JP2017106484A - ロッド固定ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】市販のロッドの使用を可能にすると共に、安価なロッド固定ユニットを提供する。
【解決手段】断面角形をしたロッド52の途中に物体を解除可能に固定するロッド固定ユニット10であって、上下の壁部11a、11bに、ロッド52の貫通を許容し、かつロッド52の軸回りの回転を規制する角形孔として形成された開口20a、32を各々設けて、ロッド52に対して上下方向移動可能に取り付けられたケースと、互いに対向する面に楔面27を有する、1対のレールの楔面27とロッド52の側面52b、52dとの間に各々噛み込ませる1対のローラ15、15を有して、ロッド52にスライド可能に取り付けられたリテーナと、1対のローラ15、15がそれぞれ噛み込む方向にリテーナをバネ付勢しているコイルスプリングと、1対のローラ15、15による噛み込みを解放可能なリリーススイッチ32と、を備える構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明はロッド固定ユニットに関するものであり、特に、ディスプレイスタンド等におけるロッドの途中に、ディスプレイ等の物体を解除可能に固定するためのロッド固定ユニットに関するものである。
従来、ディスプレイ用スタンド、医療用の点滴スタンド等では、ディスプレイ(「モニター」とも言う)の高さあるいは点滴器具の高さを調整にして使用できるようになっている。その高さ調整を可能にする固定ユニット(クランパ)は、例えば特許文献1等で知られている。
特許文献1等で知られる固定ユニットは、円筒状のロッド(「シャフト」とも言う)にクランパ固定ユニットを取り付け、これを直線方向(例えば高さ方向)に移動させて任意の位置でクランプし、その位置を確保できるようにしている。また、この構造では、直線方向の移動を規制するためのロック機構とは別に、回転方向の移動を規制する回転規制機構部が設けられている。
実用新案登録第3186759号公報。
上述したように従来の固定ユニットは、直線方向の移動を規制するロック機構とは別に、回転方向の移動を規制する回転規制機構部を必要としている。そのため、回転規制機構部を構成するための部品等が必要となり、部品点数が多く、これに伴って組立作業時間も長くなる。その結果、コストが高くなっている問題があった。
また、従来の固定ユニットは、回転規制機構部を必要とする。そのため、ロッドや固定ユニット全体の形状を回転規制機構部に合わせた形状にする必要がある。したがって、市販のロッドを使用することができず、専用のロッドを用意する必要があるので、コストが高くなっている問題があった。
そこで、市販のロッドの使用を可能にすると共に、部品点数の低減と組立時間の短縮を可能にしてコストの低減を図り、安価なロッド固定ユニットを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、断面角形をしたロッドの途中に物体を解除可能に固定するロッド固定ユニットであって、上下の壁部に、前記ロッドの貫通を許容し、かつ前記ロッドの軸回りの回転を規制する角形孔として形成された開口部を各々設けて、前記ロッドに対して上下方向移動可能に取り付けられたケースと、前記ロッドを挟んで前記ケースの内面にそれぞれ固定して取り付けられていると共に、互いに対向する面に前記ケースの上壁部側から下壁部側に向かうに従って徐々に外側へ開く傾斜状をした楔面を有する1対のレールと、前記1対のレールの前記楔面と前記ロッドの側面との間に各々噛み込ませる1対のローラを有して、前記ロッドに上下方向移動可能に取り付けられたリテーナと、前記1対のローラが前記1対のレールの楔面と前記ロッドとの間に噛み込む方向へ、前記リテーナをバネ付勢している弾性部材と、前記1対のローラによる前記噛み込みを解放可能なリリーススイッチと、を備えるロッド固定ユニットを提供する。
この構成によれば、ケースの上下の壁部側に設けられた上下の角形孔として形成された開口部に、該開口部の形状と同じ断面角形をしたロッドを貫通挿入させることにより、ロッド固定ユニットがロッドの軸回りに回転するのを規制し、ロッド固定ユニットを上下方向にだけ直線移動できるようにしている。したがって、従来構造で必要としていた回転規制機構部を構成する部材等が不要になり、構造の簡略化と部品点数の低減が可能になる。
