JP2017158629A - パーマネント用ラッピングペーパー及び該ラッピングペーパーを用いたパーマネントウェーブ形成方法 - Google Patents

パーマネント用ラッピングペーパー及び該ラッピングペーパーを用いたパーマネントウェーブ形成方法 Download PDF

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【課題】 毛髪に対し部分的に強弱が異なるパーマネントウェーブを形成する。【解決手段】 ラッピングペーパー1は中間の遮水層2の両面にラミネートやコーティングにより吸水層3a、3bを貼り付けた3枚のシートによる三層構造とされている。毛髪を部分的にこのラッピングペーパー1により挟み込んで、このラッピングペーパーを介在した部分と介在しない部分とに異なるパーマ液を塗布して、それぞれパーマネントウェーブを形成し、部分的にウェーブの強弱を与える。【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪にパーマネントウェーブを形成する際に使用するパーマネント用ラッピングペーパー及び該ラッピングペーパーを用いたパーマネントウェーブ形成方法に関するものである。
美容院等では、毛髪にパーマネントウェーブを形成するには、主にコールドウェーブ法が採用されている。このコールドウェーブ法において、パーマネントウェーブを形成する際に、通常では合成樹脂製のロッドに和紙等のペーパーを巻いてから水に濡らした毛髪を巻き付ける手法が採られている。この手法によれば、毛髪をロッドに対して滑らず巻き付けることができるという利点がある。
しかし、一般に毛髪は毛先にゆくほど、過去のパーマ歴などにより損傷度が大きく、毛髪の毛先部分に根元部分と同様の強さでパーマネントウェーブを形成すると、毛先部分に必要以上の負荷を与えたり、或いは毛先部分を基準として強さを加減すると、根元部分にはウェーブが殆ど形成されないという不具合がある。
従来の浸透性の高い和紙等のペーパーの使用で生じた上述の不具合に対して、特許文献1、2には上述の不具合を回避するぺーパーが開示されている。特許文献1、2には毛髪の必要部分のみにパーマネントウェーブを形成するために、吸水層の片面に遮水層を設けた二層構造の四角形のペーパーが開示されている。このペーパーは根元部分にのみウェーブを形成し、毛先部分はストレートな状態を保持するために使用される。
ここで、吸水層は紙や合成樹脂製の不織布によるシートとされ、遮水層はポリエチレン、ポリエステル、塩化ビニル等の合成樹脂のシートとされ、これらのシートが接着されている。
このペーパーの使用に際しては、パーマネントウェーブを形成しない毛先部分をロッドと共に包むようにして巻き付け、更にその上に、ウェーブを形成すべき根元部分の毛髪をペーパーを介在することなく巻回する。続いて、根元部分にパーマネント液の第1液、更には時間をおいて酸化液の第2液を塗布すると、液は内側のペーパーで包まれた毛先部分までは遮水層の存在のために浸透することなく、毛先部分にはウェーブを形成することがなく、根元部分にのみウェーブを形成することができる。
そして、特許文献1、2のペーパーにおいては、遮水層は上述したように液を遮断するために用いられるが、紙から成る吸水層は毛髪の巻回時において、片側だけではあるが滑りを防止し、作業をし易くする役割を果している。
実開昭63−71804号公報 実開平1−164902号公報
しかし、上述の特許文献1、2で開示されるペーパーを実際に使用してみると、ロッドとの滑りをなくすために吸水層を内側にして毛髪に巻き付けてゆくと、吸水層側の滑りは防止されるが、巻き付けたペーパーの他側である遮水層と毛髪とが接した状態で巻き付けてゆくことになる。遮水層は塩化ビニル等の合成樹脂であるため、この遮水層側においては毛髪に対して滑り易くなり操作性が悪い。
