JP2017158295A - バッテリシステム制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の半導体スイッチの発熱をほぼ同じにして、発熱を分散できるバッテリシステム制御装置を提供する。【解決手段】メインFET及びサブFETが、一対のバッテリの間に、寄生ダイオードの順方向が互いに逆向きになるように直列接続されている。スイッチ制御回路は、メインFET及びサブFETをオフからオンに制御するとき、徐々に増加する除変電圧をゲート電圧として供給した後、一定電圧VPをゲート電圧として供給する。このとき、スイッチ制御回路は、一対のバッテリのうち電圧の低い側に接続されたサブFETに供給する除変電圧を、電圧の高い側に接続されたメインFETに供給する除変電圧よりも低くする。【選択図】図2

Description

本発明は、バッテリシステム制御装置に関するものである。
鉛蓄電池などの安価なメインバッテリと、頻繁な充放電に対する耐久性の高いニッケル蓄電池、リチウム蓄電池などの高性能なサブバッテリと、の一対のバッテリを車両に搭載することが提案されている。これにより、アイドルストップ中における電気負荷への電力供給や回生充電はサブバッテリが優先的に実施することにより鉛蓄電池の劣化軽減を図る。一方、車両を駐車する場合など、長期にわたって要求される電力供給(暗電流)に対しては、安価な鉛蓄電池が実施することで、高性能バッテリを小容量化してコストアップ抑制を図っている。
また、発電機及びメインバッテリと、サブバッテリと、の間にFET(半導体スイッチ)を設け、回生せずに内燃機関を運転させている通常運転時にはFETをオフして、サブバッテリを充電せずに空き容量を大きくし、回生運転時にはFETをオンして、サブバッテリを回生充電させることにより、回生充電量の増大を図ることが提案されている。
FETは、オフ時の寄生ダイオードを通じた通電を防止するため、寄生ダイオードの順方向が互いに逆向きになるように直列接続された一対が設けられている。
また、上述したバッテリシステム制御装置は、一対のFETのオン時に発電機からサブバッテリに大きな充電電流が流れるため、発電機の発電量が急激に増大する。このため、発電時の駆動源となっているエンジンのトルク変動が大きくなり、走行性能が悪くなる、という問題がある。
そこで、一対のFETのオン時に一対のFETに0から徐々に増加するゲート電圧を供給して充電電流を抑え、走行性能の悪化を防ぐことが提案されている(特許文献1)。しかしながら、一対のFETに同じゲート電圧を与えると、バッテリ電圧の低いサブバッテリ側に設けられたFET(以下サブFET)よりもバッテリ電圧の高いメインバッテリ側に設けられたFET(以下、メインFET)の方に発熱が集中する、という問題があった。
この理由を図5及び図6を用いて説明する。ゲート電圧Vgsがしきい値電圧以上になると、図5(B)に示すように、一対のFETが導通して、ゲート電圧Vgsの増加に応じて、メインバッテリからサブバッテリに流れる電流Idが徐々に増加する。また、図5(A)に示すように、ゲート電圧Vgsの増加に応じて、メインバッテリの電圧Vmainは徐々に減少すると共に、サブバッテリの電圧Vsubは徐々に増加し、その後、ゲート電圧Vgsが十分に大きくなると、メインバッテリ、サブバッテリの電圧Vmain、Vsubは等しくなる。
このとき、共通接続された一対のFETのソース電圧Vsは、サブバッテリ側に張り付きサブバッテリの電圧とほぼ同じとなる。このため、ゲート電圧Vgsが十分に大きくなるまでの期間Tにおいては、メインFETのドレイン-ソース電圧(以下Vds)>サブFETのVdsとなり、発熱がメインFETに偏る。
しかも、図6に示すように、サブFETは常時、飽和領域で動作するが、メインFETのVdsは大きいため、メインFETは通電し始めは能動領域で動作し、その後、ゲート電圧Vgsが十分大きくなると飽和領域で動作する。このため、メインFETの方が、サブFETよりも抵抗が大きくなり、発熱がメインFETに偏る。
