JP2017143939A - マッサージ機 - Google Patents

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Miyuki Hamada
美幸 濱田
松下 剛
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Abstract

【課題】使用者の身体に対してマッサージ動作するマッサージ機において、使用者に与える快適感を高める。
【解決手段】マッサージ機7は、マット型であり、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割体11,12,13を含むマット本体10と、第一分割体11の左右それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である第一エアセルと、第二分割体12の左右それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である第二エアセルと、左右の第一エアセルの内の一方を独立して膨張させるための動作と、左右の第二エアセルの内の一方を独立して膨張させるための動作が可能であるエア供給装置14とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マッサージ機に関する。
使用者の身体に対してマッサージ動作する様々なマッサージ機が知られている。
例えば特許文献1には、マット型のマッサージ機が開示されている。このマッサージ機は、室内の床面に置いて用いられるものであり、マット本体と、このマット本体に設けられているエアセルとを備えている。エアセルはエアが供給されることで膨張し、使用者の身体を持ち上げたり、挟んだりすることができる。
特開平10−57436号公報
前記のようなマッサージ機によれば、エアセルを膨張させることで使用者に対してマッサージやストレッチ等の作用を付与することができる。近年では、前記のような作用を効果的に使用者に与えて、より一層高い快適感を付与することができるようなマッサージ機の開発が望まれている。
そこで、本発明は、使用者の身体に対してマッサージ動作するマッサージ機において、使用者に与える快適感を高めることを目的とする。
マッサージ機は、マット型であり、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割体を含むマット本体と、前記複数の分割体の内の第一分割体の左右それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である第一エアセルと、前記複数の分割体の内の第二分割体の左右それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である第二エアセルと、左右の前記第一エアセルの内の一方を独立して膨張させるための動作と、左右の前記第二エアセルの内の一方を独立して膨張させるための動作との内の一方又は双方の動作が可能であるエア供給装置とを備えている。
本発明によれば、使用者に与える快適感を高めることが可能となる。
マッサージ機の平面図である。 図1のX2−X2矢視の断面図である。 図1のX3−X3矢視の断面図である。 エア供給装置の説明図である。 図1のX3−X3矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図6は、図1のX6−X6矢視の断面図である。 図1のX6−X6矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX3−X3矢視の断面図であり、平坦部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX6−X6矢視の断面図であり、平坦部用エアセルが膨張した状態を示している。 マッサージ機の側面図である。 図1のX3−X3矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX3−X3矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX6−X6矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX6−X6矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX3−X3矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX3−X3矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX3−X3矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX6−X6矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX6−X6矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 図1のX6−X6矢視の断面図であり、開口部用エアセルが膨張した状態を示している。 立体網状構造を有しているクッション材の一部を拡大した説明図である。 クッション材の評価を示す説明図である。 椅子型のマッサージ機の示す斜視図である。
〔本発明の実施形態の説明〕
本発明の実施形態を列記して説明する。なお、以下に説明するマッサージ装置の各構成に付されている符号は、図1〜図23において使用されているものである。また、使用者の身体部分とは、使用者の身体の一部であり、例えば、肩部及びその周囲等である。
〔1〕マッサージ機(7)はマット型であり、
使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割体(11,12,13)を含むマット本体(10)と、
前記複数の分割体(11,12,13)の内の第一分割体(11)の左右それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である第一エアセル(40)と、
前記複数の分割体(11,12,13)の内の第二分割体(12)の左右それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である第二エアセル(40)と、
左右の前記第一エアセル(40)の内の一方を独立して膨張させるための動作と、左右の前記第二エアセル(40)の内の一方を独立して膨張させるための動作との内の一方又は双方の動作が可能であるエア供給装置(14)と、を備えている。
このマット型のマッサージ機(7)上に使用者が横たわる状態で、一つの分割体(11)において左右の内の一方のエアセル(40)を膨張させて他方のエアセル(40)を膨張させないようにすることができ、これにより使用者の左右いずれかの身体部分を持ち上げる動作が可能となる。しかも、マット本体(10)は複数の分割体(11,12,13)に分割されていることから、一つの分割体(11)において前記のような持ち上げる動作が行われても、その影響を他の分割体(12,13)に載る身体部分へ与えにくくすることができる。これによって、エアセル(40)により使用者に対して与える作用にメリハリを付けることが可能となり、使用者に与える快適感を高めることができる。
〔2〕また、前記エア供給装置(14)は、更に、前記第一エアセル(40)及び前記第二エアセル(40)の内の一方を独立して膨張させるための動作が可能であるのが好ましい。
この場合、例えば、第一エアセル(40)のみを膨張させたり、第二エアセル(40)のみを膨張させたり、左側の第一エアセル(40)と右側の第二エアセル(40)とを膨張させたり、右側の第一エアセル(40)と左側の第二エアセル(40)とを膨張させたりすることが可能となる。
〔3〕また、前記マッサージ機(7)は、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割ベース(21,22,23)を含むと共に前記エアセル(40)が設けられているマットベース(20)と、
前記マットベース(20)の上に設けられかつ前記エアセル(40)を覆うと共に前記分割ベース(21,22,23)と分割位置を同じとしている複数の分割保持部(31,32,33)を含む弾性変形が可能な身体保持部(30)と、を有し、
一つの前記分割体(11)は、一つの前記分割ベース(21)と一つの前記分割保持部(31)とを含んで構成されているのが好ましい。
この場合、分割保持部(31,32,33)の上に使用者が横たわる形態となり、分割保持部(31,32,33)は弾性変形可能であるため、エアセル(40)が膨張すると分割保持部(31,32,33)はこれに応じて弾性変形することができ、前記のような持ち上げる動作が阻害されない。
〔4〕マッサージ機(7)はマット型であり、
使用者の身長方向に長いマットベース(20)と、
前記マットベース(20)に設けられエアの供給により膨張可能である複数のエアセル(40)と、
前記マットベース(20)上に設けられ複数の前記エアセル(40)を覆うと共に弾性変形が可能である身体保持部(30)と、
を備え、
前記身体保持部(30)は、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割保持部(31,32,33)を含み、
複数の前記エアセル(40)の一部は、一つの前記分割保持部(31)に覆われ、複数の前記エアセル(40)の残りは、他の前記分割保持部(32)によって覆われている。
このマット型のマッサージ機(7)上に使用者が横たわる状態で、エアセル(40)を膨張させると身体保持部(30)を弾性変形させて使用者の身体部分を持ち上げる動作が可能となる。しかも、身体保持部(30)は、複数の分割保持部(31,32,33)に分割されており、複数のエアセル(40)の一部は、一つの分割保持部(31)に覆われ、複数のエアセル(40)の残りは、他の分割保持部(32)によって覆われているので、所定のエアセル(40)が膨張することで一つの分割保持部(32)を介して使用者の一部の身体部分を持ち上げることができるが、その影響を、別の身体保持部(31,33)に載る他の身体部分へ与えにくくすることができる。これによって、エアセル(40)により使用者に対して与える作用にメリハリを付けることが可能となる。
〔5〕前記〔4〕のマッサージ機(7)において、
前記マットベース(20)は、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割ベース(21,22,23)を含み、
複数の前記エアセル(40)は、複数の前記分割ベース(21,22,23)に分かれて設けられ、
前記身体保持部(30)は、前記分割ベース(21,22,23)よりも柔らかいクッション材であり、
前記クッション材は、前記分割ベース(21,22,23)と分割位置を同じとして分割されているのが好ましい。
すなわち、このマット型のマッサージ機(7)は、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割ベース(21,22,23)を含むマットベース(20)と、前記分割ベース(21,22,23)それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である複数のエアセル(40)と、前記マットベース(20)上に設けられ前記エアセル(40)を覆うと共に当該マットベース(20)よりも柔らかいクッション材(30)と、を備え、前記クッション材(30)は、前記分割ベース(21,22,23)と分割位置を同じとして分割されているものとなる。
このマット型のマッサージ機(7)上に使用者が横たわる状態で、エアセル(40)を膨張させて使用者の身体部分を持ち上げる動作が可能となる。しかも、マットベース(20)は複数の分割ベース(21,22,23)に分割されており、更に、その上のクッション材(30)も分割位置を同じとして分割されている。このため、一つの分割ベース(21)において前記のような持ち上げる動作が行われても、その影響を他の分割ベース(22)に載る身体部分へ与えにくくすることができる。これによって、エアセルにより使用者に対して与える作用にメリハリを付けることが可能となる。
〔6〕マッサージ機(7)はマット型であり、
シート材(50)と、
前記シート材(50)上に設けられていると共に上方に開口する開口部(29a,29b)を有するマットベース(20)と、
