JP2017155443A - ライニングユニット - Google Patents

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健太郎 内山
Kentaro Uchiyama
健太郎 内山
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正和 占部
國分 和也
Kazuya Kokubu
和也 國分
福永 正
Tadashi Fukunaga
正 福永
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Abstract

【課題】ライニングユニットにおいて、床面の不陸や傾きの影響を受けることなく、設置作業についての作業負荷の軽減、設置作業の効率化を図る。
【解決手段】大便器8の衛生設備機器の後方に設置されるライニングユニット1において、床面2から浮いた状態で壁に設けられた板支持体30と、板支持体30の上面側に設けられた天板15と、板支持体30の前面側に設けられた前板21と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、便器等の配管取り回しが必要な衛生設備機器の背面側に設置されるライニングユニットに関する。
大便器や小便器や洗面化粧台等の配管取り回しが必要な衛生設備機器を設置するための構成として、衛生設備機器の背面側に設けられるライニングユニットがある。ライニングユニットは、衛生設備機器の背後の壁面等に対して設置され、ライニングユニットの前側に、衛生設備機器が設けられる。
従来、ライニングユニットとして、上下方向、左右方向、および奥行方向の各方向に沿う複数のフレーム材により枠組み構成されたフレームと、フレームの上面側に取り付けられる天板(甲板)と、フレームの前面側に取り付けられる前板とを備えた構成のものがある(例えば、特許文献1参照。)。このようなライニングユニットにおいては、フレームの内部に給水管や排水管等の配管等が配設され、フレームの前側に便器等の衛生設備機器が設けられる。
特開2012−162948号公報
上述したような従来のライニングユニットにおいては、フレームが衛生設備機器の背後の壁面および床面に固定された状態で設けられる。特に、フレームが床面に対して直接的に固定される構成によれば、次のような問題がある。
フレームが固定される床面には、ライニングユニットの設置現場によって不陸(凹凸)や傾きが存在する場合がある。かかる場合、床面に固定されるフレームは、床面の不陸や傾きの影響を受けることから、フレームに取り付けられる天板や前板について水平状態を得るため、床面の不陸や傾きに応じてフレームを水平に設置するための調整作業が必要となる。
具体的には、フレームを水平に設置するための構成としては、例えば、フレームを床面に固定するための固定ネジに加え、床面に沿うフレーム材に螺挿された状態でフレームの下側に突出して床面上のネジ受け材等に当接する調整ネジが複数箇所に設けられた構成がある。かかる構成によれば、フレームを水平にするための調整作業として、各調整ネジのフレームからの下側への突出量を微調整することによりフレームの傾きを補正することが行われる。
このようなフレームの水平設置にともなう調整作業は、ライニングユニットの設置作業において煩わしい作業であり、ライニングユニットの設置作業についての作業負荷を増大させる原因となる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、床面の不陸や傾きの影響を受けることなく、設置作業についての作業負荷を軽減することができ、設置作業を効率的に行うことができるライニングユニットを提供することを目的とする。
本発明に係るライニングユニットは、便器等の衛生設備機器の後方に設置されるライニングユニットであって、床面から浮いた状態で壁に設けられた浮部材と、前記浮部材の上面側に設けられた天板と、前記浮部材の前面側に設けられた前板と、を備えたものである。
このような構成のライニングユニットによれば、浮部材が床面の不陸や傾きの影響を受けることを回避することができる。これにより、浮部材に支持される天板および前板について水平状態を得るための調整作業が不要となり、ライニングユニットの設置作業について、負担を軽減することができ、作業性を向上させることができる。
本発明のうち他の態様に係るライニングユニットは、前記天板に、前記前板を取り付けるための取付部が設けられており、前記前板は、前記取付部に支持された状態で設けられているものである。
このような構成のライニングユニットによれば、前板の左右幅等に応じて、取付部を任意の位置に設けることが可能となり、前板を含む前面部の構成についての汎用性を向上することができる。
本発明のうち他の態様に係るライニングユニットは、前記取付部は、前記前板に設けられた係止部を少なくとも前後方向に移動可能な状態で受け入れて前記前板を支持するものであり、前記係止部を当接させて前記前板の後側への移動を規制する当接支持部を有するものである。
このような構成のライニングユニットによれば、前板の取付けを簡易に行うことができるとともに、前板の押し込みを防止することができる。
本発明のうち他の態様に係るライニングユニットは、前記浮部材の前面側における前記前板の左右両側の少なくとも一側に設けられた端前板をさらに備え、前記端前板は、前記前板に対して少なくとも一部が前後方向に重なるように設けられているものである。
このような構成のライニングユニットによれば、前板と端前板との重複部分を用いて左右の壁面間における間口の調整を行うことができる。このため、前面部の左右方向の両端部において壁面との隙間を埋めるフィラー部材等の間口調整のための部材を別途設ける必要がなく、前面部の構造の簡略化を図ることができるとともに、良好な施工性を得ることができる。
本発明のうち他の態様に係るライニングユニットは、前記前板は、前記浮部材の前側における所定の取付位置に対して左右方向のスライド移動によって着脱可能に設けられているものである。
このような構成のライニングユニットによれば、前板を容易に取り外すことができるので、良好なメンテナンス性を得ることができる。また、前板を取り付ける際、前板を横方向にスライドさせて左右の壁面に押し当てることにより、間口の大きさに自動的に対応することが可能となり、作業性を向上することができる。
本発明のうち他の態様に係るライニングユニットは、前記浮部材は、その後側の壁面に対して前方に向けて突出する水平状の底部を含む前方突設部を有し、前記前板および前記端前板の少なくともいずれか一方は、取外し操作可能に設けられているものである。
このような構成のライニングユニットによれば、床面から縁切りされた浮部材の一部を棚として利用することができ、床面に直接トイレ用品等を置く場合と比べて、トイレ室内の環境面や衛生面の向上を図ることができる。
