JP2017138460A - 加飾蒸着ラベル、その製造方法、ラベル貼付け加飾装置と加飾蒸着ラベルを貼付けた化粧容器の展示方法 - Google Patents

加飾蒸着ラベル、その製造方法、ラベル貼付け加飾装置と加飾蒸着ラベルを貼付けた化粧容器の展示方法 Download PDF

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Tadatake Taniguchi
忠壮 谷口
哲 西川
Satoru Nishikawa
哲 西川
晃久 中村
Akihisa Nakamura
晃久 中村
修平 宮下
Shuhei Miyashita
修平 宮下
晶允 ▲斎▼藤
晶允 ▲斎▼藤
Akimitsu Saito
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Abstract

【課題】パターン化した金属蒸着層とこれを覆う表面層を有するラベルにあって、金属蒸着層パターンの露見を防止し、また外観の凹凸を無くすことである。【解決手段】紙基材11、紙基材の片面に金属の蒸着層がパターン形状に位置付けられたパターン蒸着層14と、パターン蒸着層の上面に位置付けられた加飾層16からなる加飾蒸着ラベル1である。加飾層16は、パターン蒸着層14における蒸着層面22と蒸着層が欠損している領域18に在る紙基材19を被覆している加飾蒸着ラベル1とした。【選択図】図1

Description

本発明は商品などに付属させるラベルに関するものである。さらに詳しくは、パターン形状の金属蒸着層を持つラベルに関するものである。
透明プラスチックフィルム基材と回折格子パターンと金属蒸着層と粘着剤層とからなるラベル材であって、当該金属蒸着層が溶融された印字パターンを有する偽造防止ラベル材が提案されている。当該偽造防止ラベル材は金属蒸着層を透明フィルム基材側よりレーザ光の照射により非接触にして溶融し印字パターンとする方法で製造される(例えば、特許文献1参照)。
また、透明樹脂フィルム、金属膜、接着剤と剥離紙からなるシールであって、当該金属膜の一部が除去され所定のパターンが形成されたシールが提案されている。当該シールは、金属膜を透明樹脂フィルム表面側よりレーザ光の照射により一部除去してパターンとする方法で製造される(例えば特許文献2参照)。
さらにまた、保護膜層、金属膜層と接着剤層からなる情報記録媒体用読取ラベルであって、金属膜層に、金属膜層の一部を蒸散除去した蒸散除去部が設けられた読取ラベルが提案されている。当該読取ラベルは、保護膜層側からレーザ光照射により当該金属膜層の一部を蒸散除去する方法により製造される(例えば特許文献3参照)。
上記のラベル材などは、ラベル自体及び被貼付物の真偽性や管理などの情報を示すセキュリティーラベルとしての用途がある。しかし上記のラベル材などは表層が透明な基材であるから金属膜層のパターンが表面に露見する。ラベル材は金属膜層に接して回折格子パターン形成層を有し、ラベルが呈するホログラムを偽造防止の一の手段としているので、必然的に金属膜パターンも顕在する。特許文献2にあっては、シールの外観に色彩感を得るために金属膜パターンの裏面側に着色樹脂フィルムを付加することが提案されているが、当該着色樹脂フィルムは金属膜パターンを隠蔽しない。さらに読取ラベルにあっては、ラベル情報読取時のコントラスト向上を目的として金属膜層の有無を設けているものであり、金属膜パターンは顕在している。
これら金属膜パターンが顕在するラベルは、不正な複製が容易化し、また美的な外観に欠ける。
また、これらラベル材などは上面と下面を層形成物で囲まれた閉鎖空間内に在る金属膜を局部的に加熱することにより金属膜を除去するものである。加熱により発生する金属蒸散気体とその上下にある層から発生する気体は、ラベル材の膨れを引き起こし、金属膜パターン加工終了後もラベル材に凹凸が残る。また、閉鎖空間内の加熱であり、加熱を意図する微小点の周辺部の熱上昇は避けられないから、金属膜パターンのエッジは鈍化する。このため、金属膜のパターニングにあって精細な文字、図形などの作成ができない。
特開平10−333574号公報 特開2012−196710号公報 国際公開WO2012/144146号公報
