JP2017136540A - 固体燃料粉砕装置およびその制御方法 - Google Patents

固体燃料粉砕装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転テーブルとローラと分級部とを内部に収容するハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制する。【解決手段】回転テーブル12と、給炭機20と、ローラ13と、付勢機構15と、回転式の分級部16と、送風部30と、ハウジング11と、ハウジング11の下方に蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量を検出するロードセル19と、制御部40と、を備え、制御部40は、給炭機20による固体燃料の供給量に対する蓄積量の増加量が所定制限値を超える場合に、付勢機構15による付勢力を増加させる第1制御モードおよび分級部16の回転数を減少させる第2制御モードの少なくともいずれかを実行する固体燃料粉砕装置100を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、固体燃料粉砕装置およびその制御方法に関する。
従来から、粉砕テーブル上に投入された石炭等の固体燃料を粉砕テーブルと粉砕ローラとの間で粉砕する竪型ローラミルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示される竪型ローラミルは、ミルの保有炭量の増加による過負荷運転を回避するために、ミル内圧力の圧力勾配を検出し、この圧力勾配に基づいて分級機の回転数を補正している。特許文献1に開示される竪型ローラミルによれば、過負荷運転状態と判断された場合に分級機の回転数を一時的に低下させることにより、分級機からの出炭量を増加させて過負荷運転を解消することができる。
特許第3964602号公報
特許文献1では、圧力勾配の検出値がしきい値を超えた場合に過負荷運転状態と判断するが、圧力勾配の検出値がしきい値以下である場合には過負荷運転状態ではないと判断する。
しかしながら、圧力勾配の検出値がしきい値以下となる場合であっても、ミルの保有炭量が多く粉砕テーブルから未粉砕の固体燃料が落下して蓄積してしまうことや、粉砕テーブル上に未粉砕の固体燃料が堆積してしまう場合がある。この場合、過負荷運転状態ではないと判断されるため、ミルの保有炭量が多い状態が解消されずに未粉砕の固体燃料がハウジングの下方に多量に蓄積してしまう。特に、粉砕テーブルから落下した未粉砕の固体燃料は再び粉砕テーブルへ戻らないため、燃料として用いることができずに無駄となってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、回転テーブルとローラと分級部とを内部に収容するハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制した固体燃料粉砕装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を採用する。
本発明の一態様の固体燃料粉砕装置は、駆動部からの駆動力により回転する回転テーブルと、前記回転テーブルに固体燃料を供給する燃料供給部と、前記回転テーブル上の前記固体燃料を粉砕するローラと、前記ローラを前記回転テーブルに押し付ける付勢力を発生する付勢機構と、前記回転テーブルの上方に設けられ、前記ローラにより粉砕された前記固体燃料を所定粒径より小さい微粉燃料に分級する回転式の分級部と、前記ローラにより粉砕された前記固体燃料を前記分級部へ導くための酸化性ガスを送風する送風部と、前記回転テーブルと前記ローラと前記分級部とを内部に収容するハウジングと、前記ハウジングの下方に蓄積される未粉砕の前記固体燃料の蓄積量を検出する検出部と、前記付勢機構による前記付勢力および前記分級部の回転数を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記燃料供給部による前記固体燃料の供給量に対する前記蓄積量の増加量が所定制限値を超える場合に、前記付勢機構による前記付勢力を増加させる第1制御モードおよび前記分級部の回転数を減少させる第2制御モードの少なくともいずれかを実行する。
本発明の一態様の固体燃料粉砕装置によれば、ハウジングの下方に蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量を検出部が検出し、燃料供給部による固体燃料の供給量に対する蓄積量の増加量が所定制限値を超える場合には、付勢機構による付勢力を増加させる第1制御モードおよび分級部の回転数を減少させる第2制御モードの少なくともいずれかが実行される。そのため、第1制御モードが実行される場合、付勢機構による付勢力の増加に伴ってローラおよび回転テーブルによる固体燃料の粉砕が促進される。固体燃料の粉砕が促進されるのに伴って分級部から外部へ供給される微粉燃料が増加し、ハウジングの下方に蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量の増加が抑制される。また、第2制御モードが実行される場合、分級部の回転数の減少に伴って分級部から外部へ供給される微粉燃料が増加し、ハウジングの下方に蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量の増加が抑制される。
このように、本発明の一態様の固体燃料粉砕装置によれば、回転テーブルとローラと分級部とを内部に収容するハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制することができる。
本発明の一態様の固体燃料粉砕装置において、前記制御部は、前記供給量に対する前記増加量が前記所定制限値を超える場合に前第1制御モードを実行し、前記第1制御モードを実行しても前記供給量に対する前記増加量が前記所定制限値を超える場合に前記第2制御モードを実行する構成であってもよい。
このようにすることで、微粉燃料の分級性能を低下させない第1制御モードが第2制御モードよりも優先的に実行されるため、微粉燃料の分級性能を低下させずにハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制することができる。また、第1制御モードを実行しても供給量に対する増加量が所定制限値を超える場合には第2制御モードが実行されるため、ハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を確実に抑制することができる。
