JP2017013620A - 電動舵取機、電動舵取機構、電動舵取ユニット、船舶及び電動舵取機の設計方法 - Google Patents

電動舵取機、電動舵取機構、電動舵取ユニット、船舶及び電動舵取機の設計方法 Download PDF

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藤 英 雄 加
瀬 広 至 赤
Hiroyuki Akase
瀬 広 至 赤
原 修 野
Osamu Nohara
原 修 野
山 勝 彦 横
Katsuhiko Yokoyama
山 勝 彦 横
裕 司 日比野
Yuji Hibino
裕 司 日比野
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Yuichi Asakawa
川 雄 一 浅
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Abstract

【課題】舵を操作するための複数の駆動装置のうちの一部が故障した場合であっても、舵が機能しなくなる事態を防止できる電動舵取機を提供する。
【解決手段】本実施の形態に係る電動舵取機1は、舵101を操作するための複数の駆動装置11を備える。駆動装置11の各々は、電動機12と、電動機12の回転を減速させて出力軸であるキャリア25から出力する減速機13と、キャリア25に設けられた駆動ギアであるピ二オン17と、を有している。各ピ二オン17は、舵101に設けられるリングギア104に噛み合い、その回転によって舵101を旋回させるように構成されている。そして、電動舵取機1は、複数の駆動装置11のうちの一部の駆動装置が駆動していない状態において駆動される残りの駆動装置の定格トルクの総和TSUMが、舵101の旋回に要求される設計旋回トルクT以上となるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動舵取機、電動舵取機構、電動舵取ユニット、船舶及び電動舵取機の設計方法に関する。
船舶は、一般に船舶本体に取り付けられる舵が舵取機によって操作されることで、針路が調整される。上述の舵取機としては、通常、油圧舵取機又は電動舵取機が用いられている。
電動舵取機によれば、船舶内の機器のレイアウトの小型化を図り易く、環境性能に優れる等の利点が得られる。このような点から、近時、電動舵取機は注目されている。例えば特許文献1には、2つの電動機によって舵を操作する電動舵取機が開示されている。この電動舵取機は、電動機の回転を2つの遊星歯車列によって減速し、減速された回転を後段の遊星歯車列から舵に伝達するようになっている。
特開2014−156135号公報
ところで、特許文献1に開示された電動舵取機は2つの電動機を有するが、このうちの一方の電動機が故障した場合に、他方の電動機の駆動のみでは舵を旋回できない虞があり、舵が機能しなくなる可能性がある。また、遊星歯車列からなる減速機の故障によっても、舵が機能しなくなる。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであって、舵を操作するための複数の駆動装置を備え、これら複数の駆動装置のうちの一部が故障した場合であっても、舵が機能しなくなる事態を防止できる電動舵取機、電動舵取機構、電動舵取ユニット、船舶及び電動舵取機の設計方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電動舵取機は、船舶本体に設けられる舵を操作するための複数の駆動装置を備え、前記駆動装置の各々は、電動機と、前記電動機の回転を減速させて出力軸から出力する減速機と、前記出力軸に設けられた駆動ギアと、を有し、前記駆動ギアは、前記舵に設けられる被動ギアに噛み合い、その回転によって前記舵を旋回させるように構成されており、複数の前記駆動装置のうちの一部の駆動装置が駆動していない状態において駆動される残りの駆動装置の定格トルクの総和が、前記舵の旋回に要求される設計旋回トルク以上となるように構成されている、電動舵取機、である。
本発明に係る電動舵取機によれば、複数の駆動装置のうちの一部として、例えば1台の駆動装置が故障した場合であっても、残りの駆動装置の定格トルクの総和が舵の旋回に要求される設計旋回トルク以上であることで、これら残りの駆動装置によって舵を適正に旋回させ得る。これにより、舵を操作するための複数の駆動装置のうちの一部が故障した場合であっても、舵が機能しなくなる事態を防止できる。
本発明に係る電動舵取機は、前記舵の回転を制動する制動装置をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、舵を操作しない場合に制動装置によって舵を所定の位置に保持することが可能となることで、船舶本体と舵とを備えてなる船舶の針路を安定させることができる。その一方、制動装置が設けられる場合には、制動装置が舵を保持したままの状態で故障した際に、駆動装置に負荷がかかることで、駆動装置が故障し易くなるという問題が生じる。しかしながら、この問題に対し、本発明に係る電動舵取機によれば、制動装置に起因して駆動装置のうちの一部が故障した場合であっても、舵が機能しなくなる事態を防止できるため、制動装置によって生じ得る問題を補償できる。そのため、本発明に係る電動舵取機は、制動装置を備える場合に、とりわけ効果的に用いられ得る。
また、本発明に係る電動舵取機において、前記制動装置は、複数設けられ、複数の前記制動装置のうちの一部の制動装置が作動していない状態における残りの制動装置の制動トルクの総和が、前記設計旋回トルク以上となるように構成されていてもよい。
