JP2016215501A - コンクリートブロック用型枠の製造方法及びコンクリートブロックの製造方法 - Google Patents

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唯則 水戸
Tadanori Mito
唯則 水戸
義昭 成田
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義昭 成田
忍 波多野
Shinobu Hatano
忍 波多野
哲美 寺田
Tetsumi Terada
哲美 寺田
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Abstract

【課題】自然的な景観を醸し出すことができ、周囲の自然環境と調和して景観を損ねることのないコンクリートブロックを、短期間にかつ安価に作製することができ、しかも、耐久性といった点で良好なものにして長期間にわたって使用することができるコンクリートブロック用型枠及びコンクリートブロックの製造方法を提供する。
【解決手段】内部にコンクリートを流し込み、養生した後に脱型することにより、コンクリートブロック1を作製する鋼製のコンクリートブロック用型枠において、その内面の一部又は全部に、塗装用ローラー20又は刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けたコンクリートブロック用型枠10である。
【選択図】図2

Description

本発明は、その表面において自然的な景観を醸し出すことにより、周囲の自然環境と調和して景観を損ねることのないコンクリートブロックを作製するコンクリートブロック用型枠及びコンクリートブロックの製造方法に関する。
近年、その表面において自然的な景観を醸し出すことにより、周囲の自然環境と調和して景観を損ねることのないコンクリートブロックといったものが求められるようになってきていた。そこで、従来は、このようなコンクリートブロックを作製するため、コンクリートブロックの表面に凹凸模様等を形成することで、その表面において自然的な景観を醸し出すようにしたことが知られていた。
このような表面に凹凸模様等を形成して自然的な景観を醸し出すようにしたコンクリートブロックの製造方法としては、たとえば、特開2000−41404号公報に開示されている。
これは、まず、印刷版の基板を用意し、この印刷版の基板の表面に、彫刻又はエッチング又は成形法により、所望の凹形状の模様を形成する。そして、印刷版の基板の表面に形成した凹形状の模様に、合成樹脂を充填すると共に、その上にシート材を重ねて張り付け、これらが硬化した後、印刷版の基板より引き剥がすことによって、凹形状の模様に充填した合成樹脂とシート材とからなる凹凸模様付シートを成型する。この凹凸模様付シートの表面には凹凸模様が形成される。次に、このようにして成型された表面に凹凸模様を形成した凹凸模様付シートを、上面が開放した有底箱状となる鋼製のコンクリートブロック用型枠の内面である底面に取り付ける。それから、この凹凸模様付シートを取り付けた鋼製のコンクリートブロック用型枠の内部にコンクリートを流し込み、養生した後に脱型することによって、コンクリートブロックを作製する。これにより、この作製したコンクリートブロックの表面には凹凸模様付シートの凹凸模様が反転した凹凸模様が形成される。
このようにして作製したコンクリートブロックにあっては、その表面に凹凸模様が形成されることにより、自然的な景観を醸し出すようにし、周囲の自然環境と調和して景観を損ねることのないようにしていた。
特開2000−41404号公報
かかる従来の表面に凹凸模様等を形成して自然的な景観を醸し出すようにしたコンクリートブロックの製造方法では、印刷版の基板に所望の凹形状の模様を形成し、そして、この印刷版の基板を用いて凹形状の模様に充填した合成樹脂とシート材とからなる凹凸模様付シートを成型し、さらに、この成型された凹凸模様付シートを鋼製のコンクリートブロック用型枠の内面に取り付け、それから、凹凸模様付シートを取り付けた鋼製のコンクリートブロック用型枠の内部にコンクリートを流し込み、その後に脱型することによって、コンクリートブロックを作製するといった非常に多くの作業が必要となることから、多くの手間と時間が掛かると共に、その作業性も悪くなることで、コンクリートブロックを短期間にかつ安価に作製するといったことができなかった。
しかも、鋼製のコンクリートブロック用型枠に凹凸模様付シートを取り付け際、凹凸模様付シートを接着して取り付けていたが、鋼製のコンクリートブロック用型枠に接着するため、どうしても接着性が悪く、長期間使用すると鋼製のコンクリートブロック用型枠から凹凸模様付シートが剥がれてしまうといったことがあり、耐久性という点で問題があった。
また、最近では、コンクリートブロックの表面の明度を下げることで、自然的な景観を醸し出すようにするといったことも考えられていたが、従来のコンクリートブロックの製造方法によって作製したコンクリートブロックにあっては、その表面に形成する凹凸模様がある程度大きなものしか形成することができなかったため、コンクリートブロックの表面の明度を下げて自然的な景観を醸し出すといったことができなかった。
そこで、本発明は、これらの点に鑑み、自然的な景観を醸し出すことができ、周囲の自然環境と調和して景観を損ねることのないコンクリートブロックを、短期間にかつ安価に作製することができ、しかも、耐久性といった点で良好なものにして長期間にわたって使用することができるコンクリートブロック用型枠及びコンクリートブロックの製造方法を提供することを、その課題とする。