本発明が解決しようとする課題はパターン化した金属膜を有するラベルにあって、金属膜パターンの露見であり、また凹凸がある外観である。また本発明が解決しようとする課題は、金属膜パターンを有するラベルの製造方法におけるラベルの凹凸発生と、パターンエッジの鈍化による金属膜パターン精細化の不能であり、また当該製法により出来るラベルに存在する金属膜の露見である。さらに本発明が解決しようとする課題は、このような製造方法を実施する装置を実現することである。加えて本発明はこのようなラベルを貼付けた化粧容器の展示方法である。
その他の課題は、本発明の説明により明らかになる。
以下に課題を解決するための手段を述べる。理解を容易にするために、本発明の実施態様に対応する符号を付けて説明するが、本発明は当該実施態様に限定されるものではない。
本発明の一の態様にかかる加飾蒸着ラベル(1)は、
紙基材(11)、
前記紙基材の片面に、金属の蒸着層がパターン形状に位置付けられたパターン蒸着層(14)と、
前記パターン蒸着層の上面に位置付けられた加飾層(16)からなり、
前記加飾層は、前記パターン蒸着層における蒸着層面(22)と、蒸着層が欠損している領域に在る紙基材(19)を被覆している。
本発明にあって、加飾蒸着ラベルは貼付けラベルであってもよく、吊り下げなどされる荷札であってもよい。
本発明の好ましい態様にあって、前記加飾層は可視光を吸収または反射する加飾層であってもよく、また、白色の加飾層であってもよい。さらにまた、前記の金属の蒸着層はアルミニウムの蒸着層であってもよい。
本発明の他の態様にかかる加飾蒸着ラベルの製造方法は、以下のa、bとcの工程からなる。
a.紙基材の片面に、金属の蒸着層をべた一面に位置付けたべた蒸着層を形成してべた蒸着紙(41)を製造する工程
b.前記べた蒸着紙の蒸着層面側からレーザ光を照射して、べた蒸着層の一部を欠損させてべた蒸着層をパターン蒸着層にするパターン蒸着紙(42)を製造する工程
c.前記パターン蒸着紙の蒸着層面(22)と、蒸着層が欠損して紙基材が露出した領域(19)に加飾層を被覆して加飾蒸着ラベル(1)を製造する工程
本発明の好ましい態様において、前記cの加飾蒸着ラベルを製造する工程にあって、加飾層の被覆は、インクジェット印刷または転写材の転写により行うものであってもよく、また、前記加飾層はレーザ光を吸収または反射する加飾層でもよく、白色の加飾層でもよい。さらに、前記の金属の蒸着層がアルミニウムの蒸着層であってもよい。
本発明のその他の態様にかかるラベル貼付け加飾装置(6)は、ラベル貼付け装置(23)、レーザ装置(27)、加飾装置(31)と搬送装置(30)からなるラベル貼付け加飾装置であって、
前記ラベル貼付け装置はべた蒸着ラベルを容器に貼付ける装置であって、べた蒸着ラベルは紙基材の片面に金属の蒸着層をべた一面に位置付けたべた蒸着層を有するものであり、べた蒸着ラベルの紙基材側の面を容器表面に対面してべた蒸着ラベルを容器に貼付ける装置であり、
前記レーザ装置は、容器に貼付けられたべた蒸着ラベルにレーザ光を照射して、べた蒸着層の一部を欠損させてべた蒸着層をパターン蒸着層とする装置であり、
前記加飾装置はパターン蒸着層における蒸着層面と、蒸着層が欠損して紙基材が露出した領域に加飾層を被覆して容器に貼付けられたパターン蒸着層を有するラベルを加飾蒸着ラベルとする装置であり、
前記搬送装置は、容器をラベル貼付け装置、レーザ装置、加飾装置の順序で各々の装置に搬送する。
本発明の好ましい態様にあって、ラベル貼付け加飾装置は、更にデータ処理装置(29)を有し、
データ処理装置はデータを受け取り、データに対応した特定パターンを生成し、特定パターンを前記レーザ装置に送り、
前記レーザ装置は特定パターンに従い照射レーザを走査することによりべた蒸着層を特定パターンのパターン蒸着層とする。
本発明のその他の好ましい態様にあって、前記加飾装置が被覆する加飾層は可視光を吸収または反射する加飾層であってもよく、また、前記加飾装置が被覆する可視光を吸収または反射する加飾層は白色の加飾層であってもよく、さらに、前記加飾装置が転写装置であり加飾層の被覆は転写材を転写して行うものであってもよく、また、前記加飾装置がインクジェット印刷装置であってもよい。
本発明のその他の態様にかかる化粧容器の展示方法は、透明または半透明の容器(62)に本発明にかかる加飾蒸着ラベル(1)を貼付けた化粧容器(61)の展示方法であって、
容器側面であって、容器の表面が露出している部分に、照明光(64)を位置付けた。
本発明のさらに他の態様にかかる化粧容器の展示方法は、透明または半透明の容器(63)に本発明にかかる加飾蒸着ラベル(1)を貼付けた化粧容器(61)の展示方法であって、
