JP2017009344A - 表面増強ラマン散乱ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】液体試料のセット作業の作業性を向上させることが可能な表面増強ラマン散乱ユニットを提供する。
【解決手段】SERSユニット1は、表面増強ラマン散乱を生じさせる光学機能部3を有しているSERSチップ2と、内部空間Sを規定するとともに第一及び第二開口P1,P2が形成されており、第一開口P1を通して毛管力により液体試料Lを内部空間Sに導入する容器10と、を備えている。SERSチップ2は、光学機能部3が内部空間Sに露出しているように容器10に配置されている。容器10は、光学機能部3と対向し、かつ、光学機能部3に向かう励起光EL及び光学機能部3からの表面増強ラマン散乱光SLを透過させるカバー12を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面増強ラマン散乱ユニットに関する。
特許文献1には、表面増強ラマン散乱(SERS:Surface Enhanced Raman Scattering)を生じさせる光学機能部を備える表面増強ラマン散乱ユニットが記載されている。この表面増強ラマン散乱ユニットでは、光学機能部上に形成される空間が、液体試料の配置されるセルとして用いられている。
特開2014−196981号公報
上述の表面増強ラマン散乱ユニットに液体試料をセットするには、液体試料を上記空間に滴下した後、上記空間をカバーガラスで密閉する必要があり、作業が煩雑であった。
本発明は、液体試料のセット作業の作業性を向上させることが可能な表面増強ラマン散乱ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る表面増強ラマン散乱ユニットは、表面増強ラマン散乱を生じさせる光学機能部を有している表面増強ラマン散乱素子と、内部空間を規定するとともに第一及び第二開口が形成されており、第一開口を通して毛管力により液体試料を内部空間に導入する容器と、を備え、表面増強ラマン散乱素子は、光学機能部が内部空間に露出しているように容器に配置され、容器は、光学機能部と対向し、かつ、光学機能部に向かう励起光及び光学機能部からの表面増強ラマン散乱光を透過させる光透過部を有している。
本発明に係る表面増強ラマン散乱ユニットは、第一開口を通して毛管力により液体試料を内部空間に導入する容器を備えている。このため、第一開口が液体試料に接触すると、液体試料が容器の内部空間に導入される。また、表面増強ラマン散乱素子は、光学機能部が内部空間に露出しているように容器に配置されており、容器は光学機能部と対向する光透過部を有している。したがって、導入された液体試料は、光透過部と対向する光学機能部上に配置される。この結果、液体試料のセット作業の作業性を向上させることができる。
表面増強ラマン散乱素子は、液体試料が毛管力により内部空間に導入される位置よりも第一開口側に光学機能部が位置するように容器に配置されていてもよい。この場合、導入された液体試料が光学機能部上に確実に配置される。
容器は、表面増強ラマン散乱素子が配置されるとともに、光学機能部が露出する第一面を有している第一部材と、光透過部が設けられているとともに、第一面に対向する第二面を有している第二部材と、を有し、第一面と第二面とが内部空間を規定していてもよい。この場合、容器は、第一部材と第二部材とにより内部空間を容易に規定することができる。
第一部材には、第一面より窪んだ第三面を有するとともに、表面増強ラマン散乱素子が収容される窪み部が設けられており、表面増強ラマン散乱素子は、第三面に載置され、窪み部の深さは、表面増強ラマン散乱素子の厚さと同等であってもよい。光学機能部が第一面から突出している場合、第一面と第二面との間隔が、光学機能部の突出量によって制限され、所望の毛管力が得られなくなることがある。これに対して、窪み部の深さが表面増強ラマン散乱素子の厚さと同等である場合、光学機能部が第一面と面一となるので、第一面と第二面との間隔が、光学機能部の突出量に制限されない。したがって、所望の毛管力が得られなくなることが避けられる。また、光学機能部が第一面よりも窪んでいる場合と比べて、容器の小型化を図ることができる。
第一面と第二面との間隔dと、第一開口と光学機能部との距離hsとは、下記式(1)を満足してもよい。下記式(1)では、第一及び第二面と液体試料との接触角をθ(θ<90°)、液体試料の表面張力をT、液体試料の密度をρ、及び重力加速度をgとする。この場合、光学機能部上に液体試料が配置され易い。
d≦2Tcosθ/(hs・ρg)・・・(1)
容器は管状をなし、第一開口は容器の一端に形成されているとともに、第二開口は容器の他端に形成されていてもよい。この場合、第一開口と第二開口とが互いに離間しているので、液体試料の導入時に、第一及び第二開口が同時に液体試料に接触する可能性が低い。このため、容器は、液体試料を確実に内部空間に導入することができる。
本発明によれば、液体試料のセット作業の作業性を向上させることが可能な表面増強ラマン散乱ユニットを提供することができる。
