JP2017013986A - エレベータ装置及びエレベータ制御装置 - Google Patents

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直樹 高山
裕紀 深田
Hironori Fukada
裕紀 深田
洋平 杉山
Yohei Sugiyama
洋平 杉山
松本 恵治
Keiji Matsumoto
恵治 松本
一斗 永沼
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一斗 永沼
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Abstract

【課題】1つの駆動系統が故障すると、エレベータ装置が休止するため、エレベータ装置が運転を再開するまでに時間がかかっていた。【解決手段】エレベータ制御装置は、インバータと、インバータを介してモータの駆動を制御する制御部と、を備える。制御部は、複数の駆動系統毎に設けられる複数のバックアップ制御部と、複数のバックアップ制御部を統括して制御するメイン制御部と、を有する。そして、メイン制御部及び複数のバックアップ制御部は相互に動作を監視して複数の駆動系統による平常運転を行い、いずれかの駆動系統に異常が生じた場合には、正常な駆動系統によりバックアップ運転を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、異常が発生しても運転を継続することが可能なエレベータ装置及びエレベータ制御装置に関する。
従来、巻上機やインバータ等の機器を多重化構成とすることにより、動作の確実性、安全性等を高めたエレベータ装置がある。そして、各機器のレイアウト自由度を向上させたり、低容量化を図ったりするために、1台のエレベータ装置に、機器を複数並列設置したものが、例えば特許文献1に示されている。
この特許文献1には、1つの乗りかご及び1つの釣合おもりを、1つの主巻上機及び複数の副巻上機で駆動すると共に、主巻上機及び複数の副巻上機を1つの制御装置で制御することが記載されている。
特開2002−145544号公報
近年では、機器が並列設置されて構成される複数の駆動系統を有するエレベータ装置が提供されつつある。しかし、特許文献1には、1つの駆動系統により主巻上機及び複数の副巻上機を制御することが記載されているに過ぎず、1つの駆動系統が故障した場合には、エレベータ装置が休止する。そして、1つの駆動系統の故障が復旧するまでエレベータ装置が休止し続けており、エレベータ装置が運転を再開するまでに時間が掛かっていた。このため、安全性に支障を及ぼさない範囲でエレベータ装置の運転を継続することが望まれていた。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、複数の駆動系統により運転可能なエレベータ装置の可用性を高めることを目的とする。
本発明に係るエレベータ装置は、昇降路を昇降する乗りかご及び釣合おもりと、乗りかご及び釣合おもりを吊持するロープと、ロープが巻き掛けられたシーブと、シーブを駆動するモータと、エレベータ制御装置と、を備える。
本発明に係るエレベータ制御装置は、電源の直流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換し、モータに交流電圧を出力するインバータと、インバータを介してモータの駆動を制御する制御部と、を備える。制御部は、複数の駆動系統毎に設けられる複数のバックアップ制御部と、複数のバックアップ制御部を統括して制御するメイン制御部と、を有する。メイン制御部及び複数のバックアップ制御部は相互に動作を監視して複数の駆動系統による平常運転を行い、いずれかの駆動系統に異常が生じた場合には、正常な駆動系統によりバックアップ運転を行う。
本発明によれば、複数の駆動系統のうちいずれかの駆動系統に異常が生じた場合には、正常な駆動系統によりバックアップ運転を行うため、エレベータ装置の可用性を高めることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態例に係るエレベータ装置の全体構成例を示す概略構成図である。 図1のA部に係るエレベータ装置の詳細な内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態例に係るエレベータ制御装置の制御処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態例に係るエレベータ装置の詳細な内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態例に係るエレベータ装置の詳細な内部構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
