JP2017142108A - コンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠1は、底板10と、底板10上に立設される2枚の側板20と、底板10上に立設された2枚の側板20の間に立設される2枚の端板30と、を備え、上方が開口した直方体状に組立固定されるコンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠1であって、側板20および端板30は、側板20と端板30とを貫通して連結する連結部材60を介して締め付けて構成される。
【選択図】図1
Description
曲げ試験用の供試体の型枠は、鋳物製の型枠とされ、底板上に2枚の側板と2枚の端板を配置して8箇所のボルト、ナットで締め付けて組み立てる構造とされている。型枠は、上部の開口からコンクリートを充填して供試体を成型した後、分解脱型して供試体を取り出すようにするものであった。
また、特許文献1には、日本工業規格のコンクリート強度試験とは異なり、簡便に試験を行う場合の供試体用の型枠が提案されている。
特許文献1に開示された供試体用の型枠では、日本工業規格に基づくコンクリート強度試験法とは異なる試験法用であり、日本工業規格に基づく試験結果を得ることができないという問題がある。
底板と、前記底板上に立設される2枚の側板と、前記底板上に立設された2枚の前記側板の間に立設される2枚の端板と、を備え、上方が開口した直方体状に組立固定されるコンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠であって、
前記側板および前記端板は、前記側板と前記端板とを貫通して連結する連結部材を介して締め付けて構成される、
ことを特徴とする。
本発明のコンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠(以下、単に供試体型枠と略記する。)1は、底板10と、底板10上に立設される2枚の側板20と、底板10上に立設された2枚の側板20の間に立設される2枚の端板30と、を備え、上方が開口した直方体状に組立固定されて構成される。
供試体型枠1は、日本工業規格により、標準断面寸法として1辺が100mmの正方形、または1辺が150mmの正方形の2種類で、長さは、それぞれの1辺の長さの3倍より、80mm以上長い型枠空間を形成できるようにされている。
供試体型枠1を構成する底板10,側板20は、複合パネル40を母材として備えて構成され、軽量化と、必要な剛性が確保されている。
端板30は、標準断面寸法を確保するため、合成樹脂または金属製の板材が用いられ、例えば軽量化のため合成樹脂板で構成される。
母材となる複合パネル40は、中空材41を2枚のパネル42で挟んで構成され、例えばアルミニウム製のハニカムパネルで構成される。複合パネル40は、図6に示すように、例えば6角形状の中空孔が連続するハニカムコア41が中空材とされ、ハニカムコア41を2枚のアルミニウム製のパネル42で挟み、ハニカムコア41の周囲をアルミニウム製の枠部材43で囲んで接着などによって取り付けて構成されている。
なお、中空材41としては、ハニカムコアに限らず、アルミニウム製等の角パイプ等を横に並べて構成したものであっても良く、軽量化と、必要な剛性とを確保できるものであれば良い。
また、複合パネル40のハニカムコア41の周囲の端面を囲む枠部材43は、必ずしも全周に設ける必要はない。
供試体型枠1を構成する側板20は、直方体状に組み立てる場合の底板10との接触面にシール材用溝22が形成されている。同様に、供試体型枠1を構成する端板30は、直方体状に組み立てる場合の底板10および側板20との接触面にシール材用溝32,33が形成されている。
側板20は、底板10の表面と接触する第1の底部分23の表面にシール材が充填されるシール材用溝22が長手方向に沿って形成されている。シール材用溝22は、断面が半円形状とされ、2条形成されている。側板20では、第1の底部分23は、複合パネル40の枠部材43と兼用されており、枠部材43の表面が第1の底部分23とされてシール材用溝22が形成されている。
端板30は、底板10の表面と接触する合成樹脂板の第2の底部分34と、側板20の表面と接触する合成樹脂板の側部分35とに、それぞれシール材が充填されるシール材用溝32,33が長手方向に沿って形成されている。シール材用溝32,33は、断面が半円形状とされ、それぞれ2条形成されている。
なお、端板30を合成樹脂や金属板とせず、複合パネル40を用いる場合には、第2の底部分34および側部分35は、複合パネル40の枠部材43と兼用してこれらの表面にシール材用溝32,33を形成するようにすれば良い。
底板10は、図6(a)に示すように、中空材としてのハニカムコア41またはアルミニウム製の角パイプなどを備えた複合パネル40を母材(芯材)とし、コンクリートと接触する側の表面(上表面)に合成樹脂板または鋼板が面部材11としてパネル42に接着などで取り付けてある。底板10は、複合パネル40の長辺の両側に、断面形状がL字状の補強部材12が配置され、例えば金属製のアングル材で長辺の端面と裏面の一部を覆うように接着などで取り付けてある。
底板10には、底板10と底板10上に立設される側板20とを連結固定するための連結保持機構(後述する)50の取り付け用の雌ねじ部13が片側に3箇所ずつ形成してある。