本実施形態に係る表面増強ラマン散乱ユニットの分解斜視図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットの概略平面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 平行平板の毛管現象について説明する斜視図及び正面図である。 図1のSERSユニットに液体試料を導入する方法の一例について説明する図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットを適用した測定装置の構成図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図4を参照して、本実施形態に係る表面増強ラマン散乱ユニットの構成について説明する。図1は、表面増強ラマン散乱ユニットの分解斜視図である。図2は、図1の表面増強ラマン散乱ユニットの概略平面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図である。
図1に示されるように、表面増強ラマン散乱ユニット(以下、SERSユニットという)1は、表面増強ラマン散乱素子(以下、SERSチップという)2と、容器10と、を備えている。
SERSチップ2は、例えば、厚さ0.5mmで、一辺が4mmの正方形板状を呈している。SERSチップ2は、第一方向D1で互いに対向する一対の主面2aを有している。SERSチップ2は、一方の主面2aの全面上に表面増強ラマン散乱(SERS)を生じさせる光学機能部3を有している。光学機能部3は、金等の材質からなる数nm〜数百nmサイズの金属ナノ構造により構成されている。なお、SERSチップ2は、一方の主面2aの一部に光学機能部3を有していてもよい。
光学機能部3に励起光EL(図6参照)が入射されると、金属ナノ構造の周りに表面プラズモンが励起されるとともに、強電磁場が誘起される。この金属ナノ構造に分子が吸着されると、共鳴ラマン効果によりラマン散乱が10〜10程度増強される表面増強ラマン散乱が生じる。ラマン散乱光には、励起光ELの周波数νよりも分子の振動周波数νだけ高い周波数(ν+ν)に変調されたアンチストークス散乱光と、励起光ELの周波数νよりも分子の振動周波数νだけ低い周波数(ν−ν)に変調されたストークス散乱光とがある。
容器10は、本体(第一部材)11と、カバー(第二部材)12とを有している。本体11は、第一本体13と、一対の第二本体14と、第三本体15と、を含んでいる。
第一本体13は、例えば、直方体形状を呈している。第一本体13は、一対の主面13aと、一対の端面13bと、一対の側面13cと、を有している。一対の主面13aは、第一方向D1で互いに対向している。一対の端面13bは、一対の主面13aを接続するように第一方向D1に延び、かつ、第二方向D2で互いに対向している。一対の側面13cは、一対の主面13aを接続するように第一方向D1に延び、かつ、第三方向D3で互いに対向している。なお、第一方向D1、第二方向D2、及び第三方向D3は、互いに交差している。ここでは、第一方向D1、第二方向D2、及び第三方向D3は、互いに直交している。
各主面13aは、長方形状を呈している。各主面13aの第二方向D2に沿う長さ(即ち、長辺の長さ)は、例えば、30mmであり、第三方向D3に沿う長さ(即ち、短辺の長さ)は、例えば、10mmである。各端面13bは、長方形状を呈している。各端面13bの第三方向D3に沿う長さ(即ち、長辺の長さ)は、例えば、10mmであり、第一方向D1に沿う長さ(即ち、短辺の長さ)は、例えば、2mmである。各側面13cは、長方形状を呈している。各側面13cの第二方向D2に沿う長さ(即ち、長辺の長さ)は、例えば、30mmであり、第一方向D1に沿う長さ(即ち、短辺の長さ)は、例えば、2mmである。
各第二本体14は、例えば、直方体形状を呈している。第二本体14は、一対の主面14aと、一対の端面14bと、一対の側面14cと、を有している。一対の主面14aは、第一方向D1で互いに対向している。一対の端面14bは、一対の主面14aを接続するように第一方向D1に延び、かつ、第二方向D2で互いに対向している。一対の側面14cは、一対の主面14aを接続するように第一方向D1に延び、かつ、第三方向D3で互いに対向している。
各主面14aは、長方形状を呈している。各主面14aの第二方向D2に沿う長さ(即ち、長辺の長さ)は、例えば、30mmであり、第三方向D3に沿う長さ(即ち、短辺の長さ)は、例えば、4mmである。各端面14bは、長方形状を呈している。各端面14bの第三方向D3に沿う長さ(即ち、長辺の長さ)は、例えば、4mmであり、第一方向D1に沿う長さ(即ち、短辺の長さ)は、例えば、0.5mmである。各側面14cは、長方形状を呈している。各側面14cの第二方向D2に沿う長さ(即ち、長辺の長さ)は、例えば、30mmであり、第一方向D1に沿う長さ(即ち、短辺の長さ)は、例えば、0.5mmである。
