JP2017005205A - 配線基板および配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板および配線基板の製造方法 Download PDF

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富士夫 吾郷
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裕二 渡辺
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Abstract

【課題】熱応力によってガラス基板にクラックなどが発生することを効果的に抑制する。【解決手段】本発明の一態様に係る配線基板(1)は、ガラス基板(2)と、ガラス基板(2)の表面(21)から裏面(22)へ向かって内径が徐々に小さくなったスルーホール(5)と、スルーホール(5)に設けられた貫通電極(6)とを備える。貫通電極(6)は、ガラス基板(2)の表面(21)側で開口した凹部(61)を有する形状である。【選択図】図1

Description

本発明は、配線基板および配線基板の製造方法に関する。
近年、電子部品の高密度化などに伴い、配線基板に対して高密度化、大電流化への対応が求められている。ガラスを基材とした配線基板では、配線金属の熱膨張率(例えば、銅の場合17ppm/℃)が、ガラスの熱膨張率(例えば、3ppm/℃)よりも著しく大きい。このため、銅などの金属からなる貫通電極をガラス基板に設けた場合、温度変化によりガラス基板のスルーホール内に熱応力が生じ、隙間やクラックなどが発生する原因となる。このため、ガラスを基材とした配線基板における熱応力の影響を低減するための技術が提案されている。
図6は、ガラスを基材とした配線基板の従来例を示す断面図である。図6に示すように、特許文献1では、ガラス基板101に形成する貫通孔102の形状を鼓状にすることにより、熱応力を緩和するとともに、貫通孔102に設けられるビア電極103の脱落を防止する技術が提案されている。
図7は、ガラスを基材とした配線基板の他の従来例を示す断面図である。図7で示すように、特許文献2では、ガラス基板201のビア202内に設けられたアンカー金属膜203と金属心材204との間などに低熱膨張率のろう材205を充填することにより、ガラス基板201の破損やビア202内に隙間が発生することを防止する技術が提案されている。
特開2003−218525号公報(2003年7月31日公開) 特開2006−60119号公報(2006年3月2日公開)
しかしながら、上述のような従来の配線基板では、より大きな電流を流すことができる貫通電極をガラス基板に設けた場合、ガラス基板と貫通電極との熱膨張率の差に起因した熱応力の影響を十分に抑えることができない。このため、熱応力の影響によりスルーホール内にクラックなどが発生するという課題が依然としてある。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ガラス基板と貫通電極との熱膨張率の差に起因した熱応力の影響を緩和し、ガラス基板のスルーホールにクラックなどが発生することを効果的に抑制可能な配線基板およびその製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る配線基板は、ガラス基板と、前記ガラス基板の第1面および当該第1面に対向する前記ガラス基板の第2面のそれぞれに形成された配線パターンと、前記ガラス基板を貫通し、前記第1面から前記第2面へ向かって内径が徐々に小さくなった貫通孔と、前記貫通孔に設けられ、前記第1面に形成された前記配線パターンと前記第2面に形成された前記配線パターンとを電気的に接続する貫通電極とを備え、前記貫通電極は、前記第1面側で開口した凹部形状であることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る配線基板の製造方法は、ガラス基板の第2面に配線パターンを形成する工程と、前記第2面に対向する前記ガラス基板の第1面から前記配線パターンに到達するまで、内径が徐々に小さくなった貫通孔を前記ガラス基板に形成する工程と、前記第1面側から前記貫通孔内をめっき処理することにより、前記第1面側で開口した凹部形状の貫通電極を前記貫通孔に形成する工程と、を含むことを特徴としている。
