JP2016169032A - 食品箱詰め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルトコンベアで運ばれてきた菓子パン等の食品を、変形させることなく自動的に番重等の箱に箱詰めすることができる食品箱詰め装置の提供。
【解決手段】ベルトコンベアのベルト6aに載って搬送されてくる食品をその下流側の位置で待ち受けて、到来した食品をベルト上で掬い取る掬い取り部2と、食品を掬い取った掬い取り部を、食品の箱詰め用に準備された箱の近くに移動させる移動手段と、移動手段の動作により箱の近くに移動した掬い取り部から食品を押し出し、その押し出しにより掬い取り部から箱内に食品を移す押出手段4とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、食品箱詰め装置に関する。
従来より、菓子パン工場においては、製造ラインで袋詰めを終えた菓子パンが、ベルトコンベアによって番重への箱詰め作業エリアへ搬送され、そのエリアにおいて作業員による手作業で番重内に箱詰めされている。
しかしながら、番重への箱詰め作業は、ベルトコンベアによって運ばれてくる大量の菓子パンをベルトコンベア上から番重内に移し替える作業であり、作業員にとって重労働であるため、製パン業界では、この箱詰め作業を自動化することが望まれている。
この箱詰め作業を自動化する方法としては、例えば、ベルトコンベアで運ばれてきた菓子パンを、ロボットハンド(マニピュレータ)で掴んだり、或いは、真空吸着装置(例えば、特許文献1を参照)で吸着して、番重に箱詰めする方法が考えられる。
特開平4−152088号公報
しかしながら、クロワッサン等のように表面が脆い菓子パンをロボットハンドで掴んだ場合には、ロボットハンドによる把持力が強過ぎて菓子パンの表面が変形する虞がある。また、菓子パンの大きさに応じて、ロボットハンドの開き具合を調整することが必要となり、その調整作業に多くの時間が必要となる可能性がある。
トッピングによって飾り付けがなされた菓子パンを真空吸着装置で吸着した場合には、吸着力が強過ぎてそのトッピング部分が変形する虞がある。また、菓子パンの重さに応じて、吸着力を調節することが必要となり、その調整作業に多くの時間が必要となる可能性がある。
これらの問題は、菓子パンの箱詰めを自動化する場合に限ったものではなく、他の食品の箱詰めを自動化する場合でも生じ得る。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、ベルトコンベアで運ばれてきた菓子パン等の食品を、変形させることなく自動的に番重等の箱に箱詰めすることができる食品箱詰め装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、ベルトコンベアのベルトに載って搬送されてくる食品をその下流側の位置で待ち受けて、到来した食品を前記ベルト上で掬い取る掬い取り部と、食品を掬い取った前記掬い取り部を、食品の箱詰め用に準備された箱の近くに移動させる移動手段と、前記移動手段の動作により前記箱の近くに移動した前記掬い取り部から食品を押し出し、その押し出しにより前記掬い取り部から前記箱内に食品を移す押出手段と、を備えた食品箱詰め装置を提供する。
本発明によれば、掬い取り部でベルト上の食品を掬い取り、掬い取った食品を押出手段で掬い取り部から押し出して箱内に移動させる。食品を掬い取るときや、掬い取った食品を押し出すときには、ロボットハンドで食品を掴む場合とは異なり、食品に強い押圧力が作用せず、また、真空吸着装置で食品を吸着する場合とは異なり、食品に強い吸引力が作用しない。従って、ベルトコンベアで運ばれてきた菓子パン等の食品を、変形させることなく自動的に番重等の箱に箱詰めすることができる。
本発明においては、前記ベルトの上方に配置されて、前記ベルトに載っている食品が通過するベルト幅方向の位置を検出する検出手段を備え、前記移動手段は、前記検出手段で検出された食品のベルト幅方向の位置でかつ前記検出手段よりも下流側の位置に前記掬い取り部を移動させて、その移動先の位置で前記掬い取り部に食品を待ち受けさせた後に、食品を掬い取った前記掬い取り部を前記箱の近くに移動させることが好ましい。
この構成によれば、移動手段は、食品が通過するベルト幅方向の位置に掬い取り部を移動させて、その位置で掬い取り部に食品を待ち受けさせる。従って、食品がベルト幅方向のどの位置に載っていても、掬い取り部は食品を確実に掬い取ることができる。また、食品の位置を一次元的に検出すること(ベルト幅方向の位置の検出)は、食品の位置を二次元的または三次元的に検出する場合、具体的には、例えばカメラでベルトコンベアおよび食品を撮像して、その撮像画像をコンピュータで解析することにより食品の位置を二次元的または三次元的に求める場合と比べて、格段に簡素な構成で実現することができる。従って、食品の位置を二次元的または三次元的に検出する場合と比べて製造コストを大幅に低減することができる。