また、ロック時には、1対のローラがレールの楔面とロッドとの間の隙間にそれぞれ噛み込んでロック状態を形成し、ロッド固定ユニットの下方向への直線移動を規制する。反対に、ロックを解除する場合は、リリーススイッチを弾性部材のバネ付勢に抗して下側にスライドさせると、このリリーススイッチと共にリテーナもローラと一体に下側に移動し、1対のローラがレールの楔面とロッドとの間の隙間からそれぞれ抜け出し、ロック状態が解除される。そして、このロックの解除により、ロッド固定ユニットの全体を物体と共に、ロッドに対して上方向または下方向に移動させることができる。また、高さが決定したら、リリーススイッチを離すと、弾性部材の復帰バネ力により、リテーナとローラ及びリリーススイッチが共に上方にスライドされ、その1対のローラがそれぞれレールの楔面とロッドとの間の隙間に噛み込み再びロックされる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記レールの前記楔面と前記ローラと前記リリーススイッチを、前記ロッドの平面状をした側面に対向配置してなる、ロッド固定ユニットを提供する。
この構成によれば、前記レールの前記楔面と前記ローラと前記リリーススイッチを、それぞれ前記ロッドの平面状をした側面に対向させて配置しているので、特にローラの、ロッドの側面に対する座り(密着性)が良くなり、ロック及び保持効果が増す。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記ケースは、前記ロッドの側面と平行な側面に前記物体を固定する物体取付部を有し、前記ローラは、前記物体取付部と対向しているロッドの側面と略直交した位置にあるロッドの側面に対向して設けられている、ロッド固定ユニットを提供する。
この構成によれば、重量物である物体がケースの物体取付部に取り付けられると、ロッドは物体の重みで、その物体が取り付けられた前方向に撓み変形を起こし、ロッドの前後の側面が撓む。そして、ロッドの背面側における側面と対向するローラの噛み込みは緩く、ロッドの前面側における側面と対向するローラの噛み込みは強くなり、前後におけるローラの噛み込み強さが異なってしまう。しかし、この構成では、ローラは、物体取付部と対向しているロッドの側面と直交した位置にあるロッドの側面に対向させて設けているので、例えロッドが前後に撓んだとしても、左右方向には撓むことがないので、左右のローラの噛み込み量は同じ状態に保持される。これにより、ロッドが前後に撓んだとしてもローラの噛み込みに影響を与えることがなく、物体の取り付けの有無に拘わらず、同じロック状態を保持する。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3に記載の構成において、前記ケースの上壁部側に、前記ロッドの貫通を許容する前記開口を有し、かつ前記ケースの上壁部側を密に閉じるステータを取り付けてなる、ロッド固定ユニットを提供する。
この構成によれば、ロッドを貫通させているケースの上壁部にロッドの貫通を許容する開口を有したステータを取り付け、そのステータで開口を密に閉じているので、内部に塵などの異物が侵入するのを防止できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1、2、3又は4に記載の構成において、前記ケースの下壁部側に、前記ロッドの貫通を許容する前記開口を有し、かつ前記ケースの下壁部側を密に閉じるキャップを取り付けてなる、ロッド固定ユニットを提供する。
この構成によれば、ロッドを貫通させているケースの下壁部にロッドの貫通を許容する開口を有したキャップを取り付け、そのキャップでそれぞれの開口を密に閉じているので、内部に塵などの異物が侵入するのを防止できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1、2、4又は5に記載の構成において、前記1対のレールは、異なる傾斜角で形成された楔面を有するレールと交換可能に形成してなる、ロッド固定ユニットを提供する。
この構成によれば、物体の重量等に応じたタイプのロッド固定ユニットを、レールを交換することによって簡単に製作することができる。これにより、タイプが異なってもレール以外では部材の共通化が図れ、コスト低減に寄与する。
