JP2017146561A - 回折光学素子、光学系及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記光学面の光軸を通過する光線のうち、最大画角の光線の入射角をω’(°)としたとき、下記条件式(1)を満足することを特徴とする。
1.0 > (p/w)×sinω’ ・・・(1)
1.0 > (p/w)×sinω’ ・・・(1)
本件発明に係る光学系は、加工痕に起因する所定のピッチを有する微細周期構造を備えた光学面を含む光学系である。本件発明に係る光学系は、後述する条件式(1)を満足し、好ましくは条件式(2)〜(4)を満足するものとする。本件発明に係る光学系では、これらの条件式を満足させることにより、加工痕に起因する上記微細周期構造によって虹フレアが発生した場合も、当該虹フレア光が像面に入射しないため、虹フレアによる画質の低下を防止することができる。以下、本件発明に係る光学系の構成について説明した後、本件発明に係る光学系が満足すべき、或いは、満足することが好ましい条件式について説明する。
まず、光学面について説明する。本件発明において光学面とは、入射光に対して屈折、反射、回折等の光学作用を有する面をいう。当該光学面の形状は特に限定されるものではなく、球面、非球面、平面等、どのような形状であってもよい。また、当該光学面は、球面、非球面、平面等の表面に回折格子が形成された回折面であってもよい。また、当該光学面はいわゆるフレネル面であってもよい。本件発明は、回折面やフレネル面等の輪帯構造を有する光学面に特に好適である。このような輪帯構造を備えた光学面では、加工痕を研磨等の手法によって除去することができず、加工痕に起因する上記微細周期構造が残存しやすいためである。以下では、当該光学面が回折面である場合を例に挙げて説明するが、以下に説明する事項は、上記列挙したいずれの形状の光学面であっても、加工痕に起因する上記微細周期構造を有する限り、同様の作用効果を奏する。
次に、微細周期構造について説明する。本件発明において、当該微細周期構造とは、加工痕に起因して表面に形成された微細な凹凸構造をいう。例えば、切削法により光学素子の光学面の加工を行うと、光学面にはバイト等の切削工具の切削痕が残存する場合がある。切削法では、被加工面を回転させながら、切削工具を光学面に当接させて、切削工具を外周から内周に向けて少しずつ移動させながら、光学面を所定の形状に切削する。そのため光学面には、切削痕(加工痕)が溝状に所定のピッチで周期的に形成される。本件発明では、この切削痕、すなわち加工痕に起因した微細な凹凸構造を微細周期構造と称する。当該光学面が上述した回折面である場合、回折面を切削法により加工すると、上記式(1)で定義される回折格子構造とは別にこのような加工痕に起因する意図せぬ微細周期構造が形成される。そして、当該光学面が回折面の場合、上述したとおり、表面を研磨する等の方法により、加工痕を除去することができない。表面を研磨した場合、表面に意図的に設けた回折格子の形状が変化し、所望の回折作用を得ることができなくなるためである。
1−3−1.条件式(1)
まず、条件式(1)について説明する。本件発明に係る光学系は、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。当該条件式(1)は軸上光線に関する条件式である。なお、当該光学系が加工痕に起因する所定のピッチを有する微細周期構造を備えた光学面を複数含む場合、少なくともいずれか一つの光学面に関して下記条件式(1)を満足すればよい。他の条件式についても同様である。
次に、条件式(2)について説明する。本件発明に係る光学系は、以下に示す条件式(2)を満足することがより好ましい。条件式(2)は、軸外光線に関する条件式である。なお、下記条件式(2)において、「p」、「w」、「ω’」は条件式(1)と同じであるため、ここでは説明を省略する。
次に、条件式(3)について説明する。本件発明に係る光学系は、以下の条件式(3)を満足することが好ましい。
本件発明に係る光学系において、上記条件式(3)により得られる効果がより良好になるという観点から、以下の条件式(4)を満足することがより好ましい。
当該光学系が複数の群に分かれている場合、当該光学系の半画角(ω)と、当該光学面の光軸を通過する光線のうち、最大画角の光線の入射角(ω’)とは必ずしも一致しない。特に、テレフォトタイプの光学系や、レトロフォーカスタイプの光学系のように、絞りの前後における屈折力配置が非対称の光学系ではその傾向が顕著になる。
次に、本件発明に係る光学素子の加工方法の実施の形態を説明する。本件発明に係る光学素子の加工方法は、光学面に輪帯構造を備えていない光学素子にも適用可能であるが、本実施の形態では、回折光学素子やフレネルレンズ等の光学面に輪帯構造を備える光学素子を例に挙げて説明する。
次に、本件発明に係る撮像装置の実施の形態について説明する。本実施の形態の撮像装置は、上記光学系と、当該光学系の像面側に設けられ、当該光学系によって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備える構成とすることができる。本件発明に係る撮像装置は、上記光学系を備えるため、加工痕に起因する微細周期構造を含む場合に虹フレアが発生したとしても、当該虹フレア光が像面に入射しないため虹フレアによる画質の低下を防止することができる。従って、回折面やフレネル面等の輪帯構造を有する光学面を含む光学系のように、加工痕に起因する上記微細周期構造が残存しやすい光学系を用いた場合も上記画質の低下を防止することができる。
面番号 r d n ν 備考
1 48.60 12.00 1.51633 64.1 絞り/回折面