第一の発明は、内部にコンクリートを流し込み、養生した後に脱型することにより、コンクリートブロックを作製する鋼製のコンクリートブロック用型枠において、その内面の一部又は全部に、塗装用ローラー又は刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設けたコンクリートブロック用型枠である。
第二の発明は、第一の発明において、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して設ける超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を、300μm以上の厚さにしたコンクリートブロック用型枠である。
第三の発明は、第一又は第二の発明において、超厚膜形エポキシ樹脂塗料に無機粒子材を混ぜ合わせ、この無機粒子材を混ぜ合わせた超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装用ローラー又は刷毛を用いて塗装するようにしたコンクリートブロック用型枠である。
第四の発明は、第一乃至第三のいずれかの発明において、内面の一部又は全部における超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設ける箇所に、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設ける前、ショットブラストによる粗面処理加工を施すようにしたコンクリートブロック用型枠である。
第五の発明は、鋼製のコンクリートブロック用型枠の内面の一部又は全部に、塗装用ローラー又は刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設けると共に、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設けたコンクリートブロック用型枠の内部にコンクリートを流し込み、養生を行った後に脱型を行うことにより、表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成したコンクリートブロックを作製するようにしたコンクリートブロックの製造方法である。
第六の発明は、第五の発明において、鋼製のコンクリートブロック用型枠の内面の一部又は全部に、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設ける前、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設ける箇所に、ショットブラストによる粗面処理加工を施すようにしたコンクリートブロックの製造方法である。
本発明によれば、鋼製のコンクリートブロック用型枠において、その内面の一部又は全部に、塗装用ローラー又は刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設けるようにしたことで、このコンクリートブロック用型枠を用いて作製したコンクリートブロックの表面にこれらの模様が転写され、細かな凹凸模様又は筋模様を形成することができ、コンクリートブロックの表面の細かな凹凸模様又は筋模様から自然的な景観を醸し出すことができ、さらに、この細かな凹凸模様又は筋模様により、コンクリートブロックの表面の明度を下げることによっても、自然的な風合いがより一層増して、さらなる自然的な景観を醸し出すことができ、周囲の自然環境と調和して景観を損ねることのないコンクリートブロックを作製することができる。
そして、このようなコンクリートブロック用型枠の内面の一部又は全部に、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設ける作業も、塗装用ローラー又は刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装するだけの手間や時間がほとんど掛からない極めて単純かつ容易な作業にすることができ、これにより、このコンクリートブロック用型枠を用いることによって、従来のような多くの手間と時間が掛かる作業が不要となり、またその作業性も向上することから、コンクリートブロックを短期間にかつ安価に作製することができる。
また、このコンクリートブロック用型枠の内面の一部又は全部に設ける超厚膜形エポキシ樹脂塗装層にあっても、劣化しにくい高耐久性の塗料である超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して設けるようにしたことから、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層が剥がれてなくなるといったことを大幅に低減することができ、これにより、鋼製のコンクリートブロック用型枠の表面を保護するため、耐久性といった点で良好なものにし、コンクリートブロック用型枠として長期間にわたって使用することができる。
