JP2017111732A - 車両制御装置 - Google Patents

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彩香 小林
健太郎 脇田
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Abstract

【課題】自車が走行する車線の隣の車線を走行する他車に応じて適正な車間距離を確保するように仮想境界線の設定位置を変更する車両制御装置を提供する。【解決手段】車両制御装置1は、境界線検出部11と他車両検出部12と他車情報取得部13と接近警報部14と設定部16逸脱抑制部17とを備える。接近警報部14の検出範囲内に他車を検出すると、設定部16は、第1の位置に設定された仮想境界線を、他車の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報及び自車の車速に基づいて、第1の位置よりも第1の車線の中央側に位置する第2の位置に設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両が方向指示器を使用せずに走行中の車線から逸れようとする場合に運転者に対して抑制手段を作動させる車両制御装置に関する。
自動車の運転支援装置として車線逸脱抑制装置がある。車線逸脱抑制装置は、自動車が走行車線から逸脱しそうになるのを防止すべく警報を発する。特許文献1に記載された車線逸脱抑制装置によれば、自車両の横加速度を検出し、走行中の車線から逸脱する危険があると判定された場合には、警報手段によって警報音を発生させるとともに、制動力制御アクチュエータによって車線逸脱を防止する方向のヨーモーメントが車両に作用するように車輪に制動力を付加する。この車線逸脱抑制装置では、車両が高速でカーブを走行する場合、所定値以上の横加速度を検知すると、車線逸脱判定の感度を低下させるように制御する。それにより、カーブを高速で走行している場合に車両がカーブの外側の白線に多少接近しても警報が鳴るなどの車線逸脱抑制処理が行われないようにして、運転者に煩わしさを感じさせないようにする。
特開2001−176000号公報
ところで、車両制御装置は、運転者が方向指示器を操作せずに車線変更をしようとした場合や、意図していないふらつきで走行中の車線から外れそうになった場合に警報を発する。そして、運転者が意図して車線を変更する場合、すなわち方向指示器を操作して車線変更をする場合には、車両制御装置の機能を解除するように構成されている。
また、運転支援装置として、後方から接近してくる他の車両がある場合にこの他車を検知する追越車接近警報装置と、運転者の死角となりやすい後側方の範囲に他の車両が並走している場合にこの他車を検知する後側方死角警報装置がある。これらの装置は、後方から接近する他車あるいは死角を並走する他車に気付かずに運転者が車線を変更しようとする場合、すなわち方向指示器を操作した場合に警報を発する。つまり、追越者接近警報装置と後側方死角警報装置は、自車が走行する車線の隣の車線を走行する他車が接近する度に不必要に警報が作動しないように方向指示器に連動するように構成されている。
このとき、車両が高速自動車道路等を走行中であり、走行速度が速い場合、単位時間当たりの移動距離が大きいので、警報が遅れると事故につながる可能性がある。また、自車の走行速度(絶対速度)が大きい場合、並走している他車との相対速度が小さくても十分な車間距離を確保しないと不安である。さらに、周囲の視界が悪かったり他車の方が自車よりも大きかったりするとなおさら不安である。したがって、他車が接近する前に少しでも早く警報を報知することが重要である。
そこで、本発明は、自車が走行する車線の隣の車線を走行する他車に応じて適正な車間距離を確保するように仮想境界線の設定位置を変更する車両制御装置を提供する。
本発明に係る一実施形態の車両制御装置は、境界線検出部と他車両検出部と他車情報取得部と接近警報部と逸脱抑制部と設定部とを備える。境界線検出部は、自車が走行する第1の車線とこの第1の車線に隣接する第2の車線との間の車線境界線の位置を検出する。他車両検出部は、第2の車線を走行する他車を検出する。他車情報取得部は、他車両検出部によって検出された他車の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を取得する。接近警報部は、自車から所定の検出距離の検出範囲内に他車が在ることを検出している場合に接近警報を出力する。逸脱抑制部は、車線境界線に対応して設定される仮想境界線に自車が接しかつ第2の車線側へ移動したことを検出すると逸脱抑制手段を作動させる。設定部は、接近警報部が接近警報を出力しない場合に車線境界線から第1の車線の中央側に位置する第1の位置に仮想境界線を設定し、接近警報部が接近警報を出力する場合に他車の情報及び自車の車速を基に、第1の位置よりも第1の車線の中央側に位置する第2の位置に仮想境界線を設定する。
このとき、設定部は、自車の車速と他車の車速の差の大きさに応じて第2の位置を第1の車線の中央側へ近づけて設定する。または、設定部は、他車の重量の大きさに応じて第2の位置を第1の車線の中央側へ近づけて設定する。
また、接近警報部は、自車の車速よりも他車の車速の方が速い場合に検出距離を大きくし、自車の車速よりも他車の車速の方が遅い場合に検出距離を小さくする。または、接近警報部は、自車の重量よりも他車の重量の方が大きい場合に検出距離を大きくする。逸脱抑制部に作動される逸脱抑制手段は、自車内に表示する警告灯と、自車内に出力される警告音と、ステアリングに出力される操舵反力との少なくとも一つを含む。また、接近警報部は、接近警報を自車の運転者に報知する表示器を含む。
自車が第1の車線内を走行しているときに接近警報部が他車を検出したことによって仮想境界線を跨いだ状態になった場合、接近警報部は表示器を点灯させるとともに、逸脱抑制部は警告灯を点灯させ自車が第2の車線側へさらに移動した場合に警告灯を除く逸脱抑制手段を作動させる。
また、自車がステアリングに操舵反力を発生させるアシスト装置をさらに備えており、自車が第1の車線内を走行しているときに接近警報部が他車を検出したことによって仮想境界線を跨いだ状態になった場合、接近警報部は表示器を点灯させ、逸脱抑制部は警告灯を点灯させるとともにアシスト装置によってステアリングの舵角を変化させて少なくとも仮想境界線から離れる位置まで自車を第1の車線の中央側へ誘導する。
自車の前方に向けて車体に設置されて少なくとも車線境界線を画角に含む第1のカメラを自車が備える場合、境界線検出部は、第1のカメラで取得される映像を基に車線境界線の位置を検出する。自車の後方に向けて車体に設置されて少なくとも自車の側方よりも後方の第2の車線を画角に含む第2のカメラを自車が備える場合、他車両検出部は、第2のカメラで取得される映像を基に他車を検出するとともに、他車情報取得部は、第2のカメラで取得される映像を基に他車の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を取得する。
また、自車の側方よりも後方の第2の車線を観測範囲に設定されたレーダを自車が備える場合、他車両検出部は、レーダで取得されたデータを基に他車を検出するとともに、他車情報取得部は、レーダで取得されたデータを基に他車の情報を取得する。
全地球測位システムの電波情報を受信するアンテナと、電波情報から自車の走行位置を算出する測位装置と、車外から提供される運転情報を取得する通信機と、を自車が備える場合、境界線検出部は、測位装置で算出された走行位置に基づき通信機を介して車線境界線の位置情報を取得し、他車両検出部は、自車の走行位置を基に通信機を介して他車の走行位置を取得し、他車情報取得部は、自車の後方の第2の車線を走行する他車の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を取得する。
本発明に係る一実施形態の車両制御装置によれば、他車両検出部によって第2の車線を走行する他車を検出した場合、検出した他車の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を他車情報取得部で取得する。所定の検出距離に設定された検出範囲内に他車が在ることを接近警報部が検出すると接近警報を出力し、設定部は、第1の位置に設定していた仮想境界線を第2の位置に設定する。この第2の位置は、第1の位置よりも第1の車線の中央側に位置しており他車の情報を基に設定される。第2の車線に他車が在る場合には他車が居ない場合に比べて第1の車線の中央に近い位置に仮想境界線が設定される。逸脱抑制部は、自車がこの仮想境界線に接しかつ第2の車線側へ移動することを検出すると逸脱抑制手段を作動させる。
したがって、この車両制御装置を搭載する自車は、接近警報が出力されたのち逸脱抑制手段が作動しない位置を走行することによって、他車に追い越される場合に側方に離れた安全距離を確保することができる。また、他車を追い越す場合であっても、追い越した他車が後方へ十分に離れるまで側方に離れた安全距離を確保できる。さらに、他車が対向車として接近する場合にも、逸脱抑制手段が作動しない位置を走行することで、側方に離れた安全距離を確保できる。
自車の車速と他車の車速の差の大きさに応じて設定部が第2の位置を第1の車線の中央側へ近づけて設定することとした上記発明に係る車両制御装置によれば、速度差が大きいほど第2の位置に設定される仮想境界線が第1の車線の中央寄りに設定されるので、他車に追い越される場合及び他車を追い越す場合、さらには他車が対向車である場合のいずれにおいても他車との間に十分な安全距離を確保できる。
また、他車の重量の大きさに応じて設定部が第2の位置を第1の車線の中央側へ近づけて設定することとした上記発明に係る車両制御装置によれば、他車の重量が大きいほど第2の位置に設定される仮想境界線が第1の車線の中央寄りに設定されるので、追い越される場合及び追い越す場合、さらには他車が対向車である場合のいずれにおいても他車との間に安全距離を確保できる。