容器底面であって、容器の表面が露出している部分に、照明光(65)を位置付けた。
以上説明した本発明、本発明の好ましい実施態様、これらに含まれる構成要素は可能な限り組み合わせて実施することができる。
本発明にかかる加飾蒸着ラベルは、その他の構成とともに、パターン蒸着層の上面に位置付けられた加飾層を有するため、ラベル表面からの反射光が裏面からの透過光に比べて優勢であれば蒸着層のパターンが隠れ、ラベル裏面からの透過光が表面からの反射光に比べて優勢であれば蒸着層のパターンが顕在する。このため、セキュリティーラベルに使用すれば、偽造防止効果が高まる。また化粧ラベルに使用すれば、立体感があり、かつ意外性を有する意匠を呈する。
また、本発明にかかる加飾蒸着ラベルは、その他の構成とともに、パターン蒸着層の裏面に位置付けられた紙基材を有する。ラベル裏面からの透過光が表面からの反射光に比べて優勢であって蒸着層のパターンが顕在する場合には、当該パターンに紙基材の色が追加される。こうして紙基材の色が、化粧ラベルの立体感をより一層引き立てる。
本発明にかかる加飾蒸着ラベルの製造方法は、その他の工程と共に、べた蒸着層に直接レーザ光を照射してパターン蒸着層にする工程を含むので、加飾蒸着ラベルのパターン蒸着層はエッジが鋭化する。エッジの鋭化に加えて、高い遮光性を持つ蒸着層の性質が相まって、蒸着層の有無による光線の透過特性や反射特性のコントラストが際立ち、精細な文字、記号データの作成と読取が可能となる。
また、加飾層の構成物は制限が無く、各色の顔料や染料に加えて、メタリック材料、金属蒸着層、白色顔料を使用でき、加飾蒸着ラベルの加飾層設計の自由度が高い。さらにまた、レーザ光による蒸着層加工時に発生する気体や熱が発散するので、加飾蒸着ラベルの表面、裏面は平滑に出来上がる。
本発明にかかるラベル貼付け加飾装置は、その他の装置とともに、ラベル貼付け装置、レーザ装置などを有するため、特定容器と貼付けられたラベルに含まれる情報の紐付けが容易となる利点があり、ラベルに含まれる情報がバリアブルでオンデマンドとなる。
本発明にかかる化粧容器の展示方法は、ラベルの持つ立体感を増進し、魅力を引き立たせる展示方法である。
図1は加飾蒸着ラベルの説明図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 図2は加飾蒸着ラベルの製造方法を示すための中間製品などの説明図である。 図3はラベル貼付加飾装置の説明図である。 図4は転写材の断面図である。 図5は第一の化粧容器展示方法の説明図である。 図6は第二の化粧容器展示方法の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例にかかる加飾蒸着ラベル、その製造方法、ラベル貼付け加飾装置と加飾蒸着ラベルを貼付けた化粧容器の展示方法をさらに説明する。本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするため、一部の構成要素を誇張して表すなど模式的に表しているものがある。このため、構成要素間の寸法や比率などは実物と異なっている場合がある。また、本発明の実施例に記載した部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
図1を参照して、加飾蒸着ラベル1は、紙基材11の一方の表面にパターン蒸着層14と加飾層16が順に積層されている。
加飾蒸着ラベル1にあって積層状態の上下と断面の上下などは加飾層16側を上、紙基材11側を下とする。図1(a)に上側を矢印71で示し、下側を矢印72で示した。
紙基材11は、通常、上面に下地平滑層12を有する。紙基材11の表面を平滑にして、金属膜である蒸着層14の形成を容易とするなどのためである。パターン蒸着層14はその上面に保護層15を有する。保護層15は、蒸着層14の変質、傷や脱落を防止するものである。
パターン蒸着層14は、蒸着層面22と紙基材露出部19からなる。紙基材露出部19は蒸着層が欠損している欠損部18における紙基材11の表面である。
加飾層16は、パターン蒸着層14の上にあり、蒸着層面22と紙基材露出部19を被覆している。パターン蒸着層14が保護層15を有する場合には、加飾層16は保護層15を介在して蒸着層面22を被覆する。
パターン蒸着層14は、蒸着層面22と欠損部18から成るパターンを形成している。
