JP2017105898A - エポキシ樹脂、エポキシ樹脂の製造方法、硬化性樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芳香環上の置換基としてアリル基を有するフェノールノボラック型エポキシ樹脂(A)であって、式(1)で表される化合物(B)、及び一般式(1)のピラン環が開巻して隣接するベンゼン環に結合した化合物(C)を、GPC測定における面積比率で合計0.1〜0.6%含有するエポキシ樹脂、この製造方法、これを含む硬化性組成物及びその硬化物。
【選択図】なし
Description
表される化合物(B)、及び下記一般式(2)
で表される化合物(C)を、GPC測定における面積比率で合計0.1%〜0.6%含有することを特徴とするエポキシ樹脂とその製造方法、および当該エポキシ樹脂を含む硬化性樹脂組成物とその硬化物を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のエポキシ樹脂は、芳香環上の置換基としてアリル基を有するフェノールノボラック型エポキシ樹脂(A)であって、下記一般式(1)
表される化合物(B)、及び下記一般式(2)
で表される化合物(C)を、GPC測定における面積比率で合計0.1%〜0.6%含有することを特徴とする。
<GPC測定条件>
測定装置 :東ソー株式会社製「HLC−8320 GPC」、
カラム:東ソー株式会社製ガードカラム「HXL−L」
+東ソー株式会社製「TSK−GEL G2000HXL」
+東ソー株式会社製「TSK−GEL G2000HXL」
+東ソー株式会社製「TSK−GEL G3000HXL」
+東ソー株式会社製「TSK−GEL G4000HXL」
検出器: RI(示差屈折計)
データ処理:東ソー株式会社製「GPCワークステーション EcoSEC−WorkStation」
測定条件: カラム温度 40℃
展開溶媒 テトラヒドロフラン
流速 1.0ml/分
標準 : 前記「GPCワークステーション EcoSEC―WorkStation」の測定マニュアルに準拠して、分子量が既知の下記の単分散ポリスチレンを用いた。
(使用ポリスチレン)
東ソー株式会社製「A−500」
東ソー株式会社製「A−1000」
東ソー株式会社製「A−2500」
東ソー株式会社製「A−5000」
東ソー株式会社製「F−1」
東ソー株式会社製「F−2」
東ソー株式会社製「F−4」
東ソー株式会社製「F−10」
東ソー株式会社製「F−20」
東ソー株式会社製「F−40」
東ソー株式会社製「F−80」
東ソー株式会社製「F−128」
試料 : 樹脂固形分換算で1.0質量%のテトラヒドロフラン溶液をマイクロフィルターでろ過したもの(50μl)。
で表されるものである。
以上詳述した本発明のエポキシ樹脂は、芳香環上の置換基としてアリル基を有するフェノールノボラック型エポキシ樹脂(A)に、前述の化合物(B)と(C)とをGPCの面積比で0.1%〜0.6%の割合で含まれるように配合することによって製造することができる。更に本発明のエポキシ樹脂の製造方法を用いると、工業的な生産性に優れると共に、得られるエポキシ樹脂の均一性にもより一層優れたものとすることが容易となる。
上記のように、工程1では、2−アリルフェノールとホルムアルデヒドとを、そのモル比を0.50〜0.95の範囲で用い、且つ170〜200℃の範囲で5〜10時間保持する工程を有する。このような工程を有することにより、前記化合物(B)及び(C)のエポキシ基の部分が水酸基である、所謂化合物(B)、(C)の前駆体フェノール化合物を特定量含有させることが可能となる。尚、工程1は、常圧、不活性ガス雰囲気下、酸触媒を用いて脱水縮合反応を実施したのち、170〜200℃の範囲で5〜10時間の熱履歴を与えることが好ましい。なお、常圧とは特別に減圧も加圧もしないときの圧力であり、通常、大気圧に等しい圧力を指す。
工程2では、工程1で得られたノボラック型フェノール樹脂1モルに対し、エピハロヒドリン1〜10モルを添加し、更に、ノボラック型フェノール樹脂1モルに対し0.9〜2.0モルの塩基性触媒を一括添加または徐々に添加しながら20〜120℃の温度で0.5〜10時間反応させる方法が挙げられる。この塩基性触媒は固形でもその水溶液を使用してもよく、水溶液を使用する場合は、連続的に添加すると共に、反応混合物中から減圧下、または常圧下、連続的に水及びエピハロヒドリン類を留出せしめ、更に分液して水は除去しエピハロヒドリン類は反応混合物中に連続的に戻す方法でもよい。
