JP2017133210A - 車両用ドアオープナー装置 - Google Patents

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【課題】非常時における人の行動に適った対応により、電気式オープナーに代わって機械式オープナーよるドアロックの解除を可能とする。【解決手段】車両のドアインサイドに、電気式オープナーの操作部材が設けられている車両用ドアオープナー装置であって、電気式オープナーは、操作部材(レバー14)が平常時の操作量で操作されたときにドアロックの解除が可能に切り替えられるスイッチ30を備えている。機械式オープナーは、操作部材(レバー14)が平常時の操作量を超えて操作されたときに電気式オープナーの機能とは無関係にドアロックの解除が可能な作動機構(可動プレート22、ケーブル28)を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ドアオープナー装置に関し、例えばサイドドアのドアロックが電気式オープナーによって解除される形式の車両用ドアオープナー装置に関する。
電気式オープナーにおけるハンドルやレバーなどの操作部材は、ドアインサイドに設けられている。また、電気式オープナーにおいては、電源(バッテリー)の電力が喪失した場合などの非常時において、電気式オープナーに代わってドアロックを解除できる機械式オープナーの設置が必須である。
なお、この種のドアオープナー装置に関する一般的な技術としては、車両用ドア(バックドア)の電気式オープナーが特許文献1に開示されている。
特開2001−123722号公報
非常時において、機能しなくなった電気式オープナーに代わってドアロックを解除する機械式オープナーの操作部材は、電気式オープナーの操作部材と区別するために別の位置に設けられているのが一般的である。しかし、非常時における人の行動にはパニック等を伴うことから、普段使い慣れている操作部材とは別の位置にある操作部材を認識して操作することは困難である。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、非常時における人の行動に適った対応により、電気式オープナーに代わって機械式オープナーよるドアロックの解除を可能とすることである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
車両のドアインサイドに、電気式オープナーの操作部材が設けられている車両用ドアオープナー装置であって、電気式オープナーとは別の機械式オープナーを備えている。電気式オープナーは、操作部材が平常時の操作量で操作されたときにドアロックの解除が可能に切り替えられるスイッチを備えている。機械式オープナーは、操作部材が平常時の操作量を超えて操作されたときに電気式オープナーの機能とは無関係にドアロックの解除が可能な作動機構を備えている。
好ましくは、操作部材が、平常時の操作量で操作されるときの操作支点と、平常時の操作量を超えて操作されるときの操作支点とを個別に備えていることである。
本発明においては、電力が喪失したときなどの非常時において、機能しなくなった電気式オープナーに代わってドアロックを解除できる機械式オープナーが、電気式オープナーの操作部を平常時の操作量を超えて操作することによって機能することから、非常時における人の行動に適った対応が可能になる。すなわち、非常時における人の行動には、普段使い慣れている操作部材を慌てて強く操作してみるといった習性があると考えられ、このような行動に対応して機械式オープナーよるドアロックの解除が可能となる。
また、操作部材の操作支点が平常時の操作と非常時の操作とで切り替わることにより、電気式オープナーの操作から機械式オープナーの操作に切り替わるときの操作部材の操作方向が変化することになる。この結果、電気式オープナーの操作から機械式オープナーの操作に切り替わるときの節度感が明確になる。
車両のサイドドアにおけるドアインサイドの一部を表した斜視図。 図1の平面図。 実施の形態1のドアオープナー装置を車内側から見た斜視図。 図3の正面図。 図4のドアオープナー装置における平常時の操作状態を表した正面図。 図4のドアオープナー装置における非常時の操作状態を表した正面図。 実施の形態2のドアオープナー装置を図4と対応させて表した正面図。 図7のドアオープナー装置における平常時の操作状態を表した正面図。 図7のドアオープナー装置における非常時の操作状態を表した正面図。 実施の形態3のドアオープナー装置を表した平面図。 図10のドアオープナー装置における平常時の操作状態を表した平面図。 図10のドアオープナー装置における非常時の操作状態を表した平面図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。まず、図1〜図6に示されている実施の形態1について説明する。