本発明によれば、床面の不陸や傾きの影響を受けることなく、設置作業についての作業負荷を軽減することができ、設置作業を効率的に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るライニングユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るライニングユニットの構成を示す一部分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るライニングユニットの構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るライニングユニットの構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るライニングユニットの構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るライニングユニットの一部の構成を省略した正面図である。 本発明の一実施形態に係る浮部材としての板支持体を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る浮部材としての板支持体の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る天板の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る前板の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る端前板の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る下部前板の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る取付部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る取付部の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る端前板の取付け方法の一例についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る端前板の取付け方法の一例についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る前板の取付け方法の一例についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る前板の取付け方法の一例についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る浮部材の棚としての使用例を示す図である。
本発明は、例えば大便器等の配管取り回しが必要な衛生設備機器の背面側(後方)に設置されるライニングユニットにおいて、上面部を構成する天板および前面部を構成する前板を支持する部分の構成を工夫することにより、床面の不陸や傾きの影響を受けることなく効率的な設置作業が可能な構成を実現しようとするものである。以下、本発明の実施の形態を説明する。
以下に説明する本発明の実施の形態では、ライニングユニットの適用例として、衛生設備機器である大便器の後方に設置されるライニングユニットを例にとって説明する。ただし、本発明に係るライニングユニットは、大便器のほか、例えば小便器や洗面化粧台等の種々の衛生設備機器を設置するための構成として適用することが可能である。
図1から図6に示すように、本実施形態に係るライニングユニット1は、トイレ室内の床面2上であって左側壁面3と右側壁面4との間において、後壁面5の前側に、床面2および各壁面3,4,5とともに箱状の中空構造をなすように設けられる。ライニングユニット1は、床面2の上方において床面2に対して平行状(水平状に)に設けられた上面部6と、後壁面5の前方において後壁面5に対して平行状に(鉛直状に)設けられた前面部7とを有する。上面部6および前面部7は、ライニングユニット1の前上部の角部において互いに直角状をなすとともに、左側壁面3と右側壁面4との間に挟まれた態様(架設された態様)で設けられている。
本実施形態のライニングユニット1は、大便器8の後方に設置されている。つまり、ライニングユニット1の前側に大便器8が設置される。大便器8は、前面部7の下部における左右方向の中間部分に設けられる。なお、ライニングユニット1において、前面部7に対面した向きでの左右方向を左右方向とし、同向きでの奥側および手前側をそれぞれ後側および前側とする(図1および図2参照)。
大便器8は、床面2から浮いた状態で支持されたいわゆる壁掛便器である。大便器8は、ライニングユニット1内に設けられた便器取付スタンド9に固定され支持されている。便器取付スタンド9は、ライニングユニット1の内部において前面部7の裏面の近傍に位置するように前側寄りの位置に設置され、前面部7を介して大便器8を支持する。
便器取付スタンド9は、床面2にボルト等により固定された状態で立設された互いに平行な左右一対の立設部9aと、左右の立設部9a間に架設された架設部9bとを有する。立設部9aおよび架設部9bは、例えば角型鋼材やL型鋼材等の鋼材により構成されている。便器取付スタンド9は、大便器8および大便器8に作用する荷重に対する支持強度を確保すべく十分な堅牢性を有する。
このような便器取付スタンド9に対し、便器取付スタンド9の前側に大便器8が固定される。大便器8は、例えば次のような構造により便器取付スタンド9に固定される。便器取付スタンド9においては、その上部の左右両側の2箇所に便器固定用ボルトが前方に向けて突設されている。一方、大便器8においては、各便器固定用ボルトが挿入される貫通孔部が大便器8の後面側に開口するように設けられている。そして、大便器8の固定用孔部を貫通した便器固定用ボルトにナットが螺合されることにより、大便器8が締結固定される。なお、図示において、大便器8は、陶器製の便器本体であり、大便器8の上に便座や便蓋等の各種構成が設けられる。
ライニングユニット1の内部には、大便器8に供給される洗浄水の給水管や大便器8からの排水を排出する排水管等の配管等が設けられている。また、ライニングユニット1の内部には、大便器8に供給される洗浄水を貯留するロータンク10が設けられている。
ロータンク10は、便器取付スタンド9の各立設部9aの上端部から後方に向けて延出された左右の支持ステー11間に架設されたタンク支持板部12上に載置支持され、ボルト等によってタンク支持板部12に固定された状態で設けられている。ロータンク10の底面部には、排水口10aが下方に突出するように設けられている(図5参照)。排水口10aには、一端側が大便器8の後面側に開口する給水口に連通接続される給水管(図示略)の他端側が連通接続される。
以上のような構成を備えた本実施形態のライニングユニット1は、上面部6を構成する部材として、天板15を備える。また、ライニングユニット1は、前面部7を構成する部材として、前板21と、前板21の右側に設けられた端前板22と、前板21の下側に設けられた下部前板23とを備える。天板15、前板21、端前板22、および下部前板23の板厚は略同じである。
そして、ライニングユニット1は、上面部6を構成する天板15並びに前面部7を構成する前板21および端前板22を支持する板支持部を構成する板支持体30を備える。板支持体30は、床面2から浮いた状態で後壁面5を支持壁面とする壁に設けられた浮部材である。つまり、板支持体30は、床面2に対して所定の距離を隔てた上方位置において壁に固定支持されている。本実施形態のライニングユニット1は、左右一対の板支持体30を備える。
板支持体30について、図7および図8を用いて説明する。図8(a)は板支持体30の正面図であり、図8(b)は板支持体30の側面図であり、図8(c)は同図(a)におけるA−A断面図であり、図8(d)は同図(b)におけるB−B断面図である。
