本発明の実施の形態に係る電気掃除機について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態.
図1は、この発明の実施の形態における電気掃除機1を示す斜視図である。図1に示す電気掃除機1はキャニスター型である。電気掃除機1は、例えば吸引ヘッド2、延長パイプ3、接続パイプ4、吸引ホース5及び本体6を備える。
吸引ヘッド2に吸込み口が形成される。吸込み口は、吸引ヘッド2に形成された下向きの開口である。吸引ヘッド2は、中央部に接続管を備える。延長パイプ3は、一方の端部が吸引ヘッド2の接続管に接続される。吸引ヘッド2は、延長パイプ3に着脱可能である。延長パイプ3は伸縮可能である。延長パイプ3の長さは、無段階或いは多段階で調節できる。接続パイプ4は、一方の端部が延長パイプ3の他方の端部に接続される。延長パイプ3は、接続パイプ4に着脱可能である。接続パイプ4は、円筒形状の部材とこの部材に設けられた操作ハンドル7とを備える。操作ハンドル7は、吸引ヘッド2を動かすために掃除をする人が持つ部分である。操作ハンドル7に操作スイッチ8が設けられる。例えば、操作スイッチ8は、電気掃除機1の運転を制御するための複数のボタンを備える。
吸引ホース5は、一方の端部が接続パイプ4の他方の端部に接続される。吸引ホース5の他方の端部5aが本体6に接続される。吸引ホース5は、端部5a以外の部分が蛇腹形状であり、任意の方向に曲がる。吸引ホース5は、本体6に着脱可能である。吸引ホース5の端部5aは、例えば硬質の複数のプラスチック部材によって円筒状に形成される。吸引ヘッド2、延長パイプ3、接続パイプ4及び吸引ホース5は、ごみを含む空気(含塵空気)を外部から本体6に導くための風路を形成する。
図2は、電気掃除機1の本体6の側面図である。本体6は、ごみを含む空気からごみを分離する機能を有する。また、本体6は分離したごみを捕集する機能を有する。本体6は、例えば、吸引ユニット9と集塵ユニット10を備える。集塵ユニット10は、吸引ユニット9に着脱可能である。
図3は、電気掃除機1の本体6の断面図である。以下の説明では、図2に示す状態を基準に上下方向を特定する。前後方向に関しては、図2の左側を前とする。吸引ユニット9は、本体ケース11、ホース接続部12、ハンドル13、車輪14、前車輪15及び電源コード16(電源コードは図2に示されている)を備える。
本体ケース11は、例えば機器ケース17及び集塵ケース18を備える。機器ケース17の内部に、種々の機器が設けられる。例えば、吸引ユニット9は、機器ケース17の内部に電動送風機19、フィルタ20,21、コードリール並びに制御装置を備える。また、機器ケース17に、排気風路22の要部が形成される。排気風路22は、集塵ユニット10でごみが取り除かれた空気を排気口23に導くための風路である。電動送風機19、フィルタ20及び21は、排気風路22に配置される。
集塵ケース18は機器ケース17の前側に配置される。集塵ケース18は、例えば一方の端部が塞がれた円筒形状である。集塵ケース18は、中心軸が斜めに配置され、斜め上方に開口する。集塵ケース18は、上部より下部が前側に突出する。集塵ケース18に集塵ユニット10が収容される。集塵ユニット10は、集塵ケース18に着脱可能である。
ホース接続部12に、吸引ホース5の端部5aが接続される。ホース接続部12は、本体ケース11の上側の部分に設けられる。例えば、ホース接続部12は、本体ケース11の半分の高さより上方に配置される。ホース接続部12は、本体ケース11の前側の部分に設けられる。本実施の形態で示す例では、ホース接続部12は、集塵ケース18の上部に設けられる。ホース接続部12は集塵ケース18の周壁から前側に突出するように配置される。
ホース接続部12に、吸引ホース5の端部5aが差し込まれる直線状の中空部12aが形成される。吸引ホース5がホース接続部12に接続されると、端部5aはホース接続部12から斜め上方に突出する。ハンドル13は、本体6を持ち上げる時に使用者が持つ部分である。例えば、使用者は、階段等を掃除する時にハンドル13を持って本体6を持ち上げる。ハンドル13は、本体ケース11に設けられる。ハンドル13は、使用者が握る把持部13aが棒状である。
車輪14は、本体ケース11に回転可能に設けられる。車輪14は、例えば本体ケース11の後側の部分に設けられる。本実施の形態で示す例では、車輪14は、機器ケース17に回転可能に設けられる。車輪14は、機器ケース17の両側に配置される。