図1は、エレベータ装置E1の全体構成例を示す概略構成図である。
エレベータ装置E1は、乗りかご2、釣合おもり3、主ロープ4、シーブ5、第1モータ6、第2モータ7、二重ブレーキ8、エレベータ制御装置9を備える。シーブ5、第1モータ6、第2モータ7、二重ブレーキ8、エレベータ制御装置9は、昇降路1の上部の機械室に設置されている。
乗りかご2及び釣合おもり3は、建屋に設けられた昇降路1の内部を昇降する。
主ロープ4(ロープの一例)は、乗りかご2及び釣合おもり3を吊持する。
シーブ5には、主ロープ4が巻き掛けられる。そして、シーブ5が正逆回転することにより、主ロープ4が移動し、乗りかご2及び釣合おもり3が所定位置に移動する。
第1モータ6及び第2モータ7は、同一軸上に直結されたシーブ5を同一速度で駆動する。このようにシーブ5の駆動手段を複数のモータで構成すると、1台当たりのモータのトルクを小さくすることができるため、モータの低容量化を図ることが可能となる。
二重ブレーキ8は、エレベータ制御装置9の制御によりシーブ5を制動する。
エレベータ制御装置9は、二重ブレーキ8の他、エレベータ装置E1内の各機器の動作を制御する。
図2は、図1のA部に係るエレベータ装置E1の詳細な内部構成例を示すブロック図である。
エレベータ制御装置9は、ブレーキ回路15、第1インバータ装置16、第2インバータ装置17を備える。このエレベータ制御装置9は、エレベータ制御装置9内の各機器、第1モータ6、第2モータ7のいずれかに異常が発生した場合に、外部の発報システムにアラートを通知することが可能である。
第1インバータ装置16は、第1インバータ10、第1バックアップCPU(Central Processing Unit)11(バックアップ制御部の一例)を備える。
第1インバータ10は、不図示の電源の直流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換し、第1モータ6に交流電圧を出力する。
第1バックアップCPU11は、第1インバータ10に接続され、第1インバータ10を介して第1モータ6の駆動を制御する。第1バックアップCPU11は、第2バックアップCPU13、メインCPU14と相互に通信することが可能である。
第2インバータ装置17は、第2インバータ12、第2バックアップCPU13(バックアップ制御部の一例)を備える。
第2インバータ12は、不図示の電源の直流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換し、第2モータ7に交流電圧を出力する。
第2バックアップCPU13は、第2インバータ12に接続され、第2インバータ12を介して第2モータ7の駆動を制御する。第2バックアップCPU13は、第1バックアップCPU11、メインCPU14と相互に通信することが可能である。
メインCPU14(メイン制御部の一例)は、第1インバータ装置16の第1バックアップCPU11及び第1インバータ10、第2インバータ装置17の第2バックアップCPU13及び第2インバータ12を統括して制御する。また、メインCPU14は、ブレーキ回路15の動作を制御する。
ブレーキ回路15(ブレーキ制御部の一例)は、メインCPU14、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13に接続される。そして、メインCPU14、第1バックアップCPU11又は第2バックアップCPU13のいずれかにより、ブレーキ回路15の動作が制御される。
上述した第1バックアップCPU(Central Processing Unit)11、第2バックアップCPU13、メインCPU14は、第1インバータ装置16、第2インバータ装置17を介して、第1モータ6、第2モータ7を制御する制御部として用いられる。
平常運転時において、メインCPU14及び第1バックアップCPU11は、速度指令値と第1モータ6に取付けられる図示しないエンコーダからの速度帰還値との差分に基づき電流指令値すなわちトルク指令値を算出する。そして、メインCPU14及び第1バックアップCPU11は、第1インバータ10を介して第1モータ6をフィードバック制御する。平常運転時には、昇降路1内を平常速度(例えば、45m/分)で乗りかご2が移動する。
同様に平常運転時において、メインCPU14及び第2バックアップCPU13は、速度指令値と第2モータ7に取付けられる図示しないエンコーダからの速度帰還値との差分に基づき電流指令値すなわちトルク指令値を算出する。そして、メインCPU14及び第2バックアップCPU13は、第2インバータ12を介して第2モータ7をフィードバック制御する。