パターン蒸着層14のパターンは、特に制限なく各種のパターンである。パターンを例示すると、文字、図形、一次元バーコード、二次元バーコード、その他一定の表示規則に従い作成された図形、RFIDのアンテナパターンなどである。
パターンの形成方法に制限はない。パターン形成方法の一例を挙げると、べた蒸着紙の蒸着層を部分的に取り除く方法である。蒸着層の除去は、電磁線を用いる局所加熱、物理的方法などで行えばよい。電磁線はレーザ光が好ましい。
好ましいパターンの形成方法は、べた蒸着紙の蒸着層を、レーザ光の照射により部分的に取り除くことである。微細なパターン形成を短時間で行えるなどの理由による。
パターン蒸着層14のパターンは可視光を使って表示し、判読できる。また、パターン蒸着層14のパターンは、その他の電磁波を使って判読することもできる。
図1(b)に示した加飾蒸着ラベル1の平面図では、欠損部18が破線で示されている。加飾蒸着ラベル1のパターン蒸着層14は、3ケの長方形パターンを有している。
加飾層16は、加飾を施した層である。加飾層16は無色透明、有色透明、白色不透明、有色不透明、模様を有する層である。これらの中で、可視光を吸収または反射する層が好ましい。パターン蒸着層14のパターンを隠蔽あるいはパターンの外観を変更するからである。
可視光を吸収する層を例示すれば、黒色層、灰色層、有色透明層、有色不透明層、模様を有する層などである。可視光を反射する層を例示すれば、白色層、金属膜層(金属蒸着層を含む)、メタリック調の層などである。
白色の加飾層はより一層好ましい。なぜなら、パターン蒸着層の上側に位置する加飾層に文字、図形を表す場合には、白色は特に重要な役割を演ずる。これらの位置にまず、白色を置き(白打ち)その上に文字などを置くことにより、文字などが鮮明となる。このように、白色層は重要な役割を担うからである。
ここで模様とは線図、色分けまたはぼかしを言う。線図の一例は文字、図形である。
図1(b)に示した加飾蒸着ラベル1の平面図では、加飾層に施されている図形20と文字21を実線で示している。図形20は太陽のイラストであり、文字21はアルファベット4字と数字1字である。
紙基材11は、化学パルプ、機械パルプ、古紙パルプなど製紙業界で普通に使用されるパルプを用いて製造した紙である。紙基材11は、金属の蒸着層の形状を保持し、ひいては加飾蒸着ラベルの形状を保持する。また、加飾蒸着ラベルを裏面から観察する場合に、紙基材11はパターン蒸着層のパターンを隠蔽する。
紙基材の厚さは、10μm(マイクロメートル)以上400μm(マイクロメートル)以下である。紙基材の秤量は特に限定されず、例えば30g/m以上250g/m以下の紙である。紙基材はコート紙、上質紙、中質紙、晒クラフト紙、未晒クラフト紙、片艶未晒クラフト紙、ライナー紙、グラシン紙などを用いることができる。
下地平滑層は、樹脂系コーティング材をコーティングして形成する。コーティング方法としては、グラビアコーター、グラビアオフセットコーター、ブレードコーター、ナイフコーター、ダイコーターなどを用いる。樹脂としては、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系、ビニル系、塩化ゴム系、硝化綿系、オレフィン系などの樹脂バインダーを用い、必要に応じシリカなどの添加剤を混合したものが用いられる。樹脂コーティング層の前にクレイコーティング層があってもよい。
蒸着層の金属としては、アルミニウム、ニッケル、スズ、ビスマス、インジウム、カドミウム、鉛などが挙げられる。これらの中では安価かつ明るく鮮明な層を作ることができることからアルミニウムが好ましい。蒸着層は、真空蒸着法、スパッタリング法などで形成できる。蒸着層の厚さは20nm(ナノメートル)以上100nm(ナノメートル)以下である。この範囲の厚さにすれば光の反射、透過に関して、蒸着層面22と紙基材露出部19との間に十分なコントラストが得られる。また、この範囲の厚さにすれば経済性がよく、さらにまた、欠損部18による加飾層16の空隙発生が防止される。
保護層は、樹脂系コーティング材をコーティングして形成する。コーティング方法としては、グラビアコーター、グラビアオフセットコーター、ブレードコーター、ナイフコーター、ダイコーターなどを用いる。樹脂としては、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系、ビニル系、塩化ゴム系、硝化綿系、オレフィン系などの樹脂バインダーを用い、必要に応じシリカなどの添加剤を混合したものが用いられる。樹脂コーティング層の前にクレイコーティング層があってもよい。
