JP2016139996A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直列接続されるノーマリーオフトランジスタとノーマリーオントランジスタの信頼性が向上した半導体装置を提供する。
【解決手段】実施形態の半導体装置は、ソース端子に接続される第1のソース、第1のドレイン、ゲート端子に接続される第1のゲートを有するノーマリーオフトランジスタと、第1のドレインに接続される第2のソース、電圧端子に接続される第2のドレイン、第2のゲートを有するノーマリーオントランジスタと、ゲート端子と第2のゲートとの間に設けられる第1のコンデンサと、第1のコンデンサと第2のゲートに接続される第1のアノードと、第1のソースに接続される第1のカソードを有する第1のダイオードと、電圧端子と第2のドレインとの間に設けられる巻線部品と、第1のドレインと第2のソースとに接続される第2のアノードと、巻線部品と電圧端子に接続される第2のカソードを有する第2のダイオードと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
次世代のパワー半導体デバイス用の材料としてIII族窒化物、例えば、GaN(窒化ガリウム)系半導体が期待されている。GaN系半導体はSi(シリコン)と比較して広いバンドギャップを備える。したがって、GaN系半導体のデバイスは、Siのデバイスと比較して、高い耐圧、低い損失が実現できる。
GaN系半導体のトランジスタでは、一般に、2次元電子ガス(2DEG)をキャリアとするHEMT(High Electron Mobility Transistor)構造が適用される。通常のHEMTは、ゲートに電圧を印加しなくても導通してしまうノーマリーオンのトランジスタとなる。このため、ゲートに電圧を印加しない限り導通しないノーマリーオフのトランジスタを実現することが困難であるという問題がある。
数百V〜1千Vという大きな電力をあつかう電源回路等では、安全面を重視してノーマリーオフの動作が要求される。そこで、ノーマリーオンのGaN系半導体トランジスタと、ノーマリーオフのSiトランジスタとをカスコード接続して、ノーマリーオフ動作を実現する回路構成が提唱されている。
しかし、このような回路構成では、2つのトランジスタの接続点に過電圧が生じた場合の素子の破壊や特性劣化が問題となる。
特開2012−212875号公報
本発明が解決しようとする課題は、直列接続されるノーマリーオフトランジスタとノーマリーオントランジスタの信頼性が向上した半導体装置を提供することにある。
実施形態の半導体装置は、ソース端子に接続される第1のソース、第1のドレイン、ゲート端子に接続される第1のゲートを有するノーマリーオフトランジスタと、前記第1のドレインに接続される第2のソース、電圧端子に接続される第2のドレイン、第2のゲートを有するノーマリーオントランジスタと、前記ゲート端子と前記第2のゲートとの間に設けられる第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサと前記第2のゲートに接続される第1のアノードと、前記第1のソースに接続される第1のカソードを有する第1のダイオードと、前記電圧端子と前記第2のドレインとの間に設けられる巻線部品と、前記第1のドレインと前記第2のソースに接続される第2のアノードと、前記巻線部品と前記電圧端子に接続される第2のカソードを有する第2のダイオードと、を備える。
第1の実施形態の半導体装置の回路図である。 比較形態のスイッチングデバイスの回路図である。 第2の実施形態の半導体装置の回路図である。 第3の実施形態の半導体装置の回路図である。 第4の実施形態の半導体装置の回路図である。 第5の実施形態の半導体装置の回路図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一の部材等には同一の符号を付し、一度説明した部材等については適宜その説明を省略する。
また、本明細書中、半導体装置とは、ディスクリート半導体等の複数の素子が組み合わされたパワーモジュール、又は、ディスクリート半導体等の複数の素子にこれらの素子を駆動する駆動回路や自己保護機能を組み込んだインテリジェントパワーモジュール、あるいは、パワーモジュールやインテリジェントパワーモジュールを備えたシステム全体を包含する概念である。
また、本明細書中、「インダクタ」とは、流れる電流によって形成される磁場にエネルギーを蓄えることができる電子部品である。「インダクタ」は「コイル」と同義である。
また、本明細書中、「トランス」とは、交流電力の電圧の高さを電磁誘導を利用して変換する電子部品を意味する。「トランス」は、磁気的に結合する複数のコイルを備える。
