JP2017100963A - 固形化粧料およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固形化粧料1は、化粧皿10の略中央に配置された複数の化粧料片2を備えている。複数の化粧料片2は、所定の形状を有する第1の化粧料片と、所定の形状を有し、第1の化粧料片に少なくとも一部が当接した状態で第1の化粧料片にて支持される第2の化粧料片とを備えている。固形化粧料1は、第1の化粧料片および第2の化粧料片を含む複数の化粧料片2の組み合わせにより、立体形状が形成されている。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2に記載された発明は、ラバーモールドの内部に凹凸模様を形成しておくことによって、円盤形状の表面に花模様などを付した化粧料を成型することができるが、化粧料をラバーモールドから離型させるときのラバーモールドの撓みには限界があり、化粧料をラバーモールドから離型させるときに、ラバーモールドにて化粧料の形状を変形させてしまうような複雑な立体形状を有する化粧料を成型することはできないという問題がある。
なお、ノズルから吐出される際の最大荷重値が0.001N未満となるように溶融化粧料の応力数値を設定した場合には、第1の化粧料片および第2の化粧料片が、その形状を保持することができなくなるおそれがある。
なお、ノズルから吐出する際の最大荷重値が3.5Nを超えるように溶融化粧料の応力数値を設定した場合には、溶融化粧料を所定の形状に形成しにくくなり、ひいてはノズルから吐出することが困難となってしまうおそれがある。
固形化粧料1は、図1に示すように、円盤状の化粧皿10に収容されている。この固形化粧料1は、化粧皿10の略中央に配置された複数の化粧料片2と、複数の化粧料片2の周囲に充填された固定用化粧料3とを備えている。
このように、本実施形態では、固定用化粧料3は、複数の化粧料片2の少なくとも一部を覆うことによって、複数の化粧料片2の立体形状を固定している。また、固定用化粧料3は、透明な化粧料を採用しているので、固定用化粧料3を透過して複数の化粧料片2を見ることができ、固形化粧料1の外観を美しくすることができる。
また、本実施形態では、固定用化粧料3は、透明な化粧料を採用しているが、透明でない化粧料を採用してもよい。この場合には、例えば、固定用化粧料として複数色の化粧料を採用して模様を形成すること等によって、固形化粧料1の外観を美しくするようにしてもよい。
固形化粧料1を製造するには、まず、図2に示すように、回転台11の台上に、化粧料片を配置する台座としての化粧皿10をセットする。この回転台11は、化粧皿10の皿底の中心を通る軸を回転軸(図中一点鎖線)として回転することによって、化粧皿10を回転させる。そして、回転台11にて化粧皿10を回転させるとともに、ノズル12から均一に溶解した溶解化粧料Cを所定の形状に吐出することによって、溶融化粧料Cで第一の化粧料片(花芯部21)を形成する。
この後の製造方法については、ノズル12の説明および溶融化粧料Cの説明の後で詳細に説明する。
なお、本実施形態では、化粧皿10をノズル12に対して回転させるように構成しているが、ノズル12を化粧皿10に対して回転させるように構成してもよい。要するに、化粧皿10およびノズル12を相対的に回転させるように構成すればよい。
ノズル12は、図3に示すように、先端側(図中上方側)に向かうにしたがって縮径する中空略円錐台状に形成されている。このノズル12は、四隅を丸められた略矩形状に開口する吐出口12Aを先端側に有し、円形状に開口する供給口12Bを基端側に有している。
なお、ノズル12の吐出口12Aは、四隅を丸められた略矩形状に開口しているので、ノズル12の先端から吐出された溶融化粧料Cは、丸みのある帯状に形成される。
固形化粧料1を製造するには、まず、図2に示すように、回転台11を停止させて化粧皿10の回転を停止させる。この化粧皿10は、周囲温度よりも低い温度に冷却された状態となっている。そして、ノズル12を化粧皿10の鉛直上方に位置させるとともに、ノズル12の吐出口12Aから所定量の溶融化粧料Cを吐出することによって、化粧皿10の略中央に花芯部21を配置する。この工程は、所定の形状を有する第1の化粧料片を配置する第1のステップとして機能する。
