実施例に係る芝刈機について図面に基づき説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側、CLは機幅中心(機幅中心線)を示す。
図1及び図2に示されるように、芝刈機10は、芝草を刈る歩行型自走式作業機であって、ハウジング11と、このハウジング11の前部に備えた左右の前輪12,12と、このハウジング11の後部に備えた左右の後輪13,13と、このハウジング11の中央の内部に収納された芝刈用のカッタブレード14と、このハウジング11の上部に備えた駆動源15(エンジン15)と、このハウジング11から後方へ延びた操作ハンドル16とからなる。駆動源15は、エンジンを例示して説明する。なお、駆動源15はエンジンに限定されず、例えば電動モータであってもよい。
この芝刈機10は、図2に示されるように平面視において、エンジン15によってカッタブレード14を図時計回り方向へ回転させることにより、芝草を刈り取るとともに、ハウジング11内に矢印Raのような空気の流れ(旋回風の旋回流)を発生させ、この旋回流により、このカッタブレード14によって刈った芝草を、刈り芝搬出通路21を介して刈り芝収納体22に送り込んで収納することができる。この刈り芝収納体22は、例えばバッグからなる。以下、このカッタブレード14によって刈られた芝草のことを「刈り芝」という。
図1に示されるように、このハウジング11は、下端面(芝地Grに対向する面)だけが全面的に開放された、いわゆる下方が開放されたハウジングである。このハウジング11は、カッタブレード14によって刈られた芝草を、旋回風によって旋回運動させつつ、刈り芝搬出通路21へ向かわせるためのスクロール部を有した、平面視渦巻状の部材、つまり渦巻ケーシング(spiral case、scroll case)である。このハウジング11の構成は周知である(例えば特許第3771529号公報参照)。
図2に示されるように、刈り芝搬出通路21には、モード切り換えダンパ23が設けられている。このモード切り換えダンパ23は、ダンパ操作レバー24(図8参照)によって操作可能である。このダンパ操作レバー24は、モード切り換えダンパ23を切り換えるモード切換え部である。以下、このダンパ操作レバー24のことを、適宜「モード切換え部24」と言い換える。ダンパ操作レバー24を操作することによって、(1)モード切り換えダンパ23を開いて、刈り芝を刈り芝収納体22に収納するバギングモードと、(2)モード切り換えダンパ23を閉じて、刈り芝をハウジング11の下方に排出するマルチングモードとに、適宜切換えることができる。
図3に示されるように、このハウジング11は機体の役割を兼ねており、上部にスタンド26を有している。このスタンド26の上端面には、エンジン15が取り付けられている。このエンジン15は、下端から下方の芝地Gr(地面Gr)へ向かってこのハウジング11内まで延びた、出力軸15aを有する。この出力軸15aは、ハウジング11の上に位置して、このハウジング11の上下方向に延びた回転軸である。結果として、この出力軸15aは、水平な芝地Grに対して略垂直になる。
図1及び図3に示されるように、左右の後輪13,13は、走行駆動輪によって構成されている。つまり、エンジン15が発生した動力は、変速機27(油圧式無段変速機27)を介して左右の後輪13,13へ伝達される。油圧式無段変速機27の入力軸27aは、エンジン15の出力軸15aにベルト28によって連結されている。この油圧式無段変速機27は、エンジン15によって駆動される入力軸27aの回転方向に対して、後輪13,13に出力する出力軸27b(車軸27b)の回転方向を正逆転切り替えが可能であるとともに、入力軸27aの回転速度に対して出力軸27bの回転速度を無段階に変速切り替えが可能である。この油圧式無段変速機27の構成は周知である(例えば特開2002−315416号公報参照)。
図3に示されるように、エンジン15が発生した動力は、作業動力伝達系統30によってカッタ機構40に伝えられる。エンジン15からカッタ機構40の回転軸41までの作業動力伝達系統30には、クラッチ31と伝動機構32とが介在している。この伝動機構32は、駆動ギヤ33と従動ギヤ34とからなる。駆動ギヤ33は、エンジン15の出力軸15aにクラッチ31を介して取り付けられている。従動ギヤ34は、回転軸41の上端部41bに取り付けられている。これらのギヤ33,34は、平歯車によって構成されている。クラッチ31がオフ(off)状態のときには、回転軸41はエンジン15の出力軸15aに対して解放されている。クラッチ31がオン(on)状態のときには、回転軸41はエンジン15の出力軸15aに対して連結される。以下、このカッタ機構40とカッタブレード14とについて詳しく説明する。
図4に示されるように、カッタ機構40は、回転軸41と伝達機構70とからなる。この伝達機構70については後述する。回転軸41は、ハウジング11の上下方向に延びており、エンジン15の出力軸15aに対して平行に位置している。この回転軸41は、軸受42,43によって、スタンド26に回転可能に且つ軸方向への移動が規制されて支持されている。この結果、回転軸41は、ハウジング11に回転可能に且つ軸方向への移動が規制されて支持される。
回転軸41は、中空軸によって構成されている。以下、この回転軸41のことを、適宜「中空軸41」と言い換える。回転軸41の下端部41aは、ハウジング11内に位置している。この下端部41aは、回転軸41のなかの他の部位に比べて大径であって、下方を開放した略カップ状に形成されている。この下端部41aのなかの、開放された下端面は、キャップ44によって塞がれている。このキャップ44は、ボルト等の固定部材によって、回転軸41の下端部41aに取り外し可能に取り付けられている。下端部41aの内部とキャップ44とによって、空間部45が形成されている。
図4及び図5に示されるように、カッタブレード14は、回転軸41に設けられてハウジング11内に収納されている。このカッタブレード14は、回転軸41に対し直交した(略直交を含む)水平線46に沿って延びた、平面視略平板状の細長い部材である。カッタブレード14の長手方向の両端部は、このカッタブレード14の回転方向の前縁に形成された一対の刃14a,14aを有している。
さらに、カッタブレード14の長手方向の中央には、環状のハブ51が設けられている。このハブ51は、回転軸41の下端部41aの外周面に嵌合された環状の部材である。このハブ51は、下端部41aにボルト等の固定部材によって、取り外し可能に取り付けられている。このため、カッタブレード14は、回転軸41と共に回転可能である。
図3、図5及び図6に示されるように、このカッタブレード14は、少なくとも一部にフラップ52,52を有している。カッタブレード14に対するフラップ52の範囲は、カッタブレード14の一部のみ、カッタブレード14の先端側の半分、カッタブレード14の全体の、いずれかをも含む。
一例を示すと、カッタブレード14の長手方向の両端部に、それぞれフラップ52,52が設けられる。このフラップ52,52は、カッタブレード14に対して一対の刃14a,14aとは反対側に位置している。カッタブレード14は、フラップ52,52を配置するためのスペースの分だけ、切り欠かれている。
このフラップ52,52は、水平線46に沿ってフラップ角(上下スイング角)を変更可能である。より詳しく述べると、水平線46上には一対のフラップ支持軸53,53が配置されている。この一対のフラップ支持軸53,53は、互いに同心上に位置している。この一対のフラップ支持軸53,53の一端部は、ハブ51を貫通して、回転軸41の下端部41aの空間部45(図4参照)まで延びている。さらに、ハブ51に対して、フラップ支持軸53,53の一端部は、回転可能に支持されるとともに、このフラップ支持軸53,53の軸長手方向への移動を規制されている。
