JP2017154630A - 機能部品組立体取付方法及び機能部品組立体取付装置 - Google Patents

機能部品組立体取付方法及び機能部品組立体取付装置 Download PDF

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Abstract

【課題】機能部品組立体をタイヤの内面に取付けるに際して、機能部品取付部材とタイヤの内面との接着時に界面の空気を抜くことができて機能部品取付部材をタイヤの内面に強固に接着できるとともに、機能部品側被取付部の外面と機能部品取付部材の凹部の内面との間の空気を抜くことができて機能部品側被取付部を凹部に強固に固定できる機能部品組立体取付装置等を提供する。【解決手段】機能部品組立体99をタイヤの内面に取付けるための機能部品組立体取付装置100は、タイヤの内面と気密状態を維持して機能部品組立体の周囲の空間を減圧させるための気密室101を形成する気密室形成手段と、気密室形成手段により形成された気密室内を減圧させる減圧手段と、減圧された状態の気密室内で機能部品組立体の機能部品を押圧して機能部品取付部材をタイヤの内面に押し付けることによって機能部品取付部材をタイヤの内面に接着させる押圧手段と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、機能部品が機能部品取付部材の取付部に取付けられた機能部品組立体をタイヤの内面に取付けるための機能部品組立体取付方法及び機能部品組立体取付装置に関する。
例えば、センサ(圧力センサ、温度センサ、加速度センサ等)と電池又は発電素子と無線機とを一体化したセンサモジュール等の機能部品をゴム製の機能部品取付部材としての機能部品取付台座を介してタイヤの内面に装着することにより、タイヤの状態を検出する技術において、当該機能部品取付台座として、機能部品に設けられた機能部品側被取付部が嵌合状態に取付けられる凹部を有した取付部を備えた構成のものが知られている(特許文献1参照)。
特開2015−160512号公報
特許文献1の機能部品取付台座をタイヤの内面に接着して取付ける際には、タイヤの内面との接着部である機能部品取付台座の底面(外底面)に塗布した接着材、あるいは、機能部品取付台座の底面の取付位置であるタイヤの内面に塗布した接着材が硬化するまで機能部品取付台座を所定の力で強くタイヤの内面に圧締することで接着する。
しかしながら、当該圧締時にタイヤの内面と機能部品取付台座の底面(外底面)との間に空気溜まりができると、当該空気溜まりの部分が接着されないため、機能部品取付台座全体の接着力が弱まり耐久性が低下する可能性がある。
また、機能部品取付台座の凹部に取付けられた機能部品側被取付部の外面と凹部の内面との間に空気が入らなければ、タイヤ内部との差圧により機能部品取付台座のゴム全体が押し縮められて、機能部品側被取付部が凹部に嵌合状態となるように強固に固定されるが、機能部品側被取付部の外面と凹部の内面との間に空気が残留すると、機能部品側被取付部が凹部に強固に固定されない可能性がある。
本発明は、機能部品組立体をタイヤの内面に取付けるに際して、機能部品取付部材(機能部品取付台座)とタイヤの内面との接着時に界面の空気を抜くことができて機能部品取付部材をタイヤの内面に強固に接着できるとともに、機能部品側被取付部の外面と機能部品取付部材の凹部の内面との間の空気を抜くことができて機能部品側被取付部を凹部に強固に固定できる機能部品組立体取付方法及び機能部品組立体取付装置を提供する。