2 162.00 70.00
3 -29.50 3.00 1.62041 60.3
4 -106.20 0.50
5 -150.00 10.00 1.62004 36.3
6 -60.50 64.75
面番号 m C2 C3 C4 正規化半径
1 1 -2.62E+00 1.30E-03 2.40E-07 1.000
焦点距離 199.8mm
Fナンバー 5.6
半画角ω 6.12°
w 0.436μm
ω’ 6.12°
w 0.436μm
ω’ 6.12°
z=ch2/[1+{1-(1+k)c2h2}1/2]+A4h4+A6h6+A8h8+A10h10・・・
(但し、cは曲率(1/r)、hは光軸からの高さ、kは円錐係数、A4、A6、A8、A10・・・は各次数の非球面係数)
面番号 r d n ν 備考
1 73.30 3.00 1.51633 64.1
2 14.60 10.00
3 28.20 8.00 1.80518 25.4
4 52.00 7.40
5 - 1.00 絞り
6 -100.00 10.00 1.62041 60.3 回折面/非球面
7 -20.30 50.0
面番号 m C2 C3 C4 正規化半径
6 1 -1.63E+01 6.00E-02 0.00E+00 1.000
面番号 A4 A6
6 -1.70E-05 2.50E-08
焦点距離 35.5mm
Fナンバー 5.0
半画角ω 34.20°
w 0.436μm
ω’ 25.88°
w 0.48μm
ω’ 25.88°
GRt 後群(テレフォトタイプ)
GFr 前群(レトロフォーカスタイプ)
GRr 後群(レトロフォーカスタイプ)
S 開口絞り
IMG 像面
l 光軸
Claims (10)
- 加工痕に起因する所定のピッチを有する微細周期構造を備えた光学面を含む光学系であって、
前記所定のピッチをp(μm)とし、
当該光学系の使用波長域において最も短波長の光線の波長をw(μm)とし、
前記光学面の光軸を通過する光線のうち、最大画角の光線の入射角をω’(°)としたとき、
下記条件式(1)を満足することを特徴とする光学系。
1.0 > (p/w)×sinω’ ・・・(1) - 下記条件式(2)を満足する請求項1に記載の光学系。
0.5 > (p/w)×sinω’ ・・・(2) - 当該光学系の半画角をω(°)としたとき、
下記条件式(3)を満足する請求項1又は請求項2に記載の光学系。
1.0 ≧ ω’/ω ・・・(3) - 下記条件式(4)を満足する請求項3に記載の光学系。
0.8 > ω’/ω ・・・(4) - 前記光学面は、前記微細周期構造のピッチと異なるピッチで形成された輪帯構造を備える請求項1から請求項4に記載の光学系。
- 物体側から順に、負の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とから構成され、
当該光学系全系の焦点距離よりも、当該光学系の最終レンズ面から像面までの距離が長く、
前記後群に前記光学面が含まれる請求項5に記載の光学系。 - 物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する後群とから構成され、
当該光学系全系の焦点距離よりも、当該光学系の光学全長が短く、
前記前群に前記光学面が含まれる請求項5に記載の光学系。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光学系と、当該光学系の像面側に、当該光学系によって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えることを特徴とする撮像装置。
- 光学素子を切削工具を用いて加工する光学素子の加工方法であって、
前記切削工具の送りピッチをp(μm)とし、
当該光学素子の使用波長域において最も短波長の光線の波長をw(μm)とし、
前記光学面の光軸を通過する光線のうち、最大画角の光線の入射角をω’(°)としたとき、
下記条件式(5)を満足するようにして、前記光学面に対して前記切削工具を当接し、当該光学面を当該切削工具により切削することを特徴とする光学素子の加工方法。
1.0 > (p/w)×sinω’ ・・・(5) - 当該光学素子の前記光学面を前記切削工具により切削しながら、当該光学面に輪帯構造を形成する請求項9に記載の光学素子の加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016030295A JP2017146561A (ja) | 2016-02-19 | 2016-02-19 | 回折光学素子、光学系及び撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016030295A JP2017146561A (ja) | 2016-02-19 | 2016-02-19 | 回折光学素子、光学系及び撮像装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017146561A true JP2017146561A (ja) | 2017-08-24 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016030295A Pending JP2017146561A (ja) | 2016-02-19 | 2016-02-19 | 回折光学素子、光学系及び撮像装置 |
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2016
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