自車の車速よりも他車の車速の方が速い場合に接近警報部が検出距離を大きくし、自車の車速よりも他車の車速の方が遅い場合に接近警報部が検出距離を小さくすることとした上記発明に係る車両制御装置によれば、後方から接近してくる他車及び追い越した他車、さらには前方から接近してくる対向車の他車との車間距離を適正にとることができる。
自車の重量よりも他車の重量の方が大きい場合に接近警報部が検出距離を大きくすることとした上記発明に係る車両制御装置によれば、他車の制動距離を考慮した上での他車との安全距離を確保することができる。
逸脱抑制部が出力する逸脱抑制手段が自車内に表示される警告灯と自車内に出力される警告音とステアリングに出力される操舵反力との少なくとも一つを含むこととした上記発明に係る車両制御装置によれば、運転者の視覚、聴覚、触覚のいずれかに訴えることで、自車が第2の車線に接近しすぎていることを運転者に確実に報知することができる。
さらに、接近警報を自車の運転者に報知する表示器を接近警報部が含むこととした上記発明の車両制御装置によれば、自車が仮想境界線に接していない状態でも表示器によって運転者が早い段階で他車の存在を知ることで、安全に運転することができる。
自車が第1の車線内を走行しているときに接近警報部が他車を検出したことによって仮想境界線を跨いだ状態になった場合、接近警報部が表示器を点灯させるとともに、逸脱抑制部が警告灯を点灯させ、自車が第2の車線側へさらに移動した場合に逸脱抑制部が警告灯を除く逸脱抑制手段を作動させることとした上記発明に係る車両制御装置によれば、他車を検出範囲内に検出した時に自車が仮想境界線を跨いだ状態になったとしても表示器と警告灯が点灯されるだけで自車がそれ以上第2の車線に近づかない限り警告灯以外の逸脱抑制手段が作動しない。したがって、他車を検出すると同時に警報音や操舵反力など逸脱抑制手段が作動されないので、運転者が落ち着いて対応することができる。このとき、ステアリングに操舵反力を発生させるアシスト装置を自車がさらに備えている場合には、自車がさらに第2の車線側へ移動する方向へステアリングを回動させることを、逸脱抑制部がアシスト装置を介して制限することで、後方から他車が接近してくる場合及び後方に追い越した他車が居る場合、さらには前方から対向車の他車が接近してくる場合のいずれにおいても、誤って他車に接近することを抑制できる。
または、ステアリングに操舵反力を発生させるアシスト装置を自車がさらに備えており、自車が第1の車線を走行しているときに接近警報部が他車を検出したことによって仮想境界線を跨いだ状態になった場合に接近警報部が表示器を点灯させ、逸脱抑制部が警告灯を点灯させるとともにアシスト装置を介してステアリングの舵角を変化させて自車を少なくとも仮想境界線から離れる位置まで第1の車線の中央側へ誘導するようにした上記発明に係る車両制御装置によれば、検出範囲に他車を検出した時に自車が仮想境界線を跨いだ状態となっても表示器と警告灯が点灯されるだけで、他車から離れる方向へ自車を誘導する。逸脱抑制手段として警告音が発報されたりステアリングに操舵反力を発生させたりすることなく、表示器と警告灯が点灯されアシスト装置によって安全な位置まで自車が誘導されるので、運転者は安心して運転することができる。
自車の前方に向けて車体に設置され少なくとも車線境界線を画角に含む第1のカメラを自車が備える場合、第1のカメラで取得される映像を基に境界線検出部が車線境界線の位置を検出することとした上記発明に係る車両制御装置によれば、特別な装置を必要としないので、導入が容易である。また、この第1のカメラは、前方から第2の車線を対向車として接近してくる他車を検出し、その車速及び重量の少なくとも一方の情報を取得するためにも利用されることで、装置構成を簡略化することができる。
自車の後方に向けて車体に設置されて少なくとも自車の側方よりも後方の第2の車線を画角に含む第2のカメラを自車が備える場合、第2のカメラで取得される映像を基に、他車両検出部が他車を検出するとともに他車の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を他車情報取得部が取得することとした上記発明に係る車両制御装置、または、自車の側方よりも後方の第2の車線を観測範囲に設定されたレーダを自車が備える場合、レーダで取得されたデータを基に他車両検出部が他車を検出するとともにレーダで取得されたデータを基に検出した他車の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を他車情報取得部が取得することとした上記発明の車両制御装置によれば、他車の検出とその他車の車速及び重量の少なくとも一方の情報の取得を同じ装置で行えるので、装置構成を簡略にすることができる。また、これらを併用することで、検出精度が高まる。
全地球測位システムの電波情報を受信するアンテナと、電波情報から自車の走行位置を算出する測位装置と、車外から提供される運転情報を取得する通信機とを自車が備える場合、測位装置で算出された走行位置に基づき通信機を介して車線境界線の位置情報を境界線検出部が取得し、走行位置に基づいて通信機を介して他車の走行位置とともに他車の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を他車情報検出部が取得することした上記発明に係る車両制御装置によれば、カーブや坂道の始終端、夜間、天候などによってカメラやレーダで前方及び後方を走行する他車を検出及び計測しにくい場合でも、自車の位置に基づいて前方及び後方を走行する他車の正確な位置情報、及び、車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を、通信機を介して得ることができる。また、前方及び後方を走行する他車が複数台ある場合でも、自車に最も近い他車の後(向こう側)に隠れている他車の情報も得ることができる。なお、通信機によって情報を取得する相手は、車両通行帯に沿って設置される基地局でもよいし、対象となる他車と直接通信する車車間通信であってもよい。
本発明に係る第1の実施形態の車両制御装置のブロック図。 図1の車両制御装置で他車が検出されない場合に実行される制御処理部分のフローチャート。 図1の車両制御装置で他車を検出した場合に実行される制御処理部分のフローチャート。 図1の車両制御装置を装備する自車が車両通行帯を走行する状態を模式的に示す平面図。 図3の自車が第1の車線を走行し、他車が第2の車線を走行する状態を模式的に示す平面図であって、(A)は自車とほぼ同じ大きさの他車に追い越される場合、(B)は自車よりも大きい他車に追い越される場合をそれぞれ示す。 図3の自車が第1の車線を走行し、他車が第2の車線を走行する状態を模式的に示す平面図であって、(A)は自車とほぼ同じ大きさの他車を追い越す場合、(B)は自車よりも大きい他車を追い越す場合をそれぞれ示す。 本発明に係る第2の実施形態の車両制御装置のブロック図。 図6の車両制御装置で他車が検出されない場合に実行される制御処理部分のフローチャート。 図6の車両制御装置で他車を検出した場合に実行される制御処理部分のフローチャート。 図6の車両制御装置を搭載する自車が第1の車線を走行し、他車が第2の車線を走行する状態を模式的に示す平面図であって、(A)は他車に追い越されるときに自車が仮想境界線に接触している状態、(B)はアシスト装置によって自車が第1の車線中央側へ誘導された状態、(C)は自車よりも大きい他車に追い越されるときに自車が仮想境界線に接触している状態、(D)はアシスト装置によって自車が第1の車線中央側へ誘導された状態をそれぞれ示す。 本発明に係る第3の実施形態の車両制御装置のブロック図。 図9の車両制御装置を搭載する自車が片側2車線の車両通行帯の第1の車線を走行し、図9の車両制御装置を搭載する他車が後方の第2の車線を走行する状態を模式的に示す斜視図。
本発明に係る第1の実施形態の車両制御装置1について、当該装置を搭載した車両(自車100)を例に、図1から図5を参照して説明する。本明細書では、自車100の進行方向を基準に運転者から見て「右」と「左」を定義する。また、車両通行帯Lが日本の道路交通法に基づく左側通行である場合を前提に説明をする。このとき、図3に示すように車両通行帯Lは、少なくとも片側2車線である場合を想定する。自車100が走行する車線を第1の車線L1とし、この第1の車線L1に平行して設けられて自車100と同方向に他車200が走行する車線を第2の車線L2とする。図4の(A)及び(B)に示すように自車100が左側の車線を走行している場合、左側の車線を第1の車線L1と呼び、右側の車線を第2の車線L2と呼ぶ。これに対して図5の(A)及び(B)に示すように自車100が右側の車線を走行している場合、左側の車線を第2の車線L2と呼び、右側の車線を第1の車線L1と呼ぶ。なお、図3において、第2の車線L2は、自車100と反対方向に他車200が走行する対向車線であってもよく、その場合においても、車両制御装置1は、同様に機能する。
車両制御装置1は、運転者の意思に反して自車100が走行する車線(第1の車線L1)から逸れることを防止するために運転者に逸脱警報を発報するなど、逸脱抑制手段を作動させるための装置である。この車両制御装置1は、自車100が走行する第1の車線L1とその隣を同方向に他車200が走行する第2の車線L2との間の車線境界線LBの位置を検出し、自車100がこの車線境界線LBを越えて第2の車線L2へはみ出ることに対して逸脱警報を発する。そして、第2の車線L2を後方から接近する他車200がある場合、接近する他車200の車速及び重量の少なくとも一方の情報を基に逸脱抑制手段を作動させる条件すなわち作動させるタイミングを変更する。
第1の実施形態の車両制御装置1は、図1のブロック図に示すように、境界線検出部11と、他車両検出部12と、他車情報取得部13と、接近警報部14と、設定部16と、逸脱抑制部17とを含む。すなわち、この車両制御装置1は、従来の車線逸脱警報(Lane Departure Warning:LDW)を構成する部分に加え、追越車接近警報(車線変更アシスト(Lane Change Assist:LCA))又は後側方死角警報(Blind Spot Warning:BSW)を構成する部分から得られる情報を利用している。車線逸脱警報LDW、追越車接近警報LCA又は後方死角警報BSWは、運転支援装置の一部として自車100の電子制御ユニットECUに接続され統合制御されている。また、自車100が運転者の意思によって第1の車線L1をそれようとしている場合、すなわち方向指示器(52,53)を操作して車線を変更するような場合には、この車両制御装置1の機能を一時的に解除するために、方向指示器が作動していることを示す信号を出力する報知部15を備えている。