この構成によれば、複数の制動装置のうちの一部として、例えば1台の制動装置が故障した場合であっても、残りの制動装置の制動トルクの総和が舵の旋回に要求される設計旋回トルク以上であることで、これら残りの制動装置によって舵を所定の位置に保持することできる。これにより、船舶の針路を確実に安定させることができる。
また、本発明に係る電動舵取機において、前記制動装置は、複数の前記駆動装置の各々に設けられ、各前記駆動装置において前記電動機の回転を制動する電磁ブレーキであり、当該電動舵取機は、前記一部の駆動装置が駆動していない状態において駆動される前記残りの駆動装置の定格トルクの総和が、前記設計旋回トルクに、前記一部の駆動装置に設けられた前記制動装置の制動トルクを加えたトルク以上となるように構成されていてもよい。
この構成によれば、一部の駆動装置の故障によりその制動装置が故障して、制動トルクが作用した状態のままとなった場合であっても、残りの駆動装置によって舵を適正に旋回させ得る。これにより、舵が機能しなくなる事態を確実に防止できる。
また、本発明に係る電動舵取機においては、複数の前記駆動装置のうちの一部の駆動装置が駆動していない状態であって、残りの駆動装置を駆動させて前記舵を旋回させる時に、前記制動装置を作動させない状態に制御するようにしてもよい。
また、本発明に係る電動舵取機構は、前記の電動舵取機と、当該電動舵取機の前記駆動ギアの各々が噛み合う前記被動ギアと、を備える、電動舵取機構、である。
また、本発明に係る電動舵取ユニットは、前記の電動舵取機と、当該電動舵取機の前記駆動ギアの各々が噛み合う前記被動ギアと、当該被動ギアが設けられる前記舵と、を備える、電動舵取ユニット、である。
また、本発明に係る船舶は、前記の電動舵取ユニットを備える、船舶、である。
また、本発明に係る電動舵取機の設計方法は、船舶本体に設けられる舵を操作するための複数の駆動装置を備え、前記駆動装置の各々は、電動機と、前記電動機の回転を減速させて出力軸から出力する減速機と、前記出力軸に設けられた駆動ギアと、を有し、前記駆動ギアは、前記舵に設けられる被動ギアに噛み合い、その回転によって前記舵を旋回させるように構成される電動舵取機の設計方法であって、複数の前記駆動装置のうちの一部の駆動装置が駆動していない状態において駆動される残りの駆動装置の定格トルクの総和が、前記舵の旋回に要求される設計旋回トルク以上となるように、複数の前記駆動装置を選定する、電動舵取機の設計方法、である。
本発明によれば、舵を操作するための複数の駆動装置のうちの一部が故障した場合であっても、舵が機能しなくなる事態を防止できる。
本発明の一実施の形態に係る電動舵取機及びこの電動舵取機によって駆動される舵の概略図である。 図1の電動舵取機及び舵を概略的に示した斜視図である。 図1の電動舵取機を構成する駆動装置の断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る電動舵取機1及び電動舵取機1によって操作される舵101の概略図であり、図2は電動舵取機1及び舵101を概略的に示した斜視図である。船舶Sは、船舶本体100と、船舶本体100の船尾下部に設けられる舵101とを備える。舵101は、舵本体102と、舵本体102の上部から突出する円筒状の旋回筒103と、旋回筒103の上部に設けられた被動ギアである円環状のリングギア104と、を有している。リングギア104は、舵101(特に本例では旋回筒103)に連結され、舵101の回転軸線L1上に回転中心がある。
舵101は、旋回筒103の上部が船舶本体100の船尾下部に回転可能に支持されることにより、回転軸線L1を中心に回転自在となっている。リングギア104は、旋回筒103と一体に回転するように旋回筒103に固定されている。
図示の船舶本体100においては、舵101の前方にプロペラ105が設けられている。プロペラ105は、図示省略する電動機あるいは内燃機関等によって回転駆動される。プロペラ105を回転させることにより、船舶Sが前方に推進する。この際、舵101を電動舵取機1によって旋回させることにより、船舶Sを所望の旋回方向に旋回させることが可能となる。なお、本実施の形態においては、電動舵取機1とリングギア104との組合せが、本発明でいう電動舵取機構に対応し、電動舵取機1とリングギア104と舵101との組合せが、本発明でいう電動舵取ユニットに対応する。
本実施の形態に係る電動舵取機1は、旋回筒103の上方において船舶本体100内に配置されている。図2に示すように、電動舵取機1は、複数(本例では、4台)の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)を備えている。駆動装置11(11a,11b,11c,11d)の各々は、船舶本体100に固定されている。
駆動装置11(11a,11b,11c,11d)の各々は、電動機12と、電動機12の回転(後述の出力軸12a(駆動軸)の回転)、すなわち電動機12から出力される回転動力を減速させて出力軸に対応する後述のキャリア25(図3参照)から出力する減速機13と、キャリア25に設けられた駆動ギアであるピニオン17と、を有している。このうち、ピニオン17は、上述のリングギア104と噛み合い、その回転によって舵101を旋回させるように構成されている。詳しくは、電動機12の回転が減速機13によって減速されてキャリア25から出力され、これによりピニオン17から減速された回転がリングギア104に伝達され、舵101が旋回する。
