JP2017147974A - 摩砕コンニャクおよび希少糖を含む炊飯配合剤、それを配合して炊飯した炊飯米、および炊飯方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
炊飯時に米および水の中に配合し、食した際に血糖値の上昇抑制効果がある炊飯米に炊きあがる炊飯配合剤において、pH値を2.5〜7.4に調整した摩砕コンニャクおよび希少糖を含むことを特徴とする炊飯配合剤および該炊飯配合剤を使用して炊飯した炊飯米。
【選択図】なし
Description
本発明の炊飯配合剤を用いて得られた炊飯米を食することにより、食後の血糖値の上昇抑制効果が発揮されることから、本発明は糖尿病の予防、治療に大きく貢献するものであり、さらには摂取カロリーの低減による肥満防止効果にも有効である。
そこで、主食の炊飯米の摂取量の抑制によるグルコマンナンあるいはコンニャク類によるエネルギー摂取の減少や希少糖などのサプルメントによる血糖値などの改善が図られてきている。
主食である炊飯米に基づくエネルギー摂取量を減らすための努力がなされてはいるが、日本人にとって炊飯米の量を減らすと、食事の際の満足感が得にくいという問題点がある。一般に、コンニャクは96〜97%が水分からなり、水分を除くと主成分はグルコマンナンであり、ヒトの消化管ではほとんど消化されず腸内微生物により一部脂肪酸に変換されて利用される。このため、コンニャクは、100gあたり5〜7kcalという低カロリーの食品として、摂取カロリーを制限するための健康に好ましい食品として知られている。低エネルギーの食品素材であるコンニャクを米粒大に成形して米と混合して炊飯することによって得られる炊飯米様の食品や、コンニャクのペーストあるいはゼリー状物と炊飯米を含む炊飯米様の食品は純粋な炊飯米と比較して低エネルギーである。
また、炊飯米に標準炊飯水の50ないし100%増の水と、少なくともコンニャクマンナン成分を原料の0.1から1.0重量%と水溶性分散剤と弱アルカリ性凝固剤とを含有した水溶液中で炊飯する澱粉加工品の改質方法のごとく、コンニャクマンナンとアルカリの存在下に炊飯することが報告されている(特許文献4)。
そこで本発明者らは、コンニャクや希少糖を手軽に継続して摂取する方法を模索検討しているなかで、特に、日本人が一日に1食以上は食すると考えられる炊飯米にこれらの有効物質を添加あるいは混合、含浸させることにより手軽に、定期的に継続してこれらの有効物質を摂取できるのではないかとの考えに至り、コンニャクや希少糖を含有させた炊飯米による血糖値の上昇抑制を見出したのである。
コンニャクや希少糖を含有する炊飯米は、通常の炊飯米と変わるところはなく毎日食するには何ら支障はない。コンニャクや希少糖を炊飯米から摂取することにより血糖値の急激な上昇が抑制できることは実証された。本発明の炊飯米を食することにより簡便にコンニャクや希少糖を摂取することが可能であり、凍結保存への適応性、食感の向上などの優れた効果を炊飯米に付与することが可能となった。
(1)炊飯時に米および水の中に配合し、食した際に血糖値の上昇抑制効果がある炊飯米に炊きあがる炊飯配合剤において、pH値を2.5〜7.4に調整した摩砕コンニャクおよび希少糖を含むことを特徴とする炊飯配合剤。
(2)炊飯配合剤が乾燥粉体、スラリー状、あるいはゲル状である上記(1)に記載の炊飯配合剤。
(3)乾燥粉体が凍結乾燥粉末またはスプレードライ粉末である、上記(2)に記載の炊飯配合剤。
(4)希少糖が磨砕コンニャクに含有されている、上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の炊飯配合剤。
(5)前記希少糖が、D-プシコース、D-ソルボース、D-タガトース及びD-アロースからなる群から選択される少なくともD-プシコースを含む1または複数の希少糖である、上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の炊飯配合剤。
(6)希少糖/磨砕コンニャクの重量比が乾燥粉末換算で、0.01〜15である、上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の炊飯配合剤。
