JP2017013117A - 成形用金型、成形方法及び成形品 - Google Patents

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高吉 赤松
善彦 西山
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善彦 西山
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Toshihiko Sasaki
敏彦 佐々木
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Abstract

【課題】ガスの排出量を飛躍的に向上させることができ、それと共に作業効率を維持することのできる成形用金型、成形方法及び成形品を提供する。【解決手段】固定側入れ子13と、この固定側入れ子13に対して進退自在とされた可動側入れ子型14とを備え、これら両入れ子13、14で構成されるキャビティ2で、ダイカスト成形品が成形される成形用金型3である。ガスを外部へ排出するために設けたベント部23を、キャビティ2に直接的に連通する平面状に広がる隙間空間で構成された第1ベント24と、この第1ベント24に排気先端側で連続する隙間空間で構成され当該第1ベント24よりもガスの通気抵抗が小さくなるように広く形成された第2ベント25とを有するものとする。【選択図】図4

Description

本発明は、アルミニウムなどの軽金属の鋳造や、樹脂の成形に用いる成形用金型と、この成形用金型を用いた成形方法及び成形品に関し、特にランナー、キャビティなどの金型空間に存在するガスを速やかに外部へ排出することができる成形用金型、成形方法及びこれにより得られた成形品に関する。
例えばダイカストによる鋳造では、金型内に存在する空気、水蒸気などのガスは、プランジャーで押される溶融金属によってキャビティへ入り込む。キャビティのガスを可能な限り外部へ排出した状態で成形することで、ダイカスト成形品の巣などの欠陥を低減できることが知られている。ダイカスト成形品の欠陥を低減する技術として、キャビティを減圧した状態でダイカストを行う真空射出成形方法が広く用いられている。
真空射出成形方法では、キャビティの真空度を高めるための設備やメンテナンスを要し、コストが嵩むという問題がある。真空射出成形方法を用いない方法として、成形用金型にガスを排出するためのベント部を設けることが行われている。図14(a)は一般的な成形用金型100の模式断面図である。この成形用金型100では、溶融金属はランナー101、ゲート102を通って、固定型103と可動型104で構成されたキャビティ105に充填される。その際、キャビティ105などに存在したガスはオーバーフロー部106を通って金型の外部へ排出される。
オーバーフロー部106にはベント部107が設けられており、このベント部107を通じてガスが金型の外部へ排出される。ベント部107は通常、図14(b)のように、オーバーフロー部106におけるキャビティ105と反対側に0.5mm程度の隙間が設けられ、キャビティ105から離れるに従って、この隙間が徐々に0.1mm程度まで狭められる形状となっている。このようなベント部107とすることでガスが排出され、溶融金属が鋳造圧によって吹き出さないものとされている。
しかし従来のベント部107は、キャビティ105から離れるに従って狭くなっているため、ガスの排気抵抗が大きい。さらに溶融金属がベント部107に入り込み、凝固することで、ガスの排出を阻害することにもなる。このようなことから、従来のベント部107によるガスの排出は十分とはいえず、それに伴いダイカスト成形品の品質をより向上させることは困難であった。
特許文献1には、キャビティで成形された成形品を押し出すための押出ピンの先端に、後方へ向かって狭まるくさび状の切り欠きを設け、この切り欠きの後方に溝を設けることでガスを排出する押出ピンが記載されている。特許文献2には、キャビティに繋がるランナーを押し出す押出ピンの先端に同様の切り欠きを設けて、ガスを排出する方法が記載されている。特許文献3のように、キャビティに設けたチルベントによってガスを排出する方法も知られている。
特許第4085182号公報 特許第5413780号公報 特開2003−132656号公報
特許文献2の方法をダイカストによるアルミニウム鋳造に用い、キャビティの手前のランナーでガスの排出を行ったところ、従来のベント部でガスの排出を行うよりも良好なダイカスト成形品が得られた。しかし、この方法でのガスの排出量は十分ではなく、高品質のダイカスト成形品を得ることは困難である。特許文献3のチルベントを用いる方法であっても、ガスの排出量を飛躍的に向上させることはできず、ダイカスト成形品の品質もそれに伴うものである。さらに特許文献2のガスの排出方法では図15のように、ランナーに押出ピンの先端のくさび状痕が、尖った形で残存し、ランナーの切除作業中などに手を損傷するおそれがあり、作業効率を低下させるといった問題が生じていた。
そこで本発明は従来技術の問題点に鑑み、ガスの排出量を飛躍的に向上させることができ、それと共に作業効率を維持することのできる成形用金型、成形方法及び成形品を提供することを目的とする。