本発明は、従来構造で必要としていた回転規制機構部を削減することができるので、構造の簡略化と部品点数の低減と組立時間の短縮が可能となる。これにより、コストを低減してロッド固定ユニットを安価に提供することができる。また、回転規制機構部を無くすことにより、ロッドの加工が不要になる。これにより、市販の角形パイプを使用することができるので、汎用性が図れる。
本発明に係るロッド固定ユニットを使用状態で示す斜視図である。 図1に示すロッド固定ユニットの部分を拡大して示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 ケースを取り外してロッド固定ユニットの内部構造を示す斜視図である。 図2に示すロッド固定ユニットの部分を分解して示す斜視図である。
本発明は市販のロッドの使用を可能にすると共に、部品点数の低減、及び組立時間の短縮を可能にしてコストの低減を図り、安価なロッド固定ユニットを提供するという目的を達成するために、断面角形をしたロッドの途中に物体を解除可能に固定するロッド固定ユニットであって、上下の壁部に、前記ロッドの貫通を許容し、かつ前記ロッドの軸回りの回転を規制する角形孔として形成された開口部を各々設けて、前記ロッドに対して上下方向移動可能に取り付けられたケースと、前記ロッドを挟んで前記ケースの内面にそれぞれ固定して取り付けられていると共に、互いに対向する面に前記ケースの上壁部側から下壁部側に向かうに従って徐々に外側へ開く傾斜状をした楔面を有する1対のレールと、前記1対のレールの前記楔面と前記ロッドの側面との間に各々噛み込ませる1対のローラを有して、前記ロッドに上下方向移動可能に取り付けられたリテーナと、前記1対のローラが前記1対のレールの楔面と前記ロッドとの間に噛み込む方向へ、前記リテーナをバネ付勢している弾性部材と、前記1対のローラによる前記噛み込みを解放可能なリリーススイッチと、を備えるようにしたことにより実現した。
以下、本発明の実施形態によるロッド固定ユニットをディスプレイスタンドに適用した場合を例に挙げ、図1乃至図5を参照しながら好適な実施例について詳細に説明する。なお、以下の説明では、上下や左右等の方向を示す表現は、絶対的なものではなく、本発明のロッド固定ユニットの各部が描かれている姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
図1は、本発明に係るロッド固定ユニット10をディスプレイスタンド50に適用した使用状態図である。すなわち、図1に示すディスプレイスタンド50は、脚部51上から垂直に立設されているロッド52に、ロッド固定ユニット10を介して物体としてのディスプレイ60を取り付け、そのディスプレイ60をロッド固定ユニット10の規制の下で、垂直方向(高さ方向)に直線移動させ、移動後は、その移動された任意の高さ位置で解除可能に固定できるようになっている。
そのロッド52は図1、図2、図4及び図5に示すように、4つの側面52a、52b、52c、52dを有する、断面が略正四角形をした棒状の角パイプであり、例えばアルミ鋼材やステンレス鋼材等で形成されている。このロッド52は、一般に市販されている角パイプを使用しても構わない。
前記ロッド固定ユニット10は、ケース11と、ステータ12と、1対のレール13、13と、リテーナ14と、1対のローラ15、15と、キャップ16と、1対のコイルスプリング17、17と、1対の取付ビス18、18等で構成されている。以下、各部材の詳細な構成を、主として図5の分解図を使用し、また必要に応じて他の図1〜図4を加えて説明する。
前記ケース11は、亜鉛ダイカスト等の金属製であり、上壁部11aと、下壁部11bと、4つの側壁部11c、11d、11e、11fとを一体に有してなり、図3に示すように、これらの壁部11a〜11fで囲まれた内部には収納空間19を設けて、概略四角形の箱体として形成されている。また、ケース11の外側において、側壁部11cには、該側壁部11cの左右両端側からそれぞれ外側へ向かって反対方向に延びる、翼状をした物体取付部11Aが一体に設けられている。その各物体取付部11Aは、図1に示すようにディスプレイ60の背面60aに取り付けられている取付ブラケット61に密着して配置され、その後、ネジ62を使用してディスプレイ60側に固定して取り付けられる。これにより、ディスプレイ60と一体化される。