(7)米および水の中に上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の炊飯配合剤を配合して炊飯した血糖値の上昇抑制効果がある炊飯米。
(8)炊飯米中に希少糖を0.1〜10重量%含有する上記(7)に記載の炊飯米。
(9)一日に必要な摂取量である0.3〜50gの希少糖を磨砕コンニャクとともに含有する上記(7)または(8)に記載の炊飯米。
(10)米および水の中に上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の炊飯配合剤を配合し、血糖値の上昇抑制効果がある炊飯米に炊きあげることを特徴とする、炊飯方法。
(14)上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の炊飯配合剤および炊飯用の米を組み合わせて包装容器内に収納したことを特徴とする包装体。
本発明の炊飯配合剤を用いて得られた炊飯米を食することにより、食後の血糖値の上昇抑制効果が発揮されることから、本発明は糖尿病の予防、治療に大きく貢献するものであり、さらには摂取カロリーの低減による肥満防止効果にも有効である。
さらに本発明により奏される効果について敷衍する。
日本人が必ず1食以上は食すると考えられる炊飯米に摩砕コンニャク(グルコマンナン)および希少糖からなる有効物質を添加あるいは混合、含浸させた状態とすることにより、手軽に、定期的に継続して摂取できる。
炊飯米に摩砕コンニャクおよび希少糖を添加することにより血糖値を特に抑制することが必要な時点である食後にこれらの作用効果を発揮させることができる。
炊飯米を食する際に、粉末状となした磨砕コンニャクおよび希少糖を炊飯米に混合することにより食後の血液中の糖濃度が急激に上昇することを抑えることができる。
さらに、本発明の炊飯米はコンニャク粒などの違和感がなく自然な食感を有し、保存用として冷凍した後解凍しても冷凍前の食感や食味を有している低カロリー食品として有用である。また、磨砕コンニャクによる炊飯米のうまみと弾力性が補強されて炊飯米上の食品を提供することができる。
なお、本発明において「摩砕コンニャク」とは、グルコマンナンの水溶液をゲル化させた水含有のゲル化物を称し、その乾燥粉体についてはその旨を明記する。
従来、コンニャクは、コンニャクマンナンとも称されるグルコマンナンを水とともにゲル化させて製造される。例えば、アルカリでゲル化させたグルコマンナン(コンニャク)を米粒状に成型して米とともに炊飯する、あるいは、アルカリでゲル化させたグルコマンナン(コンニャク)を50〜200μmとなし米とともに炊飯することが知られているが、本発明は、さらに微細化されしかもpHを酸性側に調整された摩砕コンニャと希少糖を組み合わせること、により、より一層の血糖値の上昇抑制効果を発揮するものである。
また、希少糖と接触するコンニャク素材のpHが、2.5〜7.4の範囲にあるように調整することによって希少糖の損失量を抑え、かつ、血糖値の上昇抑制の相乗効果を有することができる。
pHが、2.5〜7.4の範囲にあるコンニャクおよび希少糖を組み合わせたことにより、コンニャク含有の炊飯米が低pHに調整される結果、希少糖が安定に維持され損失量を抑えることができるので、血糖値の上昇抑制のために希少糖の一日用量を0.3〜50g/日として摂取させることが効率的にできるため血糖値の上昇抑制効果をよりよく発揮させることができる。また、コンニャクと希少糖が単独で示すよりも優れた生理活性を発揮することができる。
磨砕コンニャクは炊飯米中に15〜70重量%の範囲で含有されることが好ましく、さらに好ましくは、30〜60重量%で含有されるように、炊飯配合剤は米との割合を調整される。
炊飯配合剤中の希少糖/磨砕コンニャクの重量比は、乾燥粉末換算で0.01〜15であることが好ましく、この範囲にあることにより炊飯米の性状およびこれを食した際の血糖値抑制効果が効果的に発揮される。
炊飯配合剤は、血糖値の上昇抑制のための希少糖の使用量が0.3〜50g/日であることを考慮して一日の炊飯米の消費量に応じてその添加量を調整することが好ましい。磨砕コンニャクは、多量の水分を含有するゲル状体であればその配合量は、米100重量部に対して40〜250重量部の範囲が好ましく、炊飯水は通常の使用量と同程度であり、米100重量部に対して水80〜250重量部程度であるが、所望する炊飯米の状態により適宜変更することができる。
