JPH1172702A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JPH1172702A
JPH1172702A JP9236718A JP23671897A JPH1172702A JP H1172702 A JPH1172702 A JP H1172702A JP 9236718 A JP9236718 A JP 9236718A JP 23671897 A JP23671897 A JP 23671897A JP H1172702 A JPH1172702 A JP H1172702A
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JP
Japan
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lens
diffractive optical
power
optical element
zoom lens
Prior art date
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JP9236718A
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English (en)
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Yuichiro Otoshi
祐一郎 大利
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/42Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect
    • G02B27/4205Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect having a diffractive optical element [DOE] contributing to image formation, e.g. whereby modulation transfer function MTF or optical aberrations are relevant
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B15/1425Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having two groups only the first group being negative
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少ないレンズ枚数で構成する事ができ、小型,
低コストであり、しかも高性能のズームレンズを提供す
る。 【解決手段】物体側より順に、負のパワーを有する第1
群と、正のパワーを有する第2群とから成り、各群間の
間隔を変化させる事によって変倍を行うズームレンズに
おいて、前記2つの群の内、少なくとも1つの群におい
て、以下の式による位相関数で表される回折光学面を、
少なくとも1面設けた事を特徴とする。 φ(H)=2π(ΣRii)/λO 但し、φは位相関数、Hは光軸に対して垂直な方向の高
さ、Ri はi次の位相係数、λO は設計波長である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズに関
するものであり、更に詳しくは、ビデオカメラやデジタ
ルカメラ等に適したズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CCD(charge coupled device
)等の固体撮像素子を備えたビデオカメラやデジタル
カメラ等に使用されるズームレンズは、小型,低コスト
を満足しながら、しかも高性能である事が要求されてき
ている。一般に、ズームレンズにおいては、小型化を達
成するために、各レンズ群のパワーを強くして移動量を
小さくするという事が行われる。そして、そのために発
生する高次収差は、非球面を持つレンズを用いる事で、
所望の値に抑えている。けれども、非球面には色収差を
補正する能力がないので、色収差補正が必要なレンズ群
においては、少なくとも2枚以上のレンズが結果的に必
要となる。
【0003】一方、CCDのフォーマットサイズは、年
々小型化へ進む傾向にあり、それに応じてレンズ全体の
サイズにも、益々小型化が要求されてきている。ところ
が、レンズ全体を小型化すると、それに伴って製造誤差
感度が増加しやすくなる。特に、複数のレンズで構成さ
れているレンズ群においては、その空気間隔誤差や偏心
誤差によるレンズ性能劣化の感度が強くなる。
【0004】故に、レンズ群においてレンズの枚数をよ
り少なく構成する事ができれば、小型化しやすくなるだ
けでなく、製造上も有利となり、低コストを実現する事
が可能となる。そのためには、色収差補正が必要なレン
ズ群を、最小枚数のレンズで構成する必要があるが、上