また、0から徐々に増加するゲート電圧を供給すると、ゲート電圧が半導体スイッチのしきい値電圧以上まで上昇しないと半導体スイッチがオンしないため、オンするまでの時間が長くなる、という問題があった。
特開2012−80706号公報
そこで、本発明は、一対の半導体スイッチの発熱をほぼ同じにして、発熱を分散できるバッテリシステム制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、一対のバッテリの間に、寄生ダイオードの順方向が互いに逆向きになるように直列接続された一対の半導体スイッチと、前記一対の半導体スイッチの各々にゲート電圧を供給して、前記一対の半導体スイッチのオンオフを制御するスイッチ制御手段と、を備え、前記スイッチ制御手段は、前記一対の半導体スイッチをオフからオンに制御するとき、徐々に増加する除変電圧をゲート電圧として供給した後、一定電圧をゲート電圧として供給するバッテリシステム制御装置において、前記スイッチ制御手段は、前記一対のバッテリのうちに電圧の低い側に接続された前記半導体スイッチに供給する除変電圧を、電圧の高い側に接続された前記半導体スイッチに供給する除変電圧によりも低くすることを特徴とするバッテリシステム制御装置である。
請求項2記載の発明は、前記スイッチ制御手段は、前記一対の半導体スイッチをオンからオフに制御するとき、徐々に減少する除変電圧をゲート電圧として供給することを特徴とする請求項1に記載のバッテリシステム制御装置である。
請求項3記載の発明は、前記スイッチ制御手段は、0よりも大きい所定電圧から徐々に増加する前記除変電圧をゲート電圧として供給することを特徴とする請求項1又は2に記載のバッテリシステム制御装置である。
請求項4記載の発明は、前記スイッチ制御手段は、コンデンサを充電又は放電することにより除変電圧を生成する除変電圧生成手段と、前記一定電圧を生成する一定電圧生成手段と、を有することを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載のバッテリシステム制御装置である。
請求項5記載の発明は、前記スイッチ制御手段は、前記除変電圧生成手段が生成した前記除変電圧をシフトダウンする電圧シフト手段をさらに有し、前記一対のバッテリのうち電圧の高い側に接続された前記半導体スイッチに前記除変電圧生成手段が生成した除変電圧を供給し、低い側に接続された前記半導体スイッチに前記電圧シフト手段によりシフトダウンされた除変電圧を供給することを特徴とする請求項4に記載のバッテリシステム制御装置である。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、一対のバッテリのうち電圧の低い側に接続された半導体スイッチに供給する除変電圧を、電圧の高い側に接続された半導体スイッチに供給する除変電圧よりも低くする。これにより、電圧の低い側に接続された半導体スイッチが、電圧の高い側に接続された半導体スイッチよりも遅れてゲート電圧がしきい値電圧以上となるため、一対の半導体スイッチの発熱をほぼ同じにして、発熱を分散できる。
請求項2記載の発明によれば、電圧の低い側に接続された半導体スイッチが、電圧の高い側に接続された半導体スイッチよりも早くゲート電圧がしきい値電圧以下となるため、一対の半導体スイッチの発熱をほぼ同じにして、発熱を分散できる。
請求項3記載の発明によれば、除変電圧は0よりも大きい所定電圧から徐々に増加する。これにより、除変電圧が0から所定電圧に上昇するまでの時間を待つ必要なくなり、除変電圧を迅速にしきい値電圧以上にして、半導体スイッチを非通電状態から通電状態に切り替えることができる。
請求項4記載の発明によれば、半導体スイッチのゲートへの除変電圧と一定電圧との切り替えを簡単に行うことができ、除変電圧が一定電圧まで上昇するのを待つ必要がなくなり、迅速に半導体スイッチのゲートに一定電圧を供給することができる。
請求項5記載の発明によれば、電圧シフトすることにより、2つの除変電圧生成手段を設ける必要がなくなり、コストダウンを図ることができる。