ここで、第1制御モードを第2制御モードよりも優先しているのは、微粉燃料の分級性能を低下させる方が、付勢機構により付勢力を増加させるよりも、固体燃料粉砕装置の運転性能への悪影響が大きいからである。
上記構成の固体燃料粉砕装置において、前記制御部は、前記第2制御モードを実行しても前記供給量に対する前記増加量が前記所定制限値を超える場合に前記送風部による前記酸化性ガスの送風量を増加させる第3制御モードを実行する態様であってもよい。
このようにすることで、酸化性ガスの過剰率を増加させない第2制御モードが第3制御モードよりも優先的に実行されるため、酸化性ガスの過剰率を増加させずにハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制することができる。また、第2制御モードを実行しても供給量に対する増加量が所定制限値を超える場合には第3制御モードが実行されるため、ハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を確実に抑制することができる。
ここで、第2制御モードを第3制御モードよりも優先しているのは、酸化性ガスの過剰率を増加させる方が、微粉燃料の分級性能を低下させるよりも、固体燃料粉砕装置の運転性能への悪影響が大きいからである。
上記態様の固体燃料粉砕装置において、前記制御部は、前記第3制御モードを実行しても前記供給量に対する前記増加量が前記所定制限値を超える場合に前記燃料供給部による前記固体燃料の供給量を減少させる第4制御モードを実行してもよい。
このようにすることで、燃料供給部による固体燃料の供給量を減少させない第3制御モードが第4制御モードよりも優先的に実行されるため、燃料供給部による固体燃料の供給量を減少させずにハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制することができる。また、第3制御モードを実行しても供給量に対する増加量が所定制限値を超える場合には第4制御モードが実行されるため、ハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を確実に抑制することができる。
ここで、第3制御モードを第4制御モードよりも優先しているのは、燃料供給部による固体燃料の供給量を減少させる方が、酸化性ガスの過剰率を増加させるよりも、固体燃料粉砕装置の運転性能への悪影響が大きいからである。
本発明の一態様の固体燃料粉砕装置において、前記検出部は、前記ハウジングの底部に落下した未粉砕の前記固体燃料の蓄積量を検出してもよい。
このようにすることで、ハウジングの底部に落下して再び回転テーブルへ戻らない未粉砕の固体燃料の蓄積量を直接的に検出し、未粉砕の固体燃料が多量にハウジングの底部に蓄積される不具合を抑制することができる。
本発明の一態様の固体燃料粉砕装置において、前記検出部は、前記回転テーブルに堆積した未粉砕の前記固体燃料の蓄積量を検出してもよい。
このようにすることで、未粉砕の固体燃料がハウジングの底部に落下して多量に蓄積する不具合が発生する前に、このような不具合が発生し得る状態であることを事前に検出することができる。
本発明の一態様の固体燃料粉砕装置の制御方法は、駆動部からの駆動力により回転する回転テーブルと、前記回転テーブルに固体燃料を供給する燃料供給部と、前記回転テーブル上の前記固体燃料を粉砕するローラと、前記ローラを前記回転テーブルに押し付ける付勢力を発生する付勢機構と前記回転テーブルの上方に設けられ前記ローラにより粉砕された前記固体燃料を所定粒径より小さい微粉燃料に分級する回転式の分級部と、前記ローラにより粉砕された前記固体燃料を前記分級部へ導くための酸化性ガスを送風する送風部と、前記回転テーブルと前記ローラと前記分級部とを内部に収容するハウジングと、を備える固体燃料供給装置の制御方法であって、前記ハウジングの下方に蓄積される未粉砕の前記固体燃料の蓄積量を検出する検出工程と、前記燃料供給部による前記固体燃料の供給量に対する前記蓄積量の増加量が所定制限値を超える場合に前記付勢機構による前記付勢力を増加させる第1制御工程と、前記供給量に対する前記増加量が前記所定制限値を超える場合に前記分級部の回転数を減少させる第2制御工程と、を備える。
本発明の一態様の固体燃料粉砕装置の制御方法によれば、回転テーブルとローラと分級部とを内部に収容するハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制することができる。
本発明によれば、回転テーブルとローラと分級部とを内部に収容するハウジングの下方に未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制した固体燃料粉砕装置およびその制御方法を提供することができる。
第1実施形態の固体燃料粉砕装置およびボイラを示す構成図である。 図1に示す付勢機構の縦断面図である。 制御部が実行する第1制御モードを示すフローチャートである。 制御部が実行する第2制御モードを示すフローチャートである。 制御部が実行する第3制御モードを示すフローチャートである。 制御部が実行する第4制御モードを示すフローチャートである。 固体燃料の供給量と固体燃料の供給量に対する未粉砕の固体燃料の増加量との関係を示す図である。 第2実施形態の固体燃料粉砕装置およびボイラを示す構成図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態の固体燃料粉砕装置100およびその制御方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、固体燃料を粉砕して微粉燃料を生成する竪型ローラミル10と、竪型ローラミル10に固体燃料を供給する給炭機20(燃料供給部)と、竪型ローラミル10へ空気(酸化性ガス)を送風する送風部30と、固体燃料粉砕装置100の各部を制御する制御部40とを備える。
ここで、固体燃料とは、石炭等の固体炭素質燃料である。また例えば、固体燃料として、木質ペレット等の生物由来の有機物であるバイオマスを用いてもよい。
以下、固体燃料粉砕装置100を構成する各部と、固体燃料粉砕装置100から供給される微粉燃料を用いて燃焼を行って蒸気を発生させるボイラ200について説明する。
図1に示すように、竪型ローラミル10は、略円筒形状の中空のハウジング11と、回転テーブル12と、回転テーブル12上の固体燃料を粉砕するローラ13と、回転テーブル12を回転させる駆動部14と、付勢機構15と、を備える。