本発明の成形用金型は、固定型と、この固定型に対して進退自在とされた可動型とを備え、前記固定型と前記可動型で構成されるキャビティに導入路を通じて溶融材料が充填されて成形品が成形される成形用金型であって、前記キャビティ及び前記導入路で構成された金型空間にガスを排出するベント部が設けられており、前記ベント部は、前記金型空間に直接的に連通する平面状に広がる隙間空間で構成された第1ベントと、この第1ベントに排気先端側で連続すると共に当該第1ベントよりもガスの通気抵抗が小さくなるように広く形成された第2ベントと、を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、ガスを排出するベント部が、金型空間に直接的に連通する隙間空間で構成された第1ベントと、この第1ベントに排気先端側で連続すると共に当該第1ベントよりもガスの通気抵抗が小さくなるように広く形成された第2ベントとを有している。ベント部は、オーバーフロー部に設けられている従来のものとは異なり、金型空間に直接的に連通する第1ベントが薄い空間であり、それに続く第2ベントが第1ベントよりも広くなっている。このベント部では、ガスの排出路を一旦絞っている第1ベントで、ガスの排出速度を増大させ、その先の、第1ベントよりも広くなっている第2ベントで、第1ベントを通過した後のガスの通気抵抗を小さくしている。これにより、ガスの排出量を飛躍的に向上させることができる。また、成形品には尖った異形部分はなく、後加工の作業中に手を損傷することはない。これにより作業効率を維持することができる。
前記第1ベントの隙間間隔が0.05〜0.30mmであることが好ましい。第1ベントの隙間間隔を0.05〜0.30mmとすることで、ガスの排出速度を向上させることができる。
前記第1ベントの排気方向長さが3〜30mmであることが好ましい。第1ベントの排気方向長さを3〜30mmとすることで、適切な通気抵抗が得られ、溶融金属の吹き出しを防止することができる。
前記第2ベントを、例えば、前記第1ベントと同方向に広がる隙間空間で構成し、この隙間空間の隙間間隔を0.35〜2.00mmとすればよい。第1ベントと同方向に広がる隙間空間で構成された第2ベントの隙間間隔を、0.35〜2.00mmとすることで、第1ベントを通過した後のガスの通気抵抗を効果的に低減し、それと共に溶融金属の吹き出しを防止することができる。
前記第1ベントと同方向に広がる隙間空間で構成された前記第2ベントを当該第1ベントよりも大きい幅で形成してもよい。第2ベントを第1ベントよりも大きい幅で形成すれば、第1ベントを通過した後のガスの通気抵抗を大幅に低減し、ガスの排出速度をさらに向上させることができる。
前記第2ベントを、例えば、前記第1ベントと異なる方向に向かう筒状空間で構成してもよい。例えば、固定型と、複数の可動型でキャビティが構成されるスライド形式の成形用金型などでは、第2ベントを第1ベントと同方向に延ばすのが構造上、困難な場合がある。そのような場合に、第2ベントを、第1ベントと異なる方向に向かう筒状空間で構成すれば、ベント部を容易に構成することができる。
前記ベント部を構成する部分の一部又は全部を、成形用金型に対して着脱自在に部品化してもよい。この場合、ベント部を構成する部分の一部又は全部の取り替えが可能となり、メンテナンス性を向上させることができる。
部品化した、前記ベント部を構成する部分の一部又は全部を、当該ベント部を設けた金型部分と異なる材料で構成してもよい。溶融材料によっては成形用金型に付着する場合があり、部品化した、ベント部を構成する部分の一部又は全部を、異なる材料で構成すれば、そのような溶融材料の付着を低減することができる。
成形時において、例えば溶融金属はキャビティだけでなく、キャビティへ溶融材料を導くための導入路であるランナーや、キャビティからあふれた溶融材料を溜めるオーバーフロー部でも固化される。成形金型から離形された成形品は、キャビティで成形された製品部分と、ランナーやオーバーフロー部で成形された非製品部分とを含む。そのため成形後、成形品から非製品部分を切除する必要がある。本発明ではキャビティの周囲に溶融材料を流出させるためのオーバーフロー部を存在させないことで、成形後に切除する部分を減らすことができることに加え、金属又は樹脂の必要量を大幅に減らすことができる。これにより作業効率が向上し、コストを低減することができる。
本発明の成形方法は、上記本発明の成形用金型を用いて成形を行う成形方法であって、前記第1ベントでガスの排出速度を増大させ、前記第2ベントで当該第1ベントを通過した後のガスの通気抵抗を低減することを特徴とするものである。
本発明の成形方法で用いられる成形用金型は、ガスを排出するベント部が、金型空間に直接的に連通する隙間空間で構成された第1ベントと、この第1ベントに排気先端側で連続すると共に当該第1ベントよりもガスの通気抵抗が小さくなるように広く形成された第2ベントとを有している。ベント部は、オーバーフロー部に設けられている従来のものとは異なり、金型空間に直接的に連通する第1ベントが薄い空間であり、それに続く第2ベントが第1ベントよりも広くなっている。このベント部では、ガスの排出路を一旦絞っている第1ベント24で、ガスの排出速度を増大させ、その先の、第1ベントよりも広くなっている第2ベントで、第1ベントを通過した後のガスの通気抵抗を小さくしている。これにより、ガスの排出量を飛躍的に向上させることができる。また、成形品には尖った異形部分はなく、後加工の作業中に手を損傷することはない。これにより作業効率を維持することができる。