図1および図2で示すドアトリム10とドアグリップ12との間の空間には、電気式オープナーのレバー14が位置している。このレバー14は、ドアグリップ12の一部12aに添えた手の指先をドアトリム10との間の空間に差し入れて引き上げ操作することが可能である。なお、電気式オープナーは、レバー14の操作によって後述のスイッチ30がオフからオンに切り替えられ、そのときの電気信号に基づくアンロックモータ(図示省略)の作動によってドアロックが解除される、といった周知の機能を果たす。このことから明らかなように、レバー14は本発明における電気式オープナーの「操作部材」に相当する。
電気式オープナーのベース20は、ドアトリム10の内側に位置するドアインナパネル(図示省略)に固定される。このベース20の車内側(図3の前面側)に、レバー14およびに可動プレート22が設けられている。ただし、レバー14はドアトリム10の外面とドアグリップ12の一部12aとの間に位置し、可動プレート22はドアトリム10の内側に位置する。
レバー14は、その正面視において操作部14aと作用部14bとがほぼ直角に配置されたL字状をしている。そして、レバー14における操作部14aと作用部14bとの中間部が、可動プレート22のほぼ中央部に対してレバー軸16により回転可能に支持されている。可動プレート22は、ベース20に対してレバー軸16の斜め上方に位置するプレート軸24により回転可能に支持されている。なお、レバー14における操作部14aの一点(操作時の力点)とレバー軸16の軸心との間の直線の長さL1(図5)は、同じく操作部14aの一点とプレート軸24の軸心との間の直線の長さL2(図6)よりも大きく設定されている。
レバー14の作用部14bと可動プレート22との間には、レバー軸16を支点とするレバー14の時計回り方向の回転に復帰力を与えるレバーバネ18が掛けられている。また、可動プレート22とベース20との間には、プレート軸24を支点とする可動プレート22の時計回り方向の回転に復帰力を与えるプレートバネ26が掛けられている。これらのレバーバネ18およびプレートバネ26は、図示の引っ張りバネに代えて板バネや捩りバネを用いることも当然可能である。
レバー14の作用部14bには、電気式オープナーのスイッチ30が設けられている。このスイッチ30は、レバー14がレバー軸16を支点として図4に示す復帰状態から図5で示す状態まで時計回り方向へ回転操作されることにより、オフからオンに切り替えられる。その結果、前述のように電気式オープナーのアンロックモータが作動してドアロックが解除される。
可動プレート22には、そのプレート軸24と反対側の端部においてケーブル28(インナケーブル)の端部がニップル28aによって結合されている。ここで、図5で示す状態に操作されているレバー14に対してさらに時計回り方向への操作力が加えられたものとすると、それによって可動プレート22がプレート軸24を支点として図6で示す状態に回転操作され、ケーブル28が引っ張られる。
可動プレート22およびケーブル28は、本発明における機械式オープナーの「作動機構」に相当する。すなわち、前述のように可動プレート22が回転操作されてケーブル28が引っ張られることにより、電気式オープナーにおけるアンロックモータの作動に頼ることなく、ドアロックが解除される。
以上のように構成されたドアオープナー装置において、電気式オープナーの「操作部材」であるレバー14は、その操作部14aを引き上げ操作することにより、前述のようにレバー軸16を支点として図4に示す状態から図5で示す状態まで時計回り方向へ回転操作される。つまり、平常時においいてはレバー14がレバー軸16を支点として図5で示す状態に操作され、それによってスイッチ30がオフからオンに切り替えられて電気式オープナーによるドアロックの解除が行われる。このことから明らかなようにレバー軸16が、本発明における平常時の操作部材(レバー14)の「操作支点」に相当する。
車両用電源の電力が喪失したときなどの非常時においては、電気式オープナーによるドアロックの解除はできなくなる。そこで、このような非常時にはレバー14を図5で示す状態まで回転操作した後、さらに操作部14aを引き上げ操作する。つまり、レバー14が平常時の操作位置を超えて操作されることで、可動プレート22がプレート軸24を支点として図6で示す状態に回転操作される。これにより、ケーブル28が引っ張られて機械式オープナーによるドアロックの解除が行われる。このことから明らかなようにプレート軸24は、本発明において操作部材(レバー14)が平常時の操作量を超えて操作されるときの「操作支点」に相当する。
このように、非常時においても普段使い慣れている電気式オープナーのレバー14を平常時よりも大きく操作することで、機械式オープナーによってドアロックを解除することができる。このため、電気式オープナーの操作部材(レバー14)とは別に、機械式オープナー専用の操作部材を車両のフロア等に設けている場合と異なり、非常時に普段使い慣れている部材を慌てて強く操作してしまうといった人の習性に適った対応が可能となる。