第三本体15は、例えば、厚さが1.5mmで、一辺が6mmの正方形の板状部材である。第三本体15は、第一方向D1で互いに対向する一対の主面15aを含んでいる。
第一及び第二本体13,14は、少なくともその表面が、測定対象の液体試料L(図6参照)に化学的な影響を与えず、かつ、測定対象の液体試料Lから化学的な影響を受けない材質により構成されている。第一及び第二本体13,14は、その表面と表面以外とが異なる材質により構成されていてもよい。第一及び第二本体13,14は、例えば、樹脂(ポリプロピレン、スチロール樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、PET、PMMA、シリコーン、液晶ポリマー等)、セラミック、ガラス、シリコン等の材質により構成されている。
第三本体15は、例えば、第一及び第二本体13,14と同じ材質により構成されている。なお、第三本体15は、第一及び第二本体13,14と異なる材質により構成されていてもよい。
第一本体13には、第二方向D2の中央よりも一方の端面13b側に、第一本体13を第一方向D1に貫通する貫通孔16が形成されている。貫通孔16は、一方の主面13a側に位置する一方の領域と、他方の主面13a側に位置する他方の領域とからなっている。この二つの領域は、第一方向D1に並び、かつ、開口面積が異なっている。第一方向D1から見て、一方の領域の外縁は、他方の領域の外縁の内側に位置している。
一方の領域の外縁と、他方の領域の外縁とは、接続面16aにより接続されている。接続面16aと一対の主面13aとは、互いに平行をなしている。接続面16aと一方の主面13aとの間に形成された段差16bは、SERSチップ2の厚さと同等で、例えば、0.5mmとされている。接続面16aと他方の主面13aとの間に形成された段差16cは、第三本体15の厚さと同等で、例えば、1.5mmとされている。なお、SERSチップ2の厚さとは、光学機能部3における金属ナノ構造の厚さも含む厚さである。また、同等とは、完全一致に限らず、例えば、±0.1mm以内の製造誤差が含まれてもよい。
貫通孔16の一方の領域は、一方の端面13bから、例えば、4mmの位置にある。一方の領域は、SERSチップ2の形状と同等の形状を有している。即ち、一方の領域は、SERSチップ2と嵌り合う形状を有している。なお、一方の領域とSERSチップ2とは、互いに嵌り合う形状であればよく、第一方向D1から見た平面形状が、円形、多角形状等であってもよい。
貫通孔16の他方の領域は、他方の端面13bから、例えば、5mmの位置にある。他方の領域の形状は、第三本体15の形状と同等の形状を有している。即ち、他方の領域は、第三本体15と嵌り合う形状を有している。なお、他方の領域と第三本体15とは、互いに嵌り合う形状であればよく、第一方向D1から見た平面形状が、円形、多角形状等であってもよい。
第一本体13と、一対の第二本体14とは、一方の主面13aと、他方の主面14aとを互いに対向させた状態で、一体的に形成されている。一対の第二本体14は、一方の主面13aの第三方向D3の両側に配置され、第三方向D3で互いに離間している。一方の第二本体14の他方の側面14cと、他方の第二本体14の一方の側面14cとは、第三方向D3で互いに離間し、かつ、対向している。一方の第二本体14の他方の側面14cと、他方の第二本体14の一方の側面14cとは、一方の主面13aとともに、溝17を規定している。
溝17は、各端面13b間、及び各端面14b間を接続している。溝17の側面は、一方の第二本体14の他方の側面14cと、他方の第二本体14の一方の側面14cとにより構成されている。溝17の深さ(第一方向D1に沿う長さ)は、これらの側面14cの短辺の長さに一致し、例えば、0.5mmとされている。
溝の底面17aは、一方の主面13aのうち、一対の第二本体14間に位置する部分により構成されている。底面17aは、長方形状を呈している。溝17の幅は、第一本体13の幅よりも狭い。溝17の幅は、底面17aの第三方向D3に沿う長さ(即ち、短辺の長さ)に相当し、例えば、2mmである。一方の主面13a側において、貫通孔16の第三方向D3での中央部分は、溝17内に連通し、貫通孔16の第三方向D3での両端部分は、一対の第二本体14により覆われている。
第一本体13の一方の端面13bと、第二本体14の一方の端面14bとは、U字状を呈する一つの平面をなしている。第一本体13の他方の端面13bと、第二本体14の他方の端面14bとは、U字状を呈する一つの平面をなしている。第一本体13の一方の側面13cと、第二本体14の一方の側面14cとは、長方形状を呈する一つの平面をなしている。第一本体13の他方の側面13cと、第二本体14の他方の側面14cとは、長方形状を呈する一つの平面をなしている。
カバー12は、長方形状を呈する平板である。カバー12は、例えば、長さが30mm、幅が10mm、厚さが0.15mmとされている。カバー12は、第一方向D1で互いに対向する一対の主面12aを含んでいる。