本実施の形態おいて、駆動装置11(11a,11b,11c,11d)の各々における電動機12、減速機13及びピニオン17は、互いに同一のものが用いられている。すなわち、各電動機12は同一の型式であり、同一の定格出力、定格トルク及び定格回転速度等を有している。各減速機13は、同一の構造であり、同一の速比を有している。各ピニオン17は、同一の歯数を有し、同一の内外径を有している。したがって、各駆動装置11(11a,11b,11c,11d)の定格出力、定格トルク及び定格回転速度等も互いに同一となっている。
各電動機12は、図1に示すインバータ108に接続されており、このインバータ108によって供給電力が制御される。インバータ108は、通信可能に接続された旋回コントローラ109からの指令信号に基づいて電源周波数及び電源電圧を調整して、電動機12の回転速度や回転位置を制御するように構成されている。
旋回コントローラ109は、図示省略するメインコントローラに対して通信可能に接続されており、当該メインコントローラは、船舶Sの操作者の操作に基づいて船舶Sの旋回方向や旋回速度を決定し、指令信号を旋回コントローラ109に出力する。旋回コントローラ109は、メインコントローラから出力された指令信号に応じて決定される各電動機12における回転速度及び回転を停止する回転角度位置についての回転指令信号をインバータ108に出力するようになっている。そして、インバータ108が、旋回コントローラ109から出力された回転指令信号に応じて電動機12を回転させることにより、この回転が減速機13、ピニオン17及びリングギア104を経て舵101に伝達される。これにより、舵101が所望の旋回方向に向けて所望の旋回速度で旋回することになる。なお、本実施の形態では、インバータ108を用いて電動機12が制御されるが、インバータ108を用いること無く、電動機12が制御されてもよい。
図3は、駆動装置11の断面図である。図3に示すように、減速機13は、入力軸14、ケース15、上述のキャリア25を含む減速部16等を備えている。減速機13では、下側に配置された一端側においてケース15から一部が突出するように位置するキャリア25にピニオン17が取り付けられ、上側に配置された他端側においてケース15に対して電動機12が取り付けられている。減速機13においては、上側に配置された電動機12から入力された回転がケース15の内側に配置された減速部16を介して減速されてキャリア25から出力される。
図2に示すように、各減速機13のキャリア25に設けられたピニオン17は、回転軸線L1の周囲に配置され、且つ船舶本体100に対して回転自在に支持されたリングギア104の外周に形成された歯104aとそれぞれ噛み合うように配置されている。この場合には、各駆動装置11のメンテナンスを行うことが容易となる。なお、本実施の形態では、リングギア104の外周に歯104aが形成されているが、歯104aは、リングギア104の内周に形成されていてもよい。この場合、ピニオン17は、リングギア104の内周において歯104aとそれぞれ噛み合うように配置される。この場合には、リングギア104の大きさを大きくでき、例えば剛性を確保することができる。
各ピニオン17は、リングギア104の外周に沿ってその周方向に等間隔に(本実施の形態では90°毎に)配置されている。このように各ピニオン17が配置されているため、各電動機12が回転することで各ピニオン17が回転し、船舶本体100に回転自在に支持されるとともにピニオン17に噛み合うリングギア104が回転軸線L1を中心として回転する。これにより、リングギア104が設けられた舵101が回転軸線L1を中心に旋回するようになっている。なお、本実施の形態では、各ピニオン17がリングギア104の外周に沿ってその周方向に等間隔に配置されるが、ピ二オン17の配置は、この態様に限定されるものではない。例えば、駆動装置11の周辺の他の装置の配置に応じて、駆動装置11がリングギア104の所定領域に密集して配置されてもよい。
図3に示すように、本実施の形態に係る減速機13は、偏心揺動型減速機である。図3を参照しつつ、減速機13の構成について詳述する。以下の説明においては、減速機13にて、ピニオン17が配置される下側である出力側を一端側として、電動機12が配置される上側である入力側を他端側として説明する。図3においては、説明の便宜上、一端側を示す矢印と、他端側を示す矢印と、が示されている。
図3に示すように、減速機13における上述のケース15は、筒状に形成された第1ケース部15a、第2ケース部15b及び第3ケース部15cを備えている。第1乃至第3ケース部(15a、15b、15c)は、直列に配置されてボルト等の締結手段によって連結されている。第1ケース部15aは、一端側に配置され、その他端側に第2ケース部15bが固定され、更にその第2ケース部15bの他端側に第3ケース部15cが固定されている。
ケース15の内部には、入力軸14や減速部16等が収納され、電動機12の出力軸12a、入力軸14及び減速部16は、減速機13の回転軸線である減速機軸線Qの方向に沿って直列に配置されている。ケース15は、一端側(第1ケース部15aの端部側)が開放し、他端側(第3ケース部15cの端部側)には、電動機12が固定されている。
ケース15における第1ケース部15aの内周には、内歯を構成する複数のピン内歯20が配置されている。ピン内歯20は、ピン状の部材であり、その長手方向が減速機軸線Qと平行に位置するように配置されるとともに、第1ケース部15aの内周において周方向に沿って等間隔に配列され、後述する外歯歯車26の外歯41と噛み合うように構成されている。