本発明の芳香環上の置換基としてアリル基を有するフェノールノボラック型エポキシ樹脂(A)と、下記一般式(1)
表される化合物(B)、及び下記一般式(2)
で表される化合物(C)を、GPC測定における面積比率で合計0.1%〜0.6%含有することを特徴とするエポキシ樹脂は、硬化剤を併用できるものである。前記エポキシ樹脂に硬化剤を配合することで、硬化性樹脂組成物を作製することができる。
本発明の硬化性樹脂組成物は、得られる硬化物が低熱膨張性と低吸湿性に優れ、かつ高い耐熱性を発現させることができることから、半導体封止材料、半導体装置、プリプレグ、プリント回路基板、ビルドアップ基板、ビルドアップフィルム、繊維強化複合材料、繊維強化樹脂成形品、導電ペースト等に適用することができる。
本発明の硬化性樹脂組成物から半導体封止材料を得る方法としては、前記硬化性樹脂組成物、前記硬化促進剤、及び無機充填剤等の配合剤とを必要に応じて押出機、ニ−ダ、ロ−ル等を用いて均一になるまで充分に溶融混合する方法が挙げられる。その際、無機充填剤としては、通常、溶融シリカが用いられるが、パワートランジスタ、パワーIC用高熱伝導半導体封止材として用いる場合は、溶融シリカよりも熱伝導率の高い結晶シリカ,アルミナ,窒化ケイ素などの高充填化、または溶融シリカ、結晶性シリカ、アルミナ、窒化ケイ素などを用いるとよい。その充填率は硬化性樹脂組成物100質量部当たり、無機充填剤を30質量%〜95質量%の範囲で用いることが好ましく、中でも、難燃性や耐湿性や耐半田クラック性の向上、線膨張係数の低下を図るためには、70質量部以上がより好ましく、80質量部以上であることがさらに好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物から半導体装置を得る方法としては、前記半導体封止材料を注型、或いはトランスファー成形機、射出成形機などを用いて成形し、さらに50〜200℃で2〜10時間の間、加熱する方法が挙げられる。
本発明の硬化性樹脂組成物からプリプレグを得る方法としては、有機溶剤を配合してワニス化した硬化性樹脂組成物を、補強基材(紙、ガラス布、ガラス不織布、アラミド紙、アラミド布、ガラスマット、ガラスロービング布など)に含浸したのち、用いた溶剤種に応じた加熱温度、好ましくは50〜170℃で加熱することによって、得る方法が挙げられる。この時用いる樹脂組成物と補強基材の質量割合としては、特に限定されないが、通常、プリプレグ中の樹脂分が20質量%〜60質量%となるように調製することが好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物からプリント回路基板を得る方法としては、前記プリプレグを、常法により積層し、適宜銅箔を重ねて、1〜10MPaの加圧下に170〜300℃で10分〜3時間、加熱圧着させる方法が挙げられる。
本発明の硬化性樹脂組成物からビルドアップ基板を得る方法としては、工程1〜3を経由する方法が挙げられる。工程1では、まず、ゴム、フィラーなどを適宜配合した前記硬化性樹脂組成物を、回路を形成した回路基板にスプレーコーティング法、カーテンコーティング法等を用いて塗布した後、硬化させる。工程2では、必要に応じて、硬化性樹脂組成物が塗布された回路基板に所定のスルーホール部等の穴あけを行った後、粗化剤により処理し、その表面を湯洗することによって、前記基板に凹凸を形成させ、銅などの金属をめっき処理する。工程3では、工程1〜2の操作を所望に応じて順次繰り返し、樹脂絶縁層及び所定の回路パターンの導体層を交互にビルドアップしてビルドアップ基板を成形する。なお、前記工程において、スルーホール部の穴あけは、最外層の樹脂絶縁層の形成後に行うとよい。また、本発明のビルドアップ基板は、銅箔上で当該樹脂組成物を半硬化させた樹脂付き銅箔を、回路を形成した配線基板上に、170〜300℃で加熱圧着することで、粗化面を形成、メッキ処理の工程を省き、ビルドアップ基板を作製することも可能である。