前車輪15は、本体ケース11に回転可能に設けられる。本実施の形態で示す例では、前車輪15は、集塵ケース18の下方に配置される。電源コード16は、機器ケース17の内部に設けられたコードリールに巻き付けられる。電源コード16が外部の電源に接続されると、電源コードから電動送風機19に電力が供給され、電動送風機19等の機器が通電する。電動送風機19は、電気掃除機1に形成された風路に気流を発生させる。電気掃除機1に形成された風路には、例えば、ごみを含む空気を外部から本体6に導くための風路、集塵ユニット10に形成された風路及び排気風路22が含まれる。電動送風機19は、電源コード16が電源に接続されると、操作スイッチ8に対する操作に応じて予め設定された吸引動作を行う。
電動送風機19が吸引動作を行うと、電気掃除機1に形成された風路に気流が発生する。これにより、吸引ヘッド2の吸込み口から床面上のごみが空気と一緒に吸い込まれる。吸引ヘッド2に吸い込まれた塵埃を含む空気は、延長パイプ3、接続パイプ4及び吸引ホース5を通って本体6の内部に流入する。
本体6の内部に流入したごみを含む空気は、ホース接続部12の中空部12aを通って集塵ユニット10に送られる。集塵ユニット10の内部で発生する気流については後述する。集塵ユニット10から流出した空気は、排気風路22に流入し、フィルタ20、電動送風機19及びフィルタ21を通過する。フィルタ21を通過した空気は、排気風路22を更に進み、排気口23から本体6の外部(掃除中の部屋)に放出される。
集塵ユニット10は、ごみを含む空気からごみを分離する。集塵ユニット10は、ごみを含む空気を高速で旋回させることにより、遠心力によってごみを分離する。即ち、集塵ユニット10はサイクロン分離機能を有する。集塵ユニット10は、分離したごみを捕集し、一時的に溜めておく。排気風路22には、集塵ユニット10から清浄な空気が流入する。
集塵ユニット10は、集塵ケース18に上方から挿入される。例えば、予め定められた操作を行いながら集塵ユニット10を上方に引き抜くことにより、集塵ユニット10を集塵ケース18から取り外すことができる。集塵ユニット10は、例えば複数の成型品を備える。複数の成型品が適切に配置されることにより、集塵ユニット10に、旋回室24、流入風路25、0次集塵室26、一次集塵室27及び流出風路28が形成される。
旋回室24は、ごみを含む空気を旋回させるための空間である。旋回室24の下部は、下方に向かうに従って径が小さくなる円錐台形状である。旋回室24を形成する側壁は、旋回室24の中心軸に直交する方向の断面が円形状である。旋回室24を形成する側壁の上部に、流入口29が形成される。流入風路25は、流入口29を介して旋回室24に通じる。流入風路25は、吸引ホース5等を通ってきたごみを含む空気を旋回室24に導くための風路である。流入風路25は、集塵ユニット10の周壁で開口する。この開口が集塵ユニット10のユニット流入口30である。ユニット流入口30は、集塵ユニット10にごみを含む空気を取り込むための開口である。吸引ホース5等を通ってきたごみを含む空気は、ユニット流入口30から流入風路25に流入する。流入風路25に流入したごみを含む空気は、流入風路25を通過して流入口29から旋回室24に流入する。集塵ユニット10が集塵ケース18に取り付けられると、ユニット流入口30は、ホース接続部12の中空部12aに対向する。
旋回室24を形成する側壁に、0次開口31が形成される。0次開口31は、流入口29より下流に形成される。0次集塵室26は、0次開口31を介して旋回室24に通じる。0次集塵室26は、全体として円筒形状である。0次集塵室26は、旋回室24の周囲を囲むように形成される。
旋回室24を形成する側壁の下端によって一次開口32が形成される。一次開口32は0次開口31より下流に形成される。一次集塵室27は一次開口32を介して旋回室24に通じる。一次集塵室27は、旋回室24の下端部の周囲を囲むように形成される。一次集塵室27は、0次集塵室26によって周囲が囲まれる。
旋回室24に突出する流出管に、多数の微細孔によって形成された流出口33がある。流出風路28は、流出口33を介して旋回室24に通じる。流出風路28は、旋回室24の空気を集塵ユニット10の外に流出させるための風路である。流出風路28は、集塵ユニット10の周壁で開口する。この開口が集塵ユニット10のユニット流出口34である。ユニット流出口34は、集塵ユニット10から空気を流出させるための開口である。旋回室24の空気は、流出口33から流出風路28に流入する。流出風路28に流入した空気は、流出風路28を通過してユニット流出口34から集塵ユニット10の外に流出する。集塵ユニット10が集塵ケース18に取り付けられると、ユニット流出口34は、排気風路22に対向する。