カバー12は、光透過性を有するとともに、少なくともその表面が、測定対象の液体試料L(図6参照)に化学的な影響を与えず、かつ、測定対象の液体試料Lから化学的な影響を受けない材質により構成されている。カバー12は、その表面と表面以外とが異なる材質により構成されていてもよい。ここでは、カバー12の全体が、例えば、ガラス等の光透過性を有する材質により構成されている。したがって、カバー12の全体が、SERSチップ2に向かう励起光EL(図6参照)及びSERSチップ2からの表面増強ラマン散乱光SL(図6参照)を透過させる光透過部として機能している。換言すると、カバー12は、光透過部を有している。
以上のように構成された各部材から、SERSユニット1を組み立てる方法の一例について説明する。まず、第三本体15の一方の主面15aとSERSチップ2の他方の主面2aとを、第一方向D1で対向させるようにして、第三本体15の一方の主面15aの中央部分に、SERSチップ2を載置する。続いて、SERSチップ2及び第三本体15を、第一本体13の貫通孔16の二つの領域のそれぞれに嵌合させる。具体的には、SERSチップ2を貫通孔16の一方の領域に嵌合させ、第三本体15を貫通孔16の他方の領域に嵌合させる。続いて、第一本体13と第三本体15とを接着剤による接着、融着、圧着等の方法で一体化させる。これにより、第一〜第三本体13〜15が一体化されてなる本体11が得られる。
SERSチップ2及び第三本体15は、貫通孔16に嵌合することにより、第二及び第三方向D2,D3の位置が固定されている。第三本体15の一方の主面15aの周縁部分は、接続面16aに当接している。他方の主面15aは、第一本体13の他方の主面13aとともに一つの平面をなしている。
SERSチップ2は、本体11に設けられた窪み部20に収容された状態で、本体11に配置されている。窪み部20は、SERSチップ2が載置される面として第三本体15の一方の主面15aを有している。窪み部20の深さは、段差16bに相当し、SERSチップ2の厚さと同等である。光学機能部3は、第一本体13の一方の主面13aから露出している。
SERSチップ2の一方の主面2aの第三方向D3での両端部分は、各第二本体14の他方の主面14aに当接している。SERSチップ2は、各第二本体14の他方の主面14aと、第三本体15の一方の主面15aとの間に挟み込まれ、第一方向D1の位置が固定されている。SERSチップ2の一方の主面2aの第三方向D3での中央部分は、貫通孔16から溝17内に露出し、溝17の底面17aの一部を構成する。これにより、SERSチップ2の一方の主面2aと、溝17の底面17aの貫通孔16を除く部分とは、面一となり、一つの平面をなしている。即ち、SERSチップ2の一方の主面2aを含んだ状態で、溝17の底面17aは平面をなしている。
続いて、各第二本体14の一方の主面14aとカバー12の他方の主面12aとを、第一方向D1で対向させるようにして、各第二本体14上にカバー12を載置し、各第二本体14とカバー12とを接着剤による接着、融着、圧着等の方法で一体化させる。これにより、本体11と、カバー12とが一体化されてなる容器10が得られる。これと同時に、SERSチップ2と、容器10と、を備えるSERSユニット1が得られる。
図2〜図4に示されるように、容器10は、内部空間Sを規定している。具体的には、本体11の溝17と、カバー12とが、内部空間Sを規定している。より具体的には、第一本体13の一方の主面13aと、一方の第二本体14の他方の側面14cと、他方の第二本体14の一方の側面14cと、カバー12の他方の主面12aとが、内部空間Sを規定している。内部空間Sは、直方体形状の空間である。内部空間Sは、容器10を第二方向D2に貫通している。即ち、容器10は、管状をなしている。容器10の第二方向D2の一方の端(一端)10aには、第一開口P1が形成されている。容器10の第二方向D2の他方の端(他端)10bに第二開口P2が形成されている。
SERSチップ2は、光学機能部3が内部空間Sに露出しているように容器10に配置されている。SERSチップ2は、第一開口P1と第二開口P2との間に設けられている。カバー12の他方の主面12aは、内部空間Sを介してSERSチップ2の光学機能部3と対向している。
続いて、SERSユニット1に液体試料Lを導入する方法を説明する前に、まず、図5を参照して、液体一般における平行平板の毛管現象(毛細管現象)について説明する。図5は、平行平板の毛管現象について説明する斜視図及び正面図である。
図5に示されるように、液面に垂直、かつ、互いに平行に配置された二枚の平板(平行平板)の液面に沿う長さをa、平行平板の間隔をd、毛管力により元の液面から上昇した液面の高さをh、平板と液体との接触角をθ(θ<90°)とする。また、液体の表面張力をΤ,液体の密度をρ、重力加速度をgとする。aがdより十分に長い場合、平板間に液体が引き上げられる力Fは、
F=2aΤcosθ・・・(2)
で表される。
元の液面から引き上げられた液柱の質量Wは、
W=adhρ・・・(3)
で表される。したがって、液柱に働く重力F’は、
F’=Wg=adhρg・・・(4)
