JP2016199144A - 無人機システム及び地上無人機及び無人飛行体 - Google Patents

無人機システム及び地上無人機及び無人飛行体 Download PDF

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Takaaki Kase
隆明 加瀬
竜太郎 森園
Ryutaro Morizono
竜太郎 森園
俊昭 長野
Toshiaki Nagano
俊昭 長野
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Abstract

【課題】簡単な手段により無人飛行体を陸上無人機上に降着、収容することができ、かつ無人飛行体の稼働時間を大幅に増大することができる無人機システムを提供する。【解決手段】陸上無人機1は、給電ケーブル13が接続されているバッテリ8を備える。無人飛行体20は、給電ケーブル13を介してバッテリ8と接続され、給電ケーブル13を介してバッテリ8からの電力供給を受ける。【選択図】図1

Description

この発明は、オペレータによる遠隔制御、または自律制御により動作する無人機システムに関し、より詳細には、地上を移動する地上無人機及び空中を飛行する無人飛行体に関するものである。
地上無人機にカメラ等の映像取得手段や各種センサ類を搭載し、遠方の映像や情報を入手するシステムが実用に供され、例えば災害現場など人が近づき難い環境での状況把握や情報収集に活用されている。
地上無人機には陸上を走行する陸上無人機と、海洋、河川等の水上を航行する水上無人機とがあるが、以下では、地上無人機の例として陸上無人機を説明する。
かかる陸上無人機は、陸上を走行して移動する構成のため取扱いが容易であり、また電磁モータにより走行するものにおいては大容量バッテリ搭載による長時間稼働が可能であるなど、多くの利点を有する。
一方で、陸上無人機は、高い位置へのアクセスが困難であるという欠点を有する。
これに対し、無人飛行体にカメラ等の映像取得手段や各種センサ類を搭載し、遠方の情報を入手するシステムも実用化され、高所を含む場所の状況把握、情報収集に活用され始めている。
特に電磁モータによりロータを回転駆動して飛行するものは、取扱いの容易さから手軽に利用されている。
かかる無人飛行体は、高所へのアクセスが容易な反面、搭載可能なペイロードの制約から、飛行に要する電力を供給するバッテリの搭載重量に限りがあるため、飛行時間を要する遠方へのアクセスが困難であった。
このため、これらを解決する構成として、陸上無人機と無人飛行体とを連携した構成が提案されている。
例えば特許文献1には、陸上無人機に無人飛行体を搭載し、該陸上無人機により走行移動し、その後無人飛行体を陸上無人機から離間・浮上させて、高所アクセスを行う構成が記載されている。
特開2006−51893号公報
特許文献1に示された従来の陸上無人機及び無人飛行体では、無人飛行体にマーカを付加し、このマーカまたは無人飛行体自体を、陸上無人機に搭載した撮像手段により撮像して無人飛行体の位置を算出し、これを基に無人飛行体を制御して陸上無人機への降着、収容を行う構成が示されている。
この構成によれば、従来GPS(Global Positioning System)などの衛星測位システムによって行っていた無人飛行体の自己位置同定が不要となり、建屋内、トンネル内などの閉鎖空間であっても無人飛行体の陸上無人機への降着、収容が可能となる。
しかし、陸上無人機上の狭い収容部に無人飛行体を降着、収容するためには、無人飛行体の高精度な位置検出・制御が必要なため、制御の簡素化が困難でありコスト高となる課題があった。
また、無人飛行体の飛行に要する電力を供給するバッテリは無人飛行体自体に搭載しているので、無人飛行体の飛行時間は搭載可能なバッテリの電源容量に依存し、稼働時間の延長は困難であるという課題があった。
この発明は、従来の無人機システムにおける前述の課題を解決することを主な目的としており、地上無人機と無人飛行体の連携運用にあたり、簡単な手段により無人飛行体を陸上無人機上に降着、収容することができ、かつ無人飛行体の稼働時間を大幅に増大することができる無人機システムを提供することを主な目的とする。