板支持体30は、互いに平行な上水平部31および下水平部32と、上水平部31および下水平部32の一側(後側)の端部同士を繋ぐ部分である垂直部33とを有する。板支持体30は、上水平部31、下水平部32、および垂直部33により、全体として略「コ」字状(略「U」字状)に構成されている。板支持体30は、左右方向および上下方向の各方向について対称な形状を有する。
板支持体30を構成する上水平部31、下水平部32、および垂直部33の各部は、いずれも矩形板状の外形を有する。これらの各部は、いずれも、本体部分をなす板状の本体板部と、本体板部の縁部から直角状に折れ曲がった板状の縁板部とを有する。縁板部は、上水平部31、下水平部32、および垂直部33の各部の延設方向に沿う帯板状の部分である。
詳細には、上水平部31は、板厚方向を上下方向とする水平状の本体板部31aを有し、本体板部31aの周縁の縁板部として、本体板部31aの左右両側に設けられた側縁板部31bと、本体板部31aの前側に設けられた前縁板部31cとを有する。また、下水平部32は、上水平部31と上下対称な形状を有する部分であり、水平状の本体板部32aと、左右の側縁板部32bと、前縁板部32cとを有する。また、垂直部33は、板厚方向を前後方向とする垂直状の本体板部33aと、左右の側縁板部33bとを有する。
これらの板部を有する板支持体30において、上水平部31の側縁板部31b、下水平部32の側縁板部32b、および垂直部33の側縁板部33bは、共通の面部を構成する。つまり、これらの側縁板部31b,32b,33bにより、板支持体30の略「コ」字状の外形に沿う連続的な側面部が形成されている。また、上水平部31の本体板部31aおよび下水平部32の本体板部32aが、それぞれ板支持体30における上面部および下面部となる。また、上水平部31の前縁板部31cおよび下水平部32の前縁板部32cが板支持体30の前面部となる。また、垂直部33の本体板部33aが板支持体30の後面部となる。
板支持体30は、垂直部33の本体板部33aが後壁面5に固定されることにより、後壁に固定状態で支持される。つまり、板支持体30は、垂直部33を後壁面5に沿わせて本体板部33aの後面を後壁面5に接触させた状態で固定される。板支持体30は、ボルト等の締結具34により固定される。このため、本体板部33aには、締結具34を貫通させる固定用の孔部33dが形成されている。本実施形態では、孔部33dは、本体板部33aの上下端近傍の左右中央部の位置の2箇所に設けられている。締結具34は、孔部33dを貫通して後壁面5にねじ込まれ、板支持体30を固定する。なお、板支持体30の固定構造としては、後壁面5に対して他の部材を介して間接的に板支持体30を固定する構造であってもよい。
板支持体30は、後壁面5に固定された状態において、上水平部31および下水平部32により、後壁面5から前方への水平な突出部分である上下2段の水平突出部を構成する。このように、板支持体30においては、上水平部31によって上段の水平突出部である第1の水平突出部が構成され、下水平部32によって下段の水平突出部である第2の水平突出部が構成される。本実施形態では、上水平部31および下水平部32の前後方向の長さ(前方への突出量)は互いに同じである。つまり、上水平部31の前縁板部31cと下水平部32の前縁板部32cとは、前後方向に垂直な同一面上に位置する。ただし、このような構成に限定されることなく、上水平部31および下水平部32の前後方向の長さは互いに異なっていてもよい。
板支持体30は、全体として鋼材により構成されている。板支持体30は、例えば、一体の板状の鋼板部材が屈曲形成されることにより構成される。ただし、板支持体30としては、板支持体30の各部を構成する複数の部材が溶接やボルト締結等によって連結された構成であってもよい。
左右一対の板支持体30は、互いに同一の形状・寸法を有し、互いに同じ高さ位置となるように配設されている。左側の板支持体30は、その左側の側面部を左側壁面3に沿わせ、左側面30eが左側壁面3に接触または略接触する位置に固定されている。また、右側の板支持体30は、その右側の側面部を右側壁面4に沿わせ、右側面30fが右側壁面4に接触または略接触する位置に固定されている。左右の板支持体30の間の間隔は、例えば板支持体30の左右幅の4〜5倍である。
また、本実施形態の板支持体30の全体の外形寸法について、左右方向の寸法をD1、前後方向の寸法をD2、上下方向の寸法をD3とした場合、これらの寸法は、D1<D2<D3の関係を有する。具体的には、これらの寸法の比(D1:D2:D3)は、約1:2:3である。ただし、板支持体30の各方向の寸法の大小関係は特に限定されるものではない。
図9に、天板15を示す。図9(a)は天板15の正面図、図9(b)は天板15の底面図、図9(c)は天板15の右側面図である。天板15は、板支持体30の上面側に設けられる。天板15は、矩形状の平板であり、長手方向および短手方向の各方向をそれぞれ左右方向および前後方向に向けた状態で設けられる。天板15は、例えば合板等の木製の板である。
天板15は、左右の板支持体30上に架設された態様で左右の板支持体30上に載置支持される。天板15は、各板支持体30において上水平部31の本体板部31aの上側の面となる上面30aの四隅に設けられた板状の介装部材17を介して板支持体30上に設けられる。すなわち、天板15は、その下板面15bの左右両端部を板支持体30の上面30aに対向させ、介装部材17を介して板支持体30上に支持された状態で設けられる。天板15は、図示せぬ固定部においてボルト等の締結具によって固定されることで、板支持体30に固定される。天板15の上板面15aが、ライニングユニット1の上面となる。なお、本実施形態では介装部材17が採用されているが、介装部材17を介さずに、天板15を板支持体30に直接取り付ける構成であってもよい。
天板15は、その長手方向の両側の側面である左側面15eおよび右側面15fをそれぞれ左側壁面3または右側壁面4に接触または略接触させた状態で設けられる。したがって、天板15の長手方向(左右方向)の寸法は、左側の板支持体30の左側面30eと右側の板支持体30の右側面30fとの間の左右方向の間隔の寸法、つまり左側壁面3と右側壁面4との間の間隔の寸法と略同じ大きさである。また、天板15は、その後側面15dを後壁面5に接触させた状態で設けられ、前側面15cを、板支持体30の前面30cよりも前側に位置させる。つまり、天板15の前端部は、板支持体30よりも前側に突出している。したがって、天板15の前後方向の寸法は、板支持体30の前後方向の寸法よりも大きい。
天板15には、前板21および端前板22を取り付けるための取付部40が設けられている。取付部40は、天板15の下板面15bに設けられている。取付部40は、天板15の下板面15bに設けられた固定台部41と、固定台部41に固定された支持部材42とを有する。なお、取付部40の詳細な構成については後述する。
図10に、前板21を示す。図10(a)は前板21の平面図、図10(b)は前板21の正面図、図10(c)は前板21の背面図、図10(d)は前板21の右側面図である。前板21は、板支持体30の前面側に設けられる。前板21は、矩形状の平板であり、長手方向および短手方向の各方向をそれぞれ左右方向および上下方向に向けた状態で設けられる。前板21は、例えば合板等の木製の板である。