加飾層16の材質は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、硝化綿系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ゴム系樹脂などの樹脂バインダーに通常の顔料、染料などの着色剤を少量含ませたものを挙げることができるが、特に限定されない。また、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛、酸化珪素などの金属、これらの合金または化合物などの金属膜からなるものでもよい。金属膜には、金属の蒸着膜を含む。
加飾層16を作るにはパターン蒸着層14の上に印刷をすればよく、また転写材を転写すればよい。印刷はインクジェット、グラビア、スクリーン、フレキソ、オフセット、トナー印刷などが使用できる。
加飾蒸着ラベル1は、紙基材11の下面を被貼付物の表面に対面する状態で、容器、箱、包装などに貼付けられる。貼付け手段は粘着剤、接着剤、ウエットグルーなどである。また、加飾蒸着ラベル1は荷札として商品などに取り付けてもよい。取り付け手段としては、糸、紐、針金、樹脂製テープなどがある。本発明における加飾蒸着ラベルには荷札も含まれる。
加飾蒸着ラベル1のパターン蒸着層14中にパターン形状として情報を埋め込んだ場合には、透光パターンを読み取ってもよく、反射パターンを読み取り当該情報を解読してもよい。透光パターンは、加飾蒸着ラベル1の裏面から光を照射し、透過光を表面から読み取る。この場合、パターン蒸着層14は遮光層となる。
反射パターンは、加飾蒸着ラベル1の表面から光を照射し、反射光を表面から読み取る。この場合、パターン蒸着層14は反射層となる。
本発明にかかる加熱蒸着ラベルの製造方法を説明する。図2は当該製造方法の各工程を実行した後のラベルを図示したものであり、(a−1)はべた蒸着紙41の断面図、(a−2)はべた蒸着紙41の平面図、(b−1)はパターン蒸着紙42の断面図、(b−2)はパターン蒸着紙42の平面図、(c−1)は加飾蒸着ラベル1の断面図、(c−2)は加飾蒸着ラベル1の平面図である。
まず、べた蒸着紙41を製造する工程を行う。紙基材11の片面に、べた一面に金属の蒸着層を位置付けたべた蒸着層13を形成する。こうしてべた蒸着紙41を製造する。紙基材11の、べた蒸着層形成側の表面(図2(a−1)では上側表面)に、通常下地平滑層12が在る。また、べた蒸着層13の上面には通常保護層15が形成される。べた蒸着紙41の各構成要素(紙基材11、下地平滑層12、保護層15)の材料、形成方法、好ましい寸法などは、図1を参照して説明した加飾蒸着ラベル1の各構成要素の諸特性と同じである。べた蒸着層13の諸特性はパターン蒸着層14の諸特性と同じである。
続いて、べた蒸着紙41にレーザ光17を照射してパターン蒸着紙42を製造する。レーザ光17はべた蒸着紙のべた蒸着層付着面側から照射する。レーザ光を照射して蒸着層の微小領域を加熱し、当該微小領域の蒸着物を蒸発させる。レーザ光は、直接蒸着層に照射されるから、レーザ光の有するエネルギーが全量蒸着層に伝達される。べた蒸着層は周囲空間に露出しているから、レーザ光により発した熱は、微小領域の蒸着物蒸発だけに使われ、周辺の蒸着物は変化なく保持される。よってパターンのエッジは鋭くなる。
また、べた蒸着層は周囲空間に露出しているから、蒸発金属のガスなどは周囲空間に放出され、パターン蒸着紙に留置されない。従って、パターン蒸着紙、ひいては加飾蒸着ラベルが膨れるなど凹凸の発生もない。
べた蒸着層は紙基材の上に位置し、紙基材に保持されてその形状を保持している。このため、加飾蒸着ラベルの観察側(ラベル断面の上側)からレーザ光によるパターン加工ができる。パターンは観察パターンと同一平面形状に加工できるので加工時のパターン認識が容易であるなどの特徴がある。
レーザ光17のレーザはCOレーザ、ファイバーレーザ、YVO4レーザ、YAGレーザなどが使用できる。これらの中で、COレーザとファイバーレーザが好ましい。それぞれのレーザの波長は以下のとおりである。
CO2レーザ:波長10.6μm、10.2μm、9.3μm
YVO4レーザ:波長1064nm
YAGレーザ:波長1064nm
ファイバーレーザ:波長1090nm、1060nm
SHGレーザ:波長532nm
