JP2017145029A - パウチ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボールに収納され、あるいはストック棚に並べて載置されたりトレイやかごに積められたりしたときに、流動食や医薬品の製品名、カロリー量、内容量、成分、薬効量等の異なる種類を識別し易い外装のパウチ容器を提供する。【解決手段】パウチ容器1は、正面側可撓性シートと背面側可撓性シートとが周縁部12a・12b・12c・12dを介して設けられ、内容物を収容する袋本体10と、前記周縁部12a・12b・12c・12dに設けられ前記内容物を流出させる流出ポート20とを有しているパウチ容器であって、前記周縁部12a・12b・12c・12dの少なくとも一部には内容物識別標識が設けられており、前記内容物識別標識は、前記内容物の種類毎に異なる位置に配置され及び/又は異なる色彩が呈されている。【選択図】図1

Description

本発明は、主として、エネルギーやビタミン類が含有された半固形状やとろみ状等の流動食を収容するパウチ容器に関する。
食道癌摘出のような消化器外科手術や脳外科手術の直後の患者、脳梗塞後遺症や認知症のような神経障害・高齢で寝たきりの患者は、消化管機能が保たれているが嚥下機能に障害があるために経口摂食できない。このような患者は、鼻腔や胃瘻・空腸瘻から胃や腸等の消化管に挿入したチューブを介し、とろみ状や半固形状の流動食を経腸栄養剤として直接投与して、生体維持に必要な栄養が補給される。
また、流動食なら経口摂取できるが普通食を摂取できるようになるまで暫定的に固形食制限されている患者は、エネルギー補給成分やビタミン類が含有されているゾル状・ゲル状・ゼリー状等の流動食が、経口投与される。
また、急性脱水症状により脈管内の体液の水分や電解質が不足している体調不良の患者には、緊急にそれらを補充しなければならない。このような患者は、溶液状のリンゲル液のような医薬品が抹消静脈から輸液処置により、投与される。あるいは、手術後に数日以上経口摂取できない患者に、溶液状の高カロリー輸液のような医薬品が、中心静脈から投与される。
これらの流動食や医薬品は、これらを内容物としてパウチ容器に収容されて封入された状態で、流通し、医療機関等で使用される。
これらの流動食や医薬品は、患者の症状や回復過程に応じ、順次変更される。そのため、製品名、カロリー量、内容量、成分、薬効量が異なる極めて多品種が使用される。
これら流動食や医薬品は、通常、ストック棚に、見え易くかつ取り出し易いように多品種の種類毎にまとめて置かれているか、搬送用の段ボールにそのまま保管されている。看護師、介護士又は栄養士等の担当者が投与指示に従い、製品名や製品番号を見て所望のこれら流動食や医薬品を取り出す。これらは、トレイやかごに積められてカートに載せられてから、場合よっては、別な担当者によりダブルチェックされ、準備される。
その後、これら流動食や医薬品が、患者のもとに運ばれ、投与指示に適合しているか再度チェックされてから、投与される。
これら流動食や医薬品は、同一メーカーの同じ製品名でもカロリー量、内容量、成分、薬効量が異なるシリーズ群であったり、また異なるメーカー毎でも同様に、同じ製品名で、カロリー量・内容量等が異なったりするものが販売されており、これらの多品種が、同じストック棚に保管される可能性もある。この場合、それらを収容しているパウチ容器の製品名やカロリー量等の製品表示が似ていることに起因して、誤って取り出してしまうおそれがある。また、段ボールに収納されている場合、一見して、製品名、カロリー量、内容量等が、判別しにくい場合もある。
また、ダブルチェックの際に間違いを気付くことがあるが、そのような場合、正しい流動食や医薬品を取り出し直さなければならず、作業効率の低下や労働時間の無駄を生じるおそれがある。