前板21は、上記のとおり天板15に設けられた取付部40により、天板15に吊下げ支持された状態で設けられる。前板21は、板支持体30の前側において、天板15の板支持体30からの前方突出部の下側に位置する。つまり、前板21は、その上側面21aを天板15の下板面15bの前端部に対向させた状態で支持される。また、前板21は、その前板面21cを天板15の前側面15cと略同一面上に位置させる位置、つまり前板21の前板面21cと天板15の前側面15cとの前後方向の位置が略一致する位置に支持されている。
前板21は、その左側面21eを左側壁面3に接触または略接触させた状態で設けられる。また、前板21は、右側については、右側面21fを、右側の板支持体30の左側面30eと略同じ位置に位置させる。前板21は、左右方向について前面部7全体の大部分を占める。図に示す構成においては、前板21は、左右方向について前面部7全体の約4/5の寸法を有する。また、前板21は、上下方向については、前面部7全体の上半部を占める。
また、前板21の下縁部には、下部前板23に対する係止部分となる係止用突片部28が下方に突出するように設けられている。係止用突片部28は、前板21の下縁部における左側寄りの位置の1箇所に設けられている。係止用突片部28は、矩形板状の部材が前板21の後板面21dにボルト等によって固定されることにより設けられている。係止用突片部28は、下部前板23の後板面23dに接触することで、前板21の下部前板23に対する前側への移動を規制し、前板21が前側に浮くことを防止する。
図11に、端前板22を示す。図11(a)は端前板22の平面図、図11(b)は端前板22の正面図、図11(c)は端前板22の背面図、図11(d)は端前板22の右側面図である。端前板22は、板支持体30の前面側において前板21と平行に設けられる。端前板22は、矩形状の平板であり、長手方向および短手方向の各方向をそれぞれ上下方向および左右方向に向けた状態で設けられる。端前板22は、例えば合板等の木製の板である。
端前板22は、前板21と同様に、天板15に設けられた取付部40により、天板15に吊下げ支持された状態で設けられる。端前板22は、前板21の左側に設けられる。端前板22は、板支持体30の前側において、天板15の板支持体30からの前方突出部の下側に位置する。つまり、端前板22は、その上側面22aを天板15の下板面15bの前端部に対向させた状態で支持される。
また、端前板22は、前後方向について、前板21の後側に位置する。端前板22は、前後方向について、前板面22cを、前板21の後板面21dと略同じ位置に位置させるように設けられている。したがって、天板15の板支持体30からの前方への突出部分の前後方向の寸法は、前板21および端前板22の板厚の寸法の合計の寸法と略同じである。
端前板22は、その長手方向(上下方向)の寸法を、前面部7の全体の寸法と一致させる。つまり、端前板22は、上下方向について前面部7の全体を占める。ここで、前面部7の下端は、床面2に対して所定の隙間E1(図5参照)が生じる位置に位置する。したがって、前面部7の下端面の一部をなす端前板22の下側面22bは、床面2に対して隙間E1を隔てて床面2に対向する。
端前板22は、その右側面22fを右側壁面4に接触または略接触させた状態で設けられる。また、端前板22は、左側については、左側面22eを、右側の板支持体30の左側面30eよりもわずかに左側の位置に位置させる。つまり、前後方向について前板21の後側に端前板22が位置する構成において、前板21の右側の縁部と、端前板22の左側の縁部とが、前後方向に互いに重なっており、前板21と端前板22との重複部26が設けられている。前板21と端前板22の重複部26は、右側の板支持体30の左側に位置し、前板21の上下方向の全体にわたる。
このように、本実施形態のライニングユニット1は、前面部7を構成する部材として、板支持体30の前面側における前板21の右側に設けられた端前板22を備える。そして、端前板22は、前板21に対して左側の縁部が前後方向に重なるように設けられている。
図12に、下部前板23を示す。図12(a)は下部前板23の正面、図12(b)は下部前板23の右側面図である。下部前板23は、板支持体30の前側において前板21の下側にて前板21と同一面上に設けられる。下部前板23は、矩形状の平板であり、長手方向および短手方向の各方向をそれぞれ左右方向および上下方向に向けた状態で設けられる。下部前板23は、例えば合板等の木製の板である。
下部前板23は、前面部7において大便器8の取付部分を構成する部材であり、大便器8と便器取付スタンド9との間に挟まれた状態で支持される。このため、下部前板23においては、大便器8の取付位置に対応する部位に、便器取付用の開口部23gが形成されている。
下部前板23は、前板21と同様に、左側面23eを左側壁面3に接触または略接触させた状態で設けられる。また、下部前板23は、左右方向の寸法を前板21の左右方向の寸法と同じとする。したがって、下部前板23の右側面23fは、前板21の右側面21fと略面一をなし、下部前板23の右側の縁部は、端前板22の下部の左側の縁部に対して前側に位置し、これらの縁部同士は前後方向に重なっており、重複部27が存在する。
また、下部前板23は、上記のとおり前板21と同一面上に設けられており、上側面23aを、前板21の下側面21bに接触させた状態で設けられ、下部前板23の前板面23cおよび後板面23dは、それぞれ前板21の前板面21cおよび後板面21dと略面一をなす。そして、前板21と下部前板23の合計の上下方向の寸法は、前面部7全体の上下方向の寸法、つまり端前板22の上下方向の寸法と一致する。したがって、端前板22の下側面22bと同様に、前面部7の下端面の一部をなす下部前板23の下側面23bは、床面2に対して隙間E1を隔てて床面2に対向する。
また、下部前板23の上縁部には、前板21に対する係止部分となる係止用突片部24が上方に突出するように設けられている。係止用突片部24は、下部前板23の上縁部における右側寄りの位置であって、開口部23gの上方の位置の1箇所に設けられている。係止用突片部24は、矩形板状の部材が下部前板23の後板面23dにボルト等によって固定されることにより設けられている。係止用突片部24は、前板21の後板面21dに接触することで、下部前板23の前板21に対する前側への移動を規制し、下部前板23が前側に浮くことを防止する。つまり、下部前板23と前板21は、それぞれの係止用突片部24,28により係止し合うことで、前側に浮くことを互いに規制している。
以上のように前板21、端前板22、および下部前板23により構成された前面部7の下側には、床面2に対して隙間E1が存在し、かかる隙間E1を塞ぐため、下端板25が設けられている。下端板25は、帯板状の部材であり、その板厚方向を前後方向とし、長手方向を左右方向として隙間E1を全体的に塞ぐように設けられる。
下端板25は、前面部7の後側において床面2に立設された状態で設けられる。下端板25は、幅方向(上下方向)の寸法を、隙間E1の幅方向(上下方向)の寸法よりも長くし、正面視において下端板25の上端部が前面部7の下端部に重なるように設けられている。下端板25は、前後方向について、例えば、その前面が端前板22の後板面22dに接触する位置に設けられる。下端板25は、例えば鋼板等の金属製の板である。
以上のような構成において、前面部7を構成する前板21および端前板22は、天板15に設けられた取付部40に支持された状態で設けられている。すなわち、本実施形態のライニングユニット1において、板支持体30は、天板15を介して前板21および端前板22を支持する。