記のように、非球面には色収差を補正する能力がないの
で、非球面のみを用いた光学系では限界がある。
【0005】そこで、屈折率分布型レンズと非球面を併
用する事により、レンズの枚数を削減する事が提案され
ている。屈折率分布型レンズは、色収差を含む全ての収
差に対する補正能力があり、レンズの枚数削減に対して
大きな効果がある。或いは、回折光学素子と屈折光学レ
ンズを組み合わせる事により色収差を補正するというも
のが、いくつか提案されている。
【0006】例えば、特開平6−324262号公報に
記載されている如く、回折光学素子の撮影レンズへの応
用が開示されている。また、特開平5−164965号
公報に記載されている如く、屈折型2群ズームレンズで
レンズ枚数の少ないレンズ系が開示されている。これ
は、低倍率の負正2成分ズームレンズにおいて、移動レ
ンズ群を1枚の屈折光学レンズで構成するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記屈
折率分布型レンズを用いて色収差を補正しようとした場
合、その殆どは製造が非常に困難となる方向の負の分散
分布となってしまう。また、上記特開平6−32426
2号公報や特開平5−164965号公報等に記載され
ているような構成では、いずれも安価なレンズ付きフィ
ルム等に応用されるズームレンズにしか用いる事ができ
ず、CCD等を撮像素子とする撮像光学系に対しては、
十分な性能が確保されていない。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであって、少ないレンズ枚数で構成する事がで
き、小型,低コストであり、しかも高性能のズームレン
ズを提供する事を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、物体側より順に、負のパワーを有する
第1群と、正のパワーを有する第2群とから成り、各群
間の間隔を変化させる事によって変倍を行うズームレン
ズにおいて、前記2つの群の内、少なくとも1つの群に
おいて、以下の式による位相関数で表される回折光学面
を、少なくとも1面設けた構成とする。 φ(H)=2π(ΣRii)/λO
【0010】但し、 φ :位相関数 H :光軸に対して垂直な方向の高さ Ri :i次の位相係数 λO :設計波長 である。
【0011】また、前記回折光学面を構成する回折光学
素子は、以下の条件を満たす構成とする。 0.02<|φd /φ|<0.2
【0012】但し、 φd =−2mR22 :2次の位相係数 m :回折次数 φ=φr +φd φ :レンズのパワー φr :回折光学素子を含む群の屈折光学系の合成パワー φd :回折光学素子のパワー である。
【0013】或いは、前記回折光学面を設けた屈折光学
レンズの少なくとも一方の面が非球面である構成とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1〜図3は、それ
ぞれ第1〜第3の実施形態のレンズ系のレンズ構成を示
している。これらの図に示すように、第1〜第3の実施
形態のレンズ系は、いずれも物体側(図の左側)から順
に、第1レンズ群Gr1、絞りA、第2レンズ群Gr
2、第3レンズ群Gr3、第4レンズ群Gr4により構
成されている。
【0015】各図において、上段は広角端、中段は中間
焦点距離時、下段は望遠端を示しており、広角端から望
遠端への変倍の際、矢印で示すような各レンズ群の移動
形態をとる事により、効果的に変倍を行い、変倍時の各
レンズ群の移動量及び全長の短縮を図っている。
【0016】また、第1の実施形態の第1レンズ群Gr
1は、像側に強い凹面を向けていて、その像側に回折光
学面を設けた1枚の負レンズから成り、第2レンズ群G
r2は、物体側に強い凸面を向けていて、像側に回折光
学面を設けた1枚の正レンズから成り、第3レンズ群G
r3はローカットフィルターから成り、第4レンズ群G
r4はテレセントリック光学系を構成するための凸レン
ズから成っている。
【0017】また、第2の実施形態の第1レンズ群Gr
1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレン
ズとから成り、第2レンズ群Gr2は、物体側に強い凸
面を向けていて、像側に回折光学面を設けた1枚の正レ
ンズから成り、第3レンズ群Gr3はローカットフィル
ターから成り、第4レンズ群Gr4はテレセントリック
光学系を構成するための凸レンズから成っている。
【0018】また、第3の実施形態の第1レンズ群Gr
1は、像側に回折光学面を設けた1枚の両凹レンズから
成り、第2レンズ群Gr2は、物体側から順に、物体側
に強い凸面を向けていて、像側に回折光学面を設けた正
メニスカスレンズと、像側に凹面を向けた負メニスカス
レンズとから成り、第3レンズ群Gr3はローカットフ
ィルターから成り、第4レンズ群Gr4はテレセントリ
ック光学系を構成するための凸レンズから成っている。
【0019】上記実施形態は、いずれも以下のような位
相関数の式で表される回折光学面を屈折レンズ面に形成
