JP2017009161A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】天板上に操作ツマミを備えながらも、薄型化が容易なガスコンロを提供する。【解決手段】天板3上の操作ツマミ6と下方の調節バルブ11とを、天板の貫通孔3aに通したシャフト11aで接続する。調節バルブの上方を覆うバルブカバー12にシャフトの挿通孔12bを設け、シャフトには、弾性材質で中央部が上方に凸形のパッキン13を天板とバルブカバーとの間に装着する。操作ツマミが押し下げられた状態でパッキンとバルブカバーとの間の閉鎖空間を外気と連通させるための連通部13dを設け、操作ツマミの回転操作前は連通部が不通であるのに対し、回転操作によって連通部が開通する。こうすれば、押し下げられて変形していたパッキンが戻る際には、連通部を通って空気が流入するので、バルブカバーの上面の煮こぼれ汁を吸い込むことがない。その結果、パッキンとバルブカバーとの隙間を小さくでき、ガスコンロの薄型化が可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、天板上に設けられた操作ツマミを押し下げて回転させるガスコンロに関する。
燃料ガスをコンロバーナーで燃焼させて、鍋などの調理容器を加熱するガスコンロが広く普及している。ガスコンロには、天板に形成された開口部から上部を突出させた状態でコンロバーナーが搭載されており、調理容器を載せる五徳がコンロバーナーを囲んで天板上に設置されている。また、ガスコンロは、コンロバーナーの点火や火力調節の際に操作する操作ツマミを備えており、この操作ツマミが天板上に設けられて、操作ツマミを押し下げて回転させるタイプのガスコンロも多く存在している(例えば、特許文献1)。
天板上に操作ツマミを備えたガスコンロでは、コンロバーナーに供給される燃料ガスの流量を調節する調節バルブが操作ツマミの下方の位置に内蔵されている。調節バルブは、シャフトを介して操作ツマミと接続されており、天板には、シャフトを通すために貫通孔が形成されている。このため、操作ツマミを押し下げて回転させると、その動きがシャフトを介して調節バルブに伝わる。ただし、天板に貫通孔を設けると、調理容器から煮こぼれた場合に、煮こぼれ汁が貫通孔からガスコンロの内部に入り込み、調節バルブにかかる虞がある。そこで、調節バルブの上方を覆うバルブカバーが設けられており、煮こぼれ汁が調節バルブにかかることを抑制している。
また、バルブカバーには、シャフトを挿通する挿通孔が形成されていることから、煮こぼれ汁がシャフトを伝わって挿通孔から下方に流れ落ちることがある。その対策として、シャフトには、ゴムなどの弾性材料を用いて上方に凸形の傘状に形成されたシャフトパッキンが、バルブカバーよりも上方の位置に装着される(例えば、特許文献2)。こうすれば、シャフトを伝わる煮こぼれ汁がシャフトパッキンの外側に導かれるので、挿通孔から流れ落ちることを回避できる。
特開2005−180713号公報 特開2012−184890号公報(図5)
しかし近年では、ガスコンロの下方のスペースを有効活用するためにガスコンロの薄型化の要請が高まっているところ、天板上に操作ツマミを備えて、シャフトにシャフトパッキンが装着されたガスコンロでは、薄型化が困難であるという問題があった。これは次のような理由による。
まず、コンロバーナーの点火の際には操作ツマミが押し下げられるので、シャフトに装着されたシャフトパッキンも下方に移動する。このとき、シャフトパッキンとバルブカバーとの間隔が狭いと、シャフトパッキンの下端がバルブカバーの上面に当接して、傘状のシャフトパッキンとバルブカバーとの間の閉鎖空間に空気が閉じ込められた状態となる。この状態から操作ツマミが更に押し下げられると、シャフトパッキンが変形して、閉鎖空間内の空気が外側に排出される。その後、操作ツマミの押し下げが解放されて元の位置に戻る際には、変形していたシャフトパッキンが元の形状に戻ろうとして、シャフトパッキンとバルブカバーとの間の閉鎖空間に負圧が生じる。このため、バルブカバーの上面に煮こぼれ汁があった場合には、負圧で煮こぼれ汁を吸い込んでしまい、吸い込まれた煮こぼれ汁がバルブカバーの挿通孔から流れ落ちて調節バルブにかかることがある。