第1実施形態におけるバッテリシステム制御装置を示す回路図である。 (a)〜(f)は、各々図1に示すマイコンの除変入力、フルon入力、フルoff入力、メインFET及びサブFETのゲート電圧、メインバッテリ及びサブバッテリの電圧、メインFET及びサブFETに流れる電流のタイムチャートである。 第2実施形態におけるバッテリシステム制御装置を示す回路図である。 第3実施形態におけるバッテリシステム制御装置を示す回路図である。 (A)は従来のバッテリシステム制御装置におけるメインバッテリ及びサブバッテリの電圧、一対のFETのソース電圧、一対のFETのゲート電圧のタイムチャートであり、(B)はメインバッテリからサブバッテリに流れる電流のタイムチャートである。 ゲート電圧を変化させたときのFETのドレイン-ソース電圧(Vds)に対するドレイン電流(Id)を示すグラフである。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態におけるバッテリシステム制御装置について図1を参照して説明する。図1に示すバッテリシステム制御装置1は、メインバッテリと、サブバッテリと、の一対のバッテリが搭載された車両に設けられている。メインバッテリは、例えば、鉛バッテリなどの安価なバッテリから構成され、図示しない発電機に接続されている。サブバッテリは、例えば、リチウムイオン、ニッケル水素バッテリなどの高性能バッテリから構成される。メインバッテリはサブバッテリよりも電圧が高い場合が多い。
バッテリシステム制御装置1は、一対の半導体スイッチとしてのメインFET2及びサブFET3と、スイッチ制御手段としてのスイッチ制御回路4と、を備えている。メインFET2及びサブFET3は、メインバッテリ及びサブバッテリの間に寄生ダイオードの順方向が互いに逆向きになるように直列接続されている。
メインFET2及びサブFET3は、Nチャンネル型である。メインFET2は、ドレインがメインバッテリ側、ソースがサブバッテリ側に接続され、その寄生ダイオードの順方向がサブバッテリからメインバッテリに向かう方向となっている。サブFET3は、ドレインがサブバッテリ側、ソースがメインバッテリ側に接続され、その寄生ダイオードの順方向がメインバッテリからサブバッテリに向かう方向となっている。
即ち、メインFET2が、一対のバッテリのうち電圧の高い側(メインバッテリ側)に接続され、サブFET3が、一対のバッテリのうち電圧の低い側(サブバッテリ側)に接続されている。
スイッチ制御回路4は、メインFET2及びサブFET3の各々にゲート電圧を供給して、メインFET2及びサブFET3のオンオフを制御する回路である。具体的には、スイッチ制御回路4は、例えば、通常はメインFET2及びサブFET3をオフにして、回生運転時にメインFET2及びサブFET3をオンにして発電機からサブバッテリに充電できるようにする。
そして、スイッチ制御回路4は、図2(d)に示すように、メインFET2及びサブFET3をオフからオンに制御するとき、除変下限電圧Vmin(=所定電圧)から徐々に増加する除変電圧をゲート電圧として供給した後、一定電圧VPをゲート電圧として供給する。
また、スイッチ制御回路4は、図2(d)に示すように、メインFET2及びサブFET3をオンからオフに制御するとき、除変上限電圧Vmaxから除変下限電圧Vminまで徐々に減少する除変電圧をゲート電圧として供給する。
また、スイッチ制御回路4は、サブバッテリ側(=一対のバッテリのうち電圧の低い側)に接続されたサブFET3に供給する除変電圧を、メインバッテリ側(=電圧の高い側)に接続されたメインFET2に供給する除変電圧よりも低くしている。
スイッチ制御回路4は、図1に示すように、一定電圧生成手段としての昇圧回路5と、除変電圧生成手段としての除変電圧生成回路6と、スイッチ回路7と、電圧シフト手段としての電圧シフト回路8と、フルon回路9と、フルoff回路10と、マイコン11と、を備えている。
