JP2016204877A - コンクリート構造物 - Google Patents
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Abstract
Description
また、例えば特許文献1には、隅角部(コンクリート接合部)を備えるコンクリート構造物として、折り曲げ加工を施していない直線状の主筋を使用するものが開示されている。特許文献1のコンクリート構造物では、直線状の柱主筋および梁主筋を隅角部に定着するとともに、く字状の隅角部補強筋を柱主筋および梁主筋に沿わせて配筋している。
特許文献1のコンクリート構造物では、直線状の主筋を用いているものの、主筋に沿うように隅角部補強筋を配筋する必要があるので、配筋作業が煩雑になる虞がある。
前記第一RC構造部は、前記コンクリート接合部に向かう第一主筋を有し、前記第二RC構造部は、前記コンクリート接合部に向かう第二主筋を有し、前記コンクリート接合部は、複数の鋼材を組み合わせて形成した補強ユニットを有している。
前記補強ユニットには、前記第一RC構造部に面する第一継手部と、前記第二RC構造部に面する第二継手部とが形成されていて、前記第一主筋の端部が前記第一継手部に接続されており、前記第二主筋の端部が前記第二継手部に接続されている。
本発明によれば、コンクリート接合部(第一RC構造部と第二RC構造部とが交わる部分)が補強ユニットによって補強されるので、第一主筋および第二主筋をコンクリート接合部に大きく入り込ませる必要がなく、したがって、コンクリート接合部における配筋を簡素化することができる。
また、本発明によれば、補強ユニットを基準にして第一主筋および第二主筋を配筋することができるので、配筋作業が容易になるとともに、鉄筋の組み立て精度が向上する。
さらに、本発明によれば、補強ユニットに対して第一主筋および第二主筋を別々に接続しているので、主筋の配筋作業を一方向ずつ行うことができ、第一主筋および第二主筋の一方を他方に沿わせる必要もない。
このようにすると、一つの形鋼に対して複数の第一主筋または複数の第二主筋を接続することが可能になるので、配筋作業が容易になる。
なお、補強ユニットを構成する鋼材として、材料調達が容易な部材(形鋼、鉄筋など)を使用すれば、低コストで補強ユニットを作製することができる。
なお、本実施形態では、コンクリート構造物Cが鉄筋コンクリート造の地下構造物である場合を想定しているが、本発明の適用範囲を限定する趣旨ではない。本発明は、地上の構造物に対しても適用可能である。
第一主筋11の端部には、係止部11aが形成されている。本実施形態の係止部11aは、鉄筋の端面に摩擦圧接された鋼板からなる。なお、係止部11aの構成に制限はなく、例えば、鉄筋の端部に螺着したナットで係止部を形成してもよいし、鉄筋の端部に鍛造加工を施して係止部を形成してもよい。
第一せん断補強筋13は、外側の第一配力筋12と内側の第一配力筋12とに架け渡されている。第一せん断補強筋13の一方の端部には、鉄筋に係止されるプレート部が形成されており、第一せん断補強筋13の他方の端部には、鉄筋に係止されるU字状フック部が形成されている。
なお、第一せん断補強筋13の端部は、第一主筋11に係止してもよい。また、第一せん断補強筋13の構成は、適宜変更しても差し支えない。
第二主筋21の端部には、係止部21aが形成されている。本実施形態の係止部21aは、鉄筋の端面に摩擦圧接された鋼板からなる。なお、係止部21aの構成に制限はなく、例えば、鉄筋の端部に螺着したナットで係止部を形成してもよいし、鉄筋の端部に鍛造加工を施して係止部を形成してもよい。
第二せん断補強筋23は、外側の第一配力筋22と内側の第一配力筋22とに架け渡されている。第二せん断補強筋23の構成は、第一せん断補強筋13の構成と同様である。
