以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている物品の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。以下説明では、説明の便宜上、図中の矢印で示す左右、前後、上下を用いるが、必ずしもエレクトロタップ1の方向を一義的に定義するものではない。
図1,図2を参照し、エレクトロタップ1の構造を説明する。図1は、未使用状態のエレクトロタップ1を図示する。エレクトロタップ1は、例えば、図11(1)に示すように、配線A1に別の配線C1を接続できる「配線接続部材」であり、未使用状態では、平面視左右方向に長い略矩形状に形成されている。材質は何でもよいが、絶縁材が好ましく、例えばプラスチック等の合成樹脂で形成される。エレクトロタップ1は、配線A1とC1を夫々内側に挟み込んで保持する第一保持部2と第二保持部3を左右両側に備える。第一保持部2と第二保持部3は、互いに左右略対象形状であり、互いに分離又は接続できる(図2,図11(1)と(2)参照)。
図2〜図5を参照し、第一保持部2の構造を説明する。図2は、エレクトロタップ1を、第一保持部2と第二保持部3に分離した状態を示している。第一保持部2は、第一ベース部5、第一蓋部6、一対の連結部27,28、導通プレート50等を備える。
−第一ベース部5の構造の説明−
第一ベース部5は、平面視前後方向に長い略矩形状の板体である。第一ベース部5は、前後方向において前側から順に、前側部211、中央部212、後側部213を備える。第一ベース部5の上面は、略水平に延びる平面である。第一ベース部5の下面は、中央部212では略水平に延びる平面であり、前側部211及び後側部213においては、前方及び後方に向かうに従って斜め上方に夫々傾斜している。即ち、中央部212は側面視略長方形状に形成され、前側部211は前方に向かって下面側が斜め上方に傾斜する側面視略三角形状に形成され、後側部213は後方に向かって下面側は斜め上方に傾斜する側面視略三角形状に形成されている。それ故、第一ベース部5の上下方向の厚みは、中央部212において最も厚くなっている。
第一ベース部5の上面における左右方向の中心線に沿って、半円状の溝11が設けられている。溝11のサイズは、保持させる配線A1(図3参照)のうち径方向の略半分が配置可能な程度であればよい。第一ベース部5の上面における溝11の右側には、平面状の外側上面部12が設けられている。第一ベース部5の上面における溝11の左側には、平面状の内側上面部13が設けられている。
内側上面部13であって、中央部212に該当する部分には、側面視略矩形板状の支持壁18が立設されている。支持壁18の左側面の下側には、円錐部19(図3,図5参照)が設けられている。円錐部19は、上方に向かうに従って縮径する円錐体を軸方向に沿って半分に切断した形状である。溝11の内側であって中央部212に該当する部分には、左右方向に延びるプレート用溝11Aが設けられている。プレート用溝11Aの左端部は、支持壁18の右側面の上端部まで延びる。プレート用溝11Aの右端部は、外側上面部12まで延びる。プレート用溝11Aには、後述する導通プレート50が上方から差し込まれて固定されている。
第一ベース部5の右側面には、分離接続面15が設けられている。分離接続面15は上下方向に平行で、且つ右側面視前後方向に長い略矩形状に形成されている。分離接続面15は、後述する第二保持部3の第二ベース部7の分離接続面35と相対し、分離又は接続する面である。分離接続面15の中央部212に該当する部分には、プレート用溝11Aの右端部が貫通することによって、上方が開口する例えば略U字状の溝が形成されている。その溝の内側には、導通プレート50の右端側の端面である接続面51が配置されている。接続面51は、後述する導通プレート60の左端側の端面である接続面61と接触して導通する。
さらに、分離接続面15には、凸部16と凹部17が設けられている。凸部16は、分離接続面15の中央部212における前側に設けられ、例えば右側方に突出する平面視略台形の突起状に形成されている。凸部16は、後述する第二保持部3の第二ベース部7の分離接続面35に設けられた凹部37と例えば係合可能である。凹部17は、分離接続面15の中央部212における後ろ側に設けられ、例えば左側方に陥没する平面視略台形の溝状に形成されている。凹部17は、第二保持部3の第二ベース部7の分離接続面35に設けられた凸部36と例えば係合可能である。
−第一蓋部6の構造の説明−
第一蓋部6は、第一ベース部5の左側部に対して、後述する一対の連結部27,28を介して連結され、第一ベース部5の上面に対して、開閉自在に設けられている。第一蓋部6も、平面視前後方向に長い略矩形状の板体であって、第一ベース部5と互いに略対称形状である。第一蓋部6は、前後方向において前側から順に、前側部221、中央部222、後側部223を備える。第一蓋部6の上面は、略水平に延びる平面である。第一蓋部6の下面は、中央部222では略水平に延びる平面であり、前側部221及び後側部223においては、前方及び後方に向かうに従って斜め上方に夫々傾斜している。即ち、中央部222は側面視略長方形状に形成され、前側部221は前方に向かって下面側が斜め上方に傾斜する側面視略三角形状に形成され、後側部223は後方に向かって下面側は斜め上方に傾斜する側面視略三角形状に形成されている。それ故、第一蓋部6の上下方向の厚みも、第一ベース部5と同様に、中央部222において最も厚くなっている。
第一蓋部6の上面における左右方向の中心線に沿って、半円状の溝21が設けられている。溝21のサイズは、保持させる配線A1(図3参照)のうち径方向の略半分が配置可能な程度であればよい。第一蓋部6の上面における溝21の右側には、平面状の内側上面部22が設けられている。内側上面部22は、第一蓋部6を第一ベース部5に対して重ね合わせるとき、第一ベース部5の内側上面部13に接触する面である。第一蓋部6の上面における溝21の左側には、平面状の外側上面部23が設けられている。外側上面部23は、第一蓋部6を第一ベース部5に対して重ね合わせるとき、第一ベース部5の外側上面部12に接触する面である。外側上面部23における中央部222に該当する部分には、挿入溝24が設けられている。挿入溝24は、溝21の内面に沿って平面視左右方向に延びる略矩形状に形成されている。第一蓋部6を第一ベース部5に対して重ね合わせるとき、挿入溝24には、第一ベース部5のプレート用溝11Aに固定された導通プレート50の上側部分が挿入される。
溝21の内面であって、後端から少し内側(前側)の位置には、半円の板状に形成された突起部26が設けられている。突起部26は、溝21の内面から離れる方向に突出する。突起部26は、第一保持部2の第一蓋部6に設けられた溝21にのみ設ける。突起部26は、図3に示すように、溝21に配置される配線A1がエレクトロタップ1から外側にはみ出さないように、配線A1の端部を引っ掛けることができる。これにより、配線A1が外側にはみ出してショートするのを防止できる。なお、突起部26の高さは、例えば配線A1の端部が少しだけ引っ掛かる程度にするのが好ましい。例えば、図12に示すように、配線A2の途中部分に対し、配線C2の分岐接続を行うような場合、第一保持部2の溝21の内側に対して、突起部26を乗り越えて配線A2を配置できる。これにより、配線A2を第一保持部2に保持させ、配線C2を第二保持部3に保持させることができるので、配線A2と配線C2を電気的に接続できる。
図2に戻り、第一蓋部6の左側面には、合わせ面201が設けられている。合わせ面201は上下方向に平行な平面である。合わせ面201は、第一蓋部6を第一ベース部5に対して重ね合わせたとき、第一ベース部5の分離接続面15と上下方向に並ぶことによって略面一となり、後述する第二保持部3の第二蓋部8の合わせ面401と相対する。合わせ面201における中央部222に相当する部分には、上述の挿入溝24が合わせ面201の上端部から略中段位置まで切り込み状に形成されている。第一蓋部6の右側面には、係止枠部25が上方に突出して設けられている。係止枠部25は、右側面視略逆U字状に形成されている。後述するが、第一ベース部5に対して、第一蓋部6を重ね合わせるとき、係止枠部25は、第一ベース部5の支持壁18の左側面に設けられた円錐部19の周面に接触し、且つ下方に摺動する。係止枠部25が円錐部19の周面を滑り落ちたときに、係止枠部25の内側に、円錐部19の底部が係止する。これにより、第一ベース部5に対して、第一蓋部6が閉じられて固定される。