本発明の一態様によれば、ガラス基板と貫通電極との熱膨張率の差に起因した熱応力の影響を緩和し、ガラス基板のスルーホールにクラックなどが発生することを効果的に抑制可能な配線基板およびその製造方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る配線基板を示す断面図である。 (a)〜(m)は、図1に示される配線基板の製造方法の各工程を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る配線基板を示す断面図である。 (a)〜(m)は、図3に示される配線基板の製造方法の各工程を示す断面図である。 本発明の実施形態3に係る配線基板を示す断面図である。 ガラスを基材とした配線基板の従来例を示す断面図である。 ガラスを基材とした配線基板の他の従来例を示す断面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1および図2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
<配線基板1の構成>
図1は、本実施形態に係る配線基板1の構成を示す断面図である。図1に示すように、配線基板1は、ガラス基板2、第1配線パターン(配線パターン)3、第2配線パターン(配線パターン)4、スルーホール(貫通孔)5、貫通電極6、および充填材7を備える。
(ガラス基板2)
ガラス基板2は、配線基板1の基材となる板状部材である。ガラス基板2は、表面(第1面)21、および表面21に対向する面である裏面(第2面)22を有している。ガラス基板2の表面21には、第1配線パターン3が形成されている。また、ガラス基板2の裏面22には、第2配線パターン4が形成されている。
配線基板1の基材となるガラス基板2の形状および寸法は、配線基板1の用途などに応じて適宜変更可能である。一例として、ガラス基板2の厚みは、例えば0.1mm以上1mm以下であり、好ましくは0.3mm以上0.6mm以下である。
(第1配線パターン3)
第1配線パターン3は、ガラス基板2の表面21に形成された導電パターンである。第1配線パターン3は、ガラス基板2の表面21に形成された、第1シードメタル層31および第1めっき層32を含んでいる。
第1シードメタル層31は、ガラス基板2の表面21に、電解(電気)めっき法によって第1めっき層32を成膜するための薄膜である。第1シードメタル層31は、例えば貴金属または高融点金属をスパッタリング、CVD法などによって、ガラス基板2の表面21に形成される。
この第1シードメタル層31は、2層構造の積層膜であることが好ましい。例えば、第1めっき層32として銅めっき層を成膜する場合、ガラス基板2の表面21からチタン薄膜(厚み0.2μm程度)および銅薄膜(厚み0.3μm程度)の順番で積層された第1シードメタル層31を形成することが好ましい。
これにより、第1シードメタル層31をガラス基板2の表面21に密着させることができるとともに、電解めっき法によって、ガラス基板2の表面21に形成された第1シードメタル層31に、銅からなる第1めっき層32を成膜することができる。
第1めっき層32は、第1シードメタル層31に形成された導電層である。第1めっき層32を構成する金属としては銅を好適に用いることができる。第1めっき層32を銅で構成した場合、第1めっき層32の厚みは30μm以上100μm以下であることが好ましい。
ただし、必要に応じて銅以外の金属(例えば、クロム、鉛、ニッケル、金、銀、すず、亜鉛など)を、第1めっき層32として使用または併用してもよい。
(第2配線パターン4)
第2配線パターン4は、ガラス基板2の裏面22に形成された導電パターンである。第2配線パターン4は、ガラス基板2の裏面22に形成された、第2シードメタル層41および第2めっき層42を含んでいる。
第2シードメタル層41は、ガラス基板2の裏面22に、電解(電気)めっき法によって第2めっき層42を成膜するための薄膜である。第2シードメタル層41は、例えば貴金属または高融点金属をスパッタリング、CVD法などによって、ガラス基板2の裏面22に形成される。
この第2シードメタル層41は、上述した第1シードメタル層31と同様に、2層構造の積層膜であることが好ましい。すなわち、第2めっき層42として銅めっき層を形成する場合、ガラス基板2の裏面22からチタン薄膜(厚み0.2μm程度)および銅薄膜(厚み0.3μm程度)の順番で積層された第2シードメタル層41を形成することが好ましい。