こうした事態を回避するには、シャフトパッキンの下端とバルブカバーとの間に、操作ツマミの押し下げ量よりも大きな間隔を確保しておく必要がある。その結果、シャフトにシャフトパッキンが装着されたガスコンロでは、薄型化することが困難であった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、天板上に操作ツマミを備えて、シャフトにシャフトパッキンを装着していながらも、薄型化を図ることが容易なガスコンロの提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のガスコンロは次の構成を採用した。すなわち、
天板の開口部から上部を突出させて設けられ、燃料ガスを燃焼させて調理容器を加熱するコンロバーナーと、前記天板上に設けられ、押し下げて回転操作される操作ツマミと、該操作ツマミの下方に設けられ、前記コンロバーナーに供給される燃料ガスの流量を調節する調節バルブと、前記天板に形成された貫通孔を通って前記操作ツマミの動きを前記調節バルブに伝えるシャフトと、前記調節バルブの上方を覆い、前記シャフトを挿通する挿通孔が形成されたバルブカバーとを備えるガスコンロにおいて、
前記シャフトには、前記天板と前記バルブカバーとの間の位置に、弾性材料を用いて中央部が上方に張り出した凸形状に形成されたシャフトパッキンが装着されており、
前記操作ツマミが押し下げられた状態で前記シャフトパッキンと前記バルブカバーとの間に介在する閉鎖空間を外気と連通させるための連通部が、前記シャフトパッキンおよび前記バルブカバーの少なくとも一方に形成されており、
前記連通部は、押し下げられた前記操作ツマミが回転操作される前は不通になっており、該操作ツマミの回転操作に伴って前記シャフトパッキンが回転することにより開通する
ことを特徴とする。
このような本発明のガスコンロでは、操作ツマミと一緒にシャフトが押し下げられて、シャフトパッキンの下端(外縁部)がバルブカバーに当接すると共にシャフトパッキンの中央部が変形しても、連通部が不通になっているため、閉鎖空間内の空気が連通部を通って流出することはなく、中央部の変形によって閉鎖空間内で加圧された空気がシャフトパッキンの周囲から吹き出す。これにより、シャフトパッキンの周囲の煮こぼれ汁を押し退ける効果が得られる。そして、続く操作ツマミの回転操作に伴ってシャフトパッキンが回転すると、連通路が開通した状態となる。その後、操作ツマミの押し下げが解放された際に、変形していたシャフトパッキンが元の形状に戻ろうとして閉鎖空間内に負圧が生じても、連通部が通気路となって、閉鎖空間内に空気が流入して負圧を直ちに解消することができる。このため、バルブカバーの上面に溜まった煮こぼれ汁を負圧でシャフトパッキンの周囲から内側に吸い込むことはない。その結果、シャフトパッキンとバルブカバーとの間の隙間を操作ツマミの押し下げ量よりも大きく設定しておく必要がなく、ガスコンロの薄型化を図ることが可能となる。
上述した本発明のガスコンロでは、次のようにしてもよい。まず、連通部として、閉鎖空間からシャフトパッキンの外周に通ずる通路をシャフトパッキンに設けておく。そして、押し下げられた操作ツマミが回転操作される前は、バルブカバーから突設された突出部で閉塞される位置に連通部があるのに対し、操作ツマミの回転操作に伴ってシャフトパッキンが回転すると、連通部が突出部で閉塞されない位置に移動する。
このようにすれば、連通部が突出部で閉塞されて不通になっている状態から、操作ツマミの回転操作に伴うシャフトパッキンの回転を利用して突出部に対する連通部の位置を移動させ、連通部が突出部で閉塞されない開通した状態(閉鎖空間がシャフトパッキンの外周と連通した状態)に切り換えることが可能となる。
