JP2017117765A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】灯具ユニットを所要方向に回動可能に支持する支持部材を備えた車両用灯具において、簡易な構成で灯具ユニットの光軸調整を精度良く行うことができるようにする。【解決手段】前後方向の2箇所においてブラケット40に締結された灯具ユニット20Aの構成として、後方側の第1の箇所Aにおいてブラケット40にネジ締めされた状態で、前方側の第2の箇所Cにおいて上下方向の回動調整が行われる構成とする。これにより簡易な構成により灯具ユニット20Aを上下方向に回動可能とする。その上で、灯具ユニット20Aに、第1の箇所Aにおいて第1スクリュウ50が締め付けられたときそのネジ締め位置の後方近傍においてブラケット40に当接して、灯具ユニット20Aを第2の箇所Cにおいてブラケット40を押圧する方向に付勢するための突起部32bが形成された構成とする。これにより灯具ユニット20Aを上下方向に回動させる際の遊びをなくす。【選択図】図4

Description

本願発明は、灯具ユニットを所要方向に回動可能に支持する支持部材を備えた車両用灯具に関するものである。
従来より、車両用灯具の構成として、灯具ユニットと、この灯具ユニットを所要方向に回動可能に支持する支持部材とを備えたものが知られている。
「特許文献1」には、このような車両用灯具として、灯具ユニットと支持部材とを連結する光軸調整ボルトを適宜調整して灯具ユニットを所要方向に回動することにより、灯具ユニットの光軸調整を行うように構成されたものが記載されている。
特開2009−211966号公報
上記「特許文献1」に記載された車両用灯具においては、支持部材による灯具ユニットの支持構造として、光軸調整ボルトの調整によって灯具ユニットが回動するのを許容する支点機能を備えた構成とすることが必要となる。
このような支点機能を備えた支持構造としては、例えばスフェリカルステップベアリングとピボットとを組み合せた構成等が考えられるが、このようにした場合には支持構造が複雑なものとなり、その分だけ灯具のコストが上昇してしまう。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、灯具ユニットを所要方向に回動可能に支持する支持部材を備えた車両用灯具において、簡易な構成で灯具ユニットの光軸調整を精度良く行うことができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、灯具ユニットあるいは支持部材に所定の突起部が形成された構成を採用することにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
灯具ユニットと、この灯具ユニットを所要方向に回動可能に支持する支持部材と、を備えた車両用灯具において、
上記灯具ユニットは、上記所要方向に回動する際の回動軸線と交差する方向の第1および第2の箇所において上記支持部材に支持されており、
上記灯具ユニットは、上記第1の箇所において上記支持部材にネジ締めされるとともに上記第2の箇所において上記所要方向の回動調整が行われるように構成されており、
上記灯具ユニットおよび上記支持部材のうちいずれか一方の部材に、上記ネジ締め用の第1スクリュウが締め付けられたとき上記灯具ユニットおよび上記支持部材のうちいずれか他方の部材に当接して、上記一方の部材を上記第2の箇所において上記他方の部材を押圧する方向に付勢するための突起部が形成されている、ことを特徴とするものである。
上記「所要方向」の具体的な方向は特に限定されるものではなく、例えば上下方向や左右方向等が採用可能である。
上記「支持部材」は、灯具ユニットを所要方向に回動可能に支持するように構成された部材であれば、特定の部材に限定されるものではなく、例えば、ランプボディに支持されたブラケットやランプボディ自体等が採用可能である。
上記各「突起部」の具体的な形状やその形成位置等は特に限定されるものではない。
本願発明に係る車両用灯具は、支持部材に対して所要方向に回動可能に支持された灯具ユニットが、その回動軸線と交差する方向の第1および第2の箇所において支持部材に支持された構成となっており、その際、灯具ユニットは第1の箇所において支持部材にネジ締めされるとともに第2の箇所において所要方向の回動調整が行われる構成となっているので、簡易な構成により灯具ユニットを所要方向に回動させることができる。