昇圧回路5は、メインバッテリの電圧を昇圧して一定電圧VPを生成する回路であり、周知の昇圧型DC/DCコンバータから構成される。昇圧回路5は、例えばメインバッテリの電圧+10V程度の電圧を一定電圧VPとして生成する。本実施形態では、昇圧回路5はメインバッテリの電圧を昇圧しているが、サブバッテリの電圧を昇圧するようにしてもよい。
除変電圧生成回路6は、コンデンサCを充電又は放電することにより除変電圧を生成する回路である。除変電圧生成回路6は、除変下限電圧設定回路61と、コンデンサCと、充放電回路62と、除変上限電圧設定回路63と、バッファ回路64と、を有している。
除変下限電圧設定回路61は、除変下限電圧Vminを生成する。除変下限電圧Vminは、メインバッテリの電圧にしきい値電圧を加算した値に設定されている。除変下限電圧設定回路61は、例えば一定電圧VPからしきい値電圧を生成する周知の定電圧回路と、メインバッテリの電圧としきい値電圧を加算する周知の加算回路と、から構成されている。
コンデンサCは、一端が除変下限電圧設定回路61に接続され、除変下限電圧設定回路61に直列接続されている。これにより、コンデンサCの他端側の電圧は、除変下限電圧Vmin+コンデンサCの両端電圧となり、コンデンサCの充電時は除変下限電圧Vminから徐々に連続的に増加し、コンデンサCの放電時は除変下限電圧Vminまで徐々に連続的に減少する。即ち、コンデンサCの他端側電圧が除変電圧となる。
充放電回路62は、コンデンサCに後述する除変上限電圧Vmaxを供給して充電したり、コンデンサCに図示しない放電抵抗を接続して放電する回路である。充放電回路62は、後述するマイコン11により制御され、マイコン11からの除変入力がHiのときはコンデンサCを充電し、LoのときはコンデンサCを放電する。充放電回路62は、定電流や抵抗により制限された電流でコンデンサCの充電、放電を行う。
除変上限電圧設定回路63は、例えば周知の定電圧回路から構成され、一定電圧VPから除変上限電圧Vmaxを生成して、コンデンサCに供給する。除変上限電圧Vmaxは、一定電圧VPよりも低い値に設定されている。コンデンサCに除変上限電圧Vmaxを供給することにより、コンデンサCの他端側の電圧、即ち除変電圧が除変上限電圧Vmaxを超えることがない。
バッファ回路64は、コンデンサCの他端側の電圧である除変電圧をバッファリングして、メインFET2及びサブFET3のゲートに供給する。
スイッチ回路7は、バッファ回路64の出力とメインFET2及びサブFET3のゲートとの間に設けられ、バッファ回路64から出力される除変電圧の供給、遮断を切り替える。スイッチ回路7は、後述するマイコン11により制御され、マイコン11からのフルon入力がLoのときにはオンして除変電圧をメインFET2及びサブFET3のゲートに供給し、フルon入力がHiのときにはオフして除変電圧のメインFET2及びサブFET3のゲートへの供給を遮断する。
電圧シフト回路8は、除変電圧生成回路6で生成された除変電圧をメインFET2にそのまま供給すると共に除変電圧生成回路6で生成された除変電圧をシフトダウンしてサブFET3に供給する回路である。シフトダウン量としては、メインFET2及びサブFET3をオンする直前のメインバッテリとサブバッテリとの電圧を検出し、その電圧差に応じた値に設定してもよいし、電圧差の平均的な値をとって一定値に設定してもよい。
フルon回路9は、メインFET2及びサブFET3のゲートと昇圧回路5との間にそれぞれ設けられたスイッチから構成され、昇圧回路5から出力される一定電圧VPの供給、遮断を切り替える。フルon回路9は、後述するマイコン11により制御され、マイコン11からのフルon入力がLoのときには一定電圧VPのメインFET2及びサブFET3のゲートへの供給を遮断し、フルon入力がHiのときには一定電圧VPをメインFET2及びサブFET3のゲートに供給する。
フルoff回路10は、メインFET2のゲート−ソース間、サブFET3のゲート−ソース間、にそれぞれ設けられたスイッチから構成される。フルoff回路10は、後述するマイコン11により制御され、マイコン11からのフルoff入力がHiのときにはメインFET2及びサブFET3のゲート−ソース間を短絡して、メインFET2及びサブFET3の通電を完全に遮断し、フルoff入力がLoのときにはメインFET2及びサブFET3のゲート−ソース間を開放して、ゲートに除変電圧や一定電圧VPが供給できるようにする。