なお、第二せん断補強筋23の端部は、第二主筋21に係止してもよい。また、第二せん断補強筋23の構成は、適宜変更しても差し支えない。
枠体4の左右の縦桟は、いずれも前後一対の第一主鋼材41,41によって構成されており、枠体4の上下の横桟は、前後一対の第二主鋼材42,42によって構成されている。
なお、補強ユニット4の前端および後端に位置する枠体4’においては、枠体4の縦桟が一本の第一主鋼材41によって構成されており、枠体4の横桟が一本の第二主鋼材42によって構成されている。
本実施形態の連結鋼材43は、板状の鋼材(鋼板)からなり、第一主鋼材41に接合される第一固定部43aと、第二主鋼材42に接合される第二固定部43bと、コーナー部材5を補剛するリブ部43cとを備えている。
第二固定部43bは、リブ部43cから側方に向かって張り出している。補強ユニット4の前端および後端に位置する枠体4’においては、第二固定部43bの前面および後面の一方に第二主鋼材42が接合されており、その他の枠体4においては、第二固定部43bの前面および後面のそれぞれに第二主鋼材42が接合されている。
なお、四つのコーナー部材5を区別する場合には、左下のコーナー部材5を「第一コーナー部材51」と称し、左上のコーナー部材5を「第二コーナー部材52」と称し、右上のコーナー部材5を「第三コーナー部材53」と称し、右下のコーナー部材5を「第四コーナー部材54」と称する。
図4に示すように、本実施形態では、第一継手部J1が第二コーナー部材52および第三コーナー部材53に形成されており、第二継手部J2が第三コーナー部材53および第四コーナー部材54に形成されている。
図3に示すように、第二コーナー部材52の一片の側縁部には、複数の切欠き5a,5a,…が形成されている。
図2に示すように、切欠き5a,5a,…の位置および数は、第一主筋11の配筋ピッチおよび本数に対応している。各切欠き5aには、第一主筋11の端部(鉄筋の端部)が挿通される。第一主筋11の係止部11aは、第二コーナー部材52の内面(山形鋼の一片)に係止される。
切欠き5aは、奥行き方向に隣り合う枠体4,4の一方の連結鋼材43と他方の連結鋼材43との間に形成されている。すなわち、切欠き5aは、奥行き方向に隣り合う枠体4,4に挟まれた領域の上方に形成されている。
図3に示すように、第三コーナー部材53の一片の側縁部には、第二コーナー部材53と同様に、複数の切欠き5a,5a,…が形成されている。
また、第三コーナー部材52の他片の下縁部には、複数の切欠き5b,5b,…が形成されている。
図2に示すように、切欠き5b,5b,…の位置および数は、第二主筋21の配筋ピッチおよび本数に対応している。各切欠き5bには、第二主筋21の端部(鉄筋の端部)が挿通される。第二主筋21の係止部21aは、第三コーナー部材53の内面(山形鋼の他片)に係止される。
切欠き5bは、奥行き方向に隣り合う枠体4,4の一方の連結鋼材43と他方の連結鋼材43との間に形成されている。すなわち、切欠き5bは、奥行き方向に隣り合う枠体4,4に挟まれた領域の側方に形成されている。
図3に示すように、第四コーナー部材54の他片の側縁部には、第三コーナー部材53と同様に、複数の切欠き5b,5b,…が形成されている。
本実施形態におけるコンクリート構造物Cの構築方法は、補強ユニットUを配置するユニット設置工程(図5の(a)参照)と、各種鉄筋を配筋する配筋工程(図5の(b)および(c)参照)と、コンクリートを打設する打設工程(図5の(d)参照)とを備えている。
配筋工程では、まず、補強ユニットUを基準にして第一主筋11および第二主筋21を配筋する(図5の(b)参照)。図2に示すように、本実施形態では、一つの第一継手部J1に対して複数の第一主筋11,11,…を接続するとともに、一つの第二継手部J2に対して複数の第二主筋21,21,…を接続する。
