合せエリア内でのペーストPstの掻寄せが終了した時点における前方スキージ42Fの下端の直下の地点P4(図13(a))よりも後方スキージ42Rの側に寄った位置に設定される。このためスキージ制御部70は、前方スキージ42Fを下降させるのに合わせて(図13(a)中に示す矢印E1)、移動ベース41を後方へ移動させる(図13(a)中に示す矢印F1)。或いは、移動ベース41を後方へ移動させた後、前方スキージ42Fを待機高さ位置から当接高さ位置に下降させるようにしてもよい。
本実施の形態におけるスクリーン印刷装置1では、制御装置60に繋がる入力装置80(図5)から必要な入力を行うことにより、前後一対のスキージ42それぞれの練合せエリア内への当接地点(前述の当接地点P1及びP2)を任意に設定できるようになっていることが好ましい。このようにすれば、練合せの対象としているペーストPstの幅方向(Y軸方向)の寸法に応じ、ペースト練合せ動作時のスキージ42の摺動範囲を必要最小限のものとすることができる。
また、本実施の形態におけるスクリーン印刷装置1では、入力装置80から必要な入力を行うことにより、ペースト練合せ動作を連続して複数回実行する場合に、ペースト練合せ動作の繰り返し回数或いはペースト練合せ動作の繰り返し時間を設定できるようになっていることが好ましい。このようにすれば、ペーストPstの練合せを必要かつ十分に行うことができる。
また、本実施の形態におけるスクリーン印刷装置1では、入力装置80から必要な入力を行うことにより、ペースト練合せ動作におけるスキージ42のマスクプレート13上での摺動速度とスキージ42のマスクプレート13に対する印圧をそれぞれ任意に設定できるようになっていることが好ましい。このようにすれば、ペーストPstの材質等に応じた適切な練合せをすることができる。
また、本実施の形態におけるスクリーン印刷装置1では、入力装置80から必要な入力を行うことにより、ペースト練合せ動作を実行するタイミングを設定できるようになっていることが好ましい。このタイミングとしては、例えば、以下の4つのモードから選択できるものとするとよい。(1)1枚の基板2についてのスクリーン印刷動作を実行する前に必ずペースト練合せ動作を自動実行する。(2)スクリーン印刷動作を行った後、次のスクリーン印刷動作を行う前に、予め設定した基準時間が経過した場合に、ペースト練合せ動作を自動実行する。(3)何らかの理由により作業が中断した(例えばスクリーン印刷装置1の前後に配置された他の装置において作業トラブルが発生した)場合に、残りの基板2に対するスクリーン印刷動作を再開するときの最初、或いはその日の作業の最初において、ペースト練合せ動作を自動実行する。(4)上記(1)と(2)の併用。
上記(1)のモードは、基板2が1枚搬入されるごとにペーストPstの練合せを行うものであり、基板2の1枚当たりに要する実質的なスクリーン印刷時間は長くなるが、ペーストPstは常に低粘度に保たれるという利点がある。(2)〜(4)のモードでは、スクリーン印刷動作と次のスクリーン印刷動作との間のインターバル時間が長くなるとペーストPstの練合せが行われるものであり、(1)のモードほどの時間を要することなく、ペーストの粘度が極端に低下することを防止できるという利点を有する。
以上説明したように、本実施の形態におけるスクリーン印刷装置1及びこのスクリーン印刷装置1によるペースト練合せ方法では、一対のスキージ42を練合せエリア内を交代で摺動させてペーストPstを練り合わせるにおいて、一方側のスキージ42によってペーストPstを掻き寄せる際には、他の一方側のスキージ42はマスクプレート13に当接させないようにしている。そして、そのうえで、一方側のスキージ42によるペーストPstの掻寄せが終わった後、他の一方側のスキージ42を練合せエリア内に当接させる地点(当接地点)は、一方側のスキージ42によるペーストPstの掻寄せが終了した時点における他の一方側のスキージ42の下端の直下の地点よりも一方側のスキージ42の側に寄った位置に設定している。このため、ペーストPstの練合せエリアに必要な幅方向の寸法(ペーストPstの掻寄せ方向の寸法)は、ペーストPstの練合せに最低限必要なローリング距離Sに或る程度の余裕分Pmを加算した距離の2倍程度でよく、クランパ33のサイズを小型化でき、ひいてはスクリーン印刷装置1の全体のサイズのコンパクト化を図ることができる。
なお、前述の実施の形態では、練り合わせ領域が前方待機領域TFに設定されているとしてペースト練合せ動作の手順を説明したが、練り合わせ領域を後方待機領域TRに設定してペースト練合せ動作を行うこともできる。前述の説明では、練り合わせ領域を前方待機領域TFとしたために「一方のスキージ42」が前方スキージ42Fとなり、「他方のスキージ42」が後方スキージ42Rとなったが、ペースト練合せ領域を後方待機領域TRとすると、「一方のスキージ42」は後方スキージ42Rとなり、「他方のスキージ42」は前方スキージ42Fとなる。
クランパのサイズを小型化でき、ひいては装置全体のサイズのコンパクト化を図ることができるスクリーン印刷装置及びペースト練合せ方法を提供する。
1 スクリーン印刷装置
2 基板
13 マスクプレート
33 クランパ
42 スキージ
70 スキージ制御部
TF 前方待機領域(練合せエリア)
P1,P3 当接地点
P2,P4 直下の地点
Pst ペースト

Claims (16)

  1. 基板を側方からクランプする一対のクランパと、前記一対のクランパによりクランプされた前記基板と接触するマスクプレートと、前記マスクプレートの上方に水平方向に並んで設けられた一対のスキージと、前記一対のスキージの一方側を選択的に前記マスクプレートに当接させて水平移動させることにより前記スキージを前記マスクプレート上で摺動させるスキージ制御部とを備えたスクリーン印刷装置であって、
