本発明のいくつかの実施形態では、ウェハースケールプロセスにおいて半導体発光デバイスがマウントに接合される。下記の実施例では、半導体発光デバイスは青色又は紫外線光を発するIII族窒化物LEDであるが、レーザーダイオード等のLED以外の半導体発光デバイス、及びIII−V族材料、III族リン化物、III族砒化物、II−VI族材料、ZnO、又はSi系材料等の他の材料系からなる半導体発光デバイスを用いてもよい。
図1は、複数の半導体発光デバイスのウェハーの一部を示す。図1には、二つのデバイスが描かれている。図1の構造体は、例えばサファイア、SiC、Si、GaN、又は複合基板等、任意の適切な基板10でよい成長基板上に半導体構造体を成長させることで形成できる。半導体構造体は、n及びp型領域12と16との間に挟まれた発光又は活性領域14を含む。最初にn型領域12を成長させてもよく、n型領域12は、異なる組成及びドーパント濃度を有する複数の層、例えばバッファ層又は核生成層、及び/又は成長基板の除去を容易にするための層等の、n型又は意図的にはドープされていない準備層、及び発光領域が効率よく光を発するために望ましい特定の光学的又は電気的性質を有するよう設計されたn型デバイス層を(若しくはp型デバイス層さえも)含み得る。発光又は活性領域14は、n型領域12上に成長される。好適な発光領域の例は、単一の厚い若しくは薄い発光層、又は、バリア層によって分離された複数の厚い若しくは薄い発光層を有する多重量子井戸発光領域を含む。その後、p型領域16を発光領域14上に成長させることができる。n型領域12と同様、p型領域16は、意図的にはドープされていない層、又はn型層を含め、異なる組成、厚さ、及びドーパント濃度を有する複数の層を有し得る。いくつかの実施形態においては、デバイス内の全半導体材料の総厚は10μmより小さく、いくつかの実施形態においては6μmより小さい。いくつかの実施形態においては、p型領域が最初に成長され、その後活性領域、n型領域が成長される。いくつかの実施形態においては、半導体材料は成長後任意で200℃〜800℃でアニールされてもよい。
その後、p型領域16上に金属コンタクトが形成される。図1のデバイスでは、p型コンタクトは二つの金属層18及び20を含む。金属18は、例えば蒸着又はスパッタリングによって堆積され、その後通常のフォトリソグラフィック処理、例えばエッチング又はリフトオフによってパターニングされてもよい。金属18は、p型III族窒化物材料とオーミック接触する反射性金属、例えば銀でもよい。また、金属18は、遷移金属及び銀を含む複数層スタックでもよい。遷移金属は、例えばニッケルでもよい。いくつかの実施形態においては、金属18の厚さは100Å〜2000Åであり、いくつかの実施形態においては500Å〜1700Å、いくつかの実施形態においては1000Å〜1600Åである。金属18の堆積後、任意で構造体に二回目のアニールを実施してもよい。
任意の第二p型コンタクト金属20を、p型コンタクト金属18上に、例えば蒸着又はスパッタリングによって堆積し、その後通常のフォトリソグラフィック処理、例えばエッチング又はリフトオフによってパターニングして形成してもよい。金属20は、銀との反応が最小であるあらゆる導電性材料、例えばチタン及びタングステンの合金であり得る。この合金は、部分的に又は完全に窒化処理されていてもよく、又は全く窒化処理されていなくてもよい。あるいは、金属20はクロム、プラチナ、若しくはシリコンでもよく、また、周囲の層との接着及び金属18の拡散防止のために最適化されたこれらの材料の複数層スタックでもよい。金属20の厚さは、いくつかの実施形態では1000Å〜10000Å、いくつかの実施形態では2000Å〜8000Å、いくつかの実施形態では2000Å〜7000Åである。