次に、集塵ユニット10の機能について具体的に説明する。電動送風機19が吸引動作を開始すると、上述したように、吸引ヘッド2に吸い込まれたごみを含む空気は、ユニット流入口30を通過して流入風路25に流入する。流入風路25に流入したごみを含む空気は、流入風路25を通過し、流入口29から旋回室24に流入する。この時、ごみを含む空気は、旋回室24を形成する側壁の接線方向から旋回室24に流入する。
流入口29から旋回室24に流入した空気は、旋回室24で予め設定された方向に回る。これにより、旋回室24で旋回気流が形成される。この旋回気流は、中心軸近傍の強制渦領域とその外側の自由渦領域とを形成しながら、その経路構造と重力とによって下向きに流れていく。
上記旋回気流に含まれるごみには、遠心力が作用する。例えば繊維ごみ及び毛髪といった比較的嵩の大きなごみαは、作用する遠心力によって旋回室24を形成する側壁に押し付けられながら落下する。このため、ごみαは、0次開口31の高さに達すると0次開口31を通過する。0次開口31を通過したごみαは、0次集塵室26に送られる。これにより、ごみαが0次集塵室26に落下して捕集される。
0次開口31から0次集塵室26に進入しなかったごみは、旋回しながら更に下方に移動する。砂ごみ及び細かい繊維ごみといった比較的嵩の小さなごみβは、一次開口32を通過する。これにより、ごみβは、一次集塵室27に落下して捕集される。
上記旋回気流は、旋回室24の最下部に達するとその進行方向を上向きに変える。これにより、旋回室24の中心軸に沿って上昇気流が形成される。この上昇気流を形成する空気からはごみα及びごみβが除去されている。ごみα及びごみβが取り除かれた清浄空気は、流出口33を通過して旋回室24から流出する。流出口33を通過した空気は、流出風路28を通過してユニット流出口34に達する。そして、清浄空気は、ユニット流出口34を通過して排気風路22に送られる。
排気風路22に進入した空気にはわずかに塵埃が含まれ得る。その塵埃を除去するために、排気風路22に進入した空気は、電動送風機19の吸引力によりフィルタ20を通る。フィルタ20を通った空気は電動送風機19に至る。電動送風機19から排出される空気(D1の矢印で示す)はフィルタ21を通ったあとに、電動送風機19の下方を通り(D2、D3、D4の矢印で示す)、排気口23から外部へ排気される(D5の矢印で示す)。
図4は、本体6の一部分解図である。電源コード16を巻きつけるコードリール50が機器ケース17に回転可能に取り付けられている。車輪14は、コードリール50と接触はしないが、コードリール50を覆うように、機器ケース17に回転可能に取り付けられる。車輪14が機器ケース17に取り付けられた状態では、コードリール50は外部に露出しない。
図5は、コードリール50等の分解図である。電源コード16がコードリール50に巻きつけられている。コードリール50は、第1部分51と第2部分52を備えている。第1部分51と第2部分52の間には軸部53が挟まれる。第1部分51は車輪14と隣接する環状の部分である。第2部分52は電動送風機19に隣接する環状の部分である。軸部53は、第1部分51と第2部分52の中心に挿入される軸である。軸部53はコードリール50の軸として機能する。コードリール50は軸部53に対して回転可能である。軸部53の一端が第1部分51に嵌り、軸部53の他端が第2部分52に嵌ることで、第1部分51と第2部分52が対向した状態で維持される。
図6は、コードリール50等の断面斜視図である。第1部分51と第2部分52の中央に軸部53が嵌められている。コードリール50は巻取部55を備えている。巻取部55は、第1部分51の底部51aと、第2部分52の底部52aを備えている。底部51a、52aは円筒状である。底部51aと底部52aが接触することで、これらが略平坦な面を形成する。この巻取部55に電源コード16が巻き付けられる。電源コード16は、巻取部55に接触又は非常に近接する内側電源コード16aと、巻取部55に接触又は非常に近接せず内側電源コード16a又は内側電源コード16aよりも外側の電源コードに接触する外側電源コード16bを備えている。
