JP2016215801A - オットマン及びオットマン付車両用シート - Google Patents

オットマン及びオットマン付車両用シート Download PDF

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進 八田
紀人 秋元
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Abstract

【課題】四節リンクのリンクを伸長、緊縮する構成では、構成の複雑化が避けられず、また、リンク間に衣服を巻き込むおそれがある。
【解決手段】オットマンフレームの回動に伴って回動されるセクターギヤ56にラチェット56bを形成し、セクターギヤのラチェットに噛合するラチェット58bをロックギヤ58に形成する。セクターギヤ、ロックギヤのラチェットはオットマンフレームを押し込む方向でのセクターギヤの回動を防止し、オットマンフレームを引き上げる方向でのセクターギヤの回動を許容する。セクターギヤのラチェットはロックギヤのラチェットよりも長く形成され、セクターギヤのラチェットの一部がロックギヤのラチェットに噛合する。そのため、ロックギヤのラチェットに噛合するセクターギヤのラチェット部分を変えれば、オットマンの保持位置が調整され、連続的に設定される。
【選択図】 図11

Description

本発明は、シートクッション前部に設けられて着座者の脚を支持するオットマン(レッグレスト)及びオットマン付車両用シートに関する。
着座者が楽な着座姿勢を保つために、着座者の脚部をのせるオットマン(レッグレスト)が知られており、通常、オットマンはシートのシートクッション前部に取付けられている。オットマンをシートクッションに配置すれば、シートクッションの着座位置で着座者はオットマンに足を伸ばし、脚部をのせて楽な着座姿勢を取ることができる。
オットマン付車両用シートにおいて、オットマンはシートクッション前部に回動可能に取付けられ、オットマン調整装置によって不使用時にはシートクッション下方の略垂直な格納位置(格納位置)に格納されている。そして、使用時にはシートクッション上面と略水平な保持位置まで回動される。
通常、オットマン調整装置として、リンク機構を伸長、緊縮する構成が広く知られている。たとえば、特開2014−004966号公報では、オットマン調整装置は第1リンク〜第4リンクからなる四節リンク(リンク機構)と、四節リンクを伸長(展開)する伸長機構と、四節リンクを緊縮する(引戻す)緊縮機構と、四節リンクの動きを規制するロック機構とを備えて構成されている。
特開2014−004966号公報の四節リンクにおいて、オットマンは、フットレストプレート取付け部にのせられ、第1リンクの前端はフットレストプレート取付け部の中間部に、第3リンクはフットレストプレート取付け部の後端にそれぞれ連結される。第2リンク、第3リンクは、その中間部で互いに連結され、第2リンクの後端はシートクッション下面の取付けブラケットの前端上部に、第3リンクの後端は第4リンクの前端にそれぞれ連結される。そして、第4リンクの後端は取付けブラケットの前端下部に連結されている。
第4リンクの後端を取付けブラケットの前端下部に連結する連結ピン(第4リンク連結ピン)が、ブラケットの前端下部に固定され、第4リンクの後端は第4リンク連結ピンに枢動自在に取付けられている。また、第1〜第3リンクの前後端、および、第4リンクの前端は、連結ピンによって枢動自在に連結されている。
ロック機構はコイル状のねじりばねからなるロックばね(付勢部材)を持ち、ロックばねは、第4リンク連結ピンに巻装され、ロックばねがねじり力のもとで第4リンクを枢動不能にロックしている。第4リンクが枢動不能にロックされることによって、四節リンクの動きが規制されて、オットマンは格納位置、または、保持位置にロックされる。
そして、たとえば、シートクッション側面に設けられた操作ノブや操作バーを操作すると、ロックばねのねじり力を緩める方向(ロックばねの外径を小さくする方向)にロックばねの先端が押圧されてロックばねによる第4リンクのロックが解除される。すると、四節リンク(リンク機構)は伸長、緊縮可能となり、たとえば、伸長機構のもとで四節リンクが伸長して、オットマンはシートクッション下方の格納位置からシートクッション前方の保持位置まで引き出される。また、緊縮機構のもとで四節リンクが緊縮されれば、オットマンはシートクッション前方の保持位置からシートクッション下方の格納位置まで押し込まれる。
リンク機構を伸長、緊縮する構成のオットマン調整装置では、リンク機構を伸長、緊縮することによって、着座者の脚を保持する保持位置、シートクッション下方の格納位置が、容易に調整され、任意の保持位置、格納位置が設定される。
特開2006−188210号公報では、保持スタンドが車両用シートのシートクッション前部下面に回動可能に取付けられ、シートクッション、車床の間でシートクッションを保持している。ここで、車両用シートは、シートクッションを跳ね上げて(チップアップして)、シートバックと着座面合わせしてシートクッションを格納するシート、いわゆるチップアップシートとなっている。
チップアップシートでは、シートクッション後端、シートバック下部の間にチップアップロック機構を備え、シートクッションは、略水平な着座位置と、跳ね上げられてシートバックと着座面合わせで折り畳まれた略垂直な格納位置(跳ね上げ位置)との間を回動され、チップアップロック機構によって着座位置、格納位置にロックされている。
保持スタンドは、左右に脚部を持ち、左右の脚部の先端(下端)を連結部で連結した略U字形状とされ、たとえば、中空パイプを折曲して一体成形される。保持スタンドは、左右の脚部の自由端がシートクッション下面に回動可能に取付けられており、シートクッションの非格納時、つまり、着座位置では、保持スタンドがフロア上に起立されてシートクッションを着座可能な略水平に保持する。そして、保持スタンドは、シートクッションの格納時(格納位置)では、シートバックと着座面合わせされたシートクッションの下面に折り畳まれてシートクッション下面と略水平に格納される。
特開2014−004966号公報 特開2006−188210号公報
オットマン付車両用シートにおいて、シートクッションの着座位置でオットマンを使用しなければ、オットマンはシートクッション下方に格納される。
しかし、保持スタンドがシートクッション前部下面に取付けられた車両用シート(チップアップシート)において、シートクッションの着座位置では、保持スタンドがフロア上に起立している。そのため、保持スタンドに邪魔されてオットマンをシートクッション下方に十分に押し込むことができず、略垂直な位置に格納できない。また、シートクッションの着座位置でオットマンの不使用時にはオットマンに邪魔されて、足を引いた着座姿勢が制約される。
さらに、シートクッションの格納位置(跳ね上げ位置)においても、保持スタンドがシートクッション下面に折り畳まれてシートクッションと略水平に格納されるため、保持スタンドに邪魔されてオットマンをシートクッション下方に格納できない。
そのため、オットマン付のチップアップシートにおいては、通常、オットマンはシートクッションと別体に形成されてシートクッションから取外し可能に構成される。そして、シートクッションをチップアップする(跳ね上げる)ときにはオットマンはシートクッションから取り外され、シートクッションを着座位置に戻すときにはシートクッションに取付けられる。
また、シートクッションが着座位置にあってオットマンを使用しなければ、オットマンによって着座姿勢が制約されることを避けるために、オットマンは取り外され、使用するときにシートクッションに取付けられる。
しかしながら、オットマンの着脱は迅速に行えず、オットマンの利便性を損ねている。また、取外し可能なオットマンにおいては、構成の複雑化が避けられない。