その後、構造体は通常のフォトリソグラフィック処理によってパターニングされ、例えば半導体材料を化学反応性プラズマによって除去する反応性イオンエッチング(reactive ion etching:RIE)、又はプラズマが高周波数磁場によって生成されるRIE処理である誘導接合プラズマ(inductively coupled plasma:ICP)エッチング等によってエッチングされる。いくつかの実施形態においては、パターンは、p型コンタクト金属20をパターニングするためのフォトリソグラフィック・マスクによって決定されてもよい。これらの実施形態においては、エッチングは、p型コンタクト金属20のエッチングに続いて単一の工程内で実施されてもよい。いくつかの領域においては、p型領域16の全厚さ及び発光領域14の全厚さが除去され、n型領域12の表面13が露出される。その後、デバイス間の領域11においてn型領域12がエッチングされ、III族窒化物材料が、最終デバイスの端となる点200から距離202だけ後退するよう、すなわち、デバイス間の露出した基板10の距離が距離202の2倍になるように、基板10が露出される。例えば、いくつかの実施形態においてはIII族窒化物材料はデバイスの端から1μm〜50μm後退してもよく、いくつかの実施形態においては20μm未満、いくつかの実施形態においては10μm未満、いくつかの実施形態においては6μm未満後退してもよい。
例えば、プラズマCVD(PECVD)、CVD、又は蒸着によって図1の構造体上に誘電体22を堆積してもよい。誘電体22は、n型及びp型領域に接続する金属コンタクトに電気的絶縁を提供する。誘電体22は、領域13においてn型領域12を露出させ、領域24においてp型コンタクト金属20を露出させるよう、通常のフォトリソグラフィック処理によってパターニングされ、ICPエッチング又はRIEによってエッチングされる。誘電体22は、リフトオフによってパターニングされてもよい。誘電体22は、窒化ケイ素、酸化ケイ素、及び酸窒化ケイ素を含む任意の適切な誘電体であり得る。いくつかの実施形態においては、誘電体22は自身に入射する光を反射するよう最適化された複数層誘電体スタックである。誘電体22の厚さは、いくつかの実施形態では2μm未満であり、いくつかの実施形態では200Å〜5000Å、いくつかの実施形態では500Å〜3200Åである。
本明細書で説明されるデバイスは複数のデバイスを含むウェハー上に形成されることを説明するために、図1では二つのデバイスが示されている。簡略化のため、図2、3、4,5、6、7、及び8では一つのデバイスしか示されていないが、これらの図に示される構造体はウェハーにわたって繰り返されることを理解されたい。
図2では、n型領域12と接触する領域内にn型コンタクト26を形成する金属層27、及び追加のp型コンタクト層32が堆積されパターニングされている。金属27は、アルミニウム等のあらゆる適切な金属、又はアルミニウム、チタン/タングステン合金、銅、及び金等を含む複数層スタックでもよい。金属27が複数層スタックであるいくつかの実施形態においては、最初の金属(すなわち、n型領域12に隣接する金属)は、GaNとオーミック接触を形成し、青色光及び白色光を反射するよう選択されてもよい。このような最初の金属は、例えばアルミニウムであり得る。最後の金属は、デバイスをマウントに取り付けるために用いられるどのような接合(ボンディング)処理にも適した金属であり得る。例えば、いくつかの実施形態においては、接合処理は熱圧縮であり、最後の金属は金である。金属27は、任意の処理、例えばスパッタリング、蒸着、メッキ又はこれらの処理の組み合わせ等によって堆積することができる。
図2のデバイスにおいては、n型コンタクト26がn型領域12の端を超えて成長基板10に接触するが、いくつかの実施形態においては、n型コンタクト26がn型領域12の端を覆わないよう、n型コンタクト26はn型領域12の端から後退してもよい。いくつかの実施形態においては、後に説明されるポリマー層28は、n型コンタクト26によって覆われていないn型領域12の部分に接触するようより幅広でもよい。いくつかの実施形態においては、デバイスの一部を示す図9に示されるように、n型領域12の端部のまわりに反射性誘電材料70が堆積される。反射性誘電材料70は、例えば誘電体22と同時に形成されるか、又は別の堆積及びパターニング工程で形成される反射性誘電体スタックでもよい。いずれの場合においても、n型領域12及びn型コンタクト26はともにデバイスの端200から後退している。