これにより、第2シードメタル層41をガラス基板2の裏面22に密着させることができるとともに、電解めっき法によって、ガラス基板2の裏面22に形成された第2シードメタル層41に銅からなる第2めっき層42を成膜することができる。
第2めっき層42は、第2シードメタル層41に形成された導電層である。第2めっき層42を構成する金属としては銅を好適に用いることができる。第2めっき層42を銅で構成した場合、第2めっき層32の厚みは30μm以上100μm以下であることが好ましい。
ただし、必要に応じて銅以外の金属(例えば、クロム、鉛、ニッケル、金、銀、すず、亜鉛など)を、第2めっき層42として使用または併用してもよい。
この第2配線パターン4は、第2配線パターン4の一部(端部)が、ガラス基板2の裏面22側で開口したスルーホール5の第2開口部(開口部)52を覆う(塞ぐ)ように設けられている。
(スルーホール5)
スルーホール5は、ガラス基板2の面外方向に形成された貫通孔である。スルーホール5は、ガラス基板2の表面21から裏面22にわたって貫設されており、ガラス基板2の表面21側に第1開口部51を有し、ガラス基板2の裏面22側に第2開口部52を有している。
スルーホール5は、ガラス基板2の表面21から裏面22へ向かって内径(直径)が徐々に小さくなったテーパー形状である。このため、スルーホール5は、第1開口部51の内径が最大となり、第2開口部52の内径が最小となっている。
スルーホール5を上述のようなテーパー形状とすることにより、ガラス基板2と貫通電極6との熱膨張率の差に起因してスルーホール5内に生じた熱応力が、ガラス基板2の面内方向へ集中することを抑制することが可能となる。
スルーホール5の寸法は、貫通電極6を流れる電流の大きさなどに応じて適宜変更可能である。ただし、配線基板1の大電流化に対応するためには、少なくとも第2開口部52の直径が300μm以上であることが好ましい。
(貫通電極6)
貫通電極6は、ガラス基板2の表面21に設けられた第1配線パターン3と、ガラス基板2の裏面22に設けられた第2配線パターン4とを電気的に接続する電極である。貫通電極6は、ガラス基板2に形成されたテーパー形状のスルーホール5に設けられている。
貫通電極6は、第1シードメタル層31および第1めっき層32を含んでおり、第1配線パターン3と一体的に構成されている。すなわち、配線基板1では、第1シードメタル層31および第1めっき層32のうち、ガラス基板2の表面21に位置する部分が第1配線パターン3として機能し、スルーホール5に位置する部分が貫通電極6として機能する。
本実施形態では、貫通電極6は、スルーホール5の内周面およびスルーホール5の第2開口部52を覆う第2配線パターン4の内面(すなわち、第2シードメタル層41のスルーホール5側の面)にわたって、第1シードメタル層31および第1めっき層32がこの順番で積層された被覆膜であり、ガラス基板2の表面21側で開口した凹部形状である。
貫通電極6を上述のような凹部61を有する形状とすることにより、ガラス基板2と貫通電極6との熱膨張率の差に起因して生じた熱応力の影響を好適に緩和することが可能となる。
(充填材7)
充填材7は、貫通電極6の凹部61に充填される物質である。充填材7は、ガラス基板2および貫通電極6よりも弾性率が低い材料から構成されていることが好ましい。これにより、温度変化に伴う貫通電極6の歪みなどを抑制して、貫通電極6の高い信頼性を確保することができる。
充填材7の材料は、ガラス基板2および貫通電極6よりも弾性率が低いものであれば特に限定されないが、例えばエポキシ樹脂などを好適に用いることができる。
なお、充填材7は必須の構成ではなく、必要に応じて充填材7を適宜省略することも可能である。
<配線基板1の製造方法>
次に、配線基板1の製造方法について説明する。図2の(a)〜(m)は、配線基板1の製造方法の各工程を示す断面図である。
まず、図2の(a)に示すように、任意の形状および寸法のガラス基板2を成形する。配線基板1の基材となるガラス基板2の形状および寸法は、配線基板1の用途などに応じて適宜変更可能である。
次に、図2の(b)に示すように、ガラス基板2の裏面22全体に、第2シードメタル層41を形成する。具体的には、貴金属または高融点金属などを、スパッタリング、CVD法などによってガラス基板2の裏面22に成膜することによって、第2シードメタル層41を形成する。