となる。液柱が静止した状態では、液体が引き上げられる力Fと液柱に働く重力F’とが釣り合っているので、上記式(2)及び上記式(4)より、
2aΤcosθ=adhρg・・・(5)
となる。上記式(5)から、液面の高さhは、
h=2Τcosθ/(dρg)・・・(6)
となる。
液面の高さhは、平板の材質及び液体の種類によって変わる。ここでは、平板の材質をガラス、液体を水として液面の高さhを計算する。水の密度ρを1000[kg/m]、25℃における水の表面張力Τを71.96×10−3[N・m−1](平成17年度版理科年表、国立天文台編、丸善)、接触角θを9度(理化学辞典第5版、岩波書店)、重力加速度gを9.8[m/S]とし、上記式(6)にこれらの値を代入すると、
h=1.45×10−5/d[m]・・・(7)
となる。したがって、例えば、間隔dを1[mm]とすると、液面の高さhは、14.5[mm]となる。なお、平行平板の毛管現象については、日本非破壊検査協会の機関誌VOL.55、NO1により詳しく記載されている。
次に、図6を参照して、SERSユニット1に液体試料Lを導入する方法について説明する。図6は、図1のSERSユニットに液体試料を導入する方法の一例について説明する図である。図6に示されるように、SERSユニット1に液体試料Lを導入するには、まずSERSユニット1と、液体試料Lが貯留された貯留容器とを用意する。続いて、SERSユニット1の第一開口P1を貯留容器中の液体試料Lと接触させる。これによって、液体試料Lが、第一開口P1を通して毛管力により容器10の内部空間Sに導入される。液体試料Lの導入に伴い、内部空間Sの空気が、第二開口P2を通して容器10の外部に押し出される。最後に、SERSユニット1を貯留容器中の液体試料Lから離間させる。
SERSチップ2は、液体試料Lが毛管力により内部空間Sに導入される位置よりも第一開口P1側に光学機能部3(図3参照)が位置するように容器10に配置されている。ここでの液面の高さhは、貯留容器内の液体試料Lの液面を基準とした容器10内の液体試料Lの液面の高さである。なお、貯留容器内の液体試料Lの液面の位置と、第一開口P1の位置とが一致しているとする。即ち、液面の高さhは、第一開口P1と容器10内の液体試料Lの液面との距離に等しい。
また、第一開口P1と光学機能部3との距離をhsとする。具体的には、第一開口P1と光学機能部3の最も第二開口P2側の縁部との第二方向D2での距離をhsとする。なお、光学機能部3は、SERSチップ2の一方の主面2aの全面上に設けられていることから、距離hsは、第一開口P1とSERSチップ2との第二方向D2での距離、具体的には、第一開口P1とSERSチップ2の最も第二開口P2側の縁部との第二方向D2での距離に等しい。
hがhsよりも高い(hs≦h)場合、光学機能部3の全体に液体試料Lが配置されることになる。このとき、上記式(6)より、
hs≦h=2Tcosθ/(dρg)・・・(8)
となる。これにより、下記式(9)が導き出される。
d≦2Tcosθ/(hs・ρg)・・・(9)
なお、ここでは、第一本体13の一方の主面13a、及びカバー12の他方の主面12aが、上述の平行平板に対応している。容器10で液体が引き上げられる力は、第一本体13の一方の主面13a、及びカバー12の他方の主面12aによる表面張力に加え、一方の第二本体14の他方の側面14c、及び他方の第二本体14の一方の側面14cによる表面張力からも影響を受ける。ここで、第一本体13の一方の主面13a、及びカバー12の他方の主面12aの液面に沿う長さと、一方の第二本体14の他方の側面14c、及び他方の第二本体14の一方の側面14cの液面に沿う長さとは、大きく異なる。このため、平行平板モデルとして扱い、第一本体13の一方の主面13a、及びカバー12の他方の主面12aによる表面張力からの影響に比べて、一方の第二本体14の他方の側面14c、及び他方の第二本体14の一方の側面14cによる表面張力からの影響が無視できるものとする。したがって、ここでは、容器10で液体が引き上げられる力は、第一本体13の一方の主面13a、及びカバー12の他方の主面12aによる表面張力から影響を受けるとしている。
例えば、SERSチップ2が4mm角の正方形状であり、SERSチップ2の中心が第一開口P1から5mmの位置にあるとすると、SERSチップ2の第二開口P2側の縁部と第一開口P1との第二方向D2での距離は7[mm]となる。即ち、hs=7[mm]となる。したがって、水の密度ρ、水の表面張力Τ、接触角θ及び重力加速度gの値を上述の平行平板の場合と同じとすると、上記式(1)から、d≦2.07[mm]となる。即ち、第一本体13の一方の主面13aと、カバー12の他方の主面12aとの間隔dが2.07[mm]以下の場合、光学機能部3の全体に液体試料Lが配置される。
図7は、図1の表面増強ラマン散乱ユニットを適用した測定装置の構成図である。
図7に示されるように、測定装置100は、SERSユニット1と、光源101と、第一レンズ102と、ハーフミラー103と、第二レンズ104と、フィルタ105と、第三レンズ106と、分光器107と、を具備している。SERSユニット1の内部空間Sには、液体試料Lが導入されている。