図3に示すように、入力軸14は、電動機12の出力軸12aに対してカップリング21を介して連結されている。入力軸14の一端部側(カップリング21側とは反対側の端部側)には、減速部16における後述のクランク軸用歯車23と噛み合うギア部14aが設けられている。入力軸14は、電動機12から出力される回転を減速部16に伝達するように構成されている。また、ケース15のうちの第2ケース部15bの中央には、玉軸受22が設けられ、玉軸受22に入力軸14が回転自在に支持されている。
減速部16は、上述のクランク軸用歯車23、クランク軸24、キャリア25、外歯歯車26、主軸受(30、31)等を備えている。このうち、クランク軸用歯車23は、平歯車要素として設けられており、入力軸14のギア部14aと噛み合うようにギア部14aの周囲に複数(例えば、3つ)配置されている。クランク軸用歯車23は、中央部分に貫通孔が形成され、この貫通孔においてクランク軸24の他端側に対してスプライン結合により固定されている。
クランク軸24は、減速機軸線Qを中心とした周方向に沿って等間隔に複数(例えば、3つ)配置されており、その軸方向が減速機軸線Qと平行になるように配置されている。各クランク軸24は、外歯歯車26に形成されたクランク用孔34をそれぞれ貫通するように配置されており、他端側に配置された入力軸14からの回転をクランク軸用歯車23を介して伝達されて回転することで、外歯歯車26を偏心させて揺動回転させるようになっている。このとき、クランク軸24は、自らの回転(自転)に伴う外歯歯車26の回転とともに、公転動作を行うことになる。
本実施の形態において、クランク軸24は、軸本体24cと、軸本体に24cに設けられた第1偏心部24a及び第2偏心部24bと、を有している。第1偏心部24a及び第2偏心部24bは、軸本体24cの軸方向中央側に形成され、第1偏心部24aが一端側に位置し、第2偏心部24bが他端側に位置している。第1偏心部24a及び第2偏心部24bは、軸方向と垂直な断面が円形断面となるように形成され、それぞれの中心位置がクランク軸24の中心軸線に対して偏心するように設けられている。これら第1偏心部24a及び第2偏心部24bが、外歯歯車26の上述のクランク用孔34内に配置されている。
クランク軸24の軸本体24cの一端部は、図示しない軸受を介してキャリア25に対して回転自在に保持されており、軸本体24cの他端部は、図示しない軸受を介してキャリア25に対して回転自在に保持されている。このうち、軸本体24cの他端部は、キャリア25から他端側に突出して、上述のクランク軸用歯車23が固定されている。
キャリア25は、基部キャリア27と、端部キャリア28と、支柱29と、を備えている。このうち、基部キャリア27にクランク軸24の軸本体24cの一端部が回転自在に保持され、端部キャリア28に軸本体24cの他端部が回転自在に保持されている。
基部キャリア27の一端側には、ボルト18を介してピニオン17が連結されている。端部キャリア28は、円板状に形成されており、支柱29を介して基部キャリア27に連結されている。支柱29は、基部キャリア27と端部キャリア28との間に配置され、基部キャリア27と端部キャリア28とを連結する柱状部分として設けられている。支柱29は、減速機軸線Qを中心とした周方向に沿って複数配置され、その軸方向が減速機軸線Qと平行となるように配置されている。なお、各支柱29には、端部キャリア28から延びるボルトが挿入されており、これにより端部キャリア28と基部キャリア27とが支柱29を介して連結されている。
またキャリア25は、主軸受(30、31)を介してケース15に対して回転自在に保持されている。図3に示すように、主軸受30は、基部キャリア27をその外周側において第1ケース部15aの内周側に対して回転自在に保持する玉軸受として構成されている。また、主軸受31は、端部キャリア28をその外周側において第1ケース部15aの内周側に対して回転自在に保持する玉軸受として構成されている。
次に外歯歯車26は、平行に配置された状態でケース15内に収納される第1外歯歯車26aと第2外歯歯車26bとで構成されている。第1外歯歯車26a及び第2外歯歯車26bにはそれぞれ、クランク軸24が貫通する上述のクランク用孔34、及び、支柱29が貫通する支柱貫通孔が形成されている。なお、外歯歯車26(26a、26b)のクランク用孔34は、クランク軸24の数に対応した数で形成されている。また、支柱貫通孔も、同様に、支柱29の数に対応した数で形成されている。
第1外歯歯車26a及び第2外歯歯車26bのそれぞれの外周には、ピン内歯20に噛み合う外歯41が設けられている。外歯41の歯数は、ピン内歯20の歯数よりも1個又は複数個少なくなるように設けられている。これにより、クランク軸24が回転するごとに、噛み合う外歯41とピン内歯20との噛み合いがずれ、外歯歯車26(26a、26b)が偏心して揺動回転することになる。なお、外歯歯車26は、クランク用孔34において外歯用軸受(図示せず)を介してクランク軸24を回転自在に保持している。
この減速機13においては、電動機12からの回転が入力軸14に伝達されると、クランク軸24が回転する。このとき、クランク軸24の第1及び第2偏心体24a,24bは、それぞれ、偏心回転する。偏心体24a,24bが偏心回転すると、外歯歯車26は、揺動回転する。このとき、外歯歯車26は、ケース15の内歯ピン20にその外歯41を噛み合わせながら、ケース15に対して回転する。この結果、クランク軸24を介して外歯歯車26を支持するキャリア25がケース15に対して回転する。これにより、減速によってトルクが増加された回転がピニオン17からリングギア104に伝達され、舵101が旋回することになる。