また、ケース11の上壁部11a及び下壁部11bには、それぞれロッド52の貫通を許容する開口部20a、20bが形成されている。下壁部11bの開口部20bは、平面視において、ケース11内の収納空間19と略同じ大きさの角形貫通孔として形成されている。一方、上壁部11aの開口部20aは、平面視において、ケース11内の収納空間19よりも小さく、かつロッド52の外形よりも大きな略正四角形状をした角形貫通孔として形成されている。
さらに、ケース11の側壁部11fには、下壁部11bから上壁部11a側に向かってスリット状に形成された切欠部21が設けられている。また、側壁部11cの下端側と側壁部11eの下端側の互いに対向した位置には、それぞれ左右方向に細長く延びるスリット状をした係止用切欠孔22、22が設けられている。
前記ステータ12は、樹脂成形体であり、平面視において、前記ケース11内の収納空間19と略同じ大きさの角形形状をした扁平ブロック体として形成されている。このステータ12は、ケース11の収納空間19内において、前記1対のレール13、13を、それぞれ側壁部11dの内面と側壁部11fの内面に固定するための部材である。また、ステータ12の中央には、ロッド52を上下に貫通させるための角形をした開口24が、ケース11の開口部20aと対応して形成されている。その開口24は、開口部20aよりも小さく、かつロッド52の水平断面視の外形と略等しく形成されている。そして、開口24にはロッド52が密の状態で摺動可能に挿入され、開口24とロッド52との隙間からケース11の内部(収納空間19内)に塵などの異物が侵入しないように設定されている。
また、ケース11の側壁部11d及び側壁部11fとそれぞれ対向し合っているステータ12の側壁部12d及び側壁部12fには、前記1対のレール13、13を固定保持するためのレール固定保持部25、25が各々形成されている。そのレール固定保持部25、25は、図5で明らかのように、側壁部12d、12fから内側(開口24側)に向かって切欠されてなる、側面視において略T字状をした凹部として形成されている。さらに、ステータ12には、側壁部12a、12eの近傍に位置して、それぞれ上下方向に貫通している1対の取付孔26、26が設けられている。この1対の取付孔26、26には、図4に示すように、それぞれ取付ビス18、18が挿通されて、ケース11に固定して取り付けられる。
前記1対のレール13、13は、鉄系焼結材で作られており、また互いに左右対称形に形成されている。図3に示すように、ケース11の側壁部11dの内面及び側壁部11fの内面とそれぞれ対向している各レール13、13の背面側は、それぞれ側壁部11d及び側壁部11fの各内面と同じ平面状に形成されている。一方、ロッド52の側面52b及び側面52dとそれぞれ対向している各レール13、13の前面側は、それぞれケース11の上壁部11a側から下壁部11b側に向かうに従って徐々に外側へ開く傾斜状をした楔面27として形成されている。また、各楔面27、27には、前記1対のローラ15、15の大径部15aが転動可能に係合されて、該1対のローラ15、15が前後方向に移動しないように規制するためのレール溝28、28が設けられている。なお、各レール溝28、28の深さは、各ローラ15、15の大径部15aと小径部15bとの略段差分である。また、各レール溝28、28内の楔面27a及び該レール溝28、28の両側に沿って各々形成されている楔面27bは、共に同じ傾きを有して平行に形成されている。
さらに、前記1対の各レール13、13の上端部には、それぞれ前記ステータ12のレール固定保持部25、25に挿入係止可能な係止片部29、29が形成されている。そして、各レール13、13は、ステータ12をケース11に組み込む時に、そのステータ12と共にケース11の収納空間19内に収容されて、ケース11内に各々固定して取り付けられる。
前記リテーナ14は、樹脂成形体であり、平面視において、前記ケース11の収納空間19と略同じ角形形状をしたブロック体として形成されている。また、リテーナ14は、底面部14aと該底面部14aの前後の端部から平行に、それぞれが上方に向かって垂直に形成された前後1対の垂直壁部14b、14cを有して、断面視略上向きコ字状に形成されている。なお、リテーナ14は、前側の垂直壁部14bをケース11の前側の側壁部11cと対向させると共に、後側の垂直壁部14cをケース11の後側の側壁部11eと対向させた状態にして、ケース11の前記収納空間19内に収容されるものである。そして、底面部14aには、前記ロッド52の貫通を許容する平面視四角形をした開口30が設けられている。その開口30は、ロッド52の外形よりも大きく、ロッド52との間に十分な余裕を持たせて形成されている。