本発明の硬化性樹脂組成物からビルドアップフィルムを得る方法としては、例えば、支持フィルム上に硬化性樹脂組成物を塗布したのち、乾燥させて、支持フィルムの上に樹脂組成物層を形成する方法が挙げられる。本発明の硬化性樹脂組成物をビルドアップフィルムに用いる場合、該フィルムは、真空ラミネート法におけるラミネートの温度条件(通常70℃〜140℃)で軟化し、回路基板のラミネートと同時に、回路基板に存在するビアホール或いはスルーホール内の樹脂充填が可能な流動性(樹脂流れ)を示すことが肝要であり、このような特性を発現するよう前記各成分を配合することが好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物から繊維強化複合材料(樹脂が強化繊維に含浸したシート状の中間材料)を得る方法としては、硬化性樹脂組成物を構成する各成分を均一に混合してワニスを調整し、次いでこれを強化繊維からなる強化基材に含浸した後、重合反応させることにより製造する方法が挙げられる。
本発明の硬化性樹脂組成物から繊維強化成形品(樹脂が強化繊維に含浸したシート状部材が硬化した成形品)を得る方法としては、型に繊維骨材を敷き、前記ワニスを多重積層してゆくハンドレイアップ法やスプレーアップ法、オス型・メス型のいずれかを使用し、強化繊維からなる基材にワニスを含浸させながら積み重ねて成形、圧力を成形物に作用させることのできるフレキシブルな型をかぶせ、気密シールしたものを真空(減圧)成型する真空バッグ法、あらかじめ強化繊維を含有するワニスをシート状にしたものを金型で圧縮成型するSMCプレス法、繊維を敷き詰めた合わせ型に前記ワニスを注入するRTM法などにより、強化繊維に前記ワニスを含浸させたプリプレグを製造し、これを大型のオートクレーブで焼き固める方法などが挙げられる。なお、前記で得られた繊維強化樹脂成形品は、強化繊維と硬化性樹脂組成物の硬化物とを有する成形品であり、具体的には、繊維強化成形品中の強化繊維の量は、40質量%〜70質量%の範囲であることが好ましく、強度の点から50質量%〜70質量%の範囲であることが特に好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物から導電ペーストを得る方法としては、例えば、微細導電性粒子を該硬化性樹脂組成物中に分散させる方法が挙げられる。前記導電ペーストは、用いる微細導電性粒子の種類によって、回路接続用ペースト樹脂組成物や異方性導電接着剤とすることができる。
測定装置 :東ソー株式会社製「HLC−8320 GPC」、
カラム:東ソー株式会社製ガードカラム「HXL−L」
+東ソー株式会社製「TSK−GEL G2000HXL」
+東ソー株式会社製「TSK−GEL G2000HXL」
+東ソー株式会社製「TSK−GEL G3000HXL」
+東ソー株式会社製「TSK−GEL G4000HXL」
検出器: RI(示差屈折計)
データ処理:東ソー株式会社製「GPCワークステーション EcoSEC−WorkStation」
測定条件: カラム温度 40℃
展開溶媒 テトラヒドロフラン
流速 1.0ml/分
標準 : 前記「GPCワークステーション EcoSEC−WorkStation」の測定マニュアルに準拠して、分子量が既知の下記の単分散ポリスチレンを用いた。
(使用ポリスチレン)
東ソー株式会社製「A−500」
東ソー株式会社製「A−1000」
東ソー株式会社製「A−2500」
東ソー株式会社製「A−5000」
東ソー株式会社製「F−1」
東ソー株式会社製「F−2」
東ソー株式会社製「F−4」
東ソー株式会社製「F−10」
東ソー株式会社製「F−20」
東ソー株式会社製「F−40」
東ソー株式会社製「F−80」
東ソー株式会社製「F−128」
試料 : 樹脂固形分換算で1.0質量%のテトラヒドロフラン溶液をマイクロフィルターでろ過したもの(50μl)。
装置:日本電子株式会社製 AL−400、
測定モード:逆ゲート付きデカップリング、
溶媒:重水素化ジメチルスルホキシド、
パルス角度:45°パルス、
試料濃度 :30wt%、
積算回数 :4000回。
FD−MSスペクトルは、日本電子株式会社製の二重収束型質量分析装置「AX505H(FD505H)」を用いて測定した。
温度計、滴下ロート、冷却管、分留管、撹拌器を取り付けたフラスコに、2−アリルフェノール806質量部(6.0モル)、蓚酸16質量部を仕込み、室温から105℃まで45分で昇温しながら撹拌した。続いて、42質量%ホルマリン水溶液326質量部(4.5モル)を6時間要して滴下した。滴下終了後、さらに100℃で1時間攪拌し、その後180℃まで3時間で昇温した。反応終了後、170℃以上での保持時間が6時間となるよう、反応系内に残った水分と未反応物を加熱減圧下に除去しフェノール樹脂(a−1)727質量部を得た。得られたフェノール樹脂(a−1)の水酸基当量は154g/eqであった。