図4に示すように、回転台11を回転させて化粧皿10の回転を開始する(図中時計回り矢印参照)。そして、ノズル12を化粧皿10の径方向に沿って外側に移動させる(図中右向き矢印参照)。その後、ノズル12の吐出口12Aから所定量の溶融化粧料Cを吐出することによって、花芯部21の周囲に立て掛けられ花芯部21を包み込むようにして内花弁部22Aを配置する。この工程は、所定の形状を有し、第1の化粧料片に少なくとも一部を当接させることによって、第1の化粧料片にて支持される第2の化粧料片を台座に配置する第2のステップとして機能する。
なお、本実施形態では、溶融化粧料Cの応力数値は、ノズル12から吐出される際の最大荷重値が0.001N以上かつ3.5N以下となるように設定されているが、第1の化粧料片および第2の化粧料片を吐出できる応力数値であれば、これ以外の応力数値に設定してもよい。
なお、本実施形態では、化粧皿10は、周囲温度よりも低い温度に冷却された状態としているが、溶融化粧料の処方によっては、必ずしも冷却の必要はない。
図5に示すように、回転台11を回転させて化粧皿10の回転を継続した状態において、ノズル12を化粧皿10の径方向に沿って外側に移動させる(図中右向き矢印参照)。その後、ノズル12を化粧皿10の径方向に沿って内側に移動させながらノズル12の吐出口12Aから所定量の溶融化粧料Cを吐出することによって(図中左向き矢印参照)、花芯部21および先の工程にて配置した1枚目の内花弁部22Aに立て掛けられるようにして2枚目の内花弁部22Aを配置する。
上記の工程と同様の工程を繰り返すことによって、花芯部21の周囲に立て掛けられ花芯部21を包み込むようにして全ての花弁部22を配置し、図6に示すように、全体としてバラの形状を模した立体形状の固形化粧料を形成することができる。
このように、固形化粧料1の製造方法では、第1のステップおよび第2のステップを備え、第1の化粧料片および第2の化粧料片を含む複数の化粧料片2の組み合わせにより、複数の化粧料片2にプレス処理などを施すことなく立体形状が形成されている。
最後に、図7に示すように、回転台11の回転を停止し、化粧皿10を静止した状態において、固定用化粧料ノズル13を複数の化粧料片2の外側に位置させ、固定用化粧料ノズル13の先端から所定量の固定用化粧料3を吐出することによって、複数の化粧料片2の周囲に固定用化粧料3を充填する。この工程は、複数の化粧料片2の少なくとも一部を覆うことによって、複数の化粧料片2の立体形状を固定する固定用化粧料を配置する第3のステップとして機能する。
また、本実施形態では、回転台11の回転を停止し、化粧皿10を静止した状態で、複数の化粧料片2の周囲に固定用化粧料3を充填しているが、回転台11を回転させて化粧皿10を回転させながら、複数の化粧料片2の周囲に固定用化粧料3を充填することもできる。
(1)固形化粧料1は、第1の化粧料片および第2の化粧料片を含む複数の化粧料片2の組み合わせにより立体形状が形成されるので、プレスヘッドや、ラバーモールドなどの型を用いることなく、複雑な立体形状の固形化粧料を容易に形成することができる。
(2)固形化粧料1は、固定用化粧料3にて複数の化粧料片2の立体形状を固定することができるので、振動や落下などに起因して立体形状が崩れてしまうことを抑制することができる。
(4)ノズル12から溶融化粧料Cを所定の形状に吐出することによって、第1の化粧料片および第2の化粧料片を、所定の形状に台座に配置することができる。また、第1の化粧料片および第2の化粧料片は、ノズル12から吐出されて化粧皿10に配置された後、所定の形状を保持することができるので、複雑な立体形状の固形化粧料を容易に形成することができる。
(6)溶融化粧料Cの応力数値が、ノズル12から吐出される際の最大荷重値が3.5N以下となるように設定されているので、溶融化粧料Cを、所定の形状に容易に形成することができる。