図13および図14に、取付部40を示す。図14(a)は取付部40の正面図、図14(b)は取付部40の底面図、図14(c)は取付部40の右側面図である。
図9の各図に示すように、取付部40は、天板15の下板面15bにおいて、前端寄りの位置に設けられている。取付部40は、上記のとおり固定台部41と支持部材42とを有する。
固定台部41は、天板15の下板面15bに対してわずかに突出した突部として設けられ、支持部材42が取り付けられる平面状の取付面41aを有する。本実施形態では、固定台部41は、天板15の下板面15bにおいて、左右方向の両端部を除いた大部分にわたって左右方向に直線状に延設された突条部として設けられている。
このように、本実施形態では、固定台部41について、前板21および端前板22それぞれの取付部40を構成する部分として、一体の連続した固定台部41が設けられている。固定台部41は、例えば鋼板等の金属製の部材が天板15の下板面15bに固定されることにより設けられている。
支持部材42は、固定台部41に取り付けられることで、前板21および端前板22のそれぞれが複数箇所に有する係止部としての係止片部51に対する支持部を構成する。本実施形態では、支持部材42は、前板21および端前板22それぞれに対して2箇所ずつ計4箇所に設けられている。
4箇所に設けられた支持部材42のうち、左側の2箇所の支持部材42Aが、固定台部41とともに前板21を取り付けるための取付部40Aを構成し、右側の2箇所の支持部材42Bが、固定台部41とともに端前板22を取り付けるための取付部40Bを構成する。前板21用の支持部材42Aと端前板22用の支持部材42Bは、互いに左右対称の構成であるため、図13および図14においては前板21用の支持部材42Aを図示し、主に前板21用の支持部材42Aについて説明する。
図13および図14の各図に示すように、支持部材42は、固定台部41の取付面41aとともに、前板21および端前板22のそれぞれに設けられた係止片部51を挟持した状態で係止させる挟持空間50を形成する。
ここで、取付部40に係合する係止片部51について説明する。係止片部51は、前板21(端前板22)の上側面21a(上側面22a)よりわずかに上方の位置にて後方に向けて水平状に、つまり板厚方向を上下方向として突出する矩形板状の部分である。
本実施形態では、係止片部51は、矩形板状の鋼板が直角状に屈曲したL型金具52が前板21(端前板22)の後板面21d(後板面22d)に固定されることにより設けられている。L型金具52のL字状の各辺部をなす2つの面部のうち、一方の面部52aが、前板21(端前板22)に対する固定部となり、他方の面部52bが、係止片部51となる。L型金具52は、固定部である一方の面部52aの他方の面部52bの屈曲側と反対側(前側)の板面52cを前板21(端前板22)の後板面21d(後板面22d)に合わせた状態で、ボルト等の固定具53によって固定される。なお、係止片部51は、L型金具52のような金属製の部材に限らず、樹脂製や木製の部材により構成されてもよい。
このようにして前板21(端前板22)側に設けられた係止片部51に対し、天板15側の取付部40において形成された挟持空間50は、固定台部41の取付面41aおよびこれに対向する支持部材42の支持面42fを上下面とし、係止片部51を差し込ませる隙間部分である。挟持空間50は、係止片部51を上下方向に挟持支持する隙間部分であり、上下方向の隙間寸法を、取付部40に対する係止片部51の水平方向の相対移動が可能となるように、係止片部51の板厚の寸法と略同じあるいは同寸法よりも大きくする。
このような係止片部51が、前板21および端前板22のそれぞれにおいて、天板15に2箇所ずつ設けられた前板21用の取付部40Aおよび端前板22用の取付部40Bの配置間隔に対応して設けられている。本実施形態では、係止片部51は、前板21および端前板22の各板において、左半部および右半部の各部における所定の位置の2箇所に設けられている。
支持部材42は、矩形状の鋼板が長手方向について屈曲形成された部材である。支持部材42は、固定台部41に固定される部分である固定部42aと、固定部42aの一側から略直角状に下側に折れ曲がった段差形成部42bと、固定部42aに対する段差面部となる支持面部42cと、支持面部42cの一側から略直角状に下側に折れ曲がった折返部42dとを有する。
固定部42aは、支持部材42の長手方向の略半分を占める平板状の部分である。支持部材42は、固定部42aの上面42eを固定台部41の取付面41aに接触させた状態で固定される。段差形成部42bは、支持面部42cを固定部42aに対して低い段差面部とする。
支持面部42cは、固定部42aの上面42eに対して低い段差面となる上面を、上記のとおり固定台部41の取付面41aとともに挟持空間50を形成する支持面42fとする。固定部42aの上面42eは固定台部41の取付面41aに対する接触面であることから、固定部42aの上面42eと支持面部42cの上面(支持面42f)との段差の大きさが、係止片部51が差し込まれる挟持空間50の上下方向の隙間寸法となる。折返部42dは、挟持空間50に係止片部51が差し込まれる際におけるガイド部となる。
図13および図14に示すように、支持部材42Aは、固定部42a側を左側、折返部42d側を右側とする向きで固定台部41に固定されている。支持部材42は、固定部42aを貫通するネジ43により固定台部41に固定されている。本実施形態では、支持部材42は、前後2本のネジ43により固定されている。ネジ43は、固定部42aを貫通して固定台部41または固定台部41および天板15に螺挿される。なお、支持部材42は、ネジ43による固定のほか、溶接等により固定台部41に固定されてもよい。
支持部材42が固定台部41に固定されることで、係止片部51が差し込まれる挟持空間50が形成される。支持部材42Aにより構成された前板21用の取付部40Aおいて、挟持空間50は、前後両側および右側を開放させる。これに対し、支持部材42Bにより構成された端前板22用の取付部40Bにおいて、挟持空間50は、取付部40Aの場合と左右対称に、前後両側および左側を開放させる。すなわち、前板21および端前板22の各板に対して設けられた取付部40Aおよび取付部40Bの挟持空間50は、前後両側に加え、左側壁面3および右側壁面4の左右壁面のうち支持する板(前板21または端前板22)が沿う壁面側と反対側を開放させる。
なお、固定台部41としては、本実施形態のように4箇所の取付部40に対して連続した一体の部分に限られることなく、各取付部40において支持部材42の取付面41aを形成する部分であればよく、例えば取付部40毎に設けられてもよい。また、取付部40を構成する部分としては、固定台部41は省略可能である。この場合、支持部材42が天板15の下板面15bに直接的に固定され、天板15の下板面15bが、支持部材42の支持面42fとともに挟持空間50を形成する面となる。また、支持部材42は、金属製の部材に限らず、樹脂製や木製の部材であってもよい。
以上のように、取付部40は、前板21および端前板22に設けられた係止片部51を少なくとも前後方向に移動可能な状態で受け入れて前板21および端前板22を支持するものである。つまり、取付部40においては、挟持空間50に差し込まれた係止片部51は、固定台部41の取付面41aと支持部材42の支持面42fとの間に挟まれた状態で水平方向にスライド可能に支持されている。このような構成において、前板21用の取付部40Aは、係止片部51を当接させて前板21の後側への移動を規制する当接支持部としてのストッパ板部44を有する。