その後、一つ又は複数のポリマー層が堆積されパターニングされる。ポリマー層28は隣接するデバイス間に配置される。ポリマー層30は、p型コンタクト32とn型コンタクト26とを分離する。ポリマー層28及び30は同じ材料でもよく、同じ工程で堆積及びパターニングされてもよいが、異なる材料や工程でもよい。例えば、図4のデバイスにおいては、ポリマー層28及び30並びに接合層42は、全て単一の工程で堆積される同一の材料でもよい。この場合、堆積された材料をパターニングする必要がなく、また、平坦化も要さない可能性がある。いくつかの実施形態においては、ポリマー層28及び30は高温耐性である。適切な材料の例としては、ベンゾシクロブテン系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、及びエポキシが含まれる。いくつかの実施形態においては、ポリマー層28は、二酸化チタン等の散乱成分又はカーボンブラック等の吸光物質によってドープされてもよい。ポリマー層28は、いくつかの実施形態においてはシリコーンでもよい。堆積されたポリマー層28及び30は、例えば化学機械研磨、機械研磨、又はフライカッティング等によって平坦化されてもよい。
図2に示す複数のデバイスのウェハーは、図2で描かれている向きに関してひっくり返され、複数の支持基板のウェハーに接合される。図3、4、及び5は、半導体発光デバイス33と支持基板34との間の適切な接合の三つの例を示す。図3、4、及び5に示される支持基板34は、ボディ35を含む。ボディは、いくつかの実施形態においてはSi、GaAs、又はGeであってもよく、又は他の任意の適切な材料であってもよい。いくつかの実施形態においては、支持基板34内に電子部品が組み込まれてもよい。内蔵要素は、例えば静電放電保護のための回路要素、又は駆動電子部品でもよい。適切な内蔵要素の例としては、ダイオード、抵抗器、及びコンデンサーが含まれる。内蔵要素は、従来の半導体加工(処理)技術によって形成されてもよい。
図3に示す構造体では、任意の誘電体36が支持基板34上に成長される。誘電体36は、ボディ35の熱成長自然酸化物(例えば、シリコンの酸化物)、PECVD又はCVDによって堆積された誘電体(例えば、シリコンの酸化物、窒化物、又は酸窒化物)、又は任意の他の適切な誘電体でもよい。例えば、O2及び又はH2Oを含む気体雰囲気においてシリコンを800℃〜1200℃で加熱して熱酸化物を成長させてもよい。シラン及びN2O若しくはO2雰囲気内、又はオルトケイ酸テトラエチル及びN2O若しくはO2雰囲気内、150℃〜400℃でPECVD酸化物を成長させてもよい。シラン及びN2O若しくはO2雰囲気、又はオルトケイ酸テトラエチル及びN2O若しくはO2雰囲気内、300℃〜900℃でCVD酸化物を成長させてもよい。
誘電体36(存在する場合)、又はボディ35上に金属38が堆積される。金属38は、例えば銅、金、又は他の任意の適切な金属であり、スパッタリング、メッキ、蒸着、これらの技術の組み合わせ、又は任意の他の技術によって堆積される。金属38は、複数層金属スタックを含んでもよい。金属38が複数層スタックであるいくつかの実施形態においては、スタックの最後に堆積される層は、デバイス33を支持基板34に取り付けるためのどのような接合技術にも適した金属であり得る。いくつかの実施形態においては、接合技術は熱圧縮であり、最後に堆積される層は金でもよい。金属38は、例えば付加的処理又は除去的処理によってパターニングされてもよい。