また、前述した本発明のガスコンロでは、次のようにしてもよい。まず、連通部として、閉鎖空間と通ずる副空間をバルブカバーとの間に形成する副空間形成部をシャフトパッキンに設けると共に、バブルカバー貫通して連通孔を設ける。そして、押し下げられた操作ツマミが回転操作される前は、副空間形成部が連通孔に重ならない位置にあるのに対し、操作ツマミの回転操作に伴ってシャフトパッキンが回転すると、副空間形成部が連通孔に重なる位置に移動する。
このようにすれば、副空間形成部が連通孔に重ならず連通部が不通になっている状態から、操作ツマミの回転操作に伴うシャフトパッキンの回転を利用して連通孔に対する副空間形成部の位置を移動させ、副空間形成部が連通孔に重なって連通部が開通した状態(閉鎖空間が副空間および連通孔を介してバルブカバーの下面側と連通した状態)に切り換えることが可能となる。
本実施例のガスコンロ1の外観形状を示した斜視図である。 本実施例のガスコンロ1の操作ツマミ6およびバルブユニット10の分解組立図である。 本実施例のバルブユニット10を、シャフト11aの中心軸を通る平面で切断した断面図である。 本実施例のシャフトパッキン13のフランジ部13bがバルブカバー12の上面12aに当接した状態をシャフトパッキン13の上方から見た平面図である。 本実施例の連通部13dが開通した状態を示したバルブユニット10の断面図である。 変形例のシャフトパッキン13およびバルブカバー12の形状を示す斜視図である。 変形例のシャフトパッキン13を上方から見た平面図である。 変形例のシャフトパッキン13のサブドーム部13fがバルブカバー12の連通孔12eと重なる位置にある状態を示したバルブユニット10の断面図である。
図1は、本実施例のガスコンロ1の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、本実施例のガスコンロ1は、上面側が開口した箱形状に形成された板金製のコンロ本体2と、コンロ本体2上に載置されてコンロ本体2の上面を覆う天板3と、天板3に形成された図示しない開口部から上部を突出させて設けられたコンロバーナー4R,4Lと、鍋などの調理容器を置くためにコンロバーナー4R,4Rを囲んで天板3の上面に設置された五徳5R,5Lなどを備えている。
また、天板3上には、コンロバーナー4R,4Lのそれぞれに対応させて、点火時や火力調節時などに操作する操作ツマミ6R,6Lが設けられている。そして、操作ツマミ6R,6Rの下方には、コンロバーナー4R,4Lに供給される燃料ガスの流量を調節するためのバルブユニット10R,10Lがコンロ本体2内に搭載されている。バルブユニット10R、10Lの詳細については別図を用いて後述するが、バルブユニット10R,10Lはシャフトを介して操作ツマミ6R,6Lと接続されている。操作ツマミ6R,6Lを下方に押し下げて所定方向に回転させると、コンロバーナー4R,4Lに燃料ガスが供給されて、図示しない点火プラグで点火される。その後は、操作ツマミ6R,6Lの回転角度を変えると、バルブユニット10R,10Lを通過する燃料ガスの流量が変更されて、コンロバーナー4R,4Lの火力を調節することができる。
以下では、操作ツマミ6R,6Lとバルブユニット10R,10Lとの接続について説明するが、右側のコンロバーナー4Rに対応する操作ツマミ6Rおよびバルブユニット10Rと、左側のコンロバーナー4Lに対応する操作ツマミ6Lおよびバルブユニット10Lとは、構造や形状が基本的には同様である。そこで、特に右側と左側とを区別する必要がない場合には、単に操作ツマミ6、およびバルブユニット10と表記する。
図2は、本実施例のガスコンロ1の操作ツマミ6およびバルブユニット10の分解組立図である。図示されるようにバルブユニット10は、操作ツマミ6を回転させる操作を受けて燃料ガスの流量を調節する機能を有する調節バルブ11と、板金あるいはダイカストによって形成され、調節バルブ11の上方を覆う板状のバルブカバー12と、ゴム等の弾性材料を用いて中央部が上方に張り出した凸形状に形成されたシャフトパッキン13などを備えている。