本発明において作製したコンクリートブロックの斜視図である。 本発明のコンクリートブロック用型枠の斜視図である。 本発明のコンクリートブロック用型枠の中央の拡大縦断面図である。 本発明のコンクリートブロック用型枠の分離した状態の斜視図である。 本発明のコンクリートブロック用型枠の底面板の状態を説明する斜視図である。 本発明における超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を説明する拡大断面図である。 本発明における超厚膜形エポキシ樹脂塗装層の表面を拡大した説明図である。 本発明のコンクリートブロック用型枠の別の底面板の状態を説明する斜視図である。 (a)本発明のコンクリートブロックの製造方法の工程図である。(b)本発明のコンクリートブロックの製造方法の工程図である。(c)本発明のコンクリートブロックの製造方法の工程図である。 (d)本発明のコンクリートブロックの製造方法の工程図である。(e)本発明のコンクリートブロックの製造方法の工程図である。(f)本発明のコンクリートブロックの製造方法の工程図である。 本発明における超厚膜形エポキシ樹脂塗装層の表面を拡大した説明図である。
本発明のコンクリートブロック用型枠及びコンクリートブロックの製造方法の一実施形態について説明する。
なお、ここで作製するコンクリートブロックとしては、河川、ダムや湖沼等の緩傾斜面に多数敷設し、この緩傾斜面に護岸を構築するのに使用する護岸用のコンクリートブロック1であって、たとえば、図1に示すように、その全体形状を、正方形の薄厚の直方体状とするもので、その大きさを、前後長さ及び左右長さが約500mm、高さを約100mmとする。ただし、このコンクリートブロック1については、その全体形状及び大きさは、これに限定されるものではなく、長方形、台形、三角形、六角形、あるいは円形等の直方体状とするもの等、その他のものでも良く、また、護岸用のコンクリートブロック1に限定されるものでもなく、その他のコンクリートブロックでも良い。
コンクリートブロック用型枠について述べると、このコンクリートブロック用型枠10としては、鋼製の型枠であって、図2、図3に示すように、正方形の板状の底面板11と、この底面板11の4辺に立設する4つの板状の側面板12とから上方が開放した有底箱状となっており、底面板11は、その大きさを、前後長さ及び左右長さが約500mm強とする。また、4つの板状の側面板12は、その大きさを、横の長さが約500mm強、縦の長さが100mm強とする。
そして、底面板11と4つの側面板12にあっては、図4に示すように、それぞれ分離可能にしており、使用する際、これらを組み立てて、上方が開放した有底箱状となるコンクリートブロック用型枠10を作るようにする。
なお、このコンクリートブロック用型枠10については、これに限定されるものではなく、作製するコンクリートブロック1に応じた形状及び大きさのものであれば、他のものでも良い。また、1つのコンクリートブロック用型枠10で2つのコンクリートブロック1が作製できるもの、さらには3つ以上の複数のコンクリートブロック1が作製できるものでも良い。
そして、このようになるコンクリートブロック用型枠10において、その内面の一部である底面板11の上面に、塗装用ローラー20を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設ける。なお、この塗装用ローラー20において、その円筒状のローラー部は、細い繊維状樹脂が絡みあって作られた多孔質形状のもの、あるいはスポンジ材料にて作られた多孔質形状のもの、あるいはその他の多孔質形状のものでも良い。ただし、円筒状のローラー部を細い繊維状樹脂が絡みあって作られた多孔質形状のものにした場合は、その他のものと比べて、一回の塗装で超厚膜形エポキシ樹脂塗料を厚膜に極めて良好に塗ることができる。
これについて具体的に述べると、まず、コンクリートブロック用型枠10の内面の一部である底面板11の上面において、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設ける前、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設ける箇所に、ショットブラストによる粗面処理加工を施すようにする。このショットブラストとは、粒状の投射材を底面板11の上面に噴射して衝突させ、底面板11の上面すなわち超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設ける箇所を粗面にするものであって、後で行う鋼製のコンクリートブロック用型枠への超厚膜形エポキシ樹脂塗料の付着を良くし、良好に塗装できるようにするための下地加工処理である。
その後、図5に示すように、このショットブラストによる粗面処理加工を施して粗面にした底面板11の上面に、塗装用ローラー20を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設ける。このとき、図6に示すように、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21の表面には塗装用ローラー20によって生じる細かな凹凸模様が形成される。なお、この形成された細かな凹凸模様の実例については、図7に示す。
また、超厚膜形エポキシ樹脂塗料については、エポキシ樹脂、顔料、硬化材及び溶剤を主な原料とし、VOC(揮発性有機化合物)が低く環境に優しい塗料であって、しかも、粘性が極めて高く、一回の塗装で300μm以上の厚膜に塗装することができ、省工程といった面で優れており、また、乾湿及び温度変化にも極めて強く劣化しにくい高耐久性の塗料である。なお、この超厚膜形エポキシ樹脂塗料とは、一般名称であって、たとえば、公益社団法人日本道路協会の「鋼道路橋防食便覧(平成26年3月)」やその他のものにも一般名称として使用されている。