本発明においては、前記検出手段は、前記ベルトの幅方向に沿って並ぶ複数の光電センサを有し、当該複数の光電センサにより、食品のベルト幅方向の位置を検出することが好ましい。
この構成によれば、光電センサによって簡単に検出手段を構成することができる。
本発明においては、前記掬い取り部は、前記ベルトの走行方向に沿って延びて、食品を掬い取る底板部と、前記底板部における前記走行方向と直交する方向の両端部から立ち上がる側壁部とを有し、前記押出手段は、前記掬い取り部の前記底板部と各前記側壁部とで囲まれる空間内に配置される押出部と、前記移動手段の動作により前記掬い取り部が前記箱の上方に到達したときに、前記掬い取り部および前記押出部の少なくとも一方を前記底板部の長手方向に沿って相対的に移動させるアクチュエータとを備え、前記アクチュエータは、前記底板部におけるその長手方向の一端部と前記押出部との間の部分に食品が載った状態で、その食品を前記底板部の前記一端部から押し出すように、前記掬い取り部および前記押出部の少なくとも一方を移動させることが好ましい。
この構成によれば、ベルトの走行方向に延びる底板部で、ベルト上の食品を掬い取ることができる。すなわち、走行するベルト上の食品には、ベルトの走行方向下流側に向かって移動しようとする慣性力が作用しているため、掬い取り部による掬い取り動作の際に、ベルト上の食品はその慣性力によってスムーズに底板部の上に乗り移ることができる。また、食品を掬い取った掬い取り部が箱の近くへ移動する際には、各側壁部により、底板部からの食品の落下が防止される。従って、食品の掬い取りおよび箱への移動を確実に行うことができる。また、掬い取り部および押出部の少なくとも一方をアクチュエータによって移動させることにより、食品を底板部の一端部から箱内に押し出すことができる。
本発明においては、前記アクチュエータは、前記押出部を移動させずに、前記底板部の前記一端部が前記押出部に近づくように前記掬い取り部を移動させることが好ましい。
この構成によれば、アクチュエータの動作による掬い取り部の移動に伴い、食品は底板部と共に押出部に向かって移動して押出部に接触する。この接触状態で底板部がさらに移動すると、食品は押出部によって底板部の移動方向とは反対方向に押されるため、食品は掬い取り部の移動方向への移動が阻止される。従って、底板部の長手方向の一端部(食品が載っている側の端部)が押出部の近傍に近づくと、食品は、掬い取り部の移動速度に影響を受けることなく、底板部の一端部から箱内にほぼ垂直に落下する。ところで、本構成とは異なり、アクチュエータによって押出部を移動させた場合には、食品は押出部の移動速度で底板部から横方向へ飛び出すため、食品を箱内に精度良く配置することが難しい。これに対し、本構成のように、アクチュエータによって掬い取り部のみを移動させた場合には、食品は掬い取り部の移動速度に影響を受けることなく掬い取り部から箱内にほぼ垂直に落下するため、食品を箱内に精度良く配置することができる。
本発明においては、前記食品は、袋詰めのパンであることは好ましい。
この構成によれば、ベルトコンベアで搬送されてきたパンを、変形させることなく箱詰めすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ベルトコンベアで運ばれてきた菓子パン等の食品を、変形させることなく自動的に番重等の箱に箱詰めすることができる。
本発明の実施形態に係る食品箱詰め装置を示す正面図であり、掬い取り部がベルトコンベア上の食品を掬い取る直前の状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る食品箱詰め装置を示す平面図であり、掬い取り部がベルトコンベア上の食品を掬い取る直前の状態を示す図である。 本発明の実施形態における掬い取り部を示す図であり、掬い取り部がベルトコンベア上の食品を掬い取る直前の状態を示す図である。 本発明の実施形態における掬い取り部を示す図であり、掬い取り部が番重内に菓子パンを押し出すときの様子を示す図である。 (a)は、本発明の実施形態におけるアレイセンサを示す図であり、(b)および(c)は、(a)に示すアレイセンサの検出結果に応じて掬い取り部が位置決めされる様子を示す図である。 本発明の実施形態に係る食品箱詰め装置を示す正面図であり、掬い取り部が番重の上方に移動した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る食品箱詰め装置を示す正面図であり、掬い取り部が番重内に食品を押し出すときの様子を示す図である。 本発明の実施形態における制御部の制御動作を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