    前記スキージ制御部は、前記基板と接触した前記マスクプレートが前記一対のクランパの一方と接触している領域を練合せエリアとしてその練合せエリアでペーストを練り合わせる場合に、前記一対のスキージのうちの一方のみを前記練合せエリア内に当接させてその一方のスキージによってペーストを前記練合せエリア内で掻き寄せたうえで前記一方のスキージを上昇させ、次いで前記一対のスキージのうちの他方のスキージのみを前記練合せエリア内に当接させてその他方のスキージによってペーストを前記練合せエリア内で掻き寄せたうえで前記他方のスキージを上昇させるペースト練合せ動作を行い、
    前記他方のスキージの前記練合せエリア内への当接地点は、前記一方のスキージによる前記練合せエリア内でのペーストの掻寄せが終了した時点における前記他方のスキージの下端の直下の地点よりも前記一方のスキージの側に寄った位置に設定されることを特徴とするスクリーン印刷装置。
  2. 前記一対のスキージそれぞれの前記練合せエリア内への当接地点を任意に設定できることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン印刷装置。
  3. 前記スキージ制御部は前記ペースト練合せ動作を連続して複数回実行するようになっており、前記一方のスキージの前記練合せエリア内への当接地点は、前記他方のスキージによる前記練合せエリア内でのペーストの掻寄せが終了した時点における前記一方のスキージの下端の直下の地点よりも前記他方のスキージの側に寄った位置に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリーン印刷装置。
  4. 前記ペースト練合せ動作の繰り返し回数を設定できることを特徴とする請求項3に記載のスクリーン印刷装置。
  5. 前記ペースト練合せ動作の繰り返し時間を設定できることを特徴とする請求項3に記載のスクリーン印刷装置。
  6. 前記ペースト練合せ動作における前記スキージの前記マスクプレート上での摺動速度を設定できることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスクリーン印刷装置。
  7. 前記ペースト練合せ動作における前記スキージの前記マスクプレートに対する印圧を設定できることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のスクリーン印刷装置。
  8. 前記ペースト練合せ動作を実行するタイミングを設定できることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のスクリーン印刷装置。
  9. 基板を側方からクランプする一対のクランパと、前記一対のクランパによりクランプされた前記基板と接触するマスクプレートと、前記マスクプレートの上方に水平方向に並んで設けられた一対のスキージとを備え、前記一対のスキージの一方側を選択的に前記マスクプレートに当接させて水平移動させることにより前記スキージを前記マスクプレート上で摺動させるスクリーン印刷装置において、前記基板と接触した前記マスクプレートが前記一対のクランパの一方と接触している領域を練合せエリアとしてその練合せエリアでペーストを練り合わせるペースト練合せ方法であって、
    前記一対のスキージのうちの一方のみを前記練合せエリア内に当接させる第1工程と、
    前記第1工程の後、前記一方のスキージによってペーストを前記練合せエリア内で掻き寄せる第2工程と、
    前記第2の工程の後、前記一方のスキージを上昇させる第3工程と、
    前記第3工程の後、前記一対のスキージのうちの他方のスキージのみを前記練合せエリア内に当接させる第4工程と、
    前記第4工程の後、前記他方のスキージによってペーストを前記練合せエリア内で掻き寄せる第5工程と、
    前記第5工程の後、前記他方のスキージを上昇させる第6工程とを含み、
    前記他方のスキージの前記練合せエリア内への当接地点は、前記一方のスキージによる前記練合せエリア内でのペーストの掻寄せが終了した時点における前記他方のスキージの下端の直下の地点よりも前記一方のスキージの側に寄った位置に設定されることを特徴とするペースト練合せ方法。
  10. 前記一対のスキージそれぞれの前記練合せエリア内への当接地点を任意に設定できることを特徴とする請求項9に記載のペースト練合せ方法。
  11. 前記第1〜第6工程を含むペースト練合せ動作を連続して複数回実行するようになっており、前記一方のスキージの前記練合せエリア内への当接地点は、前記他方のスキージによる前記練合せエリア内でのペーストの掻寄せが終了した時点における前記一方のスキージの下端の直下の地点よりも前記他方のスキージの側に寄った位置に設定されることを特徴とする請求項9又は10に記載のペースト練合せ方法。
  12. 前記ペースト練合せ動作の繰り返し回数を設定できることを特徴とする請求項11に記載のペースト練合せ方法。
  13. 前記ペースト練合せ動作の繰り返し時間を設定できることを特徴とする請求項11に記載のペースト練合せ方法。
  14. 前記ペースト練合せ動作における前記スキージの前記マスクプレート上での摺動速度を設定できることを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載のペースト練合せ方法。
  15. 前記ペースト練合せ動作における前記スキージの前記マスクプレートに対する印圧を設定できることを特徴とする請求項9〜14のいずれかに記載のペースト練合せ方法。
  16. 前記ペースト練合せ動作を実行するタイミングを設定できることを特徴とする請求項9〜15のいずれかに記載のペースト練合せ方法。
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