上述したようにシーブ5は、第1モータ6及び第2モータ7によって駆動される。このため、平常運転時において、シーブ5は、メインCPU14、第1バックアップCPU11及び第1インバータ10から成る第1の駆動系統と、メインCPU14、第2バックアップCPU13及び第2インバータ12から成る第2の駆動系統とで駆動されている。
また、メインCPU14、第1バックアップCPU11及び第2バックアップCPU13は相互に動作を監視し、第1及び第2の駆動系統が正常であれば平常運転を行う。しかし、いずれかの駆動系統に異常が生じた場合に、メインCPU14、第1バックアップCPU11及び第2バックアップCPU13は、正常な駆動系統により乗りかご2を低速で移動させるバックアップ運転を行う。バックアップ運転は、平常運転における乗りかご2が移動する速度(例えば、45m/分)よりも低速(例えば、15m/分)で乗りかご2が最寄り階まで移動する運転である。このバックアップ運転について、次の図3に基づき詳細な処理を説明する。
図3は、エレベータ制御装置9の制御処理の例を示すフローチャートである。以下の説明において、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13を区別しない場合には「バックアップCPU」と総称する場合がある。また、第1インバータ10、第2インバータ12を区別しない場合には「インバータ」と総称し、第1モータ6、第2モータ7を区別しない場合には「モータ」と総称する場合がある。
エレベータ装置E1が稼働すると、第1バックアップCPU11及び第2バックアップCPU13は、メインCPU14が正常であるか否かを判定する(S1)。第1バックアップCPU11及び第2バックアップCPU13は、メインCPU14に異常が生じたと判定すると、第1バックアップCPU11及び第2バックアップCPU13がバックアップ運転を行う(S8)。このとき、第1バックアップCPU11及び第2バックアップCPU13は、最寄り階まで低速で乗りかご2を移動させ、不図示のドアを開いてエレベータ装置E1の運転を休止する。乗りかご2を最寄り階まで移動させた後、エレベータ装置E1の運転を休止するのは、メインCPU14の異常ゆえに継続運転の安全を保障することが難しいためである。
ステップS1にてメインCPU14が正常であると判断されると、ステップS2、S3にて、一の駆動系統のバックアップCPUに異常が生じたか否かを他の駆動系統のメインCPU14及びバックアップCPUが確認する。そして、一の駆動系統のバックアップCPUに異常が生じた場合に、他の駆動系統のメインCPU14及びバックアップCPUによりバックアップ運転を行う。ここで、一の駆動系統とは、第1の駆動系統又は第2の駆動系統のいずれかであり、他の駆動系統とは、一の駆動系統以外の駆動系統である。
例えば、メインCPU14及び第2バックアップCPU13は、第1バックアップCPU11が正常であるか否かを判定する(S2)。メインCPU14と第2バックアップCPU13は、第1バックアップCPU11に異常が生じたと判定すると、メインCPU14、第2バックアップCPU13、第2インバータ12及び第2モータ7により低速でバックアップ運転を継続する(S9)。バックアップ運転により運転を継続可能としたのは、メインCPU14が正常であり、継続運転の安全を保障できるためである。また、低速で運転するのは、1つの駆動系統による運転となり運転可能な容量が半分となるためである。
ステップS2にて第1バックアップCPU11が正常であると判断されると、メインCPU14及び第1バックアップCPU11は、第2バックアップCPU13が正常であるか否かを判定する(S3)。メインCPU14と第1バックアップCPU11は、第2バックアップCPU13に異常が生じたと判定すると、メインCPU14、第1バックアップCPU11、第1インバータ10及び第1モータ6により低速でバックアップ運転を継続する(S10)。この場合においても、バックアップ運転により運転を継続可能としたのは、メインCPU14が正常であり、継続運転の安全を保障できるためである。また、低速で運転するのは、1つの駆動系統による運転となり運転可能な容量が半分となるためである。
次に、ステップS3にて第2バックアップCPU13が正常であると判断されると、ステップS4、S5にて、一の駆動系統に接続されるインバータ又はモータに異常が生じたか否かを他の駆動系統のメインCPU14及びバックアップCPUが確認する。そして、一の駆動系統のインバータ又はモータに異常が生じた場合に、他の駆動系統のメインCPU14、バックアップCPU、インバータ及びモータによりバックアップ運転を行う。
例えば、メインCPU14及び第1バックアップCPU11は、第1インバータ10及び第1モータ6が正常であるか否かを判定する(S4)。そして、第1インバータ10及び第1モータ6の少なくとも一方に異常が生じたと判定すると、メインCPU14、第2バックアップCPU13、第2インバータ12及び第2モータ7により低速でバックアップ運転を継続する(S9)。