本発明に係る無人機システムは、
給電ケーブルが接続されているバッテリを備える地上無人機と、
前記給電ケーブルを介して前記バッテリと接続され、前記給電ケーブルを介して前記バッテリからの電力供給を受ける無人飛行体とを有する。
本発明によれば、無人飛行体に電力を供給するバッテリは地上無人機に搭載し、給電ケーブルを介して無人飛行体に電力供給を行うので、バッテリの大容量化が容易となり、無人飛行体の稼働時間の増大が可能となる。
また、浮上した無人飛行体を地上無人機に降着、収容する場合には、給電ケーブルを巻き取ることで無人飛行体を引き降ろして降着させることができる。
このため、無人飛行体の自己位置同定や位置制御を行うことなく、確実、容易に無人飛行体を地上無人機に収容でき、低コストなシステムを実現することが可能となる。
実施の形態1に係る無人機システムの構成例を示す要部側面図。 実施の形態1に係る無人機システムの構成例を示す要部正面図。 実施の形態1に係る無人機システムの構成例を示す要部平面図。 実施の形態1に係る陸上無人機の構成例を示す要部平面図。 実施の形態1に係る無人機システムとコントローラとオペレータとの関係を示すブロック図。 実施の形態1に係る無人飛行体の飛行動作を示す要部側面図。 実施の形態1に係る無人飛行体が陸上無人機のデッキ上に降着、収容する動作を示す要部側面図。 実施の形態1に係る無人飛行体が陸上無人機の略真上付近に浮上している状態を示すモデル図。 実施の形態1に係る無人飛行体が陸上無人機の斜め上空に浮上している状態を示すモデル図。 実施の形態1に係る無人飛行体が陸上無人機の斜め上空で浮上している状態で、無人飛行体を給電ケーブルにより引き降ろす動作を示すモデル図。 実施の形態2に係る無人機システムとコントローラとオペレータとの関係を示すブロック図。
実施の形態1.
***構成の説明***
以下、実施の形態1による無人機システムの構成について説明する。
図1は、実施の形態1による無人機システムの要部側面図である。
図2は、図1に示す無人機システムの要部正面図である。
図3は、図1に示す無人機システムの要部平面図である。
図4は、実施の形態1による陸上無人機の要部平面図である。
図5は、実施の形態1による無人機システムとコントローラとオペレータとの関係を示すブロック図である。
図において、陸上無人機1は、地上無人機の例であり、陸上を走行する。
陸上無人機1には、図示しない駆動源により駆動される車輪2a、2b、2c、2dが回動自在に配置されている。
陸上無人機1は、撮像手段3を備える。
撮像手段3は、カメラ4、照明手段5を具備し、図示しない機構により任意方向の撮像が可能な構成としている。
デッキ6は、後述する無人飛行体20を積載するための積載台である。
デッキ6は、陸上無人機1の上面に、支柱7により配設され、無人飛行体20を載置可能としている。
バッテリ8は、陸上無人機1の内部に搭載され、陸上無人機1ならびに無人飛行体20に電力を供給する。
無人飛行体20は、空中を飛行する。
無人飛行体20は、フレーム21の4隅に、電磁モータ22a、22b、22c、22dにより駆動されるロータ23a、23b、23c、23dが配設されてなる。
制御回路部24は、フレーム21の略中央部付近に配設される。
パンチルトカメラ25は、フレーム21の略中央部付近下部に配設されており、任意方向の撮像を可能としている。
制御回路部24は、電磁モータ22a、22b、22c、22dの回転数を制御して無人飛行体20の姿勢や位置、高度等を制御するとともに、パンチルトカメラ25を制御し、任意方向の映像を撮像する。
脚部26a、26b、26c、26dは、フレーム21の4隅付近に配設される。
ケーブルドラム10は、陸上無人機1に配設されたフレーム11により回動可能に支持される。
モータ12は、ケーブルドラム10の支軸10bに接続され、ケーブルドラム10を回転駆動する。
ケーブルドラム10とモータ12が、巻回装置に相当する。
給電ケーブル13は、ケーブルドラム10に巻回され、その一旦は図示しないスリップリング等を介してバッテリ8に接続する。