摩砕コンニャクの乾燥粉体を炊飯配合剤として使用する場合には、米100重量部に対して0.2〜25重量部の範囲で使用することが好ましい。この際には、摩砕コンニャクの乾燥により飛散した水分量を炊飯水に追加しておくことが必要である。
また、炊飯配合剤を包装容器内に収納してその取扱いを簡便にすることができる。例えば、米150g(一合)を炊飯する際に必要とする量の摩砕コンニャクおよび希少糖を包装容器内に収納することにより少量または多量の炊飯米の製造に対応することができる。
本発明の炊飯米は、通常の炊飯方法により製造されたものであり、磨砕コンニャクと希少糖を含有する。炊飯するために加熱容器内に収納されている米、摩砕コンニャクおよび希少糖は加熱による飛散することはないから、有効成分である摩砕コンニャクおよび希少糖は炊飯された米にすべて含有されている。したがって、1日において食する炊飯米の量と、血糖値の上昇抑制に必要とされる1日の摩砕コンニャクおよび希少糖の量から、炊飯米中に含有されるべき量が決定される。炊飯米中に含有される量に応じて炊飯水中の両成分の量は決定されることが好ましい。
炊飯米中の磨砕コンニャクおよび希少糖の濃度は炊飯米中に一日に必要な摂取量である0.3〜50gの希少糖が摂取できる値とすることが必要であるが、例えば、炊飯後の炊飯米全体の重量に対して、摩砕コンニャクは15〜70重量%、さらに好ましくは30〜60重量%の範囲である。また、希少糖は0.005〜17重量%含有されることが好ましく、さらに好ましくは、0.1〜10重量の範囲である。
磨砕コンニャクは、グルコマンナンの水溶液をアルカリでゲル化した後、粉砕機あるいはホモジナイザーなどの既存の機器を使用して製造することができる。磨砕コンニャクは多量の水分を含有した状態で使用することができるが、磨砕処理した後に乾燥工程を設けることにより乾燥粉体としても利用することができる。また、グルコマンナンのゲル化工程で希少糖を含有させることにより、コンニャクと希少糖を一体に製造することが好ましいが、コンニャクを磨砕した後に希少糖を別に添加混合しても差し支えない。
摩砕コンニャクを製造するには通常の方法により製造された成形体が使用できる。例えば、グルコマンナン粉を水または温湯に混合、撹拌し糊化物とした後、アルカリ(水酸化カルシウム)でゲル化させた通常の糸状または板状のアルカリコンニャク(pH12.0)を磨砕または破砕することにより製造される。コンニャク粉の濃度は通常2〜4%程度である。
摩砕コンニャクの粒径に関してはその用途に応じて適宜選択でき、40μm以下、好ましくはサブミクロンの範囲のものが使用されるが、その形状は特定されない。例えば、特許文献2によると、コンニャクペーストは、ヒトが食する時に口中で粒状の感触が感じられない程度にまで粉砕することによって調整することが好ましく、食品としてのペーストの粒子径は、粒径1mm未満、平均粒径500μm以下程度であればよく、好ましくは米飯の表面全面に被覆されやすいように平均粒径50〜200μmであることであると記載されている。一般に、小豆のあん粒子は50〜250ミクロンの間に分布しており、好ましい食感とされるのは75〜150ミクロンの間のあん粒子であるとされている。
本発明においては、炊飯米と混合あるいは組み合わせた際に粒状物としての存在を感じない程度に摩砕したものであり、摩砕物の粒径はコロイド分散系を構築する範囲にあることが望ましい。精密な感覚器官である人間の舌が滑らかな舌ざわりが感じられる150ミクロン以下であること、炊飯時に米の細胞壁の分解と膨潤に係わる水のように作用することができ、美味しい米飯に炊きあがる40μm以下、、好ましくは20μm、さらに必要によりサブミクロンの範囲のものが使用される。食品用破砕機は、サブミクロン・レベルからミクロン・レベル、そして、ミリ・レベルまでのサイズ調整が可能であり、磨砕処理の程度により大小の磨砕粒子ができる。磨砕機の運転時間によって粒径を決めることもできる、平均粒子径の大小を選択することで任意のサイズの破砕物が入手できる。
[コンニャクの製造]
コンニャクの製造は通常の手法による。用いられるグルコマンナンは、コンニャク粉の主成分としても知られ、D−グルコースとD−マンノースをその構成糖とする多糖であり、β−(1,4)結合D−マンノース残基とβ−(1,4)結合D−グルコース残基とを約3:1の比率で含み、更に種々のα結合ガラクトース末端基を含んでいる水溶性食物繊維であり、コンニャクマンナンとも称されている糖類である。