図1に示すブロック図は、自車100に搭載されて第1の実施形態の車両制御装置1に連携する他の構成を車両制御装置1とともに示す。図1によれば、自車100には、第1のカメラ(前方カメラ)21と、第2のカメラ(右後側方カメラ及び左後側方カメラ)22,23と、レーダ(右後方ミリ波レーダ及び左後方ミリ波レーダ)24,25と、接近警報を出力する表示器であるLCAインジケータ31と、逸脱抑制手段として逸脱警報を視覚的に出力する警告灯であるLDWインジケータ41と、逸脱抑制手段として逸脱警報を聴覚的に警告音にして出力するスピーカ(ブザー)42と、逸脱抑制手段として逸脱警報を触覚的に振動として出力する振動発生機43と、自車100の車速を検出する車速センサ51と、方向指示レバー52と、方向指示灯53と、舵角検知センサ54とを少なくとも備えている。また、図3は、自車100が片側2車線の車両通行帯Lの左側車線を走行している状態を模式的に示す平面図であって、第1のカメラ21の撮影範囲21Aと、第2のカメラ22,23の撮影範囲22A,23Aと、レーダ24,25の観測範囲24A,25Aと、接近警報部14によって設定される検出範囲14R,14Lと、設定部16によって設定される第1の位置161及び第2の位置162とを模式的に示す。
境界線検出部11は、第1の車線L1と第2の車線L2との間の車線境界線LBの位置を検出する。本実施形態では、図1及び図3に示すように車線境界線LBを検出する手段として第1のカメラ(前方カメラ)21を自車100が備えている。第1のカメラ21は、図3に示すように自車100の前方に向けて車体に設置されており、少なくとも車線境界線LBを画角に含むように撮影範囲21Aが設定されている。本実施形態では、車線境界線LBをなるべく高い位置から撮影できるように、第1のカメラ21は、バックミラーとフロントガラスの間に設置されている。また、自車100が右側の車線及び左側の車線のどちらを走行してもよいように左右均等に撮影する。境界線検出部11は、第1のカメラ21で取得(撮影)される映像を基に車線境界線LBの位置を画像解析によって検出する。
他車両検出部12は、第2の車線L2を走行する他車200を検出する。本実施形態では、自車100の前方から接近する他車200を検出する手段として第1のカメラ(前方カメラ)21を、自車100の側方よりも後方の他車200を検出する手段として第2のカメラ(右後側方カメラ及び左後側方カメラ)22,23を、自車100が備えている。なお、自車100の前方から接近する他車200には、自車100と同方向に第2の車線L2を走行する他車200と、自車100と反対方向に対向車線である第2の車線L2を走行する対向車としての他車200とが含まれる。第2のカメラ22,23は、自車100の後方に向けて車体に設置され、本実施形態では図3に示すように右側及び左側のドアミラー101,102にそれぞれ内蔵されている。第2のカメラ22,23の撮影範囲22A,23Aは、図3に示されるように、右後方の死角及び左後方の死角から第2の車線L2がそれぞれの画角に入るように設置されており、撮影条件の良い場合には数百メートル先までの範囲を撮影できる。他車両検出部12は、第2のカメラ22,23で取得された映像の中から画像解析によって第2の車線L2を走行する車両(他車200)を抽出する。
さらに本実施形態では、図1及び図3に示すように後方の他車200を検出する手段としてレーダ24,25を自車100が備えている。本実施形態ではレーダ24,25としてミリ波レーダを採用しており、車体のリアバンパ103の右端部および左端部に右後方ミリ波レーダ(24)及び左後方ミリ波レーダ(25)を各々内蔵する。これらのレーダ24,25は、自車100の側方よりも後方の第2の車線L2を観測範囲24A,25Aに設定されている。レーダ24,25を採用することで、自車100と他車200の相対速度及び車間距離、自車100に対して他車200が位置する方位を正確に検出できる。ミリ波レーダの代わりに赤外線レーダや超音波レーダ、レーザーレーダでもよい。ミリ波レーダを採用することで、雨や霧などの気象条件や日照条件にあまり作用されることなく他車200を検出できる。
他車情報取得部13は、他車両検出部12が他車200を検出するとその他車200の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を入手する。本実施形態の場合、自車100の車速は、車速センサ51によって計測される。したがって、自車100の側方よりも後方に位置する他車200は、第2のカメラ22,23である右後側方カメラ(22)又は左後側方カメラ(23)で取得された映像を画像解析することによって、自車100に対して他車200が接近又は離間する速度、あるいは背景との比較から他車の速度および自車100との相対速度を計測することができる。また、撮影された映像から他車200の三次元的な大きさを画像解析によって算出し、さらにその大きさから他車200の重量を推測する。また、第2のカメラ22,23が十分な解像度を有している場合、他車200のナンバープレートに記載された種類や用途の分類番号を基に他車200の大きさや重量を推定してもよい。
本実施形態では、さらにレーダ(右後方ミリ波レーダ及び左後方ミリ波レーダ)24,25を備えているので、レーダ24,25の観測範囲24A,25Aに他車200が入れば、これらの計測データを基により正確な他車200の車速を入手する。また、右後方ミリ波レーダ及び左後方ミリ波レーダによって得られる計測データを解析することで他車200の大きさを算出し、さらにその大きさから他車200の重量を推測してもよい。
接近警報部14は、自車100から後方へ検出距離Dに設定される図3に示す検出範囲14R,14L内に他車200があることを検出している場合に接近警報を出力する。本実施形態の場合、接近警報部14は、接近警報を自車100の運転者に報知する表示器を含む。表示器は、右サイドミラー101及び左サイドミラー102のそれぞれに設けられるLCAインジケータ31であって、右後側方カメラ(22)及び右後方ミリ波レーダ(24)で他車200を検出している場合、右サイドミラー101に設けられたLCAインジケータ31を点灯させ、左後側方カメラ(23)及び左後方ミリ波レーダ(25)で他車200を検出している場合、左サイドミラー102に設けられたLCAインジケータ31を点灯させる。
また、接近警報部14は、自車100の車速よりも他車200の車速の方が速い場合、すなわち、他車200に追い越される場合に検出距離Dを後方へ大きくし、自車100の車速よりも他車200の車速の方が遅い場合、すなわち他車200を追い越す場合に検出距離Dを小さくする。後方から接近する他車200が速い場合に検出距離Dを大きくすることで早めに他車200を検出し、運転者に報知する時間を十分に確保する。また、自車100が他車200を追い越す場合に検出距離Dを小さくすることで早めに接近警報を解除し、追い越した他車200の前方に車線変更をしやすくする。さらに、第2の車線L2が対向車線であって、前方から自車100に接近する他車200の相対速度が速い場合には、前方への検出距離を大きくする。
また、接近警報部14は、他車情報取得部13によって得られた他車200の重量が自車100の重量よりも大きい場合、検出距離Dを大きくする。これにより、車両の外形が大きく重量も大きいと推測された他車200が後方から接近してくる場合に、十分な車間距離を確保して接近警報を運転者へ報知できるので、後方から接近してくる他車200の重量が大きく慣性力に伴う制動距離が長い場合に安全距離を十分に確保できる。同様に、第2の車線L2が対向車線である場合に、第2の車線L2を前方から接近してくる他車200の外形が大きく重量も大きいと推測されると、接近警報部14は、前方への検出距離を大きくする。
報知部15は、自車100が第1の車線L1から第2の車線L2へ移動することを他車200に報知する方向指示器(方向指示レバー52及び方向指示灯53)が作動していることを示す信号を出力する。図1に示すように、報知部15は、方向指示器の方向指示レバー52や方向指示灯53に連動している。方向指示器が作動していること、すなわち運転者が自らの意志によって方向指示レバー52を操作し、自車100が走行している第1の車線L1から自車100を逸脱(車線変更)させようとしていることが、報知部15の信号から判断できる。報知部15が信号を出力している場合、運転者の意思で車線変更を行なおうとしているので、車両制御装置1の機能は、解除される。
設定部16は、接近警報部14が接近警報を出力しない場合に車線境界線LBから第1の車線L1の中央側に位置する第1の位置161に仮想境界線LVを設定し、接近警報部14が接近警報を出力する場合に他車200の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報及び自車100の車速を基に第1の位置161よりも第1の車線L1の中央側に位置する第2の位置162に仮想境界線LVを設定する。ここで、第1の位置161は、車線境界線LBの線上である場合も含む。
逸脱抑制部17は、報知部15が信号を出力していない状態で、自車100が車線境界線LBの近傍の仮想境界線LVに移動しようとしていることを検出すると逸脱抑制手段を作動させる。逸脱抑制部17は、報知部15が信号を出力していない状態で、自車100が仮想境界線LVに接した状態から第2の車線L2側へさらに移動したことを検出すると、すなわち、運転者の意思に反して自車100が第1の車線L1から逸れて自車100が仮想境界線LVに接し、かつ第2の車線L2側へ移動したことを検出した場合は、逸脱抑制手段を作動させる。