また、給電ケーブル13は、デッキ6の略中央に設けられたブシュ6bをとおり、無人飛行体20に接続し、バッテリ8の電力を無人飛行体20の電磁モータ22a、22b、22c、22d、制御回路部24、パンチルトカメラ25などに供給する。
なお、給電ケーブル13は、無人飛行体20近傍で補助ケーブル13bと分岐し、給電ケーブル13及び補助ケーブル13bはフレーム21下面に配設されたブラケット14a、14bに保持される。
なお、給電ケーブル13から補助ケーブル13bが分岐する分岐点13cからブラケット14aに至る給電ケーブル13と、該分岐点13cからブラケット14bに至る補助ケーブル13bは、略同等の長さとすることが望ましい。
コントローラ30は、オペレータ40による操作入力を受け、陸上無人機1及び無人飛行体20を遠隔操作する。
コントローラ30と陸上無人機1とは無線あるいは有線により接続される。
コントローラ30は、オペレータ40により入力された陸上無人機1及び/又は無人飛行体20の動作制御指令を陸上無人機1に送信する。
陸上無人機1と無人飛行体20とは無線あるいは有線により接続され、陸上無人機1は、コントローラ30から受信した無人飛行体20の動作制御指令を無人飛行体20に送信する。
また、無人飛行体20に搭載したパンチルトカメラ25により撮像した映像や、無人飛行体20に搭載した図示しないセンサ類から得たデータを、陸上無人機1がコントローラ30に送信する。
コントローラ30は、陸上無人機1及び/又は無人飛行体20に搭載したカメラ4、パンチルトカメラ25により撮像した映像や、陸上無人機1及び/又は無人飛行体20に搭載した図示しないセンサ類から得たデータを陸上無人機1から受信し、遠隔操作を行うオペレータ40に提示する。
なお、陸上無人機1と無人飛行体20との接続を有線で行う場合には、給電ケーブル13と組み合わせた複合ケーブルとすることが望ましい。
***動作の説明***
次に、以上のように構成された実施の形態1による無人機システムの動作について、図1乃至図7により説明する。
図6は、実施の形態1による無人機システムの無人飛行体の飛行動作を示す要部側面図、図7は、実施の形態1による無人機システムの無人飛行体の、陸上無人機のデッキ上に降着、収容する動作を示す要部側面図である。
最初に、無人機システムにより離れた場所の情報を入手する際の、陸上無人機1及び無人飛行体20の水平方向への移送動作について説明する。
この場合には、無人飛行体20は、陸上無人機1の上面に配設されたデッキ6上に載置される。
このとき、給電ケーブル13を巻回したケーブルドラム10をモータ12によりケーブル巻回方向となる図示矢印A方向に回動して給電ケーブル13を図示矢印B方向に巻取り、給電ケーブル13に張力を付与した状態とすることにより、デッキ6からの無人飛行体20の落下を防止する。
無人機システムを遠隔操作するオペレータ40により、陸上無人機1の走行指示がコントローラ30に入力されると、陸上無人機1はコントローラ30から送信される制御指令により制御され、図示しない駆動源により駆動される車輪2a、2b、2c、2dを回動して走行動作を行う。
このとき、陸上無人機1に搭載した撮像手段3のカメラ4により走行方向の映像を撮像し、撮影した画像データをコントローラ30に送信して表示するので、オペレータ40はコントローラ30に表示される映像を見ながら遠隔操作を行うことができる。
同様に、陸上無人機1に搭載した図示しないセンサ類から得たデータもコントローラ30に送信されるので、オペレータ40はそれらのデータを基に陸上無人機1の遠隔操作を行うことができ、確実な操作を行うことが可能となる。
次に、高さ方向へのアクセス動作について説明する。
上述の操作により、無人飛行体20を搭載した陸上無人機1を目的地近傍まで移送した後に、無人飛行体20を陸上無人機1から離間、浮上させて飛行動作に移行し、高所へのアクセスを行う。
最初に、陸上無人機1の走行による無人飛行体20のデッキ6からの落下防止を目的として給電ケーブル13に付与していた張力を解除するために、モータ12によるケーブルドラム10の図示矢印A方向への回動制御を終了する。