一対の連結部27,28は、第一ベース部5の内側上面部13の左端部と、第一蓋部6の内側上面部22の右端部との間に渡設され、第一ベース部5と第一蓋部6を蝶番状に折り曲げ可能に連結している。連結部27は、第一ベース部5の後側部213と、第一蓋部6の後側部223との間に配置されている。連結部28は、第一ベース部5の前側部211と、第一蓋部6の前側部221との間に配置されている。連結部27,28は、左右方向に延びる細長の略矩形板状に形成され、折り曲げ可能な程度に薄く形成されている。これら連結部27,28の間には、上述の係止枠部25が配置され、その係止枠部25に対向するように、支持壁18が配置されている。
導通プレート50は、支持壁18、溝11、外側上面部12に設けられたプレート用溝11Aに上方から挿入固定されている。導通プレート50は金属を用いることができるが、導電性を有する部材であれば何でもよい。例えば、導電性樹脂でプレートを形成してもよく、又は表面を導電性樹脂で覆うようにしてもよい。導通プレート50は、正面視略矩形板状である。導通プレート50は、上端部に溝部52を備える。溝部52は、導通プレート50の上端部における溝11に対応する位置から下方に略U字状に窪み、溝11の内面よりもやや上方の位置を底部としている。溝部52の上側の両角部は、円弧状のテーパになっているので、溝部52の内側に対して配線A1を引き入れ易くしている。なお、溝部52の溝幅(左右方向の長さ)は、配線A1の径よりも小さい幅で離間するが、例えば、配線A1の被覆101Bを除く導線101Aの束の径と略同一にしてもよい。また、溝部52の溝幅は、上から下に向かって同一幅であるが、例えば、上から下に向かって徐々に幅を狭めるようにしてもよい。
図2〜図5を参照し、第二保持部3の構造を説明する。第二保持部3は、第一保持部2と同様に、第二ベース部7、第二蓋部8、一対の連結部47,48、導通プレート60等を備える。
−第二ベース部7の構造−
第二ベース部7は、平面視前後方向に長い略矩形状の板体である。第二ベース部7は、前後方向において前側から順に、前側部311、中央部312、後側部313を備える。第二ベース部7の上面は、略水平に延びる平面である。第二ベース部7の下面は、中央部312では略水平に延びる平面であり、前側部311及び後側部313においては、前方及び後方に向かうに従って斜め上方に夫々傾斜している。即ち、中央部312は側面視略長方形状に形成され、前側部311は前方に向かって下面側が斜め上方に傾斜する側面視略三角形状に形成され、後側部313は後方に向かって下面側は斜め上方に傾斜する側面視略三角形状に形成されている。それ故、第二ベース部7の上下方向の厚みは、中央部312において最も厚くなっている。
第二ベース部7の上面における左右方向の中心線に沿って、半円状の溝31が設けられている。溝31のサイズは、配線C1(図3参照)のうち径方向の略半分が配置可能な程度であればよい。第二ベース部7の上面における溝31の左側には、平面状の外側上面部32が設けられている。第二ベース部7の上面における溝31の右側には、平面状の内側上面部33が設けられている。
内側上面部33であって、中央部312に該当する部分には、側面視略矩形板状の支持壁38が立設されている。支持壁38の右側面の下側には、円錐部39が設けられている。円錐部39は、上方に向かうに従って縮径する円錐体を軸方向に沿って半分に切断した形状である。溝31の内側であって中央部212に該当する部分には、左右方向に延びるプレート用溝31Aが設けられている。プレート用溝31Aの右端部は、支持壁38の右側面の上端部まで延びる。プレート用溝31Aの左端部は、外側上面部32まで延びる。プレート用溝31Aには、後述する導通プレート60が上方から差し込まれて固定されている。
第二ベース部7の左側面には、分離接続面35が設けられている。分離接続面35は上下方向に平行で、且つ左側面視前後方向に長い略矩形状に形成されている。分離接続面35は、第一保持部2の第一ベース部5の分離接続面15と相対し、分離又は接続する面である。分離接続面35の中央部312に該当する部分には、プレート用溝31Aの左端部が貫通することによって、例えば上方が開口する略U字状の溝が形成されている。その溝の内側には、導通プレート60の左端端側の端面である接続面61が配置されている。接続面61は、上述の導通プレート50の接続面51と接触して導通する。
さらに、分離接続面35には、凸部36と凹部37が設けられている。凸部36は、分離接続面35の中央部312における後ろ側に設けられ、例えば左側方に突出する平面視略台形の突起状に形成されている。凸部36は、第一保持部2の第一ベース部5の分離接続面15に設けられた凹部17と例えば係合可能である。凹部37は、分離接続面15の中央部212における前側に設けられ、例えば右側方に陥没する平面視略台形の溝状に形成されている。凹部37は、第一保持部2の第一ベース部5の分離接続面15に設けられた凸部16と例えば係合可能である。
なお、本実施形態では、第一ベース部5側の凸部16と、第二ベース部7側の凸部36は、互いに同一の突起形状である。さらに、第一ベース部5側の凹部17と、第二ベース部7側の凹部37も、互いに同一の溝形状である。凸部16と凹部37、凸部36と凹部17の関係は、例えばレゴ(登録商標)ブロックの凸部と凹部のような関係にあるので、互いに係合することによって一体化される。これにより、第一保持部2と第二保持部3は互いに連結した状態に保持される。
−第二蓋部8の構造−
第二蓋部8は、第二ベース部7の左側部に対して、後述する一対の連結部47,48を介して連結され、第二ベース部7の上面に対して、開閉自在に設けられている。第二蓋部8も、平面視前後方向に長い略矩形状の板体であって、第二ベース部7と互いに略対称形状である。第二蓋部8は、前後方向において前側から順に、前側部321、中央部322、後側部323を備える。第二蓋部8の上面は、略水平に延びる平面である。第二蓋部8の下面は、中央部322では略水平に延びる平面であり、前側部321及び後側部323においては、前方及び後方に向かうに従って斜め上方に夫々傾斜している。即ち、中央部322は側面視略長方形状に形成され、前側部321は前方に向かって下面側が斜め上方に傾斜する側面視略三角形状に形成され、後側部323は後方に向かって下面側は斜め上方に傾斜する側面視略三角形状に形成されている。それ故、第二蓋部8の上下方向の厚みは、第二ベース部7と同様に、中央部322において最も厚くなっている。
第二蓋部8の上面における左右方向の中心線に沿って、半円状の溝41が設けられている。溝41のサイズは、保持させる配線C1(図3参照)のうち径方向の略半分が配置可能な程度であればよい。第二蓋部8の上面における溝21の左側には、平面状の内側上面部42が設けられている。内側上面部42は、第二蓋部8を第二ベース部7に対して重ね合わせるとき、第二ベース部7の内側上面部33に接触する面である。第二蓋部8の上面における溝41の右側には、平面状の外側上面部43が設けられている。外側上面部43は、第二蓋部8を第二ベース部7に対して重ね合わせるとき、第二ベース部7の外側上面部32に接触する面である。外側上面部43における中央部322に該当する部分には、挿入溝44が設けられている。挿入溝44は、溝41の内面に沿って平面視左右方向に延びる略矩形状に形成されている。第二蓋部8を第二ベース部7に対して重ね合わせるとき、挿入溝44には、第二ベース部7のプレート用溝31Aに固定された導通プレート60の上側部分が挿入される。また、内側上面部42の前端部と外側上面部43の前端部との間には、溝41の前端側を塞ぐ係止壁部49が設けられている。係止壁部49の上端部は半円弧状に形成され、第二ベース部7の溝31の形状に対応している。係止壁部49は、例えば、溝41に配置される配線C2がエレクトロタップ1から外側にはみ出さないように、配線C2の端部を係止させることができる。
第二蓋部8の右側面には、合わせ面401が設けられている。合わせ面401は上下方向に平行な平面である。合わせ面401は、第二蓋部8を第二ベース部7に対して重ね合わせたとき、第二ベース部7の分離接続面35と上下方向に並ぶことによって略面一となり、第一保持部2の第一蓋部6の合わせ面201と相対する。合わせ面401における中央部322に相当する部分には、上述の挿入溝44が合わせ面401の上端部から略中段位置まで切り込み状に形成されている。第二蓋部8の左側面には、係止枠部45が上方に突出して設けられている。係止枠部45は、左側面視略逆U字状に形成されている。後述するが、第二ベース部7に対して、第二蓋部8を重ね合わせるとき、係止枠部45は、第二ベース部7の支持壁38の右側面に設けられた円錐部39の周面に接触し、且つ下方に摺動する。係止枠部45が円錐部39の周面を滑り落ちたときに、係止枠部45の内側に、円錐部39の底部が係止する。これにより、第二ベース部7に対して、第二蓋部8が閉じられて固定される。