マイコン11は、バッテリシステム制御装置1全体の制御を司り、CPU、ROM、RAMなどから構成される周知のマイクロコンピュータである。
次に、上述した構成のバッテリシステム制御装置1の動作について図2のタイムチャートを参照して以下説明する。まず、マイコン11は、除変入力、フルon入力をLo、フルoff入力をHiにしている。これにより、メインFET2及びサブFET3のゲート−ソースが短絡し、図2(f)に示すように、メインFET2及びサブFET3の通電が完全に遮断されている(フルoff期間)。
メインFET2及びサブFET3がオフのときは、図2(e)に示すようにメインバッテリの電圧の方がサブバッテリの電圧よりも高い。
次に、マイコン11は、メインFET2及びサブFET3をオフからオンに制御する。このとき、マイコン11は、まず、図2(c)に示すように、フルoff入力をHiからLiに切り替える。これにより、メインFET2及びサブFET3のゲートには、除変電圧生成回路6により生成された除変電圧が供給される。このとき、コンデンサCはまったく充電されていなので、メインFET2のゲートには、図2(d)に示すように、除変下限電圧設定回路61が生成した除変下限電圧Vminが供給される。また、サブFET3のゲートには、除変下限電圧Vminを電圧シフト回路8によりシフトダウンした電圧が供給される。
除変下限電圧Vminは、メインバッテリの電圧(=メインFET2のソース電圧)にしきい値電圧を加算した値に設定されている。このため、除変電圧を供給すると、メインFET2のゲート−ソース間には、しきい値電圧以上の電圧が印加され、メインFET2はすぐに通電状態となる。
一方、除変下限電圧Vminをシフトダウンした電圧は、サブFET3のゲート−ソース間にしきい値電圧よりも小さい電圧しか印加されないような値に設定されている。このため、除変電圧の供給し始めは、サブFET3は非通電状態となっている。このとき、サブFET3の寄生ダイオードを通じてメインバッテリからサブバッテリに電流が流れる。
次に、マイコン11は、除変入力をLoからHiに切り替える。これにより、コンデンサCが充電され、メインFET2及びサブFET3のゲートに供給される除変電圧が徐々に増加する。このため、サブFET3のゲート−ソース間に印加される電圧がしきい値電圧以上となり、サブFET3がメインFET2に遅れて通電状態となる。サブFET3が非通電状態の間は、サブFET3が抵抗の役割となるため、メインFET2よりもサブFET3の方が発熱する。その後、サブFET3が通電状態になると、背景技術で説明したようにサブFET3よりもメインFET3の方が発熱する。これにより、一対のFET2及び3の発熱をほぼ同じにして、発熱を分散できる。
また、ゲート電圧の増加に従って、図2(f)に示すように、メインFET2及びサブFET3の通電電流も徐々に増加するため通電電流の急増を抑えることができる(除変on期間)。
また、図2(e)に示すように、メインバッテリの電圧は徐々に減少し、サブバッテリの電圧は徐々に増加して、互いに近づく。このようにメインFET2及びサブFET3を徐々に通電電流が大きくなるように制御することにより、メインバッテリ及びサブバッテリ間の電圧が急変することを防止する。
除変入力をHiにしてからメインバッテリ及びサブバッテリの電圧がほぼ同じとなる所定時間経過した後、マイコン11は、フルon入力をLoからHiに切り替える。このとき、除変電圧は、除変上限電圧Vmaxよりも少し低い電圧であってもよい。これにより、メインFET2及びサブFET3のゲートには、除変電圧の供給が遮断され、一定電圧VPが供給される。そして、メインFET2及びサブFET3の双方が、飽和領域で通電する(フルon期間)。