剛性を高めたチップアップロック機構によってシートクッションを着座位置に保持すれば、保持スタンドがなくても、着座者が着座したシートクッションを略水平なその着座位置に保持できる。そして、保持スタンドがなければ、保持スタンドに邪魔されることなく、オットマンをシートクッション下方に格納でき、オットマンはシートクッションと一体的に構成できる。
しかし、特開2014−004966号公報のように、四節リンク(リンク機構)の第1リンク〜第4リンクを伸長、緊縮して、オットマンを引き出し、引き戻す構成のオットマン調整装置では、構成の複雑化が避けられない。
また、引き出し、または、引き戻される第1リンク〜第4リンクの間に着座者の衣服を巻き込むおそれがある。
本発明は、構成が簡単で着座者の衣服を巻き込むことなく保持位置、格納位置が調整、設定されるオットマンの提供を目的としている。
また、本発明は、オットマンの構成が簡単で着座者の衣服を巻き込むことなくオットマンの保持位置、格納位置が調整、設定されるオットマン付車両用シートの提供を別の目的としている。
本発明では、オットマンフレームの回動に伴って回動されるセクターギヤにラチェットを形成し、セクターギヤのラチェットに噛合するラチェットをロックギヤに形成している。セクターギヤのラチェットはロックギヤのラチェットよりも長く形成され、ロックギヤのラチェットに噛合するセクターギヤのラチェット部分を変えることによって、オットマンの保持位置が調整、設定となっている。
すなわち、上記目的を達成するために、本発明では、シートクッション前部に回動可能に取付けられ、着座者の脚がのせられる保持位置と、シートクッション下面方向に押し込まれて格納される格納位置とがオットマン調整装置によって、調整、設定されるオットマンにおいて、オットマン調整装置は、シートクッションの左右のサイドフレーム間に回動可能に架設された連結ロッドと一体的に回動され、その引き上げ、押し込みによってオットマンの位置が調整、設定されるオットマンフレームと、周面の一部に形成されたラチェットを有し、シートクッションのサイドフレームの一方に回動可能に取付けられ、連結ロッドの一端がその側面に固定されることによって、オットマンフレームの回動に伴って回動されるセクターギヤと、セクターギヤのラチェットに噛合可能なラチェットを周面に有し、シートクッションのサイドフレームの一方に回動可能に取付けられたロックギヤと、ロックギヤのラチェットがセクターギヤのラチェットに噛合する方向の付勢力をロックギヤに加える付勢部材と、を備え、セクターギヤ、ロックギヤのラチェットは、オットマンフレームを押し込む方向でのセクターギヤの回動を防止してセクターギヤをロックし、オットマンフレームを引き上げる方向でのセクターギヤの回動を許容するものであり、セクターギヤのラチェットはロックギヤのラチェットよりも長く形成されて、セクターギヤのラチェットの一部がロックギヤのラチェットに噛合し、セクターギヤの一端部のラチェットがロックギヤのラチェットに噛合する位置から、セクターギヤの他端部のラチェットがロックギヤのラチェットに噛合する位置までの範囲で、オットマンフレームを押し込む方向でのセクターギヤの回動を防止し、セクターギヤをロックして、オットマンフレームを引き上げる方向でオットマンの保持位置が調整、設定され、付勢部材の付勢力に抗してロックギヤを回動させて、ロックギヤ、セクターギヤのラチェットの噛合を解除し、セクターギヤをロックオフさせて、オットマンフレームを押し込む方向にセクターギヤを回動して、セクターギヤ、ロックギヤのラチェットの噛合可能な範囲で、ロックギヤを回動させ、ロックギヤのラチェットをセクターギヤのラチェットに噛合させてセクターギヤをロックオフして、オットマンフレームを押し込む方向でオットマンの保持位置が調整、設定されている。
本発明では、オットマンフレームの回動に伴ってセクターギヤが回動され、セクターギヤの回動によって、ロックギヤのラチェットに噛合するセクターギヤのラチェット部分を変えて、オットマンの保持位置が調整、設定されており、簡単な構成でオットマンの位置が調整、設定できる。
また、オットマンフレームの回動に伴ったセクターギヤの回動によって、オットマンの保持位置が調整、設定されており、リンクを引き出し、または、引き戻していないため、オットマンの保持位置の調整、設定において、着座者の衣服を巻き込まれるおそれがない。
本発明の一実施例に係るオットマン付車両用シートの側面図を示す。 シートクッションフレームの斜視図を示す。 シートクッションフレームに組み込まれるオットマンの斜視図を示す。 オットマンの概略分解斜視図を示す。 オットマンの右部分の分解斜視図を示す。 オットマンのフレーム(オットマンフレーム)および左部分の分解斜視図を示す。 (A)は右のブラケットの斜視図、(B)ロック解除レバーの斜視図をそれぞれ示す。 (A)はセクターギヤの平面図、(B)はロックギヤの平面図をそれぞれ示す。 (A)(B)は図5の矢視A、Bから見たオットマン調整装置の平面図をそれぞれ示す。 右方から見たオットマンの一連の動きの模式図を示す。 (A)(B)は、略垂直なオットマンの格納位置C1、中間位置Bでのセクターギヤ、ロックギヤ、ロック解除レバーの平面図をそれぞれ示す。 シートクッションと略水平なオットマンの保持位置Aでのセクターギヤ、ロックギヤ、ロック解除レバーの平面図を示す。 シートクッション下面と略水平な格納位置C2でのセクターギヤ、ロックギヤ、ロック解除レバーの平面図を示す。 (A)は、保持位置Aでロック解除レバーがフルストローク引き上げられたときのセクターギヤ、ロックギヤ、ロック解除レバーの平面図を示し、(B)は、保持位置Aからオットマンが押し込まれたときのセクターギヤ、ロックギヤの平面図を示す。 (A)は実施例2における図9(B)に対応するオットマン調整装置の平面図、(B)はセクターギヤの平面図をそれぞれ示す。
オットマンフレームの回動に伴って回動されるセクターギヤにラチェットを形成し、セクターギヤのラチェットに噛合するラチェットをロックギヤに形成している。セクターギヤ、ロックギヤのラチェットはオットマンフレームを押し込む方向でのセクターギヤの回動を防止してロックし、オットマンフレームを引き上げる方向でのセクターギヤの回動を許容する。そして、セクターギヤのラチェットはロックギヤのラチェットよりも長く形成されて、セクターギヤのラチェットの一部がロックギヤのラチェットに噛合するため、ロックギヤのラチェットに噛合するセクターギヤのラチェット部分を変えれば、オットマンの保持位置が調整されて、連続的に設定される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係るオットマン付車両用シートの側面図、図2はシートクッションフレームの斜視図をそれぞれ示す。なお、前後左右はドライバーシートに着座したドライバーから見た方向をいい、Fr、Rr、L、Rで示す。
図1、2に示すように、車両用シート10は、ベース部材、たとえば、ライザー11に取付けられたシートバック12と、シートバックにその後端が回動可能に連結されたシートクッション14とを備えてフロア(車床)16の上に配置されている。そして、ヘッドレスト12hがシートバック12の上端に昇降可能に設けられている。また、オットマン50がシートクッション14の前端部に回動可能に取付けられている。
シートクッション14の着座位置で、たとえば、シートクッションと略水平な位置(保持位置)のオットマン50に足を伸ばし、脚部をのせて着座者は楽な着座姿勢を取ることができる。
実施例では、フロア16に、スライドレール装置20の固定レール、すなわちロアレール20Loがブラケットを利用してボルト止めされ、ベース部材(ライザー11)は可動レール、すなわちアッパーレール20Upの上に配置されてシート10が前後方向に移動可能に構成されている。
シートバック12、シートクッション14は、いずれも、骨格となるフレーム(シートバックフレーム、シートクッションフレーム)にウレタンフォームなどの発泡成形材からなるシートパッドを載せ、通気性のあるトリムカバーでシートパッドを覆ってそれぞれ形成されている。
シートクッション14のフレーム(シートクッションフレーム)、シートバック12のフレーム(シートバックフレーム)は、たとえば以下のような構成とされる。
