JP2017014052A - コンクリート、コンクリート構造物及びコンクリートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セメント、細骨材及び混和材料を含有するコンクリートであって、細骨材として、石炭灰溶融スラグと、石炭灰溶融スラグよりも粗粒率が小さく且つ吸水率が大きい、細骨材中の体積比で50%以上を占める普通骨材(陸砂)とが少なくとも使用され、混和材料の少なくとも一部として、増粘剤(増粘剤一液タイプの高性能AE減水剤(V)、石灰石微粉末(LS)、セルロース系増粘剤(V2)のいずれか)が使用されている。
【選択図】図2
Description
また、非特許文献2には、石炭灰溶融スラグを粒度調整することが記載されており、石炭灰溶融スラグをコンクリート用細骨材として使用するためには、煩雑な前処理が必要であった。
この発明によれば、石炭灰溶融スラグをコンクリート用細骨材の一部として使用しても、フレッシュコンクリートのワーカビリティーが低下することなく、ブリーディングも抑制することができ、十分な品質が得られる。さらに、石炭灰溶融スラグを、前処理することなく粒度無調整で使用することができ、コンクリートの製造工程を短縮することができる。
さらに、本発明の請求項2に係るコンクリートは、前記増粘剤は、増粘剤一液タイプの高性能AE減水剤あることを特徴とする。
この発明によれば、普通骨材を100%使用した場合に比較して圧縮強度が同等以上になると共に、自己収縮及び乾燥収縮は小さくなり、ひび割れ抵抗性が大きくなる。
さらに、本発明の請求項3に係るコンクリートは、前記増粘剤は、石灰石微粉末であり、前記普通骨材として前記細骨材中の体積に置換されていることを特徴とする。
この発明によれば、普通骨材を100%使用した場合に比較して圧縮強度が同等以上になると共に、自己収縮及び乾燥収縮は小さくなり、ひび割れ抵抗性が大きくなる。
さらに、本発明の請求項4に係るコンクリートは、前記増粘剤は、セルロース系増粘剤であることを特徴とする。
この発明によれば、普通骨材を100%使用した場合に比較して圧縮強度が同等以上になると共に、自己収縮及び乾燥収縮は小さくなり、ひび割れ抵抗性が大きくなる。
また、本発明の請求項5に係るコンクリート構造物は、上述のコンクリートによって構築されたことを特徴とする。
この発明によれば、普通骨材を100%使用した場合に比較して圧縮強度が同等以上で、且つ自己収縮及び乾燥収縮は小さく、ひび割れ抵抗性が大きいコンクリートによってコンクリート構造物を構築することができる。
また、本発明の請求項6に係るコンクリートの製造方法は、セメント、細骨材及び混和材料を含有するコンクリートの製造方法であって、石炭ガス化複合発電で副産される石炭灰溶融スラグを抽出する抽出工程と、前記細骨材として、前記抽出工程によって抽出した粒度無調整の前記石炭灰溶融スラグと、前記石炭灰溶融スラグよりも粗粒率が小さく且つ吸水率が大きい、前記細骨材中の体積比で50%以上を占める普通骨材とを使用すると共に、前記混和材料の少なくとも一部として増粘剤を使用し、前記セメントと前記細骨材と前記混和材料とを混合する混合工程とを有することを特徴とする。
この発明によれば、石炭灰溶融スラグを、前処理することなく粒度無調整で使用することで、コンクリートの製造工程を短縮することができる。
試験体No.1は、普通骨材である陸砂(S1:千葉県木更津産)を細骨材として100%使用したコンクリートであり、これをベースとし、細骨材を任意の割合で石炭灰溶融スラグ(S2)に置き換えた場合の性状を比較した。試験体No.5〜No.7が本実施の形態のコンクリートである。石炭灰溶融スラグ(S2)の物性は、表乾密度2.72g/cm3、吸水率0.37%、粗粒率3.63、実績率58.3%であった。また、陸砂(S1)の物性は、表乾密度2.61g/cm3、吸水率1.97%、粗粒率2.64、実績率68.8%であった。