また、前記リテーナ14において、前後の垂直壁部14b、14cの左右の端部14d、14eには、それぞれ前記1対のローラ15、15を回転自在に保持するスリット状をしたローラ保持用の切欠部31、31が設けられている。その切欠部31、31には、ローラ15の大径部15aを間に配置させた状態にして、小径部15b、15bが各々挿入係合され、その切欠部31、31内で小径部15b、15bを回転可能に保持するものである。したがって、この保持により、1対のローラ15、15は、前後の垂直壁部14b、14cに回転自在に支持される。
さらに、前記リテーナ14において、前後の垂直壁部14b、14cには、その外面下端側からそれぞれ前後方向に延出された突出片14f、14fが設けられている。また、その各突出片14f、14fには、それぞれ下側に向かって突出された位置決めピン14g、14gが各突出片14f、14fと一体に形成されている。その位置決めピン14g、14gには、弾性部材としてのコイルスプリング17が各々装着される。
加えて、前記リテーナ14において、前記底面部14aには、ケース11の切欠部21に対応して、リリーススイッチ32が一体に設けられている。そのリリーススイッチ32は、リテーナ14の底面部14aから外側(ケース11の側壁部11f方向)に向かって水平に延出形成されてなるスイッチ用延長片32aと、該スイッチ用延長片32aの先端に直角(ケース11の側壁11fに対して平行)な姿勢で形成されているツマミ部32bとでなる。
前記キャップ16は、樹脂成形体であり、平面視において、前記ケース11内の収納空間19と略同じ大きさの角形形状をした扁平ブロック体として形成されている。このキャップ16は、ケース11の下壁部11bに、そのケース11の下側の開口部20bを閉じて装着するための部材である。
また、前記キャップ16は、前記ケース11の開口部20bを閉じる正四角形の底面部16aと、底面部16aの外側端部から上方に向かって立設された外側壁部16bと、底面部16aの中央に形成されている角形貫通孔33の外周を囲って形成されている角形筒部16cと、を一体に有している。その外側壁部16bは、ケース11の開口部20bからケース11内に密に嵌合されて、該開口部20bを密に閉じて取り付けられるものである。また、嵌合された時にケース11の切欠部21の下方部分に挿入されて、該切欠部21の下方部分を塞ぐ突出部16dと、ケース11の側壁部11cと側壁部11eにそれぞれ形成されている係止用切欠部22、22に各々係止される係止爪16e、16eと、が設けられている。なお、係止爪16e、16eを設けた外側壁部16bには、キャップ16をケース11の開口部20bに挿入する時に、外側壁部16bの一部が内側に撓み変形して係止爪16e、16eを逃げ易くするためのスリット状の切り込み16f、16fを、各係止爪16e、16eの両側に各々設けている。一方、角形筒部16cは、前記リテーナ14の開口30内にスライド係合配置されて、リテーナ14の上下方向の移動を案内する。その角形筒部16cの貫通孔33は、ロッド52の外形と略等しく形成されており、貫通孔33に挿入されたロッド52を密の状態で摺動可能に保持し、貫通孔33とロッド52との隙間からケース11の内部に塵などの異物が侵入しないように設定されている。
次に、このように構成されている各部材でなるロッド固定ユニット10の組立手順の一例を説明する。
まず、ステータ12とレール13、13をケース11内に取り付ける。この取り付けでは、楔面27、27を互いに向かい合わせた状態で、レール13、13の係止片部29、29を、ステータ12の側壁部12d、12fに設けられているレール固定保持部25、25に、その側面方向より各々係合させ、各レール13、13をステータ12で吊り下げた状態にする。
次いで、ケース11の下壁部11bの開口部20bから収納空間19内に、ステータ12を各レール13、13と共に、そのステータ12の上面がケース11の上壁部11aの裏面(内面)に当接して位置決めされるまで挿入する。ここでの挿入は、各レール13、13がケース11の側壁部11d、11fと対向するようにして、取り付けられる。