また、本明細書中、「巻線部品」とは、コイルを備える電子部品を意味する。巻線部品は、例えば、インダクタやトランスである。
本明細書中、「GaN系半導体」とは、GaN(窒化ガリウム)、AlN(窒化アルミニウム)、InN(窒化インジウム)及びそれらの中間組成を備える半導体の総称である。
(第1の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、ソース端子に接続される第1のソース、第1のドレイン、ゲート端子に接続される第1のゲートを有するノーマリーオフトランジスタと、第1のドレインに接続される第2のソース、電圧端子に接続される第2のドレイン、第2のゲートを有するノーマリーオントランジスタと、ゲート端子と第2のゲートとの間に設けられる第1のコンデンサと、第1のコンデンサと第2のゲートとの間に接続される第1のアノードと、第1のソースに接続される第1のカソードを有する第1のダイオードと、電圧端子と第2のドレインとの間に設けられる巻線部品と、第1のドレインと第2のソースとに接続される第2のアノードと、巻線部品と電圧端子に接続される第2のカソードを有する第2のダイオードと、を備える。
本実施形態の半導体装置は、巻線部品がインダクタである。
また、本実施形態の半導体装置は、第2のドレインとインダクタとの間に接続される第3のアノードと、第3のカソードを有する第3のダイオードと、第3のカソードに接続される第2のコンデンサを、更に備える。
本実施形態の半導体装置は、電力変換器である。本実施形態の半導体装置は、具体的には、電源電圧Vddを昇圧する非絶縁昇圧チョッパ回路である。本実施形態の非絶縁昇圧チョッパ回路は、スイッチングデバイスとして、ノーマリーオンのトランジスタとノーマリーオフのトランジスタとを直列接続した回路を用いる。
図1は、本実施形態の半導体装置の回路図である。
本実施形態の半導体装置のスイッチングデバイスでは、ノーマリーオフトランジスタ10と、ノーマリーオントランジスタ20が直列接続される。ノーマリーオフトランジスタ10と、ノーマリーオントランジスタ20は、いわゆる、カスコード接続によりノーマリーオフのスイッチングデバイスを実現している。
ノーマリーオフトランジスタ10は、例えば、Si(シリコン)の縦型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。また、ノーマリーオントランジスタ20は、例えば、GaN(窒化ガリウム)系半導体のHEMTである。ノーマリーオントランジスタ20は、ゲート絶縁膜を備える。
なお、ノーマリーオフトランジスタ10は、図示しない寄生ボディダイオードを備えている。
ノーマリーオフトランジスタ10は、ノーマリーオントランジスタ20に比較して、素子耐圧が低い。ノーマリーオフトランジスタ10の素子耐圧は、例えば、10V以上30V以下である。また、ノーマリーオントランジスタ20の素子耐圧は、例えば、600V以上1200V以下である。
半導体装置は、ソース端子100と、電圧端子200と、ゲート端子300を備える。ノーマリーオフトランジスタ10は、ソース端子100に接続される第1のソース11と、第1のドレイン12、ゲート端子300に接続される第1のゲート13を有する。ノーマリーオントランジスタ20は、第1のドレイン12に接続される第2のソース21、電圧端子200に接続される第2のドレイン22、第2のゲート23を有する。
半導体装置は、ゲート端子300と第2のゲート23との間に設けられる第1のコンデンサ40を備える。また、半導体装置は、第1のアノード31と、第1のカソード32を有する第1のダイオード30を備える。第1のアノード31は、第1のコンデンサ40と第2のゲート23に接続される。第1のカソード32は、第1のソース11に接続される。第1のダイオード30は、例えば、PiNダイオード又はショットキーバリアダイオードである。
半導体装置は、巻線部品としてインダクタ35を備える。インダクタ35は、電圧端子200と第2のドレイン22との間に設けられる。
半導体装置は、第2のアノード51と第2のカソード52を有する第2のダイオード50を備える。第2のアノード51は、第1のドレイン12と第2のソース21に接続される。第2のカソード52は、インダクタ35と電圧端子200に接続される。
半導体装置は、第3のアノード61と第3のカソード62を有する第3のダイオード60を備える。第3のアノード61は、第2のドレイン22とインダクタ35に接続される。
また、半導体装置は、第2のコンデンサ55を備える。第2のコンデンサ55は、一端が第3のカソード62に接続される。第2のコンデンサ55の他端は、例えば、グラウンド電位に固定される。