本発明の磨砕コンニャクは、含まれるアルカリ成分を中和して使用することが好ましい。コンニャクは、コンニャクイモまたはコンニャク精粉を原料として水酸化カルシウム、カン水などのアルカリで凝固させたものであり、通常、そのpHは10〜12である。凝固させたものは整形したコンニャクであり、通常、形状が角状、糸状、丸状、粒状、板状の形状のものが多い。
本発明においては、摩砕コンニャクはpH2.5〜7.4に中和されていることが好ましく、希少糖と接触するこんにゃく素材のpHを調整することによって希少糖の損失量を抑え、かつ、血糖値の上昇抑制の相乗効果をより増進することができる。中和工程は、コンニャクの製造後の摩砕工程の前後のいずれであってもよい。
コンニャク中のアルカリを中和するのに必要な酸量は所定重量のコンニャクをホモジナイザーで磨砕し、これに微細粒状コンニャクのアルカリ分を少なくとも中和できる量の酸性素材を混合して、その場合、有機酸を添加して、pH2.6〜7.4になるまでに要する酸量を測定して決めることができる。有機酸としては酢酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、グルコン酸などの食品添加物が主に使用されるが、所望する炊飯米の種類によっては、調味料、果汁その他に含まれている酸性成分によることも可能である。常温流通を可能ならしめるために製品のpHは2.5〜7.0、好ましくは5.0〜4.0になるように酸を添加し、例えば、85℃、30〜60分の加熱殺菌を行う。冷蔵、チルド、ないし冷凍で流通させるためには、pH7.4まで可能であるが、消費者にわたってからの製品の管理の問題から、pHは2.5〜7.0に調整することが好ましい。
希少糖としては次に説明するように多くの種類が含まれ、それらの糖を使用することができるが、D-プシコース、D-ソルボース、D-タガトース及びD-アロースからなる群から選択される1又は複数の混合物であることが好ましい。炊飯米中には成人の摂取量である一日量0.3〜50gを摂取することができる範囲内で希少糖が含有される。例えば、炊飯米に含まれる希少糖の含有量は、0 .1 〜10.0重量% 、好ましくは1.0〜5.0重量% 、より好ましくは1.0〜2.0重量%の範囲である。0.1重量% 未満であると、成人の摂取量である一日量0.3〜50gを摂取するのが困難であり、血糖上昇抑制効果が十分ではなくなる。また、10重量%を越えると過剰摂取となることが多くなり好ましくないことがある。これらの希少糖自体あるいはその水溶液は、無色透明でにおいはなく甘みを有している。そのため、本発明の炊飯水を使用して炊飯した炊飯米は僅かではあるが甘味を呈し、これが好ましい風味となることがある。しかしながら、過剰に含まれると甘い炊飯米となり通常の主食とする炊飯米としては好ましくはない。
また、希少糖としては、天然物、化学合成品、酵素による異性化させて製造した精製品あるいは不純物を含む製品を使用してもよい。
希少糖の中でも、D-プシコース、D-ソルボース、D-タガトース及びD-アロースからなる群から選択される1又は複数の混合物が好ましくは用いられる。
D-プシコースは希少糖のうち、現在大量生産ができている希少糖である。D-プシコースは、希少糖に属するケトヘキソースに分類されるプシコースのD体であり六炭糖(C6H12O6)である。D-プシコース甘味は上品で爽やかで、サッカリンのような苦みや渋みを伴う不快感はなく、むしろフラクトースの甘味に類似している。甘味度は蔗糖の約70%である。
D-プシコースに関しては、現在フラクトースを酵素(エピメラーゼ)で処理して得られる製法が一般的であるが、天然物から抽出される。D-プシコースを製造するに際しては、精製酵素を使っても良いし、該酵素を生産する微生物でも良い。さらにケトヘキソース3−エピメラーゼは、フラクトースなどのケトヘキソースの3位のOHを異性化する酵素で、D-タガトース3−エピメラーゼやD-プシコース3−エピメラーゼを用いる方法も知られている。また、精製酵素または該酵素生産微生物を固定化した固定化酵素または固定化微生物を使用しても良い。