逸脱抑制部17は、逸脱抑制手段として、運転席の前方で運転者から見えやすい範囲のコンソールパネルに警告灯として設けられるLDWインジケータ41、自車100の車室内に設置されるスピーカ(ブザー)42、及びステアリングに伝達される振動を発生する振動発生機43を含んでいる。逸脱抑制手段が作動されるとは、LDWインジケータ41を点灯させることによって、スピーカ(ブザー)42で警告音を発生させることによって、振動発生機43でステアリングを振動させることによって、それぞれ、自車100が車線境界線LBを越えて第2の車線L2側へはみ出そうとしていることを未然に運転者へ報知することをいう。スピーカ(ブザー)42は、警告音を発生させる代わりに、第2の車線L2に接近しすぎていることや他車200が接近していることを報知する、あるいは第2の車線L2から離れることを促すなど、運転者に対してアナウンスする音声であってもよい。
設定部16は、境界線検出部11と接近警報部14と他車情報取得部13とに連携している。設定部16は、自車100の車速と他車200の車速の差に応じて第1の車線L1の中央側へ近づけて第2の位置162を設定する。すなわち、自車100を追い越す他車200の速度が速ければ速いほど、また、他車200を追い越す自車100の速度が速ければ速いほど、さらに、自車100に前方から第2の車線L2を対向車として接近する他車200との相対速度が速ければ速いほど、第1の位置161よりも第2の位置162を第1の車線L1の中央側へ近づけて設定する。
また、設定部16は、他車200の重量の大きさに応じて第1の車線L1の中央側へ近づけて第2の位置162を設定する。すなわち、自車100を追い越す他車200の重量が大きければ大きいほど、また、自車100が追い越す他車200の重量が大きければ大きいほど、さらに、自車100に前方から第2の車線L2を対向車として接近する他車200の重量が大きければ大きいほど、第2の位置162を第1の位置161よりも第1の車線L1の中央側へ離して設定する。
仮想境界線LVを第2の車線L2から離すことで、自車100が第2の車線L2に接近する早い段階で逸脱抑制手段を作動させることができるため、他車200が自車100を追い越す場合、自車100が他車200を追い越す場合、のみならず、自車100に前方から第2の車線L2を対向車として他車200が接近する場合、のいずれにおいても自車100と他車200の間に十分な距離を確保することができる。
以上のように構成された車両制御装置1は、図2A及び図2Bに示すフローチャートにしたがって制御処理される。以下に、自車100の後方に他車200が居ない場合(図2A及び図3)、自車100が他車200に追い越される場合(図2B及び図4)、自車100が他車200を追い越す場合(図2B及び図5)の3つの状況について、それぞれ説明する。
(後方に他車が居ない場合)
自車100が片側2車線の車両通行帯Lを走行している場合の車両制御装置1の動作について図2A及び図3を参照して説明する。図3において、自車100が走行している左側の車線が第1の車線L1であり、その右側に平行している車線が第2の車線L2となる。自車100が所定の車速以上で安定走行していることをECUが車速センサ51によって検出すると、ECUによってLDW,LCA/BSWが起動され(S1)、自車100の車両制御装置1が機能する。
車両制御装置1が作動すると、図2Aに示すように境界線検出部11は、第1のカメラ21で撮影された映像を基に画像解析することによって車線境界線LBの位置を検出(S2)する。車線境界線LBが検出されると、図3に示すように設定部16は、検出された車線境界線LBの位置を基に、車線境界線LBから第1の車線L1の中央側に位置する第1の位置161に仮想境界線LVを設定(S3)する。なお、仮想境界線LVは、車線境界線LBと実質的に同じ位置であってもよい。仮想境界線LVを設定した第1の位置161は、自車100が走行している間中、第1のカメラ21で取得される映像を基に常に更新される。
また、車両制御装置1は、方向指示器が作動しているか、すなわち方向指示レバー52が操作され報知部15の信号が出力されているか確認(S4)する。方向指示器が作動している場合、つまり運転者の意思によって車線を変更しようとしている場合、車両制御装置1の機能を一時的に解除する(S5)。方向指示器が作動していない場合、他車両検出部12が第2のカメラ22,23が取得する映像を基に後方の第2の車線L2に他車200が検出されたか判断(S6)する。第2のカメラ22,23で撮影される画角内における後方に他車200が居ない場合、すなわち、接近警報部14が接近警報を出力する検出範囲14R,14Lよりもさらに後方にも他車200が居ない場合、車両制御装置1は、第1の位置161に仮想境界線LVを維持した状態で、自車100が仮想境界線LVに接触しているか判断(S7)する。
自車100が仮想境界線LVに接触した場合、逸脱抑制部17が逸脱抑制手段を作動させる。すなわち、逸脱抑制部17がコンソールパネルに設けられたLDWインジケータ41を点灯(S8)させ、スピーカ(ブザー)42から警告音を出力するとともに振動発生機43でステアリングに振動を発生させることで、逸脱警報を運転者に向けて発報(S9)する。そして、仮想境界線LVに接触しなくなるまで、仮想境界線LVに接触しているか判断(S7)する工程に戻る。運転者が逸脱警報に気が付き、仮想境界線LVから離れる回避行動をとることで、仮想境界線LVに接触しなくなると、逸脱抑制部17は、LDWインジケータ41を消灯し、警告音及び振動による逸脱警報を解除(S10)する。なお、最初に仮想境界線LVに接触しているか判断(S7)したときに、仮想境界線LVに自車100が接触していない場合は、LDWインジケータ41を消灯し逸脱警報を解除(S10)する工程はそのまま通過する。その後、再び方向指示器が作動しているか確認(S4)する工程に戻り、方向指示器が作動しておらず、他車200が後方に現れない間は、S4−S6−S7−S10−S4のフローを繰り返す。
(他車に追い越される場合)
次に、自車100が他車200に追い越される場合について図2A,図2B及び図4を参照して説明する。図4は、自車100が左側の車線(第1の車線L1)を走行し、後方から接近する他車200が右側の車線(第2の車線L2)を走行する状態を示し、図4の(A)は他車200が自車100とほぼ同じ大きさ(同じ重量)である場合、図4の(B)は他車200が自車100よりも大きい(重量が大きい)例えばトラックである場合を示す。他車200の車速が自車100の車速よりも速い場合は(B)と同じ状況になる。また、図4(A)中において一番下に図示された他車200は、他車両検出部12によって検出されているが接近警報部14の検出範囲14Rに入っていない状態、下から2番目に図示された他車200は、接近警報部14の検出範囲14Rに入り検出され、それによって仮想境界線LVが第2の位置162に設定された状態、一番上に図示された他車200は、接近警報部14の検出範囲14Rを前方へ通り過ぎ、それによって仮想境界線LVが第1の位置161に設定された状態をそれぞれ示す。
図2Aのフローチャートにおいて、他車両検出部12によって後方に他車200が検出されたか確認(S6)した場合に、他車200が検出されると、図2A中のA部から図2B中のA部に進み、他車情報取得部13によって他車200の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を取得(S11)する。取得された他車200の情報を基に、接近警報部14は、検出範囲14R,14Lを変更(S12)する。具体的には、図4(B)に示すように他車200の重量が大きい場合、又は他車200の車速が速い場合には検出距離Dを後方へ大きくする。他車200の車速が速くかつ重量も大きい場合には、検出距離Dを相乗的に後方へ大きくする。
また、設定部16は、車線境界線LBに対する第2の位置162を第1の位置161よりも第1の車線L1の中央側へ近づけた位置に設定しているが、取得された他車200の情報を基に、この第2の位置162をさらに変更(S13)する。具体的には、自車100の車速と他車200の車速の差に比例して第2の位置162を第1の車線L1の中央側へ近づけて設定する。また、他車200の重量の大きさに比例して第2の位置162を第1の車線L1の中央側へ近づけて設定する。すなわち、自車100と他車200の相対速度が大きい場合又は他車200の重量が大きい場合には、車線境界線LBから大きく離れた位置に、第1の車線L1の中央に近い位置に、第2の位置162を変更する。
次に、他車情報取得部13によって取得された他車200の情報を基に、検出範囲14R,14Lの検出距離D及び第2の位置162が変更された状態で、他車200が検出範囲14R内に検出されるか確認(S14)する。図4の(A)および(B)のように、他車200の情報に基づいて変更された検出距離Dよりも他車200が自車100に対して接近して検出範囲14Rに入ったことが検出されると、接近警報部14は接近警報を出力し、表示器であるLCAインジケータ31を点灯(S15)させる。
設定部16は、第1の位置161に設定されていた仮想境界線LVの位置を第2の位置162に設定(S16)する。第2の位置162は、上述の通り、他車200の車速及び重量の少なくとも一方の情報に基づいて変更されているので、図4(B)のように他車200が大きい(重量が大きい)場合や他車200の車速が速い場合には仮想境界線LVは、第1の車線L1の中央に近い位置に設定される。その後、第2の位置162に設定された仮想境界線LVに自車100が接触しているか判断(S17)される。自車100が仮想境界線LVに接触している場合、逸脱抑制部17が逸脱抑制手段を作動させることになる。
このとき、自車100が車線境界線LBよりも第1の車線L1側すなわち第1の車線L1内を走行している状態であっても、接近警報部14が他車200を検出したことによって仮想境界線LVの位置が第1の位置161から第2の位置162へ設定され、その結果自車100が仮想境界線LVを跨いだ状態になってしまう可能性がある。そこで、図2Bのフローチャートに示すように、S17で自車100が仮想境界線LVに接触していると判断された場合、逸脱抑制部17は、まず警告灯であるLDWインジケータ41を点灯(S18)する。次に、自車100がさらに第2の車線L2側へ接近しているか判断(S19)し、自車100が接近していることが確認された場合には、逸脱抑制部17が逸脱抑制手段としてスピーカ(ブザー)42から逸脱警報となる警告音を発生し、振動発生機43でステアリングや運転席に逸脱警報となる振動を発生させる(S20)。