また、必ずペーパーの表裏を間違わずに使用する必要があり、1回のパーマで100枚も使用するペーパーに対して、表裏の確認作業は手間を要することになる。
また、ペーパーは遮水層と吸水層とが貼り付けられているので、一旦濡れたペーパーは乾燥しても応力の平衡が崩れて丸まってしまい、再度使用することが困難となる。
本発明の第1の目的は、毛髪に対し部分的に強弱が異なるパーマネントウェーブを形成することができるパーマネント用ラッピングペーパー及び該ラッピングペーパーを用いたパーマネントウェーブ形成方法を提供することにある。特に、根元部分のパーマネントウェーブは強く、毛先部分のウェーブは弱く形成するパーマネント用ラッピングペーパー及び該ラッピングペーパーを用いたパーマネントウェーブ形成方法を提供する。
本発明の第2の目的は、ロッドや毛髪に対し滑ることなく、巻き込み易く、操作性が良いパーマネント用ラッピングペーパーを提供することになる。
本発明の第3の目的は、薬液に濡れても、乾燥によって丸まることなく、再使用が可能なパーマネント用ラッピングペーパーを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るパーマネント用ラッピングペーパーは、3枚のシートを積層した三層構造から成り、中間は薬液に対する遮水層とし、両面のそれぞれを薬液の吸水層としたことを特徴とする。
また、本発明に係るラッピングペーパーを用いたパーマネントウェーブ形成方法は、毛髪の毛先部分には弱く、根元部分には強くパーマネントウェーブを形成する方法であって、前記毛先部分のみにパーマネント液の毛先用第1液を塗布する第1工程と、前記毛先用第1液を塗布した前記毛先部分を、中間の遮水層の両面にそれぞれ吸水層を設けた三層構造のラッピングペーパーを介在しながらロッドの周囲に巻回する第2工程と、前記第2工程に続いて前記ラッピングペーパーを介在せずに前記根元部分を巻回する第3工程と、前記巻回した根元部分にパーマネント液の根元用第1液を塗布する第4工程と、該第4工程の後にウェーブ状態を保持する根元用第2液を塗布する第5工程と、前記根元部分、前記毛先部分の巻回をほどいて前記ラッピングペーパーを除去する第6工程と、前記毛先部分に毛先用第2液を塗布する第7工程とから成ることを特徴とする。
本発明に係るパーマネント用ラッピングペーパー及び該ラッピングペーパーを用いたパーマネントウェーブ形成方法によれば、遮水層の両面に吸水層を貼り付けた三層構造としているので、例えば予めパーマ液を塗布した毛先部分を巻き込むと、毛先部分に塗布したパーマ液は、毛髪の両側の吸水層により保水される。そして、更に巻回した根元部分に毛先部分と異なるパーマ液を塗布しても、この根元部分に塗布したパーマ液は毛先部分に浸透することがない。従って、毛先部分と根元部分とで強度が異なるパーマネントウェーブを形成することができる。
また、本発明のパーマネント用ラッピングペーパー及び該ラッピングペーパーを用いたパーマネントウェーブ形成方法によれば、両面に吸水層が設けられており、この吸水層はロッド、毛髪に対して適度な滑り抵抗を有しているので、毛髪の巻回に際して毛髪に対する滑りが少なく操作性が良い。
更には、本発明のパーマネント用ラッピングペーパーによれば、両面に吸水層が設けられるので、乾燥に際して両面に同じ応力が作用し、片側に曲って丸まることなく、再度の使用の際に良好に扱うことができる。
実施例のパーマネント用ラッピングペーパーの斜視図である。 ロッドに対するラッピングペーパーの大きさの説明図である。 ウェーブ形成工程の説明図である。 ウェーブ形成工程の説明図である。 ウェーブ形成工程の説明図である。 ウェーブ形成工程の説明図である。 ウェーブ形成工程の説明図である。 毛髪をロッドに巻回した状態の模式断面図である。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施例のラッピングペーパーの斜視図を示し、ラッピングペーパー1は1枚の中間シートを遮水層2とし、その両面にラミネートやコーティングによりそれぞれ1枚ずつのシートを積層して吸水層3a、3bとした三層構造とされている。ラッピングペーパー1は例えば10cm角の正方形又は長方形の大きさであり、遮水層2の厚みは例えば20μm、吸水層3a、3bの厚みは例えば30μmとされている。