また、本実施の形態においては、図3に示すように、各電動機12の上部に制動装置としての電磁ブレーキ50が設けられている。本実施の形態の電磁ブレーキ50は、上側に突出する電動機12の出力軸12aの回転を制動することにより、舵101の回転を制動するようになっている。
図3に示すように、電磁ブレーキ50は、電動機12の上部に固定された有頂筒状のハウジング51と、電動機12の出力軸12aの他端部(上端部)に固定され且つハウジング51に収容された円板状の第1摩擦板52と、第1摩擦板52の上側においてハウジング51の上部内面に固定された円筒状の電磁石53と、電磁石53及び第1摩擦板52の間において電磁石53に対して離接自在に配置された円板状のアーマチュア54と、アーマチュア54の第1摩擦板52側の面に固定された円板状の第2摩擦板55と、アーマチュア54を第1摩擦板52側に向けて付勢する弾性部材56と、第1摩擦板52の下側において電動機12の上部に固定された円板状の第3摩擦板57と、を有している。
第1摩擦板52、電磁石53、アーマチュア54、第2摩擦板55及び第3摩擦板57は、同軸上に配置されており、各部材の内側に、電動機12の出力軸12aが通されている。電磁石53は、円筒状の電磁石本体53aと、電磁石本体53a内に配置された円環状のコイル53bと、を有している。
この電磁ブレーキ50では、コイル53bに電流が供給されず電磁石53が非励磁の状態とされる際に、弾性部材56がアーマチュア54を介して第2摩擦板55を第1摩擦板51に押し付けて、第1摩擦板51が第2摩擦板55と第3摩擦板57との間に挟み込まれ、電磁ブレーキ50が制動状態となる。これにより、出力軸12aの回転が制動され、その結果、舵101の回転が制動される。また、コイル53bに電流が供給され電磁石53が励磁の状態とされた際には、弾性部材56に抗してアーマチュア54が電磁石53側に引き寄せられて、第2摩擦板55が第1摩擦板52から離間し、電磁ブレーキ50が非制動状態となる。これにより、出力軸12aの回転が許容され、その結果、舵101の旋回が許容される。なお、電磁ブレーキ50の制御は、上述の旋回コントローラ109によって行われるようになっている。
ところで、上述の構成を備える本実施の形態に係る電動舵取機1は、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの一部の駆動装置(例えば1台、2台等)が駆動していない状態において駆動される残りの駆動装置の定格トルクの総和TSUMが、舵101の旋回に要求される設計旋回トルクT以上となるように、構成されている。換言すると、電動舵取機1は、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの一部の駆動装置を除いた残りの駆動装置の定格トルクの総和TSUMが、舵101の旋回に要求される設計旋回トルクT以上となるように、構成されている。つまり、この電動舵取機1では、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの一部の駆動装置が駆動していない状態において、残りの駆動装置によって舵101を旋回できるように、各駆動装置11の定格トルクが設定されている。
すなわち、本実施の形態に係る電動舵取機1は、通常の運転の際、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)を全て駆動させて舵101を旋回させ、この際の各駆動装置11は、その定格トルクよりも小さい駆動トルクを出力して、要求される応答性で舵101を旋回させることができる一方で、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの一部の駆動装置が駆動していない状態においても、残りの駆動装置によって舵101を旋回できる。この際、当該残りの駆動装置は、その定格トルク以下の駆動トルクを出力して、舵101を旋回させることができるようになっている。
より詳しくは、本実施の形態における電動舵取機1は、上述の定格トルクの総和TSUMが、設計旋回トルクTよりも大きい値であって、設計旋回トルクTに、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの駆動していない上述の一部の駆動装置に設けられた電磁ブレーキ50の制動トルクTを加えたトルク以上となるように、構成されている。
設計旋回トルクTは、少なくとも舵101を静止状態から回転させるために必要なトルクよりも大きい値であり、本実施の形態では、舵101を有効に動かすために必要なトルクとなっている。ここで、「舵101を有効に動かすために必要なトルク」とは、例えば、最大航海喫水において最大航海速力で前進中に、所定時間内に舵101を所定の角度だけ回転させるために必要となるトルク等を意味し、船舶の型式や大きさ等に応じて個別に要求される値である。なお、設計旋回トルクTは、舵101を旋回可能な限りにおいて、上述の舵101を有効に動かすために必要なトルクよりも小さい値でもよい。
