JP2016152254A - 電子装置及び無線通信装置 - Google Patents

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正人 吉井
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Abstract

【課題】電子装置自体のコンパクト化を実現しつつ、より効率的に発熱部品から生じた熱を外部に放出することができる電子装置を提供することを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するため、筐体内に第1基板と第2基板とを間隔をおいて重なるように配設してなる電子装置において、当該第1基板は、発熱部品を実装し、当該第2基板は、当該第1基板に実装された当該発熱部品の当該第2基板に対する少なくとも投影面に位置して放熱用の連通部を形成する開口を備える。
【選択図】図4

Description

本件発明は、電子部品が実装された基板を筐体内に収容してなる電子装置、及び、当該電子装置を適用した無線通信装置に関する。
従来より、電子部品が複数実装された基板は、筐体内に収容した状態で各種機器に配設されている。各種の電子機器が小型化されるに伴い、当該電子部品が実装された基板を収容した電子装置についても小型化の要望が大きい。機能の拡張等に伴い、複数の基板を備える電子装置については、同一平面内にこれらの基板を配置すると、これら基板を収容する筐体が大型化する。そこで、従来では、これら基板を上下に重なるようにして筐体内に配置したものが開発されている。
例えば、特許文献1には、「プリント基板と、F状端子によってその一端側が固定され、前記プリント基板と間隔を保って、ほぼ平行に支持されたアルミナ基板とを有すると共に、前記プリント基板には耐熱性の弱いディスクリ−ト部品を搭載し、前記アルミナ基板にはリード線を有しない部品を搭載したハイブリッドICモジュール」を採用することが開示されている。
また、特許文献2には、「第1の基板と第2の基板と、筐体とを備え、前記第1の基板と前記第2の基板とが上下に重なるように前記筐体に組み付けられた電子装置であって、前記第1の基板は前記第2の基板と対面しない端部を有し、前記端部から接触熱伝導によって筐体の上面と底面とに熱が伝わる電子装置」を採用することが開示されている。
実公昭62−140765号公報 特開2003−209383号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、電解コンデンサのように熱に弱く、大型のディスクリート部品を効率よく収納することを目的とし、当該大型のディスクリート部品をプリント基板のうち上部にアルミナ基板のない領域Aに配置し、背が低く発熱するような素子例えばパワートランジスタの他、小型のリード線を有するダイオード等をプリント基板のうちアルミナ基板が上部におかれる領域Bに配置したものである。ゆえに、発熱する電子部材がプリント基板とアルミナ基板との間に配置されるかたちとなるため、当該発熱する電子部材から放出された熱が電子装置を構成する筐体内にこもる問題がある。
また、上述した特許文献2では、発熱する第1の基板を第2の基板の上方に配置し、当該第1の基板のうち第2の基板と対面しない端部を筐体に接触させることで放熱を行っているため、第2の基板に実装される電子部品のうち、発熱する電子部品が第1の基板の下方に配置されると、特許文献1と同様に、当該発熱する電子部品からの熱を効率的に外部に放出することができない。また、筐体とを接触させる第1の基板は、第2の基板と対面しない端部のみであるため、筐体への熱伝導効率が悪く、放熱効率を考慮すると、シールドケースを介して筐体に接触させる必要がある。ゆえに、製造コストの高騰を招来する問題がある。
よって、市場からは、電子装置自体のコンパクト化を実現しつつ、より効率的に発熱部品から生じた熱を外部に放出することができる電子装置の開発が要望されてきた。
そこで、本件発明者等は、鋭意研究の結果、以下の電子装置及びこれを用いた無線通信装置を提供するに至った。
すなわち、本件発明に係る電子装置は、筐体内に第1基板と第2基板とを間隔をおいて重なるように配設してなるものであって、当該第1基板は、発熱部品を実装し、当該第2基板は、当該第1基板に実装された当該発熱部品の当該第2基板に対する少なくとも投影面に位置して放熱用の連通部を形成する開口を備えることを特徴とする。
本件発明に係る電子装置は、前記第1基板が、複数の前記発熱部品を局所的に実装した発熱領域を備え、前記第2基板の前記連通部が、当該第1基板の当該発熱領域の当該第2基板に対する投影面に少なくとも配置されることが好ましい。