誘電体40が堆積されパターニングされる。誘電体40は、n型及びp型半導体層と電気的に接続されている金属層間の電気的絶縁を提供するため、誘電体40は、ポリマー層30と整列していなければならない。誘電体40は、接合材料又は接着剤として適したポリマー又は他の有機材料であり得る。誘電体40は、例えばベンゾシクロブテン系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、シリコーン系ポリマー、エポキシ、材料の組み合わせ、任意の他の適切な有機材料又は無機誘電体でもよい。任意で、支持基板34の上面(すなわち、金属38及び誘電体40の上面)を、例えば研磨、機械化学研磨、又は任意の他の適切な処理によって平坦化してもよい。
図4に示す構造体において、単一の誘電性接合層42が図2の構造体の上面(すなわち、金属層26及び32、並びにポリマー層28及び30の上面)に形成されている。あるいは、誘電体42は、支持基板34のボディ35上に形成されてもよい。誘電体42は、接合材料又は接着剤に適したポリマー又は他の有機材料でもよい。誘電体42は、ベンゾシクロブテン系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、エポキシ、シリコーン系ポリマー、又は他の適切な有機材料でもよい。誘電体42は、ポリマー層28及び30と同じ材料でもよいし、そうでなくてもよい。誘電体42は、例えばスピンコーティングによって形成されてもよく、堆積後に、例えば化学機械研磨、機械研磨、又はフライカッティングによって平坦化されてもよい。誘電体42がポリマー層28及び30と同じ材料であるいくつかの実施形態においては、デバイスは同時堆積の後、単一の工程内で、例えば化学機械研磨によって平坦化されてもよい。いくつかの実施形態においては、誘電体の平坦化は必要ない。誘電体42は、金属層26及び32上で厚さが100Å〜1μmでもよく、またウェハー全体にわたって平坦でもよい。
図5に示すデバイスにおいて、接合層44及び46は、それぞれボディ35及びデバイス33上に形成される。デバイス33上に形成される接合層46は、例えばPECVDによって低温で堆積されたケイ素の酸化物、窒化ケイ素又は酸窒化ケイ素等の誘電体でもよい。例えば、シラン及びN2O若しくはO2雰囲気、又はオルトケイ酸テトラエチル及びN2O若しくはO2雰囲気において、150℃〜400℃でPECVD酸化物を成長させてもよい。いくつかの実施形態においては、誘電体46の厚さは100Å〜1μmでもよい。支持基板34上に形成される接合層44は、例えばケイ素酸化物、窒化ケイ素、又は酸窒化ケイ素等の誘電体でもよい。シリコン(ケイ素)酸化物は、シリコン支持基板上に熱成長された酸化物でもよく、例えばCVDによって高温で堆積されてもよく、また、例えばPECVDによって低温で堆積されてもよい。いくつかの実施形態においては、誘電体44の厚さは100Å〜1μmでもよい。例えば、熱酸化物は、800℃〜1200℃、O2及び/又はH2O気体雰囲気においてシリコンを加熱することで成長させてもよい。PECVD酸化物は、150℃〜400℃、シラン及びN2O若しくはO2雰囲気、又はオルトケイ酸テトラエチル及びN2O若しくはO2雰囲気において堆積されてもよい。CVD酸化物は、300℃〜900℃、シラン及びN2O若しくはO2雰囲気、又はオルトケイ酸テトラエチル及びN2O若しくはO2雰囲気において堆積されてもよい。
複数のデバイス33のウェハーは、例えば図3、4、及び5に示される接合構造の一つによって複数の支持基板34のウェハーに接合される。接合は、いくつかの実施形態のいては50℃〜500℃で行われてもよく、いくつかの実施形態においては100℃〜250℃で行われてもよい。接合は、いくつかの実施形態においては5MPa未満の圧縮圧力下において行われてもよい。いくつかの実施形態においては、複数の支持基板34のウェハーへの接合後、成長基板10を、例えばエッチング又はレーザーリフトオフによってデバイス33から除去してもよい。成長基板10が除去されるいくつかの実施形態においては、デバイスは成長基板無しでは機械的に自身を支えること(自立)ができないほどに薄いため、支持基板34はデバイス33に機械的支持を提供する。例えば、基板が除かれた図2のデバイスの総厚は、いくつかの実施形態では7μm以下で、いくつかの実施形態では25μm以下である。