一対の連結部47,48は、第二ベース部7の内側上面部33の右端部と、第二蓋部8の内側上面部42の左端部との間に渡設され、第二ベース部7と第二蓋部8を蝶番状に折り曲げ可能に連結している。連結部47は、第二ベース部7の後側部313と、第二蓋部8の後側部323との間に配置されている。連結部48は、第二ベース部7の前側部311と、第二蓋部8の前側部321との間に配置されている。連結部47,48は、左右方向に延びる細長の略矩形板状に形成され、折り曲げ可能な程度に薄く形成されている。これら連結部47,48の間に、上述の係止枠部45が配置され、その係止枠部45に対向するように、支持壁38が配置されている。
導通プレート60は、支持壁38、溝31、外側上面部32に設けられたプレート用溝31Aに上方から挿入固定されている。導通プレート60も金属を用いることができるが、導電性を有する部材であれば何でもよい。例えば、導電性樹脂でプレートを形成してもよく、又は表面を導電性樹脂で覆うようにしてもよい。導通プレート60は、正面視略矩形板状である。導通プレート60は、上端部に溝部62を備える。溝部62は、導通プレート60の上端部における溝31に対応する位置から下方に略U字状に窪み、溝31の内面よりもやや上方の位置を底部としている。溝部62の上側の両角部は、円弧状のテーパになっているので、溝部62の内側に対して配線C1を引き入れ易くしている。なお、溝部62の溝幅(左右方向の長さ)は、配線C1の径よりも小さい幅で離間するが、例えば、配線C1の被覆102Bを除く導線102Aの束の径と略同一にしてもよい。また、溝部62の溝幅は、上から下に向かって同一幅であるが、例えば、上から下に向かって徐々に幅を狭めるようにしてもよい。
図1〜図8を参照し、エレクトロタップ1を用いた配線の接続方法の一例を説明する。ここでは、図11(1)に示すように、配線A1と配線C1を接続する最も基本的な接続形態を例に説明する。なお、図3,図8に示すように、配線A1は、導線101Aの周囲を被覆101Bで覆った一般的なものである。配線C1は、導線102Aの周囲を被覆102Bで覆った一般的なものである。
先ず、図3に示すように、配線A1を、第一保持部2の第一蓋部6の溝21の内側に配置する。このとき、配線A1の端部を突起部26に引っ掛けることで、配線A1がエレクトロタップ1の外側にはみ出すのを防止できる。他方、配線C1を、第二保持部3の第二蓋部8の溝41の内側に配置する。このとき、配線C1の端部を係止壁部49に引っ掛けることで、配線C2がエレクトロタップ1の外側にはみ出すのを防止できる。この状態では、配線A1とC1は、互いに略平行に配置される。
次いで、図5,図6に示すように、第一蓋部6を第一ベース部5に対して図中矢印P1方向に回動させて閉じる。第一ベース部5に対して第一蓋部6を略90°回動させたとき、図6に示すように、第一蓋部6の係止枠部25は略水平になると共に、その上端部が、第一ベース部5の支持壁18の左側面に設けられた円錐部19の周面に接触する。さらに、第一蓋部6を第一ベース部5側に回動させると、係止枠部25の上端部が円錐部19の周面を下方に摺動する。溝21に配置した配線A1は、導通プレート50の溝部52の内側に挿入される。そして、第一蓋部6の中央部222と、第一ベース部5の中央部212とをペンチ等で挟み込み、第一蓋部6の中央部222を、第一ベース部5の中央部212に対して上方から押えることで、配線A1が溝部52に沿って下方に押し込まれる(図7参照)。ここで、第一蓋部6の中央部222と、第一ベース部5の中央部212は、各部材の中で最も厚い部分であるので、第一蓋部6と第一ベース部5に対して力を掛けやすい。このとき、配線A1の被覆101Bが溝部52の内縁部によって締め付けられ、破れることによって、導通プレート50が配線A1の導線101Aと接触する。そして、係止枠部25が円錐部19の周面を滑り落ちたときに、係止枠部25の内側に、円錐部19の底部が係止する。これにより、第一ベース部5に対して、第一蓋部6が閉じられて強固に固定され、配線A1が保持される。
他方、第二蓋部8を第二ベース部7に対して図5中矢印P2方向に回動させて閉じる。第一保持部2と同様に、第二ベース部7に対して第二蓋部8を略90°回動させたとき、第二蓋部8の係止枠部45は略水平になると共に、その上端部が、第二ベース部7の支持壁38の右側面に設けられた円錐部39の周面に接触する。さらに、第二蓋部8を第二ベース部7側に回動させると、係止枠部45の上端部が円錐部39の周面を下方に摺動する。溝41に配置した配線C1は、導通プレート60の溝部62の内側に挿入される。そして、第二蓋部8の中央部322と、第二ベース部7の中央部312とをペンチ等で挟み込み、第二蓋部8の中央部322を、第二ベース部7の中央部312に対して上方から押えることで、配線C1が溝部62に沿って下方に押し込まれる。ここで、第二蓋部8の中央部322と、第二ベース部7の中央部312は、各部材の中で最も厚い部分であるので、第二蓋部8と第二ベース部7に対して力を掛けやすい。このとき、配線C1の被覆102Bが溝部62の内縁部によって締め付けられ、破れることによって、導通プレート60が配線C1の導線102Aと接触する。そして、図7に示すように、係止枠部45が円錐部39の周面を滑り落ちたときに、係止枠部45の内側に、円錐部39の底部が係止する。これにより、第二ベース部7に対して、第二蓋部8が閉じられて強固に固定され、配線C1が保持される。
このようにして、図7,図8に示すように、第一保持部2に対して配線A1が保持され、第二保持部3に対して配線C1が保持される。この状態では、導通プレート50が配線A1の導線101Aと接触し、導通プレート60が配線C1の導線102Aと接触している。さらに、第一保持部2と第二保持部3の夫々の合わせ面である分離接続面15と35において、導通プレート50の接続面51と、導通プレート60の接続面61とが互いに接触し、一枚の導通部材を構成する(図1,図3,図7参照)。これにより、配線A1とC1は、導通プレート50と60を介して互いに電気的に接続される。
また、第一保持部2の内側において、配線A1が、導通プレート50の溝部52の内側に挿入され、被覆101Bが破られることによって、導線101Aと溝部52の内縁部とが接触している。そして、この配線A1に対して、導通プレート50が直交するように配置されているので、導線101Aと溝部52の内縁部とが接触する部分では、切断された被覆101Bの略リング状の切断端が、導通プレート50の溝部52の内縁部に対して前後方向の両側から係止して挟み込んだ状態となっている。これにより、仮に配線A1が前方に引っ張られても、配線A1が外側に引き抜かれるのを防止できる。これは、第二保持部3の内側においても、配線C1について同様である。
図2,図11を参照し、エレクトロタップ1における配線A1とC1の接続を解除する方法を説明する。配線A1と配線C1を接続した後に、例えば、限られた狭い空間内において、他の配線の取り回しや、他の配線の接続等の作業性の確保を理由として、配線A1とC1の接続を一旦解除したい場合がある。一般的な周知のエレクトロタップであれば、例えば、閉じたエレクトロタップを工具等でこじ開け、配線A1と配線C1をエレクトロタップから取り外して接続を解除することが必要であった。これに対し、本実施形態のエレクトロタップ1は、図11(2)に示すように、配線A1を保持する第一保持部2と、配線C1を保持する第二保持部3とを互いに分離することによって、エレクトロタップ1を工具等でこじ開けることなく、配線A1とC1の接続を簡単に解除できる。その場合、第一保持部2と第二保持部3を、例えば互いに逆方向にひねることによって、凸部16及び凹部17、凸部36及び凹部37が夫々弾性変形するので、各係合部分に隙間が生じる。よって、そのまま第一保持部2と第二保持部3を引き離すことによって、第一保持部2と第二保持部3を容易に分離できる。
第一保持部2と第二保持部3を互いに分離したことによって、配線A1の端部には第一保持部2が接続され、配線C1の端部には第二保持部3が接続された状態となる。これにより、第一保持部2は、配線A1の接続端子、第二保持部3は、配線C1の接続端子として機能させることができる。さらに、図11(1)に示すように、配線A1と配線C1を再度接続させる場合、第一保持部2の分離接続面15に設けられた凸部16及び凹部17と、第二保持部3の分離接続面35に設けられた凸部36及び凹部37とを再度、互いに係合させればよい(図3参照)。このとき、エレクトロタップ1は元の状態に戻るので、エレクトロタップ1の内側において、第一保持部2と第二保持部3の夫々の合わせ面である分離接続面15と35において、導通プレート50の接続面51と、導通プレート60の接続面61とが互いに接触した状態となる。これにより、配線A1とC1が導通プレート50と60を介して再度、互いに電気的に接続される。