ステップS4にて第1インバータ10及び第1モータ6のいずれも正常であると判断されると、メインCPU14及び第2バックアップCPU13は、第2インバータ12及び第2モータ7が正常であるか否かを判定する(S5)。そして、第2インバータ12及び第2モータ7の少なくとも一方に異常が生じたと判定すると、メインCPU14、第1バックアップCPU11、第1インバータ10及び第1モータ6により低速でバックアップ運転を継続する(S10)。
ステップS5にて第2インバータ12及び第2モータ7のいずれも正常であると判断されると、メインCPU14は、ブレーキ回路15及び二重ブレーキ8が正常であるか否かを判定する(S6)。ブレーキ回路15及び二重ブレーキ8のいずれも正常であると判断されると、エレベータ制御装置9は平常運転を継続する(S7)。
ステップS6にてメインCPU14は、ブレーキ回路15又は二重ブレーキ8に異常が生じたと判定すると、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13に対して、シーブ5の駆動を停止する指示を行う。そして、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13は、それぞれ第1モータ6、第2モータ7によりシーブ5を非常停止させ、エレベータ装置E1を休止する(S11)。シーブ5を非常停止するのは、ブレーキ系統(ブレーキ回路15及び二重ブレーキ8)の異常であることからバックアップ運転を行っても安全を保障できないためである。
以上説明した第1の実施の形態例に係るエレベータ装置E1によれば、機器が並列設置されて構成される複数の駆動系統のうちいずれかの駆動系統に異常が生じた場合に他の駆動系統によりバックアップ運転を行う。このバックアップ運転によりエレベータ装置E1の運転を継続することができるため、エレベータ装置E1の信頼性及びサービス性の向上を図ることができ、さらにエレベータ装置E1の可用性を高めることができる。また、バックアップ運転を継続することにより、乗りかご2を最寄り階まで移動させることが可能となり、閉じ込め事故を低減することができる。
[2.第2の実施の形態の変形例]
次に、本発明の第2の実施の形態例に係るエレベータ装置E2の内部構成例について説明する。ここでは、3以上の駆動系統により、シーブ5を駆動して運転を行うエレベータ装置E2について説明する。
図4は、エレベータ装置E2の内部構成例を示すブロック図である。
エレベータ装置E2は、エレベータ制御装置9A、主ロープ4、シーブ5、二重ブレーキ8、n個(nは、3以上の整数)のモータを備える。n個のモータには、第1モータ6、第2モータ7(図2を参照)、…第nモータ23が含まれる。
エレベータ制御装置9Aは、n個のインバータ装置を備える。n個のインバータ装置には、第1インバータ装置16、第2インバータ装置17(図2を参照)、…第nインバータ装置20が含まれる。
第nインバータ装置20は、第nインバータ21、第nバックアップCPU22(バックアップ制御部の一例)を備える。
第nインバータ21は、不図示の電源の直流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換し、第nモータ23に出力する。
第nバックアップCPU22は、メインCPU14及び他のバックアップCPUと相互に通信することが可能である。また、第nバックアップCPU22は、第nインバータ21に接続され、メインCPU14に異常が生じた際にメインCPU14の代わりにブレーキ回路15の動作を制御する。
平常運転時において、シーブ5は、上述した第1の駆動系統、第2の駆動系統の他、メインCPU14、第nバックアップCPU22及び第nインバータ21から成る第nの駆動系統で駆動されている。
また、メインCPU14、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13、…第nバックアップCPU22は相互に異常が生じたと判定し、かつ異常検出に応じて正常な駆動系統によりバックアップ運転を行うことが可能である。
本実施の形態例に係るバックアップ運転において、乗りかご2が移動する速度は、全ての駆動系統の数に対する、異常が生じたバックアップCPUを含む駆動系統を除いた数の割合を、平常運転における乗りかご2が移動する速度に掛けたものとする。例えば、n=3であるときに、第1駆動系統に異常が発生した場合には、第2駆動系統及び第3駆動系統によるバックアップ運転が行われる。そして、平常運転における乗りかご2が移動する速度が45(m/分)であれば、バックアップ運転における乗りかご2が移動する速度は、45×2/3=30(m/分)となる。