成長基板10を除去することによって露出される半導体材料は、例えば光抽出を向上させるために、光電気化学エッチング等の任意の適切な処理によってパターニング又は粗面化されてもよい。いくつかの実施形態においては、成長基板10は最終デバイスの一部に残る。いくつかの実施形態においては、成長基板は例えば鋸引き(ソーイング)又はエッチング等によって成形されてもよい。デバイス33への接合の前後で、支持基板34のボディ35は、いくつかの実施形態においては厚さ50μm〜250μmまで薄くされてもよく、いくつかの実施形態においては厚さ80μm〜120μmに薄くされてもよい。減肉は、例えば化学機械研磨、又はグラインディング及びポリッシングによって行われてもよい。
接合後、図6、7、及び8に示されるように、支持基板にはビアが形成され、接合された構造体はさらに処理を受ける。図6は、図3のデバイスに形成されたビアを示す。図7及び8は、図4のデバイス上に形成されたビア並びに金属及び誘電層を示す。図6、7、及び8の処理は、図3、4、及び5のいずれのデバイスに実施されてもよい。
図6に示すように、ビア48は、支持基板34のボディ35を貫通するようエッチングされる。二つのビアが図示されており、一方はn型領域12に電気的に接続された金属を露出するもので、他方はp型領域16に電気的に接続された金属を露出させるものである。図6に示す(図3の接合を含む)デバイスにおいては、金属層38を露出させるよう、ビア48はボディ35及び任意の誘電体36を貫通してエッチングされる。図4及び5に示すデバイスにおいては、p型金属32及びn型金属26を露出させるよう、ビアは接合層42、44及び46を貫通してエッチングされる。ビア48は、例えば深堀RIE、RIE、湿式化学エッチング、又は他の任意の適切なエッチング技術によってエッチングされてもよい。支持基板34がSiである実施形態における適切なエッチングガスは、例えばSF6を含み、エッチングは、一般にボッシュプロセスと呼ばれる処理によって、例えばオクタフルオロシクロブタンを用いて化学的不活性パッシベーション層をSi側壁上に堆積させながら時間多重で実施してもよい。支持基板34がGaAsである実施形態の適切なエッチングガスは、例えばCl2、HBr、又はCl2及びHBrの混合気体を含む。支持基板34がGeである実施形態の適切なエッチングガスは、例えばCl2、SCl4、又はCl2及びSCl4の混合気体を含む。支持基板34がGaAs又はGeである実施形態のエッチングも、側壁に化学的不活性パッシベーション層を堆積させつつ時間多重で実施してもよい。ビア48の側壁はボディ35に対して垂直でもよく、図6に示すように角度がつけられていてもよい。
図7に示すように、その後ボディ35の表面上及びビア48の内部に誘電体50が堆積される。誘電体50は、例えば低温でPECVDによって堆積されたケイ素酸化物、ケイ素窒化物、又はケイ素酸窒化物等でもよい。例えば、PECVD酸化物は、シラン及びN2O若しくはO2、又はオルトケイ酸テトラエチル及びN2O若しくはO2雰囲気において、150℃〜400℃で堆積されてもよい。誘電体50の厚さは、いくつかの実施形態では100Å〜2μmでもよい。その後、金属層32及び26を露出するために、誘電体50はビア48の頂部においてパターニングされる。
金属層が堆積され、p型コンタクト及びn型コンタクトに電気的接続部52及び54を形成するようパターニングされる。電気接続部52及び54は、例えばスパッタリング、メッキ、又はスパッタリング及びメッキの組み合わせによって堆積されたCu等でもよい。電気的接続部52及び54の厚さは、いくつかの実施形態においては1μm〜20μmでもよく、いくつかの実施形態においては6μm〜10μmでもよい。図7の断面図においては、電気的接続部52及び54は完全にはビア48を充填しない。いくつかの実施形態においては、ビア48の誘電体50によって占有されていない部分は、電気的接続部52及び54によって完全に充填されていてもよい。電気的接続部52及び54を形成する金属層は、例えばTi、TiW、Cu、Ni、及びAuを含む複数層金属スタックでもよく、スパッタリング、又はスパッタリング及びメッキの組み合わせによって堆積されてもよい。