次いで、温度計、冷却管、撹拌器を取り付けたフラスコに窒素ガスパージを施しながら合成例1で得られたフェノール樹脂(a−1)154g(水酸基当量1.0g/eq)、エピクロルヒドリン555g(6.0モル)、n−ブタノール53gを仕込み溶解させた。50℃に昇温した後に、20%水酸化ナトリウム水溶液220g(1.10モル)を3時間要して添加し、その後更に50℃で1時間反応させた。反応終了後、150℃減圧下で未反応エピクロルヒドリンを留去した。次に、得られた粗エポキシ樹脂にメチルイソブチルケトン300gとn−ブタノール50gとを加え溶解した。更にこの溶液に10質量%水酸化ナトリウム水溶液15gを添加して80℃で2時間反応させた後に洗浄液のpHが中性となるまで水100gで水洗を3回繰り返した。次いで共沸によって系内を脱水し、精密濾過を経た後に、溶媒を減圧下で留去してエポキシ樹脂(A−1)185gを得た。得られたエポキシ樹脂のエポキシ当量は240g/eqであった。得られたエポキシ樹脂のGPCチャートを図1、FD−MSのスペクトルを図2に、13C−NMRスペクトルを図3に示す。図1より、エポキシ樹脂における化合物(B)及び(C)のGPC測定における合計面積比は0.36%であった。
42質量%ホルマリン水溶液の量を347質量部(4.8モル)、反応終了後の170℃以上での保持時間が8時間となるように変更した以外は合成例1と同様にして目的のフェノール樹脂(a−2)を得た。得られたフェノール樹脂(a−2)の水酸基当量は156g/eqであった。
フェノール樹脂(a−2)155g(水酸基当量1.0g/eq)に変更した以外は合成例2と同様にしてエポキシ樹脂(A−2)180gを得た。得られたエポキシ樹脂のエポキシ当量は244g/eqであった。得られたエポキシ樹脂のGPCチャートを図4に示す。図4より、エポキシ樹脂における化合物(B)及び(C)のGPC測定における合計面積比は0.50%であった。
42質量%ホルマリン水溶液の量を412質量部(5.7モル)、反応終了後の170℃以上での保持時間が5時間となるように変更した以外は合成例1と同様にして目的のフェノール樹脂(a−3)を得た。得られたフェノール樹脂(a−3)の水酸基当量は165g/eqであった。
フェノール樹脂(a−3)165g(水酸基当量1.0g/eq)に変更した以外は合成例2と同様にしてエポキシ樹脂(A−3)189gを得た。得られたエポキシ樹脂のエポキシ当量は249g/eqであった。得られたエポキシ樹脂のGPCチャートを図5に示す。図5より、エポキシ樹脂における化合物(B)及び(C)のGPC測定における合計面積比は0.38%であった。
温度計、滴下ロート、冷却管、分留管、撹拌器を取り付けたフラスコに、2−アリルフェノール806質量部(6.0モル)、蓚酸16質量部、42質量%ホルマリン水溶液52質量部(0.72モル)を仕込み、100℃で5時間反応させた。その後、160℃まで3時間で昇温し、反応系内に残った水分と未反応物を加熱減圧下に除去しフェノール樹脂を得た。得られたフェノール樹脂の水酸基当量は141g/eqであった。次いで、温度計、冷却管、撹拌器を取り付けたフラスコに窒素ガスパージを施しながら前記で得られたフェノール樹脂141g(水酸基当量1.0g/eq)、エピクロルヒドリン555g(6.0モル)、n−ブタノール53gを仕込み溶解させた。50℃に昇温した後に、20%水酸化ナトリウム水溶液220g(1.10モル)を3時間要して添加し、その後更に50℃で1時間反応させた。反応終了後、150℃減圧下で未反応エピクロルヒドリンを留去した。次に、得られた粗エポキシ樹脂にメチルイソブチルケトン300gとn−ブタノール50gとを加え溶解した。更にこの溶液に10質量%水酸化ナトリウム水溶液15gを添加して80℃で2時間反応させた後に洗浄液のpHが中性となるまで水100gで水洗を3回繰り返した。次いで共沸によって系内を脱水し、精密濾過を経た後に、溶媒を減圧下で留去してエポキシ樹脂(A’−1)を得た。得られたエポキシ樹脂のエポキシ当量は225g/eqであった。エポキシ樹脂(A’−1)における化合物(B)と(C)のGPC測定における合計面積比は1.1%であった。
温度計、冷却管、撹拌器を取り付けたフラスコに窒素ガスパージを施しながら合成例5で得られたフェノール樹脂(a−3)100質量部を仕込み、170℃で10時間保持したところ、ゲル物が多量に発生し、取り出し不可能であった。
下記化合物を表1に示す組成で配合したのち、2本ロールを用いて90℃の温度で5分間溶融混練して目的の硬化性樹脂組成物を調製した。なお、表1における略号は、下記の化合物を意味している。