また、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して設ける超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21については、300μm以上の厚さになるように、塗装用ローラー20を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装する。なお、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21の厚さについては、300μmよりも薄くても良いが、300μmより薄いと、コンクリートブロック用型枠10として使用したときの耐久性といった点、また、作製したコンクリートブロック1の表面に細かな凹凸模様を良好に形成するといった点を考慮すると、300μm以上の厚さにするのが好ましい。
そして、コンクリートブロック用型枠10の底面板11の上面において、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けた後、数日間静置することにより、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を乾燥させて完全硬化させる。このようにして、コンクリートブロック用型枠10の内面の一部である底面板11の上面に、その表面に細かな凹凸模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けるようにする。
また、コンクリートブロック用型枠10の内面の一部である底面板11の上面に、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装するとき、塗装用ローラー20を用いていたが、この代わりに、刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装しても良く、このように刷毛を用いた場合、図8に示すように、超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21の表面には刷毛によって生じる筋模様が形成される。
なお、コンクリートブロック用型枠10において、内面の一部である底面板11の上面に、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けていたが、ここだけに限定されるものではなく、この底面板11の上面と共に4つの側面板12の内側の面にも、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けるように、すなわち、コンクリートブロック用型枠10の内面の全部に、超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けるようにしても良い。
次に、このコンクリートブロック用型枠10を用いたコンクリートブロック1の製造方法について述べると、前述したように、その内面の一部である底面板11の上面に、塗装用ローラー20を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設け、そして、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けた底面板11と、4つの側面板12を組み立てて、上方が開放した有底箱状となるコンクリートブロック用型枠10を作る。
それから、この上方が開放した有底箱状となるコンクリートブロック用型枠10において、図9(a)に示すように、その内部にコンクリートを流し込み、図9(b)に示すように、コンクリートブロック用型枠10の上端までコンクリートを流し込む。
そして、コンクリートブロック用型枠10の上端までコンクリートを流し込んだ後、図9(c)に示すように、振動機を用い、この振動機のバイブレーション作用によりコンクリートの締固めを行うと共に、コテならしにより表面の仕上げ等も行う。
その後、所定の期間、養生を行う。これは、蒸気による養生を行い、コンクリートの硬化を促進する。
そして、この養生を行った後に脱型を行う。この脱型としては、まず、図10(d)に示すように、コンクリートブロック用型枠10の4つの側面板12を外し、その後、図10(e)に示すように、コンクリートブロック1を持ち上げて、コンクリートブロック用型枠10の底面板11より外すことにより、コンクリートブロック用型枠10よりコンクリートブロック1を取り外すものである。そして、持ち上げたコンクリートブロック1を上下反転させて、図10(f)に示すように、地面に載置する。
これによって、このコンクリートブロック1の表面である上面には、コンクリートブロック用型枠10の底面板11の上面に設けた超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21の表面に形成した細かな凹凸模様が転写されることで、表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成したコンクリートブロック1を作製することができる。