図13および図14の各図に示すように、ストッパ板部44は、天板15の下板面15bから突出した矩形板状の部分であり、板厚方向を前後方向として、天板15の下板面15bに対して垂設されている。ストッパ板部44の前側の板面が、係止片部51の当接を受ける当接支持面44aとなる。つまり、ストッパ板部44は、当接支持面44aにおいて、係止片部51の先端面となる後端面51aの接触を受ける。ストッパ板部44は、取付部40Aに支持された状態の係止片部51の後端面51aが全体的に当接支持面44aに接触するように、取付部40Aの後側における所定の範囲をカバーするように設けられている。
このようなストッパ板部44に対し、前板21の係止片部51が当接することにより、前板21の後方への移動が規制され、前板21が前後方向について位置決めされる。
ストッパ板部44は、係止片部51の後方への突出長さとの関係において、前板21が係止片部51をストッパ板部44に当接させた状態で、前板21と板支持体30との間の前後方向の隙間の大きさが端前板22の板厚と略同じとなる位置に設けられる。
すなわち、前後方向について前板21の後側に位置する端前板22は、その後板面22dを、板支持体30の前面30cに接触させることで、後側への移動が規制され、前後方向について位置決めされる。このため、前後方向について、前板21と板支持体30との間には、端前板22が介在する。したがって、前板21の係止片部51がストッパ板部44に当接した状態において、前板21と板支持体30との間に、少なくとも端前板22の板厚分の間隔が確保されるように、係止片部51の突出長さとの関係においてストッパ板部44が設けられる。
ストッパ板部44は、例えば、板状の部材がボルト等によって天板15に固定されたり固定台部41に溶接されたりすること等によって設けられる。本実施形態では、ストッパ板部44は、固定台部41の後側の縁部に沿うように設けられている。
なお、ストッパ板部44は、端前板22用の取付部40Bに設けられてもよい。この場合、ストッパ板部44の機能を発揮させるに際し、取付部40Bおよび端前板22の係止片部51は、後方に移動する端前板22が板支持体30に接触するよりも先に端前板22の係止片部51がストッパ板部44に当接するように構成される。
また、前板21がその後板面21dを板支持体30の前面30cに接触させることで、前板21の後側への移動が規制され、前板21が前後方向について位置決めされる構成としてもよい。かかる構成は、例えば、左側の板支持体30の上水平部31および下水平部32の少なくともいずれか一方の前方への突出寸法を長くすることにより実現される。かかる構成においては、前板21用の取付部40Aにおいてストッパ板部44を省略することができる。
以上のような構成を備えた本実施形態のライニングユニット1における前板21および端前板22の取付け方法について説明する。前板21および端前板22は、基本的には、左右方向のスライド移動(平行移動)により、天板15に取り付けられる。ただし、前板21および端前板22は、係止片部51を取付部40の挟持空間50に対して前側からあるいは斜め前側から差し込むことによっても、天板15に取り付けられる。
前板21および端前板22を左右方向のスライド移動によって天板15に取り付ける場合について、図15から図18を用いて説明する。ここでは、前板21の後側に位置する端前板22を取り付けた後に前板21を取り付ける場合を例に説明する。
まず、図15(a)および図16(a)に示すように、取付作業者により、端前板22の2つの係止片部51がそれぞれ端前板22用の取付部40Bの挟持空間50の左側の開放側に臨む位置に、端前板22が支持される。かかる状態においては、端前板22の右側面22fと右側壁面4との間に、隙間55が存在する。
このように端前板22が支持された状態から、端前板22が右側にスライド移動させられる。これにより、図15(b)に示すように、端前板22の2つの係止片部51がそれぞれ端前板22用の取付部40Bの挟持空間50に差し込まれ(矢印X1参照)、係止片部51が取付部40Bに支持された状態となる。
ここで、端前板22は、図16(b)に示すように、隙間55がなくなるまで、つまり右側面22fが右側壁面4に接触するまでスライド移動させられる(矢印X2参照)。これにより、端前板22が左右方向について位置決めされる。
このように、取付部40Bおよび係止片部51は、端前板22の右側への移動について、係止片部51が支持部材42の段差形成部42bに接触するよりも先に、端前板22の右側面22fが右側壁面4に接触するように構成されている。ただし、係止片部51が支持部材42の段差形成部42bに接触することで端前板22が左右方向について位置決めされる構成であってもよい。
また、係止片部51を取付部40Bに支持させた端前板22は、後方に押されることで、後板面22dを板支持体30の前面30cに接触させる。これにより、端前板22が前後方向について位置決めされる。以上のようにして、端前板22の取付けが完了する。取り付けられた端前板22は、天板15の下板面15bに設けられた2箇所の取付部40Bにより吊下げ支持された状態となる。
端前板22が取り付けられた後、前板21が取り付けられる。図17(a)および図18(a)に示すように、端前板22の取付けの場合と同様に、取付作業者により、前板21の2つの係止片部51がそれぞれ前板21用の取付部40Aの挟持空間50の右側の開放側に臨む位置に、前板21が支持される。かかる状態においては、前板21の左側面22eと左側壁面3との間に、隙間56が存在する。
このように前板21が支持された状態から、前板21が左側にスライド移動させられる。これにより、図17(b)に示すように、前板21の2つの係止片部51がそれぞれ前板21用の取付部40Aの挟持空間50に差し込まれ(矢印Y1参照)、係止片部51が取付部40Aに支持された状態となる。
ここで、前板21は、図18(b)に示すように、隙間56がなくなるまで、つまり左側面21eが左側壁面3に接触するまでスライド移動させられる(矢印Y2参照)。これにより、前板21が左右方向について位置決めされる。
このように、取付部40Aおよび係止片部51は、前板21の左側への移動について、係止片部51が支持部材42の段差形成部42bに接触するよりも先に、前板21の左側面21eが左側壁面3に接触するように構成されている。ただし、係止片部51が支持部材42の段差形成部42bに接触することで前板21が左右方向について位置決めされる構成であってもよい。
また、係止片部51を取付部40Aに支持させた前板21は、後方に押されることで、係止片部51をストッパ板部44に接触させる。これにより、前板21が前後方向について位置決めされる。以上のようにして、前板21の取付けが完了する。取り付けられた前板21は、天板15の下板面15bに設けられた2箇所の取付部40Aにより吊下げ支持された状態となる。そして、前板21および端前板22が取り付けられた状態においては、上述したように、前板21の右側の縁部と、端前板22の左側の縁部との重複部26が存在する。
天板15に取り付けられた状態の前板21および端前板22を取り外すときは、各板を取り付ける際と逆方向、つまり前板21は右方向、端前板22は左方向にそれぞれスライド移動させることで、係止片部51の取付部40に対する係止状態が解除される。