その上で、本願発明に係る車両用灯具は、灯具ユニットおよび支持部材のうちいずれか一方の部材に、ネジ締め用の第1スクリュウが締め付けられたとき灯具ユニットおよび支持部材のうちいずれか他方の部材に当接して、上記一方の部材を第2の箇所において上記他方の部材を押圧する方向に付勢するための突起部が形成されているので、灯具ユニットを所要方向に回動させる際の遊びをなくすことができ、これにより灯具ユニットの光軸調整を精度良く行うことができる。
このように本願発明によれば、灯具ユニットを所要方向に回動可能に支持する支持部材を備えた車両用灯具において、簡易な構成で灯具ユニットの光軸調整を精度良く行うことができる。そしてこれにより灯具のコスト低減を図ることができる。
上記構成において、上記突起部が、回動軸線が延びる方向の少なくとも2箇所に形成された構成とすれば、灯具ユニットを所要方向に安定的に回動させることができ、これにより灯具ユニットの光軸調整をより精度良く行うことができる。
上記構成において、灯具ユニットに第1スクリュウと螺合するボス部が形成された構成とした上で、このボス部に突起部が形成された構成とすれば、突起部の形成を容易に行うことができる。
上記構成において、第2の箇所に、支持部材と螺合した状態で灯具ユニットと当接する第2スクリュウが配置された構成とした上で、この第2スクリュウの回転調整によって灯具ユニットの所要方向の回動調整が行われる構成とすれば、灯具ユニットの光軸調整を極めて簡易な構成で行うことができる。
上記構成において、支持部材を、ランプボディに対して回動可能に支持されたブラケットとして構成した上で、このブラケットに複数の灯具ユニットが支持された構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、支持部材をランプボディに対して回動可能に支持されたブラケットで構成することにより、複数の灯具ユニットの光軸調整を一括して行うことができる。このため、各灯具ユニットに要求される所要方向への回動量を、各灯具ユニット相互間の光軸ずれを補正する程度の比較的小さい値に抑えることができる。したがって、簡易な構成であっても各灯具ユニットを所要方向に回動させることが一層容易に可能となる。
また、このように複数の灯具ユニットを備えた構成とすることにより、各灯具ユニットを比較的軽量なものとすることができる。したがって、簡易な構成であっても各灯具ユニットを所要方向に回動させることが容易に可能となり、これにより灯具のコスト低減をさらに推進することができる。
本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す正面図 図1のII−II線断面図 図2のIII 方向矢視図 図3のIV−IV線断面図 上記車両用灯具の灯具ユニットの要部を示す底面図 上記車両用灯具からの照射光によって形成される配光パターンを示す図 上記実施形態の第1〜第3変形例を示す、図5と略同様の図 上記実施形態の第4変形例を示す、図4と同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10を示す正面図である。
同図に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、ロービーム照射用のヘッドランプであって、ランプボディ12とその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、3つの灯具ユニット20A、20B、20Cが車幅方向に並んで収容された構成となっている。
3つの灯具ユニット20A、20B、20Cは、共通のブラケット40を介してランプボディ12に支持されている。
その際、各灯具ユニット20A、20B、20Cは、ブラケット40に対して、車幅方向に水平に延びる回動軸線Ax1を中心にして上下方向に回動可能に支持されている。
ブラケット40は、ランプボディ12に対して、灯具前方へ向かって右上(灯具正面視では左上、以下同様)に位置するピボット42と左上および右下に位置する2つのエイミングスクリュウ44によって上下方向および左右方向に回動可能に支持されている。
3つの灯具ユニット20A、20B、20Cは、いずれもプロジェクタ型の灯具ユニットである。これら3つの灯具ユニット20A、20B、20Cは、配光制御の態様が互いに異なっているが、その基本的な構成は同様である。
そこで、以下においては、右端部に位置する灯具ユニット20Aについて、その具体的な構成を説明する。
図2は、図1のII−II線断面図である。
同図に示すように、灯具ユニット20Aは、車両前後方向に延びる光軸Axを有する投影レンズ22と、この投影レンズ22の後側焦点Fよりも後方側に配置された光源としての発光素子24と、この発光素子24を上方側から覆うように配置され、該発光素子24からの光を投影レンズ22へ向けて反射させるリフレクタ26とを備えた構成となっている。