シートクッション14のフレーム(シートクッションフレーム)は、左右一対のサイドフレーム14S(14S−R、14S−L)と、フロントフレーム14Frと、リヤフレーム14Rrとを有し、左右のサイドフレームは鋼板をプレス加工して形成されている。実施例では、フロントフレーム14Fr、リヤフレーム14Rrはいずれも鋼管から成る中空の連結ロッド(フロントロッド、リヤロッド)とされ、フロントロッドが左右のサイドフレームの前端部に、リヤロッドが左右のサイドフレームの中間部にそれぞれ連結される。そのため、シートクッションフレームは略矩形に構成される。
シートバック12のフレーム(シートバックフレーム)もシートクッションフレームと同様に形状に構成されている。
すなわち、シートバックフレームは、左右一対のサイドフレーム12Sと、アッパーフレーム12Upと、ロアフレーム(図示しない)とを有し、左右のサイドフレームは鋼板をプレス加工して形成されている。たとえば、アッパーフレーム12Up、ロアフレームはいずれも鋼管から成るアッパーロッド、ロアロッドとされ、アッパーロッドが左右のサイドフレーム12の上端部を、ロアロッドが中間部をそれぞれ連結して、シートバックフレームは略矩形に構成される。
ライザー11は左右一対のサイドフレーム11Sを持ち、シートバックフレームの左右のサイドフレーム12の下端がライザーのサイドフレームにそれぞれ回動可能に連結されている。
実施例では、リクライニング装置(図示しない)がシートバックフレームのサイドフレーム下端に設けられており、リクライニングシャフト12aが一対のサイドフレーム11Sの間に配置されて、シートバックの回動軸を兼ねている。
リクライニング装置がシート10に装着されているため、シートバック12は任意の傾動位置に設定、ロックされる。
シートクッションフレームの左右一対のサイドフレーム14S−L、14S−Rの後半部は、たとえば、後方に行くに伴って上方に湾曲した形状にいずれも成形されている。サイドフレーム14S−L、14S−Rの後端は、たとえば、シートバックフレームのサイドフレーム12Sの全長に対して下から略1/3高さでサイドフレーム12Sにピン(回動軸)14pによって連結されている。そのため、シートクッションフレームは、ピン14pを回動中心としてシートバック12に対して回動できる。
本発明ではシート10はチップアップシートとされ、図1に一点鎖線で示すように、シートクッション14は跳ね上げられ(チップアップされ)、シートバック12と着座面合わせで格納される。
シート10は、シートバック12に対するシートクッション14の回動を規制する2つのチップアップロック機構30を備え、チップアップロック機構はシートバック、シートクッションの間で左右のサイドにそれぞれ取付けられて、シートクッションを介して伝達される着座者の荷重を左右サイドで分担して受けている。2つのチップアップロック機構30が着座者の荷重を左右サイドで分担して受けているため、着座者の荷重が左右いずれのサイドにも偏って作用しない。そのため、チップアップロック機構30を破損させることなく、シートクッション上の着座者の荷重を受け止めることができ、保持スタンドを用いることなく、略水平な着座位置にシートクッション14を保持できる。
図3はシートクッションフレームに組み込まれるオットマンの斜視図を示す。
オットマン50は、シートクッションフレームの左右のサイドフレーム14S−L、14S−Rの前端に回動可能に取付けられている。
オットマン50はオットマンフレーム70Fを持ち、オットマンフレームは、左右の脚部70F−L、70F−Rを有し、その左右の脚部の先端を連結部70F−Cで連結した略U字形状とされ、たとえば、中空パイプを折曲して一体成形される。
図4はオットマンの概略分解斜視図、図5はオットマンの右部分の分解斜視図、図6はオットマンのフレーム(オットマンフレーム)および左部分の分解斜視図をそれぞれ示す。
オットマン50はオットマンの回動位置を調整するオットマン調整装置52を具備し、オットマン調整装置は左右のブラケット54L、54R、セクターギヤ56、ロックギヤ58、ギヤ押えプレート60、ロック解除レバー62、2つの付勢部材64a、64bを備えている。
まず、オットマン調整装置52の各構成部材について順次説明する。
図4〜図6に示すように、左右のブラケット54L、54Rは、たとえば、鋼板をプレス加工して、一端の開口した矩形箱形状に成形されている。そして、左のブラケット54Lはその前半部が幅広とされ、幅広の前半部に通し孔54L−1が形成されている。
図7(A)は右のブラケットの斜視図を示す。図4〜図6に加えて図7(A)を見るとよくわかるように、右のブラケット54Rの上半部には3つの通し孔54R−1〜54R−3がほぼ横一列に形成され、中間部には1つの通し孔54R−4、2つの略矩形の通し孔54R−5、54R−6が形成され、下半部には4つの通し孔54R−7〜54R−10が形成されている。さらに、右のブラケット54Rの下端の一部が膨出され、その膨出部に1つの通し孔54R−11が形成されている。
図7(B)はロック解除レバーの斜視図を示す。
図5、図7(B)に示すように、ロック解除レバー62は、たとえば、鋼板をプレス加工して左右の端が段付きの略長方形状とされ、大きな段付形状に成形された一端(右端)に上方に伸びたレバー62aが一体に成形され、レバーの上端を直角に折曲して、係止片62a’が成形されている。
また、上方に伸びた延出部62bが他端(左端)と一体に成形され、通し孔62−12が他端の先端に、通し孔62−13が延出部の先端にそれぞれ形成されている。また、通し孔62−6が延出部62bに形成され、通し孔62−6の下方に通し孔62−6が形成されている。この通し孔62−6は略矩形とされ、ガイド溝となる。
付勢部材64bは、たとえば、引張コイルばねとされ、その端64b−1、64b−2をロック解除レバー62、右のブラケット54Rにそれぞれ係止されて、ロック解除レバー、ブラケットの間に張設される。
図8(A)はセクターギヤの斜視図、図8(B)ロックギヤの平面図をそれぞれ示す。
図5、図8(A)に示すように、セクターギヤ56は、軸支孔となる通し孔56−3を持つ略円形形状とされ、周面の一部にラチェット56bが形成され、ラチェットの一方の端(時計回りで左端の歯)に隣接して係合部56cがセクターギヤの周面に設けられている。係合部56cは、たとえば、セクターギヤの周面から突出した半円形に満たない部分円形の突起とされる。さらに、略L字状部56dがラチェット56bと反対側に形成され、係合部56c側で周面から略直角に立ち上がった係合部56d−1が略L字状部の側面に形成されている。
略L字状部56d、ラチェット56bの間に2つの係合部56e、56fが形成されている。
たとえば、略L字状部56dに隣接する係合部56eは、略L字状部56dを背後に持つ略U字形状の溝56e−1と、溝の手前に位置し、溝側の面56e−21が略直角に周面から立ち上がり、反対側の面56e−22が緩やかな斜面である突起56e−2とを有している。また、ラチェット56bに隣接する係合部56fは、ラチェット56側の面56f−1はセクターギヤの周面に対して略直角に立ち上がった突起となっている。ここで、ラチェット56bの右端から係合部56fの間および係合部56f、56eの間のセクターギヤの周面は、ラチェット56bの歯先円56o1でなくそれより小径の歯底円56o2と同じ径とされ、係合部56e側の係合部56fの面56f−2は、歯底円56o2の周面に吸収される緩やかな面となっている。なお、参照符号56oは基準円を示す。
図8(A)において、A−A断面で示すように、たとえば、プレス加工によってその表面が環状に押圧されて、対応する環状の突起56’がセクターギヤの裏面に成形されている。