本発明に係る機能部品組立体取付方法は、機能部品が機能部品取付部材の取付部に取付けられた機能部品組立体をタイヤの内面に取付ける機能部品組立体取付方法であって、前記タイヤの内面と気密状態を維持して前記機能部品組立体の周囲の空間を減圧させるための気密室を形成するステップと、前記気密室内を減圧させるステップと、減圧された状態の前記気密室内で前記機能部品組立体の前記機能部品を押圧して前記機能部品取付部材を前記タイヤの内面に押し付けることによって前記機能部品取付部材を前記タイヤの内面に接着させるステップと、を備えたことを特徴とするので、機能部品組立体をタイヤの内面に取付けるに際して、機能部品取付部材とタイヤの内面との接着時に界面の空気を抜くことができて機能部品取付部材をタイヤの内面に強固に接着できるとともに、機能部品側被取付部の外面と機能部品取付部材の凹部の内面との間の空気を抜くことができて機能部品側被取付部を凹部に強固に固定できる。
本発明に係る機能部品組立体取付装置は、機能部品が機能部品取付部材の取付部に取付けられた機能部品組立体をタイヤの内面に取付けるための機能部品組立体取付装置であって、前記タイヤの内面と気密状態を維持して前記機能部品組立体の周囲の空間を減圧させるための気密室を形成する気密室形成手段と、前記気密室形成手段により形成された前記気密室内を減圧させる減圧手段と、減圧された状態の前記気密室内で前記機能部品組立体の前記機能部品を押圧して前記機能部品取付部材を前記タイヤの内面に押し付けることによって前記機能部品取付部材を前記タイヤの内面に接着させる押圧手段と、を備えたことを特徴とするので、機能部品組立体をタイヤの内面に取付けるに際して、機能部品取付部材とタイヤの内面との接着時に界面の空気を抜くことができて機能部品取付部材をタイヤの内面に強固に接着できるとともに、機能部品側被取付部の外面と機能部品取付部材の凹部の内面との間の空気を抜くことができて機能部品側被取付部を凹部に強固に固定できる。
また、前記気密室形成手段は、一端開口の筐体を備え、前記筐体は、前記一端開口と対向する底板に減圧手段を貫通させるための貫通孔を備えるとともに、側板又は前記底板に減圧手段が連結される排気口を備え、かつ、前記一端開口には、前記タイヤの内面との気密性を維持するための第1の気密維持部材が設けられるとともに、前記貫通孔には、当該貫通孔を貫通する前記押圧手段の外周面との気密性を維持するための第2の気密維持部材が設けられた構成であることを特徴とするので、より気密性に優れた気密室を形成できるようになるので、上述した効果を確実に実現可能となる。
機能部品組立体取付装置を示す断面図。 機能部品組立体取付装置を用いてタイヤの内面に機能部品組立体(機能部品取付台座+機能部品)を取付ける手順を示す工程図。 機能部品組立体取付装置を用いてタイヤの内面に機能部品組立体(機能部品取付台座+機能部品)を取付ける手順を示す工程図。 タイヤの内面に機能部品組立体が取付けられた状態を示すタイヤの断面図。 タイヤの内面に取付けられた機能部品組立体を示す断面図。 機能部品を示す断面図。 機能部品取付台座を示す断面図。 機能部品側被取付部を底面側から見た斜視図。 機能部品取付台座を示す斜視図(一部断面)。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
実施形態1
図1に示すように、実施形態1の機能部品組立体取付装置100は、機能部品29が機能部品取付部材としての機能部品取付台座1の取付部2に取付けられた機能部品組立体99をタイヤ60の内面70に取付ける機能部品組立体取付方法、即ち、タイヤ60の内面70と気密状態を維持して機能部品組立体99の周囲の空間を減圧させるための気密室101を形成するステップと、気密室101内を減圧させるステップと、減圧された状態の気密室101内で機能部品組立体99の機能部品29を押圧して機能部品取付台座1をタイヤ60の内面70に押し付けることによって機能部品取付台座1をタイヤ60の内面70に接着させるステップと、からなる機能部品組立体取付方法を実現するための装置であって、タイヤ60の内面70と気密状態を維持して機能部品組立体99の周囲の空間を減圧させるための気密室101を形成する気密室形成手段と、気密室形成手段により形成された気密室101内を減圧させる減圧手段と、減圧された状態の気密室101内で機能部品組立体99の機能部品29を押圧して機能部品取付台座1をタイヤ60の内面70に押し付けることによって機能部品取付台座1をタイヤ60の内面70に接着させる押圧手段と、を備えた構成である。