本発明の実施形態に係る食品箱詰め装置1によって箱詰めされる食品は、特に限定されるものではないが、ここでは、当該食品が「袋詰めされた菓子パン」である場合について説明する。また、本実施形態では、袋詰めされた菓子パンを、「番重」と称される薄型で蓋のない箱に箱詰めする場合について説明する。
食品箱詰め装置1は、製パン工場に設置される。図1,2に示されるように、本実施形態に係る食品箱詰め装置1は、掬い取り部2と、移動機構3と、押出機構4と、アレイセンサ5と、番重移動装置9と、制御部8とを備えている。
移動機構3は本発明の「移動手段」に相当し、押出機構4は本発明の「押出手段」に相当し、アレイセンサ5は本発明の「検出手段」に相当する。
製パン工場では、製造ライン(図示略)で袋詰めを終えた菓子パンP(図1参照)が、ベルトコンベア6によって番重7への箱詰めエリアへ搬送される。箱詰めエリアに搬送された菓子パンPは、掬い取り部2により掬い取られる。掬い取られた菓子パンPは、移動機構4により番重7の上方に運ばれる。番重7の上方に運ばれた菓子パンPは、押出機構4により番重7内に押し出される。食品箱詰め装置1のこの一連の動作により、ベルト6a上の菓子パンPは、自動的に番重7内に箱詰めされる。
以下の説明では、ベルトコンベア6のベルト6aの走行方向を「ベルト走行方向A」と称し(図1〜3参照)、ベルト6aの幅方向(ベルト走行方向Aと直交する方向)を「ベルト幅方向B」と称する(図2,3参照)。
また、ベルト6aの上流端に近い側を「上流側」と称し、ベルト6aの下流端に近い側を「下流側」と称する。
また、番重7の長手方向を「番重長手方向X」と称し(図4参照)、番重7の幅方向(長手方向と直角をなす方向)を「番重幅方向Y」と称する(図4参照)。
以下、食品箱詰め装置1の各構成要素について、詳細に説明する。
<番重移動装置9の構成>
番重移動装置9(図1において二点鎖線で示す)は、台車移動機構、番重吊り上げ機構、番重スライド機構、および番重降下機構(いずれも図示略)を備えている。番重移動装置9の動作は、制御部8により制御される。
台車移動機構は、台車9a(図1参照)を移動させるものである。台車移動機構は、複数の空の番重(空番重)7が積載面に積み重ねられた台車9aを、箱詰めエリア内に搬入する(図1の矢印30を参照)。搬入時に台車9a上に積み重ねられている空番重7の数(段数)は、例えば11段である。図1において二点鎖線で示される番重7は、台車9aに載って箱詰めエリアに搬入されたものである。また、台車移動機構は、食品箱詰め装置1により所定数(図2に示される例では15個)の菓子パンPが箱詰めされて、菓子パンPが充填された番重(充番重)7を、箱詰めエリアから搬出する(図7の矢印31を参照)。具体的には、台車移動機構は、番重降下機構により所定の段数(図7に示される例では11段)の充番重7が積み重ねられた台車9aを箱詰めエリアから搬出する。
番重吊り上げ機構は、積み重ねられた複数の空番重7を、台車9aから吊り上げる(図1の矢印32を参照)。
番重スライド機構は、番重吊り上げ機構により吊り上げられた複数の空番重7のうち、最上段の空番重7を、下流側へスライドさせる(図6の矢印33を参照)。
後述するように、食品箱詰め装置1により、上記最上段に位置する番重7(図4参照)内に菓子パンPが押し出される。そして、その番重7内で、番重長手方向Xおよび番重幅方向Yに各々複数の菓子パンPが配列されるように、食品箱詰め装置1により菓子パンPの押出動作が繰り返される。番重スライド機構は、番重幅方向Yに菓子パンPが一列分配列される毎に(図4に示される例では一列に3個)、菓子パンPの幅に相当する距離分、最上段の番重7を下流側へスライドさせる(図6の矢印33を参照)。
番重スライド機構がこのスライド動作を行うことにより、食品箱詰め装置1は、番重長手方向Xの同じ位置で菓子パンPの押出動作を繰り返すことができる。番重スライド機構によるスライド動作は、スライドの回数が所定の回数(図2に示される例では5回)に到達するまで繰り返される。番重スライド機構によるスライド動作が所定の回数繰り返され、各スライド動作毎に番重箱詰め装置1により番重幅方向Yに菓子パンPが配列されることにより、番重7内に菓子パンPが充填される。