また、平常時と非常時とではレバー14の操作支点がレバー軸16からプレート軸24に切り替わるため、電気式オープナーの操作から機械式オープナーの操作に替わるときのレバー14における操作部14aの操作方向が変化する。これにより、電気式オープナーの操作から機械式オープナーの操作に切り替わるときの節度感が明確になる。
さらに、レバー14における操作部14aの一点と操作支点との間の前述した直線長さL1,L2は、平常時と非常時とにおけるレバー操作の回転半径であり、その差によって平常時と非常時とにおけるレバー14の操作荷重が変化する。すなわち、電気式オープナーとしてのレバー14の操作は長さL1に基づいて軽く(図5)、機械式オープナーとしてのレバー14の操作は長さL2に基づいて重くなる(図6)。このことは、例えばレバーバネ18とプレートバネ26との弾性力のみでレバー14の操作荷重に差をもたせるのと比較して平常時から非常時に切り替わるときの節度感がより明確になる。
つづいて、図7〜図9に示されている実施の形態2について説明する。なお、これらの図7〜図9において、既に説明した実施の形態1と同一もしくは均等構成と考えられる部材には、実施の形態1の図面と同一の符号を付すことにより、重複する説明は省略する。また、後述の実施の形態3についても同様の進め方で、重複する説明は省略する。
実施の形態2のドアオープナー装置においては、レバー114の向きが実施の形態1とは前後逆向きになっている。このため、レバー114は、その引き上げ操作によりレバー軸116を支点として反時計回り方向に回転操作される。これに対し、可動プレート122については、その操作支点であるプレート軸124がレバー軸116の反対側(後方側)に設定されていることから、実施の形態1の可動プレート22と同様に時計回り方向に回転操作される。したがって、図8で示す平常時と図9で示す非常時とではレバー114の操作が反時計回り方向から時計回り方向に切り替わることとなり、電気式オープナーの操作から機械式オープナーの操作に切り替わるときの節度感が一段と明確になる。
つぎに、図10〜図12に示されている実施の形態3について説明する。この実施の形態3では、実施の形態1,2における引き上げ操作式のレバー14,144と異なり、プッシュ操作式のレバー214が示されている。なお、図10〜図12には、図1および図2で示すドアグリップ12の一部12aが断面で示されている。レバー214は、ドアグリップ12の一部12aに開けられている開口13を通じて指先によりプッシュ操作することが可能である。
レバー214は、プッシュ操作によりレバー軸216を支点として時計回り方向に回転操作される。これに対して可動プレート222は、プレート軸224を支点として反時計回り方向に回転操作される。このため、図11で示す平常時と図12で示す非常時とではレバー214の操作が時計回り方向から反時計回り方向に切り替わることになる。この結果は、実施の形態2と同様に電気式オープナーの操作から機械式オープナーの操作に切り替わるときの節度感がさらに明確になる。
なお、実施の形態2,3においては、平常時のレバー操作の回転半径である長さL1(図8、図11)と、非常時のレバー操作の回転半径である長さL2(図9、図12)との差が実施の形態1よりも大きく設定されている。このため、レバー操作が平常時から非常時に切り替わるときの操作荷重の変化が実施の形態1よりも顕著になり、このことも電気式オープナーの操作から機械式オープナーの操作に切り替わるときの節度感をより高めることになる。
以上は本発明を実施するための最良の形態1〜3を図面に関連して説明したが、これらの実施の形態1〜3は本発明の趣旨から逸脱しない範囲で容易に変更または変形できるものである。例えば、レバー14,114,214や可動プレート22,122,222の形状等は任意に設定可能であり、電気式オープナーにおけるスイッチ30の種類や性能についても任意に選定できる。また、実施の形態1〜3で用いた各図面は、車両における右側ドアのドアオープナー装置が示されているが、この装置を左側ドアに適応させることも当然可能である。
14 レバー(電気式オープナーの操作部材)
22 可動プレート(機械式オープナーの作動機構)
28 ケーブル(機械式オープナーの作動機構)
30 スイッチ

Claims (2)

  1. 車両のドアインサイドに、電気式オープナーの操作部材が設けられている車両用ドアオープナー装置であって、
    電気式オープナーとは別の機械式オープナーを備え、電気式オープナーは、操作部材が平常時の操作量で操作されたときにドアロックの解除が可能に切り替えられるスイッチを備え、機械式オープナーは、操作部材が平常時の操作量を超えて操作されたときに電気式オープナーの機能とは無関係にドアロックの解除が可能な作動機構を備えている車両用ドアオープナー装置。
  2. 請求項1に記載された車両用ドアオープナー装置であって、
    操作部材が、平常時の操作量で操作されるときの操作支点と、平常時の操作量を超えて操作されるときの操作支点とを個別に備えている車両用ドアオープナー装置。
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