一対のフラップ52,52は、一対のフラップ支持軸53,53に取り付けられている。このため、フラップ52,52は、フラップ支持軸53,53の回転に従い、このフラップ支持軸53,53を中心として上下方向(フラップ52,52の上下面方向)にスイング可能である。つまり、フラップ52,52は、前記水平線46に沿って(カッタブレード14の長手方向に沿って)上下スイング可能な補助ブレードである。以下、フラップ52,52のことを、適宜「補助ブレード52,52」と言い換える。
図3及び図4に示されるように、前記フラップ52,52のフラップ角は、アクチュエータ60が発する出力によって制御される。つまり、アクチュエータ60の出力は、前記伝達機構70によってフラップ52,52に伝達される。この伝達機構70は、中空軸41(回転軸41)の内部に収納されている。この伝達機構70は、制御軸71と変換機構80とからなる。
制御軸71は、中空軸41に対して軸方向へのスライド可能に、且つこの中空軸41に対して相対回転を規制されて、中空軸41の中に嵌合されている。具体的には、制御軸71は、中空軸41に対してスプライン72により、スライド可能に且つ相対回転を規制されている。なお、スプライン72の代わりにセレーションや平行キーの構成でもよい。
アクチュエータ60は、リニアアクチュエータによって構成されている。つまり、アクチュエータ60の出力軸60aは、制御軸71の軸方向にスライド可能である。この出力軸60aと制御軸71とは、中空軸41に対して同心上に位置している。
アクチュエータ60の出力軸60aは、制御軸71をスライド駆動可能に、この制御軸71の上端部71aに組み合わされている。より詳しく述べると、制御軸71の上端には、上を開放した断面円形状の凹部73が形成されている。アクチュエータ60の出力軸60aは、凹部73に嵌合されている。
アクチュエータ60の出力軸60aと制御軸71との間には、2つの転がり軸受74,75が介在している。2つの転がり軸受74,75のなかの、1つはラジアルベアリング74であり、他の1つはスラストベアリング75である。なお、2つの転がり軸受74,75には、ニードルベアリングを含む。出力軸60aの外周面は、ラジアルベアリング73によって凹部73の内周面に回転可能且つスライド可能に支持されている。出力軸60aの下端面は、スラストベアリング75によって凹部73の底面に回転可能に接している。出力軸60aは、下降することにより、スラストベアリング75を介して制御軸71を下方にスライド変位させることができる。
制御軸71の下端部71bは、空間部45の中へ延びて、キャップ44の上面に面している。制御軸71の下端面とキャップ44の上面との間には、圧縮コイルばね76(リターンスプリング76)が介在している。この圧縮コイルばね76は、制御軸71を、アクチュエータ60の出力軸60aの下端面に向かって付勢している。このため、出力軸60aの下端面は、スラストベアリング75を介して凹部73の底面に常に接している。出力軸60aが上昇するに従って、圧縮コイルばね76は、制御軸71を上方にスライド変位させることができる。この結果、制御軸71は、アクチュエータ60の出力軸60aの進退運動に同期して、出力軸60aと同じ方向に上下スライドすることができる。
前記変換機構80は、制御軸71のスライド運動をフラップ52,52のフラップ角を変更する運動、つまりスイング運動に変換可能に、中空軸41の内部(つまり空間部45)に収納されている。つまり、制御軸71の下端部71bは、変換機構80を介してフラップ52,52に連結されている。
図4〜図7に示されるように、この変換機構80は、ピン81と一対のカム部82,82とからなる。ピン81は、制御軸71の下端部71bから径外方の両側へ延びている。例えば、このピン81は、下端部71bを径方向に貫通している。
一対のカム部82,82は、一対のフラップ支持軸53,53の一端部にそれぞれ固定された円盤状の部材である。この一対のカム部82,82は、一対のフラップ支持軸53,53を中心として回転可能に、回転軸41の下端部41aに支持されている。このように、一対のカム部82,82は、フラップ52,52のスイング中心52a(水平線46)を基準として回転可能に中空軸41に支持されるとともに、フラップ支持軸53,53によってフラップ52,52に設けられている。
この一対のカム部82,82は、ピン81が接触可能なカム面83,83を有している。このカム面83,83同士は、互いに向かい合っている。ピン81の先端部は、カム面83,83に接触可能である。これらのカム面83,83は、制御軸71と共に上下に変位するピン81のスライド運動を、カム部82,82の回転運動に変換可能なカム溝によって構成されている。以下、カム面83,83のことを、適宜「カム溝83,83」と言い換える。ピン81の外周面は、カム溝83,83の側面を摺りながら、上下に変位することが可能である。この結果、カム部82は回転する。
図6及び図7(a)に示されるように、このカム溝83は、フラップ52のスイング中心52aを基準とした、略横向きV字状に形成されている。ここで、フラップ52のスイング中心52aは、フラップ支持軸53の中心53aとカム部82の回転中心82aとに合致しているとともに、回転軸41に対し直交した水平線46に沿っている。詳しく述べると、カム溝83は、カム部82の回転中心82a上に位置した溝中心部84と、溝中心部84から上方且つ斜めに延びた上溝部85と、溝中心部84から下方且つ斜めに延びた下溝部86とからなる。溝中心部84と上溝部85と下溝部86とは、連続している。
次に、変換機構80とフラップ52,52との動作関係について、図7(a)〜(d)を参照しつつ説明する。図7(a)は、フラップ52が水平状態(フラップ角θr=0°)のときの、変換機構80とフラップ52の関係を示している。このときに、ピン81は溝中心部84(カム部82の回転中心82a)に位置している。カッタブレード14は、水平状態のフラップ52と共に矢印Rb方向へ回転することによって芝草を刈ることができる。
その後、ピン81が、図6に示される制御軸71と共に下方(矢印Ad方向)へ変位して、カム溝83の下溝部86の側壁を押し下げる。カム部82とフラップ支持軸53が図時計回りに回るので、フラップ52は上方にスイングする。この結果を図7(b)に示す。フラップ52が水平状態から上方にスイングするスイング角θr、つまりフラップ角θrの大きさは、制御軸71の下降変位量に対応する。カッタブレード14が回転することにより、フラップ52は上昇流Rcを発生させる。
その後、ピン81が、図6に示される制御軸71と共に上方(矢印Au方向)へ変位する。ピン81が溝中心部84へ戻るまでは、ピン81は下溝部86内を上方へ変位するだけの、いわゆる空振り状態である。このため、フラップ52のフラップ角θrは変化しない。
その後、図7(c)に示されるように、ピン81が溝中心部84から更に上方(矢印Au方向)へ変位して、上溝部85の側壁を押し上げる。カム部82とフラップ支持軸53が図反時計回りに回るので、フラップ52は下方にスイングする。この結果を図7(d)に示す。フラップ52は水平状態(フラップ角θr=0°)に戻る。
以上の説明をまとめると、次のとおりである。図4、図5及び図7に示されるように、芝刈機10は、水平線46に沿ってフラップ角θr(スイング角θr)を変更可能に、カッタブレード14の少なくとも一部に有したフラップ52,52(補助ブレード52,52)と、このフラップ52,52のフラップ角θrを制御する出力を発するアクチュエータ60と、このアクチュエータ60の出力をフラップ52,52に伝達する伝達機構70とを備えている。
このため、カッタブレード14に有しているフラップ52,52のフラップ角θrを、芝刈機10の作業状況に応じた最適な角度に、アクチュエータ60によって適宜設定することができる。従って、芝刈り作業の作業状況に合わせて、フラップ52,52により旋回風を効率よく発生させることができる。刈り芝を、旋回風によりハウジング11内で効率よく旋回させ、且つ刈り芝収納体22(図2参照)へ効率よく搬送することができる。よって、カッタブレード14を駆動するための動力源15の、エネルギー消費効率を高めることができる。しかも、カッタブレード14の回転速度を変える必要がない。