また、本件発明に係る電子装置は、前記筐体が、外部に開口する開口面を備える樹脂製の箱体と、当該開口面を開閉自在に閉塞する熱良導性材料からなる蓋体とを有すると共に、前記第1基板に配設された前記発熱部品と、当該蓋体とに接して配置される熱伝達部材を備えることが好ましい。
本件発明に係る無線通信装置は、上述した電子装置を用いたものであって、当該第1基板は、通信モジュールを実装し、当該第2基板は、当該第1基板に実装された当該通信モジュールの当該第2基板に対する少なくとも投影面に位置して放熱用の連通部を形成する開口を備えることを特徴とする。
本件発明に係る無線通信装置は、前記第2基板は、拡張機能を追加するために搭載する拡張基板であることが好ましい。
本件発明に係る電子装置によれば、第2基板は、第1基板に実装された発熱部品の当該第2基板に対する少なくとも投影面に位置して放熱用の連通部を形成する開口を備えることにより、筐体内に当該第1基板と第2基板とを間隔をおいて重なるように配置した状態で、第1基板に実装された発熱部品からの熱を第2基板に設けられた放熱用の連通部を介して外部に放出することができる。
よって、第1基板と第2基板とを間隔をおいて重なるように配置することで、電子装置自体のコンパクト化を実現しつつ、当該第1基板に実装された発熱部品から発する熱は、第2基板によって遮蔽されることなく、当該第2基板に設けられた放熱用の連通部を介して効率的に放熱することが可能となる。ゆえに、従来のようにシールドケースを介した放熱を行う必要がなくなり、コストの低減を図ることができる。
また、本件発明に係る無線通信装置は、上述した電子装置を用いたものであって、第2基板は、第1基板に実装された通信モジュールの当該第2基板に対する投影面に少なくとも位置する放熱用の連通部を備えるので、発熱量の大きな通信モジュールから発した熱は、第2基板により遮蔽されることなく、当該第2基板の放熱用の連通部を介して外部に放出することができる。よって、通信モジュールが異常に温度上昇する不都合を効率的に解消することができ、安定した動作を実現することが可能となる。
本発明に係る電子装置の一例としての無線通信装置の概略斜視構成図である。 図1の無線通信装置の蓋体を開放し第2基板を取り付ける前の状態の斜視図である。 図1の無線通信装置の分解斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。
以下、本発明の実施の形態としての電子装置として、無線通信装置Mを例に挙げて説明する。図1は本発明に係る電子装置の一例としての無線通信装置Mの概略斜視構成図、図2は無線通信装置Mの蓋体を開放し、第2基板を取り付ける前の状態の斜視図、図3は無線通信装置Mの分解斜視図、図4は図1のA−A線断面図、図5は図1のB−B線断面図をそれぞれ示している。
本実施の形態として挙げた無線通信装置Mは、例えば自動販売機等に設置されて、主たる機能として外部との間で通信を行う機能を備えたものであり、使用形態に応じて、自動販売機内において発生するデータ情報を記憶可能とするメモリ等の拡張機能を設置可能とするものである。
本実施の形態における無線通信装置Mは、筐体10内に第1基板30と、第2基板40とを間隔をおいて重なるように配設してなる。以下、筐体10について説明した後、第1基板30及び第2基板40について説明する。
筐体10は、外部に開口した開口面12を少なくとも一面に備える箱体11と、当該箱体11の開口面12を開閉自在に閉塞する蓋体21とを有する。本実施の形態において箱体11は、ABS等の硬質合成樹脂により成形されることが好ましい。当該筐体11が備える開口面12は、内部に収容する基板等の組み付け性等を考慮し、少なくとも一面全体が開口したものであることが好ましい。
当該箱体11の開口面12を開閉自在に閉塞する蓋体21は、本実施の形態において、熱良導性材料であるアルミニウムなどの金属板により構成されることが好ましい。そして、当該蓋体21の互いに対向する縁端部には、それぞれ箱体11内方に向けて折曲形成されたつば部22と、係合部23を備える。よって、蓋体21の係合部23を箱体11側に形成された係合溝17と係合させた状態で、つば部22を箱体11内に差し込み、当該箱体11とつば部22とが重なり合う部分でねじ止め等の固定を行うことにより、当該蓋体21が箱体11に着脱自在に取り付けられる。なお、箱体11と蓋体21との組立方法は、これに限定されるものではなく、既存の方法を採用することができる。
当該箱体11は、開口面12と、当該開口面12と対向する底面13以外の側面14には、当該筐体10内部に収容される基板、特に第1基板に接続される複数の端子をそれぞれ外部に引き出すための端子用開口15が形成されている。なお、当該各端子用開口15は、配線の取り回し性を考慮し、一つの側面14に集約させて形成することが好ましい。