番重降下機構は、食品箱詰め装置1により菓子パンPが充填された番重(充番重)7を、台車9a上に降下させる(図7の矢印34を参照)。そして、番重7に菓子パンPの充填が行われる毎に、その充番重7を順次、前回降下させた充番重7の上に積み重ねる。充番重7の積み重ねは、積み重ねの段数が所定の段数(図7に示される例では11段)に到達するまで繰り返される。
<掬い取り部2の構成>
掬い取り部2は、図3に示されるように、1つの底板部2aと、2つの側壁部2bと、掬い取り検出センサ2gとを有する。
図3に示されるように、底板部2aは、ベルト走行方向Aに沿って長方形状に延びる平板部分である。底板部2aとベルト6aとは、互いに平行である。底板部2aは、移動機構3によってベルト6aの上面近傍に下されて、ベルト6a上の菓子パンPを掬い取る。菓子パンPを掬い取るために底板部2aが下される位置は、ベルト6aに載って搬送されてくる菓子パンPの下流側の位置である。すなわち、底板部2aは、ベルト6aに載って搬送されてくる菓子パンPをその下流側の位置で待ち受けて、到来した菓子パンPをベルト6a上で掬い取る。
走行するベルト6a上の菓子パンPには、ベルト走行方向Aの下流側に向かって移動しようとする慣性力が作用しているため、掬い取り部2による掬い取り動作の際に、ベルト6a上の菓子パンPはその慣性力によってスムーズに底板部2aの上に乗り移ることができる。
図3に示されるように、側壁部2bは、底板部2aにおけるベルト幅方向Bの両端部から立ち上がっている。側壁部2bは、底板部2aに沿って、その全長に亘って延びている。
側壁部2bは、下側部2cと、上側部2dとを有している。下側部2cは、底板部2aにおけるベルト幅方向Bの端部から外側斜め方向に立ち上がる横長長方形状の部分である。上側部2dは、下側部2cの上端から垂直方向に立ち上がる横長長方形状の部分である。側壁部2bは、底板部2a上に載った菓子パンPが、底板部2aの移動中に底板部2aから落下するのを防止する。
各側壁部2bの上側部2dは、その上流側部分に、台形状に上側へ迫り出す台形状部2eを有している。各台形状部2eの上端は、ベルト幅方向Bに延びる長方形状の支持板2fによって連結されている。
支持板2fの上面には、後述する押出機構4の固定板40dが固定されている。
掬い取り検出センサ2gは、底板部2aが菓子パンPを掬い取ったことを検出する。掬い取り検出センサ2gは、側壁部2bにおける上流側端部に設けられる。掬い取り検出センサ2gは、光電センサで構成される。掬い取り検出センサ2gによって菓子パンPが検出された直後に、菓子パンPが検出されなくなくなった場合に、掬い取り検出センサ2gは、菓子パンPが掬い取り部2によって掬い取られたことを示す信号を制御部8に送信する。
<アレイセンサ5の構成>
図1に示されるように、アレイセンサ5は、ベルト6aの上方に配置される。図5に示されるように、アレイセンサ5は、ベルト幅方向Bに沿って並ぶ複数の光電センサ5aと、複数の光電センサ5aを収容するケース5bとを有する。各光電センサ5aは、投光部および受光部(いずれも図示略)を有している。光電センサ5aの真下に菓子パンPが存在する場合には、投光部から出された光が菓子パンPの包装袋により高い反射率で反射され、閾値を超える量の反射光が受光部で受光される。閾値を超える量の反射光が受光部で受光された場合には、光電センサ5aは菓子パンPを検出する。一方、光電センサ5aの真下に菓子パンPが存在しない場合には、投光部から出された光はベルト6aにより低い反射率で反射されるため、閾値以下の量の反射光が受光部で受光される。閾値以下の量の反射光が受光部で受光された場合には、光電センサ5aは菓子パンPを検出しない。
アレイセンサ5は、複数の光電センサ5aのうち、いずれの光電センサ5aが菓子パンPを検出したのかを示す信号を制御部8に送信する。この信号は、菓子パンPのベルト幅方向Bの位置(ベルト幅方向Bにおける存在領域)を示す信号である。
例えば、図5(b)に示されるように、下流側から見て右端(図5(b)における上端)から2、3、および4番目の光電センサ5aの真下を菓子パンPが通過した場合には、これら3つの光電センサ5aが菓子パンPを検出するため、これらの3つの光電センサ5aの配置領域が、菓子パンPのベルト幅方向Bの位置(菓子パンPのベルト幅方向Bの存在領域)となる。
同様に、図5(c)に示されるように、下流側から見て左端(図5(b)における下端)から2、3、および4番目の光電センサ5aの真下を菓子パンPが通過した場合には、これら3つの光電センサ5aが菓子パンPを検出するため、これらの3つの光電センサ5aの配置領域が、菓子パンPのベルト幅方向Bの位置となる。このようにして、アレイセンサ5は、菓子パンPのベルト幅方向Bの位置(菓子パンPのベルト幅方向Bの存在領域)を検出する。