機能部品29は、例えば、タイヤ60の状態を検出するために、図外の検出手段を搭載した構成であり、具体的には、取付基板に取付けられた図外の検出手段としてのセンサ(圧力センサ、温度センサ、加速度センサ等)、電池又は発電素子、無線機等の部品の周囲を樹脂で固めて一体化したセンサモジュールである。
機能部品29は、樹脂により形成された機能部品側被取付部30及び機能部品側被取付部30より突出するように形成された突出部37を備え、機能部品側被取付部30及び突出部37の少なくとも一方に上述したセンサ等の部品が内蔵されたことによって、例えば、タイヤ60内の温度や圧力等を計測するための機能を備えた構成である。
図4に示すように、タイヤ60は、カーカス60Aと、ベルト61と、トレッド部62と、ビード部63と、サイドウォール部64と、ショルダー部65と、を備えて構成される。カーカス60Aは、タイヤ60の内面70側からタイヤ60の外面71側に向けて積層された複数のコード層が一対のビード部63,63間をトロイド状に跨るように配設され、例えば、内層側の複数層は両端が該ビード部63のビードコア66に対してタイヤ幅方向内側から外側へ折り返されるターンアッププライとなっており、外層側の複数層は両端が該ビード部63のビードコア66に対してタイヤ幅方向外側から内側へ折り返されるダウンプライとなっている。ベルト61は、カーカス60Aとトレッド部62との間に設けられる。トレッド部62は、カーカス60A及びベルト61のタイヤ径方向外側に配置されている。トレッド部62の表面には、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝67が形成されている。
次に、図5,図6,図8を参照し、機能部品29に設けられた機能部品側被取付部30について説明する。
機能部品側被取付部30は、機能部品取付台座1の取付部2の凹部2Aに嵌合される形状、例えば、角丸長方形(Rounded Rectangle)の短軸を回転軸(機能部品側被取付部30の中心軸30X)として得られる回転体のような形状に形成される。
機能部品側被取付部30は、取付部2の凹部2Aに嵌合された場合に当該凹部2Aの内底面と接触する底部と、当該底部と対向する頂部と、当該底部と頂部とを繋ぐ側面(外周面)とを備える。
機能部品側被取付部30の側面は、機能部品側被取付部30の中心軸30Xに沿って当該中心軸30Xから離れる方向に突出するよう湾曲する円弧面31に形成される。換言すれば、機能部品側被取付部30の側面は、機能部品側被取付部30の中心軸30Xに沿った断面形状が、当該中心軸30Xから離れる方向に突出するよう湾曲する円弧面31である。
機能部品側被取付部30の底部は、機能部品側被取付部30の中心軸30Xを中心とする円環面32と、当該円環面32の内側に設けられた中心軸30Xを中心とする円形凹部の底面より当該円形凹部を2分割するように設けられた仕切凸部33と、当該仕切凸部33により2分割された2つの半円形凹部34,35とを備えて構成される(図8参照)。
機能部品側被取付部30の頂部は、取付部2の凹部2Aの開口3の開口縁3aで覆われる中心軸30Xを中心とする円環状の平坦面36を有する。そして、当該平坦面36から底部とは反対方向に延長する突出部37が設けられる。当該突出部37は、上述したセンサ等の部品が内蔵される部分、機能部品側被取付部30を取付部2の凹部2Aに取付ける際の把手部分等として使用される。