特許文献1に、スパウト付きパウチ容器のスパウト部を出し入れ可能な第1開口部と、第1開口部に連続して形成され、スパウト部を保持する第2開口部と、第2開口部の第1開口部側とは反対側に、第2開口部側へ向かって延びるように形成され、第2開口部側の端部が可動自在な爪部とを備える、スパウト付きパウチ容器の吊り下げフックが開示されている。このようなフックはパウチを陳列する際に、パウチ容器外装が見え易くなるが、段ボールに収納されたり、棚に多品種の種類毎にパウチ容器をまとめて載置したりトレイやかごに積めたりした場合、パウチが重なり合い隣り合うパウチ容器外装を覆い隠すため、一見しただけでは各品種を識別し難い。
これらのパウチ容器を、収納されている段ボールや多品種並べて載置したストック棚から取り出す際やトレイやかごに積めている際に、どの方向からでも目視でき、品種の種類を目立出せ、所望のパウチ容器を間違わずに取り出せるように識別し易い外装であることが求められていた。
特開2009−165534号公報
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、段ボールに収納され、あるいはストック棚に並べて載置されたりトレイやかごに積められたりしたときに、流動食や医薬品の製品名、カロリー量、内容量、成分、薬効量等の異なる種類を識別し易い外装のパウチ容器を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた本発明のパウチ容器は、正面側可撓性シートと背面側可撓性シートとが周縁部を介して設けられ、内容物を収容する袋本体と、前記周縁部に設けられ前記内容物を流出させる流出ポートとを有しているパウチ容器であって、前記周縁部の少なくとも一部には内容物識別標識が設けられており、前記内容物識別標識は、前記内容物の種類毎に異なる位置に配置され及び/又は異なる色彩が呈されていることを特徴とするパウチ容器である。
また、本発明のパウチ容器は、前記周縁部は、前記流出ポートと有する天部と、底部と、前記天部と前記底部とを繋ぎ左右両辺に設けられた側部を有し、前記内容物識別標識は、前記側部の何れか一辺に沿って、前記種類毎に異なる位置に配置され及び/又は異なる色彩が呈されていることを特徴とするパウチ容器である。
また、本発明のパウチ容器は、前記内容物識別標識が、前記種類毎に異なっている色彩を付した、文字、図形、図柄、記号、略号、及び/又は模様であることを特徴とするパウチ容器である。
また、本発明のパウチ容器は、前記内容物識別標識が、前記袋本体の表面の地模様色と異なりつつ、前記種類毎に異なった前記色彩が付されていることを特徴とするパウチ容器である。
また、本発明のパウチ容器は、前記内容物識別標識が、前記種類毎に異なる、フォント、数、大きさ、長さ、幅、太さ、及び/又は広さで付されていることを特徴とするパウチ容器である。
また、本発明のパウチ容器は、収容されている前記内容物が、溶液状、ゾル状、とろみ状、半固形状、ゲル状、ゼリー状、粉体状、又は粒子状の流動食又は医薬品であることを特徴とするパウチ容器である。
また、本発明のパウチ容器は、前記流出ポートが、患者に接続されるチューブに接続されたコネクターを装着するものであることを特徴とするパウチ容器である。
また、本発明のパウチ容器は、前記種類毎に、製品名、カロリー量、内容量及び成分のいずれかが異なるものであって、それに応じて、前記内容物識別標識が付されていることを特徴とするパウチ容器である。
また、本発明のパウチ容器は、前記内容物識別標識が、少なくとも幅3mmで長さ5mmとする線状の図形を有することを特徴とするパウチ容器である。
パウチ容器は、前記可撓性シートが、少なくとも一部で、前記内容物を見通せるように透明となっているものであってもよい。
本発明のパウチ容器は、それに収容され封入されている流動食や医薬品である内容物の商品名、カロリー量、内容量、成分、薬効量が異なっているにも関わらず、それらの製品表示の違い以外、一見してパウチ容器外装の製品名や商品デザインコンセプトが同一であったり似ていたりしたとしても、内容物識別標識によって、簡易かつ確実に区別される。