前記開口部(29a,29b)に設けられエアの供給により膨張可能である開口部用エアセル(40)と、
前記マットベース(20)及び前記開口部用エアセル(40)を覆うと共に前記マットベース(20)よりも柔らかい身体保持部(30)と、
を備えている。
このマット型のマッサージ機(7)上に使用者が横たわる状態で、エアセル(40)を膨張させて使用者の身体部分を持ち上げる動作が可能となる。しかも、エアセル(40)はマットベース(20)の開口部(29a,29b)に設けられており、その上に柔らかい身体保持部(30)が設けられた構成となっていることで、開口部(29a,29b)、エアセル(30)及びエアセル用の配管(18)の存在を使用者に感じさせにくくすることができ、使用者に快適な寝心地を与えることが可能となる。
〔7〕マッサージ機(7)はマット型であり、
上方に開口する開口部(29a,29b)を有するマットベース(20)と、
前記開口部(29a,29b)に設けられエアの供給により膨張可能である開口部用エアセル(40)と、
前記マットベース(20)上であって前記開口部(29a,29b)以外の平坦部(28a,28b)に設けられエアの供給により膨張可能である平坦部用エアセル(40)と、
を備えている。
このマット型のマッサージ機(7)によれば、マットベース(20)には、二種類のエアセル(40)が設けられており、これら二種類のエアセル(40)は膨張することで使用者に異なる体感を与えることができる。
〔8〕マッサージ機(7)はマット型であり、
左右方向の中央を除く左右両側において上方に開口する開口部(29a,29b)を有するマットベース(20)と、
前記開口部(29a,29b)に設けられエアの供給により膨張可能である開口部用エアセル(40)と、
前記マットベース(20)の前記中央の平坦部(28a,28b)に設けられエアの供給により膨張可能である平坦部用エアセル(40)と、
を備えている。
このマット型のマッサージ機(7)によれば、マットベース(20)には、二種類のエアセル(40)が設けられており、これら二種類のエアセル(40)は膨張することで使用者に異なる体感を与えることができる。すなわち、マットベース(20)の中央に設けられている平坦部用エアセル(40)が膨張すると、使用者の背筋に沿う部分が持ち上げられる。これに対して、開口部用エアセル(40)が膨張すると、使用者の背筋を挟んで左右(いずれか一方又は双方)の身体部分を持ち上げる動作が行われる。
〔9〕前記〔7〕又は〔8〕に記載のマッサージ機(7)において、
前記開口部(29a,29b)には、前記開口部用エアセル(40)として、上に位置する上エアセル及び下に位置する下エアセルが重ねて設けられており、当該上エアセルと当該下エアセルとは特性が異なるのが好ましい。
この場合、上エアセルと下エアセルそれぞれの効果を得ることができる。
〔10〕マッサージ機(7)はマット型であり、
上方に開口する開口部(29a,29b)を有するマットベース(20)と、
前記開口部(29a,29b)に設けられエアの供給により膨張可能であるエアセル(40)と、
を備え、
前記開口部(29a,29b)には、前記エアセル(40)として、上に位置する上エアセル及び下に位置する下エアセルが重ねて設けられており、当該上エアセルと当該下エアセルとは特性が異なる。
このマット型のマッサージ機(7)上に使用者が横たわる状態で、エアセル(40)を膨張させて使用者の身体部分を持ち上げる動作が可能となる。また、上エアセルと下エアセルとを重ねても、これらは開口部(29a,29b)に設けられていることで、マット型のマッサージ機上に横たわる使用者に違和感を与えにくくすることができる。そして、上エアセルと下エアセルそれぞれの効果を得ることができる。
〔11〕マッサージ機(7)は、
使用者の身体部位を支持する本体部と、
前記本体部に設けられ使用者の身体部位を押圧可能であるマッサージ手段と、を備え、
前記マッサージ手段は、上に位置する上エアセル及び下に位置する下エアセルを上下重ねた状態として有し、当該上エアセルと当該下エアセルとは特性が異なる。
このマッサージ機(7)によれば、上エアセルと下エアセルそれぞれの効果を得ることができる。なお、前記本体部は、マット型のマッサージ機(7)の場合、前記マット本体(10)とすることができ、マット型以外の場合(例えば椅子型のマッサージ機の場合)、前記本体部を、例えば使用者が凭れる背凭れ部(62)とすることができる。
〔12〕前記〔3〕〜〔6〕のいずれか一項に記載のマッサージ機(7)において、前記身体保持部(30)は、立体網状構造を有しているのが好ましい。
この身体保持部(30)によれば、マット型のマッサージ機(7)上に使用者が横たわる状態で、寝心地感を高めることができ、更に、膨張するエアセル(40)に押されてしなやかに変形することができ、身体保持部(30)は使用者の身体に沿って変形できる。このため、身体保持部(30)は使用者の身体にフィットする。
〔13〕前記〔7〕〔8〕〔9〕〔10〕のいずれか一項に記載のマッサージ機(7)は、
前記マットベース(20)の上に設けられ当該マットベース(20)よりも柔らかい身体保持部(30)を更に備え、
前記身体保持部(30)は、立体網状構造を有しているのが好ましい。
この身体保持部(30)によれば、マット型のマッサージ機(7)上に使用者が横たわる状態で、寝心地感を高めることができ、更に、膨張するエアセル(40)に押されてしなやかに変形することができ、身体保持部(30)は使用者の身体に沿って変形できる。このため、身体保持部(30)は使用者の身体にフィットする。
〔14〕前記〔9〕〔10〕〔11〕のいずれか一項に記載のマッサージ機(7)は
前記上エアセルは、前記下エアセルよりも外力によって変形しやすく、前記下エアセルは、前記上エアセルよりも外力によって変形しにくいのが好ましい。
この構成によれば、下エアセルが膨張することで上エアセルを使用者側に変位させることができ、そして、上エアセルが膨張すると使用者の身体に沿った形状となることができる。
〔15〕前記〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載のマッサージ機(7)において、前記マット本体(10)は、使用者の肩部を支持可能とする前記分割体(11)と、使用者の腰部及び/又は臀部を支持可能とする前記分割体(12)と、を含むようにして分割されているのが好ましい。
この構成によれば、使用者の肩部及びその周囲と、腰部及び/又は臀部並びにその周囲とをそれぞれ押し上げることが可能となる。更に、肩部及びその周囲と、腰部及び/又は臀部並びにその周囲との間で使用者の身体を捻ることも可能となる。
〔16〕前記〔1〕〜〔3〕及び〔15〕のいずれか一項に記載のマッサージ機(7)において、前記分割体(11)は、隣り合う前記分割体(12)との間において折れ曲がり可能となっているのが好ましい。
この構成によれば、マッサージ機を折り畳むことが可能となる。
〔17〕前記〔7〕〜〔9〕のいずれか一項に記載のマッサージ機(7)は、
前記開口部用エアセル(40)及び前記平坦部用エアセル(40)にエアを供給可能とするエア供給装置(14)を更に備え、
前記エア供給装置(14)は、エアの供給を停止することで前記開口部用エアセル(40)を収縮させている状態で、エアを供給することで前記平坦部用エアセル(40)を膨張させるための動作が可能であるのが好ましい。
この構成によれば、開口部ではなく平坦部に設けられている平坦部用エアセル(40)が膨張することで、使用者の身体部位を持ち上げる作用を与えることができる。
〔18〕前記〔12〕又は〔13〕に記載のマッサージ機(7)は、前記身体保持部(30)と前記マットベース(20)との間に設けられ使用者側にエアを噴出するエア噴出部材を更に備えているのが好ましい。
この構成によれば、身体保持部(30)は前記立体網状構造を有していることから通気性が良好であり、この身体保持部(30)とマットベース(20)との間に設けられているエア噴出部材からエアを噴出することで、身体保持部(30)をエアが透過して使用者に当てることが可能となる。
〔本発明の実施形態の詳細〕
<全体構成について>
図1は、マッサージ機7の平面図である。このマッサージ機7はマット型であり、マット本体10と、このマット本体10を覆うカバー55とを備えている。図1では内部構造の説明のために、カバー55を想像線(二点鎖線)で示しており、また、マット本体10が有している後述のクッション材(身体保持部)30を外した状態としている。
このマット型のマッサージ機7は、床面やベッド上に載せて使用されるものである。マット本体10上に使用者が仰向けになって横たわった状態で、使用者の右手側がマッサージ機7の右側となり、左手側が左側となる。図1の上側が使用者の頭部側となり、図1の下側が使用者の足側となる。また、以下の説明において、位置に関して「上」「下」のような上下方向については、マット本体10の厚さ方向(図1では紙面に直交する方向)である。図1において、使用者を細線で示している。図2は、図1のX2−X2矢視の断面図である。図3は、図1のX3−X3矢視の断面図である。また、図3ではカバー55を省略している。
マッサージ機7は、マット本体10及びカバー55の他に、マット本体10に設けられている複数のエアセル40と、これらエアセル40にエアを供給するための複数エア供給装置14(図1参照)とを備えている。エア供給装置14は、マット本体10に内蔵されていてもよいが、本実施形態では、マット本体10の外部に設けられており、配管18を介して繋がっている。
マット本体10は、複数に分割(本実施形態では三分割)されており、使用者の身長方向に沿って並ぶ分割体11,12,13を有している。使用者の頭部側から順に第一分割体11、第二分割体12、第三分割体13であり、一般成人である使用者が横たわった状態で、第一分割体11は、使用者の頭部及び肩部を下から支持し、第二分割体12は、使用者の腰部を下から支持し、第三分割体13は、その使用者の脚を下から支持することができる。なお、本実施形態では、第二分割体12は使用者の臀部についても支持する大きさとなっている。平面視において、分割体11,12,13はすべて同じ大きさ(同じ輪郭形状)とするのが折畳み収納の観点で好ましいが、それぞれが異なる大きさであってもよい。
<第一分割体11について>
第一分割体11は、図2に示すように、下から順に、第一シート材51と、第一分割ベース21と、第一分割クッション材31とを備えており、これらは重ねて設けられている。第一シート材51と第一分割ベース21とは固定(接着)されていてもよいが、非接着の状態で重ねられているのみであってもよい。第一分割ベース21と第一分割クッション材31とは非接着の状態で重ねて設けられている。非接着であっても、これらは第一カバー55aにより全方向から覆われているため、一体となる。
第一分割ベース21には、上方に開口している開口部29aが設けられている。本実施形態では、第一分割ベース21に上下方向に貫通した穴を形成し、この第一分割ベース21の下に第一シート材51が設けられていることから、第一シート材51を下面とした開口部29aが第一分割ベース21に設けられた構成となる。開口部29aは、左右に対称の配置で設けられており、それぞれにエアセル40が収容されている。開口部29aは、エアセル40を収容する収容空間となる。
第一分割ベース21は(図1参照)、頭部側フレーム21a、左フレーム21b、右フレーム21c、中央フレーム21d及び脚側フレーム21eを有しており、これらは一体となっており、また、これらによって囲まれた領域が前記開口部29aとなる。中央フレーム21dの上には、別のエアセル40が設けられている。
第一シート材51の材質は樹脂製であり、例えばポリエチレン樹脂とすることができる。第一シート材51の厚さは第一分割ベース21よりも薄く、例えば1ミリメートルとすることができる。なお、後述する第二シート材52及び第三シート材53の材質及び厚さも、第一シート材51と同じである。
第一分割ベース21の材質は発泡性の樹脂製であり、例えば発泡ポリエチレン樹脂とすることができる。第一分割ベース21の厚さは、エアセル40を収容する開口部29aを形成可能な値に設定されており、例えば20ミリメートルとすることができる。なお、後述する第二分割ベース22及び第三分割ベース23の材質及び厚さも、第一分割ベース21と同じである。
第一分割クッション材31は、線材(線状体)を結合させて成る立体網状構造を有するものである。例えば、特開2013−75138号公報や、特開2010−154965号公報に開示されているものからなる。第一分割クッション材31は、全方向に弾性を有しており、柔軟性及び可撓性を有している。第一分割クッション材31の厚さは、第一分割ベース21よりも大きくすることができ、例えば35ミリメートルとすることができる。なお、後述する第二分割クッション材32及び第三分割クッション材33の材質(製法)及び厚さも、第一分割クッション材31と同じである。