また、竪型ローラミル10は、ハウジング11内の上部に配置された回転式の分級部16と、給炭機20から供給される固体燃料を回転テーブル12の中央に供給する固体燃料投入部17と、ハウジング11の底部11aに落下した未粉砕の固体燃料を回収する回収部18と、回収部18の荷重を検出するロードセル19と、を備える。
ここで、未粉砕の固体燃料とは、固体燃料投入部17から回転テーブル12に供給されたものの何ら粉砕されずにハウジング11の底部11aへ落下したものだけでなく、回転テーブル12上で粉砕されたものの分級部16へ導かれることなくハウジング11の底部11aへ落下したものを含むものとする。
ハウジング11は、回転テーブル12とローラ13と後述する分級部16とを含む竪型ローラミル10の各部を内部に収容する。ハウジング11の下端部は流路50に連通しており、流路50からハウジング11の下端部に一次空気(一次酸化性ガス)が流入する。
回転テーブル12は、ハウジング11内の下部に配置されて上下方向に延在する軸線回りに回転可能に取り付けられた円板状の部材である。回転テーブル12は、後述する駆動部14からの駆動力により軸線回りに回転する。
回転テーブル12の外側の複数箇所には、流路50から流入する一次空気をハウジング11内の回転テーブル12の上方の空間に流出させる酸化性ガス吹出口(不図示)が設けられている。酸化性ガス吹出口の上方にはベーン(不図示)が設置されており、ベーンは酸化性ガス吹出口から吹き出した一次空気に旋回力を与える。ベーンにより旋回力が与えられた一次空気は、旋回する速度成分を有する気流となって回転テーブル12上で粉砕された固体燃料をハウジング11の上方の分級部16へ導く。なお、一次空気に混合した固体燃料の粉砕物のうち、粒径の大きいものは分級部16まで到達することなく落下して回転テーブル12に再び戻される。
ローラ13は、回転テーブル12の外周部に押圧され回転テーブル12上の固体燃料を粉砕する装置である。ローラ13は、後述する付勢機構15からの付勢力により回転テーブル12の外周部に押圧される。
図1では、ローラ13が1つのみ示されているが、回転テーブル12の外周部を押圧するように、周方向に一定の間隔を空けて、複数のローラ13が配置される。例えば、外周部上に120°の角度間隔を空けて、3つのローラ13が配置される。この場合、3つのローラ13が回転テーブル12の外周部と接する部分(押圧する部分)は、回転テーブル12の中心からの距離が等距離となる。
駆動部14は、回転テーブル12を上下方向に延在する軸線回りに回転させる駆動力を発生する装置である。駆動部14が発生する駆動力は、駆動軸を介してハウジング11の内部に設置される回転テーブル12に伝達される。
付勢機構15は、ローラ13を回転テーブル12へ押し付ける付勢力を発生する機構である。図2に示すように、付勢機構15は、ローラ13を取り付ける回転軸15aと、回転軸15aを保持する本体15bと、本体15bの側部に固定して取り付けられた支持軸15cと、本体15bの上面に上方へ延在するように取り付けられたアーム15dと、本体15bの下面に突出するように設けられた突起部15eと、アーム15dの上端部を押圧する荷重付加部15fと、を備える。
付勢機構15は、油圧機構(図示略)による動力により動作する荷重付加部15fは、アーム15dの上端部を押圧することにより、アーム15dを支持軸15c回りに揺動させる。アーム15dが支持軸15c回りに揺動することにより、ローラ13には回転テーブル12に押し付けられる方向の付勢力が与えられる。
分級部16は、回転テーブル12の上方に設けられ、ローラ13により粉砕された固体燃料を所定粒径より小さい微粉燃料に分級する回転式の分級機である。分級部16は、略円筒形状のハウジング11の円筒軸を中心に回転するブレードを備えている。分級部16に到達した固体燃料の粉砕物は、回転するブレードと一次空気の流れにより生ずる遠心力と求心力の相対的なバランスにより、所定粒径より小さい微粉燃料のみがブレードの内部に流入し、出口16bから流出する。出口16bは供給流路60に連通している。分級部16のブレードは、モータ16aにより駆動力を与えられ、ハウジング11の円筒軸を中心に回転する。モータ16aの回転は、制御部40からの指示によって制御される。
固体燃料投入部17は、給炭機20から供給される固体燃料を回転テーブル12の中央に供給するように筒状に形成される部材である。固体燃料投入部17は、ハウジング11の上端を貫通するように取り付けられ上部から投入される固体燃料を回転テーブル12の中央に向けて落下させる。
回収部18は、ハウジング11の底部11aに落下した未粉砕の固体燃料を回収する円筒状に形成される密閉容器である。ハウジング11の底部11aに落下した未粉砕の固体燃料は、底部11aに形成された回収穴11bから回収ダクト18aを介して回収部18へ導かれる。回転テーブル12に取り付けられた回収棒12aは、回転テーブル12とともに軸線回りに回転する。この回収棒12aが底部11aに落下した未粉砕の固体燃料を掻き集め、回収穴11bに導く。
ロードセル(荷重検出部)19は、回収部18の荷重を電気信号である荷重信号として検出して制御部40に伝達する装置である。制御部40は、所定の第1タイミングで得た第1荷重信号と所定の第2タイミングで得た第2荷重信号との差分により、第1タイミングから第2タイミングとの間で回収部18に回収された未粉砕の固体燃料の蓄積重量を得ることができる。
ロードセル19は、回収部18の荷重を検出する装置であるため、回収部18に回転テーブル12の動作等により振動が与えられていると、その振動により荷重信号が変動してしまう。そのため、回収部18のロードセル19との連結部分には、回収部18からロードセル19への振動伝達を防止する振動防止機構(図示略)を設けるのが望ましい。
なお、本実施形態では、回収部18に回収された未粉砕の固体燃料の蓄積量を検出するためにロードセル19を用いるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、回収部18の内部に回収部18に回収された未粉砕の固体燃料の上端面の高さを検出するレベル計(図示略)を設けるようにしてもよい。この場合、レベル計は、回収部18の内部に回収部18に回収された未粉砕の固体燃料の蓄積量を示すレベル信号を制御部40へ伝達する。制御部40は、所定の第1タイミングで得た第1レベル信号と所定の第2タイミングで得た第2レベル信号との差分により、第1タイミングから第2タイミングとの間で回収部18に回収された未粉砕の固体燃料の蓄積量を得ることができる。