(8)固形化粧料1の製造方法は、第3のステップを備え、固定用化粧料3にて複数の化粧料片2の立体形状を固定することができるので、固形化粧料1の立体形状が振動や落下などに起因して崩れてしまうことを抑制することができる。
例えば、前記実施形態では、化粧皿10を台座とし、第1の化粧料片および第2の化粧料片を化粧皿10に直に配置していたが、化粧皿10とは異なる他の台座に第1の化粧料片および第2の化粧料片を配置し、立体形状を有する固形化粧料を形成した後、この固形化粧料を化粧皿に移し替えるようにしてもよい。
前記実施形態では、固形化粧料1は、複数の化粧料片2の周囲に充填された固定用化粧料3を備えていたが、これを備えていなくてもよい。
ノズル14は、図8に示すように、先端側(図中上方側)に向かうにしたがって縮径する中空略円錐台状に形成されている。このノズル14は、円形状に開口する吐出口14Aを先端側に有し、円形状に開口する供給口14Bを基端側に有している。
ノズル14から溶融化粧料を吐出する際には、ノズル14の供給口14Bから供給された溶融化粧料が、吐出口14Aから押し出されることによって所定の形状に吐出される。換言すれば、溶融化粧料は、ノズル14を通ることによって所定形状に形成される。
なお、ノズル14の吐出口14Aは、円形状に開口しているので、ノズル14の先端から吐出された溶融化粧料は、円柱状に形成される。
このように形状の異なるノズルを採用することによって、複数の化粧料片のそれぞれの形状を多様化することができる。
2 複数の化粧料片
3 固定用化粧料
10 化粧皿(台座)
11 回転台
12 ノズル
13 固定用化粧料ノズル
21 花芯部(第1の化粧料片)
22 花弁部
22A 内花弁部(第2の化粧料片)
22B 外花弁部
C 溶融化粧料
Claims (7)
- 立体形状を有する固形化粧料であって、
所定の形状を有する第1の化粧料片と、
所定の形状を有し、前記第1の化粧料片に少なくとも一部が当接した状態で前記第1の化粧料片にて支持される第2の化粧料片とを備え、
前記第1の化粧料片および前記第2の化粧料片を含む複数の化粧料片の組み合わせにより、立体形状が形成されることを特徴とする固形化粧料。 - 請求項1に記載された固形化粧料において、
前記複数の化粧料片の少なくとも一部を覆うことによって、前記複数の化粧料片の立体形状を固定する固定用化粧料を備えることを特徴とする固形化粧料。 - 立体形状を有する固形化粧料の製造方法であって、
所定の形状を有する第1の化粧料片を配置する第1のステップと、
所定の形状を有し、前記第1の化粧料片に少なくとも一部を当接させることによって、前記第1の化粧料片にて支持される第2の化粧料片を配置する第2のステップとを備え、
前記第1の化粧料片および前記第2の化粧料片を含む複数の化粧料片の組み合わせにより、立体形状が形成されることを特徴とする固形化粧料の製造方法。 - 請求項3に記載された固形化粧料の製造方法において、
前記第1のステップおよび前記第2のステップは、ノズルから溶融化粧料を所定の形状に吐出することによって、前記第1の化粧料片および前記第2の化粧料片を台座に配置し、
前記溶融化粧料は、前記ノズルから吐出された後に所定の形状を保持する応力数値に設定されていることを特徴とする固形化粧料の製造方法。 - 請求項4に記載された固形化粧料の製造方法において、
前記溶融化粧料の応力数値は、前記ノズルから吐出される際の最大荷重値が0.001N以上かつ3.5N以下となるように設定されていることを特徴とする固形化粧料の製造方法。 - 請求項4または請求項5に記載された固形化粧料の製造方法において、
前記第1のステップおよび前記第2のステップは、周囲温度よりも低い温度に冷却した前記台座に前記第1の化粧料片および前記第2の化粧料片を配置することを特徴とする固形化粧料の製造方法。 - 請求項3から請求項6のいずれかに記載された固形化粧料の製造方法において、
前記複数の化粧料片の少なくとも一部を覆うことによって、前記複数の化粧料片の立体形状を固定する固定用化粧料を配置する第3のステップを備えることを特徴とする固形化粧料の製造方法。
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