また、カッタブレード14の負荷状態や、ハウジング11内の負圧状態に従って、フラップ52,52のフラップ角θrを最適な角度に制御することができる。このフラップ角θrを制御することにより、ハウジン11グから刈り芝収納体22へ刈り芝を搬送する経路への、刈り芝の詰まり現象を、十分に抑制することができる。
また、カッタブレード14を空転させるだけで芝刈り作業を行っていないときなどの、低負荷時には、フラップ52,52のフラップ角θrを小さくすることによって、風切り音などの騒音を低減することができる。しかも、カッタブレード14の回転速度に関係なく、騒音抑制性能を高めることができる。
また、旋回風によって刈り芝を飛ばして刈り芝収納体22へ収納するときに、フラップ52,52のフラップ角θrを適宜設定することにより、刈り芝の飛距離を調節することができる。この結果、刈り芝を刈り芝収納体22に効率よく収納することができる。
さらに、図4に示されるように、伝達機構70は、中空軸41の内部に収納されている。つまり、回転軸41を有効活用して伝達機構70を配置した。伝達機構70を中空の回転軸41に収納することにより、伝達機構70をハウジング11内に効率よく且つ省スペースに配置することができる。しかも、伝達機構70がハウジング11内に露出しないので、伝達機構70とハウジング11との間に、刈り芝が詰まる心配はない。さらには、カッタブレード14やフラップ52,52によって発生した旋回風を、伝達機構70によって妨げることなく、ハウジング11内に円滑に流すことができる。このため、伝達機構70があるにもかかわらず、円滑に流れた旋回風により刈り芝を飛ばして、刈り芝収納体22へ効率よく収納することができる。
さらには、図4に示されるように、伝達機構70は制御軸71と変換機構80とからなる。制御軸71の下端部71bは、変換機構80を介してフラップ52,52に連結されている。アクチュエータ60の出力軸60aは、制御軸71をスライド駆動可能にこの制御軸71の上端部71aに組み合わされている。このため、アクチュエータ60によって制御軸71をスライド駆動し、変換機構80によって、制御軸71のスライド運動をフラップ52,52のフラップ角θrを変更する運動に変換することができる。この結果、アクチュエータ60によってフラップ角θrを制御することができる。しかも、伝達機構70は、中空軸41の中に軸方向へのスライド可能に嵌合された制御軸71と、中空軸41の内部に収納された変換機構80とによって、構成されている。このため、中空の回転軸41の内部を有効に活用して、伝達機構70を効率よく収納することができる。
さらには、図4に示されるように、ピン81とカム部82,82とからなるカム機構によって、簡単で小型の変換機構80を構成することができる。しかも、制御軸71のスライド運動をフラップ52,52のフラップ角θrを変更する運動に、素早く変換することができる。
さらには、図4及び図6に示されるように、カム溝83は、フラップ52,52のスイング中心52aを基準とした、略横向きV字状に形成されている。このため、アクチュエータ60によって制御軸71を駆動するスライド方向を変えることにより、フラップ52,52のスイング方向を変更することができる。例えば、フラップ52,52のスイング方向を上向きから、下向きに変更することができる。この場合には、回転軸41を逆転させることによって、フラップ52,52により上昇気流を発生させることができる。このように、芝刈機10の使用条件に従って、フラップ52,52のスイング方向と回転軸41の回転方向とを適宜組み合わせることができる。
さらには、図4に示されるように、リニアアクチュエータ60の出力軸60aと制御軸71との間には、転がり軸受74,75が介在している。このため、制御軸71が中空軸41と共に回転をするときに、リニアアクチュエータ60の出力軸60aと制御軸71との間に発生する摩擦抵抗を、極力低減することができる。従って、制御軸71が高速回転をしている状態であっても、リニアアクチュエータ60によって制御軸71を迅速に且つ確実にスライド駆動することができる。カッタブレード14を回転中であっても、フラップ52,52のフラップ角θrを、芝刈機10の作業状況に応じた最適な角度に迅速に且つ確実に設定することができる。
ところで、図1及び図3に示されるフラップ52,52を備えているカッタブレード14が回転すると、フラップ52,52によって上昇気流を発生させることができる。この上昇気流の大きさは、フラップ52,52のフラップ角θrの大きさに従う。カッタブレード14の下方には、上昇気流による負圧が発生する。この負圧の大きさに従って、芝地Gr(地面Gr)に生えている芝草の立つ程度が変化する。芝草の刈り高さを極力一定に維持するためには、カッタブレード14を備えたハウジング11の高さを微調整することが、より好ましい。
これに対し、図4及び図5に示されるように、カッタブレード14の下方には、下部カッタブレード91が位置している。この下部カッタブレード91は、回転軸41(中空軸41)に固定された固定ブレードによって構成されている。つまり、下部カッタブレード91は、キャップ44にボルト等の固定部材によって、取り外し可能に取り付けられている。このため、下部カッタブレード91は、回転軸41と共に回転可能である。この下部カッタブレード91は、カッタブレード14に概ね沿って延びた、平面視略平板状の細長い部材である。この下部カッタブレード91は、カッタブレード14に対して若干位相がずれて位置してもよい。下部カッタブレード91の長手方向の両端部は、この下部カッタブレード91の回転方向Rbの前縁に形成された一対の刃91a,91aを有している。
このため、下部カッタブレード91の下方に、上昇気流によって発生する負圧の大きさは、概ね一定である。芝地Gr(地面Gr)に生えている芝草の立つ程度は、概ね一定である。芝草の刈り高さを極力一定に維持することができる。
従って、上のカッタブレード14のフラップ52,52によって、旋回風を効率よく発生させることができるとともに、下部カッタブレード91によって芝草の刈り高さを極力一定に維持することができる。
図1及び図8に示されるように、操作ハンドル16は、芝刈機10を後方から見て、概ねアーチ状に形成されており、ハウジング11から後上方に延びる左右のハンドルバー16aと、左右のハンドルバー16aに架け渡されたグリップ部16bとからなる。左右のハンドルバー16aの後端部には、クラッチレバー101と走行レバー102とが、前後スイング可能に取り付けられている。このクラッチレバー101と走行レバー102とは、芝刈機10を後方から見て、操作ハンドル16の後部に沿った概ねアーチ状に形成されている。このクラッチレバー101と走行レバー102とは、手によって前方にスイング操作してグリップ部16bと共に握ることができ、操作する手を離したときに自動的に元の位置へ復帰する、自動復帰式操作部材である。
クラッチレバー101は、クラッチ31を切り換え操作する操作部材である。クラッチレバー101をグリップ部16bと共に手で握っているときだけ、クラッチ31はオン(on)状態に操作される。この結果、カッタブレード14を運転状態とすることができる。クラッチレバー101から操作する手を離すことによって、クラッチ31はオフ(off)状態に自動復帰する。この結果、カッタブレード14を停止状態とすることができる。
クラッチレバー101の操作位置は、クラッチ操作検出センサ103によって検出される。このクラッチ操作検出センサ103は、例えばスイッチからなる。クラッチレバー101によりクラッチ31をオン操作、つまりカッタブレード14を運転状態に切り換え操作をしたときに、クラッチ操作検出センサ103は運転切り換え位置を検出して運転切り換え信号を発する。一方、作業用クラッチレバー101によりクラッチ31をオフ操作、つまりカッタブレード14を停止状態に切り換え操作をしたときに、クラッチ操作検出センサ103は停止切り換え位置を検出して停止切り換え信号を発する。クラッチレバー101とクラッチ操作検出センサ103との組合せ構造は、ブレード切り換え部104を構成する。
