JP2017006116A - 油脂組成物及びこれを使用した食品並びに油脂組成物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1) 炭素数12以下の糖類、糖アルコールから選択される糖質1種以上を含有する、油脂組成物、
(2) 糖質の含有量が、2重量ppm以上1500重量ppm以下である、(1)の油脂組成物、
(3) 糖質が水溶性である、(1)または(2)の油脂組成物、
(4) 糖質の炭素数が6以下である、(1)〜(3)のいずれかの油脂組成物、
(5) 糖質がイノシトールである、(1)〜(4)のいずれかの油脂組成物、
(6) (5)のイノシトールが脱脂米糠由来成分である、油脂組成物、
(7) 加熱調理用である、(1)〜(6)のいずれかの油脂組成物、
(8) (1)〜(7)のいずれかの油脂組成物を含有する加熱調理食品、
(9) スナック菓子または米菓である(8)の加熱調理食品、
(10) (1)〜(7)のいずれかの油脂組成物を使用した、加熱調理用油脂または加熱調理食品の風味改善方法、
(11) 糖質を水性媒体に加えて、溶液状態で油脂に添加することを特徴とする、(1)〜(7)のいずれかの油脂組成物の製造方法、
(12) 糖質がイノシトールである、(11)の油脂組成物の製造方法、である。
より好ましい態様としては、本発明の油脂組成物を使用し、加熱処理を加えることで、より良好なコク味を有する食品を提供することができる。
また、本発明により、パーム油、パームオレイン、硬化油等、不飽和度が低く酸化安定性の高い油脂にも良好なコク味を付与することができるため、酸化安定性が高い良好なコク味を有する油脂組成物を得ることができる。かかる油脂組成物は酸化安定性が低いといった米油、ごま油の欠点を補ったものであるため、賞味期限を延長したり、酸化安定性が低いため使用できなかった新たな用途で本油脂組成物を展開することも可能である。
また別の態様として、本発明の油脂組成物は従来の米油、ごま油の物性である、室温で液状であるという性状のみならず、ベースとなる油脂を適宜選択することで、固形状であったり、半固形状であったり、用途に応じて適切な物性を選択して、良好なコク味を付与することができる。
イノシトール(築野食品工業株式会社製、商品名:イノシトール(米糠由来)、純度:97%以上)を水に加え、1%イノシトール含有水溶液を作製する。次いで50℃に加温したパームオレイン(不二製油株式会社製、商品名:ユニバー100N)100重量部に対し1%イノシトール含有水溶液を0.5重量部加えて混合し、60℃、1.6kPa(12torr)の減圧条件下で、攪拌しながら30分間脱水処理を行った。脱水処理を行った後、TOYO No.5C濾紙(1μm相当)にて濾過し、イノシトールを16.1重量ppm含有するパームオレインを得た。かかるイノシトール含有パームオレイン31.1部とイノシトール無添加のパームオレイン43.9部、米油(不二製油株式会社製、商品名:食用こめ油)25部を混合し、イノシトール含量が5.0重量ppmの油脂組成物Aを得た。
イノシトール(築野食品工業株式会社製、商品名:イノシトール(米糠由来)、純度:97%以上)を水に加え、1%イノシトール含有水溶液を作製する。次いで50℃に加温したパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部に対し、乳化剤(理研ビタミン株式会社製 ポエムPR-100)0.003部を加えて溶解し、1%イノシトール含有水溶液0.15部加えた後、ホモミキサー(TK ROBO MIX:特殊機化工業株式会社製)にて10000rpmで10分の撹拌を行った。その後、50℃、1.6kPa(12torr)の減圧条件下で、攪拌しながら30分間脱水処理を行って得られた、イノシトール含量が15重量ppmの油脂をそのまま、他の食用油脂を配合せずに油脂組成物Bとして使用した。
イノシトール(築野食品工業株式会社製、商品名:イノシトール(米糠由来)、純度:97%以上)を水に加え、1%イノシトール含有水溶液を作製する。次いで50℃に加温したパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部に対し、乳化剤(理研ビタミン株式会社製 ポエムPR-100)0.02部を加えて溶解し、1%イノシトール含有水溶液1.0部加えた後、ホモミキサー(TK ROBO MIX:特殊機化工業株式会社製)にて10000rpmで10分の撹拌を行った。その後、50℃、1.6kPa(12torr)の減圧条件下で、攪拌しながら30分間脱水処理を行って得られた、イノシトール含量が100重量ppmの油脂をそのまま、他の食用油脂を配合せずに油脂組成物Cとして使用した。
イノシトール(築野食品工業株式会社製、商品名:イノシトール(米糠由来)、純度:97%以上)を水に加え、1%イノシトール含有水溶液を作製する。次いで50℃に加温したパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部に対し、乳化剤(理研ビタミン株式会社製 ポエムPR-100)0.06部を加えて溶解し、1%イノシトール含有水溶液3.0部加えた後、ホモミキサー(TK ROBO MIX:特殊機化工業株式会社製)にて10000rpmで10分の撹拌を行った。その後、50℃、1.6kPa(12torr)の減圧条件下で、攪拌しながら30分間脱水処理を行って得られた、イノシトール含量が300重量ppmの油脂をそのまま、他の食用油脂を配合せずに油脂組成物Dとして使用した。
グルコース(キシダ化学製)を水に加え溶解し、1%グルコース含有水溶液を作製する。次いで50℃に加温したパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部に対し、乳化剤(理研ビタミン株式会社製 ポエムPR-100)0.003部を加えて溶解し、1%グルコース含有水溶液0.15部加えた後、ホモミキサー(TK ROBO MIX:特殊機化工業株式会社製)にて10000rpmで10分の撹拌を行った。その後、50℃、1.6kPa(12torr)の減圧条件下で、攪拌しながら30分間脱水処理を行って得られた、グルコース含量が15重量ppmの油脂をそのまま、他の食用油脂を配合せずに油脂組成物Eとして使用した。
マルチトール(キシダ化学製)を水に加え溶解し、1%マルチトール含有水溶液を作製する。次いで50℃に加温したパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部に対し、乳化剤(理研ビタミン株式会社製 ポエムPR-100)0.003部を加えて溶解し、1%グルコース含有水溶液0.15部加えた後、ホモミキサー(TK ROBO MIX:特殊機化工業株式会社製)にて10000rpmで10分の撹拌を行った。その後、50℃、1.6kPa(12torr)の減圧条件下で、攪拌しながら30分間脱水処理を行って得られた、マルチトール含量が15重量ppmの油脂をそのまま、他の食用油脂を配合せずに油脂組成物Fとして使用した。