即ち、機能部品側被取付部30は、図6に示すように、中心軸30Xに沿った方向の中央部(側面(円弧面31)の中央部)の径寸法(中心軸30Xを中心とした中心軸30Xと直交する方向の長さである機能部品側被取付部30の外径寸法)が、中心軸30Xに沿った方向の両方の端部(底部、及び、頂部)の径寸法よりも大きい寸法である最大径30Aに形成される。
次に、図5,図7,図9を参照し、機能部品取付台座1について説明する。
機能部品取付台座1の取付部2は、機能部品側被取付部30の形状と対応した凹部2Aを有し、当該凹部2Aに挿入された機能部品側被取付部30が機能部品取付台座1のゴム弾性によって当該凹部2Aに嵌合された状態となるように構成されている。
機能部品側被取付部30が嵌合される凹部2Aは、機能部品側被取付部30を凹部2Aに対して挿入するための入口となる円形の開口3と、開口3と対向する内底部と、開口3と内底部とを繋ぐ内壁面9とを備えた構成である。
凹部2Aは、開口3の径3Aが機能部品側被取付部30の最大径30Aよりも小さい寸法に形成されるとともに、内面(内底面及び内壁面9)が機能部品側被取付部30の外面(底部、側面及び頂部)と嵌合する嵌合面に形成される。
即ち、凹部2Aは、機能部品側被取付部30の形状である、例えば、角丸長方形(Rounded Rectangle)の短軸を回転軸(凹部2Aの中心軸2X)として得られる回転体のような形状の凹部に形成されている。
凹部2Aの内壁面9は、凹部2Aの中心軸2Xに沿った方向の中央部の径寸法(中心軸2Xを中心とした中心軸2Xと直交する方向の長さである凹部2Aの内径寸法)が、凹部2Aの開口3の径3A及び凹部2Aの内底部の径よりも大きい寸法である最大径9Aに形成されている。即ち、凹部2Aは、機能部品側被取付部30を挿入するための入口となる開口3の径3Aが、機能部品側被取付部30の最大径30A及び当該最大径30Aと対応する凹部2Aの9Aよりも小さく形成されている。つまり、開口3が拡径されて凹部2A内に挿入された機能部品側被取付部30の頂部及び側面の頂部側が開口縁3a側のゴムで覆われ、凹部2A内に挿入された機能部品側被取付部30が機能部品取付台座1のゴムの弾性力によって凹部2Aの内底部側に押圧されて嵌合状態に維持されるように構成されている。
また、凹部2Aの内底部は、機能部品側被取付部30の底部に形成された凹凸部(2つの半円形凹部34,35、円環面(凸部)32、仕切凸部(凸部)33)の面と嵌合する凹凸部に形成されている。
つまり、図9に示すように、凹部2Aの内底部は、機能部品側被取付部30の底面に形成された2つの半円形凹部34,35に嵌合する2つの半円形凸部5,6と、円環面32及び当該円環面32と連続する側面(円弧面31)の底部が嵌合される円環凹部7と、仕切凸部33が嵌合されて2つの半円形凸部5,6を仕切る仕切凹部8とを備えた構成である。
また、機能部品取付台座1の底面4は、タイヤ60の内面70に接着材を介して固定される固定部として機能する。当該底面4は、凹部2Aの中心軸2Xを中心とする例えば円形面により形成され、この円形面の径が、凹部2Aの最大径9Aよりも大きい寸法に形成されている。当該底面4は、凹部2Aの中心軸2Xと直交する平面に形成される。
また、機能部品取付台座1の外壁面10は、開口3の開口縁3aと底面4の外周縁4aとを繋ぐ傾斜面に形成される。この傾斜面は、開口3の開口縁3a側及び底面4の外周縁4a側が緩斜面に形成されて、中心軸2Xに沿った方向の中央部が急斜面となるように形成されていることにより、開口3の開口縁3a側及び底面4の外周縁4a側のゴムの肉厚が薄くなるように構成されている。このように、開口3の開口縁3a側のゴムの肉厚が薄くなるように構成されていることにより、機能部品側被取付部30を凹部2A内に嵌合する際に開口3を拡径する作業が容易となる。また、底面4の外周縁4a側のゴムの肉厚が薄くなるように構成されていることにより、外周縁4a側とタイヤ60の内面70との密着性が高まり、外周縁4aからの剥離が抑制される。