調節バルブ11からは、上方に向けてシャフト11aが突設されている。これに対応して、バルブカバー12の略中央の位置には、シャフト11aを挿通する挿通孔12bが形成されており、この挿通孔12bを囲んで円環状の周壁部12cが上方に向けて立設されている。また、本実施例のバルブカバー12には、平面状に形成された上面12aから上方に突出した突出部12dが、挿通孔12bを中心とする円弧状に設けられている。このようなバルブカバー12は、挿通孔12bにシャフト11aを挿通した状態で、図示しない取付ネジによって調節バルブ11に対して固定される。
挿通孔12bに挿通されたシャフト11aには、バルブカバー12の上方から、シャフトパッキン13が装着される。本実施例のシャフトパッキン13は、上向きに凸のドーム状に形成されたドーム部13aと、ドーム部13aの外周に幅広の円環状に形成されたフランジ部13bとを備えている。また、フランジ部13bの一部を上方に隆起させることでフランジ部13bの下面には、ドーム部13aの内側とフランジ部13bの外周とを連通させる連通部13dや、連通部13dと交差するとともに、バルブカバー12の突出部12dと重なり合う溝部13eが形成されている。
さらに、ドーム部13aの中央には装着孔13cが形成されている。この装着孔13cの内径は、シャフト11aの外径よりも小さくなっており、装着孔13cにシャフト11aを挿し通すと、装着孔13cが広がる。また、シャフト11aの側面には、全周に亘ってシャフトパッキン13の位置決め用に凹部11bが形成されており、シャフトパッキン13を凹部11bの位置まで押し下げていくと、広がっていた装着孔13cが凹部11bに嵌り込んで、シャフトパッキン13の装着が完了する。尚、本実施例のシャフト11aは、周面の一部を軸方向に削り取って断面形状がD字型に形成されており、このことと対応して、シャフトパッキン13の装着孔13cの形状もD字型に形成されている。これにより、シャフト11aの回転に伴ってシャフトパッキン13も回転する。
こうしてシャフト11aの凹部11bにシャフトパッキン13の装着孔13cが嵌り込んだ状態では、シャフトパッキン13の下端(ここではフランジ部13bの下面)がバルブカバー12の上面12aよりも上方の位置にあって、フランジ部13bと上面12aとは当接していない。
以上のようにして組み立てられたバルブユニット10をコンロ本体2内に設置し、天板3を取り付けると、シャフト11aの上端が、天板3に形成された貫通孔3aの中心から突出した状態となる。そして、この貫通孔3aの内側にゴム製で筒状のツマミパッキン7を嵌め込んだ後、シャフト11aの上端に操作ツマミ6を取り付ける。前述したように操作ツマミ6は、押し下げて回転させる操作が行われるので、押し下げた操作ツマミ6がツマミパッキン7に接触すると、操作ツマミ6の操作の邪魔になる。そこで、操作ツマミ6とツマミパッキン7との間には、操作ツマミ6を押し下げた状態で操作ツマミ6とツマミパッキン7とが接触しないように、十分な隙間が設けられている。
このように操作ツマミ6とツマミパッキン7との間に隙間が存在するため、調理容器から天板3に煮こぼれた場合に、煮こぼれ汁が操作ツマミ6とツマミパッキン7との隙間から貫通孔3aを通ってガスコンロ1の内部に入り込んでしまうことが起こり得る。そして、貫通孔3aを通って内部に入り込んだ煮こぼれ汁が調節バルブ11にかかってしまうと、調節バルブ11の動作に支障を来して燃料ガスの流量調節ができなくなるといった不具合が生じる可能性がある。そこで、調節バルブ11を覆い隠すことが可能な大きさのバルブカバー12を設けることによって、煮こぼれ汁が調節バルブ11にかかることを抑制している。