50℃に加温したパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部に対し、0.5部の米糠由来不けん化物(築野食品工業株式会社製、商品名:ライステロールエステル)を添加し、油脂組成物Gとして使用した。
各油脂組成物を、180℃、1時間加熱した。
<油脂の風味評価方法>
パネラー10名により、油脂の風味を以下の基準に従い評価した。「△」以上を合格とした。
「×」コク味付与効果なし
「△」コク味付与効果がある
「○」コク味付与効果が優れている
「◎」コク味付与効果が非常に優れている
じゃがいもを厚さ0.5mmにスライスした後、水に30分間さらした。十分に水気を取り、各フライ油で180℃、2分間フライして、ポテトチップを得た。
パネラー10名により、以下の基準に従い評価した。「△」以上を合格とした。
「×」コク味付与効果なし
「△」コク味付与効果がある
「○」コク味付与効果が優れている
「◎」コク味付与効果が非常に優れている
上記の油脂の加熱処理方法に従い、パームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部を使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表1にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、パームオレイン50部、米油50部の混合油100重量部を使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表1にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Aを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表1にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Bを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表1にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Cを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表1にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Dを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表1にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Eを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表1にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Fを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表1にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Gを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表1にまとめた。
油脂組成物Bを使用して油脂を加熱せずに、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表1にまとめた。
比較例1は、コク味が弱く不合格であった。
実施例1〜実施例6は、コク味が付与されており合格であった。そのうち実施例2〜実施例5はより好ましいコク味であった。実施例2と実施例3は、比較例2と同等なコク味が得られていた。
比較例3、4は不合格であった。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油にパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部を使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表2にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油にパームオレイン50部、米油50部の混合油100重量部を使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表2にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Aを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表2にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Bを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表2にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Cを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表2にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Dを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表2にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Eを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表2にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Fを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表2にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Gを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表2にまとめた。
比較例5は、コク味が弱く不合格であった。
実施例7〜実施例12は、コク味が付与されており合格であった。そのうち実施例8〜実施例10はより好ましいコク味であった。実施例8と実施例9は、比較例6と同等なコク味が得られていた。
比較例7は不合格であった。