また、接近警報部14が検出範囲14Rに他車200を検出して接近警報を出力した時すなわちLCAインジケータ31が点灯された時に、仮想境界線LVが第2の位置162に設定されても自車100が仮想境界線LVに接していなかった場合、仮想境界線LVに接触しているか判断(S17)される。自車100が仮想境界線LVに接触したことが確認されると逸脱警報としてLDWインジケータ41を点灯(S18)する。仮想境界線LVに接触していなかった自車100が仮想境界線LVに接触する場合、自車100が第2の車線L2に接近していることを意味する。したがって、その後、自車100が第2の車線L2に接近しているか判断(S19)する場合においても接近していることが確認される。したがって、LDWインジケータ41が点灯(S18)されたのとほぼ同時に警告音及び振動による逸脱警報が発報(S20)される、すなわち逸脱抑制手段が作動されることになる。自車100が第2の車線L2に接近していることを判断(S19)する方法は、第1のカメラ21で取得される映像を基に画像解析によって行われてもよいし、ステアリングに設置される舵角検知センサ54によって行われてもよいし、これらを同時に行ってもよい。
逸脱警報が発報(S20)された後は、運転者によって第2の車線L2から離れる方向に自車100が運転されたことが確認されるまで、すなわち、自車100が仮想境界線LVに接触した状態が解消されるまで、S17−S18−S19−S20−S17のフローを繰り返される。S17において仮想境界線LVから自車100が離れたことが確認されると、逸脱抑制手段である逸脱警報が解除(S21)される。つまり、逸脱警報を視覚的に出力するLDWインジケータ41が消灯され、逸脱警報を聴覚的に出力するスピーカ(ブザー)42の警告音が止まり、逸脱警報を触覚的に出力する振動発生機43の振動が止まる。逸脱警報が解除(S21)されるとS14の前に戻って接近警報部14によって他車200が検出範囲14Rに居るか判断(S14)される。
図4(A)の一番上に図示された他車200で示すように、他車200が自車100の横に並ぶ位置まで来ると他車200が検出範囲14Rから外れる。この結果、第2の車線L2の後方に他車200が居なくなったことを意味するので、接近警報を出力していたLCAインジケータ31もさらに消灯(S22)される。なお、接近警報部14の検出範囲14R内に他車200が検出されたことによって仮想境界線LVが第2の位置162に設定され、自車100が仮想境界線LVを跨いだ状態になってLDWインジケータ41が点灯(S18)された場合でも、S19で第2の車線L2側に接近していないと判断されれば、LDWインジケータ41以外に逸脱警報を発報することなくS14の前に戻り、再び接近警報部14の検出範囲14Rに他車200が居るか判断される。LDWインジケータ41が点灯(S18)された後で、他車200が速度を落として後退するあるいは、自車100が第2の車線L2に接近しない状態を維持したまま他車200が前方へ通り過ぎる等、検出範囲14Rから外れた場合、S22においてLCAインジケータ31とともにLDWインジケータ41も消灯される。そして、他車200が検出範囲14Rからいなくなったので、工程は図2B中のB部から図2A中のB部に進んでS3の前に戻り、設定部16が仮想境界線LVの位置を第2の位置162から第1の位置161に設定を戻す。
S6において他車200が他車両検出部12によって検出された後、接近警報部14で他車200が検出範囲14Rに入ってくるまでは、S3−S4−S6−(A)−S11−S12−S13−S14−S22−(B)−S3のフローを繰り返す。さらに、他車両検出部12によって他車200を検出した後に他車200が自車100よりも遅くなって他車両検出部12でも検出できない程度に後方へ見えなくなった場合、S4−S6−S7−S10−S4のフローを繰り返す。なお、S7−S8−S9−S7を繰り返すフロー、S14−S15−S16−S17−S21−S14を繰り返すフロー、S14−S15−S16−S17−S18−S19−S14を繰り返すフロー、S17−S18−S19−S20−S17を繰り返すフローのいずれにおいても、S4と同様に方向指示器が作動しているか確認するステップを加え、方向指示器が作動した場合は、運転者の意思を優先してS5と同様に本フローを終了して車両制御装置1の機能を一時的に解除してもよい。また、上記のうちS17−S18−S19−S20−S17を繰り返すフローにおいては、後方から他車200が接近しているので、方向指示器が作動された場合でも車両制御装置1の機能を解除しないようにしてもよいし、車両制御装置1の機能を解除して追越車接近警報LCA又は後方死角警報BSWで別の警報を発報するように引き継いでもよい。
(他車を追い越す場合)
次に、自車100が他車200を追い越す場合について図2A,図2B及び図5を参照して説明する。図2Bのフローチャートは、他車200を追い越す場合にも適用される。図5は、自車100が右側の車線(第1の車線L1)を走行し、左側の車線(第2の車線L2)を他車200が相応する状態を示し、図5の(A)は他車200が自車100とほぼ同じ大きさ(同じ重量)である場合、図5の(B)は他車200が自車100よりも大きい(重量が大きい)例えばトラックである場合を示す。そして、図5(A)中の一番下に図示された自車100は、他車200を接近警報部14の検出範囲14Lで検出する前の状態、上から2番目に図示された自車100は、検出範囲14Lで他車200を検出し仮想境界線LVが第2の位置162に設定された状態、一番上に図示された自車100は、他車200が検出範囲14Lから外れる位置まで前方へ離れることで仮想境界線LVが第1の位置161に設定された状態をそれぞれ示す。図5(B)中の一番下に図示されている自車100は、他車200を接近警報部14の検出範囲14Lで検出する前の状態、上から2番目に図示された自車100は、検出範囲14Lで他車200を検出しているとともに、第2のカメラ(左後側方カメラ)23で撮影された映像を基に他車情報取得部13で推定された他車200の大きさに基づいて検出距離Dを後方へ延長しかつ仮想境界線LVが第2の位置162に設定された状態、一番上に図示された自車100は、後方へ拡大された検出範囲14Lから他車200が外れる位置まで前方へ離れたことで仮想境界線LVが第1の位置161に設定された状態、をそれぞれ示す。
図5(A)に示すように、自車100が第1の車線L1を走行して第2の車線L2の他車200を追い越す場合、自車100が他車200にほぼ並ぶと、自車100の左側に取り付けられた第2のカメラ23の撮影範囲23A及びレーダ25の観測範囲25Aに他車200の一部が入るので、他車両検出部12によって他車200が検出される。つまり、図2Aのフローチャートにおいて、他車200を検出したか判断(S6)し、他車200が検出された状態であるから、図2AのA部から図2BのA部を介してS11に進む。
他車情報取得部13によって他車200の情報を取得(S11)すると、取得された他車200の情報を基に、接近警報部14が検出範囲14Lの検出距離Dを変更(S12)し、設定部16が第2の位置162を変更(S13)する。具体的には、自車100が他車200を追い越す場合、自車100の速度よりも他車200の速度の方が遅いので、検出距離Dを小さくする。自車100の重量(大きさ)よりも他車200の重量(大きさ)が大きい場合、検出距離Dを大きくする。したがって、他車200の速度及び重量の情報は、検出距離Dを変更することに対して相殺するように作用する。また、自車100の速度と他車200の速度の差が大きいほど、すなわち相対速度が大きいほど、また、他車200の重量が大きいほど、設定部16は、第2の位置162を車線境界線LBから第1の車線L1の中央側へ離れた位置、すなわち第1の位置161よりも第1の車線L1の中央に近づけて設定する。図5(B)は、他車200の重量が大きい場合を示しており、図5(A)に示す他車200に対する場合よりも第2の位置162が第1の車線L1の中央側に近い位置に設定されている。S12とS13は、どちらが先であってもよい。
他車200を追い越し始めて、他車200が接近警報部14の検出範囲14Lに入る位置まで進むと、接近警報部14によって他車200が検出される。S14において他車200が検出範囲14Lにあると判断されると、接近警報部14は、接近警報を出力し、表示器となるLCAインジケータ31を点灯(S15)する。また、設定部16は、第1の位置161に設定されていた仮想境界線LVを第2の位置162に設定(S16)する。S15とS16は、どちらが先であってもよい。図5(B)のように他車200が大きい(重量が大きい)場合や自車100と他車200との速度差が大きい場合、仮想境界線LVは、図5(A)の場合に比べて第1の車線L1の中央側に設定される。また、接近警報部14の検出範囲14Lも図5(A)の場合に比べて図5(B)の場合の方が検出距離Dを後方へ大きく設定されている。
自車100が他車200を追い越している間は、設定部16によって仮想境界線LVが第2の位置162に設定され、逸脱抑制部17によって仮想境界線LVに接していないか判断(S17)される。第2の車線L2を走行する他車200に対して前方へ十分に車間距離が確保されるまで、すなわち接近警報部14の検出範囲14L内に他車200が検出されている間は、接近警報部14によって接近警報が出力されてLCAインジケータ31が点灯S15されている。したがって、LCAインジケータ31が消灯(S22)されることで、運転者は、自車100と他車200との間に安全な車間距離が確保されたことを知ることができる。また、仮想境界線LVに接すると逸脱抑制部17によって逸脱抑制手段が作動され、逸脱警報としてLDWインジケータ(警告灯)41が点灯(S18)されたり、スピーカ(ブザー)42から警告音が出力されたりするので、自車100の運転者は、第2の車線L2に接近しすぎないように注意することができる。