光源101は、例えば、レーザ光源である。光源101を半導体レーザ光源とすることにより、光源101、更には測定装置100の小型化が可能となる。光源101は、SERSチップ2において表面プラズモンを励起可能な波長の光、即ち、励起光ELを出射する。
第一レンズ102は、光源101から出射された励起光ELを平行光とする。これにより、第一レンズ102から第二レンズ104までの距離を自由に設定できるので、光路調整が容易となる。ハーフミラー103は、第一レンズ102により平行光とされた励起光ELを透過させる。第二レンズ104は、ハーフミラー103を透過した励起光ELを光学機能部3(図3参照)上に集光する。励起光ELのスポットサイズは、貫通孔16から溝17内に露出するSERSチップ2と同程度またはそれ以下とされる。第二レンズ104は、焦点位置を調整する機構を備え、これにより、液体試料Lの屈性率に合わせて励起光ELを光学機能部3上に集光することができる。
SERSユニット1は、カバー12が内部空間Sの上方、本体11が内部空間Sの下方となるよう水平に配置されている。SERSユニット1は、第二レンズ104により集光された励起光ELを入射し、励起光ELの反射光RLを出射する。SERSユニット1はまた、励起光ELの入射により、表面プラズモンが励起されるとともに、強電磁場が誘起される結果、液体試料Lの表面増強ラマン散乱光SLを出射する。励起光EL、反射光RL及び表面増強ラマン散乱光SLは、カバー12を通って入射及び出射される。なお、SERSユニット1は、励起光EL、反射光RL及び表面増強ラマン散乱光SLが、カバー12を通って入射及び出射されるように配置されていれば、どのように配置されていてもよい。また、第二レンズ104により焦点位置を調整する代わりに、SERSユニット1の位置を調整することにより、焦点位置を調整してもよい。
第二レンズ104はまた、SERSユニット1から出射された反射光RL及び表面増強ラマン散乱光SLを集光し、平行光とする。ハーフミラー103はまた、第二レンズ104により平行光とされた反射光RL及び表面増強ラマン散乱光SLを反射する。フィルタ105は、ハーフミラー103で反射された反射光RL及び表面増強ラマン散乱光SLのうち反射光RLをカットする。これにより、分光器107で反射光RLが迷光として観測されるのを防ぐ。このように、表面増強ラマン散乱光SLに対する反射光RLの影響が排除されるので、微弱な表面増強ラマン散乱光SLの測定精度が向上する。第三レンズ106は、フィルタ105を通過した表面増強ラマン散乱光SLを分光器107上に集光する。
分光器107は、スリットを有し、第三レンズ106により集光された表面増強ラマン散乱光SLをスリットに入射し、スペクトルを測定する。分光器107は、0から4000cm−1までの波数のスペクトルを測定できればよい。物質の指紋領域と呼ばれる0から1500cm−1程度のスペクトル範囲を調べる用途であれば、分光器107は、例えば、2000cm−1まで測定できればよい。分光器107は、アンチストークス散乱光又はストークス散乱光のいずれかのスペクトルを測定する。分光器107は、通常は強度の高いストークス散乱光のスペクトルを測定する。
以上のように構成された測定装置100では、まず、光源101から出射された励起光ELは、第一レンズ102により平行光とされた後、ハーフミラー103を透過する。続いて、励起光ELは、第二レンズ104により光学機能部3上に集光されて入射する。励起光ELの入射により、SERSユニット1から反射光RL及び表面増強ラマン散乱光SLが出射される。反射光RL及び表面増強ラマン散乱光SLは、第二レンズ104により平行光とされた後、ハーフミラー103で反射される。反射光RLはフィルタ105でカットされる。表面増強ラマン散乱光SLはフィルタ105を通過した後、第三レンズ106により分光器107のスリットに入射する。これにより、表面増強ラマン散乱光SLのスペクトルが測定される。
以上説明したように、SERSユニット1は、第一及び第二開口P1,P2が形成された管状をなす容器10を備え、容器10においてSERSチップ2は第一開口P1と第二開口P2との間に設けられている。このため、容器10は、第一開口P1を通して毛管力により液体試料Lを内部空間Sに導入することができる。これにより、SERSユニット1の第一開口P1が液体試料Lに接触すると、容器10の内部空間Sに液体試料Lが導入される。
また、SERSチップ2は、光学機能部3が内部空間Sに露出しているように容器10に配置されており、容器10は光学機能部3と対向するカバー12を有している。カバー12は、全体が光透過部として機能している。したがって、SERSユニット1によれば、内部空間Sに導入された液体試料Lが、カバー12と対向する光学機能部3上に配置される。カバー12が本体11と一体化されているので、液体試料Lの導入後に別途カバー12を設ける作業及びカバー12を固定する作業等が不要となる。この結果、液体試料Lのセット作業の作業性を向上させることができる。