発光素子24およびリフレクタ26は、ベース部材30に支持されており、投影レンズ22は、レンズホルダ28を介してベース部材30に支持されている。
このベース部材30には、ロービーム用配光パターンのカットオフラインを形成するために、リフレクタ26からの反射光の一部を上向きに反射させて投影レンズ22に入射させる上向き反射面30aが形成されている。この上向き反射面30aの前端縁30a1は、後側焦点Fから左右両側へ向けて延びるように形成されている。
このベース部材30は、ブロック状に形成されたダイカスト等で構成されており、ヒートシンクとしても機能するようになっている。
なお、同図に示すように、ピボット42は、その基端部がランプボディ12に固定されており、その先端部がブラケット40に装着されたスフェリカルステップベアリング46と係合している。また、エイミングスクリュウ44は、その基端部がランプボディ12に回転可能に支持されており、その先端部がブラケット40に装着されたエイミングナット48と螺合している。
図3は、図2のIII 方向矢視図である。また、図4は、図3のIV−IV線断面図である。さらに、図5は、灯具ユニット20Aの要部を示す底面図である。
これらの図にも示すように、灯具ユニット20Aは、前後方向(すなわち回動軸線Ax1と直交する方向)の2箇所においてブラケット40に支持されている。
その際、後方側に位置する第1の箇所は、図1、3においてA、Bで示すように、光軸Axの下方において光軸Axから左右両側に等距離離れた2つの位置に設定されている。一方、前方側に位置する第2の箇所は、図1、3においてCで示すように、光軸Axの真下の位置に設定されている。
そして、灯具ユニット20Aは、第1の箇所A、Bにおいてブラケット40にネジ締めされるとともに、第2の箇所Cにおいて上下方向の回動調整が行われるように構成されている。
ブラケット40の下部には、水平面に沿って前方へ向けて延びる棚状部40Aが形成されている。また、このブラケット40の下部における灯具ユニット20Aの左右両側の位置には、鉛直面に沿って前方へ向けて延びる棚受け部40Bが形成されている。これら棚状部40Aおよび棚受け部40Bは、ブラケット40と一体的に形成されている。
棚状部40Aにおける第1の箇所A、Bには、下方へ向けて突出する有底円筒部40A1が形成されており、また、その第2の箇所Cには、下方へ向けて突出する有底円筒部40A2が形成されている。これら各有底円筒部40A1、40A2は、いずれも同一径で形成されているが、有底円筒部40A2は有底円筒部40A1よりも深い凹形状を有している。
図4に示すように、第1の箇所A、Bに位置する各有底円筒部40A1には、その底壁部の中央にネジ孔40A1aが形成されており、このネジ孔40A1aにおいて下方から挿入されたネジ締め用の第1スクリュウ50と螺合している。
一方、第2の箇所Cに位置する有底円筒部40A2には、その底壁部の中央にネジ孔40A2aが形成されており、このネジ孔40A2aにおいて下方から挿入された回動調整用の第2スクリュウ52と螺合している。このネジ孔40A2aと螺合した状態にある第2スクリュウ52の先端部には、有底円筒部40A2よりもやや小さい外径を有する円板状のユニット当接板54が固定されている。この固定は、第2スクリュウ52とユニット当接板54との螺合および接着等によって行われている。そして、第2スクリュウ52を回転させることにより、ユニット当接板54を上下方向に移動させるようになっている。
図5にも示すように、ベース部材30の下面30bにおける第1の箇所A、Bには、円筒状のボス部32が形成されている。ベース部材30は、これら各ボス部32に形成されたネジ孔32aにおいて第1スクリュウ50と螺合するようになっている。
これら各ボス部32の下面におけるネジ孔32aの後方側の部位には、下方へ向けて突出する突起部32bが形成されている。これら各突起部32bは、台形状の鉛直断面形状を有しており、ネジ孔32aの径と略同一の左右幅を有している。その際、これら各突起部32bは、前面が前上がりの斜面で構成されており、後面および左右両側面が鉛直面で構成されており、下面が水平面で構成されている。
一方、ベース部材30の下面30bにおける第2の箇所Cには、円柱状の柱状突起部34が形成されている。そして、図4に示すように、この柱状突起部34の下面をユニット当接板54の上面に当接させた状態で、ユニット当接板54を上下動させることにより、灯具ユニット20Aを上下方向に回動させるようになっている。