第一分割ベース21、第一シート材51及び第一分割クッション材31は、厚さが異なるが、同じ外周輪郭形状を有している。そして、これらを一体とすべく、カバー55aがこれらを覆っている。
第一分割体11に含まれるエアセル40について説明する。左の開口部29aには、二種類のエアセル40が重ねて設けられている。左の開口部29aには、エアセル40として、下層のブローエアセル41L−1と、上層の布エアセル41L−2とが設けられている。これらエアセル41L−1,41L−2それぞれは、エア供給装置14からエアが供給されることによって膨張し(図5参照)、エアが排出されることで収縮する(図3参照)。エアが排出された状態では薄くなり、シート状となる。
ブローエアセル41L−1は、樹脂製であり、ブロー成形によって袋状に構成されたものである。ブローエアセル41L−1の一部が開口しており配管を介してエア供給装置14と繋がっている。ブローエアセル41L−1は、収縮状態で、分割ベース21の上面に平行な面方向に平らな構成であるが、膨張すると、上下方向に大きく膨らみ(図5参照)布エアセル41L−2を押し上げる。ブローエアセル41L−1は、膨張すると、中央で最も大きく膨らむ。ブローエアセル41L−1は、膨張すると、布エアセル41L−2と比較して、指向性(方向性)を有するものであり、上向きの指向性を有する。なお、ブローエアセル41L−1は、中央側において第一分割ベース21(又は第一シート材51)に固定されており、中央側において変位が一部拘束されるのに対して、反対側の左側は自由に変位できることから、中央側に寄った上向きの指向性(図5の矢印G1で示す方向性)を有する。また、ブローエアセル41L−1は、膨張状態で剛性を有することができ、外力によって変形し難い(つまり、外力に対する抵抗力が強い)。このため、使用者の体重の一部が負荷されていても、ブローエアセル41L−1は、膨張状態で所定の方向(図5の矢印G1で示す方向)に強く膨張しようとすることができる。
布エアセル41L−2は、布と樹脂との二層構造を有し、密封性を有する樹脂袋が布で覆われて補強されている。布エアセル41L−2の一部が開口しており配管を介してエア供給装置14と繋がっている。布エアセル41L−2は、収縮状態で、分割ベース21の上面に平行な面方向に平らな構成であるが、膨張すると、上下方向に大きく膨らみ(図5参照)第一分割クッション材31を押し上げる。布エアセル41L−2は、膨張すると、全体的に大きく膨らむ。布エアセル41L−2は、膨張すると、ブローエアセル41L−1と比較して、自由な方向に膨らむことができ、また、外力によって変形しやすい(つまり、外力に対する抵抗力が弱い)。このため、使用者の体重の一部が負荷されると、布エアセル41L−2は、使用者の身体部位の形状に応じた形状となって膨張した状態となる。例えば、膨張した布エアセル41L−2は、第一分割クッション材31を介して身体部位を覆うような形状となることもできる。
右の開口部29aには、二種類のエアセル40が重ねて設けられている。右の開口部29aには、エアセル40として、下層のブローエアセル41R−1と、上層の布エアセル41R−2とが設けられている。これらエアセル41R−1,41R−2それぞれは、エア供給装置14からエアが供給されることによって膨張し、エアが排出されることで収縮する。エアが排出された状態では薄くなり、シート状となる(図3参照)。右のブローエアセル41R−1は、左のブローエアセル41L−1と取り付け向きが左右反対であるが、同じ構成であり、同じ機能を有する。右の布エアセル41R−2は、左の布エアセル41L−2と取り付け向きが左右反対であるが、同じ構成であり、同じ機能を有する。
図1において、第一分割体11では、中央にエアセル41Cが設けられている。このエアセル41Cは布エアセルであり、特性は前記布エアセル41L−2と同じである。エアセル41Cはエア供給装置14からエアが供給されることによって膨張し、エアが排出されることで収縮する。なお、この中央のエアセル41Cはブローエアセルであってもよい。エアセル41Cは、開口部29aではなく、一対の開口部29a,29aの間の中央フレーム21d上に設けられている。膨張することで、使用者の左右方向の中央(背中)を押し上げることができる(図8参照)。収縮した状態では薄く、中央フレーム21d上で平面状となっている。
本実施形態では、第一分割体11に、エアセル41Cよりも使用者の頭部側に涼風エアセル41Dが設けられている。涼風エアセル41Dは、穴付のエアセルであり、この涼風エアセル41Dはエア供給装置14からエアが供給されることによって外部へエアを噴出することができる。本実施形態の場合、使用者の首に向かってエアを吹きかけることができる。なお、涼風エアセル41Dの上には第一分割クッション材31が設けられているが、前記のとおりこのクッション材31は、線材を結合させて成る立体網状構造を有しており通気性が高いため、エアを通過させることができる。また、カバー55aも布製であるため、エアを通過させる。
そして、カバー55aは第一分割体11の全体を覆っている。後にも説明するが、第一分割体11を覆っているカバー55aと、第二分割体12を覆っているカバー55bとは連結されており、更に、この連結部分で分割体11,12を折畳み可能としている。また、第二分割体12を覆っているカバー55bと、第三分割体13を覆っているカバー55cとは連結されており、またこの連結部分で分割体12,13を折畳み可能としている。
<第二分割体12について>
第二分割体12は、図2に示すように、下から順に、第二シート材52と、第二分割ベース22と、第二分割クッション材32とを備えており、これらは重ねて設けられている。第二シート52と第二分割ベース22とは固定(接着)されていてもよいが、非接着の状態で重ねられているのみであってもよい。第二分割ベース22と第二分割クッション材32とは非接着の状態で重ねて設けられている。非接着であっても、これらはカバー55bにより全方向から覆われているため、一体となる。
第二分割ベース22には、上方に開口している開口部29bが設けられている。本実施形態では、第二分割ベース22に上下方向に貫通した穴を形成し、この第二分割ベース22の下に第二シート材52が設けられていることから、第二シート材52を下面とした開口部29bが第二分割ベース22に設けられた構成となる。開口部29bは、左右に対称の配置で設けられており、それぞれにエアセル40が収容されている。開口部29bは、エアセル40を収容する収容空間となる。
第二分割ベース22は(図1参照)、頭部側フレーム22a、左フレーム22b、右フレーム22c、中央フレーム22d及び脚側フレーム22eを有しており、これらは一体となっており、また、これらによって囲まれた領域が前記開口部29bとなる。中央フレーム22dの上には、別のエアセル40が設けられている。
前記のとおり、第二シート材52の材質及び厚さは、第一分割体11の第一シート材51と同じである。第二分割ベース22の材質及び厚さも、第一分割体11の第一分割ベース21と同じである。第二分割クッション材32の材質(製法)及び厚さも、第一分割体11の第一分割クッション材31と同じである。
第二分割ベース22、第二シート材52及び第二分割クッション材32は、厚さが異なるが、同じ外周輪郭形状を有している。そして、これらを一体とすべく、カバー55bがこれらを覆っている。
第二分割体12に含まれるエアセル40について説明する。左の開口部29bには、二種類のエアセル40が重ねて設けられている。左の開口部29bには、エアセル40として、下層のブローエアセル42L−1と、上層の布エアセル42L−2とが設けられている。これらエアセル42L−1,42L−2それぞれは、エア供給装置14からエアが供給されることによって膨張し(図7参照)、エアが排出されることで収縮する(図6参照)。エアが排出された状態では薄くなり、シート状となる。図6及び図7は、図1のX6−X6矢視の断面図である。
ブローエアセル42L−1は、樹脂製であり、ブロー成形によって袋状に構成されたものである。ブローエアセル42L−1の一部が開口しており配管を介してエア供給装置14と繋がっている。ブローエアセル42L−1は、収縮状態で、分割ベース22の上面に平行な面方向に平らな構成であるが、膨張すると、上下方向に大きく膨らみ(図7参照)布エアセル42L−2を押し上げる。ブローエアセル42L−1は、膨張すると、中央で最も大きく膨らむ。ブローエアセル42L−1は、膨張すると、布エアセル42L−2と比較して、指向性(方向性)を有するものであり、上向きの指向性を有する。なお、ブローエアセル42L−1は、中央側において第二分割ベース22(又は第二シート材52)に固定されており、中央側において変位が一部拘束されるのに対して、反対側の左側は自由に変位できることから、中央側に寄った上向きの指向性(図7の矢印G2で示す方向性)を有する。また、ブローエアセル42L−1は、膨張状態で剛性を有することができ、外力によって変形し難い(つまり、外力に対する抵抗力が強い)。このため、使用者の体重の一部が負荷されていても、ブローエアセル42L−1は、膨張状態で所定の方向(図7の矢印G2で示す方向)に強く膨張しようとすることができる。
布エアセル42L−2は、布と樹脂との二層構造を有し、密封性を有する樹脂袋が布で覆われて補強されている。布エアセル42L−2の一部が開口しており配管を介してエア供給装置14と繋がっている。布エアセル42L−2は、収縮状態で、分割ベース21の上面に平行な面方向に平らな構成であるが、膨張すると、上下方向に大きく膨らみ(図7参照)第二分割クッション材32を押し上げる。布エアセル42L−2は、膨張すると、全体的に大きく膨らむ。布エアセル42L−2は、膨張すると、ブローエアセル42L−1と比較して、自由な方向に膨らむことができ、また、外力によって変形しやすい(つまり、外力に対する抵抗力が弱い)。このため、使用者の体重の一部が負荷されると、布エアセル42L−2は、使用者の身体部位の形状に応じた形状となって膨張した状態となる。例えば、膨張した布エアセル42L−2は、第二分割クッション材32を介して身体部位を覆うような形状となることもできる。
右の開口部29bには、二種類のエアセル40が重ねて設けられている。右の開口部29bには、エアセル40として、下層のブローエアセル42R−1と、上層の布エアセル42R−2とが設けられている。これらエアセル42R−1,42R−2それぞれは、エア供給装置14からエアが供給されることによって膨張し、エアが排出されることで収縮する。エアが排出された状態では薄くなり、シート状となる(図6参照)。右のブローエアセル42R−1は、左のブローエアセル42L−1と取り付け向きが左右反対であるが、同じ構成であり、同じ機能を有する。右の布エアセル42R−2は、左の布エアセル42L−2と取り付け向きが左右反対であるが、同じ構成であり、同じ機能を有する。
図1において、第二分割体12では、中央にエアセル42Eが設けられている。このエアセル42Eは布エアセルであり、特性は前記布エアセル42L−2と同じである。エアセル42Eはエア供給装置14からエアが供給されることによって膨張し、エアが排出されることで収縮する。なお、この中央のエアセル42Eはブローエアセルであってもよい。エアセル42Eは、開口部29bではなく、一対の開口部29b,29bの間の中央フレーム22d上に設けられている。膨張することで、使用者の左右方向の中央(背中)を押し上げることができる(図9参照)。収縮した状態では薄く、中央フレーム21d上で平面状となっている。
本実施形態では、第二分割体12に、左右両側に涼風エアセル42Fが設けられている。涼風エアセル42Fは、穴付のエアセルであり、この涼風エアセル42Fはエア供給装置14からエアが供給されることによって外部へエアを噴出することができる。本実施形態の場合、使用者の手首に向かってエアを吹きかけることができる。なお、涼風エアセル42Fの上には第二分割クッション材32が設けられているが、前記のとおりこのクッション材32は、線材を結合させて成る立体網状構造を有しており通気性が高いため、エアを通過させることができる。また、カバー55bも布製であるため、エアを通過させる。
<第三分割体13について>