また、ケース11内でステータ12が当接位置決めされたら、ステータ12の下側からビス取付孔26を通して、この取付ビス18をケース11の上壁部11aの裏面にネジ止めすると、ステータ12がケース11の上壁部11aに固定される。そして、ステータ12がケース11の上壁部11aの裏面にネジ止めされると、レール13、13の係止片部29が、レール固定保持部25、25とケース11の上壁部11aとで上下方向から挟まれた状態になり、レール13、13もそれぞれ楔面27を内側(ロッド52側)に向けてケース11内に固定される。
次いで、リテーナ14と1対のローラ15、15をケース11内に取り付ける。この取り付けでは、ローラ15、15の小径部15b、15bをリテーナ14の切欠部31、31に係合させた状態にして、リテーナ14と1対のローラ15、15を一体化する。そして、この一体化した状態で、各ローラ15、15と共にリテーナ14を、ケース11の下壁部11bの開口部20bから収納空間19内に挿入する。ここでの挿入は、各ローラ15、15が各レール13、13の楔面27、27と対向するようにして挿入される。また、所定の位置まで挿入されると、ローラ15、15の各大径部15a、15aが各レール13、13の楔面27aに当接した状態でレール溝28内に係合配置されるとともに、リリーススイッチ32のツマミ部32bがケース11の側壁部11fの外側において側壁部11fと平行に配置された状態で、スイッチ用延長片32aが切欠部21に係合される。
次いで、リテーナ14の各位置決めピン14g、14gにそれぞれコイルスプリング17、17を装着する。なお、このコイルスプリング17、17の長さは、位置決めピン14g、14gの長さよりも十分大きく、また収納空間19内では圧縮された状態で配置されるように設定されている。
続いて、ケース11の下壁部11bの開口部20bに、キャップ16を挿入する。この場合、キャップ16の係止爪16e、16eがケース11の係止用切欠部22、22と対応し、突出部16dがケース11の切欠部21と対応するようにして挿入する。そして、キャップ16が所定の位置まで挿入されると、キャップ16の角形筒部16cがリテーナ14の開口30内に挿入されると共に、コイルスプリング17、17の下端側がキャップ16の底面部16aの内側に当接される。また、更に挿入させると、コイルスプリング17、17を圧縮させながら、また、スプリング17、17の復元力(バネ力)でリテーナ14を上方(図3中の矢印U方向)に押圧しながら挿入される。さらに、キャップ16の突出部16dが切欠部21に挿入係合しながら、キャップ16が最終の所定の位置まで挿入される。キャップ16が最終の所定の位置まで挿入されると、キャップ16の係止爪16eがケース11の係止用切欠部22に各々落ち込んで係合される。そして、この係合によりキャップ16が抜け止めされて、ケース11の下壁部11の開口20bにキャップ16が固定して取り付けられる。これにより、ロッド固定ユニット10の組立が完了する。
このように構成されたロッド固定ユニット10は、リリーススイッチ32のツマミ部32bが、ケース11の側壁部11fの外側で該側壁部11fと平行に配置されていて、またリテーナ14はコイルスプリング17、17の付勢力(バネ力)で上方(図3の矢印U方向)に押し上げられ、ローラ15、15が楔面27、27に圧接されたロック位置に保持されている。
そして、ロック状態を解除する場合は、コイルスプリング17、17の付勢力に抗して、ツマミ部32bを指などで下側(図3の矢印D方向)にスライド押下させると、ツマミ部32bと一体にリテーナ14がローラ15、15と共に下側に移動される。そして、ローラ15、15を楔面27、27から離して非ロック状態にすることができるようになっている。
次に、ロッド固定ユニット10における動作の一例を説明する。まず、ロッド52に固定ユニット10を取り付ける場合は、ロッド52の上端側において、リリーススイッチ32のツマミ部32bを押し下げて非ロックとした状態で、ロッド52をキャップ16の貫通孔33からケース11内に差し込む。これにより、ロッド52は、キャップ16の貫通孔33と、リテーナ14の開口30と、ステータ12の開口24を順に通って、ケース11の下壁部11bから上壁部11aまで貫通し、該ケース11の上壁部11aから上方に突き出す。そして、ロッド固定ユニット10を、ロッド52の所定の位置まで下方(あるいは上方)に直線移動させることがでる。