その際、第1の箇所A、Bにおいて、第1スクリュウ50の締め付けによって各ボス部32の突起部32bが各有底円筒部40A1の底壁部に当接した状態から、さらに第1スクリュウ50を締め付けることにより、各有底円筒部40A1の底壁部から突起部32bに対して上向きの反力を作用させ、これによりベース部材30におけるネジ孔32aよりも前方側に位置する部分に下向きの回転モーメントを生じさせるようになっている。そしてこれにより、ベース部材30に図4において2点鎖線で示すような変形を生じさせて、第2の箇所Cにおいてベース部材30の柱状突起部34を下方(すなわちユニット当接板54を押圧する方向)に付勢するようになっている。さらにこれにより、灯具ユニット20Aを上下方向に回動させる際の遊びをなくして、その光軸調整を精度良く行うことができるようになっている。
なお、灯具ユニット20Aが上下方向に回動する際の回動軸線Ax1は、左右1対の第1の箇所A、Bを結ぶようにして車幅方向に延びる軸線となるが、正確には、この回動軸線Ax1は、各有底円筒部40A1の底壁部と当接した状態にある各ボス部32の突起部32bの下面における前端位置を通るようにして車幅方向に延びる軸線となる。
図6は、車両用灯具10からの照射光によって形成される配光パターンを示す図である。
同図(a)は、車両用灯具10からの照射光によって車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPLを透視的に示す図である。
このロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V−V線よりも右側の対向車線側部分が下段カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側の自車線側部分が、この下段カットオフラインCL1から傾斜部を介して段上がりになった上段カットオフラインCL2として形成されている。
このロービーム用配光パターンPLにおいて、下段カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。
このロービーム用配光パターンPLは、同図(b)、(c)、(d)に示す3つの配光パターンPa、Pb、Pcを重畳させた合成配光パターンとして形成されるようになっている。
配光パターンPaは、灯具ユニット20Aからの照射光によって形成される配光パターンであり、配光パターンPbは、灯具ユニット20Bからの照射光によって形成される配光パターンであり、配光パターンPcは、灯具ユニット20Cからの照射光によって形成される配光パターンである。
これら各配光パターンPa、Pb、Pcは、リフレクタ26で反射した発光素子24からの光によって投影レンズ22の後側焦点面上に形成された発光素子24の光源像を、投影レンズ22により上記仮想鉛直スクリーン上に反転投影像として投影することにより形成され、そのカットオフラインCL1、CL2は、ベース部材30の上向き反射面30aの前端縁30a1の反転投影像として形成されるようになっている。
配光パターンPaは、配光パターンPbよりも小さく明るい配光パターンとして形成されており、配光パターンPbは、配光パターンPcよりも小さく明るい配光パターンとして形成されている。このような配光パターンの差異は、各灯具ユニット20A、20B、20C相互間において、投影レンズ22の焦点距離やリフレクタ26の反射面形状を異なったものとすることによって実現される。
一方、3つの配光パターンPa、Pb、Pcは、そのカットオフラインCL1、CL2の形状については互いに同一である。また、これら3つの配光パターンPa、Pb、Pcは、そのカットオフラインCL1、CL2の上下方向の位置についても、ロービーム用配光パターンPLにおけるカットオフラインCL1、CL2と一致したものとなっており、これによりロービーム用配光パターンPLのカットオフラインCL1、CL2を鮮明に形成するようにしている。
これを実現するため、各灯具ユニット20A、20B、20Cをブラケット40に組み付ける際、これらを回動軸線Ax1を中心にして上下方向に適宜回動させるようになっている。
そして、これら3つの灯具ユニット20A、20B、20Cが組み付けられたブラケット40をランプボディ12に組み付ける際、2つのエイミングスクリュウ44を適宜調整してブラケット40をランプボディ12に対して上下方向および左右方向に回動させることにより、3つの灯具ユニット20A、20B、20Cの光軸調整を一括して行うようになっている。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る車両用灯具10は、支持部材としてのブラケット40に対して上下方向に回動可能に支持された3つの灯具ユニット20A、20B、20Cの各々が、前後方向の2箇所(すなわち回動軸線Ax1が延びる車幅方向と交差する方向)の2箇所においてブラケット40に締結された構成となっており、その上で、各灯具ユニット20A、20B、20Cは、後方側の第1の箇所A、Bにおいてブラケット40にネジ締めされるとともに前方側の第2の箇所Cにおいて上下方向の回動調整が行われる構成となっているので、簡易な構成により各灯具ユニット20A、20B、20Cを所要方向に回動させることができる。