第3のダイオード60の第3のカソード62側には、例えば、出力端子400が設けられる。
以下、本実施形態の半導体装置の動作について説明する。
ノーマリーオフトランジスタ10と、ノーマリーオントランジスタ20で構成される本実施形態のスイッチングデバイスは、オン状態においては、ソース端子100には0V、第2のドレイン22には正の電圧が印加される。そして、ゲート端子300には正の電圧、例えば、10Vが印加される。
この時、ノーマリーオフトランジスタ10の第1のゲート13には、正の電圧が印加される。このため、ノーマリーオフトランジスタ10はオン動作する。
一方、ノーマリーオントランジスタ20の第2のゲート23は、第1のダイオード30を介してソース端子100にクランプされている。したがって、第2のゲート23は0V近傍の正の電圧、より正確には第1のダイオード30の順方向降下電圧(Vf)となる。
第2のソース21は、ノーマリーオフトランジスタ10がオンしていることにより、0V近傍の電位となる。このため、ノーマリーオントランジスタ20もオン動作することになる。よって、ソース端子100と第2のドレイン22間に、オン電流が流れることになる。
次に、スイッチングデバイスがオン状態からオフ状態となる場合を考える。この場合、ゲート端子300の印加電圧が正の電圧から0V又は負電圧となる。ゲート端子300は、例えば、10Vから0Vに降下する。
まず、ノーマリーオフトランジスタ10の第1のゲート13には、0Vが印加される。このため、ノーマリーオフトランジスタ10はオフ動作する。
一方、ノーマリーオントランジスタ20の第2のゲート23は、第1のコンデンサ40が存在することから、ゲート端子300の振幅分だけ、電位が低下する。例えば、第1のダイオード30の順方向降下電圧(Vf)からゲート端子300の振幅分、例えば、10V低下し、(Vf−10)Vの負電位となる。
そして、第2のゲート23がノーマリーオントランジスタ20の閾値以下となることにより、ノーマリーオントランジスタ20はオフ動作する。よって、ソース端子100と第2のドレイン22間の電流が遮断される。
本実施形態のスイッチングデバイスは、ソース端子100をソース、第2のドレイン22をドレイン、ゲート端子300をゲートとするノーマリーオフトランジスタとして機能する。そして、本実施形態のスイッチングデバイスは、オン状態からオフ状態に移行する際に、ノーマリーオフトランジスタ10よりもノーマリーオントランジスタ20が先にオフ動作するように構成される。
スイッチングデバイスがオン状態では、電圧端子200からソース端子100に電流が流れる。インダクタ35にも電流が流れる。スイッチングデバイスがオン状態からオフ状態になっても、インダクタ35の電流は、一定時間流れ続ける。したがって、スイッチングデバイスがオフ状態でも、第3のダイオード60を通って出力端子400側に電流が流れる。
電圧端子200には、電源電圧Vddが印加される。スイッチングデバイスを所定のヂューティー比でオンオフ動作させることにより、インダクタ35に蓄えられたエネルギーが出力端子400側に伝えられ、電源電圧Vddが昇圧された出力電圧となる。
電源電圧Vddは、例えば、10V以上50V以下である。また、昇圧された出力電圧は、例えば、50V以上200V以下である。
次に、本実施形態の半導体装置の作用及び効果について説明する。
図2は、比較形態のスイッチングデバイスの回路図である。比較形態の半導体装置は、ノーマリーオフトランジスタ10と、ノーマリーオントランジスタ20がカスコード接続された回路構成である。ノーマリーオフトランジスタ10と、ノーマリーオントランジスタ20は実施形態と同様のトランジスタである。
このスイッチングデバイスは、ソース端子100と、電圧端子200と、ゲート端子300を備える。そして、ノーマリーオフトランジスタ10は、ソース端子100に接続される第1のソース11と、第1のドレイン12、ゲート端子300に接続される第1のゲート13を有する。また、ノーマリーオントランジスタ20は、第1のドレイン12に接続される第2のソース21、電圧端子200に接続される第2のドレイン22、ソース端子100に接続される第2のゲート23を有する。
比較形態のスイッチングデバイスも、上記構成により、ソース端子100をソース、電圧端子200をドレイン、ゲート端子300をゲートとするノーマリーオフトランジスタとして機能する。
比較形態の回路構成では、ノーマリーオフトランジスタ10とノーマリーオントランジスタ20の接続部に、デバイス動作中に過電圧が生じるおそれがある。ノーマリーオフトランジスタ10とノーマリーオントランジスタ20の接続部とは、ノーマリーオフトランジスタ10の第1のドレイン12、及び、ノーマリーオントランジスタ20の第2のソース21である。