以上説明した第2の実施の形態例に係るエレベータ装置E2によれば、異常が発生した駆動系統以外の駆動系統によりバックアップ運転を継続することができる。このとき、乗りかご2が移動する速度を変えることで安全なバックアップ運転が可能となる。そして、バックアップ運転時の乗りかご2の移動速度は、第1の実施の形態例に係る乗りかご2の移動速度よりも高速になる場合があるため、エレベータ装置E2の利用者に異常の発生を意識させずにエレベータ装置E2のバックアップ運転を継続することができる。
[3.第3の実施の形態例]
次に、本発明の第3の実施の形態例に係るエレベータ装置E3の内部構成例について説明する。ここでは、主ロープ4の異常、又はメインCPU14、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13の温度上昇を検知した場合におけるエレベータ装置E3の運転動作の例について説明する。
図5は、エレベータ装置E3の内部構成例を示すブロック図である。
エレベータ装置E3は、エレベータ制御装置9B、主ロープ4、シーブ5、第1モータ6、第2モータ7、二重ブレーキ8、ロープセンサ20を備える。
エレベータ制御装置9Bは、上述した第1の実施の形態例に係るエレベータ制御装置9の各構成に加えて、温度センサ21を備える。
ロープセンサ20(ロープ異常検出部の一例)は、主ロープ4の近傍に取付けられており、例えば、全磁束法により主ロープ4の劣化、断線といった異常が生じたことを検知できる。そして、ロープセンサ20が主ロープ4に異常が生じたことを検知すると、メインCPU14、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13は、ロープセンサ20が検出した主ロープ4の異常を取得する。
メインCPU14が正常であれば、メインCPU14が複数の駆動系統に対して、シーブ5の駆動を停止する制御を行う。メインCPU14に異常が生じていれば、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13がシーブ5の駆動を停止する制御を行う。そして、正常な駆動系統によりバックアップ運転が行われ、主ロープ4に負荷を掛けることなく、乗りかご2を最寄り階に停止した後、直ちにエレベータ装置E3の運転を停止するため、エレベータ装置E3の安全性を高めることができる。
温度センサ21(温度測定部の一例)は、メインCPU14、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13の近傍にそれぞれ取付けられており、メインCPU14、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13の温度を測定する。そして、メインCPU14、第1バックアップCPU11、第2バックアップCPU13は、それぞれ他の機器の温度を温度センサ21から取得する。
例えば、メインCPU14の温度が所定値を超えた場合には、複数の駆動系統のバックアップCPUだけでバックアップ運転を行う。また、一の駆動系統のバックアップCPUの温度が所定値を超えた場合に、メインCPU14及び他の駆動系統のバックアップCPUだけでバックアップ運転を行う。そして、所定時間が経過して温度が下がった後に、メインCPU14及び複数の駆動系統のバックアップCPUによる平常運転に自動で戻す。
なお、温度センサ21を、第2の実施の形態例に係るエレベータ制御装置9AのメインCPU14、第1バックアップCPU11〜第nバックアップCPU22に取付けてもよい。そして、メインCPU14、第1バックアップCPU11〜第nバックアップCPU22は、それぞれ他のCPUの温度を温度センサ21から取得して、他のCPUの異常な温度上昇を監視してもよい。
また、ロープセンサ20を、第2の実施の形態例に係る主ロープ4に取付けて、エレベータ制御装置9AのメインCPU14、第1バックアップCPU11〜第nバックアップCPU22に主ロープ4の異常発生を通知してもよい。
また、上述した各実施の形態例では、主ロープ4が巻き掛けられたシーブ5を二重ブレーキ8が制動する例について説明したが、二重ブレーキ8は主ロープ4を直接制動するロープブレーキや、ガイドレールを挟んで制動するレールブレーキであってもよい。
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…昇降路、2…乗りかご、3…釣合おもり、4…主ロープ、5…シーブ、6…第1モータ、7…第2モータ、8…二重ブレーキ、9…エレベータ制御装置、10…第1インバータ、11…第1バックアップCPU、12…第2インバータ、13…第2バックアップCPU、14…メインCPU、15…ブレーキ回路、16…第1インバータ装置、17…第2インバータ装置、E1〜E3…エレベータ装置

Claims (10)

  1. 昇降路を昇降する乗りかご及び釣合おもりと、