SERSチップ2は、液体試料Lが毛管力により内部空間Sに導入される位置よりも第一開口P1側に光学機能部3が位置するように容器10に配置されている。このため、毛管力により内部空間Sに導入された液体試料Lが、光学機能部3上に確実に配置される。
容器10は、本体11と、カバー12とを有している。第一本体13の一方の主面13aを第一面と定義すると、本体11は、SERSチップ2が配置されるとともに、光学機能部3が露出する面として、第一面を有している。カバー12の他方の主面12aを第二面と定義すると、カバー12は、光透過部が設けられているとともに、第一面に対向する面として、第二面を有している。第一面と、第二面と、一方の第二本体14の他方の側面14cと、他方の第二本体14の一方の側面14cとは、内部空間Sを規定している。このため、容器10は、本体11とカバー12とにより内部空間Sを容易に規定することができる。
第三本体15の一方の主面15aを第三面と定義すると、本体11には、第一面より窪んだ第三面を有するとともに、SERSチップ2が収容される窪み部20が設けられている。SERSチップ2は、第三面に載置されている。窪み部20の深さは、SERSチップ2の厚さと同等である。このため、光学機能部3が第一面と面一となる。光学機能部3が第一面から突出している場合、第一面と第二面との間隔dが、光学機能部3の突出量によって制限され、所望の毛管力が得られなくなることがある。これに対して、光学機能部3が第一面と面一となる場合、第一面と第二面との間隔dが、光学機能部3の突出量に制限されない。したがって、所望の毛管力が得られなくなることが避けられる。
測定装置100に適用される際、SERSユニット1は、例えば、カバー12が上方、光学機能部3が下方となるよう水平に配置される。このため、光学機能部3が第一面から突出している場合と比べて、内部空間Sに導入された液体試料Lが重力により光学機能部3上に配置され易い。また、光学機能部3が第一面よりも窪んでいる場合と比べて、容器10の小型化を図ることができる。
一方の主面13aと、他方の主面12aとの間隔dと、第一開口P1と光学機能部3との距離hsとは、上記式(1)を満足している。このため、光学機能部3上に液体試料Lが配置され易い。また、間隔dを狭くすることで、光学機能部3とカバー12との間が液体試料Lで充填され易くなる。光学機能部3とカバー12との間が液体試料Lで充填されることにより、光学機能部3上に配置される液体試料Lの量(厚さ、深さ)が一定となる。これにより、光の減衰量が一定となるので、励起効率、検出効率といった測定条件を一定に揃えることができる。
光学機能部3とカバー12との間が液体試料Lで充填されると、この部分における液体試料Lの表面が容器10により規定されることになる。これにより、液体試料Lの表面が表面張力により湾曲し、レンズ効果が発生することを抑制できる。また、外部からの振動が液体試料Lに伝わり、液体試料Lの表面が振動することを抑制できる結果、光学的な攪乱の発生も抑制できる。更に、カバー12は、平板であるため、カバー12によるレンズ効果の発生も抑制できる。
容器10は管状をなし、第一開口P1は容器10の一方の端10aに形成されているとともに、第二開口P2は容器10の他方の端10bに形成されている。このように容器10には、第一開口P1と第二開口P2とが互いに離間して形成されている。このため、液体試料Lの導入時に、第一及び第二開口P1,P2が同時に液体試料Lに接触する可能性が低い。容器10は、第二開口P2を通して内部空間Sの空気を外部に押し出しながら、第一開口P1を通して毛管力により液体試料Lを内部空間Sに確実に導入することができる。これにより、容器10は、液体試料Lを確実に内部空間Sに導入することができる。
容器10は、第二方向D2の中央よりも第二開口P2側にSERSチップ2が配置されていない部分を有しているので、この部分をSERSユニット1の把持部として機能させることができる。したがって、作業者は、SERSチップ2に触れずに、SERSユニット1を指で挟んで容易に取り扱うことができる。
容器10は、第一及び第二開口P1,P2以外は密閉されているので、液体試料Lの状態変化を抑制可能となる。具体的には、液体試料Lが蒸発によりなくなること、及び、蒸発により液体試料Lの濃度が変化することを抑制可能となる。また、液体試料Lが容器10の外部に流出し難い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
SERSユニット1において、窪み部20の深さ、即ち、段差16bは、必ずしもSERSチップ2の厚さと同等でなくてもよい。測定装置100においてSERSユニット1が水平に配置され、カバー12が上方、光学機能部3が下方となる場合、例えば、窪み部20の深さがSERSチップ2の厚さより深く、光学機能部3が一方の主面13aよりも窪んでいれば、内部空間Sに導入された液体試料Lが光学機能部3上に配置され易い。また、SERSチップ2は内部空間Sに収容されていないので、内部空間Sの厚さをSERSチップ2の厚さにかかわらず薄くできる。なお、この場合、SERSチップ2の第一方向D1の位置を固定するために、SERSチップ2を接着剤等により第三本体15の一方の主面15a上に固定してもよい。