図9,図10を参照し、エレクトロタップ1の保護カバー70について説明する。上記の通り、本実施形態では、第一保持部2と第二保持部3の接続を、樹脂で形成された第一保持部2の分離接続面15に設けられた凸部16及び凹部17と、第二保持部3の分離接続面35に設けられた凸部36及び凹部37とを互いに係合させる構造を採用しているので、接続部分にひねり等の力が加わると、凸部16及び凹部17、凸部36及び凹部37は夫々弾性変形するので、第一保持部2と第二保持部3が接続部分において外れ易くなる。そこで、本実施形態では、配線A2とC2を保持して互いに接続した状態のエレクトロタップ1に対し、外側から覆うようにして、保護カバー70を取り付けることもできる。
保護カバー70は、例えば、断面略逆U字状に形成されているが、第一保持部2と第二保持部3を互いに接続する方向に保持できる形状であれば何でもよい。なお、エレクトロタップ1を上側から下側まで回り込むように覆うことができる形状が好ましい。保護カバー70の材質は何でもよいが、ある程度の硬さがあればよく、例えば可撓性を有するゴムや樹脂等の材質で形成されてもよい。保護カバー70は、横壁部71、第一側壁部72、第二側壁部73、係止部74,75等を備える。横壁部71は、平面視左右方向に延びる略矩形板状に形成されている。第一側壁部72及び第二側壁部73は、横壁部71の左右の両端部から下方に夫々延び、側面視上下方向の延びる略矩形板状に形成されている。係止部74は、第一側壁部72の下端部から内方(左側方)に向けて略直角に延びる。係止部75は、第二側壁部73の下端部から内方(右側方)に向けて略直角に延びる。係止部74,75の夫々の先端部は、所定の隙間を空けて離間している。
作業者は、例えば、保護カバー70の係止部74,75に指を掛け、内側をハの字に広げるようにして、閉じた状態のエレクトロタップ1の外側面のうち、第一保持部2の前後方向の中央部分、及び第二保持部3の前後方向の中央部分を外側から覆うようにして内側に嵌め込む。このとき、第一側壁部72の内面は、第一保持部2の第二保持部3と分離接続する側とは反対側の外側部と当接する。第二側壁部73の内面は、第二保持部3の第一保持部2と分離接続する側とは反対側の外側部と当接する。それ故、保護カバー70の弾性復帰力によって、第一側壁部72と第二側壁部73は、第一保持部2と第二保持部3に対して、分離接続面15と分離接続面35とが互いに接触する方向に夫々当接するので、第一保持部2及び第二保持部3を一体的に強固に保持できる。これにより、第一保持部2と第二保持部3の接続部分にひねり等の力が加わっても外れにくくすることができる。
また、第一保持部2の第二保持部3側とは反対側の外側部には、連結部27,28が半分に折り曲げられた状態で、左側方に突出しているが、保護カバー70の第一側壁部72は、それら連結部27,28の間に配置されるので、第一保持部2の外側面(係止枠部25)に密着させることができる。他方、第二保持部3の第一保持部2側とは反対側の外側部には、連結部47,48が半分に折り曲げられた状態で、右側方に突出しているが、保護カバー70の第二側壁部73は、それら連結部47,48の間に配置されるので、第二保持部3の外側面(係止枠部45)に密着させることができる。これにより、第一側壁部72と第二側壁部73は、第一保持部2及び第二保持部3に対して互いに接続する方向にバランス良く密着して付勢できるので、第一保持部2及び第二保持部3をより一体的に強固に保持できる。
また、エレクトロタップ1に取り付けられた保護カバー70では、第一保持部2及び第二保持部3の夫々の底部側の側面部に対し、係止部74,75が密着している。これにより、第一保持部2及び第二保持部3を周囲から取り囲んで内側に保持できるので、第一保持部2及び第二保持部3をより安定して一体的に強固に保持できる。
また、保護カバー70は、断面略逆U字状に形成されているので、配線A1とC1を保持した状態のエレクトロタップ1に対して、外側から覆うようにして取り付けることができる。これにより、配線A1とC1を保持した状態のエレクトロタップ1に対して、保護カバー70を自由に着脱できるので、例えば、後述するように、エレクトロタップ1を分離し、接続する相手側の保持部を変えて接続した後でも、既に接続した配線に影響されること無く、保護カバー70を容易に取り付けることができる。
図13〜図16を参照し、エレクトロタップ150,250を用いて、車両配線A3に対し、製品配線C4,C5を接続する場合の作業方法の一例を説明する。図13に示すように、車両配線A3は、例えば自動車のECU(図示略)から延びる配線である。製品配線C4,C5は、例えば外部製品80から延びる二本の配線である。外部製品80は、例えば、オーディオ、カーナビ、液晶ディスプレイ等である。車両配線A3は、例えば、自動車の車室内の暗い場所に配置されていることが多く、具体的には、インパネの下側、運転席の下側、後部座席の後方下側にあるECU等の制御部等の設置場所等に配置されていることが多い。
図13に示すように、先ず、車両配線A3の接続予定部位をハサミ等で切断する。すると、車両配線A3は、切断した箇所において、車両配線A4とA5に分離される。そして、図14に示すように、上記接続方法と同様に、一方の車両配線A4に対し、エレクトロタップ150を用いて、製品配線C4を接続する。他方の車両配線A5に対し、エレクトロタップ250を用いて、製品配線C5を接続する。なお、エレクトロタップ150,250は、何れも上記のエレクトロタップ1と同一のものであるので、内部構造は図1を参照して説明する。エレクトロタップ150では、例えば第一保持部152が車両配線A4を保持し、第二保持部253が製品配線C4を保持するが、保持する配線は逆であってもよい。エレクトロタップ250では、例えば第一保持部252が車両配線A5を保持し、第二保持部203が製品配線C5を保持するが、保持する配線は逆であってもよい。
エレクトロタップ150の内側では、車両配線A4の導線(図示略)が、第一保持部152内の導通プレート50(図1参照)と接触し、製品配線C4の導線は、第二保持部253内の導通プレート60(図1参照)と接触する。導通プレート50の接続面51と、導通プレート60の接続面61とが接触することで、車両配線A4と製品配線C4とが電気的に接続される。他方、エレクトロタップ250の内側でも同様に、車両配線A5の導線は、第二保持部202内の導通プレート50(図1参照)と接触し、製品配線C5の導線は、第二保持部203内の導通プレート60(図1参照)と接触する。導通プレート50の接続面51と、導通プレート60の接続面61とが接触することで、車両配線A5と製品配線C5とが電気的に接続される。なお、図示しないが、エレクトロタップ150,250に対し、上記の保護カバー70(図9,図10参照)を夫々取り付けることによって、接続部分にひねり等の力が加わっても、第一保持部152,252と、第二保持部153,253とに分離してしまうのを防止できる。
ところで、このような接続形態でも、車両配線A4,A5に対し、製品配線C4,C5を接続した後に、例えば、製品配線C4,C5の誤接続、外部製品80の点検、修理、交換等を理由として、外部製品80を取り外し、車両配線A4とA5を元の状態に再接続したい場合がある。仮に、一般的な周知のエレクトロタップを用いて接続した場合、作業者は、例えば、上半身を運転席の足元に潜り込んで仰向けに寝転がりながら、ハンドルの下側の暗い空間に手を入れる等の極めて不安定な姿勢で、固く閉じられた二つのエレクトロタップを手探りの状態で、工具等でこじ開け、車両配線A4,A5から二つのエレクトロタップを取り外す必要があり、作業は困難を極める。
さらに、二つのエレクトロタップをこじ開け、車両配線A4,A5から製品配線C4,C5を取り外した後、車両配線A4とA5をハンダ等で接続し直すことが考えられる。ハンダで接続する場合、作業者は上記の様な無理な姿勢で、ハンダゴテを片手に持って作業を行うことになる。その場合、作業者は、例えば運転席の足元に潜り込んで向けになった姿勢で、再接続する車両配線A4とA5を下方から見上げ、顔の上方でハンダ付けを行うことが想定される。その場合、安全を確保する為に、例えば顔を覆うことができる保護マスク等を用いるなどして、注意深く慎重に作業をしなければならない。その他に、ギボシ等を作って車両配線A4,A5を再接続することも考えられるが、上記の通り、運転席下の奥側にある車両配線A4,A5に対して、手探りの状態でギボシを作るのは、熟練した技術が無ければ極めて困難である。