自車100が車線境界線LBよりも第1の車線L1側すなわち第1の車線L1内を走行している状態であっても、他車200を追い越す過程で接近警報部14の検出範囲14Lに他車200を検出し、仮想境界線LVが設定部16によって第2の位置162に設定されることによって、自車100が仮想境界線LVに接しているあるいは跨いでいる状態となった場合、逸脱抑制部17は、LDWインジケータ41を点灯(S18)する。そして、自車100が第2の車線L2側へ接近しているか判断(S19)し、接近していることが確認された場合、逸脱抑制部17は、逸脱抑制手段となる逸脱警報としてスピーカ(ブザー)42から警告音を発生し、振動発生機43でステアリングや運転席に振動を発生させる(S20)。
したがって、運転者は、他車200を追い越す過程で、警告灯であるLDWインジケータ41が点灯された場合や、警告音及び振動が発生した場合には、自車100が他車200に接近しすぎていることが分かるので、作動された逸脱抑制手段が解除(S21)される位置まで、すなわち、警告音及び振動が止みLDWインジケータ41が消灯される位置まで他車200から離れることで安全距離が確保される。
また、表示灯であるLCAインジケータ31が点灯している間は、接近警報部14によって他車200が検出範囲14L内に検出されていることを示す。したがって、追い越した他車200の前に車線変更しようとする場合、LCAインジケータ31が消灯(S22)されることで、他車200が検出範囲14Lから外れ、他車200に対して十分な距離が確保されたことが分かるので、車線変更を安全に行える。このとき、追い越した他車200の車速及び重量の少なくとも一方の情報を基に検出範囲14Lの検出距離Dが設定されているので、自車100と他車200との速度の差が小さい場合や他車200の重量が大きい場合には、図5(A)の場合に比較して図5(B)のように検出距離Dが大きく設定され、十分な安全距離が確保される。
以上のように、本実施形態の車両制御装置1によれば、後方に他車200がいない状態で自車100が走行している場合に比べて、自車100が他車200に追い越される場合には、他車200に対して進行方向だけでなく車幅方向にも十分な車間距離を確保するように運転者に報知することができる。また、自車100が他車200に追い越される場合だけに限らず、自車100が他車200を追い越す場合にもこの車両制御装置1は同様に機能する。
さらに、第1の実施形態の車両制御装置1は、第2の車線L2を走行する他車200が対向車である場合でも適用できる。例えば、対向車線となる第2の車線L2を前方から他車200が接近する場合、自車100の前方を第1のカメラ21で撮影した映像から他車200を他車両検出部12で検出し、自車100の前方の第2の車線L2に設定される検出範囲の検出距離や、仮想境界線LVを設定する第2の位置162を変更することもできる。そして、後方から接近する他車200と同様に、前方から接近する他車200に対しても図2A及び図2Bのフローチャートに基づき本実施形態の車両制御装置1を適用できる。
本発明に係る第2の実施形態の車両制御装置1について、図6から図8を参照して説明する。第2の実施形態の車両制御装置1において、第1の実施形態の車両制御装置1と同じ機能を有する構成には同じ符号を付し、その詳細な説明は、第1の実施形態の記載を参酌することとする。第2の実施形態の車両制御装置1では、図6に示すようにアシスト装置18を自車100が備えている点が第1の実施形態と異なる。アシスト装置18は、ECUに接続されており、ECUの制御の基にステアリングの舵角を変化させる、あるいは操舵反力を発生させることができる。
本実施形態では、このアシスト装置18を逸脱抑制手段の一つとして利用することで、設定部16によって第2の位置162に設定された仮想境界線LVに自車100が接触した場合、自車100がさらに第2の車線側へ移動する方向へステアリングを回動させることを制限する。また、接近警報部14の検出範囲14R,14Lに他車200があることを検出したことで仮想境界線LVが設定部16によって第1の位置161から第2の位置162へ変更されたときに自車100がすでに仮想境界線LVを跨いでいた場合にもそれ以上第2の車線L2側へ移動する方向へステアリングを回動させることを制限する。ここで、ステアリングを回動させることを制限するとは、ステアリング操作をできなくするのではなく、回動抵抗を発生させたり、制限され始めた後で運転者が回動させた角度と同じ角度だけ反対方向に戻したりすることを意味する。
また、本実施形態の車両制御部1では、逸脱抑制部17によって逸脱抑制手段が作動された場合、警告灯であるLDWインジケータ41を点灯させるとともに、アシスト装置18によってステアリングの舵角を変化させ、少なくとも仮想境界線LVから離れる位置まで自車100を第1の車線L1の中央側へ誘導する。自車100の前方及び後方に他車200がいない場合に限らず、自車100の後方から他車200が接近してくる場合、自車100が前方の他車100を追い越す場合、及び、自車100の前方から対向車として他車200が第2の車線L2を接近してくる場合にも、同様に機能する。
例えば、接近警報部14によって後方の検出範囲14R,14Lに他車200が検出されたことで仮想境界線LVが設定部16によって第1の位置161から第2の位置162へ変更され、その結果、自車100が仮想境界線LVを跨いだ状態になった場合、接近警報部14は表示器であるLCAインジケータ31を点灯させ、逸脱抑制部17は警告灯であるLDWインジケータ41を点灯させるとともに、アシスト装置18によってステアリングの舵角を変化させ、少なくとも仮想境界線LVから離れる位置まで自車100を第1の車線L1の中央側へ誘導する。また、第1のカメラ21によって撮影された映像を基に前方の第2の車線L2に検出範囲を設定し、この検出範囲に前方から他車200が対向車として接近する場合にも同じように制御する。
以上のように構成されていることによって、本実施形態の車両制御装置1は、アシスト装置18を活用して、自車100が走行する車線(第1の車線L1)から逸脱しそうになることを防止するとともに、自車100が他車200に追い越される場合、及び、自車が100他車200を追い越す場合、さらに、自車100の前方から第2の車線L2を他車200が対向車として接近してくる場合のいずれの状況でも、他車200との車間距離を確保して安全性を高めている。
車両制御装置1は、図7A及び図7Bに示すフローチャートに従って制御処理される。以下に、後方に他車200がいない場合(図7A)、他車200に追い越される場合(図7B及び図8)、他車200を追い越す場合(図7B)の3つの状況について、第1の実施形態と異なる点について説明する。
(後方に他車が居ない場合)
図7A中のS6において他車両検出部12で後方に他車200を検出せず、S7で仮想境界線LVに接触したと判断された場合、LDWインジケータ41を点灯(S8)させ、警告音をスピーカ(ブザー)42から出力し、振動発生機43で振動をステアリングや運転席に発生させることによって、逸脱警報を発報(S9)した後、さらに、アシスト装置18で少なくとも仮想境界線LVから離れる位置まで自車100を第1の車線L1の中央側へ誘導(S25)する。そして、自車100が自車100が仮想境界線LVに接触しているか判断(S7)する工程に戻る。また、S7において自車100が仮想境界線LVに接触しない場合、またはS25によって自車100が仮想境界線LVに接触しなくなった場合は、第1の実施形態と同様に、LDWインジケータ41を消灯するとともに逸脱警報を解除(S10)する工程を経て、方向指示器が作動しているか確認(S4)する工程に戻る。
(他車に追い越される場合)
次に自車100が他車200に追い越される場合について図7A,図7B及び図8を参照して説明する。図8は、自車100が左側の車線(第1の車線L1)を走行し、後方から接近する他車200が右側の車線(第2の車線L2)を走行する状態を示す。図8の(A)及び(B)は、他車200が自車100とほぼ同じ大きさ(同じ重量)で速度差が小さい場合であり、(A)は他車200が検出範囲14R内に検出されたことで仮想境界線LVが第2の位置162に変更され自車100が仮想境界線LVを跨いだ状態を示し、(B)は仮想境界線LVに接触しなくなる位置まで第1の車線L1の中央側へアシスト装置18で自車100が誘導された状態を示す。図8の(C)及び(D)は、他車200が自車100よりも大きい(重量が大きい)例えばトラックである場合であり、(C)は他車200が検出範囲14R内に検出されたことで仮想境界線LVが第2の位置162に変更され自車100が仮想境界線LVを跨いだ状態を示し、(D)は仮想境界線LVに接触しなくなる位置まで第1の車線L1の中央側へアシスト装置18で自車100が誘導された状態を示す。
図7A中のS6において他車両検出部12が他車200を検出したことで、図7AのC部から図7BのC部へ進み、他車情報取得部13が他車200の情報を取得(S11)すると、接近警報部14が他車200の情報を基に検出範囲14R,14Lの検出距離Dを変更(S12)し、設定部16が他車200の情報を基に第2の位置162を設定(S13)する。この状態では、車線境界線LB上またはそれよりも第1の車線L1の中央寄りの位置に設定される第1の位置161に仮想境界線LVが設定されている。図8(A),(C)に示すように、第2の位置162を跨ぐ位置を自車が走行している場合、図7B中のS14で接近警報部14が検出範囲14Rに他車200を検出すると、接近警報が出力され表示灯であるLCAインジケータ31が点灯(S15)されるとともに、設定部16によって仮想境界線LVが第2の位置162に設定(S16)される。自車100が仮想境界線LVに接触しているか判断(S17)されると、自車100は仮想境界線LVを跨いでいるので、警告灯であるLDWインジケータ41が点灯(S18)される。