遮水層2はポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂材で、液の透過を阻止するシートから成り、吸水層3a、3bは和紙や不織布から成る保水性を有するシートから成っている。
ラッピングペーパー1の大きさは図2に示すように、2つ折りした場合の幅がパーマネントウェーブを形成する際に使用するロッド4の巻取部分の幅と略一致するが、2つ折りせずに使用する場合には短辺部分の幅と略一致している。
なお、吸水層3a、3bは同材質のものではなく、用途に応じて異なるものを使用したり、吸水層3aと3bとは別異の色のシートを使用することもできる。この場合は、使用時にラッピングペーパー1の表裏の確認作業が必要となる。
図3〜図6はラッピングペーパー1を用いて、毛髪にパーマネントウェーブを形成する場合の説明図を示し、特に毛髪の毛先部分は損傷しているので軽くウェーブを形成し、健康毛である根元部分には強いウェーブを形成する場合を説明する。
(1)図3に示すように、一握りの毛髪Hを櫛5により梳きながら整髪し、水で濡らす。
(2)図4に示すように、軽いウェーブを形成する毛先部分Tに刷毛6などにより、対応する薬液であるパーマネント液の第1液を塗布する。この毛先用第1液を便宜上、弱パーマ液と呼ぶことにする。
この第1液はチオグリコール酸のアンモニウム液又はシスチン液の還元剤から成り、毛髪の蛋白質の主成分であるシスチンの分子結合を解いて歪みを作るという作用を奏する。また、弱パーマ液の塗布に併せて、毛髪の損傷を修復するトリートメント剤を塗布してもよい。
(3)図5に示すように、ラッピングペーパー1を2つ折りにして毛先部分Tを挟み込み、図6に示すように毛先部分Tの先端からラッピングペーパー1と共にロッド4の周囲に巻き付ける。なお、2つ折りすることなく、ラッピングペーパーにより毛先部分Tを挟み込んでもよい。また、毛先部分Tの長さによりラッピングペーパー1の寸法が足りない場合には、ラッピングペーパー1を継ぎ足して使用する。
(4)図7に示すように、更に毛髪Hの根元部分Bをラッピングペーパー1を介在することなく巻き付けてゆき、巻回した毛髪Hを輪ゴム7によりロッド4に固定する。
図8は毛髪Hを巻回した状態の模式断面図である。毛先部分Tはラッピングペーパー1の吸水層3a、3bにより挟まれているため、毛先部分Tに塗布した第1液は吸水層3a、3bにより保水され、ラッピングペーパー1を巻きほどかない限り、毛先部分Tは吸水層3a、3bに含まれた弱パーマ液に常時接触していることになる。
(5)巻回した根元部分Bの上から、スプレーなどにより根元部分Bに対応して強いウェーブを形成するためのパーマネント液の第1液を塗布する。なお、この根元用第1液を便宜上、強パーマ液と呼ぶことにする。弱パーマ液及び強パーマ液は異なる薬液であってもよく、同じ薬液で濃度が異なるようにしてもよい。
この塗布により、根元部分Bには強パーマ液がゆき渡るが、この強パーマ液はラッピングペーパー1の遮水層2の介在により、内部の弱パーマ液が塗布された毛先部分Tにまで達することはない。
(6)更に、例えば10〜15分経過後に、根元部分Bの表面から根元部分B用のパーマ液の第2液を塗布し、根元部分Bにおいて強パーマ液の第1液と第2液とを反応させる。この第2液は臭素酸ナトリウム液等の中和剤、酸化剤から成り、新しいシスチンの結合を固定させることにより、ウェーブ状態を保持するという効果を奏する。