このブレード切り換え部104は、カッタブレード14を運転状態と停止状態とに切り換え操作するものであればよく、例えば操作スイッチだけによって構成することができる。この操作スイッチによってクラッチ31のオン、オフを電気的に切り換え操作することができる。この場合には、操作スイッチは、クラッチ31をオン操作、つまりカッタブレード14を運転状態に切り換え操作をしたときに、運転切り換え信号を発する。一方、操作スイッチは、クラッチ31をオフ操作、つまりカッタブレード14を停止状態に切り換え操作をしたときに、停止切り換え信号を発する。
以下、ブレード切り換え部104(前記操作スイッチを含む)のことを、適宜「ブレードスイッチ104と言い換えることにする。」
左又は右のハンドルバー16aの後部には、変速レバー105が設けられている。この変速レバー105は、変速機27を変速操作するものであって、走行レバー102に引張りばね106を介して接続されるとともに、変速用ケーブル107を介して変速機27の変速アームに連結されている。走行レバー102を操作したときに、変速機27は変速レバー105の変速操作位置に応じた速度によって後輪13を回転させる。その後、走行レバー102を元に戻すことにより、変速機27の出力回転は零になり、後輪13を停止させる。
芝刈機10は、内圧検出部111と走行速度検出部112と刈り芝収納体重量検出部113とモード切換えスイッチ114とフラップ角検出部115と操作部116と制御部117とを備えている。操作部116と制御部117とは、エンジン15(駆動源15)の近傍又は操作ハンドル16に位置している。操作部116は、メインスイッチ118とアラーム119とを備える。
内圧検出部111は、ハウジング11の内圧Prを検出して検出信号を発する。例えば、内圧検出部111は、刈り芝搬出通路21のなかの、ハウジング11とモード切り換えダンパ23との間に位置している。
走行速度検出部112は、芝刈機10の走行速度Spr(車速Spr)を検出して検出信号を発する。例えば、走行速度検出部112は、後輪13の車軸27bの回転速度を検出することによって、芝刈機10の車速Sprを間接的に検出する。
刈り芝収納体重量検出部113は、刈り芝収納体22の重量Wrを検出して検出信号を発する。例えば、刈り芝収納体重量検出部113は、刈り芝収納体22の重量Wrを直接に又は間接的に検出する。刈り芝収納体22は、刈り芝搬出通路21の出口に対し、取り外し可能に取り付けられている。この出口には、刈り芝収納体22の重量Wrが作用する。また、この重量Wrによるモーメントが出口に働く。このモーメントの大きさに従って、刈り芝収納体22は出口に対し下方へ首振り(回転)をしようとする。刈り芝収納体重量検出部113は、この首振り角(回転角)を検出することによって、刈り芝収納体22の重量重量Wrを間接的に検出することができる。さらにまた、刈り芝収納体重量検出部113は、出口に作用した重量Wrを検出することによって、刈り芝収納体22の重量Wrを間接的に検出することができる。さらにまた、刈り芝収納体重量検出部113は、刈り芝収納体22の重量Wrを直接的に検出する構成であってもよい。
モード切換えスイッチ114は、モード切り換えダンパ23の切り換え位置を検出して検出信号を発する。つまり、モード切換えスイッチ114は、モード切り換えダンパ23の開閉に対応した切り換え信号を発するモード切換え検出部である。以下、このモード切換えスイッチ114のことを、適宜「モード切換え検出部114」と言い換える。このモード切換えスイッチ114は、モード切り換えダンパ23の開閉位置を直接に検出するか、又は、ダンパ操作レバー24のレバー位置を検出することにより、モード切り換えダンパ23の開閉位置を間接的に検出する。そして、モード切換えスイッチ114は、モード切り換えダンパ23が開いた位置にあることを検出したら、開信号、つまりバギングモード信号を発する。また、モード切換えスイッチ114は、モード切り換えダンパ23が閉じた位置にあることを検出したら、閉信号、つまりマルチングモード信号を発する。
モード切換え部24は、ダンパ操作レバーの構成に限定されるものではなく、電動モータ等の動力手段によって構成してもよい。その場合には、動力手段からなるモード切換え部24を、モード切換えスイッチ114によって切り換え操作することができる。この場合のモード切換えスイッチ114は、モード切り換えダンパ23の開閉に対応した切り換え信号を発する「モード切換え検出部」の役割の他に、動力手段からなるモード切換え部24を切り換え操作するための「操作スイッチ」の役割を果たす。
この場合に、操作スイッチからなるモード切換え検出部114(モード切換えスイッチ114)によって、モード切り換えダンパ23を開き位置に操作したときに、モード切換え検出部114はバギングモード信号を発する。また、モード切換え検出部114によって、モード切り換えダンパ23を閉じ位置に操作したときに、モード切換え検出部114はマルチングモード信号を発する。
フラップ角検出部115は、フラップ52,52のフラップ角θrを検出して検出信号を発する。例えば、フラップ角検出部115は、図3に示されるアクチュエータ60の出力軸60aの回転角、制御軸71の回転角、フラップ支持軸53の回転角を検出することによって、フラップ52,52のフラップ角θrを間接的に検出する。
メインスイッチ118は、芝刈機10の電源系統をオン、オフするためのロータリスイッチからなる。例えば、駆動源15をエンジンによって構成した場合には、メインスイッチ118はイグニッションスイッチによって構成される。このイグニッションスイッチ118(メインスイッチ118)は、オフ位置とオン位置とスタート位置とに切り換え操作可能である。
イグニッションスイッチ118をオフ位置(OFF位置)からオン位置(ON位置)へ操作することで、芝刈機10の電源系統をオンとし、エンジン15の始動に備える。
イグニッションスイッチ118をオン位置からスタート位置(ST位置)へ操作することで、エンジン15を始動可能である。エンジン15が始動した後には、イグニッションスイッチ118をスタート位置からオン位置へ戻す。
イグニッションスイッチ118をオン位置からオフ位置へ戻すことで、エンジン15を停止させるとともに、芝刈機10の電源系統を停止させることができる。
このように、メインスイッチ118は、エンジン15(駆動源15)を始動と停止とに切り換え操作することができる。以下、このメインスイッチ118(イグニッションスイッチ118)のことを、適宜「駆動源操作スイッチ118」と言い換える。
アラーム119は、制御部117の指令によって表示や音によって報知する。
次に、エンジン15の系統について説明する。エンジン15はスロットル弁用制御モータ121、スロットル開度検出部122、エンジン速度検出部123を備える。スロットル弁用制御モータ121は、エンジン吸気系124に備えたスロットル弁125を開閉駆動するアクチュエータであり、例えばステップモータからなる。スロットル開度検出部122は、スロットル弁125の開度αrを検出し、検出信号を発する。
エンジン速度検出部123は、エンジン15の回転速度Ner(回転数Ner)を検出し、検出信号を発する。回転状態のエンジン15(駆動源15)が停止すると、回転速度Nerの値は実質的に「零」になる。エンジン速度検出部123は、回転速度Nerの値が実質的に「零」になったことを検出したときに、回転状態のエンジン15(駆動源15)が停止したことを検出して駆動源停止信号を発する。以下、このエンジン速度検出部123のことを、適宜「駆動源停止検出部123」と言い換える。