このパウチ容器は、内容物の種類毎に内容物識別標識が、周縁部の異なる位置に配置されたり異なる色彩を呈したりしていることにより、視覚的に、簡易かつ確実に区別でき、その種類毎に、つまり、製品名、カロリー量、内容量、成分又は薬効量の違いを視覚的に認知されるものである。なお、本願発明において、同じ製品名であっても、カロリー量や内容量が異なるものは、異なる種類のものとなる。
このパウチ容器は、可撓性シートの周縁部と必要に応じて側部や天部や底部とに内容物識別標識が付されていると、それを目視するだけでカロリー量や内容量や成分や薬効量等の多数の情報を一挙に表示していることになるので、インジケータとして有用である。
とりわけ、このパウチ容器は、可撓性シートの周縁部に内容物識別標識が付されているため、パウチ容器側部を手前となるように、段ボールに収納されたり、ストック棚に並べられたり、トレイやかごに積められたりしたときに、側部側からしか見えなくとも、製品名、カロリー量や内容量や成分や薬効量等の異なる種類を、簡易かつ確実に区別して認知される。
このパウチ容器は、段ボールに収納されたり、ストック棚に並べられたり、トレイやかごに積められたりしたときに、担当者が間違うことなく取り出すことができる。また、このパウチ容器によれば、取り出しミスの所為により再度取り出しする面倒な行為の必要が無くなるので効率が高まるうえ、労務時間の軽減を図り、無駄を無くしてコスト削減に資することができる。
このパウチ容器によれば、製品名、カロリー量、内容量、成分、薬効量の違いを細分化し商品シリーズ群が一層、多種類化したとしても、内容物識別標識をその位置で区別し、さらに必要に応じて内容物識別標識を色彩付きの文字・図形・図柄・記号・略号・模様と、フォント・数・大きさ・長さ・幅・太さ・広さとを組み合わせて区別するようにして、多様化に対応できる。
さらに、このパウチ容器によれば、内容物識別標識を、然程、大きくする必要がないので、パウチ容器の外装に本来記載すべき、製品名や製品表示を阻害することなく、内容物の種類を確実に示すことができる。
しかも、このパウチ容器によれば、簡素な構成の内容物識別標識により、インジケータとして内容物の種類や内容物のような複数の情報を簡便かつ確実に示すことができる。また、このパウチ容器を製造するにあたり、従来の製造装置・ラインを変更することなく、印刷原版を変更するだけで済み、かつ面倒な工程を必要としないので簡便かつ安価に製造することができる。
本発明を適用するパウチ容器の一例を示す正面図である。 本発明を適用する別なパウチ容器の商品群毎の違いを示す一部切欠き正面図である。 本発明を適用する別なパウチ容器の商品群毎の違いを示す一部切欠き正面図である。 本発明を適用する別なパウチ容器の商品群毎の違いを示す一部切欠き正面図である。 本発明を適用するパウチ容器の製造途中を示す斜視図である。 本発明を適用する別なパウチ容器の態様を示す斜視図である。 本発明を適用するパウチ容器の使用状態の一例を示す斜視図である。 本発明を適用するパウチ容器の別な使用状態の一例を示す斜視図である。 本発明を適用する別なパウチ容器の態様を示す正面図である。 本発明を適用する別なパウチ容器の使用状態を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
本発明のパウチ容器の一態様を、図1を参照しながら、説明する。
パウチ容器1は、正面図である図1に示す通り、正面側と背面側の可撓性シートの側部側の周縁部12b・12dで熱融着されることで外形が略矩形の袋状になっている袋本体10と、袋本体10に収容されて封入されている内容物、例えば半固形状やとろみ状の流動食と、内容物を患者の消化管内へ流出させるチューブ(図10参照)に接続でき袋本体10の天部の端辺にある周縁部12aの中央部で内容物を流出可能に熱融着されている流出ポート20とを、備えている。
袋本体10は、可撓性シートが底部辺にて正面側と背面側とで山折りに折り返され、底部にて谷折りなって繋がっており、底部近傍の周縁部12cで側部側ほど広く熱融着されていることにより、押し広げられ得る底部を形成している。袋本体10は、内容物が封入されていることにより膨らんでおり、外形が扁平している。