次に、図2の(c)に示すように、フォトレジスト18のパターンを第2シードメタル層41に形成する。具体的には、ガラス基板2の裏面22に形成された第2シードメタル層41にフォトレジスト18を塗布し、露光・現像などの通常のフォトリソグラフィによって、厚み150μm程度のフォトレジスト18のパターンを形成する。フォトレジスト18のパターンは、次工程にて第2めっき層42を形成する際のマスクとなる。
次に、図2の(d)に示すように、第2シードメタル層41に第2めっき層42を形成する。具体的には、フォトレジスト18の開口部分に位置する第2シードメタル層41に、電解めっき法によって第2めっき層42を形成する。
次に、図2の(e)に示すように、フォトレジスト18を除去する。これにより、フォトレジスト18で覆われていた第2シードメタル層41を露出させる。
次に、図2の(f)に示すように、露出させた第2シードメタル層41をエッチングする。これにより、ガラス基板2の裏面22から不要な第2シードメタル層41が除去されて、ガラス基板2の裏面22に第2配線パターン4が形成される。
次に、図2の(g)に示すように、ガラス基板2にテーパー形状のスルーホール5を形成する。具体的には、ガラス基板2の表面21から第2配線パターン4へ向かって内径が徐々に小さくなったテーパー形状のスルーホール5を、第2配線パターン4の内面(すなわち、ガラス基板2の裏面22側の第2シードメタル層41の面)に到達するまで形成する。これにより、第2配線パターン4によって第2開口部52が覆われたスルーホール5が形成される。
テーパー形状のスルーホール5をガラス基板2に形成する方法としては、研磨材(金属粉など)を吹き付けることによりガラス基板2を切削するサンドブラスト装置を用いたサンドブラスト法が好適である。サンドブラスト法を用いる場合、ガラス基板2を切削する切削速度に比べて、第2シードメタル層41を切削する切削速度は低下する。このため、スルーホール5が第2シードメタル層41に到達した後、切削速度が低下したタイミングでサンドブラスト装置が停止するように、サンドブラスト装置の加工時間を調整することによって、第2シードメタル層41が残った状態でスルーホール5をガラス基板2に形成することが可能となる。これにより、ガラス基板2を選択的に切削して、第2シードメタル層41に到達するスルーホール5を容易かつ効率的に形成することができる。
ただし、テーパー形状のスルーホール5をガラス基板2に形成する方法は、サンドブラスト法に限定されない。スルーホール5をガラス基板2に形成する他の方法として、例えば、第2シードメタル層41をエッチングせずにガラス基板2のみを選択的にエッチングし、かつテーパー形状のスルーホール5を形成可能なウェットエッチング法またはプラズマエッチング法を用いてもよい。この場合、スルーホール5の形成時(すなわち、ガラス基板2のエッチング時)にエッチングされない金属で第2シードメタル層41を構成することにより、ガラス基板2のみを選択的にエッチングすることができる。これにより、第2シードメタル層41に到達するスルーホール5を容易かつ効率的に形成することができる。
次に、図2の(h)に示すように、ガラス基板2の表面21全体に、第1シードメタル層31を形成する。具体的には、貴金属または高融点金属などを、スパッタリング、CVD法などによってガラス基板2の表面21に成膜することによって、第1シードメタル層31を形成する。この際、ガラス基板2の表面21全体に第1シードメタル層31を形成すると同時に、スルーホール5の内壁およびスルーホール5の第2開口部52を覆う第2シードメタル層41の内面にわたって第1シードメタル層31を形成する。
次に、図2の(i)に示すように、フォトレジスト18のパターンを第1シードメタル層31に形成する。具体的には、ガラス基板2の表面21に形成された第1シードメタル層31にフォトレジスト18を塗布し、露光・現像などのフォトリソグラフィによりフォトレジスト18のパターンを形成する。フォトレジスト18のパターンは、次工程にて第1めっき層32を形成する際のマスクとなる。
次に、図2の(j)に示すように、第1シードメタル層31に第1めっき層32を形成する。具体的には、フォトレジスト18の開口部分に位置するガラス基板2の表面21に形成された第1シードメタル層31、並びに、スルーホール5内の第1シードメタル層31に、電解めっき法によって第1めっき層32を形成する。これにより、スルーホール5内に、ガラス基板2の表面21側で開口した凹部61を有する形状の貫通電極6が形成される。