給炭機20は、竪型ローラミル10の固体燃料投入部17を介して回転テーブル12の中央に固体燃料を供給する装置である。給炭機20は、ホッパ21と、搬送部22と、モータ23とを有する。搬送部22は、モータ23から与えられる駆動力によってホッパ21の下端部から排出される固体燃料を搬送し、竪型ローラミル10の固体燃料投入部17に導く。制御部40は、モータ23への回転数指令を調整することにより、搬送部22が固体燃料を搬送する速度を制御することができる。竪型ローラミル10に単位時間当たりに供給される固体燃料の量(供給量A1)は、搬送部22が固体燃料を搬送する速度に比例したものとなる。従って、制御部40は、搬送部22が固体燃料を搬送する速度を制御することにより、回転テーブル12への固体燃料の供給量A1を制御することができる。
送風部30は、ローラ13により粉砕された固体燃料を分級部16へ導くための一次空気を送風する装置である。送風部30は、熱ガス送風機30aと冷ガス送風機30bとを備える。熱ガス送風機30aは、熱交換器から供給される熱ガス(第1酸化性ガス)を吸入して送風する送風機である。また、冷ガス送風機30bは、常温の外気である冷ガス(第2酸化性ガス)を吸入して送風する送風機である。熱ガス送風機30aの送風量と、冷ガス送風機30bの送風量とは、それぞれ制御部40からの制御信号により制御される。
制御部40は、固体燃料粉砕装置100の各部を制御する装置である。
ここで、制御部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。
制御部40が実行する具体的な処理については、後述する。
次に、固体燃料粉砕装置100から供給される微粉燃料を用いて燃焼を行って蒸気を発生させるボイラ200について説明する。
ボイラ200は、火炉210と、バーナ部220と、エコノマイザ230とを備えている。
バーナ部220は、供給流路60から供給される微粉燃料を含む一次空気と、熱交換器(不図示)から供給される2次空気とを用いて微粉燃料を燃焼させる装置である。微粉燃料の燃焼は火炉210内で行われ、高温の燃焼ガスは、エコノマイザ230を通過した後にボイラ200の外部に排出される。
ボイラ200から排出された燃焼ガスは、熱交換器(不図示)に送られ、外気との熱交換が行われる。熱交換器において燃焼ガスとの熱交換により加熱された外気は、前述した熱ガス送風機30aに送られる。エコノマイザ230において加熱された水は、蒸発器(不図示)および過熱器(不図示)によって更に加熱されて蒸気となり、蒸気タービン(不図示)に送られる。
ボイラ200から排出される前の燃焼ガスは、エコノマイザ230の上流側において抽気され、調整弁240に送られる。また、ボイラ200から排出される前の燃焼ガスは、エコノマイザ230の下流側において抽気され、調整弁250に送られる。
エコノマイザ230の上流側および下流側で抽気される燃焼ガスの流量は、制御部40が調整弁240および調整弁250の開度を制御することにより、調整される。調整弁240および調整弁250を通過した燃焼ガスは、サイクロン260に送られる。サイクロン260は、燃焼ガスに含まれる粒子状物質等を除去し、調整弁270に燃焼ガスを送る。そして、調整弁270の開度に応じた流量の燃焼ガスが熱ガス送風機30aに送られる。
制御部40は、エコノマイザ230の上流側で抽気される燃焼ガスの流量と、エコノマイザ230の下流側で抽気される燃焼ガスの流量とを調整することにより、サイクロン260に送られる燃焼ガスの温度を調整することができる。
また、制御部40は、調整弁270の開度を制御することにより、熱交換器(図示略)により加熱された外気に混入させる高温の燃焼ガスの流量を調整することができる。
次に、本実施形態の制御部40が、ハウジング11の底部11aに未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制するために行う処理について図3から図6を参照して説明する。
制御部40は、図3から図6に示す各処理を開始から終了に至るまで実行するとともに、処理を終了した場合には再度処理を開始して各処理の実行を繰り返す。
図3から図6に示す各処理において、制御部40は、給炭機20による固体燃料の供給量A1とハウジング11の底部11aに蓄積される未粉砕の固体燃料の増加量A2とに基づいて、A2/A1が所定制限値Lvを超える場合に第1制御モード、第2制御モード、第3制御モード、第4制御モードを、この順に従って実行する。
ここで、A2/A1が所定制限値Lvを超える場合とは、給炭機20による固体燃料の供給量A1に対する未粉砕の固体燃料の増加量A2の割合が大きい場合をいう。所定制限値Lvとしては、種々の値を採用することができるが、例えば、0.01%とすることができる。
第1制御モード、第2制御モード、第3制御モード、第4制御モードは、それぞれ竪型ローラミル10から外部へ供給される微粉燃料を増加させ、ハウジング11の底部11aに蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量の増加を抑制する処理を実行するものである。
第1制御モードは、付勢機構15によるローラ13の付勢力を増加させる制御モードである。第2制御モードは、分級部16の回転数を減少させる制御モードである。第3制御モードは、送風部30による一次空気の送風量を増加させる制御モードである。第4制御モードでは、給炭機20による固体燃料の供給量A1を減少させる制御モードである。
各制御モードを実行することにより、ハウジング11の底部11aに蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量の増加を抑制することができる。一方、各制御モードを実行することにより、固体燃料粉砕装置100の運転性能への悪影響も生じる。
第1制御モードでは、付勢力を増加させることに伴う動力の増加が生じる。第2制御モードでは、微粉燃料の分級性能を低下させてしまう。第3制御モードでは、一次空気の過剰率が増加してしまう。第4制御モードでは、ボイラ200へ供給される微粉燃料の供給量A1が減少してしまう。
第1制御モード、第2制御モード、第3制御モード、第4制御モードの順に優先順位を高くしているのは、第1制御モードよりも第2制御モードの方が運転性能への悪影響が大きく、第2制御モードよりも第3制御モードの方が運転性能への悪影響が大きく、第3制御モードよりも第4制御モードの方が運転性能への悪影響が大きいからである。
以下、制御部40が実行する処理の詳細について説明する。
図3に示す処理は、制御部40が実行する第1制御モードを示す。