第三分割体13は、図2に示すように、下から順に、第三シート材53と、第三分割ベース23と、第三分割クッション材33とを備えており、これらは重ねて設けられている。第三シート53と第三分割ベース23とは固定(接着)されていてもよいが、非接着の状態で重ねられているのみであってもよい。第三分割ベース23と第三分割クッション材33とは非接着の状態で重ねて設けられている。非接着であっても、これらはカバー55cにより全方向から覆われているため、一体となる。
第三分割ベース23には、上方に開口している開口部29cが設けられている。本実施形態では、第三分割ベース23に上下方向に貫通した穴を形成し、この第三分割ベース23の下に第三シート材53が設けられていることから、第三シート材53を下面とした開口部29cが第三分割ベース23に設けられた構成となる。開口部29cは、中央に一つ設けられており、エアセル43Gが収容されている。開口部29cは、エアセル43Gを収容する収容空間となる。
第三分割ベース23は(図1参照)、頭部側フレーム23a、左フレーム23b、右フレーム23c及び脚側フレーム23dを有しており、これらは一体となっており、また、これらによって囲まれた領域が前記開口部29cとなっている。
前記のとおり、第三シート材53の材質及び厚さは、第一分割体11の第一シート材51と同じである。第三分割ベース23の材質及び厚さも、第一分割体11の第一分割ベース21と同じである。第三分割クッション材33の材質(製法)及び厚さも、第一分割体11の第一分割クッション材31と同じである。
第三分割ベース23、第三シート材53及び第三分割クッション材33は、厚さが異なるが、同じ外周輪郭形状を有している。そして、これらを一体とすべく、カバー55cがこれらを覆っている。
第三分割体13に含まれるエアセル43Gについて説明する。エアセル43Gは、エア供給装置14からエアが供給されることによって膨張し、エアが排出されることで収縮する。エアが排出された状態では薄くなり、シート状となる。
エアセル43Gは、布エアセルであり、布と樹脂との二層構造を有し、密封性を有する樹脂袋が布で覆われて補強されている。エアセル43Gの一部が開口しており配管を介してエア供給装置14と繋がっている。エアセル43Gは、収縮状態で、分割ベース23の上面に平行な面方向に平らな構成であるが、膨張すると、上下方向に大きく膨らみ第三分割クッション材33を押し上げる。これにより、使用者の脚を持ち上げることが可能となる。なお、エアセル43Gは、ブローエアセルであってもよい。
<マット本体10について>
前記の三つの分割体11,12,13によってマット本体10は構成されている。マット本体10は(図2参照)、下(床面側)から順に、シート材50、マットベース20及びクッション材30を備えている。シート材50は、薄い板状の部材であり、三分割されている。本実施形態では、シート材50は、第一シート材51、第二シート材52及び第三シート材53によって構成されている。マットベース20は、シート材50よりも厚い板状の部材であり、三分割されている。本実施形態では、マットベース20は、第一分割ベース21、第二分割ベース22及び第三分割ベース23によって構成されている。クッション材30は、シート材50よりも厚い板状の部材であり、三分割されている。本実施形態では、クッション材30は、第一分割クッション材31、第二分割クッション材32、第三分割クッション材33によって構成されている。
第一シート材51、第一分割ベース21及び第一分割クッション材31を含む第一分割体11と、第二シート材52、第二分割ベース22及び第二分割クッション材32を含む第二分割体12とは、連結部56を介して連結されている。そして、第二分割体12と、第三シート材53、第三分割ベース23及び第三分割クッション材33を含む第三分割体13とは、連結部57を介して連結されている。そして、これら連結部56,57を折れ曲がり部分として、マット型であるマッサージ機7は折畳み可能となっている。図10に示すように、第一分割体11は、第二分割体12のシート材52側と重なるように折畳み可能であり、また、第三分割体13は、第二分割体12のクッション材32側と重なるように折畳み可能となっている。
第一分割体11と第二分割体12とを連結する連結部56を、ヒンジにより構成してもよいが、本実施形態では、第一分割体11を覆うカバー55aの一部及び第二分割体12を覆うカバー55bの一部により構成されている。つまり、布製であるカバー55aの一部と布製であるカバー55bの一部とを縫合した部分を連結部56としている。第二分割体12と第三分割体13とを連結する連結部57についても、第二分割体12を覆うカバー55bの一部及び第三分割体13を覆うカバー55cの一部により構成されている。つまり、布製であるカバー55bの一部と布製であるカバー55cの一部とを縫合した部分を連結部57としている。
<エア供給装置14について>
エア供給装置14には(図4参照)、ポンプ16、バルブ17a〜17k、バルブ17m及び配管18を含むエアユニット19、並びに、マイコン(コンピュータ装置)からなる制御装置15が含まれる。ポンプ16は、エアセル40に供給するエア(圧縮エア)を発生させる。バルブ17a〜17k,17mは、エアセル40と同数設けられており、一つのエアセル40に一つのバルブが接続されている。バルブ17a〜17kそれぞれは、開閉切り換えが可能である電磁弁であり、開状態でポンプ16からのエアをエアセル40に供給し、閉状態でエアセル40のエアを排出可能とする。脚用のエアセル43Gと繋がるバルブ17mは、開閉切り換えが可能であると共にエアセル43Gのエアの排出を停止させる中立状態となることができる電磁弁であり、開状態でポンプ16からのエアをエアセル43Gに供給し、閉状態でエアセル43Gのエアを排出可能とし、中立状態でエアの供給を停止しても膨張させたエアセル43Gからエアが抜けるのを防止する(つまり、エアセル43Gの膨張状態を維持する)。
本実施形態では、単一のポンプ16には、このポンプ16より延びる配管18から分岐して全てのバルブ17a〜17k,17mが繋がっている。したがって、ポンプ16がエアの供給を開始すると、全てのエアセル40は膨張可能となるが、その途中のバルブ17a〜17k,17mを閉状態とすることで、閉状態のバルブに繋がるエアセル40は収縮状態(又は排気状態)となる。つまり、膨張させたいエアセル40と一対一で繋がっているバルブを開状態にすることで、所望のエアセル40にエアを供給することが可能となり、膨張させることができる。
制御装置15の内部メモリには、ポンプ16の動作プログラム及びバルブ17a〜17k,17mの開閉状態を切り替えるプログラムが記憶されており、このプログラムにしたがってポンプ16及びバルブ17a〜17k,17mを動作させ、所定のエアセル40を膨張させたり収縮させたりする。制御装置15には、複数種類のプログラムが記憶されている。
<マット型のマッサージ機7の動作について>
以上の構成を備えているマッサージ機7の動作について説明する。
<その1>
マッサージ機7は、図1及び図2に示すように、マット本体10と、複数のエアセル40と、エア供給装置14とを備えている。マット本体10は、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割体11,12,13により構成されている。前記エアセル40には、複数の分割体11,12,13の内の第一分割体11の左右それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である第一エアセル40が含まれる。第一分割体11の左側の第一エアセル40は、二層のエアセル(ブローエアセル41L−1及び布エアセル41L−2)からなり、第一分割体11の右側のエアセル40は、二層のエアセル(ブローエアセル41R−1及び布エアセル41R−2)からなる。更に、前記エアセル40には、複数の分割体11,12,13の内の第二分割体12の左右それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である第二エアセル40が含まれる。第二分割体12の左側の第二エアセル40は、二層のエアセル(ブローエアセル42L−1及び布エアセル42L−2)からなり、第二分割体12の右側のエアセル40は、二層のエアセル(ブローエアセル42R−1及び布エアセル42R−2)からなる。
エア供給装置14は、次の第一動作と第二動作との内の一方又は双方の動作を行うことができる。
第一動作:左側の第一エアセル(41L−1,41L−2)と右側の第一エアセル(41R−1,41R−2)との内の一方を、他方との関係で独立して膨張させるための動作
第二動作:左側の第二エアセル(42L−1,41L−2)と右側の第二エアセル(42R−1,41R−2)との内の一方を、他方との関係で独立して膨張させるための動作
第一動作を具体的に説明する。図3及び図5に示すように、第一分割体11に設けられている左側の第一エアセル(41L−1,41L−2)を、収縮状態(図3参照)からエアを供給して膨張状態(図5参照)とする。この膨張させる動作の際、第一分割体11に含まれる右側の第一エアセル(41R−1,41R−2)は収縮状態である。このように第一分割体11に設けられている左側の第一エアセル(41L−1,41L−2)を、右側の第一エアセル(41R−1,41R−2)と関係なく、独立して膨張動作させることができる。このために、エア供給装置14では、図4においてバルブ17b,17dを開状態とし、バルブ17a,17cを閉状態とすればよい。
図5では、第一分割体11において、左側の第一エアセル(41L−1,41L−2)のみを膨張させる場合について説明したが、反対に、右側の第一エアセル(41R−1,41R−2)のみを膨張させてもよく、この動作も前記第一動作に含まれる。
第二動作を具体的に説明する。図6及び図7に示すように、第二分割体12に設けられている左側の第二エアセル(42L−1,42L−2)を、収縮状態(図6参照)からエアを供給して膨張状態(図7参照)とする。この膨張させる動作の際、第二分割体12に含まれる右側の第二エアセル(42R−1,42R−2)は収縮状態である。このように第二分割体12に設けられている左側の第二エアセル(42L−1,42L−2)を、右側の第二エアセル(42R−1,42R−2)と関係なく、独立して膨張動作させることができる。このために、エア供給装置14では、図4においてバルブ17h,17jを開状態とし、バルブ17g,17iを閉状態とすればよい。
図7では、第二分割体12において、左側の第二エアセル(42L−1,42L−2)のみを膨張させる場合について説明したが、反対に、右側の第二エアセル(42R−1,42R−2)のみを膨張させてもよく、この動作も前記第二動作に含まれる。
このようなマッサージ機7によって行われる動作によれば、次のようなマッサージ(又はストレッチ)が可能となる。すなわち、このマット型のマッサージ機7上に使用者が横たわる状態で、例えば第一分割体11において左右の内の一方のエアセル(41L−1,41L−2)を膨張させて他方のエアセル(41R−1,41R−2)を膨張させないようにすることができ(図5参照)、これにより使用者の左側の肩部及びその周囲を持ち上げる動作が可能となり、使用者の身体を捻ることができる。しかも、マット本体10は三つの分割体11,12,13に分割されていることから、第一分割体11において前記のような持ち上げる動作が行われても、その影響を他の分割体12(13)に載る身体部分(腰部から足先側の部分)へ与えにくくすることができる。これによって、エアセル(41L−1,41L−2)により使用者に対して与える作用にメリハリを付けることが可能となり、使用者に与える快適感を高めることができる。
また、前記第一動作と共に前記第二動作を実行することで、しかも、第一分割体11と第二分割体12とで膨張させる左右いずれかのエアセルを同期させれば、つまり図5に示す状態と図7に示す状態とを同期させれば、使用者の左側の肩部、腰部、臀部及びこれらの周囲の同時に持ち上げる動作が可能となり、使用者の身体を捻ることができる。
また、前記第一動作と共に前記第二動作を実行するが、第一分割体11と第二分割体12とで膨張させる左右のエアセルを反対すれば、つまり第一分割体11では左側のエアセル(41L−1,41L−2)を膨張させるタイミングで、第二分割体12では右側のエアセル(42R−1,42R−2)を膨張させると、使用者の肩部及びその周囲を右側へ向かって持ち上げるが、腰部、臀部及びその周囲を左側へ向かって持ち上げることができ、腰部を中央として大きく捻る動作を使用者に与えることができる。