ある出発化合物から分子の構造を化学反応により変換した化合物を出発化合物の誘導体と呼称する。D−プシコースを含む六炭糖の誘導体には、糖アルコール(単糖類を還元すると、アルデヒド基およびケトン基はアルコール基となり、炭素原子と同数の多価アルコールとなる)や、ウロン酸(単糖類のアルコール基が酸化したもので、天然ではD−グルクロン酸、ガラクチュロン酸、マンヌロン酸が知られている)、アミノ糖(糖分子のOH基がNH2基で置換されたもの、グルコサミン、コンドロサミン、配糖体などがある)などが一般的であるが、それらに限定されるものではない。
D-アロースの生産はD-プシコースをL-ラムノースイソメラーゼを用いて異性化し、その混合物からD-アロースを分離することで生産可能であるL-ラムノースイソメラーゼを用いてD-プシコースから希少糖D-アロースを大量生産することができる。D-アロースとD-プシコースの混合物を製造するには、L-ラムノースイソメラーゼをD-プシコースに作用させ異性化反応して、D-プシコースおよびD-アロースの混合物を調製する方法が有利に実施できる。D-プシコースとD-アロースを分離することなく混合液として得ることができる。
すなわち、本発明の炊飯水は、D−プシコースがD−プシコースおよび/またはその誘導体であり、D−プシコースの誘導体が、D−プシコースのアルデヒド基がアルコール基となった糖アルコール、D−プシコースのアルコール基が酸化したウロン酸、D−プシコースのアルコール基がNH2基で置換されたアミノ糖から選ばれるD−プシコース誘導体であることを特徴とする。また、D−アロースがD−アロースおよび/またはその誘導体であり、D−アロースの誘導体が、D−アロースのアルデヒド基がアルコール基となった糖アルコール、D−アロースのアルコール基が酸化したウロン酸、D−アロースのアルコール基がNH2基で置換されたアミノ糖から選ばれるD−アロース誘導体である。
本発明の炊飯配合剤と水を用いて米を加熱処理することにより摩砕コンニャクと希少糖を含有する炊飯米が得られる。この炊飯米には、米が熱と水分によりα化する際にグルコマンナンおよび希少糖のほとんどは炊飯米中に含有されている。すなわち、炊飯処理が終了した加熱容器内には遊離水分はほとんど含まれないから炊飯水中に含まれる成分は炊飯米中に含有されていることとなる。
米を炊飯する際には、米の100重量部に対して80〜250重量部の範囲の水を用いることが従来から知られているが、米の種類によりまた得られた炊飯米の好みの性状とするために炊飯水の量は適宜選択される。摩砕コンニャクは40〜250重量部とすることが好ましい。標準的な粳米の炊飯には、米100重量部に対して水が約130重量部用いられている。したがって、例えば、米100重量部を炊飯して得られる炊飯米約220重量部中に所定の摩砕コンニャクと希少糖が含まれるように炊飯水中の両成分の含有量を調製することが必要となる。炊飯時の加熱は、常圧下あるいは加圧下のいずれにおいても行うことができ、炊飯時の圧力、温度などにより摩砕コンニャクや希少糖の効果が変化することはない。
摩砕コンニャクとして乾燥粉末体を使用して炊飯米を製造する場合には、乾燥前の摩砕コンニャク中に含有されていた水分量を炊飯水として追加する必要がある。
本発明の炊飯米を作成するには、所定の量の水に、所定量の摩砕コンニャクおよび希少糖を米および水に混合分散することが必要となる。この過程を簡便にするためには、所定量の摩砕コンニャクと希少糖の混合物を収納した包装体を調製することが好ましい。使用する米の量に応じて水、グルコマンナンおよび希少糖の量は特定することができる。例えば、米1合(約150g)を炊飯するために必要な量のグルコマンナンおよび希少糖の混合物を包装容器に収納しておくと、炊飯する米を合単位で計量しその単位数と同数の包装容器から両成分を炊飯容器内に添加することにより簡便に炊飯の準備ができるようになる。
例えば、米150g(一合)を単位量として、グルコマンナンおよび希少糖を含有する包装体を作成することが好ましいが、食事の回数、1回の食事あたり食する炊飯米の量、一日に必要とされるグルコマンナンおよび希少糖の量などに応じて包装容器内の両成分の量は調整される。しかしながら、包装容器内に収納する両成分の単位量を小さくすることにより広い範囲の分量の米に適用することが可能となる。