レーザ光17で加工を行うと、べた蒸着層13に欠損部18が出来て、パターン蒸着層14となり、パターン蒸着紙42が製造される。欠損部18は蒸着物が消失し、また、当該領域に在った保護層15も消失する。欠損部18は、蒸着物と保護層が消失して、紙基材が露出し、紙基材露出部19となる。
次にパターン蒸着紙42に上側から加飾層16を位置付けることにより加飾蒸着ラベル1を製造する。加飾層16は、パターン蒸着層14における蒸着層面22と紙基材露出部19を被覆する。換言すれば、加飾層16はパターン蒸着層14の全面を被覆する。
加飾層16は無色透明、有色透明、白色不透明、有色不透明、模様を有する層である。これらの中で、レーザ光を吸収または反射する層が好ましい。従来のラベル材の製造方法である透明樹脂層を介在したレーザ光による蒸着層のパターニング製造方法では、これらの加飾層を有する加飾蒸着ラベルは製造できないからである。
レーザ光を吸収する層を例示すれば、黒色層、灰色層、有色透明層、有色不透明層、模様を有する層などである。レーザ光を反射する層を例示すれば、白色層、金属膜層(金属蒸着層を含む)、メタリック調の層などである。
白色の加飾層はより一層好ましい。なぜなら、パターン蒸着層の上側に位置する加飾層に文字、図形を表す場合には、白色は特に重要な役割を演ずる。これらの位置にまず、白色を置き(白打ち)その上に文字などを置くことにより、文字などが鮮明となる。このように、白色層は重要な役割を担うからである。
その他の加飾層の特性などは図1を参照して説明した加飾蒸着ラベルと同じである。
図3を参照してラベル貼付加飾装置6を説明する。
ラベル貼付加飾装置6は、ラベル貼付装置23、レーザ装置27、加飾装置31と搬送装置30からなり、搬送装置30は容器36をラベル貼付装置23、レーザ装置27、加飾装置30に順次搬送し、受け渡しを行うものである。
搬送装置30は、例えばベルトコンベアとロボットアームで構成してもよく、ロボットアームだけで構成してもよい。
ラベル貼付装置23は、べた蒸着ラベル37を容器36の表面に貼付ける。べた蒸着ラベル37は、紙基材の片面に金属の蒸着層をべた一面に位置付けたべた蒸着紙からなるラベルである。べた蒸着ラベル37の貼付けは、紙基材側の面を容器36の表面と対面して行う。すなわち容器36に貼付けた状態で、べた蒸着ラベル37は蒸着層を露出している。
ラベルを貼付けた容器は、搬送装置30によって移動されて、レーザ装置27のレーザ照射位置に位置付けられる。レーザ装置27は例えばCOレーザ装置である。レーザ装置27は、レーザ光17を容器上の、べた蒸着ラベルのべた蒸着層に照射する。
レーザ光照射は、レーザ光を走査して行い、べた蒸着層をパターン蒸着層にする。レーザ光の走査は、容器とレーザ光の相対位置を変化させればよいから、容器またはレーザ光のどちらかを移動して行ってもよく、容器とレーザ光の両方を移動して行ってもよい。
パターン蒸着層を有するラベルを貼付けられた容器は、搬送装置30によって移動され、加飾装置31の容器回転治具25に位置付けられる。図示した実施例にあって加飾装置31は転写装置である。加飾装置である転写装置31は転写材51を巻出しロール32から巻き出して、圧熱ロール34の外周を経由して、巻き取りロール33に回収する。
転写材51は、物品加飾や印刷の分野で一般に使用される転写材である。
図4を参照して、転写材51は、基体シート52の一方表面に転写膜53と接着層54を順に位置付けたものである。
パターン蒸着層を有するラベルと圧熱ロールの間に接着層54をラベル側にして位置付けられた転写材51は、圧熱ロールからの圧力と熱を受けて、転写膜53をラベルのパターン蒸着層の上に転写する。当該転写は、転写膜(すなわち加飾層)をパターン蒸着層における蒸着層面と紙基材露出部を被覆する態様で行われる。圧熱ロール34の外周を通過して、基体シートのみになった転写材カスは巻き取りロール33に巻き取られる。
こうして容器に貼付けられたラベルは加飾蒸着ラベルとなる。
転写材は、転写膜だけでなく、基体シートと転写膜がラベル側に移転する転写部材であってもよい。
加飾装置31がラベルに付する加飾層は、図1を参照しつつ説明した加飾蒸着ラベル1における加飾層16と同じである。加飾層は、可視光を吸収または反射する層が好ましく、白色の加飾層がより一層好ましい点も同じである。材料その他の諸特性も同じである。
加飾蒸着ラベルを貼付けられた容器61(以下、化粧容器という)は、搬送装置30により容器回転治具25から取り出される。