図5、図8(B)に示すように、ロックギヤ58は、3つの辺58a1〜58c1を持ち、その先端が二股状のT字形状に形成されている。そして、軸支孔となる通し孔58−2が略中央部に形成され、セクターギヤのラチェット56bに噛合するラチェット58bが辺58b1の端に隣接して周面に形成されている。ラチェット58bの形成された辺58b1の先端と、ラチェットを挟んだ他の辺58a1の先端とは、たとえば、いずれもフック形状とされ、2つのフック58g1、58g2は、セクターギヤ56の回動を規制、または防止するするロック部として機能する。ラチェット側のロック部(フック)58g1の面(左面)は先端が傾斜面58g1−1とされ、ラチェット側のロック部(フック)58g2の面(右面)58g2−1は根元が傾斜面58g2−1となっている。また、残る辺58c1の先端に通し孔58−7が形成されている。
円柱形状のボス58−6が、たとえば、打ち出し加工で、ラチェット58bの下方でロックギヤ58から突出してその表面に成形され、ガイドピンとなる。
セクターギヤ、ロックギヤのラチェット56b、58bは、オットマンフレームを押し込む方向でのセクターギヤの回動を防止してロックし、オットマンフレームを引き上げる方向でのセクターギヤの回動が許容するように歯が形成されている。そして、セクターギヤのラチェット56bはロックギヤのラチェット58bよりも長く形成されており、ロックギヤのラチェットの一部がロックギヤのラチェットに噛合する。
図5に示すように、付勢部材64aは、たとえば、2つの端64a−1、64a−2を持つねじりばねとされ、その一端がロックギヤの通し孔58−7に係止される。
通し孔58−7は、実施例では、略楕円形状に形成されているが、ねじりばねの一端64a−1が係止されれば足り、その形状は略楕円形状に限定されない。
ギヤ押えプレート60は、たとえば、鋼板をプレス加工して、3つの段付の脚を持つ板状に成形され、軸支孔となる通し孔60−2が上部に形成され、通し孔60−1、60−8、60−9が3つの脚の先端にそれぞれ形成されている。
図9(A)(B)は図5の矢視A、Bから見たオットマン調整装置の平面図をそれぞれ示す。
オットマン調整装置52は、たとえば、以下のように組立てられる。
まず、シートクッションフレームの右のフロントロッド(連結ロッド、フロントフレーム)14Frに、右のブラケット54Rが溶着される。
ロック解除レバー62がブラケット54Rの外側(右側)に配置され、リベット61−11が、ロック解除レバーの通し孔(軸支孔)62−11、ブラケットの通し孔54R−11に挿通され、かしめられて、ロック解除レバーがブラケット54Rの外側にリベット61−11を回動軸として回動可能に取付けられる。
ロック解除レバー62をブラケット54Rの外側に取付けてから、付勢部材(ねじりばね)64a、セクターギヤ56、ロックギヤ58がブラケット54Rの内側(左側)に、ギヤ押えプレート60を利用して取付けられる。
すなわち、取付けボルト61−3がブラケットの通し孔54R−3、セクターギヤの通し孔(軸支孔)56−3に挿通され、かしめられて、セクターギヤ56がブラケット54Rに取付けボルト61−3を回動軸として回動可能には取付けられる。
それから、付勢部材(ねじりばね)64aは、図9(A)に示すように、その一端64a−1がロックギヤの通し孔58−7に、他端64a−2がブラケット54Rの通し孔54R−7にそれぞれ係止されて、ブラケット54R、ロックギヤの間に配置される。
そして、リベット61−2が、ブラケットの通し孔54R−2、ロックギヤの通し孔58−2(軸支孔)に挿通される。ここで、セクターギヤ56、ロックギヤ58は、ラチェット56b、58bが噛合可能に対向するように同列に配置され、ロックギヤは、ばね64aによってラチェット58bがセクターギヤのラチェット56bと噛合する方向に付勢される。
なお、付勢部材64aは、ロックギヤのラチェット58bをセクターギヤのラチェット56bと噛合する方向にロックギヤ58を付勢させる付勢力を生じるものであれば足り、ねじりばねに限定されない。
それから、リベット61−2にギヤ押えプレートの通し孔60−2を挿通させながら、リベット61−1、61−8、61−9が、ブラケットの通し孔54R−1、54R−8、54R−9、ギヤ押えプレートの通し孔60−1、60−8、60−9に挿通され、かしめられる。そして、ギヤ押えプレートの通し孔(軸支孔)60−2を挿通していたリベット61−2がかしめられて、ロックギヤ58がリベット61−2を回動軸として回動可能に取付けられる。
このようにして、ギヤ押えプレート60が、セクターギヤ56、ロックギヤ58を覆って、ブラケット54Rに開口側(左側)から取付けられ、セクターギヤ、ロックギヤはギヤ押えプレート60、ブラケット54Rの間に回動可能に配置される。
ここで、ロックギヤのボス58−6は、ブラケットの略矩形の通し孔54R−6を挿通して突出する。
図5、図9(B)に示すように、ロック解除レバー62が、ブラケット54Rの外側に配置され、リベット61−11が、ロック解除レバーの通し孔(軸支孔)62−11、ブラケットの通し孔54R−11を挿通し、かしめられる。それによって、ロック解除レバー62は外側からブラケット54Rに回動可能に取付けられる。
上述のブラケットの略矩形の通し孔54R−5は係止片54R−5’を形成するための打ち抜き孔となっている。そして、付勢部材(引張コイルばね)64bは、その一端64b−1がロック解除レバーの通し孔(係止孔)62−12に、他端64b−2がこの係止片54R−5’にそれぞれ係止されて、ロック解除レバー、ブラケット54Rの間に張設される。そのため、回動軸であるリベット61−11の回りでロック解除レバー62を図9(B)において時計方向に付勢する付勢力Pbがロック解除レバーに加えられる。
なお、先端に係止孔62−12の形成されたロック解除レバー62の端は、係止孔への付勢部材64bの一端64b−1の係止を考慮してブラケット54Rから離反する方向に僅かに段付き形状に成形されている(図7(B)参照)。
ここで、ロック解除レバー62がブラケット54Rに取付けられると、ブラケットの通し孔54R−6から突出するロックギヤのボス58−6は、ロック解除レバーの通し孔62−6に挿通されている。そのため、セクターギヤのボス58−6は、付勢部材64bによって、ロック解除レバーの略矩形の通し孔の上縁に押圧され、係合される。
ロック解除レバー62は、ロックを解除するために引き上げられ、リベット61−11を回動軸として図9(B)において反時計方向に回動する。付勢部材64bは、ロック解除レバー62の引き上げに抗する付勢力Pb、いいかえれば、ロック解除レバーを図9(B)において時計方向に付勢する付勢力を生じるものであれば足り、引張コイルばねに限定されない。
図6に示すように、トーションバー78の一端78aはジグザグに折曲され、他端78bは略直角に折曲されている。そして、トーションバー78は、ねじられた状態でフロントロッド14Fr、シートクッションフレームのサイドフレーム14S−Lの間に架設されることによって、フロントロッドにねじり力が加えられる。
たとえば、ジグザグに折曲されたトーションバーの一端78aが、フロントロッド14Frの左端からその内部に挿入され、(後述するカラーの変形部に)係止される。そして、トーションバーの他端の略直角の折曲端78bをねじってトーションバー78にねじりを加えながら、折曲端をシートクッションフレームの左のサイドフレーム14S−Lに係止することにより、フロントロッド14Frにねじり力が加えられる。このねじり力によって、フロントロッド14Frに溶着されたオットマンフレーム70Fはシートクッション下面方向に付勢される。
オットマンフレーム70Fについて述べると、図4、図6に示すように、一端部にねじがなく、他端部にねじが切られたフランジ付ピン72L、72Rのねじのない端部が、(中空の)オットマンフレームの左右の脚部70F−L、70F−Rに挿入され、ピンが脚部に溶着される。そして、カラー74L、74Rがピン72L、72Rのねじ付端部に被せられ、ナット76L、76Rをねじ付端部に螺着してカラーがオットマンフレーム70Fに回動可能に取付けられる。それから、直交する方向でカラー74L、74Rにフロントロッド14Frが溶着される。そして、オットマンフレーム70Fにシートパッドを被せ、パッドをトリムカバーで被覆して、オットマン50が形成される。