エア供給装置14は、第一分割体11の第一エアセル40及び第二分割体12の第二エアセル40の双方を同時に膨張させてもよいが、膨張させるエアセル40を含む分割体はいずれか一方のみとしてもよい。例えば、第一分割体11では全てのエアセル40を収縮状態としているが(図3参照)、第二分割体12のエアセル(42L−1,42L−2)を膨張させる(図7参照)ように動作させてもよい。
このようにエア供給装置14は、第一分割体11の第一エアセル40及び第二分割体12の第二エアセル40の内の一方を、他方との関係で独立して膨張させるための動作が可能である。このマッサージ機7によって行われる動作によれば、例えば、第一エアセル40のみを膨張させたり、第二エアセル40のみを膨張させたりすることができる。更には、左側の第一エアセル(41L−1,41L−2)と右側の第二エアセル(42R−1,42R−2)とを膨張させたり、右側の第一エアセル(41R−1,41R−2)と左側の第二エアセル(42L−1,42L−2)とを膨張させたりすることが可能となる。
マッサージ機7は、マットベース20と、使用者の身体を保持する身体保持部としてクッション材30とを有している。マットベース20は、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割ベース21,22,23を含み、複数のエアセル40が設けられている。クッション材30は、マットベース20の上に設けられかつ複数の前記エアセル40を覆うと共に、分割ベース21,22,23と分割位置を同じとしている複数の分割クッション材(分割保持部)31,32,33を含む。そして、このクッション材30は、弾性変形が可能な構成となっている。そして、一つの分割体(例えば第一分割体11)は、一つ分割ベース(21)と一つの分割クッション材(31)とを含んで構成されている。なお、第二分割体12及び第三分割体13も同様に、一つの分割ベースと一つの分割クッション材とを含んで構成されている。この構成によれば、分割クッション材31,32,33の上に使用者が横たわる形態となり、分割クッション材31,32,33は弾性変形可能であるため、エアセル40が膨張すると分割クッション材31,32,33はこれに応じて弾性変形することができ、前記のような使用者の身体部分を持ち上げる動作が阻害されない。
マット本体10は、使用者の肩部を支持可能とする第一分割体11と、使用者の腰部及び/又は臀部を支持可能とする第二分割体12とを含むようにして分割されている。この構成によれば、図5、図7及び図11〜図20に示すように、使用者の肩部及びその周囲と、腰部及び/又は臀部並びにその周囲とをそれぞれ押し上げることが可能となり、また、使用者の肩部及びその周囲と、腰部及び/又は臀部並びにその周囲との間で使用者の身体を捻ることも可能となる。なお、本実施形態では、マット本体10は、使用者の脚を支持可能とする第三分割体13も含むようにして分割されている。図5、図7及び図11〜図20に関しては、後に説明する。
<その2>
マッサージ機7は、図1及び図2に示すように、使用者の身長方向に長いマットベース20と、このマットベース20に設けられエアの供給により膨張可能である複数のエアセル40と、使用者の身体を保持する身体保持部としてクッション材30とを備えている。クッション材30は、マットベース20上に設けられ複数のエアセル40を覆うと共に弾性変形が可能となっている。
クッション材30は、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割クッション材(分割保持部)を含む。なお、本実施形態では、クッション材30には、三つの分割クッション材31,32,33が含まれる。
そして、複数のエアセル40の一部は、一つの分割クッション材31に覆われ、複数のエアセル40の残りは、他の分割クッション材(32,33)によって覆われている。なお、本実施形態では、第一分割体11に設けられているエアセル(41L−1,41L−2,41R−1,41R−2,41C,41D)は、第一分割クッション材31に覆われており、残りのエアセル(42L−1,42L−2,42R−1,42R−2,41E,41F,43G)は、第二分割クッション材32及び第三分割クッション材33に覆われている。
このようなマッサージ機7によって行われる動作によれば、次のようなマッサージ(又はストレッチ)が可能となる。すなわち、このマット型のマッサージ機(7)上に使用者が横たわる状態で、例えば、図5又は図7に示すように、任意のエアセル40を膨張させるとクッション材30を弾性変形させて使用者の身体部分を持ち上げる動作が可能となる。しかも、クッション材30は、複数の分割クッション材31,32,33に分割されており、複数のエアセル40の一部は、一つの分割クッション材31に覆われ、複数のエアセル40の残りは、他の分割クッション材32,33によって覆われているので、所定のエアセル(例えば、図7において第二分割体12のエアセル42L−1,42L−2)が膨張することで一つの分割クッション材32を介して使用者の身体部分(腰部)を持ち上げることができるが、その影響を、別のクッション材31,33に載る他の身体部分(肩部や脚部)へ与えにくくすることができる。これによって、エアセル40により使用者に対して与える作用にメリハリを付けることが可能となる。
特に、本実施形態では、図1及び図2に示すように、マットベース20は、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割ベース21,22,23を含み、複数のエアセル40が、複数の分割ベース21,22,23に分かれて設けられている。そして、クッション材30は、分割ベース21,22,23と分割位置を同じとして分割されている。また、使用者の身体を保持する身体保持部として機能するクッション材30は、分割ベース21,22,23よりも柔らかい(つまり、弾性変形が容易である)特性を有している。
この構成によれば、マット型のマッサージ機7上に使用者が横たわる状態で、エアセル40を膨張させて使用者の身体部分(肩部や腰部)を持ち上げる動作が可能となる(図5、図7参照)。しかも、マットベース20は複数の分割ベース21,22,23に分割されており、更に、その上のクッション材30も分割位置を同じとして分割されている。このため、一つの分割ベース22において前記のような持ち上げる動作が行われても、その影響を他の分割ベース21,23に載る身体部分へ与えにくくすることができる。これによって、エアセル40により使用者に対して与える作用にメリハリを付けることが可能となる。
<その3>
マッサージ機7は、図1及び図2に示すように、シート材51と、マットベース20と、エアセル40と、使用者の身体を保持する身体保持部としてのクッション材30とを備えている。マットベース20は、シート材51上に設けられていると共に上方に開口する開口部29a,29bを有している。エアセル40は、開口部29a,29bに設けられておりエアの供給により膨張可能である。開口部29a,29bに設けられているエアセル40を、開口部用エアセル40と呼ぶこともある。本実施形態の場合、開口部用エアセル40には、第一分割体11の左側のブローエアセル41L−1及び布エアセル41L−2と右側のブローエアセル41R−1及び布エアセル41R−2、並びに、第二分割体12の左側のブローエアセル42L−1及び布エアセル42L−2と右側のブローエアセル42R−1及び布エアセル42R−2が含まれる。そして、クッション材30は、マットベース20及びエアセル40を上から覆うと共に、マットベース20よりも柔らかい(弾性変形が容易である)特性を備えている。
このマッサージ機7によって行われる動作によれば、次のようなマッサージ(又はストレッチ)が可能となる。すなわち、このマット型のマッサージ機7上に使用者が横たわる状態で(例えば、図5、図7参照)、エアセル(41L−1,41L−2,42L−1,42L−2)を膨張させて使用者の身体部分を持ち上げる動作が可能となる。しかも、これらエアセル(41L−1,41L−2,42L−1,42L−2)はマットベース20の開口部29a,29bに設けられており、その上にクッション材30が設けられた構成となっている。このため、開口部29a,29b、エアセル40及びエアセル用の配管18の存在を使用者に感じさせにくくすることができ、使用者に快適な寝心地を与えることが可能となる。
<その4>
マッサージ機7は、図1及び図2に示すように、上方に開口する開口部29a,29bを有するマットベース20と、開口部用エアセル40と、平坦部用エアセル40とを備えている。
開口部用エアセル40は(図1及び図3参照)、開口部29a,29bに設けられており、エアの供給により膨張可能である。本実施形態の場合、開口部用エアセル40には、第一分割体11の左側のブローエアセル41L−1及び布エアセル41L−2と右側のブローエアセル41R−1及び布エアセル41R−2、並びに、第二分割体12の左側のブローエアセル42L−1及び布エアセル42L−2と右側のブローエアセル42R−1及び布エアセル42R−2が含まれる。
平坦部用エアセル40は(図3及び図6参照)、マットベース20上であって開口部29a,29b以外の平坦部28a,28bに設けられており、エアの供給により膨張可能である。本実施形態の場合、平坦部用エアセル40には、第一分割体11のエアセル41C、及び、第二分割体12のエアセル42Eが含まれる。
すなわち、本実施形態のマッサージ機7は、左右方向の中央を除く左右両側において上方に開口する開口部29a,29bを有するマットベース20と、開口部29a,29bそれぞれに設けられておりエアの供給により膨張可能である開口部用エアセル40と、マットベース20の前記中央の平坦部28a,28bに設けられておりエアの供給により膨張可能である平坦部用エアセル40とを備えたものとなる。
エア供給装置14は、開口部用エアセル40及び平坦部用エアセル40それぞれにエアを供給可能としている。エア供給装置14は、エアの供給を停止することで開口部用エアセル40を収縮させている状態で、エアを供給することで平坦部用エアセル40を膨張させるための動作が可能である。このような構成を備えているマッサージ機7によって行われる動作によれば、次のようなマッサージ(又はストレッチ)が可能となる。
すなわち、このマット型のマッサージ機7上に使用者が横たわる状態で、開口部用エアセル40を膨張させて使用者の左右一方の身体部分を持ち上げる動作が可能となる(図5、図7参照)。なお、この際、平坦部用エアセル40(41C,42E)は収縮した状態にある。
また、これら開口部用エアセル40を収縮させた状態で、図8に示すように、平坦部用エアセル40(41C)を膨張させると、使用者の中央の身体部分(背中の中央)を持ち上げる動作が可能となる。また、開口部用エアセル40を収縮させた状態で、図9に示すように、平坦部用エアセル40(42E)を膨張させると、使用者の中央の身体部分(腰部及び/又は臀部の中央)を持ち上げる動作が可能となる。
第一分割体11及び第二分割体12の平坦部用エアセル40(41C,42E)は、任意の一つのみを膨張させてもよく、又は両者を同時に膨張させてもよい。
以上のように、マットベース20の中央に設けられている平坦部用エアセル40(41C,42E)の少なくとも一つが膨張すると、使用者の背筋に沿う部分が持ち上げられる。このため、使用者が胸部を張った姿勢とさせることができる。これに対して、開口部用エアセル40の左右の一方が膨張すると、使用者の背筋を挟んで左右いずれかの身体部分を持ち上げる動作が行われる。このため、使用者の身体を捻るような作用を与えることができる。このように、本実施形態のマット型のマッサージ機7によれば、マットベース20には、二種類の作用を使用者に与えるエアセル(開口部用エアセル40,平坦部用エアセル40)が設けられており、これら二種類のエアセル40は膨張することで使用者に異なる体感を与えることができる。
なお、開口部29a(29b)の位置は、図示した以外の位置であってもよい。そして、その開口部29a(29b)に開口部用エアセル40が設けられ、マットベース20上であって開口部29a(29b)以外の平坦部28a(28b)に平坦部用エアセル40を設けられる。この場合であっても、これら二種類のエアセル40が膨張することで使用者に異なる体感を与えることができる。
平坦部用エアセル40(41C,42E)は、マットベース20の開口部29a,29bではなく平坦部28a,28b上に設けられていることから、使用者に近い位置で膨張することができ、膨張状態で強い作用を使用者に与えることができる。なお、平坦部用エアセル40(41C,42E)は、布エアセルからなるため、収縮状態では薄く、使用者にその存在を意識させにくく、寝心地を損なうことがない。