本発明の成形品は、成形用金型で構成されたキャビティに溶融材料を充填して成形される成形品であって、当該成形用金型が上記本発明の成形用金型であることを特徴とするものである。
上記本発明の成形用金型を用いれば、ガスの排出量が飛躍的に向上するため、極めて品質の高い成形品を得ることができる。また成形品には尖った異形部分はなく、後加工の作業中に手を損傷することがないため、作業効率を維持することができる。
本発明によれば、第1ベントでガスの排出速度を増大させ、その先の第2ベントで第1ベントを通過した後のガスの通気抵抗を小さくしているため、ガスの排出量を飛躍的に向上させることができる。成形品には尖った異形部分はなく、後加工の作業中に手を損傷することはないため、作業効率を維持することができる。
本発明の第1実施形態に係る成形用金型を備えるダイカスト装置の模式断面図である。 本発明の第1実施形態に係る成形用金型を有する金型の断面図である。 可動主型に可動側入れ子が嵌め込まれている状態の正面図である。 成形用金型のベント部とその周辺の断面図である。 成形用金型のベント部とその周辺の断面斜視図である。 離型時の成形品の平面図である。 本発明の第2実施形態に係る成形用金型のベント部の平面図と断面図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係る成形用金型のベント部とその周辺の断面図であり、(b)はベント部品の斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る成形用金型の断面図と、この成形用金型で成形する成形品の側面図である。 第4実施形態の成形用金型における第1〜第4のスライド型を組み合わせた状態の平面図である。 成形用金型のベント部とその周辺の断面図である。 成形用金型のベント部の斜視図である。 (a)は本発明の第4実施形態に係る成形用金型で成形した成形品の写真であり、(b)は従来の成形用金型で成形した成形品の写真である。 (a)は従来の成形用金型の模式断面図であり、(b)はオーバーフロー部とその周辺の模式断面図である。 ベント部を構成する押出ピンを用いて成形した従来のダイカスト成形品の要部写真である。
本発明の実施形態について、ダイカスト成形を例に挙げて説明する。図1は本発明の1実施形態に係る成形用金型3を備えるダイカスト装置1の模式断面図である。このダイカスト装置1は、ダイカスト成形品(成形品)を得るための鋳造装置であり、キャビティ2を構成する成形用金型3を有する金型4と、キャビティ2へ溶融材料である溶融金属を加圧状態で充填する加圧機構5と、溶融金属を成形用金型3と加圧機構5間の供給路6へ供給する材料供給部7とを備えている。
加圧機構5は溶融金属の貯留部、油圧シリンダー8、及びこの油圧シリンダー8内に導入されたプランジャー9などからなる。成形用金型3と加圧機構5間の供給路6へ導入された溶融金属は、プランジャー9の圧力でキャビティ2へ充填される。金型4は、主型10と、この主型10に嵌め込まれた成形用金型3で構成されている。主型10は、固定主型11と可動主型12とからなり、固定主型11には、固定側入れ子13(固定型)が嵌め込まれ、可動主型12には、可動側入れ子14(可動型)が嵌め込まれている。
成形用金型3は、固定側入れ子13と、この固定側入れ子13に対して進退自在とされて型閉状態と型開状態に変更可能に設けられた可動側入れ子14とで構成されている。これら固定側入れ子13と可動側入れ子14でキャビティ2が構成されると共に、成形用金型3には、湯道となる導入路としてのゲートやランナーなどが構成されている。本発明でいう導入路とは、キャビティ2へ溶融金属などの溶融材料を導くための、ランナー、スプルーなどの流路のことをいう。これら、キャビティ2及び導入路で金型空間が構成されている。
金型4の型閉後、材料供給部7から溶融したアルミニウム(以下溶湯)が供給路6へ流し込まれ、加圧機構5のプランジャー9が前方へ動き、供給路6の溶湯が成形用金型3へ移送される。溶湯はランナー、ゲートなどを通ってキャビティ2へ流入し、充填される。その後、溶湯がキャビティ2で固化し成形品となる。ダイカスト装置1は、成形品を成形用金型3から取り出すための押出ピン15などかなる離型手段を有しており、金型4を型開状態とした後、固化した成形品が押出ピン15に押圧されて成形用金型3から離型される。
図2は本発明の1実施形態に係る成形用金型3を有する金型4の断面図であり、図3は可動主型12に可動側入れ子14が嵌め込まれている状態の正面図である。図2のように、金型空間であるキャビティ2に、ガスを排出するベント部23が設けられている。図3のように可動側入れ子14には、キャビティ2となる成形品部18、成形品部18の下側でゲート26となるゲート型部19、ランナー27となるランナー型部20などが形成されている。図3において可動側入れ子14の成形品部18の上部には、3つのベント型部22が形成されている。このベント型部22は極浅い溝で構成されており、キャビティ2のガスを金型4の外部へ排出するベント部23の一部となる。
型閉状態で、固定側入れ子13に可動側入れ子14が当接し、固定側入れ子13の平面状の当接面21に可動側入れ子14のベント型部22が合わさることでベント部23が構成される。このように本実施形態のベント部23は、固定側入れ子13と可動側入れ子14との合わせ面で構成されている。成形用金型3のキャビティ2の周囲には、従来のオーバーフロー部は存在せず、キャビティ2の溶湯を流出させて溜める空間は設けられていない。