流出ポート20は筒状をなしており、パウチ容器1の内部に連通している。流出ポート20はキャップ21が、液密となるように取り付けられている。流出ポート20は、患者の消化管内へ流出させるチューブに接続される筒部22が設けられている。
袋本体10は、正面側の露出面に、不透明な有彩色の色彩の地模様が印刷され、メーカー名、製品名、製品番号、カロリー量及び内容量等の製品表示13が印刷され、背面側の露出面に、成分、薬効量、メーカー名、有効期限、注意書きのような製品内容物表示(不図示)とが印刷されている。
パウチ容器1は、正面側と背面側とで、左右両方の側部側の周縁部12b・12dで周縁辺に沿って、熱融着された側部側の周縁部12b・12dの幅と同程度の幅を有する所定の太さの線状であって、製品名及び品番とカロリー量及び内容量とに対応するように、地模様と異なる色彩の内容物識別標識11が、天部寄りに印刷されている。この位置に印刷された内容物識別標識11は、例えば同図(a)に図示されている通り流動食である内容物が製品名「栄養剤A」で400kcalであることを示している。このパウチ容器1は、例えば別な内容物を収容した異なる種類のパウチ容器1’として同図(b)に図示されているような同じ製品名「栄養剤A」で300kcalのものと区別するため、両者の両方の内容物識別標識11・11’が異なる位置である側部側の天部寄りと略中央とに夫々配置されるように調整されている。それによって、製品名「栄養剤A」で400kcalと300kcalとが、並んでストック棚に載置されたりトレイやかごに一緒に積められたりしていたとしても、目視で簡易かつ確実に区別できるようになっている。
内容物識別標識11は、パウチ容器1の側部側の周縁部12b・12dの正面側と背面側との両方に付されていてもよい。
パウチ容器1の内容物識別標識11は、線状の図形と並んで、製品名とカロリー量とを略記する「栄養剤A400」の文字が付されていてもよい。その文字は、線状の図形上に、黒字又は有彩色で付されていてもよく、白抜き文字として付されていてもよい。
内容物識別標識11は、パウチ容器1の片方の側部側の周縁部12b又は12dにのみ、付されていてもよい。図2(a)・(b)に示すように、パウチ容器1は、別な種類の内容物を示す内容物識別標識11として、種類毎に、付す位置を変えず色彩や模様だけを変えたものであってもよい。図2(a)・(b)においては、内容物識別標識は、「栄養剤A」及び「栄養剤B」の400kcalの品種として、色彩だけが異なっている。
図2(a)・(c)に示すように、パウチ容器1は、別な種類の内容物を示す内容物識別標識11として、種類毎に、付す位置を変えつつ、色彩や模様をさらに変え、例えば「栄養剤A」の400kcalの品種と、「栄養剤B」の300kcalの品種との種類を区別するものであってもよい。
図2(c)・(d)に示すように、パウチ容器1は、別な種類の内容物を示す内容物識別標識11として、種類毎に、付す位置を変えつつ色彩や模様をさらに変え、さらに袋本体10の大きさを一見して区別できるように変えて、例えば「栄養剤B」の300kcalの品種と、「栄養剤C」の300kcalの品種との種類を区別するものであってもよい。
内容物識別標識11は、図3の通り、同図(a)のように模様からなり、例えば400kcalを暗示する4重線からなるものであってもよく、同図(b)のように円弧状の図形や、300kcalを暗示する三角形や400kcalを暗示する台形等の目立つ図形であってもよい。また同図(c)のように製品名「栄養剤A」又はその製品名の略称「A」とカロリー数「400」とのような文字のみからなっていてもよい。同図(d)のように製品名「栄養剤A」の400kcalを想起する装飾文字「A」を4つ並べた模様であってもよい。内容物識別標識11は、色彩を付した、文字、図形、図柄、記号、略号、模様を複数組み合わせてもよい。