・エポキシ樹脂A−1:合成例2で得られたエポキシ樹脂
・エポキシ樹脂A−2:合成例4で得られたエポキシ樹脂
・エポキシ樹脂A−3:合成例6で得られたエポキシ樹脂
・エポキシ樹脂A’−1:比較合成例1で得られたエポキシ樹脂
・硬化剤TD−2131:フェノールノボラック樹脂 水酸基当量:104g/eq(DIC株式会社製)
・TPP:トリフェニルホスフィン
・溶融シリカ:球状シリカ「FB−560」電気化学株式会社製
・シランカップリング剤:γ−グリシドキシトリエトキシキシシラン「KBM−403」信越化学工業株式会社製
・カルナウバワックス:「PEARL WAX No.1−P」電気化学株式会社製
前記で作製した成形物を厚さ0.8mmの硬化物を幅5mm、長さ54mmのサイズに切り出し、これを試験片1とした。この試験片1を粘弾性測定装置(DMA:レオメトリック社製固体粘弾性測定装置「RSAII」、レクタンギュラーテンション法:周波数1Hz、昇温速度3℃/分)を用いて、弾性率変化が最大となる(tanδ変化率が最も大きい)温度をガラス転移温度、260℃での貯蔵弾性率を熱時弾性率として測定した。
トランスファー成形機(コータキ精機製、KTS−15−1.5C)を用いて、金型温度150℃、成形圧力9.8MPa、硬化時間600秒の条件下で、硬化性樹脂組成物を注入成形して、縦110mm、横12.7mm、厚さ1.6mmの試験片を作製した。その後試験片を175℃で5時間ポストキュアし、金型キャビティの内径寸法と、室温(25℃)での試験片の外径寸法とを測定し、下記式により収縮率を算出した。
収縮率(%)={(金型の内径寸法)−(25℃での硬化物の縦方向の寸法)}/(175℃での金型キャビティの内径寸法)×100(%)
これらの結果を表1に示す。
Claims (13)
- 芳香環上の置換基としてアリル基を有するフェノールノボラック型エポキシ樹脂(A)であって、下記一般式(1)
〔式(1)中、R1はそれぞれ独立して水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基を表し、pはそれぞれ独立して1〜3の整数を表す。〕
表される化合物(B)、及び下記一般式(2)
〔式(2)中、R2はそれぞれ独立して水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基を表し、qはそれぞれ独立して1〜3の整数を表す。〕
で表される化合物(C)を、GPC測定における面積比率で合計0.1%〜0.6%含有することを特徴とするエポキシ樹脂。 - 前記フェノールノボラック型エポキシ樹脂(A)が、下記一般式(3)
〔式(3)中、R3はそれぞれ独立して水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基を表し、rはそれぞれ独立して1〜3の整数を表し、nは繰り返し数の平均であって1〜10である。〕
で表されるものである請求項1記載のエポキシ樹脂 - エポキシ当量が220g/eq〜280g/eqである請求項1記載のエポキシ樹脂。
- 請求項1〜3の何れか1つに記載のエポキシ樹脂と、硬化剤とを必須成分とする硬化性樹脂組成物。
- 請求項4に記載の硬化性樹脂組成物を硬化反応させてなる硬化物。
- 請求項4に記載の硬化性樹脂組成物と無機充填材とを含有する半導体封止材料。
- 請求項6に記載の半導体封止材料を加熱硬化させてなる半導体装置。
- 請求項4に記載の硬化性樹脂組成物と補強基材を有する含浸基材の半硬化物であるプリプレグ。
- 請求項4に記載の硬化性樹脂組成物の板状賦形物と銅箔とからなる回路基板。
- 請求項4に記載の硬化性樹脂組成物の硬化物と基材フィルムとからなるビルドアップフィルム。
- 請求項4に記載の硬化性樹脂組成物と強化繊維とを含有する繊維強化複合材料。
- 請求項11に記載の繊維強化複合材料を硬化させてなる繊維強化成形品。
- 2−アリルフェノールとホルムアルデヒドを用いて芳香環上の置換基としてアリル基を有するフェノールノボラックを得たのち、エピハロヒドリンと反応させてエポキシ化するフェノールノボラック型エポキシ樹脂の製造方法であって、2−アリルフェノールに対するホルムアルデヒドのモル比を0.50〜0.95の範囲で用い、且つ170〜200℃の範囲で5時間以上10時間以下保持することを特徴とするフェノールノボラック型エポキシ樹脂の製造方法。
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