図4はベント部23の拡大断面図であり、図5はベント部23の拡大断面斜視図である。ベント部23は、キャビティ2のガスを外部へ排出する流路となるものであり、キャビティ2に直接的に連通する隙間空間で構成された第1ベント24と、この第1ベント24に排気先端側で連続すると共に当該第1ベント24よりもガスの通気抵抗が小さくなるように広く形成された第2ベント25とを有している。広く形成されたとは、流路方向における横断面積(図4では左右方向に直交する断面積)を大きくすることを意味する。つまり流路方向における横断面積が、第1ベント24よりも第2ベント25の方が大きくなっている。
第1ベント24は、図4貫通方向(金型端縁方向)及び図4右方向(流路方向)に、平面状に広がる隙間空間で構成されている。第2ベント25は、第1ベント24と同方向に平面状に広がる隙間空間で構成されている。第1ベント24と第2ベント25の図4貫通方向の幅dは同じであり、第2ベント25が流路方向に向かって第1ベント24よりも長く構成されている。このベント部23は、オーバーフロー部に設けられている従来のものとは異なり、キャビティ2に直接的に設けられている。ベント部23の排気先端側となる主型10にはさらに広いガスの流路が構成されている。
ランナーやキャビティ2に存在する空気などのガスは、ベント部23及びその先のガスの流路を通じて金型4の外部へ排出される。キャビティ2に充填された溶湯はベント部23にも僅かに流入するが、第1ベント24の入り口24a付近で固化し、第1ベント24の隙間空間の奥深くまで入り込むことはない。
第1ベント24及び第2ベント25とも、図4貫通方向の断面視矩形状に形成されており、キャビティ2に直接的に連通する第1ベント24の入り口24aから当該第1ベント24の排気先端側の端部24bまでは、同じ大きさの断面形状で形成されている。第1ベント24の端部24bで図4下方へ段差状となっており、この第1ベント24の端部24bが第2ベント25の入り口25aとなる。ベント部23を薄い隙間空間の第1ベント24と、その先のこれよりも隙間空間を広げた第2ベント25で構成することによって次の作用を得ることができる。
キャビティ2に溶湯が流入してくると、狭い隙間空間で構成された第1ベント24の入り口24a付近が真空状態まで減圧され、キャビティ2に存在するガスの排出速度が増大する。その先の第2ベント25は第1ベント24よりも広くなっているため、第1ベント24を通過した後のガスの通気抵抗を小さくすることができる。即ち第1ベント24でキャビティ2のガスの排出速度を増大させ、第2ベント25で当該第1ベント24を通過した後のガスの通気抵抗を小さくする成形方法を行うことができる。この成形方法を行うことにより、ガスの排出量を飛躍的に向上させることができる。
第1ベント24の隙間間隔t1は0.05〜0.30mmであることが好ましく、より好ましくは0.07〜0.20mmであり、さらに好ましくは0.10〜0.15mmである。第1ベント24の隙間間隔t1が0.05mmよりも小さいと、ガスの通気抵抗が大きくなり過ぎてガスの排出速度が低下する。第1ベント24の隙間間隔t1が0.30mmよりも大きいと、ガスは排出され易くなるが、第1ベント24へ溶湯が入り込み固化することでガスの流路が途中で遮断されてしまう。
第1ベント24の排気方向(流路方向)長さn1は3〜30mmであることが好ましく、より好ましくは5〜20mmである。第1ベント24の排気方向長さn1が3mmよりも短いと、通気抵抗が小さすぎてキャビティ2の溶湯が吹き出すおそれがあり、第1ベント24の排気方向長さn1が30mmよりも長いと通気抵抗が大きくなり、ガスの排出速度が低下する。即ち、第1ベント24の隙間間隔t1と、第1ベント24の排気方向(流路方向)長さn1に関し、(t1/n1)=0.0016〜0.1となっている。
第2ベント25の隙間間隔t2は0.35〜2.00mmであることが好ましく、より好ましくは0.45〜1.50mmである。第2ベント25の隙間間隔t2が0.35mmよりも小さいと、通気抵抗が大きくなり過ぎてガスの排出速度が低下し、第2ベント25の隙間間隔t2が2.00mmよりも大きいと通気抵抗が小さくなり過ぎて、キャビティ2の溶湯が吹き出すおそれがある。第2ベント25の排気方向長さn2はガスの排出速度へ大きく影響せず、例えば第2ベント25は成形用金型3の外端まで延ばされる。第2ベント25の終端よりもさらに先の主型10内のガスの流路は、第2ベント25よりも広い流路とすればよい。
第1ベント24及び第2ベント25の図4貫通方向の幅dは、金型空間であるキャビティ2にベント部23を設ける数、キャビティ2の大きさ、形状、成形条件などによって適宜設定される。本実施形態では第2ベント25の図4貫通方向の幅dは、第1ベント24と同じである。第2ベント25の図4貫通方向の幅dを第1ベント24よりも大きくしてもよい。第2ベント25を第1ベント24よりも大きい幅dで形成すれば、第1ベント24を通過した後のガスの通気抵抗を大幅に低減し、ガスの排出速度をさらに向上させることができる。
第1ベント24及び第2ベント25の各部の寸法を上記の範囲とすることにより、溶湯の吹き出しを防止しながら、キャビティ2のガスを効率よく排出することができる。なお、第2ベント25の排気先端側に構成されたガスの流路を隙間空間で構成した場合、その隙間間隔は5.0〜20mmであることが好ましい。第2ベント25の排気先端側に構成されたガスの流路の隙間間隔を5.0〜20mmとすることで、第2ベント25を通過したガスを、外部へ向けて速やかに排出することができる。