ラベル貼付加飾装置6は、データ処理装置29を有していてもよい。データ処理装置29はデータを生成し及び/または他の装置から受け取り、データに対応した特定パターンを生成し、特定パターンをレーザ装置に送る。レーザ装置は特定パターンに従い照射レーザを走査することによりべた蒸着層を特定パターンのパターン蒸着層とする。
データ処理装置29は、例えば、個別の容器内容物のデータを受け取り、当該データをバーコード図形に変換する。そしてバーコード図形データをレーザ装置27に送り、レーザ光17の走査によりバーコード図形をパターン蒸着層に書き込むものである。
加飾装置31はインクジェット印刷装置、その他の印刷装置であってもよい。印刷装置の中ではインクジェット印刷装置が好ましい。刷版を必要とせず、バリアブルな印刷に適するからである。
ラベル貼付加飾装置6は、例えば、飲料、化粧品、薬品の容器詰めラインに組込まれる。
加飾蒸着ラベル1は、表面側からの照明が在り、かつ裏面側からの照明が在ると、加飾層の意匠とパターン蒸着層に由来する抜きパターンが重なって立体感を有する独特の意匠を呈する。当該意匠は意外性を合わせ持つ。
図5は化粧容器61の一の展示方法の説明図である。化粧容器61は透明または半透明の容器62に加飾蒸着ラベル1を貼付けたものである。容器62の透明または半透明は容器内収容物を含めての性質である。
照明光64は容器側面に位置付ける。当該側面は容器の表面が露出している部分である。換言すれば、当該側面は加飾蒸着ラベル1その他の付着物に覆われていない側面である。
照明光64は光源を容器側面に配置したものであってもよく、また、光源は離れた位置にあって、光源から容器側面まで光路を経由して、容器側面に入光するものであってもよい。光路は、例えば、反射鏡、レンズなどで構成してもよいし、光ファイバーであってもよい。
照明光64は直進し、また、散乱や屈折して加飾蒸着ラベル1の裏面を照らす。
照明光64が位置付けられる側面位置は、加飾蒸着ラベル1の裏面に正対する位置でもよく、当該裏面と角度がある位置(オフセット位置という)でもよい。オフセット位置に入光した照明光64は、散乱、屈折などして加飾蒸着ラベル1の裏面に至る。
化粧容器61は照明光64のみならず、太陽光や室内天井などに取り付けられた電灯の光などの環境照明によっても照らされる。
加飾蒸着ラベル1は環境照明により加飾層の意匠を呈し、加えて、照明光64に由来したパターン蒸着層による抜きパターンが重なって観察される。
図6は化粧容器61の他の展示方法の説明図である。化粧容器61は透明または半透明の容器63に加飾蒸着ラベル1を貼付けたものである。容器63の透明または半透明は容器内収容物を含めての性質である。
照明光64は容器底面に位置付ける。当該底面は容器の表面が露出している部分である。換言すれば、当該底面は付着物に覆われていない底面である。
照明光65は容器底面から入光し、方向を変えて加飾蒸着ラベル1の裏面に至る。照明光65の方向は、例えば、容器壁面における反射散乱屈折などで変更される。容器63の表面に凹凸があると、例えば、くもりガラス加工があると、散乱光が増えて加飾蒸着ラベル1の裏面に到達する光が増える。
照明光65は光源を容器底面に配置したものであってもよく、また、光源は離れた位置にあって、光源から容器底面まで光路を経由して、容器底面に入光するものであってもよい。光路は、例えば、反射鏡、レンズなどで構成してもよいし、光ファイバーであってもよい。
化粧容器61は照明光65のみならず、環境照明によっても照らされる。
加飾蒸着ラベル1は環境照明により加飾層の意匠を呈し、加えて、照明光65に由来したパターン蒸着層による抜きパターンが重なって観察される。
1 加飾蒸着ラベル
6 ラベル貼付加飾装置
11 紙基材
12 下地平滑層
13 べた蒸着層
14 パターン蒸着層
15 保護層
16 加飾層
17 レーザ光
18 欠損部
19 紙基材露出部
20 図形
21 文字
22 蒸着層面
23 ラベル貼付装置
25 容器回転治具
27 レーザ装置
29 データ処理装置
30 搬送装置
31 加飾装置である転写装置
32 巻出しロール
33 巻取りロール
34 圧熱ロール
36 容器
37 べた蒸着ラベル
41 べた蒸着紙
42 パターン蒸着紙
51 転写材
52 基体シート
53 転写膜
54 接着層
61 化粧容器
62、63 容器
64、65 照明光
71 矢印 上方向
72 矢印 下方向

Claims (17)