バルブカバー12の周縁には、上方に向けて立設された立設部12fがあり、バルブカバー12の上面12aは、煮こぼれ汁を受ける汁受け皿として機能する。ただし、立設部12fはバルブカバー12の全周にわたって設けられているわけではなく、一部(図2の例では図中の手前側)には設けられていない。また、本実施例のバルブカバー12は、水平ではなく、立設部12fが設けられていない部分が低くなるように傾斜させて取り付けられている。そのため、煮こぼれ汁が大量に入り込んだ場合には、立設部12fが設けられていない部分から下方に流れ落ちるようになっている。このように煮こぼれ汁が流れ落ちる箇所は、調節バルブ11などの重要な部品を避けて設定されているので、重要な部品に煮こぼれ汁がかかることはない。
また、バルブカバー12には、シャフト11aを挿通する挿通孔12bが設けられているので、煮こぼれ汁がシャフト11aを伝わって挿通孔12bから下方に流れ落ちることがある。これを回避するために、シャフト11aには、バルブカバー12よりも上方の位置にシャフトパッキン13が装着されている。さらに、本実施例のガスコンロ1では、シャフトパッキン13に連通部13dおよび溝部13eを設けると共に、バルブカバー12に突出部12dを設けておくことによって、バルブカバー12の上面12aに煮こぼれ汁が溜まっていた場合でも、挿通孔12bから煮こぼれ汁が流れ落ちて調節バルブ11にかかることを防止できる。以下、この点について説明するが、その準備として、連通部13dや溝部13eや突出部12dがない場合について簡単に説明する。
まず、操作ツマミ6と一緒にシャフト11aが押し下げられるのに伴って、シャフト11aに取り付けられたシャフトパッキン13も下方に移動し、シャフトパッキン13の下端がバルブカバー12の上面12aに当接した後に、ドーム部13aが押し潰されることでドーム部13a内の空気が外側に押し出される。そして、操作ツマミ6が元の位置に戻る際に、押し潰されていたドーム部13aが元の形状に戻ろうとして、ドーム部13a内が負圧になる。このため、バルブカバー12の上面12aに煮こぼれ汁が溜まっていた場合には、負圧でシャフトパッキン13の周囲から煮こぼれ汁をドーム部13a内に吸い込んでしまい、吸い込まれた煮こぼれ汁が挿通孔12bから流れ落ちて調節バルブ11にかかる虞がある。これを回避するために、従来のガスコンロ1では、操作ツマミ6が押し下げられてもシャフトパッキン13がバルブカバー12に当接しないように、シャフトパッキン13とバルブカバー12との間に操作ツマミ6の押し下げ量よりも大きな間隔を確保しておくのが一般的であり、その結果として、ガスコンロ1の薄型化が困難となっていた。
これに対して、連通部13dや溝部13eや突出部12dを有する本実施例のガスコンロ1では、以下のような理由から、シャフトパッキン13とバルブカバー12との間に大きな間隔を確保しなくても、挿通孔12bから煮こぼれ汁が流れ落ちて調節バルブ11にかかることを回避することができる。
図3は、図2のバルブカバー12の立設部12fが設けられていない手前側から奥側に向けて、シャフト11aの中心軸を通る平面で本実施例のバルブユニット10を切断した断面図である。まず、図3(a)には、操作ツマミ6(図2参照)が押し下げられる前の状態が示されている。このとき、天板3の貫通孔3a(図2参照)を通って煮こぼれ汁がガスコンロ1の内部に入り込むと、図3(a)中に一点鎖線の矢印で示すように、煮こぼれ汁がシャフトパッキン13の上を伝ってシャフトパッキン13の外側から流れ落ちる。本実施例のシャフトパッキン13には、ドーム部13aの外周に円環状のフランジ部13bが幅広に形成されており、シャフトパッキン13の高さを出すことなく、煮こぼれ汁を挿通孔12b(図2参照)から離れた外側に導くことができる。また、挿通孔12bの周囲には周壁部12cが立設されているので、バルブカバー12の上面12aに溜まった煮こぼれ汁が挿通孔12bから流れ落ちることを抑制することができる。
図3(a)に示した状態から、操作ツマミ6と一緒にシャフト11aが押し下げられると、図3(b)に示されるように、シャフトパッキン13の下端(フランジ部13bの下面)がバルブカバー12の上面12aに当接する。そして、更にシャフト11aが押し下げられると、ドーム部13aが押し潰されることによって、操作ツマミ6の押し下げ量を吸収する。尚、本実施例では、シャフトパッキン13のフランジ部13bがバルブカバー12の上面12aに当接した状態のドーム部13aの内側が本発明における「閉鎖空間」に対応する。