これにより、ケーブルドラム10は、給電ケーブル13の引き出し動作に応じて自由に回動可能となり、給電ケーブル13の自由な引き出しが可能となる。
次に、オペレータ40により、無人飛行体20の飛行指示がコントローラ30に入力されると、無人飛行体20の制御回路部24はコントローラ30から陸上無人機1を介して送信される制御指令を受け、電磁モータ22a、22b、22c、22dを駆動し、それぞれに取付けられたロータ23a、23b、23c、23dを回転させる。
この際、それぞれ対角となる電磁モータ22aと22dを図示矢印C方向、電磁モータ22bと22cを反対の図示矢印D方向に回転することにより、それぞれのロータ回転駆動によるトルク反力を互いに解消し、無人飛行体20を安定して浮上、飛行させることが可能となる。
ロータ23a、23b、23c、23dの回転により無人飛行体20には図示矢印E方向への浮力が発生し、無人飛行体20の質量を超える浮力が生じた場合に、無人飛行体20のフレーム21に配設された脚部26a、26b、26c、26dは陸上無人機1のデッキ6から離間し、図示矢印E方向に浮上する。
無人飛行体20の飛行動作時には、ロータ23a、23b、23c、23dを駆動する電磁モータ22a、22b、22c、22dの回転数を適宜制御することにより、上昇/下降速度、飛行方向、旋回量、などがコントロールされる。
また、このとき無人飛行体20に搭載したパンチルトカメラ25により飛行方向または周囲の映像を撮像し、撮影した画像データを陸上無人機1を介してコントローラ30に送信して表示するので、オペレータ40はコントローラ30に表示される映像を見ながら遠隔操作を行うことができる。
更に、陸上無人機1に搭載した撮像手段3のカメラ4により無人飛行体20の映像を撮像し、撮影した画像データをコントローラ30に送信して表示した場合には、オペレータ40はさらに容易な遠隔操作を行うことが可能となる。
同様に、無人飛行体20に搭載した図示しないセンサ類から得たデータも陸上無人機1を介してコントローラ30に送信されるので、オペレータ40はそれらのデータを基に無人飛行体20の遠隔操作を行うことができ、確実な操作を行うことが可能となる。
上述した動作により、陸上無人機1と無人飛行体20から構成される無人機システムは、離れた場所の高さ方向を含む位置の情報収集が可能となる。
即ち、GPS等の衛星測位システムが適用できない建屋内やトンネル内などの閉鎖空間であっても、陸上無人機1の遠隔操作による遠方への移送ができ、さらに目的地付近での高さ方向へのアクセスは、陸上無人機1に搭載した無人飛行体20により行うことができる。
映像やデータ等の情報の入手は、陸上無人機1に搭載した撮像手段3のカメラ4と照明手段5、及び/又は無人飛行体20に搭載したパンチルトカメラ25や、陸上無人機1及び/又は無人飛行体20に搭載した図示しないセンサ類などにより行い、オペレータ40が操作するコントローラ30に送信することが可能である。
なお、上述の動作の説明においては、無人飛行体20の浮上、飛行時に、最初にモータ12によるケーブルドラム10の図示矢印A方向への回動制御を解除して給電ケーブル13の繰出しを自由にしたのち、ロータ23a、23b、23c、23dの回転により浮力を発生させて無人飛行体20を浮上、飛行させる例を示した。
これに代えて、モータ12によるケーブルドラム10の図示矢印A方向への回動制御を継続して給電ケーブル13の繰出しを制限したまま、ロータ23a、23b、23c、23dの回転により浮力を発生させ、無人飛行体20の浮上高さを給電ケーブル13の繰出し量により制御することも可能である。
この場合には、給電ケーブル13の繰出し量を計測し、例えば閉鎖空間の天井高さ以下に繰出し量を制限することにより、無人飛行体20の天井への衝突を容易に防止することが可能となり、無人飛行体20の制御が一層容易となる。
次に、飛行中の無人飛行体20を陸上無人機1のデッキに降着、収容する方法について説明する。
無人飛行体20の飛行動作中は、無人飛行体20にはロータ23a、23b、23c、23dの回転による図示矢印E方向への浮力が発生している。