なお、貫通電極6の膜厚(第1シードメタル層31の厚みと第1めっき層32の厚みとの総和)は、スルーホール5の第2開口部52の直径の1/2未満であることが好ましい。これにより、凹部61を有する形状の貫通電極6を好適に形成することができる。
次に、図2の(k)に示すように、フォトレジスト18を除去する。これにより、フォトレジスト18で覆われていた第1シードメタル層31を露出させる。
次に、図2の(l)に示すように、露出させた第1シードメタル層31をエッチングする。これにより、ガラス基板2の表面21から不要な第1シードメタル層31が除去されて、ガラス基板2の表面21に第1配線パターン3が形成される。
最後に、図2の(m)に示すように、貫通電極6の凹部61内に充填材7を充填することにより、配線基板1を製造することができる。ただし、貫通電極6の凹部61内に充填材7を充填しない場合、図2の(m)に示す工程を省略すればよい。
なお、上述の説明は、第1配線パターン3、第2配線パターン4、および貫通電極6を、電解めっき法によって形成する場合の一例である。したがって、第1配線パターン3、第2配線パターン4、および貫通電極6は電解めっき法以外の公知の方法によって、第1配線パターン3、第2配線パターン4、および貫通電極6を形成してもよい。
<配線基板1の効果>
以上のように、配線基板1は、ガラス基板2と、ガラス基板2の表面21に設けられた第1配線パターン3およびガラス基板2の裏面22に設けられた第2配線パターン4と、ガラス基板2を貫通し、表面21から裏面22へ向かって内径が徐々に小さくなったスルーホール5と、スルーホール5に設けられ、第1配線パターン3と第2配線パターン4とを電気的に接続する貫通電極6とを備え、貫通電極6は、表面21側で開口した凹部61を有する形状である。
配線基板1では、スルーホール5が、ガラス基板2の表面21から裏面22へ向かって内径が徐々に小さくなったテーパー形状であるため、ガラス基板2と貫通電極6との熱膨張率の差に起因してスルーホール5内に生じた熱応力がガラス基板2の面内方向へ集中することを抑制することが可能となる。また、配線基板1では、貫通電極6がガラス基板2の表面21側で開口した凹部61を有する形状であるため、スルーホール5内に生じた熱応力の影響を好適に緩和することが可能となる。
したがって、本実施形態によれば、ガラス基板2のスルーホール5にクラックなどが発生することを効果的に抑制可能な配線基板1を実現することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図3および図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態に係る配線基板10は、貫通電極が設けられないスルーホールをさらに備える点において、上述した実施形態1に係る配線基板1と主に異なっている。
<配線基板10の構成>
図3は、本実施形態に係る配線基板10を示す断面図である。図3に示すように、配線基板10は、ガラス基板2、第1配線パターン3、第2配線パターン4、スルーホール5、貫通電極6、充填材7、および第2スルーホール(貫通孔)8を備える。
(第2スルーホール8)
第2スルーホール8は、ガラス基板2に形成された貫通孔である。第2スルーホール8は、ガラス基板2の表面21から裏面22にわたって貫設されており、ガラス基板2の表面21側に第1開口部81を有し、ガラス基板2の裏面22側に第2開口部82を有している。
第2スルーホール8は、ガラス基板2の表面21から裏面22へ向かって内径(直径)が徐々に小さくなったテーパー形状である。すなわち、第2スルーホール8は、第1開口部81の内径が最大となり、第2開口部82の内径が最小となっている。
このように、貫通電極6が設けられていない第2スルーホール8を配線基板10がさらに備えることにより、多層基板間の層間接続または電子部品のスルーホール実装などに第2スルーホール8を利用することができる。
<配線基板10の製造方法>
次に、配線基板10の製造方法について説明する。配線基板10は、実施形態1に係る配線基板1のガラス基板2に、第2スルーホール8を追加することにより製造可能である。
図4の(a)〜(m)は、配線基板10の製造方法の各工程を示す断面図である。なお、図4の(a)〜(f)に示す各工程は、図2の(a)〜(f)に示す各工程と同一である。