機能部品取付台座1の開口3を拡げて取付部2の凹部2A内に機能部品側被取付部30を挿入し、機能部品側被取付部30の凹凸面と取付部2内の凹凸面とを嵌合させることで、機能部品29が機能部品取付台座1の凹部2Aに取付けられた機能部品組立体99が構成される。
実施形態1の機能部品組立体取付装置100の構成を図1に基づいて詳細に説明する。
押圧手段は、例えば押棒102により構成される。
気密室形成手段は、一端開口201の筐体200を備え、当該一端開口201の筐体200は、一端開口201と対向する底板202に押棒102を貫通させるための貫通孔203を備えるとともに、側板204又は底板202に減圧手段が連結される排気口205を備えた構成である。
筐体200の一端開口201には、タイヤ60の内面70との気密性を維持するための第1の気密維持部材210が設けられている。当該第1の気密維持部材210は、例えば、筐体200の一端開口201を囲む環状の気密ゴムが、一端開口201の環状の縁面211に形成された環状溝に嵌め込まれて、当該縁面211より突出するように設けられる。
また、貫通孔203には、当該貫通孔203を貫通する押棒102の外周面103との気密性を維持するための第2の気密維持部材220が設けられている。当該第2の気密維持部材220は、例えば、貫通孔203を囲む環状の気密ゴムが、貫通孔203の内面221に形成された環状溝に嵌め込まれて、当該内面221より突出するように設けられる。
以上のような気密室形成手段を備えるため、より気密性に優れた気密室101を形成できるようになるので、後述する効果を確実に得ることができるようになる。
減圧手段は、気密室101の排気口205に連結された図外の吸引ポンプ等の減圧装置によって気密室101を減圧する構成である。
気密室101の排気口205は、例えば、側板204より外側に突出して図外の吸引ポンプの吸気管を連結するための連結部を兼ねた構成となっている。
次に機能部品組立体取付装置100による取付工程を図2に基づいて詳細に説明する。
まず、図2(a)に示すように、押棒102を筐体200の貫通孔203に貫通させ、押棒102の外周面103と第2の気密維持部材220とが気密性を維持した状態で、押棒102と筐体200とが相対的に移動可能なように構成される。また、機能部品組立体99における機能部品取付台座1の底面4、あるいは、機能部品取付台座1の底面4の取付位置であるタイヤ60の内面70に、接着材300を塗布しておく。
そして、押棒102の先端104に機能部品組立体99における機能部品29の突出部37の端部37tを着脱可能に取付けた状態とした後、筐体200の一端開口201に設けられた第1の気密維持部材210をタイヤ60の内面70に密着させる。これにより、第1の気密維持部材210でタイヤ60の内面70と気密状態が維持され、かつ、第2の気密維持部材220で押棒102の外周面103と貫通孔203との気密状態が維持された気密室101、即ち、筐体200で囲まれた機能部品組立体99の周囲の空間を減圧させるための気密室101が形成される。そして、気密室101の排気口205に減圧装置を連結して、機能部品組立体99における機能部品取付台座1の底面4をタイヤ60の内面70から離した状態のまま、減圧装置を駆動して気密室101内を減圧していく。即ち、筐体200の一端開口201側のみをタイヤ60の内面70に押付けて気密室101を形成し、気密室101内を減圧することで、機能部品組立体99の周囲の空間を減圧する。
そして、図2(a)に示すように、気密室101内を減圧したまま、押棒102をタイヤ60の内面70側に移動させて機能部品組立体99を押圧することによって、機能部品組立体99における機能部品29の機能部品側被取付部30を介して機能部品取付台座1をタイヤ60の内面70に圧締する。