このようにして作製したコンクリートブロック1にあっては、表面に細かな凹凸模様又は筋模様が形成されることで、この細かな凹凸模様又は筋模様から自然的な景観を醸し出すことができると共に、細かな凹凸模様又は筋模様を形成することによって、その表面の明度を下げることもでき、このように表面の明度を下げることにより、自然的な風合いがより一層増して、さらなる自然的な景観を醸し出すことができる。
以上のように、自然的な景観を醸し出すようにしたコンクリートブロック1を作製するためのコンクリートブロック用型枠10にあっては、その内面の一部又は全部に、塗装用ローラー20又は刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けるようにするが、このときの作業としては、塗装用ローラー20又は刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装するだけの手間や時間がほとんど掛からない極めて単純かつ容易な作業にすることができ、これにより、このコンクリートブロック用型枠10を用いることによって、コンクリートブロック1を短期間にかつ安価に作製することができる。
また、鋼製のコンクリートブロック用型枠10に塗装して超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けるための塗料として、粘性が極めて高く、乾湿及び温度変化にも極めて強く劣化しにくい高耐久性の塗料である超厚膜形エポキシ樹脂塗料を用いたことで、この超厚膜形エポキシ樹脂塗料が剥がれたりあるいは劣化したりして、コンクリートブロック用型枠10の内面の一部又は全部に設けた超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21がなくなるといったことを大幅に低減することができ、これにより、コンクリートブロック用型枠10における耐久性といった点で良好なものにし、コンクリートブロック用型枠10として長期間にわたって使用することができ、しかも、そのメンテナンスの面でも極めて容易なものにすることができる。
また、コンクリートブロック用型枠10における超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21の表面に形成する細かな凹凸模様又は筋模様については、塗装用ローラー20又は刷毛を用いて作業者が超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装することから、塗装する際の作業者の手加減により多種多様な凹凸模様又は筋模様を形成することができ、コンクリートブロック用型枠10を用いて作製するコンクリートブロック1の表面にも、多種多様な凹凸模様又は筋模様を形成することができる。これにより、それぞれの現場に応じてコンクリートブロック1の表面の細かな凹凸模様又は筋模様を変更することも可能となり、それぞれの現場において最も適した形のコンクリートブロック1といったものを作製することができる。
次に、本発明のコンクリートブロック用型枠の別の例について説明すると、このコンクリートブロック用型枠は、前述のものと同様、底面板11と4つの側面板12とから上方が開放した有底箱状となり、その内面の一部である底面板11の上面に、塗装用ローラー20を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けるが、このとき、塗装する超厚膜形エポキシ樹脂塗料において、無機粒子材を混ぜ合わせて使用するようにする。
この無機粒子材としては、たとえば、硅砂等の砂であり、その平均粒度を0.3〜1.2mmとするものである。そして、この無機粒子材である砂を超厚膜形エポキシ樹脂塗料に混ぜ合わせる際の混合率は、質量比で、超厚膜形エポキシ樹脂塗料1.0に対して砂0.6〜1.0である。なお、無機粒子材は、砂に限定されるものではなく、粒状のガラスや鉄、アルミニウム等の他のものでも良い。
そして、このように超厚膜形エポキシ樹脂塗料に無機粒子材である砂を混ぜ合わせと、粘性がさらに高くなり、これにより、鋼製のコンクリートブロック用型枠10の内面の一部に、砂を混ぜ合わせた超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装用ローラー20又は刷毛を用いて塗装し、超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けると、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21の表面に尖った細かな凹凸模様が形成される。なお、この形成された尖った細かな凹凸模様の実例については、図11に示す。
これによっても、このコンクリートブロック1の表面には、コンクリートブロック用型枠10の底面板11の上面に設けた超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21の表面に形成した尖った細かな凹凸模様が転写されることで、表面に尖った細かな凹凸模様又は筋模様を形成したコンクリートブロック1を作製することができる。
1…コンクリートブロック、10…コンクリートブロック用型枠、11…底面板、12…側面板、20…塗装用ローラー、21…超厚膜形エポキシ樹脂塗装層
本発明は、その表面において自然的な景観を醸し出すことにより、周囲の自然環境と調和して景観を損ねることのないコンクリートブロックを作製するコンクリートブロック用型枠の製造方法及びコンクリートブロックの製造方法に関する。