また、供試体型枠1の運搬のため、底板10の長辺の両端部に短辺と平行に貫通孔14が形成してある。貫通孔14には、図1,2に示すように、運搬用取手部15が装着されて両端部がそれぞれ外側に突き出しており、4箇所の突き出した部分には、カバー16が装着され、手を傷つけないようにしてある。
側板20は、図6(b)に示すように、ハニカムコア41またはアルミニウム製の角パイプなどを備えた複合パネル40を母材(芯材)とし、コンクリートと接触する側の表面(図示例では、右側の表面)全体に合成樹脂板または鋼板が面部材21としてパネル42に接着などで取り付けてある。側板20は、複合パネル40の長辺の上側に断面形状がL字状の補強部材24が配置され、金属製のアングル材で長辺の端面と裏面の一部を覆うように接着などで取り付けてある。側板20の裏面には、上部の補強部材24に連結するように、中間部の合成樹脂板の補強部材25と下部の鋼板の補強部材26が配置されて複合パネル40のパネル42に接着などで取り付けてある。
側板20には、底板10と底板10上に立設される側板20とを連結固定するための連結保持機構(後述する)50の取り付け用の雌ねじ部27が片側に3箇所ずつ形成してある(図4参照)。
また、側板20には、側板20の長辺の両端部の短辺の上下に表裏面を貫通してそれぞれ2つの貫通孔28が形成してある。貫通孔28には、側板20と底板10上に立設される端板30とを連結固定するための連結部材60(図7参照)が端板30を挟んで挿通され、図1,2に示すように、連結部材60を突っ張るようにして締め付ける締め付け機構(後述する)70が用いられる。
なお、側板20の貫通孔28と、連結部材60とは、連結部材60の挿通に支障のない範囲で、公差を小さくしておくことが、組み立て精度上好ましい。
側板20の底板10と接する下端面には、既に説明したように、複合パネル40の枠部材43と兼用した第1の底部分23に、長手方向に沿って2条のシール材用溝22が形成してある。
端板30は、供試体の標準断面寸法に大きな影響を及ぼすため、既に説明したように、合成樹脂製または金属製の板材で構成される。本実施の形態では、軽量化と必要な剛性の確保のため合成樹脂板で構成してある。
また、端板30には、側板20の上下の貫通孔28に対応して表裏面と平行に貫通してそれぞれ2つ貫通孔36が形成してある。貫通孔36には、端板30と底板10上に立設される端板30を挟む両側の側板20とを連結固定するための連結部材60(図7参照)が挿通され、図1,2に示すように、連結部材60を突っ張るようにして締め付ける締め付け機構(後述する)70が用いられる。
したがって、端板30の貫通孔36と、連結部材60とは、連結部材60の挿通に支障のない範囲で、公差を小さくしておくことが、組み立て精度上好ましい。
なお、端板30の底板10と接する下端面には、既に説明したように、第2の底部分34に、長手方向に沿って2条のシール材用溝32が形成してある。同様に、端板30の側板20と接する両側端面である側部分35には、既に説明したように、長手方向(上下方向)に沿って2条のシール材用溝33が形成してある。
これにより、固定係止部51のフック部51aに連結保持部52の環状部52aを引っ掛けた後、環状部52aを引き上げるようにレバー部52bを回動することで、底板10と側板20とを締め付けて連結固定することができ、この連結固定状態を保持することができる。したがって、底板10と側板20とは、連結保持機構50によって工具を用いることなく、組み立てることができる。
連結部材60は、一端が側板20の一方の外側に当てられ、他端が側板20の他方の外側に位置する係止部61を備えて構成され、中間部は丸棒とされている。連結部材60の一端には、図7に示すように、大径部62が形成され、側板20の貫通孔28の外面に当たり、通り抜けないような大きさとしてあり、他端部には、係止部61となる小径部が形成され、丸棒との段差によって締め付け機構70の本体部71を係止できるようにしてある(図1,2参照)。
締め付け機構70の本体部71は、図1,2および図8に示すように、板状とされ、側板20および端板30を貫通する2本の連結部材60の小径とされた係止部61に係止される2つの係止溝71aを備えている。本体部71は、係止溝71aを連結部材60の係止部61に係止することで、連結部材60の中心軸方向への移動を規制し、一体に連結部材60と本体部71とが移動される。
締め付け機構70は、本体部71の2つの係止溝71aの中央に表裏を貫通する雌ねじ部71bが形成してある。雌ねじ部71bには、操作部72を構成する締め付けロッド72aが螺合されている。締め付けロッド72aの先端部には、側板20の外表面に当てる円板状の当て板72bが回動可能に連結され、後端部には、締め付けロッド72aを回転操作する操作ハンドル72cが取り付けてある。
これにより、本体部71の係止溝71aを2本の連結部材60の係止部61に係止して連結部材60と本体部71とを一体にしておき、本体部71の雌ねじ部71bに螺合した締め付けロッド72aの先端部の当て板72bを、側板20に当て締め付けロッド72aを操作ハンドル72cで回転する。これにより、側板20と本体部71との距離を開くように調整し、互いを突っ張ることで側板20と端板とを締め付けることができる。
したがって、2つの側板20に挟まれた端板30は、特別な位置合わせを行うことなく、2本の連結部材60を挿通することで、簡単に位置決めして精度良く組み立てることができる。また、締め付け機構70で締め付けて側板20と端板30を連結固定することで、操作ハンドル72cの操作により、工具を用いることなく簡単に組み立てることができる。