その上で、各灯具ユニット20A、20B、20Cには、ネジ締め用の第1スクリュウ50が締め付けられたときブラケット40に当接して、各灯具ユニット20A、20B、20Cを第2の箇所Cにおいてブラケット40を押圧する方向に付勢するための突起部32bが形成されているので、各灯具ユニット20A、20B、20Cを上下方向に回動させる際の遊びをなくすことができ、これにより各灯具ユニット20A、20B、20Cの光軸調整を精度良く行うことができる。
このように本実施形態によれば、各灯具ユニット20A、20B、20Cを上下方向に回動可能に支持するブラケット40を備えた車両用灯具10において、簡易な構成で各灯具ユニット20A、20B、20Cの光軸調整を精度良く行うことができる。そしてこれにより灯具のコスト低減を図ることができる。
特に、本実施形態において各灯具ユニット20A、20B、20Cに形成された突起部32bは、第1スクリュウ50が締め付けられたとき、そのネジ締め位置の後方近傍においてブラケット40に当接する構成となっているので、第1スクリュウ50の締め付け量が比較的少なくても、各灯具ユニット20A、20B、20Cを第2の箇所Cにおいてブラケット40を押圧する方向に付勢することができる。そしてこれにより各灯具ユニット20A、20B、20Cの光軸調整をより一層良く行うことができる。
しかも、この突起部32bは各灯具ユニット20A、20B、20C毎に車幅方向の2箇所に形成されているので、各灯具ユニット20A、20B、20Cを上下方向に安定的に回動させることができ、これによりその光軸調整をさらに精度良く行うことができる。
その際、各灯具ユニット20A、20B、20Cには第1スクリュウ50と螺合するボス部30が形成されており、突起部32bはこのボス部30に形成されているので、突起部32bの形成を容易に行うことができる。
また本実施形態においては、第2の箇所Cに、ブラケット40と螺合した状態で各灯具ユニット20A、20B、20Cと当接する第2スクリュウ52が配置されており、この第2スクリュウ52の回転調整によって各灯具ユニット20A、20B、20Cの上下方向の回動調整が行われる構成となっているので、その光軸調整を極めて簡易な構成で行うことができる。
本実施形態においては、ブラケット40がランプボディ12に対して回動可能に支持されているので、3つの灯具ユニット20A、20B、20Cの光軸調整を一括して行うことができる。このため、各灯具ユニット20A、20B、20Cに要求される上下方向への回動量を、各灯具ユニット20A、20B、20C相互間の光軸ずれを補正する程度の比較的小さい値に抑えることができる。したがって、簡易な構成によって各灯具ユニット20A、20B、20Cを上下方向に回動させることが一層容易に可能となる。
また、本実施形態のように3つの灯具ユニット20A、20B、20Cを備えた構成とすることにより、各灯具ユニット20A、20B、20Cを比較的軽量なものとすることができる。したがって、簡易な構成であっても各灯具ユニット20A、20B、20Cを上下方向に回動させることが容易に可能となり、これにより灯具のコスト低減をさらに推進することができる。
上記実施形態においては、車両用灯具10が3つの灯具ユニット20A、20B、20Cを備えているものとして説明したが、2つ以下あるいは4つ以上の灯具ユニットを備えた構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、3つの灯具ユニット20A、20B、20Cが、いずれもブラケット40に対して上下方向に回動可能に支持されているものとして説明したが、そのうちの1つについてはブラケット40に固定された構成とし、この灯具ユニットの光軸を基準にして他の2つの灯具ユニットの光軸調整を行うようにすることも可能である。
上記実施形態においては、3つの灯具ユニット20A、20B、20Cが、いずれもロービーム用配光パターンPLのカットオフラインCL1、CL2と同様のカットオフラインを有する配光パターンPa、Pb、Pcを形成するように構成されているものとして説明したが、3つの灯具ユニット20A、20B、20Cのうちの一部または全部が、ハイビーム用配光パターンやフォグランプ用配光パターン等を形成するように構成されたものとすることも可能である。