<移動機構3の構成>
図2に示されるように、移動機構3は、円盤状の基部3aと、基部3aの周縁部から延出して先端部が互いに連結された3本のアーム3bと、3本のアーム3bの先端部を連結するとともに掬い取り部2を支持する連結部3cと、各アーム3bを駆動する駆動部(図示略)とを備えたパラレルリンクロボットである。3本のアーム3bは互いに同じ長さを有している。
図1、6、7に示されるように、各アーム3bの上端部は基部3aに揺動可能に接続され、各アーム3bの下端部は連結部3cに揺動可能に接続されている。図2に示されるように、3本のアーム3bと基部3aとの接続位置は、基部3aの中心角を3等分する位置となっている。つまり、3本のアーム3bは、互いに等間隔で離間する位置で基部3aに接続されている。
また、図1、6、7に示されるように、各アーム3bは、1つの関節部3dを有している。各アーム3bが駆動部によって駆動されることにより、各アーム3bがその上端部、関節部3d、および下端部で揺動する。これに伴い、連結部3cは、ベルト6aおよび番重7を含む平面視で円形状の領域R(図2参照)内を移動することができる。この円形状の移動可能領域R内では、連結部3cは、ベルト6aの上面近傍へ降下することや、番重7の上方へ上昇することができる。
図3、4に示されるように、連結部3cは、後述する押出機構4のボールねじ収容ケース40cを介して、掬い取り部2を支持している。連結部3cの下端部は、ボールねじ収容ケース40cの上面に固定されている。
移動機構3は、掬い取り部2を菓子パンPの待ち受け位置へ移動させる動作と、菓子パンPを掬い取った掬い取り部2を番重7の上方へ移動させる動作とを行う。移動機構3の動作は、制御部8により制御される。
(待ち受け位置への移動動作)
図1に示されるように、移動機構3は、掬い取り部2を菓子パンPの待ち受け位置へ移動させる際には、図1、3に示されるように、掬い取り部2をベルト6aの上面近傍まで降下させるとともに、図5(b)(c)に示されるように、アレイセンサ5で検出された菓子パンPのベルト幅方向Bの位置で、かつアレイセンサ5よりも下流側の位置(待ち受け位置)に掬い取り部2を移動させて、その待ち受け位置で掬い取り部2に菓子パンPを待ち受けさせる。
具体的には、例えば、図5(b)に示される例においては、移動機構3は、アレイセンサ5よりも下流側の位置において、掬い取り部2のベルト幅方向Bの中心位置C1が、下流側から見て右から3番目の光電センサ5aのベルト幅方向Bの位置と一致するように、掬い取り部2を移動させる。
(番重7上方への移動動作)
図4、7に示されるように、移動機構3は、菓子パンPを掬い取った掬い取り部2を、番重7の上方に移動させる。後述するように、掬い取り部2に掬い取られた菓子パンPは、押出機構4の動作により掬い取り部2から番重7内に落下する。移動機構3は、番重7内の菓子パンPが落下するべき所定の位置Q(図4参照)に菓子パンPを落下させることが可能な位置に、掬い取り部2を移動させる。
<押出機構4の構成>
図3、4に示されるように、押出機構4は、押出部41と、アクチュエータ40と、連結板42とを備えている。
図3、4に示されるように、押出部41は、掬い取り部2の底板部2aと各側壁部2bとで囲まれる空間S内に配置される部材である。押出部41は、押圧板41aと、2つの延出板41bと、支持板41cとを有する。
押圧板41aは、底板部2aおよび各側壁部2bと直角をなす平板状の部材である。押圧板41aは、底板部2aに対向する辺と、側壁部2bの下側部2cに対向する辺と、側壁部2bの上側部2dに対向する辺とを有する。図3、4に示されるように、押圧板41aは、後述するアクチュエータ40のハウジング40cの下流側端部に近い位置に設けられている。
延出板41bは、押圧板41aにおける上側部2dに対向する辺から下流側に延びる平板状の部材である。支持板41cは、2つの延出板41bの下流側端部同士を連結する平板状部材である。
図3、4に示されるアクチュエータ40は、ボールねじ部40aと、ボールねじ部40aを駆動するモータ40bとを備える。ボールねじ部40aは、雄ねじ軸、ナット、および雄ねじ軸とナットとの間に設けられたボールを有するボールねじ機構(図示略)と、ボールねじ機構を収容するハウジング40cと、固定板40dとを有する。
ハウジング40cは、その長手方向全体に亘って、下側部分がスリット状に開口している。ナットの下面には、固定板40dが取り付けられている。図3,4に示されるように、固定板40dは、ハウジング40cのスリット状開口部(図示略)の外側(下側)に位置している。ナットと掬い取り部2の支持板2fとは、固定板40dを介して連結されている。