図3に示すように、ステップS301において、制御部40は、給炭機20が単位時間(例えば、2分)あたりに竪型ローラミル10に供給する供給量A1を検出する。制御部40は、搬送部22が固体燃料を搬送する速度に基づいて供給量A1を検出する。
ステップS302において、制御部40は、ハウジング11の底部11aに蓄積される未粉砕の固体燃料の単位時間(例えば、2分)あたりの増加量A2を検出する。制御部40は、第1タイミングでロードセル19から得た第1荷重信号と第2タイミングでロードセル19から得た第2荷重信号との差分から、増加量A2を検出する。ここで、第1タイミングと第2タイミングとの差分時間が前述の単位時間となる。
ステップS303において、制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超えるかどうかを判断する。制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超えると判断した場合にステップS304へ処理を進め、そうでなければ処理を終了させる。
ステップS304において、制御部40は、付勢機構15によるローラ13の付勢力を増加させるように付勢機構15を制御する。ローラ13の付勢力の増加に伴ってローラ13が回転テーブル12を押圧する押圧力が増加し、ローラ13による固体燃料の粉砕量が増加する。
ここで、付勢機構15によるローラ13の付勢力の増加量には、増加制限量が設けられる。これは、付勢機構15によるローラ13の付勢力を無制限に増加させてしまうと、ローラ13と回転テーブル12の過度な摩耗が生じてしまうからである。
そのため、ステップS304で制御部40が増加させる付勢力の増加量は、増加制限量よりも小さい量である。
ステップS305において、制御部40は、付勢機構15によるローラ13の付勢力を増加させてから一定時間が経過したタイミングで、供給量A1を再度検出する。
また、ステップS306において、制御部40は、付勢機構15によるローラ13の付勢力を増加させてから一定時間が経過したタイミングで、増加量A2を再度検出する。
ステップS307において、制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超えるかどうかを判断する。制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超えると判断した場合にステップS308へ処理を進め、そうでなければ処理を終了させる。
ここで、処理を終了させる場合とは、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lv以下となった場合である。この場合、制御部40は、ハウジング11の底部11aに未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合が抑制されたと判断し、本処理を終了させる。
ステップS308において、制御部40は、ステップS304で増加した付勢力の増加量が増加制限量に到達したかどうかを判断し、到達していない場合には再びステップS304へ処理を戻す。ステップS304へ処理を戻すことにより、制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lv以下となるまで、付勢機構15によるローラ13の付勢力の増加の処理を繰り返す。
制御部40は、ステップS308で付勢力の増加量が増加制限量に到達したと判断した場合、図4のステップS401へ処理を進める。
図4に示す処理は、制御部40が実行する第2制御モードを示す。第2制御モードは、制御部40が第1制御モードを実行しても増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超える場合に実行される制御モードである。
ステップS401において、制御部40は、分級部16の回転数を減少させるように分級部16のモータ16aの回転数を制御する。分級部16の回転数の減少に伴って竪型ローラミル10からボイラ200へ供給される微粉燃料の供給量が増加する。これにより、ハウジング11の底部11aに蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量の増加が抑制される。
ここで、分級部16の回転数の減少量には、減少制限量が設けられる。これは、分級部16の回転数を無制限に減少させてしまうと、ボイラ200へ過度に粒子径の大きい微粉燃料が供給されてしまうからである。
そのため、ステップS401で制御部40が減少させる回転数の減少量は、減少制限量よりも小さい量である。
ステップS402において、制御部40は、分級部16の回転数を減少させてから一定時間が経過したタイミングで、供給量A1を再度検出する。
また、ステップS403において、制御部40は、分級部16の回転数を減少させてから一定時間が経過したタイミングで、増加量A2を再度検出する。
ステップS404において、制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超えるかどうかを判断する。制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超えると判断した場合にステップS405へ処理を進め、そうでなければ処理を終了させる。
ステップS405において、制御部40は、ステップS401で減少した回転数の減少量が減少制限量に到達したかどうかを判断し、到達していない場合には再びステップS401へ処理を戻す。ステップS401へ処理を戻すことにより、制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lv以下となるまで、分級部16の回転数の減少の処理を繰り返す。制御部40は、ステップS405で回転数の減少量が増加制限量に到達したと判断した場合、図5のステップS501へ処理を進める。
図5に示す処理は、制御部40が実行する第3制御モードを示す。第3制御モードは、制御部40が第2制御モードを実行しても増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超える場合に実行される制御モードである。
ステップS501において、制御部40は、送風部30の送風量を増加させるように送風部30の熱ガス送風機30aと冷ガス送風機30bの送風量を制御する。送風部30の送風量の増加に伴って一次空気の過剰率が増加する。送風量の増加に伴って竪型ローラミル10からボイラ200へ供給される微粉燃料の供給量が増加する。これにより、ハウジング11の底部11aに蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量の増加が抑制される。