第一主筋11を第一継手部J1に接続する場合には、第一主筋11の下端部を第一継手部J1の側方に位置させつつ、切欠き5aに向けて移動させ、第一主筋11の係止部11aを第一継手部J1の内側に位置させればよい。
また、第二主筋21を第一継手部J2に接続する場合には、第二主筋21の下端部を第二継手部J2の下方または上方に位置させつつ、切欠き5bに向けて移動させ、第二主筋21の係止部21aを第二継手部J2の内側に位置させればよい。
なお、ハンチ筋7は、第一RC構造部1の外側の第一主筋11から第二RC構造部2の下側の第二主筋21に至る鉄筋である。
また、補強ユニットUは、第一主筋11および第二主筋21の配筋位置を示す定規として利用することができる。つまり、コンクリート構造物Cによれば、補強ユニットUを基準にして第一主筋11および第二主筋21を配筋することができるので、配筋作業が容易になるとともに、配筋精度が向上する。
さらに、コンクリート構造物Cによれば、補強ユニットUに対して第一主筋11および第二主筋21を別々に接続しているので、主筋の配筋作業を一方向ずつ行うことができ、第一主筋11および第二主筋21の一方を他方に沿わせる必要もない。つまり、コンクリート構造物Cによれば、主筋の配筋作業を効率良く行うことができる。
同様に、一つのコーナー部材5(第三コーナー部材53および第四コーナー部材54)に複数の切欠き5b,5b,…を形成し、一つのコーナー部材5に対して複数の第二主筋21,21,…を接続できるようにしたので、第二主筋21の配筋作業が容易になる。
例えば、本実施形態では、複数の枠体4,4,…を備える補強ユニットUを例示したが、一つの枠体4により補強ユニットを構成してもよい。
また、本実施形態では、鉄筋と鋼板とを利用して枠体4を形成した場合を例示したが、鉄筋のみ又は鋼板のみで枠体4を形成してもよいし、他の鋼材(例えば、山形鋼、溝形鋼等)を利用して枠体4を形成しても差し支えない。
また、本実施形態では、コーナー部材5に切欠き5a,5bを形成した場合を例示したが、切欠き5a,5bは省略してもよい。
図6の補強ユニットUは、複数の鋼材を組み合わせて形成したものであり、前後方向(図6の紙面垂直方向)に間隔をあけて並設され複数の枠体(左右一対の第一主鋼材44,44、上下一対の第二主鋼材45,45および四つの機械式鉄筋継手6によって形成された枠体)と、複数の枠体を繋ぐ複数の配力鋼材8,8,…とを備えている。
すなわち、図6の補強ユニットUは、上下方向に延在する第一主鋼材44と、左右方向に延在する第二主鋼材45と、第一主鋼材44と第二主鋼材45との間に介在する機械式鉄筋継手6と、第一主筋11および第二主筋21と交差する方向に延在する配力鋼材8とを備えている。
第二主鋼材45は、左右に隣り合う機械式鉄筋継手6,6の一方から他方に至る棒状の鋼材である。本実施形態の第二主鋼材45は、第二主筋21と同等の径を有するネジ節鉄筋からなる。
四つの機械式鉄筋継手6を区別する場合には、左下の機械式鉄筋継手6を「第一鉄筋継手61」と称し、左上の機械式鉄筋継手6を「第二鉄筋継手62」と称し、右上の機械式鉄筋継手6を「第三鉄筋継手63」と称し、右下の機械式鉄筋継手6を「第四鉄筋継手64」と称する。
本実施形態では、第一継手部J1が第二鉄筋継手62および第三鉄筋継手63に形成されており、第二継手部J2が第三鉄筋継手63および第四鉄筋継手64に形成されている。
雌ネジ部材62a,62bで形成されたL字状の部分は、補強ユニットUの第一主鋼材44と第二主鋼材45とを連結する部分である。一方の雌ネジ部材62aには、第一主鋼材44が接続され、他方の雌ネジ部材62bには、第二主鋼材45が接続される。