具体的に本実施の形態では、一例として、4台の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの1台の駆動装置が駆動していない状態であっても、残りの3台の駆動装置11の定格トルクの総和TSUMが、設計旋回トルクTと1台の電磁ブレーキ50の制動トルクTとを加算したトルク以上となるように、電動舵取機1が構成されている。これにより、電動舵取機1は、通常、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)を全て駆動させて舵101を旋回させるが、1台の駆動装置が駆動していない状態であっても、残りの3台の駆動装置11が、定格トルク以下の駆動トルクで、設計旋回トルクTを出力することが可能であり、舵101を適切に(駆動装置11に支障が生じない状態で)旋回することが可能となっている。また、1台の駆動装置が駆動しておらず且つ1台の電磁ブレーキ50の制動トルクTが作用した状態の場合でも、残りの3台の駆動装置11が、定格トルク以下の駆動トルクで、設計旋回トルクTと1台の電磁ブレーキ50の制動トルクTとを加算したトルクを出力することが可能であり、この場合でも、舵101を適切に(駆動装置11に支障が生じない状態で)旋回することが可能となっている。
また、本実施の形態に係る電動舵取機1は、複数の電磁ブレーキ50のうちの一部の電磁ブレーキ50(例えば1台、2台等)が作動していない状態における残りの電磁ブレーキ50の制動トルクの総和TBSUMが、上述の設計旋回トルクT以上となるようにも構成されている。具体的に本実施の形態においては、一例として、複数の電磁ブレーキ50のうちの一台の電磁ブレーキ50が作動していない状態における残り(3台)の電磁ブレーキ50の制動トルクの総和TBSUMが、上述の設計旋回トルクT以上となるように構成されている。
以下では、一例として、4台の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの1台の駆動装置が駆動していない状態で駆動される残りの3台の駆動装置11の定格トルクの総和TSUMが、設計旋回トルクTと1台の電磁ブレーキ50の制動トルクTとを加算したトルク以上となり、且つ、複数の電磁ブレーキ50のうちの一台の電磁ブレーキ50が作動していない状態における残りの電磁ブレーキ50の制動トルクの総和TBSUMが、上述の設計旋回トルクT以上となるように、電動舵取機1を設計する手順について説明する。
この設計においては、まず、設計旋回トルクT及び電磁ブレーキ50の制動トルクTを特定する工程が行われる。本実施の形態では、設計旋回トルクTが、上述したように、舵101を有効に動かすために必要なトルクに設定される。一方、この例では、一台の電磁ブレーキ50が作動していない状態における残り(3台)の電磁ブレーキ50の制動トルクの総和TBSUMが、設計旋回トルクT以上となるため、1台の電磁ブレーキ50の制動トルクTは、設計旋回トルクT/3以上の値とされる。
次いで、駆動装置11を選定する工程が行われる。ここでは、3台の駆動装置11の定格トルクの総和TSUMが「設計旋回トルクT+制動トルクT」以上であることが、要求される。そのため、1台の駆動装置11の定格トルクは、(設計旋回トルクT+制動トルクT)/3以上であることが要求される。したがって、駆動装置11の選定に際しては、その定格トルクが(設計旋回トルクT+制動トルクT)/3以上である条件を満たす駆動装置が選定される。
上述のようにして駆動装置11が選定されることにより、4つの駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの1台の駆動装置が駆動していない状態において駆動される残りの3台の駆動装置11の定格トルクの総和TSUMが、設計旋回トルクTと1台の電磁ブレーキ50の制動トルクTとを加算したトルク以上となり、且つ、複数の電磁ブレーキ50のうちの一台の電磁ブレーキ50が作動していない状態における残りの電磁ブレーキ50の制動トルクの総和TBSUMが、上述の設計旋回トルクT以上となる、電動舵取機1を設計することができる。
なお、上述のようにして選定される駆動装置11は、4台の駆動装置によって設計旋回トルクTを出力する場合に通常選定される電動機と減速機との組合せよりも、高出力の電動機と減速機との組合せで構成されることになる。この高出力の電動機と減速機との組合せ(駆動装置11)の選択においては、減速機について、上述の4台の駆動装置によって設計旋回トルクTを出力する場合に通常選定される減速機と共通のものを選択する一方、電動機については、通常選択される電動機に比して高出力(大容量)の電動機を選択することが好ましい。
また、図1において、符号120は、駆動装置11(11a,11b,11c,11d)の駆動状態(駆動しているか否か)を検出する監視装置を示している。本実施の形態に係る電動舵取機1は、監視装置120を更に備え、監視装置120は、旋回コントローラ109に駆動状態を出力するようになっている。
ここで、本実施の形態に係る電動舵取機1の動作の一例を説明する。
電動舵取機1を動作させる際には、まず、上述したメインコントローラ(不図示)が、船舶Sの操作者の操作に基づいて船舶Sの旋回方向や旋回速度を決定し、指令信号を旋回コントローラ109に出力する。旋回コントローラ109は、メインコントローラから出力された指令信号に応じて決定される各電動機12における回転速度及び回転を停止する回転角度位置についての回転指令信号をインバータ108に出力する。そして、インバータ108が、旋回コントローラ109から出力された回転指令信号に応じて電動機12を回転させる。