ここで、送風部30の送風量の増加量には、増加制限量が設けられる。これは、送風部30の送風量を無制限に増加させてしまうと、送風部30の駆動動力が過度に大きくなるとともに一次空気の過剰率が過度に増大してしまうからである。
そのため、ステップS501で制御部40が増加させる送風量の増加量は、増加制限量よりも小さい量である。
ステップS502において、制御部40は、送風部30の送風量を増加させてから一定時間が経過したタイミングで、供給量A1を再度検出する。
また、ステップS503において、制御部40は、送風部30の送風量を増加させてから一定時間が経過したタイミングで、増加量A2を再度検出する。
ステップS504において、制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超えるかどうかを判断する。制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超えると判断した場合にステップS505へ処理を進め、そうでなければ処理を終了させる。
ステップS505において、制御部40は、ステップS501で増加した送風量の増加量が増加制限量に到達したかどうかを判断し、到達していない場合には再びステップS501へ処理を戻す。ステップS501へ処理を戻すことにより、制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lv以下となるまで、送風部30の送風量の増加の処理を繰り返す。制御部40は、ステップS505で送風量の増加量が増加制限量に到達したと判断した場合、図6のステップS601へ処理を進める。
図6に示す処理は、制御部40が実行する第4制御モードを示す。第4制御モードは、制御部40が第3制御モードを実行しても増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超える場合に実行される制御モードである。
ステップS601において、制御部40は、給炭機20による固体燃料の供給量A1を減少させるように給炭機20の搬送部22が固体燃料を搬送する搬送速度を制御する。給炭機20による供給量A1の減少に伴って竪型ローラミル10からボイラ200へ供給される微粉燃料の供給量が減少する。給炭機20による供給量A1が減少するため、ハウジング11の底部11aに蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量の増加が抑制される。
ここで、給炭機20による固体燃料の供給量A1の減少量には、減少制限量が設けられる。これは、給炭機20による固体燃料の供給量A1を無制限に減少させてしまうと、竪型ローラミル10からボイラ200へ供給される微粉燃料の供給量が過度に減少してしまうからである。
そのため、ステップS601で制御部40が減少させる固体燃料の供給量A1の増加量は、増加制限量よりも小さい量である。
ステップS602において、制御部40は、給炭機20による固体燃料の供給量A1を減少させてから一定時間が経過したタイミングで、供給量A1を再度検出する。
また、ステップS603において、制御部40は、給炭機20による固体燃料の供給量A1を減少させてから一定時間が経過したタイミングで、増加量A2を再度検出する。
ステップS604において、制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超えるかどうかを判断する。制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvを超えると判断した場合にステップS605へ処理を進め、そうでなければ本処理を終了させる。
ステップS605において、制御部40は、ステップS601で減少した固体燃料の供給量A1の減少量が減少制限量に到達したかどうかを判断し、到達していない場合には再びステップS601へ処理を戻す。ステップS601へ処理を戻すことにより、制御部40は、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lv以下となるまで、給炭機20による固体燃料の供給量A1の減少の処理を繰り返す。制御部40は、ステップS605で供給量A1の減少量が減少制限量に到達したと判断した場合、本処理を終了させる。
次に、図7を参照し、固体燃料の供給量A1と固体燃料の供給量A1に対する未粉砕の固体燃料の増加量A2との関係について、本実施形態と比較例とを対比して説明する。
図7に示す実線は、本実施形態における固体燃料の供給量A1と固体燃料の供給量A1に対する未粉砕の固体燃料の増加量A2との関係を示すものである。一方、図7に示す破線は、比較例における固体燃料の供給量A1と固体燃料の供給量A1に対する未粉砕の固体燃料の増加量A2との関係を示すものである。比較例は、図3から図6に示す第1制御モード、第2制御モード、第3制御モード、第4制御モードのいずれも実行しない例である。
図7に示すように、本実施形態と比較例のいずれにおいても、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvに到達するまでは、固体燃料の供給量A1の増加に伴って増加量A2/供給量A1の値が増加する。
本実施形態においては、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvに到達すると、固体燃料の供給量A1が増加しても増加量A2/供給量A1の値は増加せずに所定制限値Lvに維持される。これは、第1制御モード、第2制御モード、第3制御モード、第4制御モードの実行により、増加量A2/供給量A1の値の増加が抑制されるからである。
一方、比較例においては、増加量A2/供給量A1の値が所定制限値Lvに到達しても、固体燃料の供給量A1の増加に伴って増加量A2/供給量A1の値が増加する。これは、第1制御モード、第2制御モード、第3制御モード、第4制御モードが実行されず、増加量A2/供給量A1の値の増加が抑制されないからである。
なお、以上の説明においては、制御部40が、第1制御モード、第2制御モード、第3制御モード、第4制御モードの順に優先順位を高くして各制御モードを実行するものとしたが、他の態様であってもよい。
例えば、制御部40は、第1制御モードよりも第2制御モードの優先順位を高くしてこれらの制御モードを実行してもよい。このように、制御部40は、供給量A1に対する増加量A2が所定制限値Lvを超える場合に、付勢機構15による付勢力を増加させる第1制御モードおよび分級部16の回転数を減少させる第2制御モードの少なくともいずれかを実行してもよい。