第二鉄筋継手62のうち、第一RC構造部1に面するように配置された雌ネジ部材62cは、第一継手部J1として機能する部位である。雌ネジ部材62cには、第一主筋11の端部が接続される。なお、第一主筋11は、ネジ節鉄筋か、あるいは、雄ネジを形成した鉄筋からなる。
雌ネジ部材63a,63bで形成されたL字状の部分は、第一主鋼材44と第二主鋼材45とを連結する部分である。一方の雌ネジ部材63aには、第一主鋼材44が接続され、他方の雌ネジ部材63bには、第二主鋼材45が接続される。
第三鉄筋継手63のうち、第一RC構造部1に面するように配置された雌ネジ部材63cは、第一継手部J1として機能する部位である。雌ネジ部材63cには、第一主筋11の端部が接続される。
第三鉄筋継手63のうち、第二RC構造部2に面するように配置された雌ネジ部材63dは、第一継手部J2として機能する部位である。雌ネジ部材63dには、第二主筋21の端部が接続される。なお、第二主筋21は、ネジ節鉄筋か、あるいは、雄ネジを形成した鉄筋からなる。
雌ネジ部材64a,64bで形成されたL字状の部分は、第一主鋼材44と第二主鋼材45とを連結する部分である。一方の雌ネジ部材64aには、第一主鋼材44が接続され、他方の雌ネジ部材64bには、第二主鋼材45が接続される。
第四鉄筋継手64のうち、第二RC構造部2に面するように配置された雌ネジ部材64dは、第二継手部J2として機能する部位である。雌ネジ部材64dには、第二主筋21の端部が接続される。
また、補強ユニットUは、第一主筋11および第二主筋21の配筋位置を示す定規になるので、配筋作業が容易になる。
さらに、第一主筋11および第二主筋21を補強ユニットUに対して別々に接続することができるとともに、第一主筋11および第二主筋21の一方を他方に沿わせる必要もないので、主筋の配筋作業を一方向ずつ行うことができる。
また、第一継手部J1および第二継手部J2が機械式鉄筋継手6によって構成されているので、主筋と補強ユニットとを容易に一体化することができる。
また、図示は省略するが、コーナー部材5等の形鋼に固着した機械式鉄筋継手(雌ネジ部材等)を第一継手部J1または第二継手部J2としてもよい。
1 第一RC構造部
11 第一主筋
2 第二RC構造部
21 第二主筋
3 コンクリート接合部
U 補強ユニット
J1 第一継手部
J2 第二継手部
5 コーナー部材(形鋼)
6 機械式鉄筋継手
Claims (3)
- 第一RC構造部と、
前記第一RC構造部とは異なる方向に延在する第二RC構造部と、
前記第一RC構造部と前記第二RC構造部との境界に位置するコンクリート接合部とを備えるコンクリート構造物であって、
前記第一RC構造部は、前記コンクリート接合部に向かう第一主筋を有し、
前記第二RC構造部は、前記コンクリート接合部に向かう第二主筋を有し、
前記コンクリート接合部は、複数の鋼材を組み合わせて形成した補強ユニットを有し、
前記補強ユニットには、前記第一RC構造部に面する第一継手部と、前記第二RC構造部に面する第二継手部とが形成されており、
前記第一主筋の端部が、前記第一継手部に接続されており、
前記第二主筋の端部が、前記第二継手部に接続されている、ことを特徴とするコンクリート構造物。 - 前記補強ユニットは、前記第一主筋および前記第二主筋に交差する方向に延在する形鋼を有し、
前記第一継手部および前記第二継手部の少なくとも一方が、前記形鋼に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物。 - 前記第一継手部および前記第二継手部の少なくとも一方が、機械式鉄筋継手からなることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物。
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