このように、機能部品組立体99の周囲の空間を減圧したまま機能部品組立体99を圧締することで、機能部品側被取付部30の外面と機能部品取付台座1の凹部2Aの内面との間に残留していた空気を外部に押し出すことができて、機能部品側被取付部30の外面と機能部品取付台座1の凹部2Aの内面との密着度を高めることができるので、機能部品側被取付部30を凹部2Aに強固に固定できる。さらに、機能部品取付台座1の底面4とタイヤ60の内面70との間にも空気が残留せず、機能部品取付台座1の底面4の全面がタイヤ60の内面70に接着されるため、機能部品取付台座1の接着強度の低下を防止することができる。また、機能部品組立体99を押圧することによって、機能部品組立体99における機能部品29の機能部品側被取付部30を介して機能部品取付台座1をタイヤ60の内面70に圧締するため、機能部品取付台座1の底面4の全面をタイヤ60の内面70に密着させることができて、機能部品取付台座1をタイヤ60の内面70に強固に接着できるようになる。
そして、押棒102で機能部品組立体99を圧締したまま保持する。尚、大気、又は、大気内の水分と反応して硬化する接着材300を使用する場合は、図3(a)に示すように、気密室101内の減圧を解除し、必要であれば筐体200をタイヤ60の内面70から離れる方向に移動させる。
最後に、接着材300が硬化したら、図3(b)に示すように、押棒102をタイヤ60の内面70から離れる方向に移動させることで、接着完了となる。
尚、機能部品組立体99の機能部品取付台座1は、例えば、図4に示すように、取付部2の中心軸2Xとタイヤ60の赤道面60Xとが一致するようにタイヤ60の内面70上に位置され、かつ、図5に示すように、2つの半円形凸部5;6がタイヤ60の周方向Rに沿って並ぶように、底面4とタイヤ60の内面70とが例えば加硫接着によって接着されることによって、タイヤ60の内面70に取付けられる。
実施形態1の機能部品組立体取付装置100によれば、機能部品組立体99をタイヤ60の内面70に取付けるに際して、機能部品取付台座1とタイヤ60の内面70との接着時に界面の空気を抜くことができて機能部品取付台座1をタイヤ60の内面70に強固に接着できるとともに、機能部品側被取付部30の外面と機能部品取付台座1の凹部2Aの内面との間の空気を抜くことができて機能部品側被取付部30を凹部2Aに強固に固定できるようになる。
尚、機能部品29は、タイヤの空気圧、温度、加速度等の状態を検出する各種センサ、電池又は発電素子や発電装置、無線機、発熱素子、ポンプ等の電子部品や装置を個別に搭載した構成、あるいは、これら電子部品や装置のうちの2つ以上を搭載した構成であって、樹脂により形成された機能部品側被取付部30及び機能部品側被取付部30より突出するように形成された突出部37を備えた構成であればよい。
尚、発電素子や発電装置を搭載した構成の機能部品29の場合は、当該発電素子や発電装置を搭載した構成の機能部品29が機能部品取付台座1の凹部2Aに取付けられた機能部品組立体99を機能部品組立体取付装置100を用いてタイヤ60の内面70に取付けるが、発電素子や発電装置ではなく電池を搭載した構成の機能部品29の場合は、電池の消耗を避けるために、機能部品取付台座1だけを先にタイヤ60の内面70に取付けておいて、このタイヤ60の内面に取付けられた機能部品取付台座1に当該機能部品29を後から取付ける場合がある。
このように、機能部品取付台座1だけを先にタイヤ60の内面70に取付ける際、及び、タイヤ60の内面に取付けられた機能部品取付台座1に当該機能部品29を後から取付ける際において、本発明の機能部品組立体取付装置100を用いて取付作業を行うことによって、機能部品取付台座1だけを先にタイヤ60の内面70に取付ける際には、機能部品取付台座1とタイヤ60の内面70との接着時に界面の空気を抜くことができて機能部品取付台座1をタイヤ60の内面70に強固に接着でき、かつ、タイヤ60の内面70に取付けられた機能部品取付台座1に電池を搭載した構成の機能部品29を後から取付ける際には、機能部品側被取付部30の外面と機能部品取付台座1の凹部2Aの内面との間の空気を抜くことができて機能部品側被取付部30を凹部2Aに強固に固定できるようになる。