以上のように、本実施形態のライニングユニット1において、前板21および端前板22は、板支持体30の前側における所定の取付位置に対して左右方向のスライド移動によって着脱可能に設けられている。ここで、前板21についての所定の取付位置は、前板21が天板15に取り付けられた状態における前板21の位置である。したがって、前板21についての所定の取付位置は、例えば、前板21が係止片部51を取付部40Aに係止させるとともに左側面21eを左側壁面3に接触させた位置である。同様にして、端前板22についての所定の取付位置は、端前板22が天板15に取り付けられた状態における端前板22の位置である。したがって、端前板22についての所定の取付位置は、例えば、端前板22が係止片部51を取付部40Bに係止させるとともに右側面22fを右側壁面4に接触させた位置である。
また、本実施形態のライニングユニット1において上面部6を構成する板部材のうち、前板21および端前板22は、大便器8の取付け部分を構成する下部前板23とは分離しており、前板21および端前板22は、下部前板23とは干渉することなく取付け・取外し操作可能に設けられている。そこで、本実施形態のライニングユニット1においては、天板15等を支持する一対の板支持体30の一部が、大便器8周りで用いられるトイレ用品等をのせるための棚部として用いられている。具体的には次のとおりである。
上述したように、板支持体30は、後壁面5から前方への水平突出部を構成する部分として、上水平部31および下水平部32を有する。これらの水平突出部のうち、下水平部32により構成される水平突出部が、板支持体30の後側の壁面である後壁面5に対して前方に向けて突出する水平状の底部を含む前方突設部となり、棚部として用いられる。
すなわち、下水平部32を構成する部分のうち、本体板部32aが、後壁面5に対して前方に向けて突出する水平状の底部となる。そして、下水平部32においては、本体板部32aと、本体板部32aの周囲から立ち上がる側縁板部32bおよび前縁板部32cとにより、トレイ状の部分が構成されている。
このように後壁面5からの前方突設部である板支持体30の下水平部32は、例えば図19に示すように、トイレ用品の棚部として用いられる。図19に示す例では、左側の板支持体30の下水平部32には、トイレ用洗剤61およびトイレットペーパ62が置かれており、右側の板支持体30の下水平部32には、トイレ用ブラシ63が置かれている。
このように棚として用いられる下水平部32上に物を置く際や下水平部32上から物を取り出す際には、前板21および端前板22の少なくとも一方が取り外される。
以上説明した本実施形態に係るライニングユニット1によれば、床面2の不陸や傾きの影響を受けることなく、設置作業についての作業負荷を軽減することができ、設置作業を効率的に行うことができる。以下、本実施形態に係るライニングユニット1による作用効果について説明する。
本実施形態のライニングユニット1は、上面部6を構成する天板15並びに前面部7を構成する前板21および端前板22を支持する部分として、床面2から浮いた状態で後壁面5に固定された板支持体30を備える。このような構成によれば、板支持体30が床面2と縁切りされた状態で設けられることから、板支持体30が床面2の不陸や傾きの影響を受けることを回避することができる。これにより、板支持体30に支持される天板15や前板21等について水平状態を得るための調整作業が不要となり、ライニングユニット1の設置作業について、負担を軽減することができ、作業性を向上させることができる。すなわち、本実施形態のライニングユニット1によれば、一対の板支持体30のそれぞれを所定の高さ位置に水平状態で固定するという簡単な作業により、天板15や前板21等について容易に水平状態を得ることができる。
また、本実施形態のライニングユニット1によれば、上下方向、左右方向、および奥行方向の各方向に沿う複数のフレーム材により枠組み構成された大がかりな従来のフレーム構造との対比において、天板15や前板21等を支持する部分の構成を簡素なものとすることができる。このような面からも設置作業の効率を向上することができる。
また、本実施形態のライニングユニット1においては、前板21および端前板22が、天板15に設けられた取付部40により支持された状態で設けられる。このような構成によれば、全体にわたって架設された態様で設けられる天板15に取付部40が設けられることから、前板21や端前板22の左右幅に応じて、取付部40を任意の位置に設けることが可能となる。
仮に、例えば板支持体30に前板21等の取付部が設けられる場合、左右方向について取付部を設ける位置が、板支持体30が存在する範囲に限定されてしまう。この場合、前面部7を構成する板部材の幅寸法や前面部7の分割構造等によっては、取付部を設ける位置について対応が困難となる。
そこで、天板15に前板21および端前板22の取付部40を設けることにより、前板21や端前板22の幅寸法や前面部7の分割構造等に対し、取付部40を設ける位置について柔軟に対応することが可能となる。つまり、前板21や端前板22の支持位置の自由度を高くすることができ、前板21を含む前面部7の構成についての汎用性を向上することができる。
また、本実施形態のライニングユニット1においては、前板21を支持する取付部40(40A)が、前板21等に設けられた係止片部51を水平方向にスライド移動可能に支持する構成であって、係止片部51の後方への移動を規制するストッパ板部44を有する。このような構成によれば、前板21を後方へ押し付けることによって自動的に前板21が前後方向について位置決めされるため、前板を簡易に取り付けることができる。また、係止片部51のストッパ板部44に対する当接によって前板21が後方に移動することが規制されることから、前板21が押し込まれることを防止することができる。
また、本実施形態のライニングユニット1においては、前面部7において前板21と端前板22との分割構造が採用されており、前板21と端前板22とが互いに前後方向に重なる部分を有する。このような構成によれば、前板21と端前板22との重複部26を用いて左側壁面3と右側壁面4との間における前面部7の間口の調整を行うことができる。このため、前面部7の左右方向の両端部において壁面との隙間を埋めるフィラー部材等の間口調整のための部材を別途設けたり施工現場の間口に合わせて前板をカットしたりする必要がなく、前面部7の構造の簡略化を図ることができるとともに、良好な施工性を得ることができる。さらに、フィラー部材等が不要となることから、前面部7における目地を少なくすることが可能となり、外観上スッキリとした印象を得ることができる。また、間口調整に関しては、取付部40の左右方向の幅を広くして挟持空間50の左右方向の寸法を長くすることで、間口調整の調整幅を広くすることができる。
また、本実施形態のライニングユニット1においては、前板21および端前板22が、左右方向のスライド移動によって着脱可能に設けられている。このような構成によれば、前板21および端前板22を容易に取り外すことができるので、良好なメンテナンス性を得ることができる。また、前板21および端前板22を取り付ける際、各板を横方向にスライドさせて左側壁面3または右側壁面4に押し当てることにより、設置現場における間口の大きさに自動的に対応することが可能となる。これにより、前板21および端前板22の取付け作業性を向上することができる。
また、前板21および端前板22が横方向のスライド移動によって着脱される構成によれば、前板21および端前板22の上側における天板15との間のクリアランス、つまり前板21および端前板22それぞれの上側面21a,22aと天板15の下板面15bとの間のクリアランスを可及的に小さくすることができる。