無人飛行体20の質量を超える浮力を発生させた状態で、モータ12によりケーブルドラム10を図示矢印A方向に回動し、給電ケーブル13を図示矢印B方向に巻取り、無人飛行体20を図示矢印B方向に引き降ろす。
ケーブルドラム10に巻取られる給電ケーブル13は、陸上無人機1に配設されたデッキ6の略中央部に設けたブシュ6bをとおり、無人飛行体20に接続しているので、該引き降ろし動作により、無人飛行体20は特別な制御を行うことなく陸上無人機1方向に引き降ろされる。
無人飛行体20の脚部26a、26b、26c、26dがデッキ6に降着したのち、電磁モータ22a、22b、22c、22dの回転駆動を終了し、ロータ23a、23b、23c、23dを停止し、収容動作が完了する。
この後、引き続き、給電ケーブル13を巻回したケーブルドラム10をモータ12により図示矢印A方向に回動制御して給電ケーブル13を図示矢印B方向に巻取り、給電ケーブル13に張力を付与した状態とすることにより、デッキ6からの無人飛行体20の落下を防止できる。
無人飛行体20の陸上無人機1のデッキ6上への収容の後、オペレータ40により、陸上無人機1の走行指示がコントローラ30に入力されると、陸上無人機1はコントローラ30から送信される制御指令により制御され、図示しない駆動源により駆動される車輪2a、2b、2c、2dを回動して走行動作を行い、遠隔地からの回収動作を行う。
このとき、オペレータ40は、コントローラ30に表示される、陸上無人機1に搭載した撮像手段3から送られてくる映像を見ながら操作を行うことにより、容易に操作が可能になる。
次に、無人飛行体20が飛行している状態の、陸上無人機1に対する無人飛行体20の位置と、ロータ23a、23b、23c、23dによる無人飛行体20に生じる浮力との関係について、図8乃至図10により説明する。
図8は、無人飛行体20が陸上無人機1の略真上付近に浮上している状態を示すモデル図、図9は、無人飛行体20が陸上無人機1の斜め上空に浮上している状態を示すモデル図、図10は、無人飛行体20が陸上無人機1の斜め上空で浮上している状態で、無人飛行体20を給電ケーブル13により引き降ろす動作を示すモデル図である。
図8に示す如く、無人飛行体20が陸上無人機1のほぼ真上に位置し、ロータ23a、23b、23c、23dの回転に偏りがなく、ほぼ真上方向となる図示矢印E方向に浮力を発生し、この浮力を無人飛行体20の質量W以上とすることにより浮上、飛行している状態で、給電ケーブル13を巻取り、張力が発生した状態で給電ケーブル13の巻取りを停止した場合には、無人飛行体20は特別な制御を行うことなく特定の位置でホバリングする。
この状態でさらに給電ケーブル13を図示矢印B方向に巻取ると、無人飛行体20は支障なく陸上無人機1のデッキ6に降着し、収容できる。
次に、図9に示す如く、無人飛行体20が陸上無人機1の斜め上空に位置し、ロータ23a、23b、23c、23dの回転に偏りがなく、ほぼ真上方向となる図示矢印E方向に浮力を発生し、この浮力を無人飛行体20の質量W以上とすることにより浮上、飛行している状態で、給電ケーブル13を巻取り、張力が発生した状態で給電ケーブル13の巻取りを停止した場合には、無人飛行体20は略真上方向となる図示矢印E方向に浮上しようとする。
しかし、給電ケーブル13の繰出しが制限されているので、無人飛行体20は徐々に陸上無人機1の真上方向に移動し、給電ケーブル13とブラケット14aとの結合点P1が図示P2位置まで移動する。
この場合は、ロータ23a、23b、23c、23dを駆動する電磁モータ22a、22b、22c、22dを特別に制御することなく、給電ケーブル13の巻取り制御のみで無人飛行体20を支障なく陸上無人機1のデッキ6に降着し、収容することが可能である。
さらに、図10に示す如く、無人飛行体20が陸上無人機1の斜め上空に位置し、ロータ23a、23b、23c、23dの回転に偏りがなく、ほぼ真上方向となる図示矢印E方向に浮力を発生し、この浮力を無人飛行体20の質量W以上とすることにより浮上、飛行している状態で、給電ケーブル13の連続的な巻取り動作を行った場合には、無人飛行体20は図示矢印F方向に引き降ろされる。