図8に示すように、電気的接続部52及び54を電気的に絶縁及び/又は保護するために、誘電体55が堆積されパターニングされる。誘電体55は、例えば一つ若しくは複数のベンゾシクロブテン系ポリマー又は一つ若しくは複数のポリイミド系ポリマーでもよい。ビア48が電気的接続部52及び54を形成する金属層によって完全には充填されていない実施形態においては、誘電体55はビア48をほとんど又は完全に充填してもよいし、ビア48は充填されなくてもよい。
その後、任意ではんだ接続部56及び58を形成するために追加金属層が堆積される。追加金属層は、電気接続部52及び54とインターコネクト60及び62(いくつかの実施形態でははんだバンプ)とを接続するのに適した任意の金属であり得る。はんだ接続部56及び58の適切な例は、第一のスパッタリングNiV層又はメッキNi層及び第二のスパッタリング又はメッキAu薄層、第一のスパッタリングTiW層、第二のスパッタリングNiV層又はメッキNi層、及び第三のスパッタリング又はメッキAu薄層、又は第一のスパッタリング又はメッキTiW層、第二のメッキCu層、及び第三のスパッタリング又はメッキAu層を含む。はんだ接続部56及び58の総厚は、いくつかの実施形態では1μm〜15μmでもよい。
いくつかの実施形態においては、発光層14上、発光層から出射される光の経路内に、波長変換層64が配置される。波長変換層64は、デバイスから間を空けて離されていてもよく、成長基板10が除去されている場合にはn型領域12に取り付けられてもよく、成長基板10が存在する場合には成長基板10に取り付けられてもよい。波長変換層は、発光層から出射された光を吸収し、他の波長の光を出射するよう構成された一つ又は複数の波長変換材料を含む。発光層によって出射され、波長変換層に入射される光の全て又は一部のみが波長変換材料によって変換されてもよい。発光層によって出射された無変換の光が最終的な光のスペクトルの一部でもよいが、そうでなくともよい。一般的な組み合わせの例としては、青色LEDと黄色発光波長変換材料、青色LEDと緑色及び赤色発光波長変換材料、紫外線LEDと青色及び黄色発光波長変換材料、及び紫外線LEDと青色、緑色、及び赤色発光波長変換材料が含まれる。デバイスから出射される光のスペクトルを適合させるために、他の色の光を発する波長変換材料を追加してもよい。
波長変換層64は、例えばラミネーションによってウェハー上に堆積された、シリコーンマトリックス内に蛍光体粒子を含む層でもよい。波長変換層の厚さは、いくつかの実施形態では10μm〜100μmでもよく、いくつかの実施形態では15μm〜50μmでもよく、いくつかの実施形態では18μm〜30μmでもよい。波長変換層64は、例えばスプレーコーティング、電気泳動、オーバーモールド成形、ステンシル法、スクリーン若しくはインクジェット印刷、沈殿、蒸着、スパッタリング、又は他の任意の適切な技術によってデバイス上に堆積された有機又は無機封入剤内の粉末状蛍光体又は量子ドットでもよい。波長変換層64は、例えば事前に形成された、焼結による固体セラミック蛍光体、又はガラス系蛍光体等の自立層でもよい。このような自立層は、接着剤を用いずにデバイスに直接接合してもよいし、シリコーン接着剤等の接着剤によって接合してもよい。いくつかの実施形態においては、波長変換層64は、n型領域12に直接堆積又は接合される高屈折率スペーサ材料、及びスペーサ材料上に堆積される蛍光体層を含む複数層構造体でもよい。適切な蛍光体の例としては、ドープ・イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体、窒化物系蛍光体、及び任意の他の適切な蛍光体が含まれる。
いくつかの実施形態においては、波長変換層64がデバイス内における唯一の波長変換材料である。いくつかの実施形態においては、波長変換層64は、白色光又は他の単色光をつくり出すために他の波長変換要素、例えば他の蛍光体、量子ドット、半導体波長変換要素、又は染料と組み合わされてもよい。