以上で説明した本実施形態の固体燃料粉砕装置100が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100によれば、ハウジング11の底部11aに蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量をロードセル19が検出し、給炭機20による固体燃料の供給量A1に対する蓄積量の増加量A2が所定制限値Lvを超える場合には、付勢機構15による付勢力を増加させる第1制御モードおよび分級部16の回転数を減少させる第2制御モードの少なくともいずれかが実行される。そのため、第1制御モードが実行される場合、付勢機構15による付勢力の増加に伴ってローラ13および回転テーブル12による固体燃料の粉砕が促進される。固体燃料の粉砕が促進されるのに伴って分級部16から外部へ供給される微粉燃料が増加し、ハウジング11の底部11aに蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量の増加が抑制される。
また、第2制御モードが実行される場合、分級部16の回転数の減少に伴って分級部16から外部へ供給される微粉燃料が増加し、ハウジング11の底部11aに蓄積される未粉砕の固体燃料の蓄積量の増加が抑制される。
このように、本実施形態の固体燃料粉砕装置100によれば、回転テーブル12とローラ13と分級部16とを内部に収容するハウジング11の底部11aに未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制することができる。
また、本実施形態の固体燃料粉砕装置100において、制御部40は、供給量A1に対する増加量A2が所定制限値Lvを超える場合に第1制御モードを実行し、第1制御モードを実行しても供給量A1に対する増加量A2が所定制限値Lvを超える場合に第2制御モードを実行する。
このようにすることで、微粉燃料の分級性能を低下させない第1制御モードが第2制御モードよりも優先的に実行されるため、微粉燃料の分級性能を低下させずにハウジング11の底部11aに未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制することができる。
また、第1制御モードを実行しても供給量A1に対する増加量A2が所定制限値Lvを超える場合には第2制御モードが実行されるため、ハウジング11の底部11aに未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を確実に抑制することができる。
ここで、第1制御モードを第2制御モードよりも優先しているのは、微粉燃料の分級性能を低下させる方が、付勢機構15により付勢力を増加させるよりも、固体燃料粉砕装置100の運転性能への悪影響が大きいからである。
また、本実施形態の固体燃料粉砕装置100において、制御部40は、第2制御モードを実行しても供給量A1に対する増加量A2が所定制限値Lvを超える場合に送風部30による一次空気の送風量を増加させる第3制御モードを実行する。
このようにすることで、一次空気の過剰率を増加させない第2制御モードが第3制御モードよりも優先的に実行されるため、一次空気の過剰率を増加させずにハウジング11の底部11aに未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制することができる。
また、第2制御モードを実行しても供給量A1に対する増加量A2が所定制限値Lvを超える場合には第3制御モードが実行されるため、ハウジング11の底部11aに未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を確実に抑制することができる。
ここで、第2制御モードを第3制御モードよりも優先しているのは、一次空気の過剰率を増加させる方が、微粉燃料の分級性能を低下させるよりも、固体燃料粉砕装置100の運転性能への悪影響が大きいからである。
また、本実施形態の固体燃料粉砕装置100において、制御部40は、第3制御モードを実行しても供給量A1に対する増加量A2が所定制限値Lvを超える場合に給炭機20による固体燃料の供給量A1を減少させる第4制御モードを実行する。
このようにすることで、給炭機20による固体燃料の供給量A1を減少させない第3制御モードが第4制御モードよりも優先的に実行される。そのため、給炭機20による固体燃料の供給量A1を減少させずにハウジング11の底部11aに未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を抑制することができる。
また、第3制御モードを実行しても供給量A1に対する増加量A2が所定制限値Lvを超える場合には第4制御モードが実行されるため、ハウジング11の底部11aに未粉砕の固体燃料が多量に蓄積する不具合を確実に抑制することができる。
ここで、第3制御モードを第4制御モードよりも優先しているのは、給炭機20による固体燃料の供給量A1を減少させる方が、一次空気の過剰率を増加させるよりも、固体燃料粉砕装置100の運転性能への悪影響が大きいからである。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100において、ロードセル19は、ハウジング11の底部11aに落下した未粉砕の固体燃料の蓄積量を回収部18の荷重として直接的に検出する。
このようにすることで、ハウジング11の底部11aに落下して再び回転テーブル12へ戻らない未粉砕の固体燃料の蓄積量を直接的に検出し、未粉砕の固体燃料が多量にハウジング11の底部11aに蓄積される不具合を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態の固体燃料粉砕装置100’について、図面を参照して説明する。
本実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとする。
第1実施形態の固体燃料粉砕装置100は、ハウジング11の底部11aに落下した未粉砕の固体燃料の蓄積量を、ロードセル19が荷重として直接的に検出するものであった。
それに対して本実施形態の固体燃料粉砕装置100’は、回転テーブル12に堆積した未粉砕の固体燃料の蓄積量を検出するものである。
図8に示すように、本実施形態の固体燃料粉砕装置100’が備える竪型ローラミル10’は、固体燃料投入部17の下端側の外周面に取り付けられた計測部17aを有する。