制御部117は、メインスイッチ118や各種の検出部の各信号を受けて、エンジン15を所定の制御モードによって制御する電子制御ユニットであり、例えばマイクロコンピュータからなる。つまり制御部117は、検出されたエンジン15の回転速度Nerとスロットル弁125の開度αrなどの各データに基づき、所定の制御モードによってスロットル弁用制御モータ121を介してスロットル弁125の開度αrを制御することで、エンジン15の回転速度Nerが目標回転速度と一致するように電気的に制御する。さらに、制御部117は、メインスイッチ118や各種の検出部の各信号を受けて、フラップ52,52のフラップ角θrを電気的に制御する。
以上の説明から明らかなように、エンジン15は電子式ガバナ126(電気式ガバナ、電子式調速機とも言う。)を搭載したことを特徴とする。この電子式ガバナ126は、制御部117の制御信号に基づいて、スロットル弁用制御モータ121によりスロットル弁125の開度αrを自動的に調整することにより、エンジン15の回転速度Nerを制御する。この電子式ガバナ126は、制御部117、スロットル弁用制御モータ121、スロットル開度検出部122、エンジン速度検出部123及びスロットル弁125の組合せからなる。
次に、制御部117(図8参照)をマイクロコンピュータによって構成した場合の制御フローについて、図9〜図15に基づき説明する。なお、図9〜図15に示される制御フローチャートでは、芝刈機10のなかの、駆動源15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrの制御に関するステップのみを説明し、他の制御に関するステップについては省略する。また、この制御フローでは、駆動源15をエンジンによって構成するとともに、メインスイッチ118をイグニッションスイッチによって構成した例を挙げて説明する。以下、図3、図4及び図8を参照しつつ説明する。
図9及び図10は、本発明に係る制御部117の制御フローチャートである。制御部117は制御を開始すると、先ずステップST10では初期設定をすることにより、各設定値及びフラグを初期の値に設定する。例えば、ブレードスイッチフラグFaを”0”に設定するとともに、初期値フラグFbを”0”に設定する。
次に、エンジン15を始動させる(ステップST11)。メインスイッチ118がオン位置からスタート位置へ切り換え操作されたときに、エンジン15は始動する。次に、モード切換えスイッチ114の信号を読み込む(ステップST12)。
次に、芝刈機10の作業モードが、バギングモードかマルチングモードかを判断する(ステップST13)。モード切換えスイッチ11からモード切り換えダンパ23を開いたという信号を受けた場合には、バギングモードであると判断する。一方、モード切換えスイッチ11からモード切り換えダンパ23を閉じたという信号を受けた場合には、マルチングモードであると判断する。
ここで、マルチングモードであると判断した場合には、ステップST13に進む。ステップST13では、マルチングモード制御処理を実行した後に、この一連の制御フローを終了する。マルチングモードによれば、カッタブレードによって刈られた芝草を前記ハウジングの下方に排出することができる。
一方、ステップST13において、バギングモードであると判断した場合には、次のステップST15に進む。ステップST15では、ブレードスイッチ104の信号を読み込む。
次に、ブレードスイッチ104がオンであるか否かを判断する(ステップST16)。ここで、ブレードスイッチ104がオフ(off)であると判断した場合には、ステップST17に進む。
このステップST17では、積算距離Laの値を0にリセットする(La=0)。この積算距離Laについては後述する。次のステップST18では、スロットル弁125の目標開度αs(基準開度αs)の設定値を、予め設定されている第1基準開度α1とする(αs=α1)。次のステップST19では、エンジン15の目標回転速度設定値Nesを、予め設定されている第1基準回転速度N1とする(Nes=N1)。次のステップST20では、フラップ52,52の目標フラップ角設定値θsを0°とする(θs=0°)。次のステップST21では、ブレードスイッチフラグFaを”0”に設定した後に、ステップST28に進む。このように、ブレードスイッチ104がオフ(off)である場合には、ステップST17〜ST21において、カッタブレード14が停止時の各要素の初期値を設定をする。
一方、ステップST16において、ブレードスイッチ104がオン(on)であると判断した場合には、ステップST22に進む。このステップST22では、ブレードスイッチフラグFaが”0”であるか否かを判断する(Fa=0)。ここで、フラグFa=0であると判断した場合には、ステップST23に進む。
このステップST23では、スロットル弁125の目標開度αs(基準開度αs)の設定値を、予め設定されている第2基準開度α2とする(αs=α2)。この第2基準開度α2は、前記ステップST18における第1基準開度α1よりも、所定の開度だけ大きい(α2>α1)。
次のステップST24では、エンジン15の目標回転速度設定値Nesを、予め設定されている第2基準回転速度N2とする(Nes=N2)。この第2基準回転速度N2は、前記ステップST19における第1基準回転速度N1よりも、所定の速度だけ高速である(N2>N1)。
次のステップST25では、フラップ52,52の目標フラップ角設定値θsを、予め設定されている第1基準フラップ角θ1とする(θs=θ1)。この第1基準フラップ角θ1は、0°よりも大きい。次のステップST26では、ブレードスイッチフラグFaを”1”に設定した後に、ステップST28に進む。
このように、ブレードスイッチ104がオン(on)である場合には、ブレードスイッチフラグFaが”0”である場合に、ステップST23〜ST26において、カッタブレード14が回転時の、各要素の基本的な値を設定をする。
上記ステップST22において、ブレードスイッチフラグFaが”0”ではない(Fa≠0)と判断した場合には、ステップST27に進む。ステップST27では、刈り芝収納体22(バッグ22)の重量変化量による判定処理を実行した後に、ステップST28に進む。このステップST27での、重量変化量による判定処理を実行するための具体的な制御フローについては、図11によって説明する。
次のステップST28では、スロットル開度検出部122によって検出されたスロットル弁125の実際の開度αr(実開度αr)が、目標開度αsに合致するまで、つまりαr=αsとなるようにスロットル弁用制御モータ121を制御する。
次のステップST29では、エンジン速度検出部123によって検出されたエンジン15の実際の回転速度Ner(実回転速度Ner)が、目標回転速度設定値Nes(目標回転速度Nes)に合致するまで、つまりNer=Nesとなるように制御する。
次のステップST30では、フラップ角検出部115によって検出されたフラップ52,52の実際のフラップ角θr(実フラップ角θr)が、目標フラップ角θs(目標フラップ角設定値θs)に合致するまで、つまりθr=θsとなるように、アクチュエータ60を制御する。
次に、メインスイッチ118のスイッチ信号を読み込む(ステップST31)。次に、メインスイッチ118がオフ位置に操作されたか否かを判断する(ステップST32)。ここで、メインスイッチ118がオフ位置に操作されていないと判断している間は、ステップST15に戻って、このステップST15〜ST32を繰り返す。一方、ステップST32において、メインスイッチ118がオフ位置に操作されたと判断した場合には、この制御フローを終了する。
図11は、上記図10のステップST27に示された刈り芝収納体22(バッグ22)の重量変化量による判定処理を実行するための、サブルーチンを示す。
先ず、ステップST101では、刈り芝収納体重量検出部113により検出された重量Wrの、予め設定された一定時間Δt1当たりの変化量ΔWrが、予め設定された重量変化量基準値ΔWsまで増大したか否かを判断する(ΔWr≧ΔWs)。この変化量ΔWrについては、例えば図12に示される割込ルーチン(バッグ重量変化量判定処理)によって、予め設定された一定の微小な時間毎に逐次求められる。この割込ルーチンについては後述する。