巻取部55には孔55Aが形成されている。図7は、巻取部55と電源コード16の平面図である。巻取部55には複数の孔55Aが形成されている。孔55Aは等間隔で複数形成されることが好ましい。巻取部55は外側に凸となる凸部55Bを備えている。凸部55Bは任意の間隔で設ける。凸部55Bが電源コード16に接触することで、凸部が無い場合と比べて巻取部55と電源コード16の接触面積を減らすことができる。その結果、巻取部55と電源コード16の間に間隙が形成される。この間隙は電源コード16の放熱を促進する。
図6の説明に戻る。コードリール50は、ガイド部56を備えている。ガイド部56は、第1部分51の一部である第1環状部51bと、第2部分52の一部である第2環状部52bを備えている。第1環状部51bは底部51aに接続され、第2環状部52bは底部52aに接続されている。ガイド部56は、電源コード16がコードリールの巻取部55に巻きつくよう、電源コード16の位置をガイドするものである。
コードリール50は通気部57を備えている。通気部57は、第1部分51の一部である第1側壁51cと、第2部分52の一部である第2側壁52cを備えている。第1側壁51cは底部51aに接続されている。第2側壁52cは底部52aに接続されている。第1側壁51cと第2側壁52cは対向している。第1側壁51cと第2側壁52cの間に空隙57Aがある。この空隙57Aは、巻取部55の孔55Aと軸部53の開口53aをつなぐものである。空隙57Aは軸部53を囲む空間である。
軸部53の側面には開口53aが形成されている。軸部53には、開口53aに通じ長手方向に伸びる中空領域53bが形成されている。図8は軸部の断面図である。軸部53には、開口53aと、開口53aにつながる中空領域53bが設けられている。開口53aは中空領域53bを囲むように、等間隔に複数設けられることが好ましい。中空領域53bは上方には開放となっている。したがって、開口53aから中空領域53bに達した空気は、中空領域53bの上方(長手方向)に向かう。
図9は、軸部の正面図である。軸部53は庇部53Aを備えている。庇部53Aの上には(開口が形成された)筒状部53Bが設けられている。筒状部53Bの上には上部が開放となっている上端部53Cが設けられている。上端部53Cは筒状部53Bより細いので、筒状部53Bの上面53B’が表面に表れている。
図9と、図6を参照することで分かるように、庇部53Aの下面と第1側壁51cが接触している。庇部53Aの上面には第2側壁52cが接触している。第2側壁52cは、その一部に軸部53の長手方向と平行方向に伸びる平行部52c’を備えている。この平行部52c’が庇部53Aの上面及び筒状部53Bに接している。平行部52c’には孔が設けられ、平行部52c’が軸部53の開口53aを完全に塞ぐことがないようになっている。そのため、筒状部53Bの開口53aが空隙57Aにつながっている。
図10は、第2側壁52cの平行部52c’と、軸部53等の断面図である。平行部52c’は軸部53に回転可能に接触している。平行部52c’には孔70が複数形成されている。この孔70は等間隔で複数形成することが好ましい。孔70の開口率(開口幅)は、軸部53の開口53aの開口率(開口幅)より小さい。したがって、コードリール50の軸部53に対する回転状態によらず、平行部52c’の孔70と軸部53の開口53aがつながる。
図10は断面図であるので、電源コード16A、16B、16Cが不連続に見えている。しかし、実際は電源コード16Aが電源コード16Bにつながり、電源コード16Bが電源コード16Cにつながる。なお、図10には、巻取部55に形成された凸部55Bが示されている。
図6の説明に戻る。筒状部53Bの上面53B’(上面53B’については図9参照)には、端子受け部材60がのせられている。端子受け部材60の上にカバー62がのせられている。端子受け部材60とカバー62は、電源コード16に接続された端子が外部に露出しないように当該端子を覆うものである。そのような端子は第2側壁52cの上面にある。端子受け部材60とカバー62をまとめて端子カバー64と称する。カバー62は、端子をカバーするカバー部62aと、ガイド部62bを備えている。
ガイド部62bには、軸部53の中空領域53bにつながるガイド孔62cが形成されている。ガイド孔62cは、コードリール50の中央からコードリール50の外周方向へのびる空間となっている。ガイド部62bの先端部分は筒状となっている。
図11は、本体6の内部を示す平面図である。本体6の内部には係止部材80が設けられている。係止部材80は電動送風機19の位置を固定するとともに電動送風機19に吸込まれる空気の流路を確保するために設けられている。係止部材80は、電動送風機19の吸込口に通じる連結孔が形成された連結部80aを備えている。連結部80aは図3にも示されている。