このとき、監視装置120が、駆動装置11(11a,11b,11c,11d)が駆動していることを検出している場合には、旋回コントローラ109が、全ての駆動装置11(11a,11b,11c,11d)を継続して駆動して、舵101を旋回させる。一方、監視装置120が、駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの少なくとも1台の駆動装置が駆動していない(故障している)ことを検出した場合には、旋回コントローラ109は、駆動している残りの駆動装置を駆動させて舵101を旋回させる。なお、旋回コントローラ109は、電動機12を回転させる前に、駆動装置11(11a,11b,11c,11d)の各電磁ブレーキ50を非制動状態に制御するが、仮に、駆動していない(故障している)駆動装置の電磁ブレーキ50が制動状態である場合には、電磁ブレーキ50を作動させない状態に制御する。すなわち、旋回コントローラ109は、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの一部の駆動装置が駆動していない状態であって、残りの駆動装置を駆動させて前記舵を旋回させる時に、電磁ブレーキ50を作動させない状態に制御する。
また、旋回コントローラ109は、上述の残りの駆動装置を駆動させて舵101を旋回させて舵101を所定の位置に制御した後等、上述の残りの駆動装置の駆動を停止している状態においては、各電磁ブレーキ50を作動させるようにする。これにより、舵101を所定の位置に保持することができる。
以上に説明したように本実施の形態に係る電動舵取機1は、船舶本体100に回転自在に設けられる舵101を操作するための複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)を備え、駆動装置11(11a,11b,11c,11d)の各々は、電動機12と、電動機の回転を減速させて出力軸であるキャリア25から出力する減速機13と、キャリア25に設けられた駆動ギアであるピ二オン17と、を有する。各ピ二オン17は、舵101に設けられるリングギア104に噛み合い、その回転によって舵101を回転させるように構成されている。そして、この電動舵取機1は、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの一部の駆動装置(本実施の形態では1台)が駆動していない状態において駆動される残りの駆動装置(本実施の形態では3台)の定格トルクの総和TSUMが、舵101の旋回に要求される設計旋回トルクT以上、正確には、本実施の形態では、設計旋回トルクTに1台の電磁ブレーキ50の制動トルクTを加えたトルク以上となるように構成されている。
これにより、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの一部として、1台の駆動装置が故障した場合であっても、残り(3台)の駆動装置の定格トルクの総和TSUMが舵101の旋回に要求される設計旋回トルクT以上、正確には、本実施の形態では、設計旋回トルクTに1台の電磁ブレーキ50の制動トルクTを加えたトルク以上であることで、これら残りの駆動装置によって舵101を適正に旋回させ得る。よって、舵101を操作するための複数の駆動装置11のうちの一部が故障した場合であっても、舵101が機能しなくなる事態を防止できる。
また、電動舵取機1は、舵101の回転を制動する制動装置としての電磁ブレーキ50をさらに備えている。これにより、舵101を操作しない場合に電磁ブレーキ50によって舵101を所定の位置に保持することが可能となることで、船舶Sの針路を安定させることができる。その一方、電磁ブレーキ50が設けられる場合には、電磁ブレーキ50が舵101を保持したままの状態で故障した際に、駆動装置11(11a,11b,11c,11d)に負荷がかかることで、駆動装置11(11a,11b,11c,11d)が故障し易くなるという問題が生じる。しかしながら、この問題に対し、電動舵取機1によれば、電磁ブレーキ50に起因して駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの一部が故障した場合であっても、舵101が機能しなくなる事態を防止できるため、電磁ブレーキ50によって生じ得る問題を補償できる。そのため、本実施の形態に係る電動舵取機1は、電磁ブレーキ50を備える場合に、とりわけ効果的に用いられ得る。
また、電磁ブレーキ50は、複数(本実施の形態では4台)設けられ、複数の電磁ブレーキ50のうちの一部の電磁ブレーキ50(本実施の形態では1台)が作動していない状態における残り(3台)の電磁ブレーキ50の制動トルクの総和TBSUMが、設計旋回トルクT以上となるように構成されている。これにより、複数の電磁ブレーキ50のうちの一部として、1台の電磁ブレーキ50が故障した場合であっても、残りの電磁ブレーキ50の制動トルクの総和TBSUMが舵101の旋回に要求される設計旋回トルクT以上であることで、これら残りの電磁ブレーキ50によって舵101を所定の位置に保持することできる。これにより、船舶Sの針路を確実に安定させることができる。