ステップST101で、変化量ΔWrが重量変化量基準値ΔWsを下回る(ΔWr<ΔWs)、つまりΔWsまで増大していないと判断した場合には、次のステップST102に進む。このステップST102では、内圧検出部111により検出された内圧Prの、予め設定された一定時間Δt2当たりの変化量ΔPrが、予め設定された内圧変化量基準値ΔPsまで増大したか否かを判断する(ΔPr≧ΔPs)。一定時間Δt2は、例えば前記一定時間Δt1に対して同一である。この変化量ΔPrについては、例えば図13に示される割込ルーチン(ハウジング内圧変化量判定処理)によって、予め設定された一定の微小な時間毎に逐次求められる。この割込ルーチンについては後述する。
このステップST102で、内圧Prの、一定時間Δt2当たりの変化量ΔPrが内圧変化量基準値ΔPsまで増大した(ΔPr≧ΔPs)と判断した場合には、ステップST103で、フラップ52,52の目標フラップ角指示値θbを0°とした(θb=0°)後に、ステップST104に進む。このステップST104では、アラーム119を駆動するように制御した後に、図10のステップST27にリターンする。一方、ステップST102で、変化量ΔPrが内圧変化量基準値ΔPsまで増大していない(ΔPr<ΔPs)と判断した場合には、そのまま図10のステップST27にリターンする。
ここで、ステップST101で判断する「重量Wrの、一定時間Δt1当たりの変化量ΔWrが、重量変化量基準値ΔWsを下回る(ΔWr<ΔWs)」という条件のことを、「第1条件」という。また、ステップST102で判断する「内圧Prの、一定時間Δt2当たりの変化量ΔPrが、内圧変化量基準値ΔPsまで増大した(ΔPr≧ΔPs)」という条件のことを、「第2条件」という。制御部117は、前記第1条件と前記第2条件の、2つの条件を満足したと判断した場合には、フラップ52,52を略水平状態とするようにアクチュエータ60を制御する(ステップST103と図10のステップST30参照)とともに、アラーム119を駆動する(ステップST104参照)。
上記ステップST101で、変化量ΔWrが重量変化量基準値ΔWsまで増大した(ΔWr≧ΔWs)と判断した場合には、ステップST105に進む。
このステップST105では、刈り芝収納体22の実際の重量Wr(実重量Wr)を、刈り芝収納体重量検出部113によって検出する。次に、実重量Wrの値を、第1重量基準値Wd及び第2重量基準値Wuと比較する(ステップST106)。第1重量基準値Wdは第2重量基準値Wuよりも小さい。
ステップST106で、実重量Wrが第1重量基準値Wd以下である(Wr≦Wd)と判断した場合には、そのままステップST110に進む。
ステップST106で、実重量Wrが、第1重量基準値Wdを超え且つ第2重量基準値Wu以下である(Wr<Wd≦Wu)と判断した場合にはステップST107に進む。ステップST107では、フラップ52,52の目標フラップ角指示値θbを、予め設定されている第2基準フラップ角θ2とした(θb=θ2)後に、ステップST110に進む。この第2基準フラップ角θ2は、第1基準フラップ角θ1よりも所定角度だけ大きい(θ2>θ1)。
ステップST107で、実重量Wrが、第2重量基準値Wuを超えた(Wu<Wr)と判断した場合にはステップST108に進む。ステップST108では、目標回転速度設定値Nesを、予め設定されている第3基準回転速度N3とする(Nes=N3)。この第3基準回転速度N3は、前記ステップST24における第2基準回転速度N2よりも、所定の速度だけ高速である(N3>N2)。次に、ステップST109では、フラップ52,52の目標フラップ角指示値θbを、予め設定されている基準フラップ角θ3とした(θb=θ3)後に、ステップST110に進む。この基準フラップ角θ3は、第2基準フラップ角θ2よりも所定角度だけ大きい(θ3>θ2)。
ステップST110では、エンジン15の回転速度とフラップ52,52フラップ角の補正処理を実行した後に、図10のステップST27にリターンする。このステップST110での、エンジン15の回転速度とフラップ52,52フラップ角の補正処理を実行するための具体的な制御フローについては、図14によって説明する。
図12は、刈り芝収納体22の重量Wrの変化量ΔWrを求めるための、バッグ重量変化量判定処理の割込ルーチンの制御フロー図である。
この割込ルーチンを開始すると、先ずステップST201では、刈り芝収納体22の実重量Wrを刈り芝収納体重量検出部113によって検出する(第1回検出)。このときの実重量Wrのことを「第1回の重量W1」という。次のステップST202では、予め設定された所定の一定時間Δt1をカウントする。次のステップST203では、刈り芝収納体22の実重量Wrを刈り芝収納体重量検出部113によって検出する(第2回検出)。このときの実重量Wrのことを「第2回の重量W2」という。
次のステップST204では、第1回の重量W1に対する第2回の重量W2の差ΔWr、つまり重量Wrの、予め設定された一定時間Δt1当たりの変化量ΔWrを求め(ΔWr=W2−W1)、その後にこの割込ルーチンを終了する。
図13は、ハウジング11の内圧Prの変化量ΔPrを求めるための、ハウジング内圧変化量判定処理の割込ルーチンの制御フロー図である。
この割込ルーチンを開始すると、先ずステップST301では、ハウジング11の実内圧Prを内圧検出部111によって検出する(第1回検出)。このときの実内圧Prのことを「第1回の内圧P1」という。次のステップST302では、予め設定された所定の一定時間Δt2をカウントする。次のステップST203では、ハウジング11の実内圧Prを内圧検出部111によって検出する(第2回検出)。このときの実内圧Prのことを「第2回の内圧P2」という。
次のステップST304では、第1回の内圧P1に対する第2回の内圧P2の差ΔPr、つまり内圧Prの、予め設定された一定時間Δt2当たりの変化量ΔPrを求め(ΔPr=P2−P1)、その後にこの割込ルーチンを終了する。
図14及び図15は、上記図11のステップST110に示されたエンジン15の回転速度とフラップ52,52フラップ角の補正処理を実行するための、サブルーチンを示す。
先ず、ステップST401では、初期値フラグFbが”0”であるか否かを判断する(Fb=0)。ここで、Fb=0であると判断した場合には、芝刈機10の現在の走行距離Lrを求める(ステップST402)。この現在の走行距離Lrは、図10のステップST16においてブレードスイッチ104がオフ(off)であると判断した場合の値であって、いくらであってもよく、例えば0であってもよい。
この現在の走行距離Lrは、例えば、芝刈機10の現在の走行速度Sprが一定であるときに、制御部117は、走行速度検出部112によって検出された実走行速度Sprに芝刈機10の走行時間(累積時間)を乗算することによって求めることができる。つまり、制御部117は、走行距離検出部の機能を有する。または、現在の走行距離Lrは、芝刈機10の備えた走行距離検出部によって、直接に検出することができる。本発明では、走行距離Lrを直接的又は間接的に求めることが可能な、これらの両方を含めて「走行距離検出部131」ということにする。つまり、芝刈機10は、この芝刈機10の走行距離Lrを検出する走行距離検出部131(図8参照)を備える。
次のステップST403では、現在の走行距離Lrの値を、走行距離の初期値Liniとする(Lini=Lr)。次のステップST404では、刈り芝収納体22の現在の実際の重量Wr(実重量Wr)を刈り芝収納体重量検出部113によって検出する。次のステップST405では、現在の実重量Wrの値を、実重量の初期値Woとする(Wo=Wr)。次のステップST406では、初期値フラグFbを”1”に設定した(Fb=1)後に、ステップST407に進む。
一方、ステップST401において、初期値フラグFbが”0”以外であると判断した(Fb≠0)場合には、そのままステップST407に進む。