そこで、本実施形態のエレクトロタップ150は、第一保持部152と第二保持部253とに分離でき、エレクトロタップ250は、第一保持部252と第二保持部203とに分離できる。即ち、図15に示すように、エレクトロタップ150を、車両配線A4を保持する第一保持部152と、製品配線C4を保持する第二保持部253とに簡単に分離できる。他方、エレクトロタップ250を、車両配線A5を保持する第一保持部252と、製品配線C5を保持する第二保持部253とに簡単に分離できる。これにより、エレクトロタップを用いた配線の接続作業に慣れていない人でも、車両配線A4,A5から製品配線C4,C5を簡単に取り外すことができる。
車両配線A4,A5から製品配線C4,C5を取り外した状態では、車両配線A4の端部には、第一保持部152が閉じた状態で接続され、製品配線C4の端部には、第二保持部253が閉じた状態で夫々接続されている。他方、車両配線A5の端部には、第一保持部252が閉じた状態で接続され、製品配線C5の端部には、第二保持部203が閉じた状態で接続されている。これにより、第一保持部152は、車両配線A4の接続端子として、第二保持部253は、製品配線C4の接続端子として、第一保持部252は、車両配線A5の接続端子として、第二保持部203は、製品配線C5の接続端子として機能する。配線A4,A5,C4,C5の各端部は、第一保持部152、第二保持部253、第一保持部252、第二保持部203によって周囲を覆われて保護されているので、一般的な周知の電気端子と同等の機能を発揮できる。
そして、車両配線A4とA5を元の状態に再接続したい場合、図16に示すように、車両配線A4の端部を保持する第一保持部152と、車両配線A5の端部を保持する第一保持部252を相互に接続すればよい。ここで、図1,図2に示すように、エレクトロタップ150の第一保持部252の分離接続面15に設けられた凸部16及び凹部17と、第二保持部203の分離接続面35に設けられた凸部36及び凹部37とは互いに同一形状である。それ故、エレクトロタップ150の第一保持部152と、エレクトロタップ250の第一保持部252とを相互に接続するには、例えば第一保持部152に対して、第一保持部252の上下をひっくり返して配置すればよい。これによって、第一保持部152の分離接続面15に設けられた凸部16に対して、第一保持部252の分離接続面15に設けられた凹部17を相対させ、第一保持部152の分離接続面15に設けられた凹部17に対して、第一保持部252の分離接続面15に設けられた凸部16を相対させることができるので、夫々を互いに係合させることができる。これにより、図16に示すように、第一保持部152と第一保持部252を接続できるので、新たなエレクトロタップ350が構成される。図示しないが、エレクトロタップ350の内側では、第一保持部152の分離接続面15に配置された導通プレート50の接続面51と、第二保持部202の分離接続面15に配置された導通プレート50の接続面51とが互いに接触する。これにより、車両配線A4とA5の夫々の導線が、2枚の導通プレート50,50を介して電気的に再接続される。
このように、本実施形態のエレクトロタップ1は、配線同士の接続と分離が簡単にできるので、余計な作業をすることなく、手間をかけずに、配線を元のオリジナルの状態に簡単に戻すことができる。また、何度でも繰り返して分離と接続が可能であることから、配線作業がやり易い上に、ハンダ付けや、ギボシ接続等にかかる部品コストを節約することもできる。
なお、図14に示す接続形態において、例えば、車両配線A5をエレクトロタップ250の第二保持部253に保持させ、製品配線C5をエレクトロタップ250の第一保持部252に保持させてもよい。この接続形態で、車両配線A4とA5を再接続する場合、車両配線A4を保持するエレクトロタップ150の第一保持部152と、車両配線A5を保持するエレクトロタップ250の第二保持部253とを接続すればよい。この場合、第一保持部152に対して、第二保持部253の姿勢を変えることなく、そのまま接続できる。
図17〜図19を参照し、ホルダ400を用いたエレクトロタップ1の別の使用方法を説明する。上述のように、エレクトロタップ1は、第一保持部2と第二保持部3に分離可能である。そのようなエレクトロタップ1を用いて、例えば、図17に示すように、第一保持部2と第二保持部3との間に、電装部品500を収納可能なホルダ400を挟み込んで接続することもできる。電装部品500とは、例えばダイオード、ヒューズ等である。
ホルダ400の構造を説明する。図19に示すように、ホルダ400は、例えば略直方体状に形成され、その上面410には、下方に窪んだ平面視略矩形状の収納凹部405が設けられている。収納凹部405には、電装部品500が着脱自在に装着される。ホルダ400は、左側面411と右側面412を備える。左側面411と右側面412は、略矩形状であって、例えば、エレクトロタップ1の第一保持部2の分離接続面15(図2参照)、及び第二保持部3の分離接続面35(図2参照)の夫々の前後方向の長さと略同一長さを有する。ホルダ400の左側面411の前後方向略中央部には、電装部品500の第一端子(図示略)と接続される導通部421の接続面422が露出して設けられる。導通部421は導電性部材である。左側面411の後ろ側には、凸部451が設けられ、前側には、凹部452が設けられている。凸部451と凹部452は、例えば図2に示す第一保持部2の分離接続面15に設けられた凹部17と凸部16に対して係合可能である。
他方、ホルダ400の右側面412の前後方向略中央部には、電装部品500の第二端子側(図示略)と接続される導通部431の接続面432が露出して設けられる。導通部431は導電性部材である。右側面412の後ろ側には、凹部462が設けられ、前側には、凸部461が設けられている。凸部461と凹部462は、例えば図2に示す第二保持部3の分離接続面35に設けられた凸部36と凹部37に対して係合可能である。
−ヒューズを電装部品500として用いる場合−
例えば、図17,図20に示すように、配線A6とC6を接続するエレクトロタップ1を、第一保持部2と第二保持部3とに分離し、その間に、ヒューズである電装部品500を装着したホルダ400を接続する。なお、図20では、内部構造と接続部分を分かり易く見せる為、第一保持部2と第二保持部3を開いた状態で図示している。この場合、ホルダ400の左側面411に設けられた凸部451と凹部452を、第一保持部2の分離接続面15に設けられた凹部17と凸部16に係合させることによって、配線A6とC6の間にヒューズを簡単に接続できる。これにより、ヒューズ入りのエレクトロタップ1を簡単に作製できる。そして、第一保持部2と第二保持部3の間にヒューズを簡単に接続できるので、例えば、配線A6とC6の間に定格以上の電流が流れないようにできる。また、第一保持部2と第二保持部3の間にヒューズを配置できるので、仮にショートしたときには、配線A6又は配線C6に定格以上の電流が流れるのを防止できる。また、ショートしたときには、ホルダ400に装着された電装部品500を交換するだけでよいので、新たなヒューズを接続する為に新たな配線を接続する等の面倒な作業を不要にできる。また、ヒューズ入りのエレクトロタップ1として取り扱うことができるので、ヒューズを接続する為の余分な配線等が不要になるので、部品点数及び部品コストを削減できる。また、電装部品500を装着したホルダ400を、第一保持部2と第二保持部3の間に接続するだけでよいので、一方の配線に対してヒューズを接続する為の新たな配線を付ける等の面倒な作業を不要にできる。
−ダイオードを電装部品500として用いる場合−
例えば、自動車のECU等に接続されるカーテシ配線が一本であって、その一本から分岐させて四枚の各車両ドアに取り付けたカーテシ装置(図示略)の製品配線を接続する場合がある。この場合、図18に示すように、夫々のドアにおいてカーテシ配線A7と製品配線C7との間に、製品配線C7側からカーテシ配線A7側に電流を流すダイオードを配置する必要がある。この場合、例えば、ダイオードを電装部品500として、収納凹部405に装着したホルダ400を、エレクトロタップ1の第一保持部2と第二保持部3の間に接続することにより、ダイオード入りのエレクトロタップ1を簡単に作製できる。このようなダイオードを内蔵するエレクトロタップ1を、カーテシ配線A7と製品配線C7との間に接続することで、例えば、四枚の各車両ドアに設けられた各カーテシ装置が互いに電気的に繋がらないように対処できる。これにより、ECU側では、各車両ドアに設けられたカーテシ装置から出力される信号を夫々受信できるので、どの車両ドアが開いているかを正確に認識できる。