また、電磁ブレーキ50は、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)の各々に設けられ、各駆動装置11(11a,11b,11c,11d)において電動機12の回転を制動する構成である。そして、上述したように本実施の形態では、前記の定格トルクの総和TSUMが、設計旋回トルクTに、1台の電磁ブレーキ50の制動トルクTを加えたトルク以上である。これにより、1台の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)の故障によりその電磁ブレーキ50が故障して、制動トルクが作用した状態のままとなった場合であっても、残りの駆動装置によって舵101を適正に旋回させ得るので、舵101が機能しなくなる事態を確実に防止できる。
以上、本発明の一実施の形態を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上述の本実施の形態では、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの1台の駆動装置が駆動していない状態において駆動される残りの3台の駆動装置の定格トルクの総和TSUMが、設計旋回トルクT以上、正確には、本実施の形態では、設計旋回トルクTに1台の電磁ブレーキ50の制動トルクTを加えたトルク以上となる例を説明したが、これに限られるものではない。すなわち、複数の駆動装置11(11a,11b,11c,11d)のうちの2台の駆動装置が駆動していない状態において駆動される残りの2台の駆動装置の定格トルクの総和TSUMが、設計旋回トルクT以上等となるようにしてもよい。また、3台の駆動装置が駆動していない状態において駆動される残りの1台の駆動装置の定格トルク(総和TSUM)が、設計旋回トルクT以上等となってもよい。
また、例えば上述の実施の形態では、制動装置として電磁ブレーキ50が用いられているが、油圧式の制動装置等が用いられてもよい。また、電磁ブレーキ50は、駆動装置11(11a,11b,11c,11d)の各々に設けられるが、舵101を直接的に制動するように設けられた電磁ブレーキ又はその他の型式の制動装置が用いられてもよい。また、電磁ブレーキ50が設けられていなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、駆動装置11が4台設けられる例を説明したが、駆動装置11は、複数台であれば、その数は限定されない。
1 電動舵取機
11,11a,11b,11c,11d 駆動装置
12 電動機
12a 出力軸
13 減速機
14 入力軸
17 ピニオン
25 キャリア
27 基部キャリア
28 端部キャリア
50 電磁ブレーキ
100 船舶本体
101 舵
102 舵本体
103 旋回筒
104 リングギア
S 船舶

Claims (9)

  1. 船舶本体に設けられる舵を操作するための複数の駆動装置を備え、
    前記駆動装置の各々は、電動機と、前記電動機の回転を減速させて出力軸から出力する減速機と、前記出力軸に設けられた駆動ギアと、を有し、
    前記駆動ギアは、前記舵に設けられる被動ギアに噛み合い、その回転によって前記舵を旋回させるように構成されており、
    複数の前記駆動装置のうちの一部の駆動装置が駆動していない状態において駆動される残りの駆動装置の定格トルクの総和が、前記舵の旋回に要求される設計旋回トルク以上となるように構成されている、電動舵取機。
  2. 前記舵の回転を制動する制動装置をさらに備えている、請求項1に記載の電動舵取機。
  3. 前記制動装置は、複数設けられ、
    複数の前記制動装置のうちの一部の制動装置が作動していない状態における残りの制動装置の制動トルクの総和が、前記設計旋回トルク以上となるように構成されている、請求項2に記載の電動舵取機。
  4. 前記制動装置は、複数の前記駆動装置の各々に設けられ、各前記駆動装置において前記電動機の回転を制動する電磁ブレーキであり、
    前記一部の駆動装置が駆動していない状態において駆動される前記残りの駆動装置の定格トルクの総和が、前記設計旋回トルクに、前記一部の駆動装置に設けられた前記制動装置の制動トルクを加えたトルク以上となるように構成されている、請求項2又は3に記載の電動舵取機。
  5. 複数の前記駆動装置のうちの一部の駆動装置が駆動していない状態であって、残りの駆動装置を駆動させて前記舵を旋回させる時に、前記制動装置を作動させない状態に制御する、請求項2乃至4のいずれかに記載の電動舵取機。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の電動舵取機と、当該電動舵取機の前記駆動ギアの各々が噛み合う前記被動ギアと、を備える、電動舵取機構。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の電動舵取機と、当該電動舵取機の前記駆動ギアの各々が噛み合う前記被動ギアと、当該被動ギアが設けられる前記舵と、を備える、電動舵取ユニット。
  8. 請求項7に記載の電動舵取ユニットを備える、船舶。
  9. 船舶本体に設けられる舵を操作するための複数の駆動装置を備え、前記駆動装置の各々は、電動機と、前記電動機の回転を減速させて出力軸から出力する減速機と、前記出力軸に設けられた駆動ギアと、を有し、前記駆動ギアは、前記舵に設けられる被動ギアに噛み合い、その回転によって前記舵を旋回させるように構成される電動舵取機の設計方法であって、
    複数の前記駆動装置のうちの一部の駆動装置が駆動していない状態において駆動される残りの駆動装置の定格トルクの総和が、前記舵の旋回に要求される設計旋回トルク以上となるように、複数の前記駆動装置を選定する、電動舵取機の設計方法。
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