次に、当該筐体10内に収容される第1基板30及び第2基板40について説明する。第1基板30は、通信制御を行うための制御基板であって、通信モジュール31を実装した電子回路が搭載されている。当該通信モジュール31は、入出力されるデータの通信動作等により発熱する発熱部品である。当該第1基板30には、当該通信モジュール31を備えた電子回路の他にも、シリアルインターフェース等の接続用のコネクタ32が実装されている。
なお、本件発明では、当該第1基板30に複数の発熱部品を実装する場合には、所定の発熱領域に、これら発熱部品を局所的に実装することが好ましい。
一方、第2基板40は、第1基板30に対して、当該第1基板30の機能を拡張するために追加される拡張基板である。本実施の形態では、自動販売機内において発生するデータ情報を記憶可能とするメモリを備えた基板が、当該拡張基板に相当する。当該第2基板40は、筐体10内において、当該箱体11の底面13側に配置される第1基板30に対して、当該底面13と対向する蓋体21側に位置して、当該第1基板30と間隔をおいて重なるように配置される。
当該第2基板40は、筐体10内に配置された状態で、第1基板30に実装された発熱部品としての通信モジュール31の当該第2基板40に対する少なくとも投影面に位置して放熱用の連通部41を形成する開口42を備える。当該開口42は、当該第2基板40が筐体10内に配置された状態で、第1基板30に実装された発熱部品としての通信モジュール31の第2基板40に対する投影面において、第1基板30側と蓋体21側とを連通可能とする構成であれば、いずれの構成を採用することができる。すなわち、当該開口42は、第1基板30に実装された発熱部品としての通信モジュール31の第2基板40に対する投影面を少なくとも含む部分を打ち抜いた開口であっても良く、当該投影面に相当する部分を含む領域を切り欠き、第2基板40を略L字状に形成することでその囲繞された領域に構成しても良い。
なお、上述したように、第1基板30に複数の発熱部品を所定の発熱領域に局所的に実装した場合には、第2基板40の連通部41が、第1基板30の発熱領域の第2基板40に対する少なくとも投影面に配置されることが好ましい。
以下に、本実施の形態における具体的な第1基板30及び第2基板40の取付方法について述べる。本実施の形態では、筐体10を構成する箱体11の内壁面に、底面13側に位置する第1保持面16Aと、蓋体11側に位置する第2保持面16Bの二つの保持面を備えた段差状のリブ16が複数成形されている。第1保持面16Aは、箱体11の底面13との間に所定の間隔をおいて形成され、当該第1保持面16Aには、第1基板30の縁部が当接した状態で保持される。
本実施の形態では、当該第1保持面16Aの高さに位置する係合爪17Aを備えた係合部17が複数、底面13から立設されている。よって、第1基板30は、当該第1基板30に形成された係合孔30に当該係合爪17Aを挿入することにより、当該係合爪17Aと第1保持面16Aとにより挟持される。ゆえに、当該第1基板30は、筐体10の底面13との間に所定の間隔をおいた状態で取り付けられる。
第2保持面16Bは、第1保持面16Aとの間に所定の間隔をおいて形成され、当該第2保持面16Bには、第2基板40の縁部が当接した状態で保持される。本実施の形態では、第2基板40は、図示しないねじによって、第2保持面16Bに固定される。なお、第1基板30及び第2基板40の筐体10への取付方法は、ここで述べた方法に限定されるものではない。例えば、第1基板30を係合爪17Aを用いずにねじ止めにより第1保持面16Aに固定してもよく、第2基板40を筐体10の底面13から立設された係合部により係合保持しても良い。当該第1基板30及び第2基板40の筐体10への取付方法は、第1基板30と第2基板40とが間隔をおいて重なるように配置することが可能なものであれば、これ以外の既知の方法を採用することができる。
以上詳述した構成により、第2基板40は、第1基板30に実装された発熱部品である通信モジュール31の第2基板40に対する少なくとも投影面に位置して放熱用の連通部41を形成する開口42を備えることにより、通信モジュール31は、第2基板40側が蓋体21側と連通して配設されることとなる。ゆえに、筐体10内に第1基板30と第2基板40とを間隔をおいて重なるように配置した状態であるにもかかわらず、第1基板30に実装された発熱部品としての通信モジュール31からの熱を第2基板40に形成された開口42により構成された放熱用の連通部41を介して蓋体21側、及び、当該蓋体21を介して外部に放出することができる。