直交する方向でカラー74L、74Rにフロントロッド14Frが溶着されているため、フロントロッドの回動に伴って、オットマンフレーム70Fはフロントロッドを回動軸として回動する。
なお、十分な溶着面積を確保するように、カラー74L、74Rの円弧に対応した形状に、フロントロッド14Frの溶着部は変形される。
上記のように、セクターギヤ56が右のブラケット54Rに回動可能に取付けられ、図8(A)のA−A断面に示すように、フロントロッド14Frの右端がセクターギヤの裏面の突起56’に溶着されている。また、フロントロッド14Frの左端が左のブラケットの通し孔54L−1に挿通されて、フロントロッドが左右のブラケット54L、54Rの間に配置されている。そして、直交する方向でカラー74L、74Rにフロントロッド14Frが溶着されている。
つまり、セクターギヤ56にフロントロッド14Frが溶着され、フロントロッドにオットマンフレーム70Fが溶着されて、セクターギヤ、フロントロッド、オットマンフレームが一体的に回動可能となっている。そのため、セクターギヤ56をロックすれば、オットマンフレーム70F、つまりは、オットマン50もロックされる。逆に、セクターギヤ56がロックオフされて、回動可能であれば、オットマンフレーム70F、つまりは、オットマン50の引き上げ、または、(シートクッション下面方向に)押し込まれてフロントロッド14Frの回りで回動すれば、オットマンフレーム(オットマン)の回動に伴って、セクターギヤ56が回動され、それによって、オットマン50の位置が調整、設定される。
以下、オットマン調整装置52によるオットマン50の位置(回動位置)の調整、設定について説明する。
図10は、右方から見たオットマンの一連の動きの模式図を示す。この図10は、図1に示す左方から見たオットマンの一連の動き反転させたものに該当する。
本発明では、図1、図10に示すように、オットマン50は、シートクッション前方のシートクッション14と略水平に位置して着座者の脚部がのせられる保持位置Aと、シートクッション下方の格納位置Cとの間を回動可能に構成されている。
実施例では、格納位置Cとして、シートクッションと略垂直にオットマン50を格納する格納位置C1と、格納位置C1を越えてシートクッション下面と略水平にオットマン50を格納する格納位置C2とが設定可能となっている。
また、保持位置は、シートクッション14と略水平な保持位置Aだけでなく、保持位置Aから一定の範囲で、たとえば、中間位置Bまでの間でシートクッション14に対して傾斜した保持位置を任意に設定できる。
略水平な保持位置Aは傾斜がゼロの傾斜位置としてとらえることもでき、保持位置Aから中間位置Bの間でシートクッション14に対して傾斜した保持位置を任意に設定できると言い換えられる。
図11(A)(B)は、略垂直なオットマンの格納位置C1、中間位置Bでのセクターギヤ、ロックギヤ、ロック解除レバーの平面図をそれぞれ示す。図12はシートクッションと略水平なオットマンの保持位置Aでのセクターギヤ、ロックギヤ、ロック解除レバーの平面図を示す。
たとえば、オットマン50は略垂直な格納位置C1に通常、位置し、この位置(格納位置C1)が基準位置とされる。
まず、オットマン50を基準位置(格納位置C1)から引き上げる方向の動きについて述べる。
図11(A)において、付勢部材(ねじりばね)64aの付勢力Paがロックギヤ58に加えられている。つまり、ロックギヤのラチェット58b、セクターギヤのラチェット56bを噛合させる方向の付勢力Paがロックギヤに加えられ、ロックギヤは回動軸(リベット)61−2の回りで反時計方向に付勢されている。
また、回動軸であるリベット61−11の回りでロック解除レバー62を時計方向に付勢する付勢力Pbが、付勢部材(引張コイルばね)64bによってロック解除レバーに加えられている。
ここで、ブラケット54Rの通し孔54R−6から突出するロックギヤのボス58−6は、ロック解除レバーの通し孔62−6に挿通されている。そのため、付勢力Pbによって、セクターギヤのボス58−6はロック解除レバーの略矩形の通し孔62−6の上縁、たとえ上端の左端に押圧され、係合される。通し孔62−6の上縁にボス58−6が押圧、係合されることによって、ロック解除レバー62は、略水平な初期位置に維持される。
セクターギヤのガイドピン(ボス)58−6、ロック解除レバーのガイド溝(通し孔)62−6の係合によって、セクターギヤ56の動きがガイドされている。
セクターギヤの係合部(突起)56fはラチェット側にセクターギヤの周面から略直角に立ち上がった面56f−1を持っており、格納位置C1では、この面がロックギヤのラチェット58bの右端に当接されている。そのため、時計方向でのセクターギヤ56の回動が規制される。そのため、オットマンフレーム70Fの押し込み(時計方向の回動)が規制されて、オットマン50は格納位置C1に格納、維持される。
格納位置C1からオットマン50を引き上げると、図11(A)において、ロックギヤのラチェット58bをセクターギヤ56の周面に摺接させながら、セクターギヤは反時計方向に回動する。そして、ロックギヤのラチェット58bにセクターギヤのラチェット56bの一端(右端)の一連の歯が対向する位置までセクターギヤ56が回動すると、図11(B)に示すように、ラチェット56b、58bが直ちに螺合して、セクターギヤは時計方向に回動不能となり、ロックされる。この位置が中間位置Bとなる。
中間位置Bでは、ラチェット56b、58bが螺合して、セクターギヤの時計方向の回動、つまりは、下降する方向のオットマン50の回動が防止され、着座者が脚をのせてもオットマンは回動せず、中間位置Bは最も傾斜した保持位置(最下方の保持位置)に対応する。
ラチェット56b、58bの噛合はセクターギヤの時計方向の回動を防止するが、反時計方向のセクターギヤの回動は許容するため、オットマン50を引き上げることはできる。オットマン50を引き上げると、その引き上げに伴ってセクターギヤ56が反時計方向に回動する。そして、セクターギヤのラチェット56bの歯が一歯ずつずれて、ロックギヤのラチェット58bに噛合し、オットマン50が一段ずつ引き上げられる。そのため、セクターギヤのラチェット56bの他端(左端)の一連の歯がロックギヤのラチェットに対向して噛合するまで、セクターギヤ56が連続的にロックできる。
セクターギヤのラチェット56bの他端(左端)の一連の歯が、ロックギヤのラチェット58bに対向し、噛合されると、ロックギヤのロック部(フック)58g2にセクターギヤの壁面56d−1が当接して、セクターギヤの回動、つまりは、オットマン50の引き上げが防止される。ロックギヤのロック部(フック)58g2に、セクターギヤの略垂直な壁面56d−1が当接してセクターギヤ56の回動が防止される位置では、オットマン50は、シートクッション14と略水平な位置まで引き上げられており、この位置が保持位置A(最上方の保持位置)に相当する(図12参照)。
このように、保持位置A、中間位置Bの間では、ラチェット56b、58bが螺合してセクターギヤ56をロックしてオットマン50が押し込み不能となるとともに、オットマンは引き上げ可能であるため、オットマンを引き上げれば、任意の傾斜角度の保持位置が保持位置A、中間位置Bの間に設定できる。そのため、着座者は、好みの傾斜の保持位置に設定してオットマン50に脚部をのせて楽な姿勢で着座できる。
また、ロックギヤのラチェット58bに噛合するセクターギヤのラチェット56bの歯を一歯ずつずらしながらセクターギヤを回動させてオットマン50が一段ずつ引き上げられ、傾斜の異なる位置が微調整され、保持位置が細かく連続的に設定できる。
次に、オットマン50を基準位置(格納位置C1)から押し込む方向の動きについて述べる。図13はシートクッション下面と略水平な格納位置C2でのセクターギヤ、ロックギヤ、ロック解除レバーの平面図を示す。