また、本実施形態では、第一分割体11において(図3及び図5参照)、左側の開口部29aには、開口部用エアセル40として、上に位置する上エアセル(41L−2)及び下に位置する下エアセル(41L−1)が重ねて設けられており、これら上エアセル(41L−2)と下エアセル(41L−1)とは特性が異なっている。また、右側の開口部29aには、開口部用エアセル40として、上に位置する上エアセル(41R−2)及び下に位置する下エアセル(41R−1)が重ねて設けられており、これら上エアセル(41R−2)と下エアセル(41R−1)とは特性が異なっている。上エアセル(41L−2,41R−2)は、前記のとおり、布と樹脂との二層構造を有し、密封性を有する樹脂袋が布で覆われて補強されている布エアセルである。このため、上エアセル(41L−2,41R−2)は、下エアセルと比較して外力によって変形しやすい。下エアセル(41L−1,41R−1)は、前記のとおり、樹脂製であり、ブロー成形によって袋状に構成されたものである。このため、下エアセル(41L−1,41R−1)は、上エアセルと比較して外力によって変形し難い。
このため、上エアセルと下エアセルそれぞれの効果を得ることができる。
また、第二分割体12においても(図6及び図7参照)、左右の開口部29bそれぞれには上下二層のエアセル40が設けられており、上エアセル(42L−2,42R−2)は布エアセルであり、下エアセル(42L−1,42R−1)はブローエアセルであり、これらは特性が異なっている。
<その5>
マッサージ機7は、図1及び図2に示すように、上方に開口する開口部29a,29bを有するマットベース20と、開口部29a,29bに設けられているエアセル40とを備えている。本実施形態の場合、エアセル40には、第一分割体11の左側のブローエアセル41L−1及び布エアセル41L−2と右側のブローエアセル41R−1及び布エアセル41R−2、並びに、第二分割体12の左側のブローエアセル42L−1と布エアセル42L−2及び右側のブローエアセル42R−1及び布エアセル42R−2が含まれる。そして、エアセル40それぞれは、エアの供給により膨張可能である(図5、図7参照)。
第一分割体11において(図3及び図5参照)、左側の開口部29aには、開口部用エアセル40として、上に位置する上エアセル(41L−2)及び下に位置する下エアセル(41L−1)が重ねて設けられており、これら上エアセル(41L−2)と下エアセル(41L−1)とは特性が異なっている。また、右側の開口部29aには、開口部用エアセル40として、上に位置する上エアセル(41R−2)及び下に位置する下エアセル(41R−1)が重ねて設けられており、これら上エアセル(41R−2)と下エアセル(41R−1)とは特性が異なっている。上エアセル(41L−2,41R−2)は、前記のとおり、布と樹脂との二層構造を有し、密封性を有する樹脂袋が布で覆われて補強されている布エアセルである。このため、上エアセル(41L−2,41R−2)は、下エアセルと比較して外力によって変形しやすい。下エアセル(41L−1,41R−1)は、前記のとおり、樹脂製であり、ブロー成形によって袋状に構成されたものである。このため、下エアセル(41L−1,41R−1)は、上エアセルと比較して外力によって変形し難い。
また、第二分割体12においても(図6及び図7参照)、左右の開口部29bそれぞれには二層のエアセルが設けられており、上エアセル(42L−2,42R−2)は布エアセルであり、下エアセル(42L−1,42R−1)はブローエアセルであり、これらは特性が異なっている。
このように構成されたマット型のマッサージ機7によれば、このマッサージ機7の上に使用者が横たわる状態で、エアセル40を膨張させて使用者の身体部分を持ち上げる動作が可能となる(図5、図7参照)。また、例えば、図3に示すように、第一分割体11において、上エアセル(41L−2)と下エアセル(41L−1)とを重ねても、これらはある程度の深さを有している開口部29aに設けられていることで、マット型のマッサージ機7上に横たわる使用者に、これらエアセル(41L−1,41L−2)を感じさせにくく、違和感を与えにくい。
特に本実施形態では、下エアセル(41L−1)は、ブローエアセルであり、収縮状態であっても多少の厚さ寸法を有しており、このようなブローエアセルが例えばマットベース20の上面(平坦部28a,28b)に載っており、しかも、上エアセル(41L−2)と上下重ねて設けられていると、その上にクッション材30が載っていても、使用者は、エアセル(41L−1,41L−2)の存在を感じやすくなる。
しかし、本実施形態では、上下に重なる下エアセル(41L−1)及び上エアセル(41L−2)は、マットベース20に形成されている開口部29aに収容された状態で設けられていることから、その上に使用者が横たわった場合に、使用者はこれらエアセル(41L−1,41L−2)の存在を感じにくくなる。つまり、使用者に違和感を与えにくくすることができる。更に、分割ベース21の上には、クッション材30が載せられていることから、使用者はこれらエアセル(41L−1,41L−2)の存在をより一層感じにくくなる。これは、第二分割体12においても同様である。
そして、開口部29a(29b)には二層のエアセル(42L−1,42L−2)が設けられており、これら上エアセル(42L−2)と下エアセル(42L−1)とは特性が異なっている。
下エアセルは、ブローエアセル41L−1であり、このブローエアセル41L−1は、収縮状態で、分割ベース21の上面に平行な面方向に平らな構成であるが、膨張すると、上下方向に大きく膨らみ(図5参照)布エアセル41L−2を押し上げる。ブローエアセル41L−1は、膨張すると、中央で最も大きく膨らむ。ブローエアセル41L−1は、膨張すると、布エアセル41L−2からなる上エアセルと比較して、指向性(方向性)を有するものであり、上向きの指向性を有する。なお、ブローエアセル41L−1は、中央側において第一分割ベース21(又は第一シート材51)に固定されており、中央側において変位が一部拘束されるのに対して、反対側の左側は自由に変位できることから、中央側に寄った上向きの指向性(図5の矢印G1で示す方向性)を有する。また、ブローエアセル41L−1は、膨張状態で剛性を有することができ、外力によって変形し難い(つまり、外力に対する抵抗力が強い)。このため、使用者の体重の一部が負荷されていても、ブローエアセル41L−1は、膨張状態で所定の方向(図5の矢印G1で示す方向)に強く膨張しようとすることができる。
これに対して、上エアセルは、布エアセル41L−2であり、この布エアセル41L−2は、布と樹脂との二層構造を有し、密封性を有する樹脂袋が布で覆われて補強されている。布エアセル41L−2の一部が開口しており配管を介してエア供給装置14と繋がっている。布エアセル41L−2は、収縮状態で、分割ベース21の上面に平行な面方向に平らな構成であるが、膨張すると、上下方向に大きく膨らみ(図5参照)第一分割クッション材31を押し上げる。布エアセル41L−2は、膨張すると、全体的に大きく膨らむ。布エアセル41L−2は、膨張すると、ブローエアセル41L−1と比較して、自由な方向に膨らむことができ、また、外力によって変形しやすい(つまり、外力に対する抵抗力が弱い)。このため、使用者の体重の一部が負荷されると、布エアセル41L−2は、使用者の身体部位の形状に応じた形状となって膨張した状態となる。例えば、膨張した布エアセル41L−2は、第一分割クッション材31を介して身体部位を覆うような形状となることもできる。
以上のように、本実施形態のマッサージ機7によれば、上エアセル(41L−2)と下エアセル(41L−1)それぞれの効果を得ることができる。なお、前記説明は、第一分割体11の左側の開口部29aに設けられているエアセル40(41L−1,41L−2)に関するものであるが、右側の開口部29aに設けられているエアセル40(41R−1,41R−2)も同様であり、また、第二分割体12の左右にそれぞれ設けられているエアセル40も同様である。
なお、複数のエアセル40を上下に重ね、しかも、これらエアセル40の特性が異なる構成は、マット型のマッサージ機7(図1参照)以外のマッサージ機にも適用可能である。例えば、この構成を椅子型のマッサージ機7に適用可能である。つまり、椅子型のマッサージ機7は、図23に示すように、使用者が着座する座部61と、使用者が凭れる背凭れ部62とを備えており、座部61と背凭れ部62との内の一方又は双方に、特性が異なるエアセル64,65を複数重ねたマッサージ手段63を設けることができる。このマッサージ機7の場合、二つのエアセル64,65を重ねることで、使用者の身体部位(背中)を押すことができるマッサージ手段63となる。使用者の身体部位に近い側である上側のエアセル64は、前記のとおり説明した布エアセルであり、身体部位に遠い側である下側のエアセル65が、前記のとおり説明したブローエアセルである。なお、この椅子型のマッサージ機7は、更に、使用者の脚を支持するフットレスト66や、腕を支持する肘掛け部67を有しており、これらフットレスト66や、肘掛け部67に、特性が異なるエアセルを複数重ねたマッサージ手段63を設けることができる。
このような椅子型のマッサージ機7の場合、座部61、背凭れ部62、フットレスト66、肘掛け部67それぞれが、使用者の身体部位を支持する本体部となる。以上より、図23に示す椅子型のマッサージ機7は、使用者の身体部位(上半身)を支持する本体部(背凭れ部62)と、この本体部(背凭れ部62)に設けられ使用者の身体部位(上半身の特に背中や肩)を押圧可能であるマッサージ手段63とを備えている。マッサージ手段63は、上に位置する上エアセル64及び下に位置する下エアセル65を上下重ねた状態として有し、これら上エアセル64と下エアセル65とは特性が異なっている。このマッサージ機によれば、上エアセル64と下エアセル65それぞれの効果を得ることができる。
なお、図1に示すようなマット型のマッサージ機7の場合、マット本体10が、使用者の身体部位を支持する本体部となる。
<その他について>
前記各形態のマッサージ機において、次のように構成されている。
エアセル40に関して、例えば図5に示すブローエアセル41L−1は、布エアセル41L−2と比較して剛性が高いことからハードエアセルと呼ぶことができる。ハードエアセル(ブローエアセル)は指向性があり、決まった形状に膨らみやすく、また、決まった方向に膨らみやすい。これに対して、布エアセル41L−2は、ブローエアセル41L−1と比較して剛性が低いことからソフトエアセルと呼ぶことができる。ソフトエアセル(布エアセル)は、ある程度、変形自在あり、使用者の身体部位(体形)に合わせて変形できる。
そして、使用者の身体部位に近い側をソフトエアセルとし、遠い側をハードエアセルとして、これらソフトエアセルとハードエアセルとを重ねてマッサージ手段として構成することで、ハードエアセルにより身体部位に対する押し上げ量(押圧力)を確保することができ、そして、ソフトエアセルにより身体部位を包み込む体感が得られる。
マッサージ機7は、使用者の身体を保持する身体保持部としてクッション材30を有している。クッション材30は、前記のとおり立体網状構造を有しており、この立体網状構造は、曲がりくねった線材からなるランダムループを直交する三方向に複数有しており、このランダムループ同士が結合されることで構成されたものである(図21参照)。このような立体網状構造からなるクッション材30は、マットベース20の上に設けられており、このマットベース20よりも柔らかい(弾性変形が容易である)特性を有している。このクッション材30によれば、マット型のマッサージ機7上に使用者が横たわる状態で、底付き感を与えにくく寝心地感を高めることができ、更に、膨張するエアセル40に押されてしなやかに変形することができ、クッション材30は使用者の身体に沿って変形できる。このため、クッション材30を使用者の身体にフィットさせることができる。
クッション材30について更に説明する。クッション材30は、発泡ポリウレタン樹脂や発泡ポリエチレン等の多孔質シートであってもよいが、本実施形態では、前記のとおり線材(線状体)を結合させて成る立体網状構造を有している。具体的には、本実施形態のクッション材30は、株式会社MTG製、THINKAIR BODY FIT PREMIUM(登録商標)を所定の形状としたものである。