よって、第1基板30と第2基板40とを間隔をおいて重なるように配置することで、電子装置としての無線通信装置M自体のコンパクト化を実現しつつ、第1基板30に実装された発熱部品である通信モジュール31から発する熱は、第2基板40によって遮蔽されることなく、第2基板40に構成された放熱用の連通部41を介して効率的に放熱することが可能となる。よって、通信モジュール31が異常に温度上昇する不都合を効率的に解消することができ、安定した動作を実現することが可能となる。また、本願発明では、第1基板30と間隔をおいて重ねるように配置する第2基板40に連通部41を形成するのみで高い放熱効果を実現することができるため、従来のようにシールドケースや吸熱樹脂を介した放熱を行う必要がなくなり、コストの低減を図ることができる。
特に、上述したように第2基板40に形成された開口42を、通信モジュール31の第2基板40に対する投影面に相当する部分を含む領域を切り欠き、第2基板40を略L字状に形成することでその囲繞された領域に構成した場合には、生産性を向上させることができ、より一層コストの低減を実現することができる。
また、本実施の形態では、図4に示すように、第1基板30に配設された発熱部品としての通信モジュール31と、蓋体21の両者に接して配置される断面略コ字状の熱伝達部材50を備えることが好ましい。当該熱伝達部材50は、アルミニウム等の熱良導性材料からなる板材を折曲することにより構成しても良い。
これにより、通信モジュール31から放出される熱を熱伝達部材50を介して蓋体21に伝達することができると共に、当該熱伝達部材50に伝達された熱や、通信モジュール31から直接放出された熱は、第1基板30と第2基板40との間に滞留させることなく、効率的に第2基板40の連通部41を介して熱良導性材料からなる蓋体21に伝達させることができる。よって、さらなる放熱効率の向上を実現できる。
本件発明にかかる電子装置は、第2基板が、第1基板に実装された発熱部品の当該第2基板に対する投影面に少なくとも位置する放熱用の連通部を備えることにより、筐体内に当該第1基板と第2基板とを間隔をおいて重なるように配置した状態で、第1基板に実装された発熱部品からの熱を第2基板に設けられた放熱用の連通部を介して外部に放出することができる。よって、第1基板として、発熱量の大きな通信モジュールを備えた無線通信装置等に本願発明の電子装置を採用することにより、支障なく拡張機能等を備えた第2基板を当該第1基板と同じ筐体内に配置しつつ、放熱能力を高めて安定した通信を実現することが可能とする。
M 無線通信装置(電子装置)
10 筐体
11 箱体
12 開口面
13 底面
14 側面
15 端子用開口
16 リブ
16A 第1保持面
16B 第2保持面
17 係合溝
21 蓋体
22 つば部
23 係合部
30 第1基板
31 通信モジュール(発熱部品)
32 コネクタ
33 係合孔
40 第2基板
41 連通部
42 開口
50 熱伝達部材

Claims (5)

  1. 筐体内に第1基板と第2基板とを間隔をおいて重なるように配設してなる電子装置において、
    当該第1基板は、発熱部品を実装し、
    当該第2基板は、当該第1基板に実装された当該発熱部品の当該第2基板に対する少なくとも投影面に位置して放熱用の連通部を形成する開口を備えることを特徴とする電子装置。
  2. 前記第1基板は、複数の前記発熱部品を局所的に実装した発熱領域を備え、
    前記第2基板の前記連通部は、当該第1基板の当該発熱領域の当該第2基板に対する投影面に少なくとも配置される請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記筐体は、外部に開口する開口面を備える樹脂製の箱体と、当該開口面を開閉自在に閉塞する熱良導性材料からなる蓋体とを有すると共に、
    前記第1基板に配設された前記発熱部品と、当該蓋体とに接して配置される熱伝達部材を備える請求項1又は請求項2に記載の電子装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子装置を用いた無線通信装置において、
    当該第1基板は、通信モジュールを実装し、
    当該第2基板は、当該第1基板に実装された当該通信モジュールの当該第2基板に対する少なくとも投影面に位置して放熱用の連通部を形成する開口を備えることを特徴とする無線通信装置。
  5. 前記第2基板は、第1基板に対して当該第1基板の機能を拡張するために追加される拡張基板である請求項4に記載の無線通信装置。
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