この結果、無人飛行体20は鉛直方向に対し角度θの傾きを生じ、ロータ23a、23b、23c、23dにより生じる力は図示矢印E’方向に変移する。
このとき、無人飛行体20の浮上に係る鉛直方向への分力Eyは、
E’cosθ
となり、傾き角度θに比して減少する。
従ってこの場合には、鉛直方向への分力Eyが無人飛行体20の質量Wを上回るように、ロータ23a、23b、23c、23dによる発生する力E’を制御する必要がある。
上述のとおり、実施の形態1による無人機システムは、GPS等の衛星測位システムが適用できない建屋内やトンネル内などの閉鎖空間であっても、陸上無人機1の遠隔操作による遠方への移送ができ、目的地付近での高さ方向へのアクセスは、陸上無人機1に搭載した無人飛行体20により行うことができるので、離れた場所の高さ方向を含む位置の情報収集が容易に可能となる。
また、無人飛行体20への給電は、陸上無人機1に搭載したバッテリ8から、給電ケーブル13を介して行うので、無人飛行体20にバッテリを搭載する必要がなくなり、ペイロードの増大が可能となる。
即ち、無人飛行体20に搭載可能な各種センサやカメラ等の選択の自由度が高まる利点が生まれる。
さらに、陸上無人機1は通常、無人飛行体20に比してペイロードが大きいので、陸上無人機1に搭載するバッテリ8は大型化することが可能となる。
このため、従来技術に見られる無人飛行体にバッテリを搭載する構成に比較し、陸上無人機1に搭載したバッテリ8から無人飛行体20に給電する本構成では、無人飛行体20の稼働時間の拡大が可能となる。
また、実施の形態1による無人機システムは、浮上、飛行した無人飛行体20を陸上無人機1のデッキ6に降着、収容する場合、無人飛行体20のロータ23a、23b、23c、23dによる浮力を発生させた状態で、給電ケーブル13を巻取り制御してデッキ6上に降着するので、無人飛行体20の自己位置同定や位置制御を行うことなく、確実、容易に陸上無人機1の狭小なデッキ6に収容でき、低コストなシステムを実現することが可能となる。
なお、上記実施の形態1に示した無人機システムの陸上無人機1は、回動駆動される車輪により走行するものを示したが、例えばクローラ等の別の走行手段であってもよく、走行手段を限定するものではない。
また、上記実施の形態1に示した無人機システムの無人飛行体20は、複数のロータを有するマルチロータヘリコプターであるものを示したが、例えば同軸の回転軸上に、それぞれ逆方向に駆動される反転ロータを有する飛行体等であってもよく、浮上飛行手段を限定するものではない。
また、上記実施の形態1に示した無人機システムの無人飛行体20は、フレーム21の略中央部付近下部にパンチルトカメラ25を配設したものを示したが、これに限るものではなく、例えばフレーム21の上面に配設した場合には、閉塞空間内の天井等上方の映像が取得しやすくなる。
なお、この場合には、無人飛行体の重心がロータ23a、23b、23c、23dより下方となるように考慮して、飛行の安定性を確保することが望ましい。
また、上記実施の形態1に示した無人機システムでは、陸上無人機1と無人飛行体20に給電するためのバッテリ8を同一として陸上無人機1に搭載したものを示したが、陸上無人機1に給電するバッテリと、無人飛行体20に給電するバッテリを別箇として、それぞれ陸上無人機に搭載する構成にしてもよく、同様の効果を奏するとともに、それぞれの負荷特性に応じた最適なバッテリの選択、搭載が可能となる。
また、上記実施の形態1に示した無人機システムの陸上無人機1及び/又は無人飛行体20は、オペレータ40の遠隔操作により動作するものを示したが、陸上無人機1及び/又は無人飛行体20が自律的に動作する方式であってよく、同様の効果を奏する。
この場合には、オペレータが操作するコントローラ30は、陸上無人機1及び/又は無人飛行体20が取得した映像をはじめとする各種データの表示、保存に使用されるが、機能を限定するものではない。
また、上記実施の形態1では、地上無人機の例として陸上無人機を説明したが、陸上無人機に代えて、海洋、河川等の水上を航行する水上無人機に無人飛行体を載置してもよい。