した屈折・回折型レンズを特徴としている。 φ(H)=2π(ΣRii)/λO (1) 但し、 φ :位相関数 H :光軸に対して垂直な方向の高さ Ri :i次の位相係数 λO :設計波長 である。
【0020】また、回折光学素子を用いる場合、その回
折光学素子は、以下の条件を満たす事が望ましい。 0.02<|φd /φ|<0.2 (2) 但し、 φd =−2mR22 :2次の位相係数 m :回折次数 φ=φr +φd φ :レンズのパワー φr :回折光学素子を含むレンズ群の屈折光学系の合成
パワー φd :回折光学素子のパワー である。
【0021】この条件式は、回折光学素子のパワーを規
制するものである。条件式(2)の上限値を越えると、
レンズ群内での回折光学素子のパワーが強くなりすぎる
ため、回折光学素子の色収差補正が過剰となる。反対
に、条件式(2)の下限値を越えると、レンズ群内での
回折光学素子のパワーが弱くなりすぎるため、色収差補
正が不足となる。
【0022】また、物体側から順に、負のパワーを有す
る第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群と
から成り、その第1レンズ群と第2レンズ群との間の間
隔を変化させる事によって変倍を行うズームレンズにお
いては、以下の条件を満たす事が望ましい。 0.5<|φ1 |/φ2 <0.9 (3) 但し、 φ1 :第1レンズ群のパワー φ2 :第2レンズ群のパワー である。
【0023】この条件式において、下限値を越えると第
2群のパワーが増加し、高次の収差の発生が増大する。
また、ローカットフィルター等のための十分なバックフ
ォーカスを得る事が困難となる。反対に、上限値を越え
ると第1群のパワーが増加し、特に軸外での高次の収差
補正が困難となる。
【0024】以下、本発明によるズームレンズの構成
を、コンストラクションデータ,収差図を挙げて、更に
具体的に示す。尚、以下に挙げる実施例1〜3は、前述
した第1〜第3の実施形態にそれぞれ対応しており、第
1〜第3の形態を表すレンズ構成図(図1〜図3)は、
対応する実施例1〜3のレンズ構成をぞれぞれ示してい
る。
【0025】各実施例において、ri(i=1,2,3...)は、物
体側から数えてi 番目の面の曲率半径を示し、di(i=1,
2,3...)は、物体側から数えてi 番目の軸上面間隔を示
し、Ni(i=1,2,3...),νi(i=1,2,3...) は、それぞれ物
体側から数えてi 番目のレンズのd線に対する屈折率,
アッベ数を示す。尚、各実施例中、曲率半径に*印を付
した面は、非球面で構成された面である事を示し、非球
面の面形状を表す式は、以下に定義する。
【0026】X(H)=CH2 /{1+(1−εC
221/2 }+ΣAii 但し、 H :光軸と垂直な方向の高さ X(H):高さHの位置での光軸方向の変位量(面頂点
基準) C :近軸曲率 ε :2次曲面パラメータ Ai :i次の非球面係数 である。
【0027】
【0028】[第1面(r1)の非球面係数] ε= 1.0000 A4=-1.6576181×10-2 A6= 6.0052317×10-4 A8= 6.7063588×10-4 A10=-1.6933671×10-4 A12= 1.3132425×10-5
【0029】[第2面(r2)の非球面係数] ε= 1.0000 A4=-3.1018270×10-2 A6= 4.7612945×10-3 A8=-9.2668884×10-4 A10= 6.1490051×10-5
【0030】[第5面(r5)の非球面係数] ε= 1.0000 A4= 6.3412012×10-2 A6=-3.7254376×10-3 A8= 4.2815678×10-2 A10=-6.7454230×10-3
【0031】[第2面(r2)の回折光学面の位相係数] R2= 3.5661105×10-3 R4= 5.5835819×10-4 R6=-6.1662211×10-5 R8=-1.2269394×10-6
【0032】[第5面(r5)の回折光学面の位相係数] R2=-7.1391486×10-3 R4=-3.3402769×10-4 R6=-4.5032755×10-4 R8=-1.3562131×10-3
【0033】
【0034】[第3面(r3)の非球面係数] ε= 1.0000 A4=-2.3489225×10-3 A6=-5.4585922×10-4 A8= 4.4578691×10-4 A10=-1.2284411×10-4 A12= 1.0607672×10-5
【0035】[第4面(r4)の非球面係数] ε= 1.0000 A4=-6.7193923×10-3 A6= 1.0662739×10-3 A8=-4.1692519×10-4 A10= 4.7443644×10-5 A12=-1.5612785×10-6
【0036】[第6面(r6)の非球面係数] ε= 1.0000 A4=-2.0378356×10-4 A6= 1.5174875×10-3 A8=-7.6381069×10-4 A10= 4.5957841×10-4 A12=-1.1133638×10-4