炊飯米による血糖値の抑制作用については以下の方法によった。希少糖と摩砕コンニャクを含有する炊飯米を約180g3人の健康人に食させで、食前、食後30分、60分、90分、120分の血糖値を測定した。食した炊飯米のカロリー数は、糖尿病の診断用に使用されているトレーランG液75gに相当する約300kcalに調整した。測定した血糖値は、食前の血糖値と食後の血糖値の差を求めた値(0点補正)を求めて血糖値上昇抑制作用を検定した。
ここで、希少糖含有摩砕コンニャクは、表2に示す組成のものであり、グルコマンナンおよびRSSを水に溶解してアルカリによりゲル化した後、フラシュミルによりに粒を感じない滑らかなペースト状のものに磨砕処理し、その後グルコン酸などの酸を含浸させることによりpHを3.2に調整したものである。40gの希少糖含有摩砕コンニャクには、コンニャク33.7g、RSS5.72g含有する。
RSSとは市販されているレアスイートシュガーの略称であり、ブドウ糖38%以上、果糖25%以上、希少糖15%(希少糖の中でD−プシコースが5%以上を占め、そのほかにD−ソルボース、D−タガトース、D−アロースなどの希少糖をも含有している)からなる。
摩砕コンニャクは、実施例1と同様の方法により製造したものであり、希少糖含有お磨砕コンニャクの組成は表4に示す。
水106.6g、米82gを常圧で電気炊飯器により炊飯して得た180.4gの300kcalを有する炊飯米を3人の正常人に提供し、食後、30分、60分、120分後の血糖値を測定した。その結果を表6に示す。
各実施例および比較例で測定した血糖値の平均値を0点補正して血糖値の変化値のみで示した正味の血糖値の増減値を図1のグラフに示すことにより本発明による血糖値の上昇抑制効果を明確にした。
磨砕コンニャクと希少糖を含有する炊飯米を食した後の血糖値は、それらを含まない炊飯米と比較してその上昇が抑えられるとともに、その後の血糖値が食前の正常値に急速に復帰することが実証された。その中でも、希少糖としてD−プシコース、D−ソルボース、D−タガトース、D−アロースを同時に含有しているRSSを使用した実施例1では食後の血糖値の上昇が抑えられ、さらに早急に正常値に復帰なされる点で優れていることが判明した。また、乾燥粉体とすることにより食後の血糖値上昇が他のいずれの実施例よりも低いことが判明した。
また、本発明の炊飯配合剤を乾燥粉体とすることにより、炊飯米に添加混合する「ふりかけ」と同様の使用することによりさらに簡便な使用が可能となる。
Claims (11)
- 炊飯時に米および水の中に配合し、食した際に血糖値の上昇抑制効果がある炊飯米に炊きあがる炊飯配合剤において、pH値を2.5〜7.4に調整した摩砕コンニャクおよび希少糖を含むことを特徴とする炊飯配合剤。
- 炊飯配合剤が、乾燥粉体、スラリー状、ペースト状あるいはゲル状である、請求項1に記載の炊飯配合剤。
- 乾燥粉体が、凍結乾燥粉末またはスプレードライ粉末である請求項2に記載の炊飯配合剤。
- 希少糖が磨砕コンニャクに含有されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の炊飯配合剤。
- 前記希少糖が、D-プシコース、D-ソルボース、D-タガトース及びD-アロースからなる群から選択される少なくともD-プシコースを含む1または複数の希少糖である、請求項1ないし4のいずれかに記載の炊飯配合剤。
- 希少糖/磨砕コンニャクの重量比が、乾燥粉末換算で、0.01〜15である請求項1ないし5のいずれかに記載の炊飯配合剤。
- 米および水の中に請求項1ないし6のいずれかに記載の炊飯配合剤を配合して炊飯した血糖値の上昇抑制効果がある炊飯米。
- 炊飯米中に希少糖を0.1〜10重量%含有する請求項7に記載の炊飯米。
- 一日に必要な摂取量である0.3〜50gの希少糖を磨砕コンニャクとともに含有する請求項7または8に記載の炊飯米。
- 米および水の中に請求項1ないし6のいずれかに記載の炊飯配合剤を配合し、血糖値の上昇抑制効果がある炊飯米に炊きあげることを特徴とする、炊飯方法。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載の炊飯配合剤および炊飯用の米を組み合わせて包装容器内に収納したことを特徴とする包装体。
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