この場合においても、水上無人機のバッテリと無人飛行体とを給電ケーブルで接続する。
また、無人飛行体の離間・浮上及び無人飛行体の降着・収容の際の水上無人機の動作は、上述した陸上無人機の動作と同じである。
以上、本実施の形態では、給電ケーブルが接続されているバッテリを備える地上無人機と、給電ケーブルを介してバッテリと接続され、給電ケーブルを介してバッテリからの電力供給を受ける無人飛行体とを有する無人機システムを説明した。
また、無人飛行体は、給電ケーブルが接続された状態のままで飛行することを説明した。
また、地上無人機は、更に、無人飛行体が浮上する際に、給電ケーブルを送り出す巻回装置を備えることを説明した。
また、巻回装置は、給電ケーブルの送り出しを制限して、無人飛行体の浮上高さを制御することを説明した。
また、地上無人機は、更に、無人飛行体を積載するための積載台を備え、巻回装置は、給電ケーブルを巻き取って、空中の無人飛行体を積載台に引き降ろすことを説明した。
また、巻回装置は、無人飛行体が積載台に積載される際に給電ケーブルの巻き取り量を調整して給電ケーブルに張力を発生させるとともに、無人飛行体が積載台に積載されている間は、給電ケーブルに張力が発生している状態を維持することを説明した。
また、地上無人機は、地上無人機を制御するコントローラと通信を行うとともに、無人飛行体と通信を行い、無人飛行体は、地上無人機と通信を行うことを説明した。
実施の形態2.
***構成の説明***
次に、実施の形態2による無人機システムの構成について説明する。
図11は、実施の形態2による無人機システムのブロック図である。
図において、コントローラ30は、オペレータ40による操作入力を受け、陸上無人機1及び無人飛行体20を遠隔操作する。
コントローラ30と陸上無人機1とは無線あるいは有線により接続され、コントローラ30は、陸上無人機1の動作制御指令を陸上無人機1に送信する。
また、コントローラ30は、陸上無人機1に搭載したカメラ4により撮像した映像や、陸上無人機1に搭載した図示しないセンサ類から得たデータを、陸上無人機1から受信し、遠隔操作を行うオペレータ40に提示する。
また、コントローラ30と無人飛行体20とは無線により接続され、コントローラ30は、無人飛行体20の動作制御指令を無人飛行体20に送信する。
また、コントローラ30は、無人飛行体20に搭載したパンチルトカメラ25により撮像した映像や、無人飛行体20に搭載した図示しないセンサ類から得たデータを無人飛行体20から受信し、遠隔操作を行うオペレータ40に提示する。
なお、これ以外の構成に関しては、上記実施の形態1と同様のため省略する。
***動作の説明***
次に、以上のように構成された実施の形態2による無人機システムの動作について説明する。
陸上無人機1を操作する場合には、オペレータ40により、陸上無人機1の走行指示がコントローラ30に入力されると、陸上無人機1はコントローラ30から送信される制御指令により制御され、図示しない駆動源により駆動される車輪2a、2b、2c、2dを回動して走行動作を行う。
このとき、陸上無人機1に搭載した撮像手段3のカメラ4により走行方向の映像を撮像し、撮影した画像データをコントローラ30に送信して表示するので、オペレータ40はコントローラ30に表示される映像を見ながら遠隔操作を行うことができる。
同様に、陸上無人機1に搭載した図示しないセンサ類から得たデータもコントローラ30に送信されるので、オペレータ40はそれらのデータを基に陸上無人機1の遠隔操作を行うことができ、確実な操作を行うことが可能となる。
無人飛行体20を操作する場合には、オペレータ40により、無人飛行体20の飛行指示がコントローラ30に入力されると、無人飛行体20の制御回路部24はコントローラ30から送信される制御指令を受け、電磁モータ22a、22b、22c、22dを駆動し、それぞれに取付けられたロータ23a、23b、23c、23dを回転させ、これらの回転数を適宜制御することにより、上昇/下降速度、飛行方向、旋回量、などをコントロールする。