次のステップST407では、実走行速度Sprを走行速度検出部112によって検出する。次のステップST408では、実走行速度Sprが、予め設定されている補正判定速度Sps未満であるか否かを判断する(Spr<Sps)。ここで、実走行速度Sprが補正判定速度Sps未満である(Spr<Sps)と判断した場合には、次のステップST409に進む。ステップST409では、フラップ角速度補正値θssの値を0°に設定した後に、ステップST411に進む。つまり、フラップ角θrを補正しない。
一方、ステップST408において、実走行速度Sprが補正判定速度Spsに達した(Spr≧Sps)と判断した場合には、次のステップST410に進む。ステップST410では、フラップ角速度補正値θssの値を”−θm”に設定した(θss=−θm)後に、ステップST411に進む。ここで、θmは、予め設定された補正値である。
次に、ステップST411では、芝刈機10の現在の走行距離Lrを、走行距離検出部131によって再び求める。なお、上記ステップST402からステップST411までの間は、エンジン15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとが略一定に維持しているという条件下にある。
次のステップST412では、ステップST411で求められた現在の走行距離Lrから、前記ステップST403において求められた走行距離の初期値Liniを減算して、積算距離Laとする(La=Lr−Lini)。この現在の積算距離Laは、ブレードスイッチ104をオンとしてから現在までの積算距離の値である。
次のステップST413では、ブレードスイッチ104をオンとしてから現在までの積算距離Laが、予め設定されている規定距離Ls未満であるか否かを判断する(La<Ls)。ここで、現在までの積算距離Laが規定距離Ls未満である(La<Ls)と判断した場合には、ステップST414に進む。
ステップST414では、エンジン15の回転速度芝質補正値Negを”0”とする(Neg=0)。つまり補正しない。次のステップST415では、フラップ52,52のフラップ角芝質補正値θgを”0”とした(θg=0)後に、ステップST421に進む。つまり補正しない。
一方、ステップST413において、現在までの積算距離Laが規定距離Lsに達した(La≧Ls)と判断した場合には、ステップST416に進む。ステップST416では、刈り芝収納体22の現在の実際の重量Wr(実重量Wr)を刈り芝収納体重量検出部113によって再び検出する。
次のステップST417では、刈り芝収納体22の現在の実重量Wrから、実重量の初期値Woを減算して、刈り芝収納体22の実重量Wrの変化量Wa、つまり積算重量Waとする(Wa=Wr−Wo)。このステップST417によれば、芝刈機10が規定距離Lsを走行している間に、刈り芝収納体22の実重量Wrが、どれくらい増大したか、つまり積算重量Waが判る。なお、積算重量Waは、エンジン15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとが略一定に維持しているという条件下で、芝刈機10が予め設定されている規定距離Lsを走行している間の値である。
次のステップST418では、刈り芝収納体22の積算重量Waが、予め設定されている補正判定重量Wsよりも軽いか否かを判断する(Wa<Ws)。ここで、積算重量Waが補正判定重量Wsを下回っている(Wa<Ws)と判断した場合には、そのままステップST421に進む。
一方、前記ST418において、積算重量Waが補正判定重量Wsまで増大した(Wa≧Ws)と判断した場合には、ステップST419に進む。ステップST419では、エンジン15の回転速度芝質補正値Negを”+Nm”とする(Neg=+Nm)。つまり補正する。ここで、Nmは補正値である。次のステップST420では、フラップ52,52のフラップ角芝質補正値θgを”+θm”とした(θg=+θm)後に、ステップST421に進む。ここで、θmは補正値である。
次のステップST421では、目標回転速度設定値Nesの値を回転速度芝質補正値Negによって補正する。具体的には、目標回転速度設定値Nesに回転速度芝質補正値Negを加算した値を、新たな目標回転速度設定値Nesとする(Nes=Nes+Neg)。
次のステップST422では、フラップ52,52の新たな目標フラップ角設定値θsを設定した後に図11のステップST110にリターンする。具体的には、フラップ52,52の目標フラップ角指示値θbに、フラップ角速度補正値θssとフラップ角芝質補正値θgとを加算して、目標フラップ角設定値θsを求める(θs=θb+θss+θg)。ここで、目標フラップ角指示値θbは、重量Wrの一定時間Δt1当たりの変化量ΔWrと、内圧Prの一定時間Δt2当たりの変化量ΔPrとに基づいて設定した値である(ステップST103、ST108、ST110)。
次に、上記図9〜図15に示す制御フローを実行したときの、各部の作用について図16に基づき説明する。図16は芝刈機10のタイムチャートであり、横軸を時間として各部の作用を示す。
今、モード切換えスイッチ11がオフ(つまり、マルチングモード)であり、ブレードスイッチ104がオフであり、エンジン15が第1基準回転速度N1で回転中であり、フラップ52,52の実フラップ角θrは零である。刈り芝収納体22は空の状態にある。
その後、モード切換えスイッチ11がオン、つまりバギングモードとなった後に、ブレードスイッチ104をオンにする。この時点で、エンジン15の回転速度Nerが第2基準回転速度N2となり、フラップ52,52の実フラップ角θrは第1基準フラップ角θ1となる。
ブレードスイッチ104がオンになったときから、芝刈機10が規定距離Lsだけ走行している間に、刈り芝収納体22の実重量Wrが、補正判定重量Wsまで増大したときには、エンジン15の回転速度Nerを補正値Nmだけ増大させるとともに、フラップ52,52のフラップ角θrを補正値θmだけ増大させる。
エンジン15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとは、ブレードスイッチ104がオンになったときから、芝刈機10が規定距離Lsを走行したときまでの、刈り芝収納体22の実重量Wrの変化量Wa、つまり積算重量Waに従って補正される。この補正は、ブレードスイッチ104がオフになるまで続く。
その後、ブレードスイッチ104がオフになったときには、芝刈機10の走行距離La(積算距離La)の値がリセットされる。
以上の説明をまとめると、次の通りである。図14及び図15に示されるように、制御部117は、走行距離検出部113によって走行距離Lrを検出開始時から、予め設定されている規定距離Lsを走行完了時までの経過時間にわたって、エンジン15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとを、略一定に維持するように制御するとともに、前記経過時間が経過するまでの、刈り芝収納体重量検出部113により検出された、刈り芝収納体22の重量Wrの変化量Waを求める。そして、制御部117は、この重量Wrの変化量Waに従って、エンジン15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとを調節するように制御する。
重量Wrの変化量Waが大きい場合には、カッタブレード14によって刈られた芝(刈り芝)が、重い性質の芝であると推定できる。一方、重量Wrの変化量Waが小さい場合には、刈り芝が、重い性質の芝であると推定できる。このように、カッタブレード14によって刈られた刈り芝の性質(芝質)によって、エンジン15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとを調節することができる。