このクッション材30は、立体網状構造を有する板状であることから、その厚さ方向に剛性を有しているが、曲げ方向の剛性は低い。なお、本実施形態の場合、前記厚さ方向は上下方向である。クッション材30は厚さ方向に剛性を有していることで、使用者が横たわった際に、底付き感を与えにくい。前記曲げ方向は、エアセル40の膨張に伴ってクッション材30の一部が湾曲する方向であり、このクッション材30は曲げ方向の剛性が低いことで、エアセル40によるクッション材30の変形が容易となり、クッション材30は身体に沿って変形しやすい。このため、クッション材30は、使用者の身体部位を包み込むことができる。特にこのクッション材30の下には布エアセル(例えば、図5に示す布エアセル41L−2)が設けられており、この布エアセルも柔軟性に富んだ特性を有することから、使用者の身体部位の形状に沿って布エアセルは膨張すると共に、その形状に応じてクッション材30は変形することができる。
ここで、次の(その1)(その2)(その3)をクッション材30として採用した場合の比較について説明する。なお、各クッション材30の厚さは全て35ミリメートルで同じである。
(その1)立体網状構造を有するクッション材
(その2)発泡ポリウレタン樹脂からなるクッション材
(その3)発泡ポリエチレン樹脂からなるクッション材
各クッション材の特性は次のとおりである。
(その1)「立体網状構造を有するクッション材」
・柔らかく、繊維の絡まりにより、強い弾力性を有する。
・その上に横たわった場合、下に存在するエアセル40やそのための配管18は感じない(つまり、底付き感が無い)。
・エアセル40の膨張に合わせて曲がりやすい。
(その2)「発泡ポリウレタン樹脂からなるクッション材」
・柔らかい。
・その上に横たわった場合、下に存在するエアセル40やそのための配管18を感じる(つまり、底付き感がある)。
・曲がりやすく、エアセル40の膨張に合わせて局部的に盛り上がる。
(その3)「発泡ポリエチレン樹脂からなるクッション材」
・硬い。
・その上に横たわった場合、下に存在するエアセル40やそのための配管18は感じない。
・曲がりにくく、エアセル40が膨張すると全体として傾く。
・表面がすべりやすい。
前記(その1)(その2)(その3)それぞれを図1に示すマット型のマッサージ機7のクッション材30として使用した場合の「寝心地」「異物感の有無」「マッサージ体感」「捻り容易性」を評価内容とした実験結果について説明する。なお、この結果は、複数の被験者のアンケート結果である。また、この結果を数値化して図示したものが図22である。なお、「捻り容易性」とは、第一分割体11において右側のエアセル40を収縮させた状態で左側のエアセル40を膨張させ、かつ、第二分割体12において左側のエアセル40を収縮させた状態で右側のエアセル40を膨張させることで、使用者の上半身を捻る動作であり、その捻り動作が容易に行われるか否かの特性である。
・「寝心地」について
(その1)柔らかすぎず、硬すぎず、適切。
(その2)柔らかすぎて、寝心地が悪い。
(その3)硬く、寝心地が悪い。
・「異物感の有無」について(つまり、下に敷いたエアセル及び配管を感じる程度について)
(その1)底付き感はなく、エアセル及び配管の存在を感じない。
(その2)底付き感があり、エアセル及び配管の存在を明確に感じる。
(その3)底付き感はなく、エアセル及び配管の存在を感じない。
・「マッサージ体感」について
(その1)エアセル40により柔軟に押圧され、好ましい体感が得られる。
(その2)エアセル40により強く押圧され、好ましい体感が得られる。
(その3)エアセル40が膨張するとクッション材30が全体として持ち上げられ、エアセル40によるマッサージ感が無い。
・「捻り容易性」について
(その1)クッション材30がある範囲でまとまって曲がりやすく、体を捻りやすい。
(その2)エアセル40の部分のみで身体部位が持ち上げられ、捻りの成分が小さい。
(その3)曲がり難く、身体部位が全体的に左右に滑って移動し、体を捻りにくい。
なお、前記「捻り」とは使用者の上半身を捻る動作であり、「捻りの成分が小さい」とは捻りによる上半身の回転角度が小さいことをいう。これに対して「捻りやすい」とは捻りによる上半身の回転角度が大きいことをいう。
以上のように、本実施形態のような立体網状構造を有するクッション材30は、発泡ポリウレタン樹脂や発泡ポリエチレン樹脂のクッション材と異なる特性を有しており、発泡ポリウレタン樹脂や発泡ポリエチレン樹脂を採用する場合よりも、マット型のマッサージ機7に好適である。
また、マット型のマッサージ機7において、前記のとおり、マットベース20の開口部29a,29bそれぞれには、上下二層のエアセル40,40を備えている。図5に示す形態の場合、左側の開口部29aに二層のエアセル(41L−1,41L−2)が設けられており、右側の開口部29aに二層のエアセル(41R−1,41R−2)が設けられている。使用者の身体部位に近い上側に位置する上エアセル(41L−2,41R−2)は、布エアセルからなり、これは、身体部位に遠い下側に位置する下エアセル(41L−1,41R−1)よりも外力によって変形しやすい(つまり、外力に対する抵抗力が弱い)。これに対して、下エアセル(41L−1,41R−1)は、ブローエアセルからなり、これは、上エアセル(41L−2,41R−2)よりも外力によって変形しにくい(つまり、外力に対する抵抗力が強い)構成となっている。この構成によれば、下エアセル(41L−1,41R−1)が膨張することで上エアセル(41L−2,41R−2)を使用者側に変位させることができ、そして、上エアセル(41L−2,41R−2)が膨張すると、その上エアセル(41L−2,41R−2)は、使用者の身体に沿った形状となる。
図5、図7及び図11〜図20に示すマッサージ動作(ストレッチ動作)の具体例について説明する。前記のとおり、マット本体10は、使用者の肩部を支持可能とする第一分割体11と、使用者の腰部及び/又は臀部を支持可能とする第二分割体12とを含むようにして分割されている。この構成によれば、第一分割体11及び第二分割体12の内の少なくとも一方に設けられているエアセル40が膨張することで、使用者の肩部及びその周囲と、腰部及び/又は臀部及びその周囲とをそれぞれ押し上げることが可能となる。
具体的に説明すると、図5に示すように、第一分割体11の左側のエアセル(41L−1,41L−2)が膨張することで、使用者の(右側を持ち上げないで)左側の肩部及びその周囲を持ち上げることができる。なお、図5では、上下のエアセル(41L−1,41L−2)の両者を膨張させることで、大きく持ち上げることができる。これ以外に、図11に示すように、第一分割体11の左側において、上側のエアセル(41L−2)のみを膨張させてもよい。この場合、上側のエアセル(41L−2)は布エアセルであることから、使用者の(右側を持ち上げないで)左側の肩部及びその周囲を小さくかつ柔軟性を有して持ち上げることができる。図12に示す態様は、第一分割体11の左側において、下側のエアセル(41L−1)のみを膨張させている。この場合、下側のエアセル(41L−1)はブローエアセルであることから、使用者の(右側を持ち上げないで)左側の肩部及びその周囲を小さくかつ剛性を有して持ち上げることができる。
なお、図11及び図12では、第一分割体11の左側のエアセル40を膨張させる場合について説明したが、右側に設けられている二つのエアセル(41R−1,41R−2)の少なくとも一方を膨張させてもよい。
また、図7、図13及び図14は、第二分割体12を示しており、第二分割体12の左側に設けられている上下のエアセル(42L−1,42L−2)の少なくとも一方を膨張させてもよい。これにより、使用者の(右側を持ち上げないで)左側の腰部及び/又は臀部並びにその周囲を持ち上げることができる。また、第二分割体12の右側のエアセル(42R−1,42R−2)の少なくとも一方を膨張させてもよい。
エア供給装置14は、(プログラムに基づいて)エアを供給するエアセル40を選択することで、第一分割体11及び第二分割体12それぞれにおいて、左右のエアセル40の内の一方側(図5、図7、図11〜図14の場合、左側)を膨張させ、他方側(右側)を収縮させることができる。この場合、使用者の左右一方の身体部位(腰部及び/又は臀部から肩部側)を同時に持ち上げ、他方を持ち上げない動作が可能となる。
エア供給装置14は、(プログラムに基づいて)エアを供給するエアセル40を選択することで、第一分割体11では、左右のエアセル40の内の一方側(図5、図7、図11〜図14の場合、左側)を膨張させ、他方側(右側)を収縮させるのに対して、第二分割体12では、左右のエアセル40の内の他方側(右側)を膨張させ、一方側(左側)を収縮させてもよい。この場合、使用者の肩部及びその周囲と、腰部及び/又は臀部及びその周囲との間で使用者の身体を捻ることが可能となる。
また、第一分割体11において、左右のエアセル40を同時に膨張させてもよい(図15参照)。つまり、左側の上下のエアセル(41L−1,41L−2)の双方を膨張させると共に、右側の上下のエアセル(41R−1,41R−2)の双方を膨張させている。これにより、使用者の左右の肩部及びその周囲を同時に持ち上げることができる。なお、図16は、左側において上側のエアセル(41L−2)を膨張させているが下側のエアセル(41L−1)は収縮した状態であり、右側において上側のエアセル(41R−2)を膨張させているが下側のエアセル(41R−1)は収縮した状態である。この場合、上側のエアセル(41L−2,41R−2)は布エアセルであることから、使用者の左右の肩部及びその周囲を小さくかつ柔軟性を有して持ち上げることができる。図17は、左側において下側のエアセル(41L−1)を膨張させているが上側のエアセル(41L−2)は収縮した状態であり、右側において下側のエアセル(41R−1)を膨張させているが上側のエアセル(41R−2)は収縮した状態である。この場合、下側のエアセル(41L−1,41R−1)はブローエアセルであることから、使用者の左右の肩部及びその周囲を小さくかつ剛性を有して持ち上げることができる。
また、第二分割体12において、左右のエアセル40を同時に膨張させてもよい(図18参照)。つまり、左側の上下のエアセル(42L−1,42L−2)の双方を膨張させると共に、右側の上下のエアセル(42R−1,42R−2)の双方を膨張させている。これにより、使用者の左右の腰部及びその周囲を同時に持ち上げることができる。なお、図19は、左側において上側のエアセル(42L−2)を膨張させているが下側のエアセル(42L−1)は収縮した状態であり、右側において上側のエアセル(42R−2)を膨張させているが下側のエアセル(42R−1)は収縮した状態である。この場合、上側のエアセル(42L−2,42R−2)は布エアセルであることから、使用者の左右の肩部及びその周囲を小さくかつ柔軟性を有して持ち上げることができる。図20は、左側において下側のエアセル(42L−1)を膨張させているが上側のエアセル(42L−2)は収縮した状態であり、右側において下側のエアセル(42R−1)を膨張させているが上側のエアセル(42R−2)は収縮した状態である。この場合、下側のエアセル(42L−1,42R−1)はブローエアセルであることから、使用者の左右の肩部及びその周囲を小さくかつ剛性を有して持ち上げることができる。
図15〜図17それぞれは、第一分割体11においてエアセル40を膨張させている状態を示しており、図18〜図20それぞれは、第二分割体12においてエアセル40を膨張させている状態を示しているが、第一分割体11におけるエアセル40の動作と、第二分割体12におけるエアセル40の動作とに関する組み合わせは自在である。つまり、第一分割体11において、図15〜図17に示す動作のいずれか一つが行われ、第二分割体12において、図18〜図20に示す動作のいずれか一つが行われるように、エア供給装置14は制御することができる。
マット型のマッサージ機7の折畳みに関して説明する(図10参照)。マット本体10は、複数(三つ)の分割体11,12,13により構成されており、このマッサージ機7をマッサージのために使用する状態で、これらは使用者の身長方向に沿って並ぶ配置となる。そして、これら分割体11,12,13からなるマット本体10は、二つの連結部56,57それぞれを基点として折り畳んで三つ折とすることができる。つまり、各分割体は、隣り合う分割体との間において折れ曲がり可能となっている。このため、このマッサージ機7をマッサージ用として使用しない場合、折り畳むことが可能となり、収納しやすくなる。
本実施形態では、マット本体10は、三つの分割体11,12,13を有しており、三つ折構造となっている。三つ折構造の折り方はZ形であり、折り畳まれた状態で、中央の第二分割体12の一面側に第一分割体11が位置し、第二分割体12の他面側に第二分割体12が位置する。そして、分割体11,12,13それぞれにエアセル40が設けられている。