図11(A)に示す格納位置C1では、セクターギヤの係合部(突起)56fはラチェット側にセクターギヤの周面から略直角に立ち上がった面56f−1を持っており、格納位置C1では、係合部56fの略直角に立ち上がった面が、ロックギヤのラチェット58bの右端に当接して、時計方向でのセクターギヤ56の回動を規制している。
しかし、セクターギヤ、ロックギヤのラチェット56b、58bは、オットマンフレームを押し込む方向でのセクターギヤの回動を防止してロックし、オットマンフレームを引き上げる方向でのセクターギヤの回動が許容するように歯が形成されている。そして、係合部56fの略直角に立ち上がった面56f−1に当接するラチェット58bの歯面は、円弧面となっている。
そのため、格納位置C1でオットマン50を強く押し込むと、係合部56fがラチェット58bを押圧し、ロックギヤ58が回動軸(リベット)61−2の回りで時計方向に僅かに回動して、ラチェット58bがセクターギヤの係合部56fと当接しない位置に逃げる。
オットマン50を強く押し込んでチェット58bが係合部56fと当接しない位置に逃げれば、セクターギヤ56は時計方向に回動でき、シートクッションの下面方向へのオットマン50の押し込みが可能となる。そして、オットマン50を押し込めば、押し込みに伴ってセクターギヤ56が時計方向に回動され、やがて、セクターギヤ周面の係合部56eの突起56e−2がロックギヤのロック部(フック)58g1に当接される。
しかし、突起56e−2は係合部56f側で緩やかな面56e−22となっているため、ロック部58g1を押しのけ、ロック部が略U字形状の溝56e−1に入り込み、溝の背後の面56d’がロック部に当接して、セクターギヤの時計方向の回動が防止される。
図13に示すように、ロック部58g1が略U字形状の溝56e−1に入り込んで溝の背後の面56d’がロック部に当接して、セクターギヤの時計方向の回動が防止されると、オットマン50をそれ以上押し込むことができない。
溝56e−1側で突起56e−2の面56e−21は、セクターギヤの周面から略直角に立ち上がっている。そのため、この面56e−21がロック部58g1に当接して、反時計方向でのセクターギヤ56の回動を防止し、引き上げ、押し込みの双方が防止されて、オットマン50はこの位置に維持される。この位置がシートクッション下面と略水平な格納位置C2であり、オットマンは格納位置C2に格納される。
図1に示すように、シートクッション14が略水平な着座位置にある場合だけでなく、シートクッションが跳ね上げられて(チップアップされて)シートバックと着座面合わせで折り畳まれてロックされた場合においても、オットマン50は格納位置C2に格納される。
格納位置C2から格納位置C1にオットマン50を戻すには、オットマン50を強く引き上げればよい。
ロック部58g1は、ラチェット58b側の面(左面)58g1−1の先端が斜面となっている。そのため、オットマン50を強く引き上げると、その引き上げに対応してセクターギヤの突起56e−2の略直角な面56e−21がロック部58g1の斜面58g1−1を強く押圧し、ロックギヤ58が回動軸(リベット)61−2の回りで時計方向に回動して、ロックギヤのロック部58g1がセクターギヤの溝56e−1から離脱する。すると、ロック部58g1に邪魔されることなく、セクターギヤ56が反時計方向に回動可能となり、オットマン50が自由に引き出される(引き上げられる)。
そして、セクターギヤの係合部56fがロックギヤのラチェット58bの右端の歯に係合するまで、オットマン50を引き上げ、セクターギヤ56を時計方向に回動させると、図11(A)に示す格納位置C1にオットマン50は引き上げられ、格納位置C1に格納される。
次に、保持位置Aからオットマン50を押し込んで格納位置C1に戻す動きについて述べる。セクターギヤ、ロックギヤのラチェット56b、58bは、オットマンフレーム70Fを押し込む方向でのセクターギヤ56の回動を防止し、セクターギヤをロックする。そのため、ロック解除レバー62を操作して、セクターギヤ56をロックオフにすることが必要となる。
すなわち、保持位置Aを示す図12において、ロック解除レバー62が引き上げられる。すると、ロック解除レバーのガイド溝(通し孔)62−6の縁がロックギヤのガイドピン(ボス)58−6を押圧する。そして、ロックギヤ58が回動軸(リベット)61−2の回りで時計方向に回動して、ロックギヤのラチェット58bがセクターギヤのラチェット56bから離反され、ラチェット56b、58bの噛合が解除されて、セクターギヤがロックオフされる。
ロックギヤのラチェット58bがセクターギヤのラチェット56bから離反され、セクターギヤをロックオフとした状態で、オットマン50を押し込んでセクターギヤ56が時計方向に回動される。
ロックギヤのラチェット58bにセクターギヤのラチェット56bの他端(左端)の一連の歯が対向する位置(保持位置A)から一端(右端)の一連の歯が対向する位置(中間位置B)まで、任意の位置でロック解除レバー62の引き上げを止める。すると、付勢部材(ねじりばね)64aの付勢力Paによってロックギヤ58は反時計方向に回動して、ラチェット58bがセクターギヤのラチェット56bに噛合する。ラチェット56b、58bの噛合によって、セクターギヤ56は時計方向に回動不能となり、ロックされる。
つまり、保持位置Aから、ラチェット56b、58bが対向する範囲の下限であるラチェット56bの右端部(一端(右端)の一連の歯)がラチェット58bに噛合する図11(B)に示す中間位置Bまで、任意の傾斜角度の保持位置が、ロック解除レバー62の引き上げを止めるタイミングによって、図10に示すように、微調整され、細かく連続的に設定される。
図14(A)は、保持位置Aでロック解除レバーがフルストローク引き上げられたときのセクターギヤ、ロックギヤ、ロック解除レバーの平面図を示す。また、図14(B)は、保持位置Aからオットマンが押し込まれたときのセクターギヤ、ロックギヤの平面図を示す。
保持位置Aから中間位置Bまでの間で任意の傾斜位置を設定しない場合には、保持位置Aを示す図12において、ロック解除レバー62が最大限(フルストローク)引き上げられる。
ロック解除レバー62がフルストローク引き上げられると、ガイド溝62−6の縁に押圧されているガイドピン(ボス)58−6はガイド溝の縁に沿って移動し、ロックギヤ58が付勢部材(ねじりばね)64aの付勢力に抗して時計方向に回動して、ラチェット56b、58bの噛合が開放されて、セクターギヤはロックオフされる。このとき、付勢部材64aがいわゆるZポイントを越え、付勢力Paの作用方向が反転して、ロックギヤ58に反時計方向の付勢力が加えられ、ロック部58g2がセクターギヤ56の周面に押し付けられる(図14(A)参照)。
ロック部58g2がセクターギヤ56の周面に押し付けられた直後に、ロック解除レバー62の引き上げを止めれば、ロック解除レバーは付勢部材(引張コイルばね)64bの付勢力のもとで略水平な初期位置に戻される。
セクターギヤ56はロックオフされているため、オットマン50を押し込めば、ロック部58g2を周面に摺接させながら、セクターギヤは時計方向に回動し、やがて、セクターギヤの係合部(突起)56cがロック部に当接する。係合部56cが半円形に満たない部分円形形状であるため、ロック部58g2を押しのけながら、セクターギヤ56はなおも時計方向に回動する。
係合部56cがロック部58g2を押しのけることにより、ロックギヤ58は、付勢部材64aの付勢力に抗して反時計方向に回動する。そして、ロック部58g2が部分円形の係合部56cの頂部に乗り上げると、Zポイントを越えて付勢力の作用方向が反転する。そして、オットマン50がさらに押し込まれて、セクターギヤ56が時計方向に回動されると、図14(B)に示すように、逆側のロック部58g1が係合部56fを越えた地点でセクターギヤ56の周面に押圧される。