    前記乗りかご及び前記釣合おもりを吊持するロープと、
    前記ロープが巻き掛けられたシーブと、
    前記シーブを駆動するモータと、
    エレベータ制御装置と、を備え、
    前記エレベータ制御装置は、
    電源の直流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換し、前記モータに前記交流電圧を出力するインバータと、
    前記インバータを介して前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    複数の駆動系統毎に設けられる複数のバックアップ制御部と、
    前記複数のバックアップ制御部を統括して制御するメイン制御部と、を有し、
    前記メイン制御部及び前記複数のバックアップ制御部は相互に動作を監視して前記複数の駆動系統による平常運転を行い、いずれかの駆動系統に異常が生じた場合には、正常な駆動系統によりバックアップ運転を行う
    エレベータ装置。
  2. 前記メイン制御部に異常が生じた場合に、前記複数のバックアップ制御部により前記バックアップ運転を行う
    請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 一の駆動系統の前記バックアップ制御部に異常が生じた場合に、他の駆動系統の前記メイン制御部及び前記バックアップ制御部により前記バックアップ運転を行う
    請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記一の駆動系統に接続される前記インバータ又は前記モータに異常が生じた場合に、前記他の駆動系統の前記メイン制御部、前記バックアップ制御部、前記インバータ及び前記モータにより前記バックアップ運転を行う
    請求項3に記載のエレベータ装置。
  5. さらに、前記シーブ又は前記ロープを制動するブレーキと、
    前記ブレーキの制動を制御するブレーキ制御部と、を備え、
    前記メイン制御部は、前記ブレーキ又は前記ブレーキ制御部に異常が生じた場合に、前記複数のバックアップ制御部に対して、前記シーブの駆動を停止する指示を行う
    請求項4に記載のエレベータ装置。
  6. 前記バックアップ運転は、前記平常運転における前記乗りかごが移動する速度よりも低速で前記乗りかごを最寄り階まで移動させる運転である
    請求項5に記載のエレベータ装置。
  7. 前記バックアップ運転において前記乗りかごが移動する速度は、全ての前記駆動系統の数に対する、異常が生じた前記バックアップ制御部を含む前記駆動系統を除いた数の割合を、前記平常運転における前記乗りかごが移動する速度に掛けたものである
    請求項6に記載のエレベータ装置。
  8. 前記ロープに異常が生じたと判定するロープ異常検出部を備え、
    前記メイン制御部は、前記ロープ異常検出部が検出した前記ロープの異常を取得すると、前記複数の駆動系統に対して、前記シーブの駆動を停止する制御を行う
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  9. 前記メイン制御部及び前記バックアップ制御部の温度を測定する温度測定部を備え、
    前記メイン制御部の温度が所定値を超えた場合に、前記複数の駆動系統の前記バックアップ制御部だけでバックアップ運転を行い、一の駆動系統の前記バックアップ制御部の温度が所定値を超えた場合に、前記メイン制御部及び他の駆動系統の前記バックアップ制御部だけでバックアップ運転を行い、所定時間の経過後に、前記メイン制御部及び前記複数の駆動系統の前記バックアップ制御部による平常運転に戻す
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  10. 電源の直流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換し、昇降路を昇降する乗りかご及び釣合おもりを吊持するロープが巻き掛けられたシーブを駆動するモータに前記交流電圧を出力するインバータと、
    前記インバータを介して前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    複数の駆動系統毎に設けられる複数のバックアップ制御部と、
    前記複数のバックアップ制御部を統括して制御するメイン制御部と、を有し、
    前記メイン制御部及び前記複数のバックアップ制御部は相互に動作を監視して前記複数の駆動系統による平常運転を行い、いずれかの駆動系統に異常が生じた場合には、正常な駆動系統によりバックアップ運転を行う
    エレベータ制御装置。
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