過電圧は、例えば、スイッチングデバイスがオン状態からオフ状態に移行する際に過渡電流が発生し、ソース端子100と電圧端子200との間に印加されている高電圧が、ノーマリーオフトランジスタ10とノーマリーオントランジスタ20の寄生容量の比で分圧されることによって生じ得る。
比較形態の場合には、オン状態からオフ状態に移行する時、まず、ノーマリーオフトランジスタ10がオフした後、接続部の電圧が上昇し、0Vにクランプされている第2のゲート23と第2のソース21間の電位差が閾値に達した時にノーマリーオントランジスタ20がオフ動作する。したがって、接続部の電位が過渡電流により上昇すると、電荷を逃がす経路がないため接続部に過電圧が生じることになる。
過電圧が生じると、ノーマリーオントランジスタ20の第2のソース21と、第2のゲート23との間に高電圧が印加される。この過電圧が、ゲート絶縁膜の耐圧以上となると、ノーマリーオントランジスタ20のゲート絶縁膜のリーク電流が増大する。あるいは、ゲート絶縁膜が破壊されるおそれがある。ノーマリーオントランジスタ20のゲート絶縁膜のリーク電流が増大したり、ゲート絶縁膜が破壊されたりするとスイッチングデバイスを有する半導体装置が動作不良となる。このため、半導体装置の信頼性が低下する。
また、ゲート絶縁膜に問題が生じない場合であっても、ノーマリーオントランジスタ20の第2のソース21と、第2のゲート23との間に高電圧が印加されることで、第2のソース21側に電荷がトラップされる。電荷のトラップにより、電流コラプスが生じるおそれがある。電流コラプスが生じるとオン電流が低下するため動作不良となる。したがって、半導体装置の信頼性がやはり低下する。
本実施形態のスイッチングデバイスでは、オン状態からオフ状態に移行する際に、ノーマリーオフトランジスタ10よりもノーマリーオントランジスタ20が先にオフ動作するように構成される。ノーマリーオントランジスタ20が先にオフ動作することにより、ノーマリーオフトランジスタ10とノーマリーオントランジスタ20との接続部、すなわち、第1のドレイン12及び第2のソース21に過電圧が生じることが抑制される。ノーマリーオントランジスタ20が先にオフ動作することで、例え接続部の電位が過渡電流により上昇したとしても、オンしているノーマリーオフトランジスタ10により、ソース端子100に電荷を逃すことができる。
また、接続部での過電圧は、オン状態からオフ状態に移行する時のみならず、電源が最初に投入される半導体装置の起動時、あるいは、半導体装置が所定の時間動作を停止していた後の再起動時にも、容量分割により生じる恐れがある。
本実施形態の半導体装置では、第2のアノード51と第2のカソード52を有する第2のダイオード50を備える。第2のアノード51は、第1のドレイン12と第2のソース21に接続される。第2のカソード52は、インダクタ35と電圧端子22に接続される。言い換えれば、スイッチングデバイスの接続部は、第2のダイオード50を間に挟んで、電圧端子200に接続されている。
このため、第1のドレイン12と第2のソース21に過電圧が印加されたとしても、過電圧が電源電圧Vddを超えると、第1のドレイン12と第2のソース21から、電流が電圧端子200に流れる。したがって、接続部の過電圧が抑制される。よって、半導体装置の信頼性が向上する。
また、本実施形態によれば、起動時又は再起動時に接続部に過電圧が生じた際、接続部に誘起される過剰な電荷は電源に戻される。したがって、エネルギーが回生され、昇圧チョッパ回路のエネルギー効率が向上する。
本実施形態において、ノーマリーオフトランジスタ10のゲート電極材料のシート抵抗よりも、ノーマリーオントランジスタ20のシート抵抗が低いことが望ましい。オン状態からオフ状態に移行する際に、ノーマリーオフトランジスタ10よりもノーマリーオントランジスタ20が先にオフ動作する構成とすることが容易だからである。
また、オフ状態からオン状態に移行する際に、ノーマリーオントランジスタ20よりもノーマリーオフトランジスタ10が先にオン動作する構成とすることが望ましい。仮に、ノーマリーオントランジスタ20が先にオン動作すると、接続部に高電圧がかかり、ノーマリーオフトランジスタ10の特性が劣化するおそれがあるからである。
また、第1のコンデンサ40の容量は、ノーマリーオントランジスタ20の入力容量の10倍以上100倍以下であることが望ましい。ノーマリーオントランジスタ20の第2のゲート23に印加される負電圧は、第1のコンデンサ40の容量とノーマリーオントランジスタ20の入力容量の比によって決まる。このため、第1のコンデンサ40の容量が大きい方が望ましい。