配線基板10の製造方法としては、例えば、図4の(g)に示すように、ガラス基板2にスルーホールを形成する工程にて、スルーホール5とともに第2スルーホール8をさらに形成し、図4の(i)で示すように、フォトレジスト18を形成する工程にて、第2スルーホール8内を埋めるようにフォトレジスト18を形成すればよい。これにより、図4の(j)で示すように、第1シードメタル層31に第1めっき層32を形成する工程にて、フォトレジスト18がマスクとなり、第2スルーホール8内への第1めっき層32の形成が抑制される。
その後、図4の(k)に示す工程にて、第2スルーホール8に形成されたフォトレジスト18を除去し、さらに図4の(l)に示す工程にて、第2スルーホール8に形成された第1シードメタル層31を除去することにより、貫通電極6が設けられていない第2スルーホール8をガラス基板2に形成することができる。
<配線基板10の効果>
以上のように、配線基板10は、貫通電極6が設けられていない第2スルーホール8をさらに備えているため、第2スルーホール8を、多層基板間の層間接続または電子部品のスルーホール実装などに第2スルーホール8を利用することができる。
したがって、本実施形態によれば、ガラス基板2のスルーホール5にクラックなどが発生すること効果的に抑制しつつ、電子部品の高密度実装に対応した配線基板10を実現することができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態に係る配線基板11は、同一基板内で部分的に厚みが異なるガラス基板を備える点、並びに、ガラス基板の厚みが異なる領域のそれぞれに貫通電極が設けられている点において、上述した実施形態1に係る配線基板1と主に異なっている。
<配線基板11の構成>
図5は、本実施形態に係る配線基板11を示す断面図である。図5に示すように、配線基板11は、ガラス基板20、第1配線パターン3、第2配線パターン4、スルーホール5、貫通電極6、充填材7、第2スルーホール8、および第2貫通電極(貫通電極)9を備える。
(ガラス基板20)
ガラス基板20は、配線基板11の基材となる板状部材であり、部分的に厚みが異なる2つの領域を含んでいる。具体的には、ガラス基板20は、所定の厚みを有する第1領域20aと、第1領域20aよりも厚みが小さい第2領域20bとを含んでいる。
ガラス基板20の第1領域20aには、スルーホール5が形成されている。また、スルーホール5には、貫通電極6が設けられている。一方、ガラス基板20の第2領域20bには、第2スルーホール8が形成されている。また、第2スルーホール8には第2貫通電極9が設けられている。
(第2貫通電極9)
第2貫通電極9は、ガラス基板20の第2領域20bの表面21に設けられた第1配線パターン3と、ガラス基板20の第2領域20bの裏面22に設けられた第2配線パターン4とを電気的に接続する電極である。第2貫通電極9は、ガラス基板20の第2領域20bに形成されたテーパー形状の第2スルーホール8に設けられている。
第2貫通電極9は、第2スルーホール8の内周面、および第2スルーホール8の第2開口部82を覆う第2配線パターン4の内面にわたって、第1シードメタル層31および第1めっき層32がこの順番で積層された被覆膜であり、ガラス基板20の第2領域20bの表面21側で開口した凹部形状である。
第2貫通電極9を上述のような凹部91を有する形状とすることにより、ガラス基板2と第2貫通電極9との熱膨張率の差に起因して生じた熱応力の影響を好適に緩和することが可能となる。
<配線基板11の製造方法>
次に、配線基板11の製造方法について説明する。配線基板11が備えるガラス基板20の第2領域20bに、第2スルーホール8および第2貫通電極9を形成する方法は、実施形態1で説明した、ガラス基板2にスルーホール5および貫通電極6を形成する方法を用いることができる。
ただし、配線基板11では、ガラス基板20の第1領域20aに形成される第1めっき層32の膜厚に比べて、ガラス基板20の第2領域20bに形成される第1めっき層32の膜厚を大きくしてもよい。例えば、ガラス基板20の第2領域20bに形成される第1めっき層32の膜厚を、ガラス基板20の第1領域20aの厚みと、ガラス基板20の第2領域20bの厚みとの差分に相当する厚みとしてもよい。
このような膜厚の第1めっき層32は、ガラス基板20の第1領域20aの厚みと、ガラス基板20の第2領域20bの厚みとの差分に相当する十分な厚みを有するフォトレジスト18を用いて第1めっき層32を形成することにより容易に得ることができる。