本実施形態では、自車100がアシスト装置18を備えているので、逸脱抑制部17がアシスト装置18を介して、自車100が第2の車線L2側へ移動する方向にステアリングを回動させることを制限(S26)する。これに抗してステアリングが操作されるなど、自車100が第2の車線L2側へ接近したことが図7BのS19で検出されると、逸脱抑制部17がスピーカ(ブザー)42から警告音を、振動発生機43でステアリングや運転席に対する振動を、それぞれ逸脱抑制手段の一例である逸脱警報として発報(S20)する。また、図7BのS19で第2の車線L2に接近していないと判断されると、図8の(B)及び(D)に示すようにアシスト装置18を使ってステアリングの舵角を変化させ、少なくとも仮想境界線LVから離れる位置まで自車100を第1の車線L1の中央側へ誘導(S27)する。
このとき、後方から接近してくる他車200の速度が自車100に比べて速ければ速いほど接近警報部14の検出範囲14Rの検出距離Dが後方へ大きく設定されるとともに仮想境界線LVが設定される第2の位置162も車線境界線LBから第1の車線L1の中央側へ離れる。同様に図8の(C)及び(D)に示すように後方から接近してくる他車200の重量(大きさ)が大きいほど検出距離Dが後方へ大きくなり、かつ第2の位置162が車線境界線LBから離れる。ただし、いずれの場合も自車100が第2の車線L2と反対側へ第1の車線L1を逸脱することはない。
そして、接近警報部14の検出範囲14Rに他車200がまだ検出されるか判断するS14に戻り、仮想境界線LVに自車100が接触しなくなるまで、図7Bの中でS14−S15−S16−S17−S18−S26−S19−S27−S14のフローを繰り返す。さらに、図7BのS17で自車100が仮想境界線LVに接しなくなったことが確認されると逸脱警報が解除(S21)されるので、図7Bの中でS14−S15−S16−S17−S21−S14のフローを繰り返す。この他の工程は、第1の実施形態と同じである。
(他車を追い越す場合)
本実施形態の車両制御装置1において、第1の実施形態と同様に、図7Bに示すフローチャートは、他車200を追い越す場合にも適用される。追い越した他車200が接近警報部14の検出範囲14Lに検出されている間に、図7BのS17において第2の位置162に設定されている仮想境界線LVに自車100が接触したと判断された場合、警告灯であるLDWインジケータ41を点灯(S18)するとともに、逸脱抑制部17は、第2の車線L2側へ自車100が移動する方向へステアリングを回動させることをアシスト装置18で制限する。S19において、これに抗して自車100が第2の車線L2へ接近していると判断された場合、逸脱警報として、スピーカ(ブザー)42から警告音を、振動発生機43でステアリングや運転席に振動を、それぞれ発生させる。また、S19において第2の車線L2側へ接近していないと判断された場合、少なくとも仮想境界線LVから離れる位置まで第1の車線L1の中央側へ自車100をアシスト装置18で誘導する。
また、図7BのS14において他車200が検出範囲14Lに検出されたことで、仮想境界線LVが第2の位置162に設定(S16)され、自車100が仮想境界線LVを跨いでいる状態となった場合、すなわちS17において仮想境界線LVに自車100が接触していると判断された場合、警告灯のLDWインジケータ41を点灯(S18)させ、自車100が第2の車線L2側へ移動する方向へステアリングを回動させることをアシスト装置18で制限する。そして、S19において第2の車線L2へ接近していると判断された場合は、警告音や振動など逸脱警報を発報(S20)し、第2の車線L2へ接近していないと判断された場合は、図8の(B)及び(D)のように、少なくとも仮想境界線LVを離れる位置まで第1の車線L1の中央側へ自車100をアシスト装置18で誘導(S27)する。
また、図8に示す他車200に追い越される場合と同様に、他車200を追い越す過程において自車100が仮想境界線LVに接触している間は、図7B中のS14−S15−S16−S17−S18−S26−S19−S27−S14のフローを繰り返し、S17で仮想境界線LVから離れたことが確認されると、図7B中のS14−S15−S16−S17−S21−S14のフローを繰り返す。そして、追い越した他車200が接近警報部14の検出範囲14Lから外れる位置まで後方へ離れたことがS14で確認されると、表示器であるLCAインジケータ31と警告灯であるLDWインジケータ41を消灯(S22)し、図7BのD部から図7AのD部を介してS3に戻って仮想境界線LVを第1の位置161に設定する。
以上のように第2の実施形態の車両制御装置1は、自車100がアシスト装置18を備えている場合にこれを利用し、逸脱抑制手段として逸脱警報をなるべく発報することなくアシスト装置18で自車100を仮想境界線LVから離れる位置まで誘導する。自車100の近くに他車200が居ない場合よりも、第2の車線L2を走行する他車200が居る場合には、さらに他車200との安全な車間距離を確保する。そして、自車100が他車200に追い越される場合だけに限らず、自車100が他車200を追い越す場合にもこの車両制御装置1は同様にアシスト装置18を使用して同様に機能する。
また、第2の実施形態の車両制御装置1は、第2の車線L2を走行する他車200が対向車である場合でも適用できる。例えば、対向車線となる第2の車線L2を前方から他車200が接近する場合、自車100の前方を第1のカメラ21で撮影した映像から他車200を他車両検出部12で検出し、自車100の前方の第2の車線L2に設定される検出範囲の検出距離や、仮想境界線LVを設定する第2の位置162を変更することもできる。そして、後方から接近する他車200と同様に前方から接近する他車200に対しても図7A及び図7Bのフローチャートに基づき本実施形態の車両制御装置1を適用できる。
本発明に係る第3の実施形態の車両制御装置1について、図9及び図10を参照して説明する。第3の実施形態の車両制御装置1において、第1の実施形態の車両制御装置1と同じ機能を有する構成には同じ符号を付し、その詳細な説明は、第1の実施形態の記載を参酌することとする。また、第3の実施形態では、自車100が有している機能を他車200も有していることを前提とする。
第3の実施形態では、図9に示すように、全地球測位システム(GPS)の衛星Sから送信される電波情報を受信するアンテナ61と、GPSから得た電波情報から自車100の走行位置を算出する測位装置62と、車外から提供される運転情報を取得する通信機63とを自車100が備えている。アンテナ61は、測位装置62に接続されており、測位装置62は、境界線検出部11、他車両検出部12、他車情報取得部13に対して自車100の走行位置に関する情報を提供する。通信機63は、少なくとも境界線検出部11、他車両検出部12、他車情報取得部13に対して接続されている。通信機63が取得する運転情報には、自車100の位置情報に基づく現在走行中の車両通行帯Lの地図情報、車線境界線LBの位置情報、自車100の前方及び後方を走行する他車200の位置情報、その他車200から提供される速度や重量に関する情報が少なくとも含まれる。
また、境界線検出部11は、測位装置62で算出された走行位置に基づき、通信機63を介して車線境界線LBの位置情報を取得する。他車両検出部12は、測位装置62から得られた自車100の走行位置に基づいて、他車200の走行位置とともに車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を通信機63を介して取得する。このとき通信機63は、自車100が走行している車両通行帯Lを通信範囲に含む基地局Kと通信して他車200の情報を取得してもよいし、自車100と同じ機能を有する他車200の通信機63と直接的に車車間通信を行って他車200の情報を取得してもよい。
第3の実施形態の車両制御装置1では、第1のカメラ21及び第2のカメラ22,23の代わりにGPSを利用するのであって、その他の構成及びその機能は第1の実施形態及び第2の実施形態の車両制御装置1と同じである。なお、第1のカメラ21及び第2のカメラ22,23をGPSと併用してもよい。したがって、他車200を検出したり、他車200の情報に基づいて接近警報部14の検出範囲14R,14Lの検出距離Dを変更したり、仮想境界線LVの位置を設定する第2の位置162を変更したりするための制御処理などは、第1の実施形態の図2A及び図2Bのフローチャートや、第2の実施形態の図7A及び図7Bのフローチャートによって制御処理される場合と同じである。
以上のように、第3の実施形態の車両制御装置1は、GPS及び通信機63を利用することで自車100の位置と他車200の位置を正確に把握し、自車100と他車200の車速、相対速度、重量などの情報を得ることで、前方及び後方の他車200との間に安全な車間距離を確保することができる。また、本実施形態の車両制御装置1は、GPSを利用するので、カーブや坂道の始終端、夜間、天候などによって、視界の悪い状況であっても、他車200を検出することに対して影響が少ない。さらに、前方及び後方の他車200が複数台あった場合でも、先頭の車両に隠れているような他車200も認識することができ、これらに対しても安全距離を確保することができる。
そして、前方及び後方に他車200が居ない場合、前方の他車200を追い越してその前に自車100が車線変更をする場合、自車100が後方から接近する他車200に追い越される場合のみならず、第2の車線L2を走行する他車200が対向車であって接近する他車200とすれ違う場合にも、第3の実施形態の車両制御装置1は同様に機能する。
他車200が対向車である場合、接近警報部14の検出範囲14R,14Lは、自車100の前方に設定される。自車100と同方向に第2の車線L2を走行する他車200を検出する場合に比べて対向車線となる第2の車線L2を逆方向に接近してくる他車200を検出するためには、検出距離Dを前方へ大きく設定する必要がある。第3の実施形態の車両制御装置1は、GPSと通信機63を用いて他車200を検出するとともに他車200の情報を取得するので、同方向に走行する他車200の場合と変わりなく、車線制御装置1が仮想境界線の設定位置を変更し、自車100と他車200との安全な車間距離を確保することができる。