図11にはチューブ90が示されている。チューブ90は、一端が連結部80aに接続され、他端がガイド部62bに接続される。チューブ90は、連結部80aとガイド部62bに接続されることで、電動送風機19の吸込口とガイド孔62cをつなぐ。チューブ90は蛇腹部90aを備えている。電動送風機19で生じた振動は蛇腹部90aである程度吸収されるので、電動送風機19から端子カバー64に伝播する振動を抑制できる。蛇腹部90aで振動を吸収することはチューブの抜け防止にも寄与する。また、蛇腹部90aはある程度の変形が可能である。そのため、例えば製造ばらつきにより連結部80aとガイド部62bの相対位置がずれたとしても、チューブ90の形状を変形させることで、連結部80aとガイド部62bにチューブ90を接続することができる。よって電気掃除機の組み立てが容易になる。
チューブ90はプラスチックで形成することが好ましい。例えば、ブロー成形された軽量素材のLDPE(低密度ポリエチレン)でチューブ90を形成することができる。プラスチックはある程度の硬さを有する素材である。したがって、チューブ90をプラスチックで形成した場合、チューブが折れたりへこんだりして風路を塞いでしまうことを防止できる。しかも、蛇腹部90aによりある程度の柔軟性を確保でできる。なお、ある程度の硬さを確保できるのであれば、チューブをマンドレル成形のゴムで形成してもよい。なお、チューブ90の斜視図は図12に示されている。
電動送風機による吸引風について説明する。図3に示される矢印は、電動送風機による吸引風と、電動送風機の排気を示す。図3に示されるように、吸引ホース5には、集塵ユニット10が接続されている。集塵ユニット10で塵埃と空気が分離される。比較的清浄な空気は流出風路28を経由して排気風路22に至る。排気風路22の空気は、電動送風機19に吸込まれる前にフィルタ20を通る。フィルタ20は、集塵ユニット10から電動送風機19に向かう空気の塵埃を捕集する。フィルタ20は電動送風機19に塵埃が浸入することを防止するために設けられている。
フィルタ20を通った空気は、電動送風機直前空間91を経由して、電動送風機19に吸引される。係止部材80の連結部80aは、この電動送風機直前空間91につなげられている。つまり、連結部80aは、フィルタ20と電動送風機19の間に設けられている。
図11に示されるように、連結部80aにはチューブ90の一端が接続され、ガイド部62bにはチューブ90の他端が接続されている。図6に示されるとおり、ガイド部62bの中のガイド孔62cは軸部53の中の中空領域53bにつながる。中空領域53bは開口53aを介して空隙57Aにつながる。空隙57Aは巻取部55の孔55Aにつながる。
したがって、電動送風機19が作動すると、図11の矢印A0で示されるように車輪14の間、又は車輪14と機器ケース17の間から本体内部に空気が供給される。そして、その空気が、図6の矢印A1、A2、A3、A4、A5方向に進み、さらに、図11の矢印A6、A7方向に進み、電動送風機19の吸込み口から吸引される。
したがって、図6の電源コード16の間を通って巻取部55の孔55Aに至る空気の流れをつくることができる。この空気は、主として車輪14と機器ケース17の間から供給されるので、外気と同等の温度の空気が電源コード16にあたることになる。しかも、この空気の流れは、コードリール50の外側から内側に向かうので、電源コード16全体に風を当てることができる。つまり、外側電源コード16bのみならず、内側電源コード16aも空冷できる。よって、コードリール50に巻き付けられた電源コード16のうち、コードリール50の中心に近い部分を十分に冷却できる。
矢印A2(図6参照)で示される空気の流れは、巻取部55の複数の孔55Aから、空隙57Aを経由して、軸部の開口53aに至るものである。平面的にみれば、この空気は図7の矢印A2の方向に流れる。図10にも矢印A2が示されている。図10には、矢印A2方向に進む空気が、コードリールの一部である平行部52c’に形成された孔70と、軸部53の開口53aを通ることが示されている。
矢印A3(図6参照)で示される空気の流れは、開口53aから入った空気が中空領域53bを端子カバー64の方向に進むものである。