いくつかの実施形態においては、接続部56及び58上に、図8の構造体をプリント基板等の他の構造体に取り付けるのに適した任意のインターコネクト60及び62を形成してもよい。インターコネクト60及び62はしばしばはんだバンプであるが、任意の適切なインターコネクトを使用することができる。インターコネクト60及び62は、例えばスズ、銀、及び銅の合金(SACはんだ)、又は金及びスズの合金でもよい。はんだは任意の適切な技術、例えばメッキでつけることができる。メッキ後、はんだバンプ60及び62の構造及び微細構造を平滑化するために、構造体をリフローしてもよい。
その後、複数の支持基板34に接合される複数のデバイス33のウェハーをダイシングして個々のLEDチップすることができる。デバイス33と支持基板34とは一緒に切断されるので、図3、4、5、6、7、及び8に示されるように、支持基板はデバイスより幅広ではない。シンギュレーションは、例えば従来の鋸引き、193nm、248nm、又は355nmの光を用いたレーザーアブレーション、又はウォータージェット切断によって実施されてもよい。シンギュレーションは、スクライビングと機械的破壊(ブレーキング)との組み合わせによって実施されてもよく、スクライビングは、例えば従来の鋸引き、193nm、248nm、又は355nmの光を用いたレーザーアブレーション、又はウォータージェット切断でもよい。
上記複数のデバイスは複数の支持基板にウェハースケールで接合されるので、本発明の実施形態は、デバイスがダイ毎に支持基板に接続される従来の方式に対して、効率性及びコスト削減を提供することができる。例えば、効率性は、成長基板の除去、成長基板除去後の半導体表面の粗面化、及び波長変換層の形成を含む、従来のLEDにおいては通常パッケージレベルで実施される多数の処理工程を、ウェハーレベルで実施可能であることに起因し得る。
従来の半導体垂直統合方式においては、統合されるデバイスは多くの場合、名目上は同じ材料、又は類似した熱膨張係数(CTE)を有する材料である。したがって、構造体のウェハー接合は高温で実施することができる。サファイア及びウェハー上に成長されたIII族窒化物デバイスがシリコン支持基板に接合される場合、サファイアのCTE及びシリコンのCTEは、高温でのウェハーボンディングによって大きなストレスが接合された構造体内に閉じ込められるのに十分なほど異なり、これは次の処理における接合体の反り又は破壊につながる。上記のいくつかの実施形態においては、デバイスは支持基板に低温で接合されるため、閉じ込められるストレスが最小になり、降伏が改善される。例えば、接合はいくつかの実施形態では300℃未満で実施され、いくつかの実施形態では230℃〜275℃で、またいくつかの実施形態ではそれ未満の温度で実施される。シリコーン系接合層を用いるいくつかの実施形態においては、接合は150℃未満で実施されてもよい。
いくつかの実施形態においては、接合の際には支持基板ウェハーは何も機構(フィーチャー)を有さないので、細かな位置合わせ(アラインメント)をすることなくデバイスウェハーを支持基板ウェハーに接合することができる。デバイスウェハー及び支持基板ウェハーは、例えば目視によって大まかに位置合わせするたけでよく、両ウェハー上のパターニングされた機構を精密に位置合わせする必要はない。接合後、ビアのエッチングマスクをLEDメタライゼーションに位置合わせする必要があり、これはIRアラインメント(接合されたウェハーを透視する方法)、又は裏面アラインメント(サファイア等の透明成長基板を通して見えるLEDパターンを見ながら支持基板ウェハー側のマスクを位置合わせする方法)によって実施することができる。
本発明を詳細に説明してきたが、本開示に基づき、本明細書に記載の発明思想の趣旨から逸脱することなく本発明を変更し得ることは、当業者によって理解されるであろう。したがって、本発明の範囲は図示又は記載された特定の実施形態に限定されるべきではない。