連結板42は、押出部41の支持板41cと、アクチュエータ40のハウジング40cの下流側端部とを連結する。
モータ40bが回転することにより、ボールねじ部40aの固定板40dがベルト走行方向Aに沿って移動する。具体的には、モータ40bが正方向に回転することで、固定板40dが上流側から下流側に向かって移動し、モータ40bが逆方向に回転することで、固定板40dが下流側から上流側に向かって移動する。
固定板40dの下面には掬い取り部2が固定されているため、モータ40bの回転に伴い、固定板40dおよび掬い取り部2が、底板部2aの長手方向に沿って直線的に移動する。
具体的には、掬い取り部2が菓子パンPを掬い取る際には、図3に示されるように、固定板40dがハウジング40cの上流側端部に移動する。その移動後の状態で、掬い取り部2が菓子パンPを待ち受ける。固定板40dがハウジング40cの上流側端部に移動することにより、押圧板41aは空間Sの下流側端部に位置する。その結果、空間Sの上流側端部が開放されるので、掬い取り部2は菓子パンPを掬い取ることができる。
掬い取り部2から菓子パンPを押し出す(落下させる)際には、図6に示されるように、底板部2aにおけるその上流側端部と押圧板41aとの間の部分に菓子パンPが載った状態で、図4,7に示されるように、固定板40dがハウジング40cの下流側端部に移動する。これにより、底板部2aの上流側端部が、押圧板41aの位置へ移動する。その結果、空間Sの上流側端部が押圧板41aにより閉鎖されるので、菓子パンPは掬い取り部2から落下する。
押出機構4の動作は、制御部8により制御される。
<制御部8の構成>
制御部8は、CPU、記憶装置等により構成されている。制御部8は、記憶装置に予め記憶された所定のプログラムに従って、移動機構3、押出機構4、および番重移動装置9の動作を制御する。
以下、制御部8による制御動作について、図8に示すフローチャート等を参照しつつ説明する。
まず、図1の矢印30に示されるように、制御部8は、積載面上に複数の空番重7が積み重ねられた台車9aを、番重移動装置9によって箱詰めエリア内に搬入する制御を行う(ステップS1)。
次いで、図1の矢印32に示されるように、制御部8は、複数の空番重7を番重移動装置9によって台車9aから吊り上げる制御を行う(ステップS2)。
次いで、制御部8は、図6の矢印33に示されるように、吊り上げられた複数の番重7のうち最上段に位置する空番重7を、番重移動装置9により、下流側に菓子パンPの1つ分の幅程度、スライドさせる制御を行う(ステップS3)。
次いで、制御部8は、図5(b)(c)に示されるように菓子パンPがアレイセンサ5を通過して、菓子パンPのベルト幅方向Bの位置(菓子パンPのベルト幅方向Bの存在領域)が検出された場合に、その位置を示す信号をアレイセンサ5から入力する(ステップS4)。
次いで、制御部8は、図5(b)(c)に示されるように、アレイセンサ5の下流側の位置において、菓子パンPのベルト幅方向Bの中心線C1上に掬い取り部2のベルト幅方向Bの中心が位置するように、移動機構3によって掬い取り部2を移動させる制御を行う(ステップS5)。この制御において、制御部8は、掬い取り部2の底板部2aをベルト6aの上面近傍まで降下させる。
次いで、掬い取り部2が菓子パンPを掬い取った場合に、制御部8は、菓子パンPが掬い取られたことを示す信号を掬い取り検出センサ2gから入力する(ステップS6)。
次いで、制御部8は、図6に示されるように、移動機構3により掬い取り部2および押出機構4を番重7の上方に移動させる制御を行う(ステップS7)。移動先の具体的な位置は、番重7内の菓子パンPが落下するべき所定の位置Q(図4参照)に菓子パンPを落下させることが可能な位置である。
次いで、制御部8は、図4、7に示されるように、押出機構4により掬い取り部2を下流側へ移動させることにより(図4の矢印35を参照)、底板部2aの上流側端部から菓子パンPを押し出す(落下させる)制御を行う(ステップS8)。
ステップS8において、押圧板41aを移動させずに、掬い取り部2を移動させるので、菓子パンPは底板部2aの移動速度の影響を受けずに、ほぼ垂直方向に落下する。これは、以下の理由による。アクチュエータ40の動作による掬い取り部2の移動に伴い、菓子パンPは底板部2aと共に押圧板41aに向かって移動して押圧板41aに接触する。この接触状態で底板部2aがさらに移動すると、菓子パンPは押圧板41aによって底板部2aの移動方向とは反対方向に押されるため、菓子パンPは押圧板41aにより掬い取り部2の移動方向への移動が阻止された状態となる。このため、底板部2aの上流側端部が押圧板41aの近傍に近づくと、菓子パンPは、底板部2aの上流側端部から番重7内にほぼ垂直に落下するのである。従って、菓子パンPを番重7内の適切な位置Q(図4参照)に落下させ、菓子パンPを適切に配列させることができる。