容器10は、第一開口P1を通して毛管力により液体試料Lを内部空間Sに導入すればよく、必ずしも、容器10内の液体試料Lの液面の高さhが、第一開口P1と光学機能部3との距離hsよりも高くならなくてもよい。この場合であっても、SERSユニット1を立てた状態で内部空間Sに液体試料Lを導入した後、SERSユニット1を傾けた状態で液体試料LをSERSチップ2上に移動させることができる。したがって、容器10には、第一及び第二開口P1,P2が少なくとも離間した位置に設けられていればよい。
容器10に液体試料Lを導入した後、第一及び第二開口P1,P2を閉じる構成としてもよい。これにより、容器10が密閉されるので、液体試料Lの状態変化を更に抑制可能となる。
カバー12は、その全体が光透過部として機能しているが、カバー12は、実際に励起光EL及び表面増強ラマン散乱光SLが通過する部分だけが光透過部(光学窓)として機能していてもよい。即ち、カバー12は、光透過部以外が光透過性を有さない材質により構成されていてもよい。また、容器10は、他方の端10b側に、把持部として機能する部分を設けず、小型化してもよい。これにより、内部空間Sが更に縮小するので、液体試料Lの必要量を更に抑制することができる。
内部空間Sを規定する第一本体13の一方の主面13aと、一方の第二本体14の他方の側面14cと、他方の第二本体14の一方の側面14cと、カバー12の他方の主面12aとは、濡れ性を高める表面処理が施されていてもよい。濡れ性を高める表面処理としては、例えば、粗面化、濡れ性の高い樹脂の塗布等が挙げられる。
1…SERSユニット、2…SERSチップ、3…光学機能部、10…容器、10a…一方の端、10b…他方の端、11…本体、12…カバー、12a…他方の主面、13a…一方の主面、15a…一方の主面、20…窪み部、101…光源、EL…励起光、RL…反射光、SL…表面増強ラマン散乱光、S…内部空間、P1…第一開口、P2…第二開口。

Claims (6)

  1. 表面増強ラマン散乱を生じさせる光学機能部を有している表面増強ラマン散乱素子と、
    内部空間を規定するとともに第一及び第二開口が形成されており、前記第一開口を通して毛管力により液体試料を前記内部空間に導入する容器と、を備え、
    前記表面増強ラマン散乱素子は、前記光学機能部が前記内部空間に露出しているように前記容器に配置され、
    前記容器は、前記光学機能部と対向し、かつ、前記光学機能部に向かう励起光及び前記光学機能部からの表面増強ラマン散乱光を透過させる光透過部を有している、
    表面増強ラマン散乱ユニット。
  2. 前記表面増強ラマン散乱素子は、液体試料が毛管力により前記内部空間に導入される位置よりも前記第一開口側に前記光学機能部が位置するように前記容器に配置されている、請求項1に記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
  3. 前記容器は、
    前記表面増強ラマン散乱素子が配置されるとともに、前記光学機能部が露出する第一面を有している第一部材と、
    前記光透過部が設けられているとともに、前記第一面に対向する第二面を有している第二部材と、を有し、
    前記第一面と前記第二面とが前記内部空間を規定している、請求項1又は2に記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
  4. 前記第一部材には、前記第一面より窪んだ第三面を有するとともに、前記表面増強ラマン散乱素子が収容される窪み部が設けられており、
    前記表面増強ラマン散乱素子は、前記第三面に載置され、
    前記窪み部の深さは、前記表面増強ラマン散乱素子の厚さと同等である、請求項3に記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
  5. 前記第一面と前記第二面との間隔dと、前記第一開口と前記光学機能部との距離hsとは、前記第一及び第二面と液体試料との接触角をθ(θ<90°)、液体試料の表面張力をT、液体試料の密度をρ、及び重力加速度をgとして、下記式(1)を満足する、請求項3又は4に記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
    d≦2Tcosθ/(hs・ρg)・・・(1)
  6. 前記容器は管状をなし、前記第一開口は前記容器の一端に形成されているとともに、前記第二開口は前記容器の他端に形成されている、請求項1〜5のいずれか一項記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
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