(7)根元部分Bのパーマネントウェーブが形成された所定時間後に、根元部分B、毛先部分Tのロッド4への巻回をほどいてラッピングペーパー1を除去する。そして、毛先部分Tにのみ毛先部分Tに対応した第2液を刷毛などで塗布して、先に塗布してある毛先部分Tの弱パーマ液と反応させる。このとき、毛先部分Tはロッド4に再度巻回してから第2液を塗布してもよいが、毛先部分Tのウェーブは軽く形成するので、毛髪Hをほどいたまま塗布することができる。
(8)毛先部分Tにパーマネントウェーブが形成された後に、毛髪Hに付着しているパーマ液等の薬液を洗い流す。
このように本発明に係るラッピングペーパー1を用いることで、毛髪Hの毛先部分Tにはウェーブを弱く形成し、根元部分Bには強く形成することが可能となる。
なお、実施例のように2段階に強弱のパーマネントウェーブを形成するのではなく、上述の手法を応用して、ラッピングペーパー1を使用し、毛先部分、中間部分、根元部分にそれぞれ異なる強さのウェーブを形成することもできる。つまり、毛先部分から毛根部分までの毛髪の損傷具合に応じたウェーブを、適宜の個所に形成することが可能である。
また、使用済みとなったラッピングペーパー1は、乾燥させることで複数回、再利用することができる。ラッピングペーパー1は外した直後には弱パーマ液により濡れていて平面化しており、経時による乾燥によってもこの平面状態が維持される。これは両面の吸水層3a、3bには同量の弱パーマ液が含有されているため、片面だけが縮み過ぎて全体的に反るということがなく、乾燥後も平面状態を維持できることによる。
また、特許文献1、2のように毛先部分Tにはパーマネントウェーブを全く形成せずに、根元部分Bにのみウェーブを形成する場合にも、特許文献1、2のペーパーに代えて、本実施例のラッピングペーパー1を使用できることは勿論である。しかし、この場合には本実施例のラッピングペーパー1は両面に吸水層3a、3bを設けているので、特許文献1、2のペーパーのように毛髪に対して滑り易いということがなく、手順が効率的となる利点がある。
1 ラッピングペーパー
2 遮水層
3a、3b 吸水層
4 ロッド
H 毛髪
T 毛先部分
B 根元部分

Claims (5)

  1. 3枚のシートを積層した三層構造から成り、中間は薬液に対する遮水層とし、両面のそれぞれを薬液の吸水層としたことを特徴とするパーマネント用ラッピングペーパー。
  2. 前記遮水層は前記薬液を透過しない合成樹脂から成るシートとしたことを特徴とする請求項1に記載のパーマネント用ラッピングペーパー。
  3. 前記吸水層は保水性を有する紙又は合成樹脂材の不織布から成るシートとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパーマネント用ラッピングペーパー。
  4. 毛髪の毛先部分には弱く、根元部分には強くパーマネントウェーブを形成する方法であって、前記毛先部分のみにパーマネント液の毛先用第1液を塗布する第1工程と、前記毛先用第1液を塗布した前記毛先部分を、中間の遮水層の両面にそれぞれ吸水層を設けた三層構造のラッピングペーパーを介在しながらロッドの周囲に巻回する第2工程と、前記第2工程に続いて前記ラッピングペーパーを介在せずに前記根元部分を巻回する第3工程と、前記巻回した根元部分にパーマネント液の根元用第1液を塗布する第4工程と、該第4工程の後にウェーブ状態を保持する根元用第2液を塗布する第5工程と、前記根元部分、前記毛先部分の巻回をほどいて前記ラッピングペーパーを除去する第6工程と、前記毛先部分に毛先用第2液を塗布する第7工程とから成ることを特徴とするラッピングペーパーを用いたパーマネントウェーブ形成方法。
  5. 前記第2工程において、前記ラッピングペーパーは2つ折りして前記毛先部分を挟み込むようにしたことを特徴とする請求項4に記載のラッピングペーパーを用いたパーマネントウェーブ形成方法。
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