図4は、本実施例のシャフトパッキン13のフランジ部13bがバルブカバー12の上面12aに当接した状態をシャフトパッキン13の上方から見た平面図である。図では、バルブカバー12に設けられた突出部12dを破線で表し、更にハッチングを付している。前述したように本実施例のシャフトパッキン13には、ドーム部13aの内側とフランジ部13bの外周とを連通させる連通部13dが設けられている。また、連通部13dと交差して溝部13eが設けられており、バルブカバー12の突出部12dと嵌り合うようになっている。図4(a)に示されるように、押し下げた操作ツマミ6を回転させる前の状態では、突出部12dが連通部13dを閉塞する位置関係にあることから、連通部13dは不通になっている。そのため、ドーム部13aが押し潰されても、ドーム部13a内の空気が連通部13dを通って外側に流出することはなく、ドーム部13a内で加圧された空気がフランジ部13bを押し上げて外周から吹き出す。これにより、フランジ部13bの周囲の煮こぼれ汁を押し退ける効果が得られる。
そして、本実施例のガスコンロ1では、コンロバーナー4に点火する際に、押し下げた操作ツマミ6を左に90度回転させるようになっている。この操作に伴ってシャフト11aおよびシャフトパッキン13が回転すると、図4(b)に示されるように、連通部13dが突出部12dによって閉塞されない位置に移動することにより、連通部13dが開通する。
図5は、本実施例の連通部13dが開通した状態を示したバルブユニット10の断面図である。図5では、図3と同様に、シャフト11aの中心軸を通る平面でバルブユニット10を切断した断面が示されている。前述したように本実施例のバルブカバー12は、立設部12fが設けられていない部分が低くなるように傾斜させて設置されており、シャフトパッキン13の回転によって、図5(a)に示されるようにバルブカバー12の傾斜で高くなっている側(図中の右側)に連通部13dが向くと、突出部12dによる閉塞を受けずに連通部13dが開通した状態となる。
その後、操作ツマミ6の押し下げが解放されると、図5(b)に示されるように、押し下げられていたシャフト11aが元の位置に戻るのに伴い、押し潰されていたシャフトパッキン13のドーム部13aが元の形状に戻ろうとする。このとき、体積の増加でドーム部13a内に負圧が生じるものの、連通部13dが通気路となって、図5(b)中に破線の矢印で示すように、ドーム部13a内に空気が流入して負圧を直ちに解消することができる。このため、バルブカバー12の上面12aに溜まった煮こぼれ汁を負圧でシャフトパッキン13の周囲からドーム部13a内に吸い込むことを防ぐことができる。また、本実施例のガスコンロ1では、操作ツマミ6が押し下げられた時点(図3(b)参照)で、連通部13dが突出部12dによって閉塞されていることにより、前述したようにドーム部13a内の加圧された空気がフランジ部13bの外周から吹き出して煮こぼれ汁を押し退ける効果が得られるので、連通部13dに空気が流入する際に、煮こぼれ汁が一緒に巻き込まれて挿通孔12bにかかることを抑制できる。その結果、シャフトパッキン13とバルブカバー12との間の隙間を操作ツマミ6の押し下げ量よりも大きく設定しておく必要がなく、ガスコンロ1の薄型化を図ることが可能となる。
また、本実施例のシャフトパッキン13では、前述したように連通部13dが開通した状態になると、バルブカバー12の勾配を上がる側に連通部13dが向いており、連通部13dの外周側はバルブカバー12の勾配の中で挿通孔12bよりも上側(図5に示した例では、立設部12fが設けられていない部分とは反対側)の位置に開口している。このようにバルブカバー12の中で連通部13dの外周側の配置を、煮こぼれ汁が溜まり難いように高く設定しておけば、連通部13dに空気が流入する際に、煮こぼれ汁を一緒に巻き込むことを更に抑制することができる。