内容物識別標識11は、図4の通り、同図(a)・(b)のように袋本体10の表面の地模様の色彩と異なりつつ、種類毎に異なった色彩が付されているものであってもよい。さらに、内容物識別標識11は、必要に応じて、種類毎に、同色の色彩で、底部の近傍の周縁部12c及び天部の近傍の周縁部12aの何れかに沿って複数設けられていてもよい(図4では、底部の近傍に設けられている)。内容物識別標識11は、袋本体10の表面の地模様の色彩の補色に近い色彩、又は製品名等の表示の色彩と同系色の色彩にすることにより、目立たせてもよい。
内容物識別標識11や地模様の色彩は、内容物の種類毎に識別できるものであればよく、例えば、オレンジ色、赤紫色、ベージュ色、ピンク色、黄色、黄緑色、水色、緑色、青色、茶色、紺色、紫色、赤色、黒色が挙げられる。内容物識別標識11は、地模様を白抜きにした色彩であってもよい。
内容物識別標識は、図4(a)・(b)と(c)とのように、種類毎に、付す位置を変えつつ色彩や模様をさらに変え、さらに必要に応じパウチ容器1の大きさを一見して区別できるように変えて品種の種類を区別するものであってもよい。
内容物識別標識11は、袋本体10に付された製品表示13と同系色であることによって、その色彩をインジケータとして一層際立たせてもよい。
内容物識別標識11は、例えばカロリー数に応じて区別できるように、大きさ、長さ、幅、太さ、広さを変えてもよく、フォントやそのサイズを変えてもよい。
内容物識別標識11は、線状の図形である場合、少なくとも幅3mmで長さ5mmとすることが好ましい。さらに、10mm〜30mmであることが、より好ましい。幅が狭過ぎたり長さが短過ぎたりすると、識別性が低下してしまう。
パウチ容器1に収容されている内容物としては、半固形状、とろみ状、溶液状、ゾル状、ゲル状、ゼリー状、粉体状、粒子状の流動食や医薬品などが挙げられる。
パウチ容器1は、図5のようにして製造される。先ず、キャップ21を取り付けた筒部22及びその根元の台座23とを熱可塑性プラスチックで射出成形等により成形する。次いで、パウチ容器形成用の可撓性シート16を成す熱可塑性プラスチックシートの露出面にインキで印刷して、正面側となる位置と背面側となる位置とにメーカー名・製品名・カタログ番号・成分・用量・容量・熱量などの重要な記載項目(図5中、省略)と、周縁部12b・12dの一部に内容物の種類毎に予め決められている所定の内容物識別標識11と、有彩色の背景色又は白地からなる着色層とを、印刷する。内容物の容量に合わせ長矩形となるようにパウチ容器1の所定の大きさに裁断してから、ガセット折りして、パウチ容器形成用の可撓性シート16を形成する。
ガセット折りした可撓性シート16の天部となる両片隅部から底部の両片隅部へ至る側辺に沿って、周縁部12b・12cを熱融着する。次いで、底部の端辺に沿って、両片隅部に近づく程、大きく、周縁部12cを熱融着し、開口した袋状のソフトバッグである袋本体10にする。その周縁部12cに、懸け吊り穴15を、穴開けパンチで、貫通して開ける。パウチ容器1の天部端辺になる袋本体開口を、その中央で流出ポート20の台座23ごと、熱融着して封止し、パウチ容器1を作製する。
パウチ容器1は、内容物識別標識11を有し前記と同様の可撓性シートで形成されたもので、自立できるように外形が、図6(a)に示す通り底部に谷折りの筋目を有する底ガセットタイプのガセット袋であってもよく、同図(b)に示すように側部に谷折りの筋目を有する横ガゼットタイプのガセット袋であってもよい。内容物識別標識11はガセット折りされた側部に付されていてもよい。必要に応じ天部又は底部にも付されていてもよい。また、パウチ容器1は、同図(c)に示すように折れ目無しに2枚の可撓性シートが全周縁部で接合された包装袋であってもよい。
パウチ容器1は、内容物識別標識11及び製品表示13以外は内部を見通せるように透明になっていてもよい(不図示)。