本実施形態の成形用金型3、この成形用金型3を用いる成形方法では、キャビティ2のガスを排出するベント部23が、金型空間であるキャビティ2に直接的に連通する隙間空間で構成された第1ベント24と、この第1ベント24に排気先端側で連続すると共に当該第1ベント24よりもガスの通気抵抗が小さくなるように広く形成された第2ベント25とを有している。ベント部23は、オーバーフロー部に設けられている従来のものとは異なり、金型空間に直接的に連通する第1ベントが薄い空間であり、それに続く第2ベントが第1ベントよりも広くなっている。
ベント部23では、ガスの排出路を一旦絞っている第1ベント24で、ガスの排出速度を増大させ、その先の、第1ベント24よりも広くなっている第2ベント25で、第1ベント24を通過した後のガスの通気抵抗を小さくしている。これにより、ガスの排出量を飛躍的に向上させることができる。また、成形品には尖った異形部分はなく、後加工の作業中に手を損傷することはない。これにより作業効率を維持することができる。本実施形態の成形用金型3を用いることで、巣などの欠陥が極めて少ない高品質のダイカスト成形品を得ることができる。
第1ベント24の隙間間隔t1を0.05〜0.30mmとすることで、ガスの排出速度を向上させることができる。第1ベント24の排気方向長さn1を3〜30mmとすることで、適切な通気抵抗が得られ、溶湯の吹き出しを防止することができる。第2ベント25の隙間間隔t2を0.35〜2.00mmとすることで、第1ベント24を通過した後のガスの通気抵抗を効果的に低減し、それと共に溶湯の吹き出しを防止することができる。
従来、成形時において溶湯はキャビティだけでなく、キャビティへ溶湯を導くためのランナーや、キャビティからあふれた溶湯を溜めるオーバーフロー部でも固化される。金型から離形された成形品は、キャビティで成形された製品部分と、ランナーやオーバーフロー部で成形された非製品部分とを含む。そのため成形後、成形品から非製品部分を切除する必要がある。
本実施形態では、キャビティ2の周囲に溶湯を流出させるためのオーバーフロー部を存在させないことで、例えば図6のような、非製品部分の少ない成形品30が得られ、不要な部位を切除する後加工の作業を減らすことができる。この成形品30では、製品部としてのダイカスト成形品31の周囲には、非製品部であるランナー成形部32及びバリ33のみが存在している。さらには、金属の必要量を大幅に減らすこともできる。これにより作業効率が向上し、コストを低減することができる。それに加え、後加工後のダイカスト成形品には、オーバーフロー部を切除した後の痕が残らず、非常に良好な外観を得ることができる。
実施例として、上記実施形態の成形用金型3によってアルミニウムを成形し、ダイカスト成形品を得た。比較例として、上記実施形態のベント部を設けずに、従来のオーバーフロー部を設けた成形用金型によってアルミニウムを成形し、ダイカスト成形品を得た。実施例と比較例のそれぞれのダイカスト成形品を切断し、断面を目視で観察した。実施例のダイカスト成形品では巣などの欠陥はなく、比較例のダイカスト成形品では巣を数個含んでいた。
図7は本発明の第2実施形態に係る成形用金型のベント部50の平面図と断面図である。本実施形態では、金型空間であるランナー51に、ガスを排出するベント部50が設けられている。第1ベント52の端部52bが平面視でランナー51側に向かって湾曲している。第1ベントの端部を平面視でランナー51と逆側に向かって湾曲させてもよい。第1ベントの端部を平面視で波状にしてもよい。このように、第1ベント52の端部52bを多様な形状に形成してもよい。
図8(a)は本発明の第3実施形態に係る成形用金型40のベント部41とその周辺の断面図であり、(b)はベント部品42の斜視図である。金型空間であるランナー43に、ガスを排出するベント部41が設けられている。本実施形態では同図(b)に示す、段付きのベント部品42を別途、製作することで、ベント部41の一部を部品化して、ランナー43に連通する空間44に、着脱自在に組み込んでいる。この空間44は、ランナー43を構成するランナー溝43aを有する一方の金型にベント溝41aを形成し、他方の金型を合わせて構成したものである。これにより、ベント部41の一部が部品化されて、成形用金型40に対して着脱自在となっている。
ベント部品42は、ベント部41を設けた金型部分45と同じ材料で製作してもよく、又は異なる材料で製作してもよい。ベント部品42を異なる材料で製作する場合、溶融材料である例えばアルミニウムが付着し難い材料を用いればよい。本実施形態では、第1ベント24の隙間間隔t1を0.1mmとし、第2ベント25の隙間間隔t2を0.5mmとし、第1ベント24の排気方向長さn1を20mmとし、第2ベント25の排気方向長さn2を50mmとし、第2ベント25の先(同図(a)右側)に設けた隙間空間の隙間間隔を5mmとしている。第1及び第2ベント24、25の幅(図8(a)貫通方向幅)は20mmとしている。即ち、ベント部品42は、長手方向長さが70mm、幅が20mmの段付きの成形品である。