また、ロッド固定ユニット10がロッド52の所定の位置に移動して配置されたら、リリーススイッチ32のツマミ部32bを押し下げていた指を離す。これにより、リテーナ14はコイルスプリング17、17の付勢力で上方(図3の矢印U方向)に押し上げられ、ローラ15、15が楔面27、27とロッド52の側面52b、52dとの間に噛み込んでロック状態になり、その位置で保持される。また、このロック状態では、ケース11を下方に移動させようとする外力が働くと、楔面27とロッド52との間にローラ15が更に噛み込んで行く状態となるので、ロック状態がより強まる。したがって、大きな外力が加わっても、大きなロック力が働いて確実にロックされる。
さらに、ロッド52上の固定位置を再度変更したい場合は、指などで再びリリーススイッチ32のツマミ部32bを、スプリング17、17の付勢力に抗して押し下げる。すると、ローラ15がリテーナ14及びリリーススイッチ32と共に押し下げられ、楔面27とロッド52との間におけるローラ15の噛み込みが解かれて非ロック状態になる。これにより、ロッド52に対するロッド固定ユニット10の位置を再度変更することができる。また、変更後は、ツマミ部32bの押し下げを解除すると、再びロック状態に復帰して、その位置に保持することができる。
なお、上記動作説明では、ケース11にディスプレイ(物体)60を取り付けていない状態で説明したが、ケース11の物体取付部11Aにディスプレイ60を予め取り付けた状態でロッド52に取り付けても良いし、あるいはディスプレイ60を後からケース11の物体取付部11Aに取り付けても良い。
したがって、本発明のロッド固定ユニット10では、ロッド52を、断面が略正四角形をした汎用性のある棒状の角パイプを使用し、また、ロッド52を貫通させる貫通孔33、開口30、24を、ロッド52の断面角形形状に合わせて角孔にしている。したがって、ロッド固定ユニット10は、上下の直線方向に対しては移動できるが、ロッド52の軸回りに回転するのは規制される。これにより、従来構造で必要としていた回転規制機構部の部材等を必要としないので、構造の簡略化と部品点数の低減が可能になる。
また、ロック状態から非ロック状態への切り換えは、リリーススイッチ32のツマミ部32bを指などで押し下げる操作を行うことにより、簡単に行うことができるので、操作の簡略化が図れる。
また、ケース11の物体取付部11Aを側壁部11c側に設けるとともに、ローラ15、15を物体取付部11Aと対向しているロッド52の側面52aと直交した位置にある側面52bと側面52dにそれぞれ対向させて設けている。これは、重量物であるディスプレイ(物体)60がケース11の物体取付部11Aに取り付けられると、ロッド52にはディスプレイ(物体)60が取り付けられた前後に撓み変形を起こす。しかし、本実施例の構造では、ローラ15、15を物体取付部11Aと対向しているロッド52の側面52aと直交した位置にあるロッド側面52b、52dに対向させて設けているので、例えロッド52が前後に撓んでも、左右方向には撓むことがないので、ローラ15、15の噛み込みに影響を与えることはない。したがって、物体の取り付けの有無に拘わらず、同じロック状態を確実に保持することができる。
また、ケース11の上壁部11a側にステータ12を設けるとともに、ケース11の下壁部11b側にキャップ16を設け、ステータ12とキャップ16とでケース11とロッド52との間を密に閉じているので、ケース11の内部に塵などの異物が侵入するのを防止できる。
また、ロッド固定ユニット10では、リリーススイッチ32を操作することにより、ロッド52に対して自由に着脱することができるので、例えば物体取付部11A等が異なるタイプのロッド固定ユニットと交換して使用したり、あるいは物体取付部11Aにディスプレイ(物体)60を取り付けたままの状態で、ロッド52からディスプレイ(物体)60と共に脱着することができる。したがって、取り扱いが簡単になる。さらには、異なる傾斜角で形成された楔面27を有したレール13、13を設けてなるロッド固定ユニット10と交換して使用したりすることも可能になる。
なお、上記実施例では、ケース11の上壁部11a側にステータ12を設け、そのステータ12の開口24を貫通させてロッド52を設け、そのステータ12で開口24とロッド52との間に密閉性を持たせるようにして、収納空間19内への塵などの侵入を防止するようにした構成を開示した。しかし、上壁部11aの開口部20aとロッド52との間に密閉性を持たせて、開口部20aとロッド52との間で塵などの侵入を防止するようにしてもよい。