パウチ容器1は、以下のようにして使用される。内容物が充填され滅菌あるいは殺菌されたパウチ容器1は、多品種の種類毎に、半ダース、1〜4ダース、又は5乃至20個が段ボール箱に梱包されて、病院や介護施設のような医療機関等に出荷される。入荷されたら、開梱して、図7に示すように、数個ずつストック棚に載置する。このとき、別な種類のパウチ容器も、同様に数個ずつ並べ同一段又は別な段に分けてストック棚に載置する場合もある。同図に示すように、例えば、上段には、「栄養剤A」の400kcalの製品と300kcalの製品とを、それぞれまとめ、パウチ容器の側面側の周辺部が手前となるようにして、載置する。下段には、「栄養剤B」の400kcalの製品と300kcalの製品とを、それぞれまとめ、同じように載置する。なお、パウチ容器1は、内容物が封入されていることにより膨らんでおり、外形が扁平しているので、隣り合うパウチ容器1の表面同士が重なり合うこと無く、内容物識別標識11同士の間に隙間生じている。そのため、パウチ容器1の側面側の周辺部に印刷されている内容物識別標識11が、ストック棚の前方からであればどの方向からでも見えるようになっている。そのパウチ容器1は、同じ製品名でもカロリー量、内容量、成分が品番毎に異なる多種類のシリーズ群となっているが、内容物識別標識11によって、多種類の何れであるかを認識できる。そのため、複数の患者への投与指示に基づき、担当者が、所望のパウチ容器を夫々間違うこと無く取り出すことができる。
取り出したパウチ容器1は、図8に示す通り、倒してカート上のトレイやかごに積め、患者のもとに運ばれる場合もある。このとき、パウチ容器1は、トレイやかごに、ストック棚の各段に多数纏めて並んで載置されているよりも、G1〜G6種類群のような多品種が、一緒に積められている。パウチ容器1の側面側の周辺部に印刷されている内容物識別標識11が、トレイやかご上で、上方から見えている。たとえ多種類が整頓され又はランダムに一緒に積めされていても、内容物識別標識11によって、多種類の何れであるかを認識できる。パウチ容器1は、別な担当者によりダブルチェックされた後、患者への投与指示に基づき、患者毎に分配され、投与される。
パウチ容器1は、図9に示す通り、可撓性シートの一部が流動内容物を見通せるようにJ字状の透明になっており周縁部12cに沿って設けられている内視窓14を、内容物識別標識11と共に、有していても良い。内視窓14は、内容物識別標識11が、共に並列されていてもよい。内視窓14には内容量を示す目盛が付されていてもよい。内視窓14を介してパウチ容器1の内部を外界から視認することができるので、封入された内容物の減り具合を視認することができる。
パウチ容器1は、図9の通り、懸け吊り穴15で懸け吊られたときに、製品名等を読めるように、流出ポート20向きに製品名等の製品表示13が表示されていてもよい。この場合、パウチ容器1は、ガセット袋の底部が同図の周縁部12c側となるので、ストック棚に載置する際、製品表示13が逆さまになっていて読み取り難い。しかし、パウチ容器1の側部側の周縁部12b・12dに設けられた内容物識別標識11b・11dにより、パウチ容器1の多品種の種類や流体内容物の種類を簡便かつ確実に認知することができる。さらに、流出ポート20側の周縁部12aと底部側の周縁部12cとに、内容物識別標識11aと11cとが付されていてもよい。例えば、周縁部12aに製品表示13と逆向きに内容物識別標識11aとして「栄養剤A400」の文字と、周縁部12cに製品表示13と順向きに内容物識別標識11cとして「栄養剤A400」の文字とが、付されている。
図9で示されるパウチ容器1は、内容物がとろみ状の流動食の場合、病室等で、図10のようにして使用される。先ず、投与すべき内容物が正しいか、投与指示に基づき、製品名、製品番号、内容物識別標識11で最終チェックする。患者30の胃に経皮内視鏡的胃瘻造設術で形成された胃瘻28へ、チューブ25の患者側コネクター27を接続する。パウチ容器1のキャップ21を開封し、チューブ25のパウチ容器側コネクター24に流出ポート20の筒部22の根元に設けた螺合部を螺合させる。なお、コネクターは螺合部を設けずに、流出ポート20の筒部22の段差で抜け落ちないように接続するものであってもよい。次いで、懸け吊り穴15をスタンド40のフック41に通して、パウチ容器1を懸け吊る。パウチ容器1は自重により多少傾いている。そして、チューブ25の流路を閉じているクレンメ26を開くことで、内容物がパウチ容器1から緩々とチューブ25へ流出し、患者側コネクター27、胃瘻28を経て、患者30の胃へ投与される。