<配線基板11の効果>
以上のように、配線基板11では、ガラス基板20は、所定の厚みを有する第1領域20aと、第1領域20aよりも厚みが小さい第2領域20bとを含み、ガラス基板20の第1領域20aにテーパー形状のスルーホール5および凹部61を有する形状の貫通電極6が設けられており、ガラス基板20の第2領域20bにテーパー形状の第2スルーホール8および凹部91を有する形状の第2貫通電極9が設けられている。
したがって、本実施形態によれば、ガラス基板20の厚みが異なる領域(第1領域20aおよび第2領域20b)に、第1配線パターン3および第2配線パターン4がそれぞれ形成されているため、ガラス基板20を挟んだ配線間静電容量が異なる配線パターンを備える配線基板11を実現することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る配線基板は、ガラス基板と、前記ガラス基板の第1面(表面21)および当該第1面に対向する前記ガラス基板の第2面(裏面22)のそれぞれに形成された配線パターン(第1配線パターン3,第2配線パターン4)と、前記ガラス基板を貫通し、前記第1面から前記第2面へ向かって内径が徐々に小さくなった貫通孔(スルーホール5)と、前記貫通孔に設けられ、前記第1面に形成された前記配線パターンと前記第2面に形成された前記配線パターンとを電気的に接続する貫通電極とを備え、前記貫通電極は、前記第1面側で開口した凹部形状であることを特徴としている。
上記の構成では、貫通孔が、ガラス基板の第1面から前記第2面へ向かって内径が徐々に小さくなったテーパー形状であるため、ガラス基板と貫通電極との熱膨張率の差に起因して貫通孔内に生じた熱応力がガラス基板の面内方向へ集中することを抑制することが可能となる。また、上記の構成では、貫通電極がガラス基板の第1面側で開口した凹部(空洞・中空)形状であるため、貫通孔内に生じた上記熱応力の影響を好適に緩和することが可能となる。
したがって、上記の構成によれば、ガラス基板と貫通電極との熱膨張率の差に起因した熱応力の影響を緩和し、ガラス基板の貫通孔にクラックなどが発生することを効果的に抑制可能な配線基板を実現することができる。
本発明の態様2に係る配線基板では、上記態様1において、前記第2面に形成された前記配線パターンの一部は、前記貫通孔の前記第2面側の開口部を覆っており、前記貫通電極は、前記貫通孔の内周面、および前記開口部を覆う前記配線パターンの前記貫通孔側の面にわたって設けられた被覆膜であってもよい。
上記の構成によれば、ガラス基板の第2面側における貫通孔の開口部が配線パターンによって覆われている。このため、貫通孔の内周面、および開口部を覆う配線パターンの貫通孔側の面にわたって被覆膜を設けることにより、ガラス基板の第1面側で開口した凹部形状の貫通電極を容易に形成することができる。
本発明の態様3に係る配線基板では、上記態様2において、前記被覆膜は、めっき層を含んでいてもよい。
上記の構成によれば、例えば電解(電気)めっき法などによって貫通電極を好適に形成することができる。
本発明の態様4に係る配線基板では、上記態様1〜3において、前記貫通電極の凹部内に充填される充填材をさらに備え、前記充填材は、前記ガラス基板および前記貫通電極よりも弾性率が低い材料から構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、温度変化に伴う貫通電極の歪みなどを抑制して、貫通電極の高い信頼性を確保することができる。
本発明の態様5に係る配線基板では、上記態様1〜4において、複数の前記貫通孔を備え、複数の前記貫通孔のうちの一部の前記貫通孔に、前記貫通電極が設けられていてもよい。
上記の構成によれば、配線基板は、貫通電極が設けられていない貫通孔を備えることになるため、貫通電極が設けられていない貫通孔を多層基板間の層間接続または電子部品のスルーホール実装などに利用することができる。
本発明の態様6に係る配線基板の製造方法は、ガラス基板の第2面に配線パターンを形成する工程と、前記第2面に対向する前記ガラス基板の第1面から前記配線パターンに到達するまで、内径が徐々に小さくなった貫通孔を前記ガラス基板に形成する工程と、前記第1面側から前記貫通孔内をめっき処理することにより、前記第1面側で開口した凹部形状の貫通電極を前記貫通孔に形成する工程と、を含むことを特徴としている。