隣り合う第一分割体11と第二分割体12とは、折れ曲がり可能とする第一連結部56を介して繋がっており、隣り合う第二分割体12と第三分割体13とは、折れ曲がり可能とする第二連結部57を介して繋がっており、三つ折構造となることができる。
第一分割体11は使用者の肩部及びその周囲を下から支持することができ、第二分割体12は使用者の腰部及び/又は臀部を下から支持することができ、これら第一分割体11と第二分割体12との間の第一連結部56は、使用者の身体と反対側(裏側)にある。つまり、第一分割体11と第二分割体12との間では、使用者の身体側(表側)は、縁が切れており連続していない。このため、第一分割体11と第二分割体12との内の一方の分割体(11)に設けられているエアセル40のみが膨張した際、他方の分割体(12)に支持されている使用者の身体部位に対して、その膨張の影響を与えにくくしている。つまり、第一分割体11のエアセル40が膨張しても、第一分割体11と第二分割体12とで縁が切れていることから、第一分割体11におけるエアセル40の膨張動作の影響を、第二分割体12側に与えない。このため、第一分割体11が支持している身体部分(肩部及びその周囲)に膨張するエアセル40の作用を与え、その他の部分にはエアセル40の作用を与えず、メリハリのあるマッサージが可能となる。本実施形態の三分割構造によれば、使用者に対して独立してエアセル40を作用させやすくなる。
なお、図10の形態と反対に、図示しないが、第一分割体11と第二分割体12との間の第一連結部56を、使用者の身体側(表て側)としてもよい。この場合、第一分割体11と第二分割体12との間における連続性が確保され、マット不連続による違和感を使用者に与えにくくすることができる。なお、この場合であっても、第一分割体11と第二分割体12とはカバー55a,55bの一部(連結部56)でのみ連続していることから、一方の分割体のエアセル40の影響を他方の分割体側に与えにくい。
本実施形態では、分割体11,12,13それぞれは、カバー55a,55b,55cにより覆われており、これらカバー55a,55b,55cにより一つの連続したカバー55が構成されている。そして、このカバー55は、分割体11,12の間及び分割体12,13の間それぞれにおいて、表側と裏側とが縫い合わされており、この縫い合わせ部が連結部56,57となっている。なお、連結部56,57は、カバー55の一部が縫い合わされた部分ではなく、別部材(蝶板)を用いて構成されていてもよい。
図1において、マッサージ機7は、開口部29a,29b及び平坦部28a,28bに設けられエアの供給により膨張して使用者の身体部位を押圧するマッサージ用のエアセル40(前記布エアセル及び前記ブローエアセル)以外に、涼風エアセル41D,42Fを有している。これらエアセル41D,42Fは、例えば前記ブローエアセルの一部に穴を設け、供給されたエアがこの穴から通り抜けることができるように構成したものである。これら涼風エアセル41D,42Fそれぞれは、マットベース20とクッション材30との間に介在しており、クッション材30が設けられている側をエアの噴出側とし、クッション材30上に横たわる使用者の身体部位に向けてエアを噴出する。なお、使用者の身体部位に向けてエアを噴出させるための構成(エア噴出部材)は、穴あきエアセル以外であってもよい。
このように、クッション材30とマットベース20との間には、使用者側にエアを噴出するエア噴出部材(41D,42F)が設けられている。この構成によれば、クッション材30は前記のとおり立体網状構造を有していることから通気性が良好であり、このクッション材30の下に設けられている涼風エアセル41D,42F(エア噴出部材)からエアを噴出することで、クッション材30をエアが透過して使用者の身体部位にエア(涼風)を当てることが可能となる。本実施形態では、涼風エアセル41Dは、第一分割体11に設けられており、使用者の首部にエアを当てることができ、涼風エアセル42Fは、第二分割体12に設けられており、使用者の手部(手首部)にエアを当てることができる。
前記各形態において、所定のエアセル40を膨張させたり、収縮させたり、エアを噴出させたりしているが、これは、エア供給装置14の機能に基づくものであり、所定のバルブを開閉制御することで実現される。また、このようにバルブを開閉制御するためのプログラムが、エア供給装置14の内部メモリに記憶されており、各プログラムが実行されることで、所定のエアセル40を膨張させたり、収縮させたり、エアを噴出させたりすることができる。
以上より、エア供給装置14(図4参照)によるエアセル40を膨張させるための動作には、エアセル40側へエアを供給するためにポンプ16を駆動させる動作、及び、所定のエアセル40を膨張させるために当該エアセル40と繋がるバルブ(17a〜17k,17m)を開状態とする指令信号を、そのバルブ(17a〜17k,17m)に出力する動作が含まれる。
以上のとおり開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。つまり、本発明のマッサージ機は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。マット本体10を三つに分割した場合について説明したが、分割数は変更自在であり、例えば二分割にしたり四分割にしたりすることができる。
7:マッサージ機 10:マット本体 11:第一分割体
12:第二分割体 13:第三分割体 14:エア供給装置
20:マットベース 21,22,23:分割ベース
28a,28b:平坦部 29a,29b:開口部
30:クッション材(身体保持部)
31,32,33:分割クッション材(分割保持部)
40:エアセル 50:シート材 51,52,53:シート材

Claims (18)

  1. 使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割体を含むマット本体と、
    前記複数の分割体の内の第一分割体の左右それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である第一エアセルと、
    前記複数の分割体の内の第二分割体の左右それぞれに設けられエアの供給により膨張可能である第二エアセルと、
    左右の前記第一エアセルの内の一方を独立して膨張させるための動作と、左右の前記第二エアセルの内の一方を独立して膨張させるための動作との内の一方又は双方の動作が可能であるエア供給装置と、を備えているマット型のマッサージ機。
  2. 前記エア供給装置は、更に、前記第一エアセル及び前記第二エアセルの内の一方を独立して膨張させるための動作が可能である、請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割ベースを含むと共に前記エアセルが設けられているマットベースと、
    前記マットベースの上に設けられかつ前記エアセルを覆うと共に前記分割ベースと分割位置を同じとしている複数の分割保持部を含む弾性変形が可能な身体保持部と、を有し、
    一つの前記分割体は、一つの前記分割ベースと一つの前記分割保持部とを含んで構成されている、請求項1又は2に記載のマッサージ機。
  4. 使用者の身長方向に長いマットベースと、
    前記マットベースに設けられエアの供給により膨張可能である複数のエアセルと、
    前記マットベース上に設けられ複数の前記エアセルを覆うと共に弾性変形が可能である身体保持部と、
    を備え、
    前記身体保持部は、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割保持部を含み、
    複数の前記エアセルの一部は、一つの前記分割保持部に覆われ、複数の前記エアセルの残りは、他の前記分割保持部によって覆われている、マット型のマッサージ機。
  5. 前記マットベースは、使用者の身長方向に沿って並ぶ複数の分割ベースを含み、
    複数の前記エアセルは、複数の前記分割ベースに分かれて設けられ、
    前記身体保持部は、前記分割ベースよりも柔らかいクッション材であり、
    前記クッション材は、前記分割ベースと分割位置を同じとして分割されている、請求項4に記載のマッサージ機。
  6. シート材と、
    前記シート材上に設けられていると共に上方に開口する開口部を有するマットベースと、
    前記開口部に設けられエアの供給により膨張可能である開口部用エアセルと、
    前記マットベース及び前記エアセルを覆うと共に前記マットベースよりも柔らかい身体保持部と、
    を備えているマット型のマッサージ機。
  7. 上方に開口する開口部を有するマットベースと、
    前記開口部に設けられエアの供給により膨張可能である開口部用エアセルと、
    前記マットベース上であって前記開口部以外の平坦部に設けられエアの供給により膨張可能である平坦部用エアセルと、
    を備えているマット型のマッサージ機。
  8. 左右方向の中央を除く左右両側において上方に開口する開口部を有するマットベースと、
    前記開口部に設けられエアの供給により膨張可能である開口部用エアセルと、
    前記マットベースの前記中央の平坦部に設けられエアの供給により膨張可能である平坦部用エアセルと、
    を備えているマット型のマッサージ機。
  9. 前記開口部には、前記開口部用エアセルとして、上に位置する上エアセル及び下に位置する下エアセルが重ねて設けられており、当該上エアセルと当該下エアセルとは特性が異なる、請求項7又は8に記載のマッサージ機。
  10. 上方に開口する開口部を有するマットベースと、
    前記開口部に設けられエアの供給により膨張可能であるエアセルと、
    を備え、
    前記開口部には、前記エアセルとして、上に位置する上エアセル及び下に位置する下エアセルが重ねて設けられており、当該上エアセルと当該下エアセルとは特性が異なるマット型のマッサージ機。
  11. 使用者の身体部位を支持する本体部と、
    前記本体部に設けられ使用者の身体部位を押圧可能であるマッサージ手段と、を備え、
    前記マッサージ手段は、上に位置する上エアセル及び下に位置する下エアセルを上下重ねた状態として有し、当該上エアセルと当該下エアセルとは特性が異なるマッサージ機。
  12. 前記身体保持部は、立体網状構造を有している、請求項3〜6のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  13. 前記マットベースの上に設けられ当該マットベースよりも柔らかい身体保持部を更に備え、
    前記身体保持部は、立体網状構造を有している、請求項7、8、9、10のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  14. 前記上エアセルは、前記下エアセルよりも外力によって変形しやすく、
    前記下エアセルは、前記上エアセルよりも外力によって変形しにくい、請求項9、10、11のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  15. 前記マット本体は、使用者の肩部を支持可能とする前記分割体と、使用者の腰部及び/又は臀部を支持可能とする前記分割体と、を含むようにして分割されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  16. 前記分割体は、隣り合う前記分割体との間において折れ曲がり可能となっている、請求項1〜3及び15のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  17. 前記開口部用エアセル及び前記平坦部用エアセルにエアを供給可能とするエア供給装置を更に備え、
    前記エア供給装置は、エアの供給を停止することで前記開口部用エアセルを収縮させている状態で、エアを供給することで前記平坦部用エアセルを膨張させるための動作が可能である、請求項7〜9のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  18. 前記身体保持部と前記マットベースとの間に設けられ使用者側にエアを噴出するエア噴出部材を更に備えている、請求項12又は13に記載のマッサージ機。
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