【0037】[第7面(r7)の非球面係数] ε= 1.0000 A4= 3.0832900×10-2 A6= 2.7429100×10-3 A8= 4.4052200×10-3 A10= 4.6371700×10-4
【0038】[第7面(r7)の回折光学面の位相係数] R2=-4.7168032×10-3 R4=-8.9206717×10-4
【0039】
【0040】[第1面(r1)の非球面係数] ε= 1.0000 A4=-8.9729161×10-4 A6= 1.1694318×10-3 A8=-2.0295844×10-4 A10= 1.0926010×10-5
【0041】[第2面(r2)の非球面係数] ε= 1.0000 A4=-1.3032908×10-3 A6= 1.5863549×10-3 A8=-3.2402251×10-4 A10= 2.0604660×10-5
【0042】[第4面(r4)の非球面係数] ε= 1.0000 A4= 4.8194887×10-3 A6=-2.0974228×10-4 A8=-4.2256435×10-4 A10= 4.7075161×10-3 A12=-1.1955547×10-3
【0043】[第5面(r5)の非球面係数] ε= 1.0000 A4= 1.2288889×10-2 A6=-7.6027425×10-3 A8= 1.4017336×10-2 A10= 6.3275903×10-3 A12=-1.9337441×10-3
【0044】[第6面(r6)の非球面係数] ε= 1.0000 A4=-1.7294753×10-2 A6=-3.1952167×10-3 A8= 1.2645003×10-2 A10= 9.0620900×10-3 A12=-6.9750102×10-3
【0045】[第7面(r7)の非球面係数] ε= 1.0000 A4=-9.9558593×10-3 A6= 6.7862898×10-3 A8= 8.9148879×10-3 A10= 7.8408570×10-3 A12=-5.9013404×10−3
【0046】[第11面(r11)の非球面係数] ε= 1.0000 A4= 8.2117902×10-3 A6=-6.3200999×10-4 A8=-4.1790050×10-5 A10= 1.8541330×10-5 A12=-1.3698720×10-6
【0047】[第2面(r2)の回折光学面の位相係数] R2= 5.1208737×10-3 R4=-2.7863689×10-4 R6= 7.3889849×10-5 R8=-7.4336868×10-6
【0048】また、図4〜図6は、前記実施例1に対応
する収差図であり、順に、広角端、中間焦点距離時、望
遠端をそれぞれ表している。また、図7〜図9は、前記
実施例2に対応する収差図であり、順に、広角端、中間
焦点距離時、望遠端をそれぞれ表している。また、図1
0〜図12は、前記実施例3に対応する収差図であり、
順に、広角端、中間焦点距離時、望遠端をそれぞれ表し
ている。さらに、各収差図は、左から順に、球面収差,
非点収差,歪曲収差に対応している。
【0049】そして、球面収差図において、実線はd線
に対する球面収差を表し、破線はC線に対する球面収差
を表し、一点鎖線はe線に対する球面収差を表してい
る。また、非点収差図において、XとYは、それぞれサ
ジタル面とメリディオナル面でのd線に対する非点収差
を表している。また表1に、実施例1〜3における前記
条件式(1)乃至(3)に対応する値を示す。
【0050】
【表1】
【0051】ところで、回折光学素子は、その位相関数
を適宜設計する事で、屈折光学面における非球面と光学
的に等価な効果を得る事が可能である。しかしながら、
回折光学面の位相形状のみで屈折光学面における非球面
の効果を得ようとすると、その回折光学面の設計波長以
外の波長では、回折による光の曲げられ方が異なり、色
の球面収差や色のコマ収差の発生が大きくなるという問
題がある。
【0052】従って、回折光学面を屈折光学面に形成
し、レンズ群を最小枚数とする場合、いずれかの面に非
球面を導入し、回折光学面で軸上色収差と倍率色収差の
バランスをとり、屈折光学面の非球面によって球面収差
やコマ収差等を補正するのが望ましい。また、レンズ群
を1枚で構成する場合には、収差補正に対する自由度を
増やすため、回折光学面が形成される面ともう一方の面
との両面共に非球面である事が望ましい。
【0053】また、回折光学素子の回折光学面をブレー
ズド化(鋸状化)する事により、回折効率を上げる事が
できる。ブレーズド化する方法としては、半導体製造技
術等により、鋸形状をステップで近似して製作する事が
挙げられる(バイナリーオプティクス)。或いは、精密
な切削加工により金型を製作し、ガラス又はプラスチッ
ク材料を成型したり、ガラス上に樹脂層を形成して製作
する事も可能である。
【0054】上記ブレーズド化した回折光学素子の回折
効率は、スカラー理論的には、1波長,1画角において
100%にする事が可能である。画角による影響として
は、本実施例に示した回折光学素子において、設計され
た位相関数を形状の関数に変換した場合、ブレーズの高