そこで、本発明は、これらの点に鑑み、自然的な景観を醸し出すことができ、周囲の自然環境と調和して景観を損ねることのないコンクリートブロックを、短期間にかつ安価に作製することができ、しかも、耐久性といった点で良好なものにして長期間にわたって使用することができるコンクリートブロック用型枠の製造方法及びコンクリートブロックの製造方法を提供することを、その課題とする。
第一の発明は、内部にコンクリートを流し込み、養生した後に脱型することにより、コンクリートブロックを作製するようになる鋼製のコンクリートブロック用型枠の製造方法において、コンクリートブロック用型枠の内面の一部又は全部に、多孔質形状のローラー部を有した塗装用ローラーを用いて手作業により超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に塗装用ローラーによって生じる細かな凹凸模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設けコンクリートブロック用型枠の製造方法である。
第二の発明は、第一の発明において、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して設ける超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を、300μm以上の厚さにするコンクリートブロック用型枠の製造方法である。
第三の発明は、第一又は第二の発明において、超厚膜形エポキシ樹脂塗料に無機粒子材を混ぜ合わせ、この無機粒子材を混ぜ合わせた超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装用ローラーを用いて塗装するコンクリートブロック用型枠の製造方法である。
第四の発明は、第一乃至第三のいずれかの発明において、内面の一部又は全部における超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設ける箇所に、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設ける前、ショットブラストによる粗面処理加工を施すコンクリートブロック用型枠の製造方法である。
第五の発明は、鋼製のコンクリートブロック用型枠の内面の一部又は全部に、多孔質形状のローラー部を有した塗装用ローラーを用いて手作業により超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に塗装用ローラーによって生じる細かな凹凸模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設けると共に、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設けコンクリートブロック用型枠の内部にコンクリートを流し込み、養生を行った後に脱型を行うことにより、表面に細かな凹凸模様を形成したコンクリートブロックを作製するコンクリートブロックの製造方法である。
第六の発明は、第五の発明において、鋼製のコンクリートブロック用型枠の内面の一部又は全部に、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設ける前、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設ける箇所に、ショットブラストによる粗面処理加工を施すコンクリートブロックの製造方法である。
本発明によれば、コンクリートブロック用型枠の製造方法において、コンクリートブロック用型枠の内面の一部又は全部に、多孔質形状のローラー部を有した塗装用ローラーを用いて手作業により超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に塗装用ローラーによって生じる細かな凹凸模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設けるようにしたことで、このコンクリートブロック用型枠を用いて作製したコンクリートブロックの表面にこれらの模様が転写され、細かな凹凸模様を形成することができ、コンクリートブロックの表面の細かな凹凸模様から自然的な景観を醸し出すことができ、さらに、この細かな凹凸模様により、コンクリートブロックの表面の明度を下げることによっても、自然的な風合いがより一層増して、さらなる自然的な景観を醸し出すことができ、周囲の自然環境と調和して景観を損ねることのないコンクリートブロックを作製することができる。
そして、このようなコンクリートブロック用型枠の内面の一部又は全部に、その表面に細かな凹凸模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層を設ける作業も、多孔質形状のローラー部を有した塗装用ローラーを用いて手作業により超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装するだけの手間や時間がほとんど掛からない極めて単純かつ容易な作業にすることができ、これにより、このコンクリートブロック用型枠を用いることによって、従来のような多くの手間と時間が掛かる作業が不要となり、またその作業性も向上することから、コンクリートブロックを短期間にかつ安価に作製することができる。