このとき、無人飛行体20に搭載したパンチルトカメラ25により飛行方向または周囲の映像を撮像し、撮影した画像データをコントローラ30に送信して表示するので、オペレータ40はコントローラ30に表示される映像を見ながら遠隔操作を行うことができる。
更に、陸上無人機1に搭載した撮像手段3のカメラ4により無人飛行体20の映像を撮像し、撮影した画像データをコントローラ30に送信して表示した場合には、オペレータ40はさらに容易な遠隔操作を行うことが可能となる。
同様に、無人飛行体20に搭載した図示しないセンサ類から得たデータもコントローラ30に送信されるので、オペレータ40はそれらのデータを基に無人飛行体20の遠隔操作を行うことができ、確実な操作を行うことが可能となる。
上記以外の動作については、実施の形態1と同様のため説明を省略する。
実施の形態2による無人機システムは、実施の形態1に示した効果と同様の効果を奏することはもちろん、コントローラ30と陸上無人機1との通信と、コントローラ30と無人飛行体20との通信の経路を、それぞれ別に構成したので、陸上無人機1と無人飛行体20を同時に操作する際に、制御指令やデータを送受信する通信経路の通信量過多による伝送遅れ等を防止することが可能となる。
1 陸上無人機、2a 車輪、2b 車輪、2c 車輪、2d 車輪、3 撮像手段、4 カメラ、5 照明手段、6 デッキ、6b ブシュ、7 支柱、8 バッテリ、10 ケーブルドラム、10b 支軸、11 フレーム、12 モータ、13 給電ケーブル、13b 補助ケーブル、13c 分岐点、14a ブラケット、14b ブラケット、20 無人飛行体、21 フレーム、22a 電磁モータ、22b 電磁モータ、22c 電磁モータ、22d 電磁モータ、23a ロータ、23b ロータ、23c ロータ、23d ロータ、24 制御回路部、25 パンチルトカメラ、26a 脚部、26b 脚部、26c 脚部、26d 脚部、30 コントローラ、40 オペレータ。

Claims (10)

  1. 給電ケーブルが接続されているバッテリを備える地上無人機と、
    前記給電ケーブルを介して前記バッテリと接続され、前記給電ケーブルを介して前記バッテリからの電力供給を受ける無人飛行体とを有する無人機システム。
  2. 前記無人飛行体は、
    前記給電ケーブルが接続された状態のままで飛行する請求項1に記載の無人機システム。
  3. 前記地上無人機は、更に、
    前記無人飛行体が浮上する際に、前記給電ケーブルを送り出す巻回装置を備える請求項1に記載の無人機システム。
  4. 前記巻回装置は、
    前記給電ケーブルの送り出しを制限して、前記無人飛行体の浮上高さを制御する請求項3に記載の無人機システム。
  5. 前記地上無人機は、更に、
    前記無人飛行体を積載するための積載台を備え、
    前記巻回装置は、
    前記給電ケーブルを巻き取って、空中の前記無人飛行体を前記積載台に引き降ろす請求項3に記載の無人機システム。
  6. 前記巻回装置は、
    前記無人飛行体が前記積載台に積載される際に前記給電ケーブルの巻き取り量を調整して前記給電ケーブルに張力を発生させるとともに、前記無人飛行体が前記積載台に積載されている間は、前記給電ケーブルに張力が発生している状態を維持する請求項5に記載の無人機システム。
  7. 前記地上無人機は、
    前記地上無人機を制御するコントローラと通信を行うとともに、前記無人飛行体と通信を行い、
    前記無人飛行体は、
    前記地上無人機と通信を行う請求項1に記載の無人機システム。
  8. 前記地上無人機及び前記無人飛行体は、それぞれ
    前記地上無人機及び前記無人飛行体を制御するコントローラと通信を行う請求項1に記載の無人機システム。
  9. バッテリを備え、前記バッテリが給電ケーブルを介して無人飛行体と接続している地上無人機。
  10. 地上無人機が備えるバッテリと給電ケーブルを介して接続され、前記給電ケーブルを介して前記バッテリからの電力供給を受ける無人飛行体。
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