以上、第1から第3の実施形態を用いて本発明の車両制御装置1について説明した。これらの実施形態は、本発明を実施するにあたって理解しやすくするための一例に過ぎず、これらの実施形態のみに限定されることを意図していない。したがって、本発明を実施するにあたってその趣旨を逸脱しない範囲で、各構成を同等の機能を有するものに置き換えて実施することも可能であり、それらもまた本発明に含まれる。また、各実施形態で説明した構成のいくつかを互いに組み合わせて、あるいは置き換えて実施することも本発明に含まれる。
例えば、第1の実施形態で示したレーダを第2及び第3の実施形態に採用することも可能である。また、第3の実施形態に採用したGPS電波を受信するためのアンテナや車外の情報を得る通信機を第1や第2の実施形態に組み合わせて採用することもできる。第1から第3の実施形態の車両制御装置1の機能をそれぞれ併せ持つことで、他車200の検出精度が高まるとともに安全性も増すことはいうまでも無い。また、車両通行帯Lは、自車100が走行する第1の車線L1と他車200が走行する第2の車線L2との片側2車線である場合を例に説明したが、片側3車線以上の場合にもこの車両制御装置1を採用することができる。3車線のうちの中央の車線を自車100が走行する場合は、中央の車線が第1の車線L1となりその左右両側の車線が第2の車線L2となる。
また、自車100が走行する車両通行帯Lの3次元情報を取得する地形情報取得部をさらに備え、設定部16がこの地形情報取得部によって取得された車両通行帯Lの3次元情報と他車情報取得部13によって取得された他車200の情報とを基に、第1の位置161及び第2の位置162を設定してもよい。地形情報取得部は、第1のカメラ21や第2のカメラ22,23によって得られる画像情報から車両通行帯Lの地形(例えば勾配やカーブの半径)を算出することで車両通行帯Lの3次元情報を取得してもよい。また自車100がGPSの電波情報を受信するアンテナ61、測位装置62、通信機63を備える場合、地形情報取得部は、GPSから得られる自車100の位置情報を基に通信機63で地図情報を取得することによって、車両通行帯Lの3次元情報を取得してもよい。
地形情報取得部によって取得された3次元情報を基に、例えば、車両通行帯Lが直線状である場合に比べてカーブの半径が小さければ小さいほど、設定部16は第2の位置162を第1の車線L1の中央に近い位置に設定する。また、地形情報取得部によって取得された3次元情報のうちの勾配に応じて接近警報部14が検出距離Dを変えることも好ましい。他車情報取得部13によって取得される他車200の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報と地形情報取得部によって取得される車両通行帯Lの3次元情報の両方を用いることで、自車100と他車200との車間距離を安全に確保することができる。
上述の各実施形態では、日本の道路交通法に基づく左側通行であることを前提に説明したが、他国の道路交通法が右側通行である場合には、適宜に左右を入れ替えて参酌されることとする。
1…車両制御装置、11…境界線検出部、12…他車両検出部、13…他車情報取得部、14…接近警報部、14R,14L…検出範囲、15…報知部、16…設定部、161…第1の位置、162…第2の位置、17…逸脱抑制部、18…アシスト装置、21…第1のカメラ(前方カメラ)、22…第2のカメラ(右後側方カメラ)、22A…撮影範囲(画角)、23…第2のカメラ(左後側方カメラ)、23A…撮影範囲(画角)、24…レーダ(右後方ミリ波レーダ)、24A…観測範囲、25…レーダ(左後方ミリ波レーダ)、25A…観測範囲、31…LCAインジケータ(表示器)、41…LDWインジケータ(警告灯)、61…アンテナ、62…測位装置、63…通信機、100…自車、200…他車、LB…車線境界線、LV…仮想境界線、L1…第1の車線、L2…第2の車線、D…検出距離。

Claims (13)

  1. 自車が走行する第1の車線と前記第1の車線に隣接する第2の車線との間の車線境界線の位置を検出する境界線検出部と、
    前記第2の車線を走行する他車を検出する他車両検出部と、
    前記他車両検出部によって検出された前記他車の車速及び重量の少なくとも一方を含む情報を取得する他車情報取得部と、
    前記自車から所定の検出距離の検出範囲内に前記他車が在ることを検出している場合に接近警報を出力する接近警報部と、
    前記車線境界線に対応して設定される仮想境界線に前記自車が接しかつ前記第2の車線側へ移動したことを検出すると逸脱抑制手段を作動させる逸脱抑制部と、
    前記接近警報部が前記接近警報を出力しない場合に前記車線境界線から前記第1の車線の中央側に位置する第1の位置に前記仮想境界線を設定し、前記接近警報部が前記接近警報を出力する場合に前記他車の前記情報及び前記自車の車速を基に前記第1の位置よりも前記第1の車線の中央側に位置する第2の位置に前記仮想境界線を設定する設定部と、を備える
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記設定部は、前記自車の車速と前記他車の車速の差の大きさに応じて前記第2の位置を前記第1の車線の中央側へ近づけて設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載された車両制御装置。
  3. 前記設定部は、前記他車の重量の大きさに応じて前記第2の位置を前記第1の車線の中央側へ近づけて設定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された車両制御装置。
  4. 前記接近警報部は、前記自車の車速よりも前記他車の車速の方が速い場合に前記検出距離を大きくし、前記自車の車速よりも前記他車の車速の方が遅い場合に前記検出距離を小さくする
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された車両制御装置。
  5. 前記接近警報部は、前記自車の重量よりも前記他車の重量の方が大きい場合に前記検出距離を大きくする
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された車両制御装置。
  6. 前記逸脱抑制部に作動される前記逸脱抑制手段は、前記自車内に表示される警告灯と、前記自車内に出力される警告音と、ステアリングに出力される操舵反力との少なくとも一つを含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された車両制御装置。
  7. 前記接近警報部は、前記接近警報を前記自車の運転者に報知する表示器を含む
    ことを特徴とする請求項6に記載された車両制御装置。
  8. 前記自車が前記第1の車線内を走行しているときに前記接近警報部が前記他車を検出したことによって前記仮想境界線を跨いだ状態になった場合、
    前記接近警報部は、前記表示器を点灯させるとともに、
    前記逸脱抑制部は、前記警告灯を点灯させ、
    前記自車が前記第2の車線側へさらに移動した場合に前記逸脱抑制部が前記警告灯を除く前記逸脱抑制手段を作動させる
    ことを特徴とする請求項7に記載された車両制御装置。
  9. 前記自車がステアリングに操舵反力を発生させるアシスト装置をさらに備え、
    前記自車が前記第1の車線内を走行しているときに前記接近警報部が前記他車を検出したことによって前記仮想境界線を跨いだ状態になった場合、
    前記接近警報部は、前記表示器を点灯させ、
    前記逸脱抑制部は、前記警告灯を点灯させるとともに前記アシスト装置によって前記ステアリングの舵角を変化させ、少なくとも前記仮想境界線から離れる位置まで前記自車を前記第1の車線の中央側へ誘導する
    ことを特徴とする請求項7に記載された車両制御装置。
  10. 前記自車の前方に向けて車体に設置されて少なくとも前記車線境界線を画角に含む第1のカメラを前記自車が備える場合、
    前記境界線検出部は、前記第1のカメラで取得される映像を基に前記車線境界線の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載された車両制御装置。
  11. 前記自車の後方に向けて車体に設置されて少なくとも前記自車の側方よりも後方の前記第2の車線を画角に含む第2のカメラを前記自車が備える場合、
    前記他車両検出部は、前記第2のカメラで取得される映像を基に前記他車を検出するとともに、
    前記他車情報取得部は、前記第2のカメラで取得される前記映像を基に前記他車の前記情報を取得する
    ことを特徴とする請求項10に記載された車両制御装置。
  12. 前記自車の側方よりも後方の前記第2の車線を観測範囲に設定されたレーダを前記自車が備える場合、
    前記他車両検出部は、前記レーダで取得されたデータを基に前記他車を検出するとともに、
    前記他車情報取得部は、前記レーダで取得されたデータを基に前記他車の前記情報を取得する
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載された車両制御装置。
  13. 全地球測位システムの電波情報を受信するアンテナと、前記電波情報から前記自車の走行位置を算出する測位装置と、車外から提供される運転情報を取得する通信機と、を前記自車が備える場合、
    前記境界線検出部は、前記測位装置で算出された前記走行位置を基に前記通信機を介して前記車線境界線の位置情報を取得し、
    前記他車両検出部は、前記自車の前記走行位置を基に前記通信機を介して前記他車の走行位置を取得し、
    前記他車情報取得部は、前記自車の後方の前記第2の車線を走行する前記他車の車速及び重量の少なくとも一方を含む前記情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載された車両制御装置。
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