細骨材として石炭灰溶融スラグを100%使用した試験体No.2は、細骨材率s/a及び単位水量(W)を増加してもコンシステンシーが失われ、スランプは崩れて計測不能となった。スランプコーンを抜いてまもなくコンクリートが崩れたため、一般のコンクリートとして使用できないと考えられる。また、細骨材として石炭灰溶融スラグ(S2)と陸砂(S1)とを50:50で混合した試験体No.3は、単位水量をベースより7kg/m3大きい165kg/m3としたものの、スランプは同等で良好なコンシステンシーが得られた。細骨材として石炭灰溶融スラグ(S2)と陸砂(S1)とを70:30で混合した試験体No.4は、材料分離抵抗性を付与するために増粘剤一液タイプの高性能AE減水剤(V)を添加したにもかかわらず、スランプで一部が崩れ、コンシステンシーが失われた。以上より、ベースである試験体No.1と遜色ないコンシステンシーを得るためには、普通骨材である陸砂(S1)の使用量を細骨材全体の50%以上とし、石炭灰溶融スラグ(S2)の使用量を細骨材全体の50%以下と必要があることが明らかになった。すなわち、石炭灰溶融スラグ(S2)を細骨材の一部として使用する場合、50%以上の普通骨材と混合することで、良好なコンシステンシーが得られる。
石炭灰溶融スラグ(S2)を細骨材として使用した試験体No.3、No.5〜No.7のいずれでも、ベースである試験体No.1と比較して圧縮強度が同等か高く、自己収縮および乾燥収縮は同等以下となった。以上より、細骨材の一部に石炭灰溶融スラグ(S2)を配合したコンクリートは、強度性状及び収縮性状において普通骨材を100%使用したコンクリートに比べて遜色ないことが示された。すなわち、石炭灰溶融スラグ(S2)を細骨材の一部として使用する場合、圧縮強度は普通コンクリートと同等かそれ以上となり、自己収縮および乾燥収縮は小さくなる傾向にあるので、ひび割れ抵抗性が大きくなる。
この構成により、石炭灰溶融スラグ(S2)をコンクリート用細骨材の一部として使用しても、フレッシュコンクリートのワーカビリティーが低下することなく、ブリーディングも抑制することができ、十分な品質が得られる。さらに、石炭灰溶融スラグを、前処理することなく粒度無調整で使用することができ、コンクリートの製造工程を短縮することができる。また、混和材料の少なくとも一部として、増粘剤(増粘剤一液タイプの高性能AE減水剤(V)、石灰石微粉末(LS)、セルロース系増粘剤(V2)のいずれか)を使用することで、普通骨材を100%使用した場合に比較して圧縮強度が同等以上になると共に、自己収縮及び乾燥収縮は小さくなり、ひび割れ抵抗性が大きくなる。
Claims (6)
- セメント、細骨材及び混和材料を含有するコンクリートであって、
前記細骨材として、石炭灰溶融スラグと、当該石炭灰溶融スラグよりも粗粒率が小さく且つ吸水率が大きい、前記細骨材中の体積比で50%以上を占める普通骨材とが少なくとも使用され、
前記混和材料の少なくとも一部として、増粘剤が使用されていることを特徴とするコンクリート。 - 前記増粘剤は、増粘剤一液タイプの高性能AE減水剤であることを特徴とする請求項1記載のコンクリート。
- 前記増粘剤は、石灰石微粉末であり、前記普通骨材として前記細骨材中の体積に置換されていることを特徴とする請求項1記載のコンクリート。
- 前記増粘剤は、セルロース系増粘剤であることを特徴とする請求項1記載のコンクリート。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載のコンクリートによって構築されたことを特徴とするコンクリート構造物。
- セメント、細骨材及び混和材料を含有するコンクリートの製造方法であって、
石炭ガス化複合発電で副産される石炭灰溶融スラグを抽出する抽出工程と、
前記細骨材として、前記抽出工程によって抽出した粒度無調整の前記石炭灰溶融スラグと、前記石炭灰溶融スラグよりも粗粒率が小さく且つ吸水率が大きい、前記細骨材中の体積比で50%以上を占める普通骨材とを使用すると共に、前記混和材料の少なくとも一部として増粘剤を使用し、前記セメントと前記細骨材と前記混和材料とを混合する混合工程とを有することを特徴とするコンクリートの製造方法。
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