また、ロッド52は、断面正四角形のロッドを使用したが、断面が五角形、六角形等であっても良い。その場合、ロッド52が貫通する各孔もロッド52の形状に合わせて、ロッド52が回転をしない角形孔にすることが好ましい。
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
以上説明したように、本発明はディスプレイ用スタンドに適用した場合について説明したが、これ以外に医療用の点滴スタンド等にも使用することができる。
10 ロッド固定ユニット
11 ケース
11A 物体取付部
11a 上壁部
11b 下壁部
11c、11d、11e、11f 側壁部
12 ステータ
12a、12d、12e、12f 側壁部
13 レール
14 リテーナ
14a 底面部
14b 垂直壁部
14c 垂直壁部
14d、14e 端部
14f 突出片
14g 位置決めピン
15 ローラ
15a 大径部
15b 小径部
16 キャップ
16a 底面部
16b 外側壁部
16c 角形筒部
16d 突出部
16e 係止爪
16f 切り込み
17 スプリング
18 取付ビス
19 収納空間
20a 開口部
20b 開口部
21 切欠部
22 係止用切欠部
24 開口
25 レール固定保持部
26 取付孔
27 楔面
27a 楔面
27b 楔面
28 レール溝
29 係止片部
30 開口
31 切欠部
32 リリーススイッチ
32a スイッチ用延長片
32b ツマミ部
33 貫通孔
50 ディスプレイスタンド
51 脚部
52 ロッド
52a、52b、52c、52d 側面
60 ディスプレイ(物体)
61 取付ブラケット
62 ネジ

Claims (6)

  1. 断面角形をしたロッドの途中に物体を解除可能に固定するロッド固定ユニットであって、
    上下の壁部に、前記ロッドの貫通を許容し、かつ前記ロッドの軸回りの回転を規制する角形孔として形成された開口部を各々設けて、前記ロッドに対して上下方向移動可能に取り付けられたケースと、
    前記ロッドを挟んで前記ケースの内面にそれぞれ固定して取り付けられていると共に、互いに対向する面に前記ケースの上壁部側から下壁部側に向かうに従って徐々に外側へ開く傾斜状をした楔面を有する1対のレールと、
    前記1対のレールの前記楔面と前記ロッドの側面との間に各々噛み込ませる1対のローラを有して、前記ロッドに上下方向移動可能に取り付けられたリテーナと、
    前記1対のローラが前記1対のレールの楔面と前記ロッドとの間に噛み込む方向へ、前記リテーナをバネ付勢している弾性部材と、
    前記1対のローラによる前記噛み込みを解放可能なリリーススイッチと、
    を備えることを特徴とするロッド固定ユニット。
  2. 前記レールの前記楔面と前記ローラと前記リリーススイッチを、それぞれ前記ロッドの平面状をした側面に対向配置してなる、ことを特徴とする請求項1に記載のロッド固定ユニット。
  3. 前記ケースは、前記ロッドの側面と平行な側壁部に前記物体を固定する物体取付部を有し、前記ローラは前記物体取付部と対向しているロッドの側面と略直交した位置にあるロッドの側面に対向して設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロッド固定ユニット。
  4. 前記ケースの上壁部側に、前記ロッドの貫通を許容する前記開口を有し、かつ前記ケースの上壁部側を密に閉じるステータを取り付けてなる、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のロッド固定ユニット。
  5. 前記ケースの下壁部側に、前記ロッドの貫通を許容する前記開口を有し、かつ前記ケースの下壁部側を密に閉じるキャップを取り付けてなる、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のロッド固定ユニット。
  6. 前記1対のレールは、異なる傾斜角で形成された楔面を有するレールと交換可能に形成してなる、ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のロッド固定ユニット。
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