矢印A4、A5で示される空気の流れは、軸部53の開放上端からガイド孔62cの先端部に至るものである。ガイド孔62cはカバー62にガイド部62bを設けることで提供されるので、部品点数の増加はない。なお、図6においては、カバー62と端子受け部材60の両方によってガイド部62b(ガイド孔62c)が構成されるが、カバー62だけでガイド部を構成してもよい。端子カバー64のどこかにガイド孔を設けることで、部品点数の増加を避けつつ、必要な流路を提供できる。
矢印A6、A7(図11参照)で示される空気の流れは、ガイド孔からチューブ90の中を進み連結部80aに至るものである。図3に示されるように、電動送風機直前空間91の空気が電動送風機19によって吸引されることで、連結部80aの中の空気が吸引される。
ところで、電動送風機19の排気は、電動送風機19を経由した空気であるので、電動送風機19の吸気より温度が高い。例えば排気温度は60℃であり、吸気温度は外気温(例えば30℃)と同程度である。本発明の実施の形態に係る電気掃除機は、電動送風機の吸気を用いて電源コード16を冷却するので、排気を用いた場合と比べて電源コード16を十分に冷却できる。また、外気に多くの塵埃が含まれているとは考えづらいので、電源コード16を経由して電動送風機19の吸込み口に至る空気の経路にフィルタを設けなくてもよい。
また、連結部80aはフィルタ20と電動送風機19の間に設けられているので、仮に図3のフィルタ20がつまったとしても、電源コード16を冷却する空気の流量は変化しない。よって、安定して電源コード16を冷却することができる。
電動送風機19の排気について説明する。電動送風機19からの排気は、図3の矢印D1の方向に進み、フィルタ21を通る。その後、矢印D2の方向に進み、矢印D3,D4で示されるように電動送風機19の下をとおり、排気口23から外部へ排気される。前述のとおり排気は比較的高温であるので、排気が電源コード16にあたらないようにする。
図13は、本体6の断面図である。電動送風機19の下には排気流路112が設けられている。図13では排気流路112に斜線が付されている。排気流路112は、図3でいえば、矢印D3、D4で示される空気が流れる領域である。排気が通る領域である排気流路112の空気がコードリールを収容するエリアに侵入しないように、Oリング100、101が設けられている。Oリング100、101は、下ケース110と係止部材80の間に挟まれることで弾性変形している。Oリング100、101に代えて、ゴム等で形成された任意のシーリング材を用いても良い。このように、コードリール50が設けられた空間を、電動送風機19の排気風が通る排気流路112から遮断(分離)することで、排気が電源コード16を暖めることを防止できる。
本体6の中には基板120が設けられている。基板120は、例えば、電動送風機19を制御するマイコンなどが搭載されたものである。基板120が設けられた空間は、電動送風機19の排気風が通る排気流路112から遮断(分離)されている。遮断の手段は特に限定されないが、例えばOリングを用いるとよい。基板120に排気があたると、基板が高温になるおそれがある。しかし、本発明の実施の形態では、基板120が形成された空間を排気流路112から遮断することで、基板120に排気が当たらないようにした。よって、基板120が高温になることを防止できる。
特に基板に3端子レギュレータが設けられている場合は、基板が高温になりやすいので、基板に排気をあてないことが重要となる。なお、排気により基板を冷却しようとすると、排気によって基板が汚染されたり、排気に含まれる水分が基板回路をショートさせてしまったりするおそれがある。
図13に示されるヒートシンク122は、基板120に接続される。このヒートシンク122は、電動送風機直前空間91に位置させた。つまり、ヒートシンク122は電動送風機19とフィルタ20との間に設けられる。これにより、電動送風機19の吸気によってヒートシンク122を冷却できるので、基板120を十分冷却することができる。
実施の形態に係る電気掃除機の重要な特徴は、図6に示される巻取部55の孔55Aを通って、コードリール50の中央方向に向かい、電動送風機の吸込口に至る空気の流路が設けられたことである。これにより外部から電動送風機19に吸引される空気を、電源コード16全体にあてることができる。本発明の実施の形態に係る電気掃除機は、この特徴を逸脱しない範囲で適宜変形が可能である。例えば、1つの部分として説明した部分を他の部分と一体化したり、複数の部分として説明した部分を1部品にしたりするこができる。また、端子カバー64を省略して、軸部53に直接チューブを取り付けても良いし、端子カバー64とは別部品となるガイド部を設けてもよい。