次に、制御部8は直前のステップS8で菓子パンPが落下した番重幅方向Yの列が菓子パンPで充填されたかどうかを、押出機構4が押出動作を行った回数(菓子パンPを押し出した回数)に基づいて判断する(ステップS9)。図4に示される例では、押出機構4による押出動作は4回行われている。図4に示されるように、番重幅方向Yには3個の菓子パンPが配列されるので、直前のステップS8で菓子パンPが落下した番重幅方向Yの列には、1つの菓子パンPのみが配置されており、当該列は充填されていない。
ステップS9においてYESと判断された場合には、制御部8は、番重7の全ての番重幅方向Yの列が菓子パンPで充填されたかどうかを、押出機構4が押出動作を行った回数(菓子パンPを押し出した回数)に基づいて判断する(ステップS10)。本実施形態では、図2に示されるように、1つの番重7に15個(一列毎に3つで5列)の菓子パンPが箱詰めされることで、番重7が充填される。
ステップS10においてYESと判断された場合、具体的には、押出回数が15回に達したと判断された場合には、図7の矢印34で示すように、全ての列が菓子パンPで充填された番重7(充番重)を台車9a上に降下させる(ステップS11)。既に台車9a上に1段以上の充番重7が積載されている場合には、その充番重7の上に充番重7を積み重ねる。
次いで、制御部8は、台車9aに積載された充番重7の段数が、所定の段数に到達したか否かを判断する(ステップS12)。図7に示される例では、10段に到達したかどうかが判断される。
ステップS12でYESと判断された場合には、制御部8は、充番重7が積載された台車9aを、番重移動装置9により箱詰めエリアから搬出させる制御を行う(ステップS13)。ステップS13の後、制御部8は、処理をステップS1に戻す。
ステップS9においてNOと判断された場合には、制御部8は、処理をステップS4に戻す。ステップS10においてNOと判断された場合には、制御部8は、処理をステップS3に戻す。ステップS12においてNOと判断された場合には、制御部8は、処理をステップS3に戻す。
以上説明したように、本実施形態によれば、掬い取り部2でベルト6a上の菓子パンPを掬い取り、掬い取った菓子パンPを押出機構4で掬い取り部2から押し出して番重7内に落下させる。菓子パンPを掬い取るときや、掬い取った菓子パンPを押し出すときには、ロボットハンドで菓子パンを掴む場合とは異なり、菓子パンPに強い押圧力が作用せず、また、真空吸着装置で菓子パンを吸着する場合とは異なり、菓子パンPに強い吸引力が作用しない。従って、ベルトコンベア6で運ばれてきた菓子パンPを、変形させることなく自動的に番重7に箱詰めすることができる。
また、本実施形態によれば、移動機構3は、菓子パンPが通過するベルト幅方向Bの位置に掬い取り部2を移動させて、その位置で掬い取り部2に菓子パンPを待ち受けさせる。従って、ベルト6a上において菓子パンPがベルト幅方向Bのどの位置に載っていても、掬い取り部2は菓子パンPを確実に掬い取ることができる。
また、本実施形態によれば、アレイセンサ5は、菓子パンPの一次元的な位置(ベルト幅方向Bの位置)を検出する。アレイセンサ5により菓子パンPの位置を一次元的に検出することは、菓子パンPの位置を二次元的または三次元的に検出する場合と比べて、格段に簡素な構成で実現することができる。従って、菓子パンPの位置を二次元的または三次元的に検出する場合と比べて製造コストを大幅に低減することができる。
また、本実施形態によれば、アクチュエータ40は押圧板41aを移動させずに掬い取り部2を移動させるので、菓子パンPは、掬い取り部2の移動速度に影響を受けることなく、底板部2aの上流側端部から番重7内にほぼ垂直に落下する。ところで、本実施形態とは異なり、アクチュエータ40によって押圧板41aを移動させた場合には、菓子パンPは押圧板41aの移動速度で底板部2aから横方向へ飛び出すため、菓子パンPを番重7に精度良く配置することが難しい。これに対し、本実施形態のように、アクチュエータ40によって掬い取り部2のみを移動させた場合には、菓子パンPは掬い取り部2の移動速度に影響を受けることなく、掬い取り部2から番重7内にほぼ垂直に落下するため、菓子パンPを番重7内に精度良く配置することができる。