本発明のコンクリートブロック用型枠の製造方法及びコンクリートブロックの製造方法の一実施形態について説明する。
コンクリートブロック用型枠10の製造方法は、コンクリートブロック用型枠10の内面の一部である底面板11の上面に、塗装用ローラー20を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設ける。なお、この塗装用ローラー20において、その円筒状のローラー部は、細い繊維状樹脂が絡みあって作られた多孔質形状のもの、あるいはスポンジ材料にて作られた多孔質形状のもの、あるいはその他の多孔質形状のものでも良い。ただし、円筒状のローラー部を細い繊維状樹脂が絡みあって作られた多孔質形状のものにした場合は、その他のものと比べて、一回の塗装で超厚膜形エポキシ樹脂塗料を厚膜に極めて良好に塗ることができる。
以上のように、自然的な景観を醸し出すようにしたコンクリートブロック1を作製するためのコンクリートブロック用型枠10の製造方法にあっては、コンクリートブロック用型枠10の内面の一部又は全部に、塗装用ローラー20又は刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けるようにするが、このときの作業としては、塗装用ローラー20又は刷毛を用いて手作業により超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装するだけの手間や時間がほとんど掛からない極めて単純かつ容易な作業にすることができ、これにより、このコンクリートブロック用型枠10を用いることによって、コンクリートブロック1を短期間にかつ安価に作製することができる。
次に、本発明のコンクリートブロック用型枠の製造方法の別の例について説明すると、このコンクリートブロック用型枠は、前述のものと同様、底面板11と4つの側面板12とから上方が開放した有底箱状となり、その内面の一部である底面板11の上面に、塗装用ローラー20を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けるが、このとき、塗装する超厚膜形エポキシ樹脂塗料において、無機粒子材を混ぜ合わせて使用するようにする。

Claims (6)

  1. 内部にコンクリートを流し込み、養生した後に脱型することにより、コンクリートブロック1を作製する鋼製のコンクリートブロック用型枠において、
    その内面の一部又は全部に、塗装用ローラー20又は刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けたことを特徴とするコンクリートブロック用型枠。
  2. 前記超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して設ける超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を、300μm以上の厚さにしたことを特徴とする請求項1記載のコンクリートブロック用型枠。
  3. 前記超厚膜形エポキシ樹脂塗料に無機粒子材を混ぜ合わせ、この無機粒子材を混ぜ合わせた超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装用ローラー20又は刷毛を用いて塗装するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のコンクリートブロック用型枠。
  4. 内面の一部又は全部における超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設ける箇所に、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設ける前、ショットブラストによる粗面処理加工を施すようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のコンクリートブロック用型枠。
  5. 鋼製のコンクリートブロック用型枠10の内面の一部又は全部に、塗装用ローラー20又は刷毛を用いて超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装し、その表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成した超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けると共に、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設けたコンクリートブロック用型枠10の内部にコンクリートを流し込み、養生を行った後に脱型を行うことにより、表面に細かな凹凸模様又は筋模様を形成したコンクリートブロック1を作製するようにしたことを特徴とするコンクリートブロックの製造方法。
  6. 鋼製のコンクリートブロック用型枠10の内面の一部又は全部に、超厚膜形エポキシ樹脂塗料を塗装して超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設ける前、この超厚膜形エポキシ樹脂塗装層21を設ける箇所に、ショットブラストによる粗面処理加工を施すようにしたことを特徴とする請求項5記載のコンクリートブロックの製造方法。
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