上述した本実施例のガスコンロ1には、次のような変形例も存在する。以下では、上述の実施例とは異なる点を中心に変形例について説明する。尚、変形例の説明では、上述の実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図6は、変形例のシャフトパッキン13およびバルブカバー12の形状を示す斜視図である。図示されるように変形例のシャフトパッキン13には、前述した実施例の連通部13dや溝部13eがなく、代わりに、ドーム部13aに繋げて上向きに凸のドーム状に形成されたサブドーム部13fが設けられている。また、変形例のバルブカバー12には、前述した実施例の突出部12dに代えて、バルブカバー12を貫通して連通孔12eが設けられている。
また、変形例のバルブユニット10では、シャフト11aの凹部11b(図2参照)にシャフトパッキン13の装着孔13cが嵌り込んだ状態で、シャフトパッキン13のフランジ部13bがバルブカバー12の上面12aに当接している。バルブカバー12の連通孔12eは、シャフトパッキン13の下方の位置に設けられており、上面12aに当接したフランジ部13bに覆われることにより、上面12aに溜まった煮こぼれ汁が連通孔12eから流れ落ちることはない。そして、操作ツマミ6と一緒にシャフト11aが押し下げられると、ドーム部13aが押し潰されることによって、操作ツマミ6の押し下げ量を吸収するようになっている。
図7は、変形例のシャフトパッキン13を上方から見た平面図である。図では、シャフトパッキン13の下方に位置するバルブカバー12の連通孔12eを破線で表している。図7(a)に示されるように、押し下げた操作ツマミ6を回転させる前の状態では、シャフトパッキン13のドーム部13aと繋がったサブドーム部13fが、連通孔12eに重ならない位置(図示した例では、シャフト11aを中心として時計回りに90度回転させた位置)にある。そのため、ドーム部13aが押し潰されても、ドーム部13a内の空気がサブドーム部13fを介して連通孔12eから流出することはなく、ドーム部13a内で加圧された空気がフランジ部13bを押し上げて外周から吹き出す。これにより、フランジ部13bの周囲の煮こぼれ汁を押し退ける効果が得られる。
そして、押し下げた操作ツマミ6を反時計回りに90度回転させることによってコンロバーナー4に点火すると、その操作に伴ってシャフト11aおよびシャフトパッキン13が回転し、図7(b)に示されるように、サブドーム部13fが連通孔12eと重なる位置に移動する。
図8は、変形例のシャフトパッキン13のサブドーム部13fがバルブカバー12の連通孔12eと重なる位置にある状態を示したバルブユニット10の断面図である。図では、シャフト11aの中心軸および連通孔12eを通る平面でバルブユニット10を切断した断面が示されている。図示されるようにドーム部13aの内側は、サブドーム部13fの内側および連通孔12eを介して、バルブカバー12の下面側と連通している。尚、変形例では、ドーム部13aの内側が本発明における「閉鎖空間」に対応すると共に、サブドーム部13fの内側が本発明における「副空間」に対応する。また、変形例のサブドーム部13fは、本発明における「副空間形成部」に対応する。
そして、押し下げられていたシャフト11aが元の位置に戻るのに伴い、押し潰されていたシャフトパッキン13のドーム部13aが元の形状に戻ろうとすると、ドーム部13a内に負圧が生じるものの、図8中に破線の矢印で示すように、バルブカバー12の下面側から空気が連通孔12eおよびサブドーム部13fを通ってドーム部13a内に流入して負圧を直ちに解消することができる。このため、バルブカバー12の上面12aに溜まった煮こぼれ汁を負圧でシャフトパッキン13の周囲からドーム部13a内に吸い込むことはない。また、この変形例のバルブユニット10では、操作ツマミ6が押し下げられる前からシャフトパッキン13のフランジ部13bをバルブカバー12の上面12aに当接させておくことで、連通孔12eの周囲やサブドーム部13fの内側に煮こぼれ汁が存在せず、ドーム部13a内に空気が流入する際に、空気と一緒に煮こぼれ汁が巻き込まれて挿通孔12bにかかるようなこともない。その結果、シャフトパッキン13とバルブカバー12との間の隙間を操作ツマミ6の押し下げ量よりも大きく設定しておく必要がなく、ガスコンロ1の薄型化を図ることが可能となる。