なお、上記実施形態においては、押圧板41aを移動させずに掬い取り部2を移動させることで、菓子パンPを番重7内に落下させたが、これに限定されない。例えば、掬い取り部2を移動させずに押圧板41aを移動させることにより、菓子パンPを番重7内に落下させてもよい。あるいは、掬い取り部2および押圧板41aを移動させることにより、菓子パンPを番重7内に落下させてもよい。
また、上記実施形態においては、菓子パンPを番重7に箱詰めする場合について説明したが、これに限定されない。食品箱詰め装置1により、他の種類の食品を番重7あるいは他の種類の箱に箱詰めしてもよい。
また、上記実施形態においては、15個の菓子パンPを番重7に箱詰めすることで、番重7を充填しているが、これに限定されない。制御部8に格納されている制御プログラムを変更することにより、番重長手方向Xおよび番重幅方向Yに配列される菓子パンPの数を任意に変更してもよい。
また、番重長手方向Xに配列される菓子パンPの数および番重幅方向Yに配列される菓子パンPの数の少なくとも一方が異なる複数の配列パターンを制御プログラムに設定しておき、その複数の配列パターンの中から所望の配列パターンをユーザが選択することにより、番重7に箱詰めされる菓子パンPの数を変更するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、移動機構3がパラレルリンクロボットである例を示したが、これに限られない。例えば、パラレルリンクロボットに代えて、スカラー型ロボット、或いはアーム型ロボットなどを採用してもよい。
1 食品箱詰め装置
2 掬い取り部
2a 底板部
2b 側壁部
3 移動機構(移動手段)
4 押出機構(押出手段)
5 アレイセンサ(検出手段)
5a 光電センサ
6 ベルトコンベア
6a ベルト
7 番重(箱)
40 アクチュエータ
41 押出部
A ベルト走行方向
B ベルト幅方向
P 菓子パン(食品)
S 空間

Claims (6)

  1. ベルトコンベアのベルトに載って搬送されてくる食品をその下流側の位置で待ち受けて、到来した食品を前記ベルト上で掬い取る掬い取り部と、
    食品を掬い取った前記掬い取り部を、食品の箱詰め用に準備された箱の近くに移動させる移動手段と、
    前記移動手段の動作により前記箱の近くに移動した前記掬い取り部から食品を押し出し、その押し出しにより前記掬い取り部から前記箱内に食品を移す押出手段と、を備えた食品箱詰め装置。
  2. 前記ベルトの上方に配置されて、前記ベルトに載っている食品が通過するベルト幅方向の位置を検出する検出手段を備え、
    前記移動手段は、前記検出手段で検出された食品のベルト幅方向の位置でかつ前記検出手段よりも下流側の位置に前記掬い取り部を移動させて、その移動先の位置で前記掬い取り部に食品を待ち受けさせた後に、食品を掬い取った前記掬い取り部を前記箱の近くに移動させることを特徴とする、請求項1に記載の食品箱詰め装置。
  3. 前記検出手段は、前記ベルトの幅方向に沿って並ぶ複数の光電センサを有し、当該複数の光電センサにより、食品のベルト幅方向の位置を検出することを特徴とする、請求項2に記載の食品箱詰め装置。
  4. 前記掬い取り部は、前記ベルトの走行方向に沿って延びて、食品を掬い取る底板部と、前記底板部における前記走行方向と直交する方向の両端部から立ち上がる側壁部とを有し、
    前記押出手段は、前記掬い取り部の前記底板部と各前記側壁部とで囲まれる空間内に配置される押出部と、前記移動手段の動作により前記掬い取り部が前記箱の上方に到達したときに、前記掬い取り部および前記押出部の少なくとも一方を前記底板部の長手方向に沿って相対的に移動させるアクチュエータとを備え、
    前記アクチュエータは、前記底板部におけるその長手方向の一端部と前記押出部との間の部分に食品が載った状態で、その食品を前記底板部の前記一端部から押し出すように、前記掬い取り部および前記押出部の少なくとも一方を移動させることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の食品箱詰め装置。
  5. 前記アクチュエータは、前記押出部を移動させずに、前記底板部の前記一端部が前記押出部に近づくように前記掬い取り部を移動させることを特徴とする、請求項4に記載の食品箱詰め装置。
  6. 前記食品は、袋詰めのパンであることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の食品箱詰め装置。
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