計測部17aは、計測部17aから回転テーブル12の中央部に堆積した未粉砕の固体燃料の高さhを計測する装置である。計測部17aは、固体燃料が蓄積されていない状態で検出した回転テーブル12の中央部までの距離と、固体燃料が蓄積された状態で検出した未粉砕の固体燃料の上面までの距離の差分から、高さhを計測する。
計測部17aとしては、種々のものを採用することが可能である。例えば、回転テーブル12の中央部をカメラにより撮像して得た画像から高さhを算出するものであってよい。また、例えば、マイクロ波や赤外線により高さhを計測するものであってもよい。また、例えば、高さhが予め決められた高さを上回ったか否かを判断する接触式のレベル計を採用してもよい。
本実施形態の制御部40は、第1実施形態で未粉砕の固体燃料の増加量A2を検出するのに変えて、計測部17aが計測する高さhの単位時間あたりの増加量A3を検出する。
また、本実施形態の制御部40は、第1実施形態で増加量A2/供給量A1>所定制限値Lv’の判断をするのに変えて、増加量A3/供給量A1>所定制限値Lv’の判断をする。
本実施形態の制御部40が実行する処理は、以上の点を除き、第1実施形態の制御部40が実行する処理と同様である。
なお、以上においては、計測部17aが計測する高さhの単位時間あたりの増加量A3を制御部40が実行する処理の判断基準として用いるものとしたが、他の態様であってもよい。
例えば、計測部17aが計測する高さhを回転テーブル12の直径で除した値を制御部40が実行する処理の判断基準として用いてもよい。この場合、回転テーブル12に堆積する未粉砕の固体燃料の絶対的な高さではなく、回転テーブル12の直径に対する高さhを判断基準とすることができる。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100’によれば、未粉砕の固体燃料がハウジング11の底部11aに落下して多量に蓄積する不具合が発生する前に、このような不具合が発生し得る状態であることを事前に検出することができる。
本実施形態は、粉砕性指数(Hardgrove Grindability Index)が低い石炭やバイオマス燃料など、粉砕しにくく回転テーブル12に堆積しやすい固体燃料を用いる場合に特に有効である。
10, 10’ 竪型ローラミル
11 ハウジング
11a 底部
11b 回収穴
12 回転テーブル
12a 回収棒
13 ローラ
14 駆動部
15 付勢機構
16 分級部
16a モータ
16b 出口
17 固体燃料投入部
17a 計測部
18 回収部
18a 回収ダクト
19 ロードセル(荷重検出部)
20 給炭機(燃料供給部)
23 モータ
30 送風部
40 制御部
50 流路
60 供給流路
100, 100’ 固体燃料粉砕装置
200 ボイラ

Claims (7)

  1. 駆動部からの駆動力により回転する回転テーブルと、
    前記回転テーブルに固体燃料を供給する燃料供給部と、
    前記回転テーブル上の前記固体燃料を粉砕するローラと、
    前記ローラを前記回転テーブルに押し付ける付勢力を発生する付勢機構と、
    前記回転テーブルの上方に設けられ、前記ローラにより粉砕された前記固体燃料を所定粒径より小さい微粉燃料に分級する回転式の分級部と、
    前記ローラにより粉砕された前記固体燃料を前記分級部へ導くための酸化性ガスを送風する送風部と、
    前記回転テーブルと前記ローラと前記分級部とを内部に収容するハウジングと、
    前記ハウジングの下方に蓄積される未粉砕の前記固体燃料の蓄積量を検出する検出部と、
    前記付勢機構による前記付勢力および前記分級部の回転数を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記燃料供給部による前記固体燃料の供給量に対する前記蓄積量の増加量が所定制限値を超える場合に、前記付勢機構による前記付勢力を増加させる第1制御モードおよび前記分級部の回転数を減少させる第2制御モードの少なくともいずれかを実行する固体燃料粉砕装置。
  2. 前記制御部は、前記供給量に対する前記増加量が前記所定制限値を超える場合に前第1制御モードを実行し、前記第1制御モードを実行しても前記供給量に対する前記増加量が前記所定制限値を超える場合に前記第2制御モードを実行する請求項1に記載の固体燃料粉砕装置。
  3. 前記制御部は、前記第2制御モードを実行しても前記供給量に対する前記増加量が前記所定制限値を超える場合に前記送風部による前記酸化性ガスの送風量を増加させる第3制御モードを実行する請求項2に記載の固体燃料粉砕装置。
  4. 前記制御部は、前記第3制御モードを実行しても前記供給量に対する前記増加量が前記所定制限値を超える場合に前記燃料供給部による前記供給量を減少させる第4制御モードを実行する請求項3に記載の固体燃料粉砕装置。
  5. 前記検出部は、前記ハウジングの底部に落下した未粉砕の前記固体燃料の蓄積量を検出する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の固体燃料供給装置。
  6. 前記検出部は、前記回転テーブルに堆積した未粉砕の前記固体燃料の蓄積量を検出する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の固体燃料供給装置。
  7. 駆動部からの駆動力により回転する回転テーブルと、前記回転テーブルに固体燃料を供給する燃料供給部と、前記回転テーブル上の前記固体燃料を粉砕するローラと、前記ローラを前記回転テーブルに押し付ける付勢力を発生する付勢機構と前記回転テーブルの上方に設けられ前記ローラにより粉砕された前記固体燃料を所定粒径より小さい微粉燃料に分級する回転式の分級部と、前記ローラにより粉砕された前記固体燃料を前記分級部へ導くための酸化性ガスを送風する送風部と、前記回転テーブルと前記ローラと前記分級部とを内部に収容するハウジングと、を備える固体燃料供給装置の制御方法であって、
    前記ハウジングの下方に蓄積される未粉砕の前記固体燃料の蓄積量を検出する検出工程と、
    前記燃料供給部による前記固体燃料の供給量に対する前記蓄積量の増加量が所定制限値を超える場合に前記付勢機構による前記付勢力を増加させる第1制御工程と、
    前記供給量に対する前記増加量が前記所定制限値を超える場合に前記分級部の回転数を減少させる第2制御工程と、を備える固体燃料供給装置の制御方法。
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