この場合においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。即ちガスを排出するベント部41が、金型空間であるランナー43に直接的に連通する隙間空間で構成された第1ベント24と、この第1ベント24に排気先端側で連続すると共に当該第1ベント24よりもガスの通気抵抗が小さくなるように広く形成された第2ベント25とを有している。ベント部41は、ランナー43に直接的に連通する第1ベント24が薄い空間であり、それに続く第2ベント25が第1ベント24よりも広くなっている。
ベント部41では、ガスの排出路を一旦絞っている第1ベント24で、ガスの排出速度を増大させ、その先の、第1ベント24よりも広くなっている第2ベント25で、第1ベント24を通過した後のガスの通気抵抗を小さくしている。これにより、ガスの排出量を飛躍的に向上させることができる。成形品には尖った異形部分はなく、後加工の作業中に手を損傷することはない。これにより作業効率を維持することができる。
図8(b)に示したベント部品42の変形例として、段付き状とせず、直方体状の部品を2つ製作し、これを重ねるようにして、成形用金型40に着脱自在に組み込むか、又は固定してもよい。ベント部を構成する部分の全部を部品化して、これを成形用金型に着脱自在に組み込むか、又は固定してもよい。
部品化したベント部品を、成形用金型40に組み込むことにより、ベント部41を構成する部分の一部又は全部を、成形用金型40に対して着脱自在とすれば、ベント部41を構成する部分の一部又は全部の取り替えが可能となり、メンテナンス性を向上させることができる。例えば、ベント部品を、ベント部を設けた金型部分と同じ材料、又は異なる材料で製作しておき、溶融材料の付着度合いなどを見て適宜、当該ベント部品を交換すればよい。
溶融材料が付着し難い材料である、例えばセラミックなどで、部品化したベント部品を製作し、これを成形用金型に組み込めば、成形用金型への溶融材料の付着を低減することができる。部品化したベント部品の表面を改質して溶融材料を付着し難くしてもよい。具体的には、ベント部品の表面をCrメッキ、カーボン、各種の溶射皮膜などでコーティングしてもよく、ベント部品の表面に微少な凹凸を設けて溶融材料を付着し難くしてもよい。
図9は本発明の第4実施形態に係る成形用金型60の断面図と、この成形用金型60で成形する成形品61の側面図であり、図10は同実施形態の成形用金型60における、可動型である第1〜第4のスライド型62〜65を組み合わせた状態の平面図である。なお図9は、図10のA−A線断面部分を示している。本実施形態の成形用金型60は、アンダーカット部を有する成形品61を成形するスライド形式のものである。
成形用金型60は、可動型77と図示しない固定型からなり、当該可動型77は、図10に示す第1〜第4のスライド型62〜65と、これら第1〜第4のスライド型62〜65の型閉状態における端面71に当接する図9の第5可動型70とで構成されている。
金型空間であるキャビティ66にガスを排出する3つのベント部67が設けられている。各ベント部67は、キャビティ66に直接的に連通する平面状に広がる隙間空間で構成された第1ベント68と、この第1ベント68に排気先端側で連続すると共に当該第1ベント68よりもガスの通気抵抗が小さくなるように広く形成された円筒状の第2ベント69とを有している。成形用金型60のキャビティ66の周囲には、従来のオーバーフロー部は存在せず、キャビティ66の溶湯を流出させて溜める空間は設けられていない。
図10のように第1〜第4のスライド型62〜65には、キャビティ66となる成形品部72が形成されている。第1、第2及び第4のスライド型62、63、65の成形品部72の外側には、それぞれベント型部73が形成されている。ベント型部73は極浅い溝で構成されており、キャビティ66のガスを金型の外部へ排出するベント部67の一部となる。
本実施形態ではベント部67を、複数に分かれた可動型のうち、第1ベント68を2つの可動型の合わせ面に形成し、第2ベント69を他の可動型を刳り抜いて形成している。具体的には、1つめの第1ベント68を、第1のスライド型62と第5可動型70の合わせ面で構成し、この第1ベント68に連通する第2ベント69を、第5可動型70を刳り抜いて構成している。2つめの第1ベント68を、第2のスライド型63と第5可動型70の合わせ面で構成し、この第1ベント68に連通する第2ベント69を、第5可動型70を刳り抜いて構成している。3つめの第1ベント68を、第4のスライド型65と第5可動型70の合わせ面で構成し、この第1ベント68に連通する第2ベント69を、第5可動型70を刳り抜いて構成している。
キャビティ66で成形品61が成形された後、図10に示す第1〜第4のスライド型62〜65が外側へ向かって動き、続いて図9に示す第5可動型70が後退し、成形品61が押出ピンで押されて離型される。
図11は成形用金型60のベント部67とその周辺の断面図であり、図12はベント部67の斜視図である。第1ベント68は平面状に広がる隙間空間74で構成されており、第2ベント69は第1ベント68と異なる方向に向かう円柱状の筒状空間75で構成されている。本実施形態の第2ベント69は、第1ベント68に対して直交する方向に延びている。第2ベント69を第1ベント68と異なる方向に向かって構成する場合、第1ベント68に対する第2ベント69の角度は限定しない。