次に、マイコン11は、メインFET2及びサブFET3をオンからオフに制御する。このとき、マイコン11は、まず、図2(a)、(b)に示すように、フルon入力をHiからLoに切り替えると同時に除変入力をHiからLoに切り替える。フルon入力のHiからLoの切り替えにより、メインFET2及びサブFET3のゲートには、一定電圧VPの供給が遮断され、除変電圧生成回路6により生成された除変電圧が供給される。
フルon入力がHiとなりメインFET2及びサブFET3のゲートへの除変電圧の供給が遮断されている間、除変入力はHiである。このため、コンデンサCの充電が継続され、除変電圧は除変上限電圧Vmaxとなる。よって、このとき、メインFET2のゲートには、除変上限電圧Vmaxが供給される。また、サブFET3のゲートには、除変上限電圧Vmaxを電圧シフト回路8によりシフトダウンした電圧が供給される。
また、除変入力のHiからLoの切り替えにより、コンデンサCが放電され、メインFET2及びサブFET3のゲートに供給される除変電圧が徐々に減少する。このため、ゲート電圧の減少に従って、図2(f)に示すように、メインFET2及びサブFET3の通電電流も徐々に減少する(除変off期間)。また、図2(e)に示すように、メインバッテリの電圧は徐々に増加し、サブバッテリの電圧は徐々に減少する。このように、徐々に通電電流が小さくなるように制御することにより、メインバッテリ及びサブバッテリ間の電圧が急変することを防止する。
また、オフ時もオン時と同様に、サブFET3のゲートには、メインFET2のゲートに供給される除変電圧をシフトダウンした電圧がゲートに供給される。これにより、サブFET3のゲート−ソース間に印加されている電圧がメインFET2よりも先にしきい値電圧よりも小さくなり、サブFET3がメインFET2よりも先に非通電状態となる。これにより、オン時と同様に、一対のFET2及び3の発熱をほぼ同じにして、発熱を分散できる。
除変入力をLoしてからメインバッテリ及びサブバッテリの電圧がほぼ一定となる所定時間経過した後、マイコン11は、フルoff入力をLoからHiに切り替える。これにより、メインFET2及びサブFET3のゲート−ソースが短絡し、図2(f)に示すように、メインFET2及びサブFET3の通電が完全に遮断される(フルoff期間)。
上述した実施形態によれば、一対のバッテリのうち電圧の低い側に接続されたサブFET3に供給する除変電圧を、電圧の高い側に接続されたメインFET2に供給する除変電圧よりも低くする。これにより、オン時には、サブFET3がメインFET2よりも遅れてゲート電圧がしきい値電圧以上となり、オフ時にはサブFET3がメインFET2よりも先にゲート電圧がしきい値電圧より小さくなるため、メインFET2及びサブFET3の発熱をほぼ同じにすることができる。
また、上述した実施形態によれば、除変下限電圧Vmin(=所定電圧)は、0よりも大きい値、好適には、メインFET2のゲート−ソース電圧がしきい値電圧以上となるように設定されている。これにより、除変電圧が0から除変下限電圧Vminに上昇するまでの時間を待つ必要がなくなり、除変電圧を迅速にしきい値電圧以上にして、メインFET2及びサブFET3を非通電状態から通電状態に切り替えることができる。
また、上述した実施形態によれば、スイッチ制御回路4は、コンデンサCを充電又は放電することにより除変電圧を生成する除変電圧生成回路6と、一定電圧VPを生成する昇圧回路5と、を有する。これにより、メインFET2及びサブFET3のゲートへの除変電圧と一定電圧VPとの切り替えを簡単に行うことができる。詳しく説明すると、除変電圧を一定電圧VPまで増加させてもよいが、そうすると一定電圧VPを供給するまでの時間がかかる。図2(f)に示すように、メインFET2及びサブFET3の通電により電流が急増するのは最初のうちだけである。このため、迅速にメインFET2及びサブFET3双方の通電を飽和領域に切り替えることができる。