尚、本発明の機能部品組立体取付装置100を用いて機能部品取付台座1だけを先にタイヤ60の内面70に取付ける際には、押棒102の先端104に機能部品29の代わりになるような代替物を取付けて当該代替物を機能部品取付台座1の凹部2A内に挿入して機能部品取付台座1の底面4をタイヤ60の内面70に押圧して取付けるか、あるいは、当該機能部品取付台座1の取付の際にのみ機能部品29を用いて当該機能部品取付台座1取付けて、取付後、機能部品29を凹部2Aから取り外すようにすればよい。
機能部品側被取付部30は、中心軸30Xに沿った方向の両方の端部(底部、頂部)の径寸法よりも大きい径寸法に形成された側面を有した回転体、又は、柱体、又は、盤体等のような形状、例えば、楕円の短軸を回転軸(中心軸)として得られる回転楕円体、又は、円柱体、又は円盤体のような形状であってもよい。
また、機能部品取付台座1の凹部2Aの内底部に設けられた凹凸部と機能部品側被取付部30の底部に設けられた凹凸部とが互いに機械的に嵌合する構成を示したが、機能部品取付台座1の凹部2Aの内底面と機能部品側被取付部30の底面とが互いに平坦面に形成された構成であってもよい。
1 機能部品取付台座(機能部品取付部材)、2 取付部、2A 凹部、
29 機能部品、60 タイヤ、70 タイヤの内面、99 機能部品組立体
100 機能部品組立体取付装置、200 筐体、201 筐体の一端開口、
202 筐体の底板、203 筐体の貫通孔、204 筐体の側板、
205 筐体の排気口、210 第1の気密維持部材、220 第2の気密維持部材。

Claims (3)

  1. 機能部品が機能部品取付部材の取付部に取付けられた機能部品組立体をタイヤの内面に取付ける機能部品組立体取付方法であって、
    前記タイヤの内面と気密状態を維持して前記機能部品組立体の周囲の空間を減圧させるための気密室を形成するステップと、
    前記気密室内を減圧させるステップと、
    減圧された状態の前記気密室内で前記機能部品組立体の前記機能部品を押圧して前記機能部品取付部材を前記タイヤの内面に押し付けることによって前記機能部品取付部材を前記タイヤの内面に接着させるステップと、
    を備えたことを特徴とする機能部品組立体取付方法。
  2. 機能部品が機能部品取付部材の取付部に取付けられた機能部品組立体をタイヤの内面に取付けるための機能部品組立体取付装置であって、
    前記タイヤの内面と気密状態を維持して前記機能部品組立体の周囲の空間を減圧させるための気密室を形成する気密室形成手段と、
    前記気密室形成手段により形成された前記気密室内を減圧させる減圧手段と、
    減圧された状態の前記気密室内で前記機能部品組立体の前記機能部品を押圧して前記機能部品取付部材を前記タイヤの内面に押し付けることによって前記機能部品取付部材を前記タイヤの内面に接着させる押圧手段と、
    を備えたことを特徴とする機能部品組立体取付装置。
  3. 前記気密室形成手段は、
    一端開口の筐体を備え、
    前記筐体は、前記一端開口と対向する底板に減圧手段を貫通させるための貫通孔を備えるとともに、側板又は前記底板に減圧手段が連結される排気口を備え、かつ、前記一端開口には、前記タイヤの内面との気密性を維持するための第1の気密維持部材が設けられるとともに、前記貫通孔には、当該貫通孔を貫通する前記押圧手段の外周面との気密性を維持するための第2の気密維持部材が設けられた構成であることを特徴とする請求項2に記載の機能部品組立体取付装置。
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