このため、芝質いかんにかかわらず、芝地に生えている芝草を上昇気流により立たせて、カッタブレード14によって効率よく刈ることができる。しかも、カッタブレード14によって刈られた芝草(刈り芝)を、フラップ52,52によって発生した上昇気流と空気の旋回流とにより、ハウジング11内を上昇且つ旋回した後に、刈り芝収納体22へ効率よく搬送することができる。従って、作業者は、芝質によらずに、安定して高効率な芝刈り作業を行うことができる。作業者が意識して何等かの操作することなく、芝質の違いによる芝草の刈りムラをなくすることができる。この結果、芝刈り作業性を高めることができる。
また、カッタブレード14によって刈られた刈り芝の性質(芝質)によって、エンジン15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとを調節することにより、カッタブレード14及びフラップ52,52によって発生する搬送風の風量が変化する。このため、刈り芝を刈り芝収納体22に極力均一に収納することができる。従って、刈り芝収納体22の収納率を大幅に高めることができる。より多くの刈り芝を、効率よく刈り芝収納体22に収納することができる。
また、カッタブレード14によって刈られた刈り芝の性質(芝質)によって、エンジン15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとを調節することにより、カッタブレード14及びフラップ52,52によって発生する搬送風の風量が変化する。このため、刈り芝を刈り芝収納体22に極力均一に収納することができる。従って、刈り芝収納体22の収納率を大幅に高めることができる。より多くの刈り芝を、効率よく刈り芝収納体22に収納することができる。
さらに、図11〜図13に示されるように、制御部117は、刈り芝収納体重量検出部113により検出された重量Wrの、予め設定された一定時間Δt1当たりの変化量ΔWrを求めるとともに、内圧検出部111により検出された内圧Prの、予め設定された一定時間Δt2当たりの変化量ΔPrを求める。そして、制御部117は、重量Wrの変化量ΔWrが予め設定された重量変化量基準値ΔWsを下回るという第1条件と、内圧Prの変化量ΔPrが予め設定された内圧変化量基準値ΔPsまで増大したという第2条件との、2つの条件を満足したと判断した場合には、フラップ52,52を略水平状態とするようにアクチュエータ60を制御する。
刈り芝収納体22の重量Wrの変化量ΔWrが小さく、且つ、ハウジング11の内圧Prの変化量ΔPrが大きい場合には、次の2つのことを推定することができる。
第1の推定は、刈り芝収納体22の重量Wrの変化量ΔWrが「小さい」場合は、刈り芝が刈り芝収納体22に相当量収納されて、収納限界に概ね達した状況である。ハウジング11の内圧Prの変化量ΔPrが「大きい」場合は、搬送風がハウジング11から刈り芝収納体22へ流れにくい状況である。このため、刈り芝収納体22の重量Wrの変化量ΔWrが小さく、且つ、ハウジング11の内圧Prの変化量ΔPrが大きい場合には、刈り芝収納体22が収納限界に近づいたことによって、搬送風がハウジング11から刈り芝収納体22へ流れにくくなったと、推定することができる。
第2の推定は、刈り芝収納体22の重量Wrの変化量ΔWrが小さく、且つ、ハウジング11の内圧Prの変化量ΔPrが大きい場合には、ハウジング11と刈り芝収納体22との間の刈り芝搬出通路21に、刈り芝が詰まっている状況である。
制御部117は、刈り芝収納体22の重量Wrの変化量ΔWrと、ハウジング11の内圧Prの変化量ΔPrとによって、刈り芝収納体22が収納限界に近づいた、またはハウジング11と刈り芝収納体22との間の刈り芝搬出通路21に刈り芝が詰まったことを、精度良く判断することができる。
この制御部117は、刈り芝収納体22が収納限界に近づいたとき、または、ハウジング11と刈り芝収納体22との間の刈り芝搬出通路21に刈り芝が詰まったときには、フラップ を略水平状態とする。この結果、フラップ52,52によって発生する上昇気流と空気の旋回流と搬送風の風量が減る。刈り芝はハウジング11から刈り芝収納体22へ流れにくくなる。結果として、ハウジング11とカッタブレード14との間に、刈り芝が詰まりにくくなる。つまり、ハウジング11とカッタブレード14との間に、刈り芝が詰まる前に、フラップ52,52を略水平状態とすることができる。回転中のカッタブレード14と刈り芝との衝突現象を防止することができる。従って、芝刈機10全体や駆動源15の耐久性を高めることができる。
さらに制御部117は、図11に示されるように、前記2つの条件(前記第1条件と前記第2条件)を満足したと判断した場合には、アラーム119を駆動するように制御する。
このため、刈り芝収納体22が収納限界に近づいたこと、または、ハウジング11と刈り芝収納体22との間の刈り芝搬出通路21に刈り芝が詰まったことを、アラーム119によって作業者に知らせることができる。作業者は刈り芝収納体22の収納限界や、刈り芝の詰まり状態を迅速に知ることができる。
さらに、図11に示されるように、制御部117は、エンジン15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとの、少なくともいずれか一方を、刈り芝収納体重量検出部113により検出された重量Wrに対応して制御する。
刈り芝収納体22が軽いときには、刈り芝収納体22の収納能力に余裕がある。この場合には、制御部117は、駆動源15の回転速度Nerを低速にするか、フラップ52,52のフラップ角θrを水平側へ倒すか、又は両方の制御を実行する。この結果、カッタブレード14及びフラップ52,52によって発生する搬送風の風量は少ない。カッタブレード14によって刈られた芝草(刈り芝)を、ハウジング11から刈り芝収納体22へ搬送し、この刈り芝収納体22の入口の近くに収納することができる。
一方、刈り芝収納体22が重いときには、刈り芝収納体22の収納能力に余裕がない。この場合には、制御部117は、駆動源15の回転速度Nerを高速にするか、フラップ52,52のフラップ角θrを起こすか、又は両方の制御を実行する。この結果、カッタブレード14及びフラップ52,52によって発生する搬送風の風量は多い。刈り芝をハウジング11から刈り芝収納体22へ搬送し、この刈り芝収納体22の奥の方へ収納することができる。
このように、駆動源15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとの、少なくともいずれか一方を、刈り芝収納体重量検出部113により検出された重量Wrに対応して制御することにより、刈り芝を刈り芝収納体22に極力均一に収納することができる。従って、刈り芝収納体22の収納率を大幅に高めることができる。より多くの刈り芝を、効率よく刈り芝収納体22に収納することができる。刈り芝収納体22の交換頻度を低減することができ、芝刈り作業の効率化を図ることができる。しかも、刈り芝収納体22の収納率を高めるために、作業者が意識して何等かの操作をする必要もない。
さらに、図9に示されるように、制御部117は、モード切換え検出部114から受けた切り換え信号に従って、バギングモードの制御とマルチングモードの制御とを実行する。このため、芝刈機10の作業モードを、バギングモードとマルチングモードとに任意に選択して作業をすることができる。
さらに、図9、図11及び図15に示されるように、制御部117は、モード切換え検出部114(操作スイッチを含む)から、バギングモードの信号を受けたときには、駆動源15の回転速度Nerを予め設定されている基準回転速度Nes(目標回転速度設定値Nes)とするとともに、フラップ52,52のフラップ角θrを予め設定されている基準フラップ角θs(目標フラップ角設定値θs)とするように制御する。
このため、例えば、芝刈り作業の開始前に予めバギングモードを選択することによって、駆動源15の回転速度Nerとフラップ52,52のフラップ角θrとの、少なくともいずれか一方を、作業開始前から、より適切な状態とすることができる。よって、作業効率を一層高めることができる。