第1のコンデンサ40の容量が、ノーマリーオントランジスタ20の入力容量の10倍以上あれば、ゲート端子300に印加される振幅のうち9割以上を印加することが可能である。また、100倍を超えると第1のコンデンサが大きくなりすぎるため半導体装置のサイズの増大が懸念される。
なお、ノーマリーオントランジスタ20の入力容量とは、第2のゲート23と、第2のソース21及び第2のドレイン22間の容量である。入力容量は、第2のソース21と第2のドレイン22とのバイアスが0V、且つ、ピンチオフ状態の値とする。
また、本実施形態では、比較形態と異なり、特にオン状態からオフ状態へのスイッチング速度は、スイッチング速度の速いGaN系HEMTのノーマリーオントランジスタ20で規定される。したがって、スイッチング速度の速い半導体装置が実現可能である。
以上、本実施形態によれば、信頼性が向上した半導体装置が実現される。また、エネルギー効率の高い半導体装置が実現される。
(第2の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、ゲート端子と第1のコンデンサに一端が接続され、他端が第1のゲートに接続される第1の抵抗素子を、更に備えること以外は第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と重複する内容については記述を省略する。
図3は、本実施形態の半導体装置の回路図である。
本実施形態の半導体装置は、ゲート端子300と第1のコンデンサ40に一端が接続され、他端が第1のゲート13に接続される第1の抵抗素子65を備えている。
接続部の過電圧抑制するために、スイッチングデバイスはオン状態からオフ状態に移行する際に、ノーマリーオフトランジスタ10よりもノーマリーオントランジスタ20が先にオフ動作する。第1の抵抗素子65を設けることにより、ノーマリーオフトランジスタ10のオフタイミングと、ノーマリーオントランジスタ20のオフタイミングを所望の時間だけ遅延させることができる。したがって、ノーマリーオフトランジスタ10よりもノーマリーオントランジスタ20を先にオフ動作させることが容易となる。
第1の抵抗素子65の抵抗は、1Ω以上100Ω以下であることが望ましい。この範囲を下回ると有意な遅延時間とならないおそれがある。この範囲を上回ると遅延時間が長くなりすぎ、半導体装置のスイッチング速度が低下するため望ましくない。
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、ノーマリーオフトランジスタ10とノーマリーオントランジスタ20のオフタイミングを調整することで、半導体装置の安定した動作が可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、ゲート端子に接続される第4のアノードと、第1のゲートに接続される第4のカソードを有し、ゲート端子と第1のゲートとの間に、第1の抵抗素子と並列に設けられる第4のダイオードを、更に備えること以外は第2の実施形態と同様である。したがって、第2の実施形態と重複する内容については記述を省略する。
図4は、本実施形態の半導体装置の回路図である。
本実施形態の半導体装置は、ゲート端子300と第1のゲート13との間に、第4のダイオード70が、第1の抵抗素子65と並列に設けられる。第4のダイオード70は、第4のアノード71と第4のカソード72を備える。
第4のアノード71はゲート端子300に接続される。第4のカソード72は、第1のゲート13に接続される。第4のダイオード70は、例えば、PiNダイオード又はショットキーバリアダイオードである。
スイッチングデバイスがオフ状態からオン状態に移行する際に、ノーマリーオントランジスタ20よりもノーマリーオフトランジスタ10が先にオン動作することが望ましい。仮に、ノーマリーオントランジスタ20が先にオン動作すると、第1のドレイン12及び第2のソース21に高電圧がかかり、ノーマリーオフトランジスタ10の特性が劣化するおそれがあるからである。
本実施形態によれば、オフ状態からオン状態に移行する際には、電流が第4のダイオード70を流れる。このため、第1の抵抗素子65の影響を受けないため、第1のゲート13が速やかに充電できる。したがって、ノーマリーオフトランジスタ10のオンタイミングが、第4のダイオード70がない場合に比べて早くなる。よって、オフ状態からオン状態に移行する際に、ノーマリーオントランジスタ20よりもノーマリーオフトランジスタ10を確実に先にオンさせることが可能となる。