ベント部67の排気先端側となる図示しない主型にはさらに広いガスの流路が構成されている。ランナーやキャビティ66に存在する空気などのガスは、ベント部67及びその先のガスの流路を通じて金型の外部へ排出される。キャビティ66に充填された溶湯はベント部67にも僅かに流入するが、第1ベント68の入り口68a付近で固化し、第1ベント68の隙間空間74の奥深くまで入り込むことはない。
第1、第2及び第4のスライド型62、63、65の各ベント型部73と第5可動型70で構成された隙間空間74は、横長の断面視矩形状に形成されている。この隙間空間74はキャビティ66側の第1ベント68と、その先(図11上側)の基端部76からなる。第1ベント68の端部68bで、ガスの流路は第2ベント69が延びている方向へ90°転換される。第1ベント68の端部68bが第2ベント69の入り口69aとなる。ベント部67を薄い隙間空間74からなる第1ベント68と、その先のこれよりも広げた筒状空間75の第2ベント69で構成することによって、上記各実施形態と同様の作用を得ることができる。
第1ベント68の隙間間隔t1は0.05〜0.30mmであることが好ましく、より好ましくは0.07〜0.20mmであり、さらに好ましくは0.10〜0.15mmである。第1ベント68の隙間間隔t1が0.05mmよりも小さいと、ガスの通気抵抗が大きくなり過ぎてガスの排出速度が低下する。第1ベント68の隙間間隔t1が0.30mmよりも大きいと、ガスは排出され易くなるが、第1ベント68へ溶湯が入り込み固化することでガスの流路が途中で遮断されてしまう。
第1ベント68の排気方向長さn1は3〜30mmであることが好ましく、より好ましくは5〜20mmである。第1ベント68の排気方向長さn1が3mmよりも短いと、通気抵抗が小さすぎてキャビティ66の溶湯が吹き出すおそれがあり、第1ベント68の排気方向長さn1が30mmよりも長いと通気抵抗が大きくなり、ガスの排出速度が低下する。第1ベント68の図11貫通方向の幅は、ベント部67を設ける数、キャビティ66の大きさ、形状、成形条件などによって適宜設定される。
第2ベント69は、ガスの排出速度を低下させず、かつキャビティ66の溶湯を吹き出させることがない通気抵抗を有する寸法で形成される。例えば本実施形態では、第1ベント68の隙間間隔t1が0.10mmであるのに対して、円筒状の第2ベント69の断面の直径は8.00mmである。第2ベント69は円筒状に限られず、どのような断面形状であってもよい。第2ベント69の排気方向長さはガスの排出速度へ大きく影響せず、例えば第2ベント69は成形用金型60の外端まで延ばされる。第2ベント69の終端よりもさらに先の主型内のガスの流路は、第2ベント69よりも広い流路とすればよい。第1ベント68及び第2ベント69の各部の寸法を上記の範囲とすることにより、溶湯の吹き出しを防止しながら、キャビティ66のガスを効率よく排出することができる。
本実施形態の成形用金型60、この成形用金型60を用いる成形方法では、キャビティ66のガスを排出するベント部67が、金型空間であるキャビティ66に直接的に連通する隙間空間74で構成された第1ベント68と、この第1ベント68に排気先端側で連続すると共に当該第1ベント68よりもガスの通気抵抗が小さくなるように広く形成された第2ベント69とを有している。ベント部67は、オーバーフロー部に設けられている従来のものとは異なり、金型空間に直接的に連通する第1ベント68が薄い空間であり、それに続く第2ベント69が第1ベント68よりも広くなっている。
ベント部67では、ガスの排出路を一旦絞っている第1ベント68で、ガスの排出速度を増大させ、その先の、第1ベント68よりも広くなっている第2ベント69で、第1ベント68を通過した後のガスの通気抵抗を小さくしている。これにより、ガスの排出量を飛躍的に向上させることができる。成形品61には尖った異形部分はなく、後加工の作業中に手を損傷することはない。これにより作業効率を維持することができる。本実施形態の成形用金型60を用いることで、巣などの欠陥が極めて少ない高品質のダイカスト成形品を得ることができる。
図13(a)は本発明の第4実施形態に係る成形用金型60で成形した成形品の写真であり、(b)は従来の成形用金型で成形した成形品の写真である。従来、成形時において溶湯はキャビティだけでなく、キャビティへ溶湯を導くためのランナーや、キャビティからあふれた溶湯を溜めるオーバーフロー部でも固化される。金型から離形された成形品は、キャビティで成形された製品部分と、ランナーやオーバーフロー部で成形された非製品部分とを含む。図13(b)の写真に示す成形品では、オーバーフロー部で成形された非製品部分が存在している。そのため成形後、成形品から非製品部分を切除する必要がある。本実施形態では、キャビティ66の周囲に溶湯を流出させるためのオーバーフロー部を存在させないことで、図13(a)の写真に示す成形品が得られ、不要な部位を切除する後加工の作業を減らすことができる。この成形品では、製品部としてのダイカスト成形品の周囲には、非製品部であるランナー成形部やバリのみが存在している。さらには、金属の必要量を大幅に減らすこともできる。これにより作業効率が向上し、コストを低減することができる。それに加え、後加工後のダイカスト成形品には、オーバーフロー部を切除した後の痕が残らず、非常に良好な外観を得ることができる。