また、上述した実施形態によれば、除変電圧生成回路6が生成した除変電圧をシフトダウンする電圧シフト回路8をさらに有し、メインFET2に除変電圧生成回路6が生成した除変電圧を供給し、サブFET3に電圧シフト回路8によりシフトダウンされた除変電圧を供給している。このように、電圧シフトすることにより、2つの除変電圧生成回路6を設ける必要がなくなり、コストダウンを図ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態におけるバッテリシステム制御装置1について図3を参照して説明する。同図において、上述した第1実施形態で説明した図1に示すバッテリシステム制御装置1と同等の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
上述した第1実施形態では、メインFET2及びサブFET3をオフからオンに切り替える直前は、メインバッテリの電圧の方がサブバッテリの電圧よりも高いものとしていた。しかしながら、まれにサブバッテリの電圧の方がメインバッテリの電圧よりも高いときがある。そこで、第2実施形態では、バッテリシステム制御装置1は、メインバッテリ及びサブバッテリの電圧を検出する電圧検出回路12をさらに備えている。
電圧検出回路12は、検出結果をマイコン11に対して供給する。また、電圧シフト回路8は、第1実施形態では、除変電圧をシフトダウンした電圧をサブFET3のゲートに供給していたが、第2実施形態では、シフトダウンした電圧の供給先をメインFET2とサブFET3との間で切り替えることができる。この切り替えは、マイコン11により制御される。
具体的には、マイコン11は、電圧検出回路12により検出した結果、メインバッテリの電圧>サブバッテリの電圧であれば、第1実施形態と同様に除変電圧をメインFET2のゲートに供給し、シフトダウンした電圧をサブFET3のゲートに供給するように電圧シフト回路8を制御する。
一方、マイコン11は、電圧検出回路12により検出した結果、サブバッテリの電圧>メインバッテリの電圧であれば、除変電圧をサブFET3のゲートに供給し、シフトダウンした電圧をメインFET2のゲートに供給するように電圧シフト回路8を制御する。このようにすれば、まれにサブバッテリの電圧がメインバッテリの電圧よりも高くても、メインFET2及びサブFET3の発熱をほぼ同じにできる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態におけるバッテリシステム制御装置1について図4を参照して説明する。同図において、上述した第2実施形態で説明した図3に示すバッテリシステム制御装置1と同等の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
第2実施形態と第3実施形態とで大きく異なる点は、バッテリシステム制御装置1が、メインバッテリ及びサブバッテリ間に流れる電流を検出する電流検出回路13を備えた点である。この電流検出回路13は、検出結果をマイコン11に対して供給する。マイコン11は、徐々に増加する除変電圧をメインFET2及びサブFET3のゲートに供給しているときに、電流検出回路13により安全動作領域を上回る電流が検出されると、フルon入力をLoからHiに切り替える。これにより、メインFET2及びサブFET3のゲートには、一定電圧VPが供給され、双方が飽和領域で通電する。飽和領域でのメインFET2及びサブFET3のオン抵抗は小さいため、発熱を抑えることができる。
また、マイコン11は、徐々に減少する除変電圧をメインFET2及びサブFET3のゲートに供給しているときに、電流検出回路13により安全動作領域を上回る電流が検出されるとフルoff入力をLoからHiに切り替える。これにより、メインFET2及びサブFET3の通電は完全に遮断され、発熱を抑えることができる。
また、マイコン11は、メインFET2及びサブFET3をオンからオフに切り替えるときに、電流検出回路13によりサブバッテリからメインバッテリの方向に電流が流れていると検出された場合、メインFET2のゲートにシフトダウンした除変電圧、サブFET3のゲートにシフトダウンしていない除変電圧を供給するように電圧シフト回路8を制御するようにしてもよい。一方、電流検出回路13によりメインバッテリからサブバッテリの方向に電流が流れていると検出された場合、サブFET3のゲートにシフトダウンした除変電圧、メインFET2のゲートにシフトダウンしていない除変電圧を供給するように電圧シフト回路8を制御してもよい。