なお、本実施形態では、自動車のECU等に接続されるカーテシ配線が一本であって、その一本から分岐させて四枚の各車両ドアに取り付けたカーテシ装置(図示略)の製品配線を接続するときに、ダイオードである電装部品500をホルダ400に装着し、カーテシ配線A7と製品配線C7との間にホルダ400を接続する例を説明したが、配線の種類は限定されず、これ以外の種類の配線と配線の間に、ダイオードである電装部品500を装着したホルダ400を接続できることは勿論である。
また、本実施形態では、ヒューズ又はダイオードである電装部品500を着脱可能に装着できるホルダ400について説明したが、例えば、第一保持部2と第二保持部3との間に、電装部品500を直接挟み込んで接続するようにしてもよい。その場合、電装部品500の一側面に、ホルダ400の左側面411に設けられた凸部451と凹部452を設け、その反対側の側面に、ホルダ400の右側面412に設けられた凸部461と凹部462を設ければよい。その場合、ヒューズ、又はダイオードを、第一保持部2と第二保持部3との間に直接挟み込んで接続することができる。
上記説明において、図1に示す第一ベース部5の上面が本発明の「第一受け面」の一例である。第二ベース部7の上面が本発明の「第二受け面」の一例である。溝21が本発明の「第一配線用溝」の一例である。溝41が本発明の「第二配線用溝」の一例である。導通プレート50の溝部52が本発明の「第一締め付け部」の一例である。導通プレート60の溝部62が本発明の「第二締め付け部」の一例である。導通プレート50,60が本発明の「導電性部材」の一例である。導通プレート50が本発明の「第一導電部」の一例である。導通プレート60が本発明の「第二導電部」の一例である。導通プレート50の溝部52が本発明の「第一溝」の一例である。導通プレート60の溝部62が本発明の「第二溝」の一例である。第一保持部2の分離接続面15が本発明の「第一分離面」の一例である。第二保持部3の分離接続面35が本発明の「第二分離面」の一例である。凸部16が本発明の「第一凸部」の一例である。凹部17が本発明の「第一凹部」の一例である。凸部36が本発明の「第二凸部」の一例である。凹部37が本発明の「第二凹部」の一例である。図9に示す保護カバー70が本発明の「保持手段」の一例である。
以上説明したように、本実施形態のエレクトロタップ1は、配線A1とC1を夫々挟み込んで保持し、それら配線A1とC1の夫々を挟み込むときの力で、配線A1とC1を夫々締め付け、配線A1とC1の被覆101B,102B内の導線101A,102Aと夫々接触する導通プレート50と、導通プレート60とが電気的に接続することで、配線A1とC1を電気的に接続する配線接続部材である。エレクトロタップ1は、配線A1を挟み込んで保持する第一保持部2と、配線C1を挟み込んで保持する第二保持部3とに相互に分離接続可能である。第一保持部2と第二保持部3を相互に接続したときに、第一保持部2に設けられた導通プレート50と、第二保持部3に設けられた導通プレート60とが電気的に接続することで、配線A1と配線C1が電気的に接続される。このように、エレクトロタップ1は、配線A1を保持する第一保持部2と、配線C1を保持する第二保持部3とを相互に分離できるので、エレクトロタップ1から配線A1とC2を取り外す必要が無い。それ故、狭い場所で潜りながらの作業の容易化、特に車室の暗い所での作業の容易化、さらには手探りでの作業を可能にできる。そして、分離後の第一保持部2と第二保持部3を再度接続することで、配線A1の導線101Aと接続する導通プレート50と、配線C1の導線102Aと接続する導通プレート60とが電気的に接続するので、配線A1と配線C1を電気的に再接続できる。よって、第一保持部2は配線A1に繋がれた端子として、第二保持部3は配線C1に繋がれた端子として機能させることができる。よって、配線A1とC1をハンダで付け直したり、ギボシを作って再接続する等、工具を使っての面倒な作業を一切不要にできる。
なお本発明は、上述の実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態のエレクトロタップ1を変形した八つの変形例を順に説明する。なお、構造が共通する部分は、同じ符号を用いて説明する。
図21を参照して、第一変形例を説明する。第一変形例であるエレクトロタップ101は、上記実施形態のエレクトロタップ1(図1参照)における第一保持部2と第二保持部3とに分離接続する部分を変形したものである。エレクトロタップ101は、第一保持部121と、第二保持部131とに分離接続可能である。上記実施形態の第一保持部2の分離接続面15には、凸部16と凹部17が一つずつ設けられ、第二保持部3の分離接続面35には、凸部36と凹部37が一つずつ設けられている(図2参照)。これに対し、第一変形例の第一保持部121の分離接続面15には、凸部16と凹部17が二つずつ設けられ、第二保持部131の分離接続面35には、凸部36と凹部37が二つずつ設けられている。詳細には、分離接続面15において、導通プレート50の接続面51よりも前側と後ろ側の各領域に、凸部16と凹部17が一組ずつ設けられている。さらに、各領域において、凸部16が接続面51側に配置されている。他方、分離接続面35において、導通プレート60の接続面61よりも前側と後ろ側の各領域に、凸部36と凹部37が一組ずつ設けられている。さらに、各領域において、凹部37が接続面61側に配置されている。
そして、分離接続面15に設けられた二つの凸部16及び二つの凹部17と、分離接続面35に設けられた二つの凹部37及び二つの凸部36とが互いに係合することで、第一保持部121と第二保持部131が互いに接続できる。第一変形例では、上記実施形態と比較して、分離接続面15と35を接続する凸部16,36と凹部17,37の数が多いので、第一保持部121と第二保持部131を強固に接続できる。また、分離接続面15と35において、接続面51,61を境に前側と後ろ側とで、凸部16と凹部37、凸部36と凹部37が夫々係合するので、分離接続面15と35をバランス良く固定できる。このように、第一変形例のエレクトロタップ101は、上記実施形態と同様に、第一保持部121と、第二保持部131とに分離接続可能であるので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第一変形例では、分離接続面15において、凸部16と凹部17を二つずつ設け、分離接続面35において、凸部36と凹部37を二つずつ設けているが、夫々を三つ以上設けてもよい。また、分離接続面15に凸部16を一つ又は複数設け、分離接続面35に凹部37を一つ又は複数設けてもよい。なお、第一保持部121と第二保持部131とが接続したエレクトロタップ101に対し、図9に示す保護カバー70を取り付けてもよい。
図22を参照して、第二変形例を説明する。第二変形例であるエレクトロタップ102も、上記実施形態のエレクトロタップ1(図1参照)における第一保持部2と第二保持部3とに分離接続する部分を変形したものである。エレクトロタップ102は、第一保持部122と、第二保持部132とに分離接続可能である。上記実施形態の第一保持部2の分離接続面15には、凸部16と凹部17が一つずつ設けられ、第二保持部3の分離接続面35には、凸部36と凹部37が一つずつ設けられている(図2参照)。これに対し、第二変形例の第一保持部122の分離接続面15には、二つの凸部160が設けられ、第二保持部132の分離接続面35には、二つの凸部160に対応するように、二つの凹部370が設けられている。凸部160と凹部370の形状は、例えば、上下方向にスライド可能に挿入して固定できる形状にするとよい。さらに、凸部160は、分離接続面15の上端から下端よりも所定距離離間した位置までの高さを有する。それ故、凸部160の底面は、分離接続面15の下端よりも、所定距離だけ高い位置に配置されている。凹部370も、分離接続面35の上端から下端よりも所定距離離間した位置までの高さを有する。それ故、凹部370の下部には底面370Aが形成されている。底面370Aは、分離接続面35の下端よりも、所定距離だけ高い位置に配置されている。