上記の方法によれば、ガラス基板と貫通電極との熱膨張率の差に起因した熱応力の影響を緩和し、ガラス基板の貫通孔にクラックなどが発生することを効果的に抑制可能な配線基板の製造方法を実現することができる。
本発明の態様7に係る配線基板の製造方法では、上記態様6において、前記貫通孔を形成する工程にて、前記ガラス基板を選択的に切削またはエッチングすることにより、前記貫通孔を形成してもよい。
上記の方法によれば、ガラス基板の第1面からガラス基板の第2面に形成された配線パターンに到達する貫通孔を容易かつ効率的に形成することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
〔補足〕
なお、以下のように表現することも可能である。すなわち、本発明に係る配線基板は、ガラス板を母材とする基板(ガラス基板2)と、前記基板に形成したスルーホールと、スルーホールに電解銅めっきによって形成された貫通電極と、前記基板の両面に銅めっき配線を備える配線基板であって、前記スルーホールは、第2銅めっき配線(第2めっき層42)側で小さく、第1銅めっき配線(第1めっき層32)側で大きい形状であり、前記スルーホールは中空、または前記中空を低弾性率の物質(充填材7)で充填されていることを特徴としている。
また、本発明に係る配線基板の製造方法は、前記ガラス板の片面(裏面22)に第2銅めっき配線を形成し、反対の面(表面21)より深くなるほど小さくなり、第2シードメタル層まで到達するテーパー形状のスルーホールを形成し、次に形成した第1シードメタル層を用いて、スルーホール内も同時に第1銅めっき配線を形成し、スルーホール内の貫通電極は中空となることを特徴としている。
また、本発明に係る配線基板の製造方法では、前記スルーホールの加工が第2シードメタル層で自動的に停止することを特徴としている。
本発明は、貫通電極が設けられた、ガラスを基材とする配線基板に好適に利用することができ、貫通電極の信頼性を高めることができる。
1,10,11:配線基板
2,20:ガラス基板
3:第1配線パターン(配線パターン)
4:第2配線パターン(配線パターン)
5:スルーホール(貫通孔)
6:貫通電極
7:充填材
8:第2スルーホール(貫通孔)
9:第2貫通電極(貫通電極)
21:表面(第1面)
22:裏面(第2面)
52,82:第2開口部(開口部)
61,91:凹部

Claims (5)

  1. ガラス基板と、
    前記ガラス基板の第1面および当該第1面に対向する前記ガラス基板の第2面のそれぞれに形成された配線パターンと、
    前記ガラス基板を貫通し、前記第1面から前記第2面へ向かって内径が徐々に小さくなった貫通孔と、
    前記貫通孔に設けられ、前記第1面に形成された前記配線パターンと前記第2面に形成された前記配線パターンとを電気的に接続する貫通電極とを備え、
    前記貫通電極は、前記第1面側で開口した凹部形状であることを特徴とする配線基板。
  2. 前記第2面に形成された前記配線パターンの一部は、前記貫通孔の前記第2面側の開口部を覆っており、
    前記貫通電極は、前記貫通孔の内周面、および前記開口部を覆う前記配線パターンの前記貫通孔側の面にわたって設けられた被覆膜であることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記貫通電極の凹部内に充填される充填材をさらに備え、
    前記充填材は、前記ガラス基板および前記貫通電極よりも弾性率が低い材料から構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の配線基板。
  4. ガラス基板の第2面に配線パターンを形成する工程と、
    前記第2面に対向する前記ガラス基板の第1面から前記配線パターンに到達するまで、内径が徐々に小さくなった貫通孔を前記ガラス基板に形成する工程と、
    前記第1面側から前記貫通孔内をめっき処理することにより、前記第1面側で開口した凹部形状の貫通電極を前記貫通孔に形成する工程と、を含むことを特徴とする配線基板の製造方法。
  5. 前記貫通孔を形成する工程にて、前記ガラス基板を選択的に切削またはエッチングすることにより、前記貫通孔を形成することを特徴とする請求項4に記載の配線基板の製造方法。
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