本発明は上記実施形態に限定するものではない。上記実施形態は本発明に係る成形用金型、成形方法の例示である。本発明の成形用金型及び成形方法は、アルミニウムなどの軽金属を成形するダイカスト成形だけではなく、合成樹脂を成形する樹脂射出成形への適用も可能である。固定型、可動型、固定側入れ子及び可動側入れ子の形状及び数、主型の形状及び数、キャビティ、ランナー、スプルー、ゲートの形状及び数、ベント部の数、ベント部を設ける金型などは限定されない。
ベント部を設ける箇所は、成形品が成形されるキャビティ、溶融材料が通る導入路であれば、どのような金型空間であってもよい。第4実施形態の基端部のように、第1ベントから第2ベントへ移行する部分に他の空間が存在していてもよい。ベント部は、キャビティ及び導入路の両方に設けてもよく、上記実施形態のようにキャビティのみ、又は導入路であるランナーのみ、或いは他の導入路のみに設けてもよい。ベント部の第1、第2ベントは、それぞれ金型を刳り抜くようにして設けてもよく、複数の金型の合わせ面を利用して設けてもよい。第1〜第3実施形態では、2つの金型のうち一方の金型に溝を設けてベント部を構成したが、両方の金型、又は複数の金型にそれぞれ溝を設けるなどしてベント部を構成してもよい。ベント部を設けた本発明の成形用金型を用いる際に、必要に応じて設けられる各種の部材は、本発明の効果を損なわない限りにおいてどのような形態のものであってもよい。
1 ダイカスト装置
2 キャビティ
3、40 成形用金型
4 金型
5 加圧機構
6 供給路
7 材料供給部
8 油圧シリンダー
9 プランジャー
10 主型
11 固定主型
12 可動主型
13 固定側入れ子
14 可動側入れ子
15 押出ピン
18 成形品部
19 ゲート型部
20 ランナー型部
21 当接面
22 ベント型部
23、41、50 ベント部
24、52 第1ベント
25 第2ベント
26 ゲート
27、43、51 ランナー
30 成形品
31 ダイカスト成形品
32 ランナー成形部
33 バリ
41a ベント溝
42 ベント部品
43a ランナー溝
44 空間
45 金型部分
t1 第1ベントの隙間間隔
t2 第2ベントの隙間間隔
d 第1ベントの幅
n1 第1ベントの隙間間隔の排気方向長さ
n2 第2ベントの隙間間隔の排気方向長さ
60 成形用金型
61 成形品
62〜65 第1〜第4のスライド型
66 キャビティ
67 ベント部
68 第1ベント
69 第2ベント
70 第5可動型
71 端面
72 成形品部
73 ベント型部
74 隙間空間
75 筒状空間
76 基端部
77 可動型

Claims (11)

  1. 固定型と、この固定型に対して進退自在とされた可動型とを備え、
    前記固定型と前記可動型で構成されるキャビティに導入路を通じて溶融材料が充填されて成形品が成形される成形用金型であって、
    前記キャビティ及び前記導入路で構成された金型空間にガスを排出するベント部が設けられており、
    前記ベント部は、前記金型空間に直接的に連通する平面状に広がる隙間空間で構成された第1ベントと、この第1ベントに排気先端側で連続すると共に当該第1ベントよりもガスの通気抵抗が小さくなるように広く形成された第2ベントと、を有することを特徴とする成形用金型。
  2. 前記第1ベントの隙間間隔が0.05〜0.30mmであることを特徴とする請求項1に記載の成形用金型。
  3. 前記第1ベントの排気方向長さが3〜30mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の成形用金型。
  4. 前記第2ベントは、前記第1ベントと同方向に広がる隙間空間で構成され、この隙間空間の隙間間隔が0.35〜2.00mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成形用金型。
  5. 前記第2ベントが、前記第1ベントよりも大きい幅で形成されていることを特徴とする請求項4に記載の成形用金型。
  6. 前記第2ベントは、前記第1ベントと異なる方向に向かう筒状空間で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成形用金型。
  7. 前記ベント部を構成する部分の一部又は全部が、当該成形用金型に対して着脱自在に部品化されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の成形用金型。
  8. 前記ベント部を構成する部分の一部又は全部が、当該ベント部を設けた金型部分と異なる材料で構成されていることを特徴とする請求項7に記載の成形用金型。
  9. 前記キャビティの周囲に溶融材料を流出させるためのオーバーフロー部が存在しないことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の成形用金型。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の成形用金型を用いて成形を行う成形方法であって、
    前記第1ベントでガスの排出速度を増大させ、前記第2ベントで当該第1ベントを通過した後のガスの通気抵抗を低減することを特徴とする成形方法。
  11. 成形用金型で構成されたキャビティに溶融材料を充填して成形される成形品であって、
    前記成形用金型が請求項1〜9のいずれかに記載の成形用金型であることを特徴とする成形品。
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