そして、例えば、分離接続面35に設けられた二つの凹部370に対し、分離接続面15に設けられた二つの凸部160を上方からスライドして挿入させる。すると、各凸部160の底面が、各凹部370の底面370Aに当接するので、二つの凹部370に対し、二つの凸部160が係合する。この状態で、第二保持部132の第二蓋部8を、第二ベース部7に対して閉じることによって、第二蓋部8の外側上面部43が第二ベース部7の外側上面部32に当接し、二つの凹部370の上部を閉じる。これにより、凹部370から凸部160が上方に抜けないようにできるので、第一保持部122と第二保持部132を互いに強固に接続できる。このように、第二変形例のエレクトロタップ102でも、上記実施形態と同様に、第一保持部122と、第二保持部132とに分離接続可能であるので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第一保持部122と第二保持部132とが接続したエレクトロタップ102に対し、図9に示す保護カバー70を取り付けてもよい。
図23を参照し、第三変形例を説明する。第三変形例であるエレクトロタップ200も、上記実施形態のエレクトロタップ1(図1参照)における第一保持部2と第二保持部3とに分離接続する部分を変形したものである。エレクトロタップ200は、第一保持部220と、第二保持部230とに分離接続可能である。第一保持部220の分離接続面15において、導通プレート50の接続面51よりも前側には、平面視略L字型のフック形状である凸部161が設けられている。凸部161は、分離接続面15から右方に突出し、且つ先端側が後方に略直角に屈曲している。さらに、導通プレート50の接続面51よりも後ろ側には、平面視略L字型の凹部171が設けられている。凹部171は、分離接続面15から左方に延び、且つ先端側が前方に略直角に屈曲している。他方、第二保持部230の分離接続面35において、導通プレート60の接続面61よりも前側には、平面視略L字型のフック形状である凹部371が設けられている。凹部371は、分離接続面35から右方に延び、且つ先端側が後方に略直角に屈曲している。さらに、導通プレート60の接続面61よりも後ろ側には、平面視略L字型の凸部361が設けられている。凸部361は、分離接続面35から左方に突出し、且つ先端側が前方に略直角に屈曲している。
そして、例えば、第一保持部220を上側に、第二保持部230を下側に夫々配置し、凹部371に対し、凸部161を上方からスライドさせて挿入し、凹部171に対し、凸部361を下方からスライドさせて挿入する。これにより、凹部371と凸部161、凹部171と凸部361が互いに係合する。この状態で、図9に示す保護カバー70を取り付けることで、第一保持部220と第二保持部230が接続した状態で強固に保持される。このように、第三変形例のエレクトロタップ200でも、上記実施形態と同様に、第一保持部220と、第二保持部230とに分離接続可能であるので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
図24を参照し、第四変形例を説明する。第四変形例であるエレクトロタップ300も、上記実施形態のエレクトロタップ1(図1参照)における第一保持部2と第二保持部3とに分離接続する部分を変形したものである。エレクトロタップ300は、第一保持部320と、第二保持部330とに分離接続可能である。第四変形例の第一保持部320の分離接続面15には、凸部164と凹部174が二つずつ設けられ、第二保持部330の分離接続面35には、凸部364と凹部374が二つずつ設けられている。凸部164,364は、略円柱状の突起である。凹部174,374は、略円柱状の有底の穴である。凹部174,374の径は、例えば凸部164,364の径と略同一、若しくは若干短く調整されている。詳細には、分離接続面15において、導通プレート50の接続面51よりも前側と後ろ側の各領域に、凸部164と凹部174が一組ずつ設けられている。他方、分離接続面35において、導通プレート60の接続面61よりも前側と後ろ側の各領域に、凸部364と凹部374が一組ずつ設けられている。凸部364は凹部174に相対し、凹部374は凸部164に相対する。
そして、分離接続面15に設けられた二つの凸部164及び二つの凹部174と、分離接続面35に設けられた二つの凹部374及び二つの凸部364とを互いに挿入固定することで、第一保持部320と第二保持部330が互いに接続できる。このように、第四変形例のエレクトロタップ300も、上記実施形態と同様に、第一保持部320と、第二保持部330とに分離接続可能であるので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第一保持部320と第二保持部330とが接続したエレクトロタップ300に対し、図9に示す保護カバー70を取り付けてもよい。
図25を参照し、第五変形例を説明する。第五変形例であるエレクトロタップ601も、上記実施形態のエレクトロタップ1(図1参照)における第一保持部2と第二保持部3とに分離接続する部分を変形したものである。エレクトロタップ601は、第一保持部621と、第二保持部631とに分離接続可能である。第一保持部621の分離接続面15において、導通プレート50の接続面51よりも前側には、平面視T字状の凸部166が設けられ、接続面51よりも後ろ側には、平面視T字状の凹部176が設けられている。他方、第二保持部631の分離接続面35において、導通プレート60の接続面61よりも前側には、平面視T字状の凹部376が設けられ、接続面61よりも後ろ側には、平面視T字状の凸部366が設けられている。
そして、例えば、第一保持部621を上側に、第二保持部631を下側に夫々配置し、凹部371に対し、凸部166を上方からスライドさせて挿入し、凹部176に対し、凸部366を下方からスライドさせて挿入する。これにより、凹部376と凸部166、凹部176と凸部366が互いに係合する。この状態で、図9に示す保護カバー70を取り付けることで、第一保持部621と第二保持部631が接続した状態で強固に保持される。このように、第五変形例のエレクトロタップ601でも、上記実施形態と同様に、第一保持部621と、第二保持部631とに分離接続可能であるので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
図26を参照し、第六変形例を説明する。第六変形例であるエレクトロタップ602は、第五変形例のエレクトロタップ601をさらに変形したものである。エレクトロタップ602は、第一保持部622と、第二保持部632とに分離接続可能である。第五変形例では、第一保持部621の分離接続面15には、一組の凸部166と凹部176を設け、第二保持部631の分離接続面35には、一組の凸部366と凹部376を設けている。これに対し、第六変形例では、第一保持部622の分離接続面15に、凸部166と凹部176を二組設け、第二保持部632の分離接続面35に、凸部366と凹部376を二組設けている。
そして、分離接続面15に設けられた二つの凸部166及び二つの凹部176と、分離接続面35に設けられた二つの凹部376及び二つの凸部366とを互いに係合させ、図9に示す保護カバー70を取り付けることで、第一保持部622と第二保持部632が接続した状態で強固に保持される。このように、第六変形例のエレクトロタップ602でも、上記実施形態と同様に、第一保持部622と、第二保持部632とに分離接続可能であるので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
図27を参照し、第七変形例を説明する。第七変形例であるエレクトロタップ700は、上記実施形態の第一保持部2と第二保持部3の分離接続面15,35において互いに接触して導通する接続面51,61の形状を変形したものである。エレクトロタップ700は、第一保持部720と、第二保持部730とに分離接続可能である。第一保持部720の分離接続面15には、上記実施形態と同様に、凸部16と凹部17が設けられている。その凸部16と凹部17に挟まれる中間位置には、導通プレート50の接続面511が設けられている。接続面511は右側面視逆T字型であり、その下部に位置する左右方向に延びる部分を、分離接続面15に設けられた略矩形状の溝部15Aに嵌め込まれることによって、凸部16と凹部17の間を広く占めるように設けられている。他方、第二保持部730の分離接続面35にも、上記実施形態と同様に、凸部36と凹部37が設けられている。その凸部36と凹部37に挟まれる中間位置には、導通プレート60の接続面611が設けられている。接続面611は左側面視逆T字型であり、その下部に位置する左右方向に延びる部分を、分離接続面35に設けられた略矩形状の溝部35Aに嵌め込まれることによって、凸部36と凹部37の間を広く占めるように設けられている。接続面511と611は互いに対応する形状である。