さは1μm程度となるため、画角による回折効率の変化
は、±20゜程度までは殆ど影響がない。ただ、波長に
よる回折効率の低下は、高次回折光として結像性能に影
響を及ぼす。しかし、これは、設計波長の最適化や使用
波長帯域を制限する事等によって、低減する事が可能で
ある。
【0055】また、屈折光学レンズのレンズ面に回折光
学面を設ける場合、その製造方法として、例えば、モー
ルドにより回折光学面を持ったレンズを成型する方法
や、屈折光学レンズのレンズ面に樹脂を成型して、その
表面を回折格子とする複合型成型法、或いは異方性エッ
チング等により回折面を形成する方法等の様々な方法が
ある。
【0056】本実施例においては、回折光学面を設けた
屈折光学レンズの材質はガラスであるが、これをプラス
チックに置き換える事も可能である。その場合、プラス
チックでの分散による色収差は、回折光学素子によりパ
ワーを持たせる事で補正可能である。また、プラスチッ
クレンズの成型は、量産性に優れているため、低コスト
化への効果が大きい。
【0057】尚、屈折光学素子のみで色収差を補正しよ
うとすると、分散の値は常に正であるため、正のパワー
を持つ光学素子と負のパワーを持つ光学素子との組み合
わせによる以外には方法がない。このとき、各光学素子
のパワーが互いをキャンセルする方向となるため、これ
ら2枚の光学素子により所望の合成パワーを得るために
は、一方のパワーを全体の合成パワーに対して大きくす
る必要があり、高次の収差が発生しやすくなる。
【0058】一方、屈折光学素子と回折光学素子とを組
み合わせて色収差を補正する場合には、回折光学素子が
非常に大きな負の分散値を持つので、屈折光学素子と回
折光学素子のパワーの符号は同じで良い。従って、1枚
の屈折光学素子の面に回折光学面を形成する事で、色収
差を補正する事が可能となる。また、このため、屈折光
学素子のパワーを合成パワーよりも小さくする事がで
き、収差補正上非常に有利となる。
【0059】ここで、薄肉系の軸上色収差は、 PAC ∝φr /νr +φd /νd νr =(NOd−1)/(NOG−NOC) νd =λd /(λG − λC)=−2.67 で与えられる。
【0060】但し、 φr :屈折光学素子のパワー φd :回折光学素子のパワー このときφ=φr +φd (合成パワー) νr :屈折光学素子の分散値 νd :回折光学素子の分散値 NOd:d線に対する屈折率 NOG:G線に対する屈折率 NOC:C線に対する屈折率 λd :d線の波長 λG :G線の波長 λC :C線の波長 である。これより、回折光学素子は、−2.67という
負の大きな分散を持つ事が分かる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少ないレンズ枚数で構成する事ができ、小型,低コスト
であり、しかも高性能のズームレンズを提供する事がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のレンズ構成図。
【図2】本発明の実施例2のレンズ構成図。
【図3】本発明の実施例3のレンズ構成図。
【図4】本発明の実施例1の収差図(広角端)。
【図5】本発明の実施例1の収差図(中間焦点距離
時)。
【図6】本発明の実施例1の収差図(望遠端)。
【図7】本発明の実施例2の収差図(広角端)。
【図8】本発明の実施例2の収差図(中間焦点距離
時)。
【図9】本発明の実施例2の収差図(望遠端)。
【図10】本発明の実施例3の収差図(広角端)。
【図11】本発明の実施例3の収差図(中間焦点距離
時)。
【図12】本発明の実施例3の収差図(望遠端)。
【符号の説明】
Gr1 第1レンズ群 Gr2 第2レンズ群 Gr3 ローカットフィルター Gr4 テレセン用正レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、負のパワーを有する第
    1群と、正のパワーを有する第2群とから成り、各群間
    の間隔を変化させる事によって変倍を行うズームレンズ
    において、 前記2つの群の内、少なくとも1つの群において、以下
    の式による位相関数で表される回折光学面を、少なくと
    も1面設けた事を特徴とするズームレンズ; φ(H)=2π(ΣRii)/λO 但し、 φ :位相関数 H :光軸に対して垂直な方向の高さ Ri :i次の位相係数 λO :設計波長 である。
  2. 【請求項2】 前記回折光学面を構成する回折光学素子
    は、以下の条件を満たす事を特徴とする請求項1に記載
    のズームレンズ; 0.02<|φd /φ|<0.2 但し、 φd =−2mR22 :2次の位相係数 m :回折次数 φ=φr +φd φ :レンズのパワー φr :回折光学素子を含む群の屈折光学系の合成パワー φd :回折光学素子のパワー である。
  3. 【請求項3】 前記回折光学面を設けた屈折光学レンズ
    の少なくとも一方の面が非球面である事を特徴とする請
    求項1に記載のズームレンズ。
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