  1. 紙基材、
    前記紙基材の片面に、金属の蒸着層がパターン形状に位置付けられたパターン蒸着層と、
    前記パターン蒸着層の上面に位置付けられた加飾層からなり、
    前記加飾層は、前記パターン蒸着層における蒸着層面と、蒸着層が欠損している領域に在る紙基材を被覆している加飾蒸着ラベル。
  2. 前記加飾層は可視光を吸収または反射する加飾層である請求項1に記載した加飾蒸着ラベル。
  3. 前記の可視光を吸収または反射する加飾層が白色の加飾層である請求項2に記載した加飾蒸着ラベル。
  4. 前記の金属の蒸着層がアルミニウムの蒸着層である請求項1乃至3いずれかに記載した加飾蒸着ラベル。
  5. 以下の工程からなる加飾蒸着ラベルの製造方法。
    a.紙基材の片面に、金属の蒸着層をべた一面に位置付けたべた蒸着層を形成してべた蒸着紙を製造する工程
    b.前記べた蒸着紙の蒸着層面側からレーザ光を照射して、べた蒸着層の一部を欠損させてべた蒸着層をパターン蒸着層にするパターン蒸着紙を製造する工程
    c.前記パターン蒸着紙の蒸着層面と、蒸着層が欠損して紙基材が露出した領域に加飾層を被覆して加飾蒸着ラベルを製造する工程
  6. 前記cの加飾蒸着ラベルを製造する工程にあって、
    加飾層の被覆は、インクジェット印刷または転写材の転写により行うものである請求項5に記載した加飾蒸着ラベルの製造方法。
  7. 前記cの加飾蒸着ラベルを製造する工程にあって、
    前記加飾層はレーザ光を吸収または反射する加飾層である請求項5または6に記載した加飾蒸着ラベルの製造方法。
  8. 前記のレーザ光を吸収または反射する加飾層が白色の加飾層である請求項7に記載した加飾蒸着ラベルの製造方法。
  9. 前記の金属の蒸着層がアルミニウムの蒸着層である請求項5乃至8いずれかに記載した加飾蒸着ラベルの製造方法。
  10. ラベル貼付け装置、
    レーザ装置、
    加飾装置と
    搬送装置からなるラベル貼付け加飾装置であって、
    前記ラベル貼付け装置はべた蒸着ラベルを容器に貼付ける装置であって、べた蒸着ラベルは紙基材の片面に金属の蒸着層をべた一面に位置付けたべた蒸着層を有するものであり、べた蒸着ラベルの紙基材側の面を容器表面に対面してべた蒸着ラベルを容器に貼付ける装置であり、
    前記レーザ装置は、容器に貼付けられたべた蒸着ラベルにレーザ光を照射して、べた蒸着層の一部を欠損させてべた蒸着層をパターン蒸着層とする装置であり、
    前記加飾装置はパターン蒸着層における蒸着層面と、蒸着層が欠損して紙基材が露出した領域に加飾層を被覆して容器に貼付けられたパターン蒸着層を有するラベルを加飾蒸着ラベルとする装置であり、
    前記搬送装置は、容器をラベル貼付け装置、レーザ装置、加飾装置の順序で各々の装置に搬送するラベル貼付け加飾装置。
  11. 更にデータ処理装置を有し、
    データ処理装置はデータを受け取り、データに対応した特定パターンを生成し、特定パターンを前記レーザ装置に送り、
    前記レーザ装置は特定パターンに従い照射レーザを走査することによりべた蒸着層を特定パターンのパターン蒸着層とする請求項10に記載したラベル貼付け加飾装置。
  12. 前記加飾装置が被覆する加飾層は可視光を吸収または反射する加飾層である請求項10または11に記載したラベル貼付け加飾装置。
  13. 前記加飾装置が被覆する可視光を吸収または反射する加飾層は白色の加飾層である請求項12に記載したラベル貼付け加飾装置。
  14. 前記加飾装置が転写装置であり、加飾層の被覆は転写材を転写して行うものである請求項10乃至13いずれかに記載したラベル貼付け加飾装置。
  15. 前記加飾装置がインクジェット印刷装置である請求項10乃至13いずれかに記載したラベル貼付け加飾装置。
  16. 透明または半透明の容器に請求項1乃至4いずれかに記載した加飾蒸着ラベルを張り付けた化粧容器の展示方法であって、
    容器側面であって、容器の表面が露出している部分に、照明光を位置付けた化粧容器の展示方法。
  17. 透明または半透明の容器に請求項1乃至4いずれかに記載した加飾蒸着ラベルを張り付けた化粧容器の展示方法であって、
    容器底面であって、容器の表面が露出している部分に、照明光を位置付けた化粧容器の展示方法。
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