以上、本実施例および変形例のガスコンロ1について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、シャフトパッキン13の溝部13eおよびバルブカバー12の突出部12dの形状や大きさは、前述した実施例に限定されず、操作ツマミ6の回転許容範囲や、連通部13dの形状などに応じて適宜設定することができる。
1…ガスコンロ、 2…コンロ本体、 3…天板、
3a…貫通孔、 4…コンロバーナー、 5…五徳、
6…操作ツマミ、 7…ツマミパッキン、 10…バルブユニット、
11…調節バルブ、 11a…シャフト、 11b…凹部、
12…バルブカバー、 12a…上面、 12b…挿通孔
12c…周壁部、 12d…突出部、 12e…連通孔、
12f…立設部、 13…シャフトパッキン、 13a…ドーム部、
13b…フランジ部、 13c…装着孔、 13d…連通部、
13e…溝部、 13f…サブドーム部。

Claims (3)

  1. 天板の開口部から上部を突出させて設けられ、燃料ガスを燃焼させて調理容器を加熱するコンロバーナーと、前記天板上に設けられ、押し下げて回転操作される操作ツマミと、該操作ツマミの下方に設けられ、前記コンロバーナーに供給される燃料ガスの流量を調節する調節バルブと、前記天板に形成された貫通孔を通って前記操作ツマミの動きを前記調節バルブに伝えるシャフトと、前記調節バルブの上方を覆い、前記シャフトを挿通する挿通孔が形成されたバルブカバーとを備えるガスコンロにおいて、
    前記シャフトには、前記天板と前記バルブカバーとの間の位置に、弾性材料を用いて中央部が上方に張り出した凸形状に形成されたシャフトパッキンが装着されており、
    前記操作ツマミが押し下げられた状態で前記シャフトパッキンと前記バルブカバーとの間に介在する閉鎖空間を外気と連通させるための連通部が、前記シャフトパッキンおよび前記バルブカバーの少なくとも一方に形成されており、
    前記連通部は、押し下げられた前記操作ツマミが回転操作される前は不通になっており、該操作ツマミの回転操作に伴って前記シャフトパッキンが回転することにより開通する
    ことを特徴とするガスコンロ。
  2. 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
    前記連通部は、前記シャフトパッキンに設けられ、前記閉鎖空間から該シャフトパッキンの外周に通ずる通路であって、押し下げられた前記操作ツマミが回転操作される前は、前記バルブカバーから突設された突出部で閉塞される位置にあり、該操作ツマミの回転操作に伴って前記シャフトパッキンが回転することにより、前記突出部で閉塞されない位置に移動する
    ことを特徴とするガスコンロ。
  3. 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
    前記連通部は、前記シャフトパッキンに設けられ、前記閉鎖空間と通ずる副空間を前記バルブカバーとの間に形成する副空間形成部と、前記バルブカバーを貫通して設けられた連通孔とを備え、
    押し下げられた前記操作ツマミが回転操作される前は、前記副空間形成部が前記連通孔に重ならない位置にあり、該操作ツマミの回転操作に伴って前記シャフトパッキンが回転することにより、前記副空間形成部が前記連通孔に重なる位置に移動する
    ことを特徴とするガスコンロ。
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