第一保持部720と第二保持部730を互いに接続した場合、分離接続面15と35において、接続面511と611は互いに接触する。接続面511と611は、上記実施形態の接続面51と61に比べて、接触面積が広いので確実に導通を図ることができる。また、第一保持部720と第二保持部730は、分離接続面15,35において互いに接続するので、そのような分離接続面15,35に沿って接続面511,611を設けることで、接続面511,611を確実に接触させることができる。
図28を参照し、第八変形例を説明する。第八変形例であるエレクトロタップ800は、第七変形例と同様に、上記実施形態の第一保持部2と第二保持部3の分離接続面15,35において互いに接触して導通する接続面51,61の形状を変形したものである。エレクトロタップ800は、第一保持部820と、第二保持部830とに分離接続可能である。第一保持部820の分離接続面15には、上記実施形態と同様に、凸部16と凹部17が設けられている。第二保持部830の分離接続面35には、上記実施形態と同様に、凸部36と凹部37が設けられている。
第一保持部820の外側上面部12には、4つの挿入溝15B〜15Eが前方から後方に無向かって互いに所定の間隔を空けて設けられている。挿入溝15B〜15Eは、断面矩形状に形成され、分離接続面15と溝11との間を貫通して設けられている。第一保持部820に設けられた導通プレート510は、上記実施形態の導通プレート50の形状に加え、その前後方向の両面に、導電性を有する横方向部520,530を備える。横方向部520は、導通プレート50の前面の上下方向略中段位置から前方に略水平に延び、溝11の内面における右側部に沿って設けられている。横方向部520の右側面には、右方に突出する二つの突出部541が所定の間隔を空けて設けられている。これら二つの突出部541は、外側上面部12に設けられた前側二つの挿入溝15B,15Cに対して挿入され、それらの先端面542は分離接続面15において露出している。
横方向部530は、導通プレート50の後面の上下方向略中段位置から後方に略水平に延び、溝11の内面における右側部に沿って設けられている。横方向部530の右側面にも、右方に突出する二つの突出部541が所定の間隔を空けて設けられている。これら二つの突出部541は、外側上面部12に設けられた後ろ側二つの挿入溝15D,15Eに対して挿入され、それらの先端面542は分離接続面15において露出している。
他方、第二保持部830の外側上面部32にも、4つの挿入溝35B〜35Eが互いに所定の間隔を空けて設けられている。挿入溝35B〜35Eも、断面矩形状に形成され、分離接続面35と溝31との間を貫通して設けられている。第二保持部830に設けられた導通プレート610は、上記実施形態の導通プレート60の形状に加え、その前後方向の両面に、導電性を有する横方向部620,630を備える。横方向部620は、導通プレート60の前面の上下方向略中段位置から前方に略水平に延び、溝31の内面における左側部に沿って設けられている。横方向部620の左側面には、左方に突出する二つの突出部641が所定の間隔を空けて設けられている。これら二つの突出部641は、外側上面部32に設けられた前側二つの挿入溝35B,35Cに対して挿入され、それらの先端面642は分離接続面35において露出している。
横方向部630は、導通プレート60の後面の上下方向略中段位置から後方に略水平に延び、溝31の内面における左側部に沿って設けられている。横方向部630の左側面にも、左方に突出する二つの突出部641が所定の間隔を空けて設けられている。これら二つの突出部641は、外側上面部32に設けられた後ろ側二つの挿入溝35D,35Eに対して挿入され、それらの先端面642は分離接続面35において露出している。
そして、第一保持部820と第二保持部830を互いに接続した場合、分離接続面15と35において、分離接続面15において露出する4つの先端面542は、分離接続面35において露出する4つの先端面642と接触する。分離接続面15,35において、凸部16と凹部37が係合する部分と、凹部17と凸部36が係合する部分とは、分離接続面15,35が互いに確実に接触する部分である。それらの各間の領域において、先端面542と642が接触するようになっているので、導通プレート510と610を確実に導通させることができる。また、導通プレート510と610を互いに接触させて導通させる先端面542,642を夫々4つずつ設けているので、何れかの位置がずれて接触しなかったとしても、その他の位置で先端面542と642が接触することで、確実に導通させることができる。なお、突出部541,641の数、形状等は、図28に示す数、形状等に限定されず、第一保持部820と第二保持部830を接続した場合に、それらが互いに接触して導通を図ることができればよい。
なお、上記実施形態は、上記第一〜八変形例の他に、さらに種々の変更が可能である。例えば、本実施形態のエレクトロタップ1は、二本の配線を保持して導通を図るものであるが、二本に限らず、複数の配線を接続できるものにも適用可能である。
また、上記実施形態のエレクトロタップ1は、第一保持部2と第二保持部3を左右方向に接続するものであるが、例えば、それらの外側に、他の配線を同様に保持する保持部を同方向に分離接続可能とし、その保持部内に設けられた導通プレートを、第一保持部2内に設けられた導通プレート50、又は第二保持部3内に設けられた導通プレート60と接触させて導通を図るようにしてもよい。
また、上記実施形態において、第一保持部2と第二保持部3が相互に接続された状態では、導通プレート50の接続面51と導通プレート60の接続面61とが直接接触しているが、例えば、他の導電性部材を介して接触するようにしてもよい。例えば、分離接続面15において、導通プレート50の接続面51と接触する他の導電性部材を設け、分離接続面35において、導通プレート60の接続面61と接触する他の導電性部材を設け、それらを互いに接触させるようにしてもよい。
また、第一保持部2の分離接続面15に設けられる凸部16と凹部17、及び第二保持部3の分離接続面35に設けられる凸部36と凹部37の形状は、それらが互いに係合できる形状であれば、上記実施形態の及び上記変形例の様なレゴブロックや、フック形状の他に、例えばコネクタ形状であってもよい。また、凸部16と凹部17、及び凸部36と凹部37の数についても上記実施形態に限らず、増やしても減らしてもよい。
また、上記実施形態のエレクトロタップ1は、例えば、第一保持部2に設けられた導通プレート50の溝部52に対し、配線を挿入して押しつけることで配線の被覆を破り、被覆内の導線と接触させるものであるが、例えば、導通プレートに突起状のものを設け、第一保持部2を閉じるときの力を利用して、突起を被覆内に貫通させて導線と接触させるようにしてもよい。
また、上記実施形態のエレクトロタップ1に取り付ける保護カバー70の形状は、図9に示す形状に限らず、第一保持部2と第二保持部3とを内側に保持できる形状であれば何でもよい。例えば、第一保持部2と第二保持部3を内側に挟み込むクリップ形状であってもよい。また、保護カバー70の形状を筒状にしてもよい。さらに、保護カバー70の係止部74,75を省略して断面U字型にしてもよい。
また、上記実施形態の第一保持部2の第一蓋部6の溝21に設けられた突起部26は省略してもよい。突起部26の形状についても円形状に限らず、突出する形状であれば何でもよいが、突起部26を乗り越えて配線を配置することもあるので、端面は滑らかな形状であるのが好ましい。
また、上記実施形態のエレクトロタップ1では、導通プレート50,60は、互いに平行に延びる配線A1及び配線C1に対して直交するように配置されているが、交差するように設ければ直交していなくてもてもよい。
また、上記実施形態のエレクトロタップ1では、第一保持部2と第二保持部3の接続部分には、凸部16と凹部37、凹部17と凸部36が夫々互いに挿入固定されるものであるが、保護カバー70を取り付けるものであれば、少なくとも夫々が挿入して位置決めされればよいので、固定されなくてもよい。
また、上記実施形態のエレクトロタップ1では、第一保持部2の第一蓋部6に設けられた溝21の内面に、突起部26を設けているが、第一ベース部5に設けられた溝11の内面に設けてもよい。また、第二保持部3の第二蓋部8の係止壁部49の代わりに、突起部を設けてもよい。第二ベース部7に設けられた溝31の内面に設けてもよい。また、第一保持部2と第二保持部3を分離可能とせずに一体化したものであっても、上記実施形態のような突起部26を備えることによって、配線が外側にはみ出してショートするのを防止できる。