パウチ容器1は、使用直前に、テーブル上で、一部重ねながら、又は重ならないように、並べて、チェックする場合であっても、内容物識別標識によって、簡便かつ確実に多品種の種類の違いを区別して認知することができる。
パウチ容器1の内容物識別標識11の位置・色彩や、その文字・図形・図柄・記号・略号・模様と、それに対応する製品とを、一覧表にして、関連付けておき、ストック棚やトレイ・かごに備えつけておいてもよい。
本発明のパウチ容器は、手術直後の患者、寝たきりの患者のように摂食障害のある患者の消化管に流動食を直接投与する際や、流動食を経口で投与する際に用いることができる。また、血管に投与する輸液剤に使用することもできる。
1・1’はパウチ容器、10は袋本体、11・11’は内容物識別標識、12a・12b・12c・12dは周縁部、13は製品表示、14は内視窓、15は懸け吊り穴、16は可撓性シート、20は流出ポート、21はキャップ、22は筒部、23は台座、24はパウチ容器側コネクター、25はチューブ、26はクレンメ、27は患者側コネクター、28は胃瘻、30は患者、40はスタンド、41はフック、G1・G2・G3・G4・G5・G6は種類群である。

Claims (9)

  1. 正面側可撓性シートと背面側可撓性シートとが周縁部を介して設けられ、内容物を収容する袋本体と、前記周縁部に設けられ前記内容物を流出させる流出ポートとを有しているパウチ容器であって、前記周縁部の少なくとも一部には内容物識別標識が設けられており、前記内容物識別標識は、前記内容物の種類毎に異なる位置に配置され及び/又は異なる色彩が呈されていることを特徴とするパウチ容器。
  2. 前記周縁部は、前記流出ポートと有する天部と、底部と、前記天部と前記底部とを繋ぎ左右両辺に設けられた側部を有し、前記内容物識別標識は、前記側部の何れか一辺に沿って、前記種類毎に異なる位置に配置され及び/又は異なる色彩が呈されていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ容器。
  3. 前記内容物識別標識が、前記種類毎に異なっている色彩を付した、文字、図形、図柄、記号、略号、及び/又は模様であることを特徴とする請求項1又は2に記載のパウチ容器。
  4. 前記内容物識別標識が、前記袋本体の表面の地模様色と異なりつつ、前記種類毎に異なった前記色彩が付されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のパウチ容器。
  5. 前記内容物識別標識が、前記種類毎に異なる、フォント、数、大きさ、長さ、幅、太さ、及び/又は広さで付されていることを特徴とする請求項3に記載のパウチ容器。
  6. 収容されている前記内容物が、溶液状、ゾル状、とろみ状、半固形状、ゲル状、ゼリー状、粉体状、又は粒子状の流動食又は医薬品であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のパウチ容器。
  7. 前記流出ポートが、患者に接続されるチューブに接続されたコネクターを装着するものであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のパウチ容器。
  8. 前記種類毎に、製品名、カロリー量、内容量及び成分のいずれかが異なるものであって、それに応じて、前記内容物識別標識が付されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のパウチ容器。
  9. 前記内容物識別標識が、少なくとも幅3mmで長さ5mmとする線状の図形を有することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のパウチ容器。
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