図8(A)に示すように、係合部56e、56fの間のセクターギヤの周面は、ラチェット56bの形成された歯先円56o1の周面の直径よりも小径の歯底円56o2に形成されている。そのため、ロックギヤ58が反時計方向に僅かに回動して、ロックギヤのラチェット58bが係合部56fの手前でセクターギヤ56の周面に摺接する。そして、ラチェット58bの右端に係合部56fの略直角に立ち上る面56f−1に係合して時計方向のセクターギヤ56の回動が防止されて、オットマン50は格納位置C1に戻されて格納される。
上記のように、オットマン50、セクターギヤ56は一体的に回動可能とされ、オットマンの引き上げ、押し込みに伴ってセクターギヤが回動される。そして、セクターギヤ56は、そのラチェット56bがロックギヤのラチェット58bに噛合する範囲において、シートクッション14に対して傾斜した任意の保持位置が保持位置A、中間位置Bの間に任意に調整、設定される。
また、セクターギヤ周面の係合部56fの略直角な面56f−1がロックギヤのラチェット58bの端に係合することによってシートクッション下方に略直角な格納位置C1が設定される。さらに、略U字形状の溝56e−1にロックギヤのロック部58g2が入り込み、収納されて、シートクッション下面と略水平な格納位置C2が設定される。
そのため、オットマン調整装置52が構成的に複雑化せず、簡単な構成でオットマン50は保持位置A、中間位置Bの間の任意の傾斜角度の保持位置に調整、設定される。また、オットマン50は、シートクッション下方の略直角な格納位置C1だけでなく、シートクッション下面と略水平な格納位置C2にも格納できる。
そして、ロックギヤ、セクターギヤのラチェットの噛合によるセクターギヤのロックによって、オットマンの保持位置が設定されているため、ラチェットの噛合を一歯ずつずらすことによって、一段ごとの微調整された保持位置が調整、設定できる。また、ラチェットの噛合であるため、セクターギヤを強固にロックでき、オットマンがその保持位置に確実に維持される。
また、オットマンフレームの回動に伴ったセクターギヤの回動によって、オットマンの保持位置が調整、設定されており、リンクを引き出し、または、引き戻していないため、オットマンの保持位置の調整、設定において、着座者の衣服を巻き込むおそれがない。
チップアップされてロックされたシートクッション14は、たとえば、チップアップロック機構のロック解除レバー(図示しない)を引くと、ロックオフとなって、略水平な着座位置に戻される。このとき、チップアップロック機構のロック解除レバーの操作に連動して、格納位置C2でのオットマン50の格納を解除してもよい。
たとえば、ロック解除レバーの通し孔62−13にケーブル62’の一端を係止し(図13参照)、チップアップロック機構のロック解除レバーを引く操作に連動してこのケーブル62’を牽引する。そして、ロックギヤ58が回動してロック部58g1がセクターギヤの略U字形状の溝56e−1から離脱し、突起56e−2に接しない位置まで逃げれば、オットマン50は格納位置c2から引き出し可能となる。
チップアップロック機構のロック解除レバーを引く操作に連動させることなく、ケーブル62’を牽引させてロックギヤ58を回動させる構成としてもよい。
この構成(実施例2)について、図1〜図14に示す上記実施例(実施例1)と共通する部材については同じ参照符号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる構成を主として説明する。
図15(A)は実施例2における図9(B)に対応するオットマン調整装置の平面図、図15(B)はセクターギヤの平面図をそれぞれ示す。
図15(A)に示すように、実施例2においては、ロック解除レバーが省略され、その代わりにロック解除プレート162が、リベット61−6によって右のブラケット54Rに回動可能に取付けられ、ケーブル62’の一端がロック解除プレートの通し孔62−13に係止される。そして、ケーブル62’が矢視方向に牽引されると、ロック解除プレート162が、引張コイルばね64bの付勢力に抗して回動軸(リベット)61−6の回りで反時計方向に回動する。そのため、ラチェット58bがセクターギヤのラチェット56bから離反する方向に、ロックギヤ58が回動してセクターギヤのロックが解除される(ロックオフとなる)。
実施例2においても、実施例1と同じ形状のセクターギヤ56を使用してもよい。しかし、図15(B)に示す形状のセクターギヤ156を使用してもよい。このセクターギヤ156においては、略L字状部56dの側面は、周面から略直角に立ち上がっておらず、凹部56d−1’とされ、その上部は覆われている。このように、側面56d−1を上部が覆われた凹部56d−1’とすることにより、保持位置Aにおいて、側面56d−1に当接するロックギヤのロック部58g2は、セクターギヤ56の反時計方向の回動によって凹部の上まで乗り上げるが、凹部を覆う部分に当接して上方に逃げることができない。
そのため、ロック部58g2が凹部56d−1’の上まで乗り上げる範囲で、オットマン50はラチェット56b、58が噛合する最上方の保持位置である保持位置Aを越えて引き上げられることとなる。
なお、係合部56cは、ロックギヤをオン、オフさせる突起形状であれば足り、部分円形に限定されず、略台形としてもよいし、滑らかな円弧面、傾斜面としてもよい。
この実施例においても、ロックギヤ58によるセクターギヤ56のロック、ロックオフが、上記実施例1と同様に生じて、保持位置A、中間位置Bの間で任意に保持位置が調整、設定されるとともに、略垂直な格納位置C1、略水平な格納位置C2が設定されることはいうまでもない。
本発明では、オットマン調整装置52は、ロックギヤのラチェット58bに噛合し、それよりも長いラチェット56bをセクターギヤ56の周面の一部に設け、オットマン50の引き上げ、押し込みに伴ってセクターギヤが回動されている。そして、セクターギヤの回動によって、ロックギヤのラチェットに噛合するセクターギヤのラチェット部分を変えて、オットマンの保持位置が調整、設定されており、簡単な構成でオットマンの位置が調整、設定できる。
そして、オットマンフレームの回動に伴ったセクターギヤの回動によって、オットマンの保持位置が調整、設定されており、リンクを引き出し、または、引き戻していないため、オットマンの保持位置の調整、設定において、着座者の衣服を巻き込むおそれがない。
上述した実施例は、本発明を説明するためのものであり、本発明を何等限定するものでなく、本発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て本発明に包含されることはいうまでもない。
たとえば、ロックギヤ58に設けたガイドピン(ボス)58−6が、ロック解除レバー62に設けたガイド溝(通し孔)62−6に挿通、係合させている。しかし、これとは逆に、ガイドピンをロック解除レバー62に設けて、ロックギヤ58に設けたガイド溝に挿通、係合させてもよい。もちろん、ガイド溝の形状は、略矩形に限定されない。
また、セクターギヤ56に設けた係合部56f(第1の係合部)、56e(第2の係合部)、56d−1(第3の係合部)、56c(第4の係合部)、ロックギヤ58に設けたロック部(第1のロック部;フック)58g1、ロック部(第2のロック部;フック)58g2(第2のロック部)の形状は一例であり、図示の形状のものに限定されず、所定の機能を遂行する形状であればよい。たとえば、係合部56e(第2の係合部)と第1のロック部58g1の組合せ、係合部56f(第1の係合部)と第1のロック部58g1の組合せは、セクターギヤ56の動きを規制するが、大きな力がセクターギヤに加わるとそれに抗しきれずに規制が解除されるものであればよい。
本発明は、バス、乗用車、航空機などの通常の車両用シートに限定されず、オットマンを装着したシート全般、たとえば、事務や家庭で使用されるシート(事務用椅子、マッサージチェア)、公民館、劇場、映画館、スポーツ施設などに設置されるシートなどにも広範囲に応用できる。
また、車両用シートとしてチップアップシートに応用されると効果的であるとはいえ、チップアップシート以外の車両用シートに応用してもよい。
10 シート(車両用シート)
12 シートバック