上記実施形態においては、各灯具ユニット20A、20B、20Cが、リフレクタ26を備えたプロジェクタ型の灯具ユニットであるものとして説明したが、リフレクタ26を備えていないプロジェクタ型の灯具ユニットやパラボラ型の灯具ユニット等を採用することも可能である。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図7(a1)は、本変形例に係る車両用灯具における灯具ユニット120Aのベース部材130の要部を示す、図5と略同様の図である。また、図7(a2)は、図7(a1)のa2−a2線断面図である。
これらの図に示すように、本変形例のベース部材130の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、第1の箇所A、Bに配置された突起部132bの形状が上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においても、ベース部材130の下面130bに円筒状のボス部132が形成されており、このボス部132の下面におけるネジ孔132aの後方側の部位に、下方へ向けて突出する突起部132bが形成されている。
ただし、本変形例においては、各突起部132bが円柱状に形成されている。本変形例においては、これら各突起部132bの下面の前端位置を結ぶ直線が回動軸線Ax1を構成することとなる。
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図7(b1)は、本変形例に係る車両用灯具における灯具ユニット220Aのベース部材230の要部を示す、図5と略同様の図である。また、図7(b2)は、図7(b1)のb2−b2線断面図である。
これらの図に示すように、本変形例のベース部材230の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、第1の箇所A、Bに配置された突起部232bの構成が上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においても、ベース部材230の下面230bにおける第1の箇所A、Bに、第2スクリュウ50と螺合するためのネジ孔232aが形成されている。
ただし、本変形例においては、これら左右1対のネジ孔232aが、上記実施形態のベース部材30のように左右1対のボス部32ではなく、車幅方向に帯状に延びる単一の帯状部232の下面に形成されている。そして、この帯状部232の下面における両ネジ孔232aの後方側の部位に、下方へ向けて突出する単一の突起部232bが形成されている。この突起部232bは、上記実施形態の各突起部32bと同様の台形状の鉛直断面形状で車幅方向に延びている。
本変形例においては、突起部232bの下面の前端位置が回動軸線Ax1を構成することとなる。
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
次に、上記実施形態の第3変形例について説明する。
図7(c1)は、本変形例に係る車両用灯具における灯具ユニット320Aのベース部材330の要部を示す、図5と略同様の図である。また、図7(c2)は、図7(c1)のc2−c2線断面図である。
これらの図に示すように、本変形例のベース部材330の基本的な構成は上記第2変形例の場合と同様であり、その突起部332bの形状は上記第2変形例の突起部232bと同様であるが、ネジ孔332aの形成位置が上記第2変形例の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においては、ベース部材330の下面330bに形成された帯状部332における車幅方向の中心位置(すなわち上記第2変形例における左右1対の第1の箇所A、Bの中点)が第1の箇所Dとして設定されている。
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
しかも、本変形例の構成を採用することにより、第1スクリュウ50のネジ締め箇所を1箇所のみとすることができるので、作業性の向上および部品点数の削減を図ることができる。
次に、上記実施形態の第4変形例について説明する。
図8は、本変形例に係る車両用灯具における灯具ユニット420Aおよびブラケット440の要部を示す、図4と同様の図である。