なお、上述した実施形態によれば、メインFET2及びサブFET3のゲートに除変下限電圧Vminから徐々に増加する除変電圧を供給していたが、これに限ったものではない。メインFET2及びサブFET3のゲートに0から徐々に増加する除変電圧を供給してもよい。
また、上述した実施形態によれば、メインFET2及びサブFET3をオンからオフに制御するときも徐々に減少する除変電圧を供給していたが、これに限ったものではない。オンからオフに制御するときは、除変電圧を供給せずにすぐにフルoff回路10によりメインFET2及びサブFET3の通電を完全に遮断してもよい。
また、上述した実施形態によれば、電圧シフト回路8を設けていたが、これに限ったものではない。除変電圧生成回路6を2つ設け、各除変電圧生成回路に第1除変電圧と、第1除変電圧よりも低い第2除変電圧を生成して、メインFET2及びサブFET3のゲートに供給するようにしてもよい。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 バッテリシステム制御装置
2 メインFET(半導体スイッチ)
3 サブFET(半導体スイッチ)
4 スイッチ制御回路(スイッチ制御手段)
5 昇圧回路(一定電圧生成手段)
6 除変電圧生成回路(除変電圧生成手段)
8 電圧シフト回路(電圧シフト手段)
C コンデンサ
Vmin 除変下限電圧(所定電圧)
VP 一定電圧

Claims (5)

  1. 一対のバッテリの間に、寄生ダイオードの順方向が互いに逆向きになるように直列接続された一対の半導体スイッチと、
    前記一対の半導体スイッチの各々にゲート電圧を供給して、前記一対の半導体スイッチのオンオフを制御するスイッチ制御手段と、を備え、
    前記スイッチ制御手段は、前記一対の半導体スイッチをオフからオンに制御するとき、徐々に増加する除変電圧をゲート電圧として供給した後、一定電圧をゲート電圧として供給するバッテリシステム制御装置において、
    前記スイッチ制御手段は、前記一対のバッテリのうちに電圧の低い側に接続された前記半導体スイッチに供給する除変電圧を、電圧の高い側に接続された前記半導体スイッチに供給する除変電圧によりも低くする
    ことを特徴とするバッテリシステム制御装置。
  2. 前記スイッチ制御手段は、前記一対の半導体スイッチをオンからオフに制御するとき、徐々に減少する除変電圧をゲート電圧として供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載のバッテリシステム制御装置。
  3. 前記スイッチ制御手段は、0よりも大きい所定電圧から徐々に増加する前記除変電圧をゲート電圧として供給する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のバッテリシステム制御装置。
  4. 前記スイッチ制御手段は、
    コンデンサを充電又は放電することにより除変電圧を生成する除変電圧生成手段と、
    前記一定電圧を生成する一定電圧生成手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載のバッテリシステム制御装置。
  5. 前記スイッチ制御手段は、前記除変電圧生成手段が生成した前記除変電圧をシフトダウンする電圧シフト手段をさらに有し、
    前記一対のバッテリのうち電圧の高い側に接続された前記半導体スイッチに前記除変電圧生成手段が生成した除変電圧を供給し、低い側に接続された前記半導体スイッチに前記電圧シフト手段によりシフトダウンされた除変電圧を供給する
    ことを特徴とする請求項4に記載のバッテリシステム制御装置。
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