そして、四箇所にカバー16を備える運搬用取手部15が取り付けられた底板10上に、側板20の長辺方向に沿って2枚の側板20を配置するとともに、2枚の底板10の間に端板30を挟むように配置する。
こののち、一方の側板20の外側から端板30を貫通して他方の側板20の外側まで、それぞれ2本の連結部材60を貫通孔28および貫通孔36を介して挿通する。この連結部材60の挿通により、側板20に対する端板30の位置決めがなされる。
2本の連結部材60の側板20の外側に突き出している係止部61に、締め付け機構70の本体部71の係止溝71aを係止し、締め付けロッド72aの当て板72bを側板20の外面に当てたのち、操作ハンドル72cを回転操作して2枚の側板20の間に端板30を挟むようにして連結固定する。
次いで、連結保持機構50を用いて、側板20の3箇所の連結保持部52の環状部52aを底板10の3箇所の固定係止部51のフック部51aに引っ掛けたのち、レバー部52bを操作して締め付けて連結固定状態を保持する。同様にして、もう一方の側板20と底板10とを3箇所の連結保持機構50で連結固定状態とする
こうして供試体型枠1は、工具などを必要とせずに組み立てが行われ、完全に締め付ける前の組み立て途中において、底板10,側板20,端板30の各部材同士の密着状態や傾きなどのないことを確認するとともに、寸法についても必要に応じて定規などを用いて確認しながら組み立てる。
こうして組み立てられた供試体型枠1には、日本工業規格に規定された方法で、コンクリートが充填され、曲げ強度試験用の供試体が作られる。
供試体の供試体型枠1からの取り出しは、組み立ての逆の手順で行うことで、工具などを必要とせず、簡単に脱型することができる。
また、連結部材60と締め付け機構70とで、2枚の側板20とその間の端板30とを連結固定する場合を例に説明したが、これに限らず、他の連結部材や締め付け機構であってもよく、スパナなどの工具を必要とせずに締め付けることができるものであればよい。
さらに、本発明は、上記の実施の形態に何ら限定するものではない。
10 底板
11 面部材
12 補強部材
13 雌ねじ部
14 貫通孔
15 運搬用取手部
16 カバー
20 側板
21 面部材
22 シール材用溝
23 第1の底部分
24 補強部材
25 補強部材
26 補強部材
27 雌ねじ部
28 貫通孔
30 端板
31 面部材
32 シール材用溝
33 シール材用溝
34 第2の底部分
35 側部分
36 貫通孔
40 複合パネル
41 ハニカムコア(中空材)
42 パネル
43 枠部材
50 連結保持機構
51 固定係止部
51a フック部
52 連結保持部
52a 環状部
52b レバー部
60 連結部材
61 係止部
62 大径部
70 締め付け機構
71 本体部
71a 係止溝
71b 雌ねじ部
72 操作部
72a 締め付けロッド
72b 当て板
72c 操作ハンドル
Claims (6)
- 底板と、前記底板上に立設される2枚の側板と、前記底板上に立設された2枚の前記側板の間に立設される2枚の端板と、を備え、上方が開口した直方体状に組立固定されるコンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠であって、
前記側板および前記端板は、前記側板と前記端板とを貫通して連結する連結部材を介して締め付けて構成される、
ことを特徴とするコンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠。 - 前記連結部材は、一端が前記側板の一方の外側に当てられ他端が前記側板の他方の外側に位置する係止部を備え、
前記連結部材には、前記連結部材を介して前記側板と前記端板とを締め付ける締め付け機構が備えられており、
前記締め付け機構は、前記係止部に係止される本体部と、前記本体部と前記他方の前記側板との距離を調整して突っ張ることで前記側板と前記端板とを締め付ける操作部と、を備えて構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠。 - 前記底板および前記側板は、中空材を2枚のパネルで挟んだ複合パネルと、前記複合パネルの前記コンクリートと接する表面に設けられる面部材と、を備えて構成され、
前記端板は、合成樹脂または金属の板部材で構成される、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠。 - 前記側板は、前記底板の表面と接触する第1の底部分の表面にシール材が充填されるシール材用溝を備え、
前記端板は、前記底板の表面と接触する第2の底部分の表面と、前記側板と接触する側部分の表面にそれぞれシール材が充填されるシール材用溝を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠。 - 前記底板と前記側板とは、いずれか一方に設けられる固定係止部と、いずれか他方に設けられ前記固定係止部に係止されて互いを連結固定状態に保持する連結保持部と、を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠。 - 前記底板は、運搬用取手部を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のコンクリートの曲げ強度試験用供試体型枠。
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