同図に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、本変形例においては、上記実施形態の突起部32bと同様の機能を果たす突起部440A1bがブラケット440の棚状部440Aに形成されている点で上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においては、棚状部440Aの各有底円筒部440A1の底壁部におけるネジ孔440A1aの後方側の部位に、上方へ向けて突出する突起部440A1bが形成されている。これら各突起部440A1bは、台形状の鉛直断面形状を有しており、ネジ孔440A1aの径と略同一の左右幅を有している。
一方、本変形例においては、ベース部材430における各ボス部432の下面は、その全域にわたって平面状に形成されており、上記実施形態の突起部32bに相当する突起部は形成されていない。
本変形例においては、各突起部40A1bの上面の前端位置を結ぶ直線が回動軸線Ax1を構成することとなる。
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
また、本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
10 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
20A、20B、20C、120A、220A、320A、420A 灯具ユニット
22 投影レンズ
24 発光素子
26 リフレクタ
28 レンズホルダ
30、130、230、330、430 ベース部材
30a 上向き反射面
30a1 前端縁
30b、130b、230b、330b 下面
32、132、432 ボス部
32a、40A1a、40A2a、132a、232a、332a、440A1a ネジ孔
32b、132b、232b、332b、440A1b 突起部
34 柱状突起部
40、440 ブラケット(支持部材)
40A、440A 棚状部
40A1、40A2、440A1 有底円筒部
40B 棚受け部
42 ピボット
44 エイミングスクリュウ
46 スフェリカルステップベアリング
48 エイミングナット
50 第1スクリュウ
52 第2スクリュウ
54 ユニット当接板
232、332 帯状部
A、B、D 第1の箇所
Ax 光軸
Ax1 回動軸線
C 第2の箇所
CL1 下段カットオフライン
CL2 上段カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
Pa、Pb、Pc 配光パターン
PL ロービーム用配光パターン

Claims (5)

  1. 灯具ユニットと、この灯具ユニットを所要方向に回動可能に支持する支持部材と、を備えた車両用灯具において、
    上記灯具ユニットは、上記所要方向に回動する際の回動軸線と交差する方向の第1および第2の箇所において上記支持部材に支持されており、
    上記灯具ユニットは、上記第1の箇所において上記支持部材にネジ締めされるとともに上記第2の箇所において上記所要方向の回動調整が行われるように構成されており、
    上記灯具ユニットおよび上記支持部材のうちいずれか一方の部材に、上記ネジ締め用の第1スクリュウが締め付けられたとき上記灯具ユニットおよび上記支持部材のうちいずれか他方の部材に当接して、上記一方の部材を上記第2の箇所において上記他方の部材を押圧する方向に付勢するための突起部が形成されている、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 上記突起部は、上記回動軸線が延びる方向の少なくとも2箇所に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  3. 上記灯具ユニットに、上記第1スクリュウと螺合するボス部が形成されており、
    上記突起部は上記ボス部に形成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
  4. 上記第2の箇所に、上記支持部材と螺合した状態で上記灯具ユニットと当接する第2スクリュウが配置されており、
    上記第2スクリュウの回転調整によって上記灯具ユニットの上記所要方向の回動調整が行われるように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用灯具。
  5. 上記支持部材は、ランプボディに対して回動可能に支持されたブラケットで構成されており、
    上記ブラケットに複数の上記灯具ユニットが支持されている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の車両用灯具。
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