本実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加え、ノーマリーオフトランジスタ10に対する保護が強化され、更に半導体装置の信頼性が向上する。
(第4の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、ゲート端子と、第1のコンデンサ及び第1のゲートとの間に設けられる第2の抵抗素子を、更に備えること以外は第3の実施形態と同様である。したがって、第3の実施形態と重複する内容については記述を省略する。
図5は、本実施形態の半導体装置の回路図である。
本実施形態の半導体装置は、ゲート端子300と、第1のコンデンサ40及び第1のゲート13との間に設けられる第2の抵抗素子75を備えている。
パワーエレクトロニクスの回路設計においては、ノイズ対策のためにトランジスタの動作速度の調整が求められる場合がある。本実施形態では、第2の抵抗素子75を設けることで、ゲート端子300に印加されるゲート電圧の、第1のゲート13、第2のゲート23への伝搬を遅延させることができる。したがって、半導体装置の動作速度(スイッチング速度)を調整することが可能となる。
なお、本実施形態では、第1の抵抗素子65や第4のダイオード70を備える回路を例に説明したが、第1の抵抗素子65や第4のダイオード70を省略した回路構成とすることも可能である。
本実施形態によれば、第3の実施形態の効果に加え、半導体装置の動作速度(スイッチング速度)を調整することが可能となる。
(第5の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、巻線部品がトランスであり、昇圧チョッパ回路を構成する第3のダイオード60及び第2のコンデンサ55を備えないこと以外は第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と重複する内容については記述を省略する。
本実施形態の半導体装置は、電力変換器である。本実施形態の半導体装置は、具体的には、電源電圧Vddを変圧するトランス(変圧器)である。本実施形態のトランスは、スイッチングデバイスとして、ノーマリーオンのトランジスタとノーマリーオフのトランジスタとを直列接続した回路を用いる。
図6は、本実施形態の半導体装置の回路図である。
本実施の形態の半導体装置は、電圧端子200とノーマリーオントランジスタ20の第2のドレイン22との間に、トランス80が設けられる。トランス80は、一次コイル81と、二次コイル82とを備える。また、トランス80の二次コイル82には、例えば、図6に示すようにダイオード85、コンデンサ90、負荷抵抗95が接続される。
本実施の形態の半導体装置は、電圧端子200に印加される電源電圧Vddを、トランス80を用いて変圧する。電源電圧Vddは、例えば、10V以上50V以下である。また、変圧された電圧は、例えば、50V以上200V以下である。
本実施形態のスイッチングデバイスでは、第1の実施形態同様、オン状態からオフ状態に移行する際に、ノーマリーオフトランジスタ10よりもノーマリーオントランジスタ20が先にオフ動作する。ノーマリーオントランジスタ20が先にオフ動作することにより、ノーマリーオフトランジスタ10とノーマリーオントランジスタ20との間の接続部、すなわち、第1のドレイン12及び第2のソース21に過電圧が生じることが抑制される。
また、接続部の過電圧は、オン状態からオフ状態に移行する時のみならず、電源が最初に投入される半導体装置の起動時、あるいは、半導体装置が所定の時間動作を停止していた後の最起動時にも、容量分割により生じる恐れがある。
本実施形態の半導体装置では、第1の実施形態同様、第2のアノード51と第2のカソード52を有する第2のダイオード50を備える。そして、第2のアノード51は、第1のドレイン12と第2のソース21に接続される。第2のカソード52は、トランス80と電圧端子200に接続される。言い換えれば、第1のドレイン12と第2のソース21は、第2のダイオード50を間に挟んで、電圧端子200に接続されている。
このため、第1のドレイン12と第2のソース21に過電圧が印加されたとしても、過電圧が電源電圧Vddを超えると、第1のドレイン12と第2のソース21から、電流が電圧端子200に流れる。したがって、接続部の過電圧が抑制される。よって、半導体装置の信頼性が向上する。
また、本実施形態によれば、起動時又は再起動時に接続部に過電圧が生じた際、第1のドレイン12と第2のソース21に誘起される過剰な電荷は、電源に戻される。したがって、エネルギーが回生され、トランスのエネルギー効率が向上する。