コーン由来イノシトール(敷島スターチ株式会社製 純度:97%以上)を水に加え、1%イノシトール含有水溶液を作製する。次いで50℃に加温したパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部に対し、乳化剤(理研ビタミン株式会社製 ポエムPR-100)0.003部を加えて溶解し、1%イノシトール含有水溶液0.15部加えた後、ホモミキサー(TK ROBO MIX:特殊機化工業株式会社製)にて10000rpmで10分の撹拌を行った。その後、50℃、1.6kPa(12torr)の減圧条件下で、攪拌しながら30分間脱水処理を行って得られた、イノシトール含量が15重量ppmの油脂をそのまま、他の食用油脂を配合せずに油脂組成物Hとして使用した。
合成イノシトール(Fluka社製、純度:99%以上)を水に加え、1%イノシトール含有水溶液を作製する。次いで50℃に加温したパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部に対し、乳化剤(理研ビタミン株式会社製 ポエムPR-100)0.003部を加えて溶解し、1%イノシトール含有水溶液0.15部加えた後、ホモミキサー(TK ROBO MIX:特殊機化工業株式会社製)にて10000rpmで10分の撹拌を行った。その後、50℃、1.6kPa(12torr)の減圧条件下で、攪拌しながら30分間脱水処理を行って得られた、イノシトール含量が15重量ppmの油脂をそのまま、他の食用油脂を配合せずに油脂組成物Iとして使用した。
コーン由来イノシトール(敷島スターチ株式会社製 純度:97%以上)を水に加え、1%イノシトール含有水溶液を作製する。次いで50℃に加温したパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部に対し、乳化剤(理研ビタミン株式会社製 ポエムPR-100)0.02部を加えて溶解し、1%イノシトール含有水溶液1.0部加えた後、ホモミキサー(TK ROBO MIX:特殊機化工業株式会社製)にて10000rpmで10分の撹拌を行った。その後、50℃、1.6kPa(12torr)の減圧条件下で、攪拌しながら30分間脱水処理を行って得られた、イノシトール含量が100重量ppmの油脂をそのまま、他の食用油脂を配合せずに油脂組成物Jとして使用した。
合成イノシトール(Fluka社製、純度:99%以上)を水に加え、1%イノシトール含有水溶液を作製する。次いで50℃に加温したパームオレイン75部、米油25部の混合油100重量部に対し、乳化剤(理研ビタミン株式会社製 ポエムPR-100)0.02部を加えて溶解し、1%イノシトール含有水溶液1.0部加えた後、ホモミキサー(TK ROBO MIX:特殊機化工業株式会社製)にて10000rpmで10分の撹拌を行った。その後、50℃、1.6kPa(12torr)の減圧条件下で、攪拌しながら30分間脱水処理を行って得られた、イノシトール含量が100重量ppmの油脂をそのまま、他の食用油脂を配合せずに油脂組成物Kとして使用した。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Hを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表3にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Iを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表3にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Jを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表3にまとめた。
上記の油脂の加熱処理方法に従い、油脂組成物Kを使用して油脂を加熱し、上記の油脂の評価方法に従い評価した。結果を表3にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Hを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表3にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Iを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表3にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Jを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表3にまとめた。
上記のポテトチップの作製方法に従い、フライ油に油脂組成物Kを使用してポテトチップを作製し、上記の評価方法に従い評価した。結果を表3にまとめた。
実施例13〜実施例16は、コク味が付与されており、好ましいコク味であった。
実施例17〜実施例20は、得られたポテトチップスにも、コク味が付与されており、好ましいコク味であった。
Claims (12)
- 炭素数12以下の糖類、糖アルコールから選択される糖質1種以上を含有する、油脂組成物。
- 糖質の含有量が、2重量ppm以上1500重量ppm以下である、請求項1に記載の油脂組成物。
- 糖質が水溶性である、請求項1又は請求項2に記載の油脂組成物。
- 糖質の炭素数が6以下である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の油脂組成物。
- 糖質がイノシトールである、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の油脂組成物。
- 請求項5に記載のイノシトールが脱脂米糠由来成分である、油脂組成物。
- 加熱調理用である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の油脂組成物。
- 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の油脂組成物を含有する加熱調理食品。
- スナック菓子又は米菓である請求項8に記載の加熱調理食品。
- 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の油脂組成物を使用した、加熱調理用油脂又は加熱調理食品の風味改善方法。
- 糖質を水性媒体に加えて、溶液状態で油脂に添加することを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載に記載の油脂組成物の製造方法。
- 糖質がイノシトールである、請求項11に記載の油脂組成物の製造方法。
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