例えば、天板15の下側に位置する所定の係止部に対して前板21および端前板22が上側から引っ掛けられることにより支持される構成の場合、前板21等の着脱に際し、前板21等の上側において天板15との間に前板21等を上下に移動させるためのスペースが必要となる。このような場合、天板15と前板21等との間のクリアランスが大きくなって意匠性が低下したり、天板15と前板21等との間のスペースを塞ぐ部材が別途必要となったりする。
この点、本実施形態のような前板21および端前板22についての横スライド構造によれば、前板21等の上側において前板21等の着脱用のスペースが不要となるため、前板21等を天板15に可及的に近接させることが可能となる。これにより、天板15と前板21等との間のクリアランスを極力小さくすることができ、外観上スッキリとした印象を得ることができる。
また、本実施形態のライニングユニット1においては、前板21および端前板22が取外し操作可能に設けられた構成において、板支持体30がその一部を棚部として機能させるように構成されている。このような構成によれば、ライニングユニット1の内部のスペースをトイレの備品やトイレ掃除のためのトイレ用品等の収納スペースとして有効活用することができる。
特に、板支持体30が床面2から縁が切り離された部材であるため、板支持体30の一部である下水平部32を棚として利用することで、床面2に直接トイレ用品等を置く場合と比べて、トイレ室内の環境面や衛生面の向上を図ることができる。また、下水平部32は本体板部32aと側縁板部32b等とからトレイ状に構成されていることから、下水平部32上に置いた物の落下を防止することができる。
以上のように実施形態を用いて説明した本発明に係るライニングユニットは、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨に沿う範囲で、種々の態様を採用することができる。
上述した実施形態においては、天板15や前板21等を設置するための浮部材として、左右一対の板支持体30が設けられているが、このような構成に限定されるものではない。浮部材としては、一体の部材であってもよく、また、3つ以上の部材が設けられてもよい。また、上述した実施形態では、板支持体30は、後壁面5に固定されているが、左側壁面3または右側壁面4に固定されてもよい。板支持体30を固定する壁面は、設置現場における壁面の補強構造等に応じて適宜選択される。
また、上述した実施形態においては、前板21および端前板22は、天板15に設けられた取付部40により天板15に吊下げ支持されているが、例えば、板支持体30に前板21および端前板22を支持するための取付部を設けてもよい。ただし、上述のとおり前板21や端前板22の支持位置について高い自由度を得る観点等からは、天板15に取付部40を設けた構成の方が好ましい。
また、上述した実施形態においては、前板21用の取付部40Aが有するストッパ板部44は、係止片部51の挟持空間50を形成するための支持部材42とは別体の部材により構成されているが、係止片部51を当接させる当接支持部は、屈曲した板状部材である支持部材42の一部として設けられてもよい。
また、上述した実施形態においては、端前板22が前板21の右側のみに設けられた2分割の構造が採用されているが、前面部7の構成はこれに限定されるものではない。前面部7の構成としては、例えば、前板21の左側のみに端前板22が設けられた構造であってもよく、また、前板21の左右両側に端前板22が設けられた3分割の構造であってもよい。前板21の左側に設けられる端前板22は、例えば、右側に設けられた端前板22と左右対称な構成として設けられる。3分割の構造とした場合、2分割の構造と比べて、間口の左右両端から間口調整を行うことができるので、間口調整の調整幅を更に広くすることができる。
また、上述した実施形態においては、互いの一部を前後方向に重複させる前板21および端前板22について、前板21が端前板22の前側に位置するが、これらの板同士の前後関係は逆であってもよい。
また、上述した実施形態においては、前板21および端前板22の両方の取付構造として、左右方向のスライド移動により着脱が可能な取付構造が採用されているが、かかる取付構造は、前板21および端前板22いずれか一方のみについて採用されてもよい。また、前板21および端前板22の両方が取外し操作可能に設けられているが、前板21および端前板22のいずれか一方のみが取外し操作可能に設けられてもよい。
また、上述した実施形態においては、板支持体30において棚として用いられる部分は、下水平部32の一段のみであるが、棚として用いられる後壁面5からの前方突設部としては、板支持体30の補強も兼ねて複数段設けられてもよい。これにより、ライニングユニット1の内部空間における収納力を向上させることができる。
1 ライニングユニット
2 床面
3 左側壁面
4 右側壁面
5 後壁面
8 大便器
15 天板
15b 下板面
21 前板
22 端前板
26 重複部
30 板支持体(浮部材)
32 下水平部(前方突設部)
32a 本体板部(底部)
40 取付部
41 固定台部
42 支持部材
44 ストッパ板部(当接支持部)
50 挟持空間
51 係止片部(係止部)

Claims (6)

  1. 便器等の衛生設備機器の後方に設置されるライニングユニットであって、
    床面から浮いた状態で壁に設けられた浮部材と、
    前記浮部材の上面側に設けられた天板と、
    前記浮部材の前面側に設けられた前板と、を備えた
    ことを特徴とするライニングユニット。
  2. 前記天板に、前記前板を取り付けるための取付部が設けられており、
    前記前板は、前記取付部に支持された状態で設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のライニングユニット。
  3. 前記取付部は、前記前板に設けられた係止部を少なくとも前後方向に移動可能な状態で受け入れて前記前板を支持するものであり、前記係止部を当接させて前記前板の後側への移動を規制する当接支持部を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のライニングユニット。
  4. 前記浮部材の前面側における前記前板の左右両側の少なくとも一側に設けられた端前板をさらに備え、
    前記端前板は、前記前板に対して少なくとも一部が前後方向に重なるように設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のライニングユニット。
  5. 前記前板は、前記浮部材の前側における所定の取付位置に対して左右方向のスライド移動によって着脱可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のライニングユニット。
  6. 前記浮部材は、その後側の壁面に対して前方に向けて突出する水平状の底部を含む前方突設部を有し、
    前記前板および前記端前板の少なくともいずれか一方は、取外し操作可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のライニングユニット。
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