以上、本実施形態によれば、第1の実施形態同様、信頼性が向上した半導体装置が実現される。また、エネルギー効率の高い半導体装置が実現される。
第1乃至第4の実施形態では、半導体装置が昇圧チョッパ回路及びトランス(変圧器)の場合を例に説明したが、例えば、巻線部品がインダクタのリレー回路にも、本発明を適用することが可能である。
また、ノーマリーオントランジスタ20が、GaN(窒化ガリウム)系半導体のHEMTである場合を例に説明したが、ノーマリーオントランジスタ20にSiC(炭化珪素)やダイヤモンド等、その他のワイドギャップ半導体を用いたトランジスタを適用することも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、一実施形態の構成要素を他の実施形態の構成要素と置き換え又は変更してもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 ノーマリーオフトランジスタ
11 第1のソース
12 第1のドレイン
13 第1のゲート
20 ノーマリーオントランジスタ
21 第2のソース
22 第2のドレイン
23 第2のゲート
30 第1のダイオード
31 第1のアノード
32 第1のカソード
35 インダクタ
40 第1のコンデンサ
50 第2のダイオード
51 第2のアノード
52 第2のカソード
55 第2のコンデンサ
60 第3のダイオード
61 第3のアノード
62 第3のカソード
65 第1の抵抗素子
70 第4のダイオード
71 第4のアノード
72 第4のカソード
75 第2の抵抗素子
80 トランス
100 ソース端子
200 電圧端子
300 ゲート端子
400 出力端子

Claims (10)

  1. ソース端子に接続される第1のソース、第1のドレイン、ゲート端子に接続される第1のゲートを有するノーマリーオフトランジスタと、
    前記第1のドレインに接続される第2のソース、電圧端子に接続される第2のドレイン、第2のゲートを有するノーマリーオントランジスタと、
    前記ゲート端子と前記第2のゲートとの間に設けられる第1のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサと前記第2のゲートに接続される第1のアノードと、前記第1のソースに接続される第1のカソードを有する第1のダイオードと、
    前記電圧端子と前記第2のドレインとの間に設けられる巻線部品と、
    前記第1のドレインと前記第2のソースに接続される第2のアノードと、前記巻線部品と前記電圧端子に接続される第2のカソードを有する第2のダイオードと、
    を備える半導体装置。
  2. 前記ノーマリーオントランジスタは、GaN系半導体のHEMTである請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記巻線部品がインダクタである請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記巻線部品がトランスである請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
  5. 前記第2のドレインと前記インダクタに接続される第3のアノードと、第3のカソードを有する第3のダイオードと、
    前記第3のカソードに接続される第2のコンデンサを、更に備える請求項3記載の半導体装置。
  6. 前記ゲート端子と前記第1のコンデンサに一端が接続され、他端が前記第1のゲートに接続される第1の抵抗素子を、更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれか一項記載の半導体装置。
  7. 前記ゲート端子に接続される第4のアノードと、前記第1のゲートに接続される第4のカソードを有し、前記ゲート端子と前記第1のゲートとの間に、前記第1の抵抗素子と並列に設けられる第4のダイオードを、更に備える請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記ゲート端子と、前記第1のコンデンサ及び前記第1のゲートとの間に設けられる第2の抵抗素子を、更に備える請求項1乃至請求項7いずれか一項記載の半導体装置。
  9. 前記第1のコンデンサの容量が、前記ノーマリーオントランジスタの入力容量の10倍以上である請求項1乃至請求項8いずれか一項記載の半導体装置。
  10. 前記ノーマリーオフトランジスタがSiのMOSFETである請求項1乃至請求項9いずれか一項記載の半導体装置。
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