14 シートクッション
14Fr フロントフレーム(フロントロッド、連結ロッド)
50 オットマン
52 オットマン調整装置
54L、54R 左右のブラケット
56 セクターギヤ
56b ラチェット
56c 第4の係合部
56d 略L字状部
56d−1、56d−1’ 第3の係合部
56e 第2の係合部
56e−1 略U字状の溝
56e−2 突起
56f 第1の係合部
56o 基準円
56o1 歯先円
56o2 歯底円
58 ロックギヤ
58b ラチェット
58g1、58g2 フック(第1、第2のロック部)
58−6 ガイドピン(ボス)
61−2 ロックギヤの回動軸(リベット)
61−3 セクターギヤの回動軸(ボルト)
61−6 ロック解除レバー(ロック解除プレート)の回動軸(リベット)
62 ロック解除レバー
62−6 ガイド溝(通し孔)
64a 付勢部材(ねじりばね)
64b (別の)付勢部材(圧縮コイルばね)
162 ロック解除プレート
162’ ケーブル

Claims (11)

  1. シートクッション前部に回動可能に取付けられ、着座者の脚がのせられる保持位置と、シートクッション下面方向に押し込まれて格納される格納位置とがオットマン調整装置によって、調整、設定されるオットマンにおいて、
    オットマン調整装置は、
    シートクッションの左右のサイドフレーム間に回動可能に架設された連結ロッドと一体的に回動され、その引き上げ、押し込みによってオットマンの位置が調整、設定されるオットマンフレームと、
    周面の一部に形成されたラチェットを有し、シートクッションのサイドフレームの一方に回動可能に取付けられ、連結ロッドの一端がその側面に固定されることによって、オットマンフレームの回動に伴って回動されるセクターギヤと、
    セクターギヤのラチェットに噛合可能なラチェットを周面に有し、シートクッションのサイドフレームの一方に回動可能に取付けられたロックギヤと、
    ロックギヤのラチェットがセクターギヤのラチェットに噛合する方向の付勢力をロックギヤに加える付勢部材と、
    を備え、
    セクターギヤ、ロックギヤのラチェットは、オットマンフレームを押し込む方向でのセクターギヤの回動を防止してセクターギヤをロックし、オットマンフレームを引き上げる方向でのセクターギヤの回動を許容するものであり、
    セクターギヤのラチェットはロックギヤのラチェットよりも長く形成されて、セクターギヤのラチェットの一部がロックギヤのラチェットに噛合し、
    セクターギヤの一端部のラチェットがロックギヤのラチェットに噛合する位置から、セクターギヤの他端部のラチェットがロックギヤのラチェットに噛合する位置までの範囲で、オットマンフレームを押し込む方向でのセクターギヤの回動を防止し、セクターギヤをロックして、オットマンフレームを引き上げる方向でオットマンの保持位置が調整、設定され、
    付勢部材の付勢力に抗してロックギヤを回動させて、ロックギヤ、セクターギヤのラチェットの噛合を解除し、セクターギヤをロックオフさせて、オットマンフレームを押し込む方向にセクターギヤを回動して、セクターギヤ、ロックギヤのラチェットの噛合可能な範囲で、ロックギヤを回動させ、ロックギヤのラチェットをセクターギヤのラチェットに噛合させてセクターギヤをロックオフして、オットマンフレームを押し込む方向でオットマンの保持位置が調整、設定されるオットマン。
  2. オットマンがシートクッション下方に略直角に格納される第1の格納位置に対応する第1の係合部と、シートクッション下面に略水平に格納される第2の格納位置に対応する第2の係合部とが、セクターギヤの周面にそれぞれ形成され、
    オットマンフレームの押し込みに伴ってセクターギヤが回動すると、第1の係合部が係合されてオットマンフレームの押し込み方向のセクターギヤの回動を規制し、第2の係合部が係合されてオットマンフレームの押し込み方向のセクターギヤの回動を防止して、第1、第2の格納位置でのオットマンの格納を可能とする第1のロック部がロックギヤに形成された請求項1記載のオットマン。
  3. 第1の係合部は、周面から略直角に立ち上がった面を持つ突起とされ、突起の略直角な面が第1のロック部に係合してセクターギヤの回動が規制され、
    第2の係合部は、第1のロック部が当接する面を背後に持つ略U字形状の溝と、溝の手前に位置し、溝側の面が略直角に周面から立ち上がり、反対側の面が緩やかな斜面である突起とを有し、第1のロック部が突起を乗り越えて溝に入り、溝の背後の面に当接してセクターギヤの回動が防止されるとともに、略直角の面によって溝からの第1のロック部の離脱が規制されて、溝に収納される請求項2記載のオットマン。
  4. 第1のロック部は、ロックギヤのラチェットに隣接するロックギヤの端の先端に形成されたフックであり、ラチェット側のフックの面は先端が傾斜面となっている請求項3記載のオットマン。
  5. オットマンフレームを最も引き上げて設定されるシートクッションと略水平なオットマンの保持位置に対応する第3の係合部が、セクターギヤの周面に形成され、
    オットマンフレームの引き上げに伴ってセクターギヤが回動すると、第3の係合部が係合されてオットマンフレームの引き上げ方向のセクターギヤの回動を規制する第2のロック部がロックギヤに形成された請求項1または2記載のオットマン。
  6. 第2のロック部は、ロックギヤのラチェットから離反したロックギヤの端の先端に形成されたフックであり、ラチェット側のフックの面は根元が傾斜面となっている請求項5記載のオットマン。
  7. 付勢部材はねじりばねとされ、その一端はロックギヤに、他端はサイドフレームにそれぞれ係止されている請求項6記載のオットマン。
  8. 第3の係合部側でラチェットに隣接して第4の係合部がセクターギヤの周面に形成され、この第4の係合部は、半円を越えない部分円形、または、台形とされ、オットマンフレームの引下げに伴ってセクターギヤが回動すると、第2のロック部が第4の係合部に乗り上げ、ロックギヤが回動されて、ねじりばねの付勢力の作用方向が反転される請求項7記載のオットマン。
  9. オットマン調整装置は、
    シートクッションのサイドフレームの一方に回動可能に取付けられたロック解除レバーと、
    ロック解除レバーを引き下げる方向に付勢する別の付勢部材と、
    をさらに備え、
    ガイド溝と、ガイド溝に挿通されて係合されるガイドピンとのいずれか一方が、ロック解除レバーに、他方がロックギヤにそれぞれ形成され、
    付勢部材の付勢力に抗してロック解除レバーが引き上げられると、ガイドピンがガイド溝の縁に押圧されて、または、ガイド溝がガイドピンに押圧されて、ラチェットがセクターギヤのラチェットから離反する方向にロックギヤを回動させて、ラチェットの噛合を解除してセクターギヤをロックオフとする請求項7または8記載のオットマン。
  10. オットマン調整装置は、
    シートクッションのサイドフレームの一方に回動可能に取付けられたロック解除プレートと、
    ロック解除レバーを引き下げる方向に付勢する付勢部材と、
    ロック解除プレートにその一端が形成され、牽引されると、付勢部材の付勢力に抗してロック解除プレートを引き上げるケーブルと、
    をさらに備え、
    ガイド溝と、ガイド溝に挿通されて係合されるガイドピンとのいずれか一方が、ロック解除プレートに、他方がロックギヤにそれぞれ形成され、
    ケーブルを牽引して付勢部材の付勢力に抗してロック解除プレートが引き上げられると、ガイドピンがガイド溝の縁に押圧されて、または、ガイド溝の縁がガイドピンに押圧されて、ラチェットがセクターギヤのラチェットから離反する方向にロックギヤを回動させて、ラチェットの噛合を解除してセクターギヤをロックオフとする請求項7または8記載のオットマン。
  11. 請求項1〜10のいずれか記載のオットマンを備えたオットマン付車両用シート。
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