JP2017161084A - 燃料の燃焼方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで、流動媒体同士の固着を抑制しながらバイオマス燃料等のアルカリ金属を含む燃料を流動層式燃焼炉で燃焼させる。【解決手段】珪砂Sを流動媒体とする流動層式燃焼炉1においてアルカリ金属を含む燃料Fを燃焼させる方法であって、珪砂同士の固着を防止するために添加する無機系化合物(添加剤A)として、セメント製造設備で発生した中間生成物を利用する。無機系化合物は、CaO源、MgO源及びAl2O3源からなる群から選択される一以上を含むものとすることができ、セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路から冷却しながら抽気したセメントキルン排ガスの一部に含まれる微粉を水洗した後固液分離して得られたケーキ等を用いることができる。無機系化合物を、燃料が含有するアルカリ金属に対し、重量比で1倍以上30倍以下添加する。【選択図】図1
Description
本発明は、珪砂を流動媒体とする流動層式燃焼炉においてアルカリ金属を含む燃料を燃焼させる方法に関する。
バイオマスは、最も有力な再生エネルギ源の一つとして考えられており、建築発生木材、雑古紙、製紙スラッジ、農産物残渣等のバイオマス燃料は、例えば、熱された流動砂が循環する流動層式燃焼炉にて燃焼させて廃棄物の有効利用が図られている。
しかし、上記流動層式燃焼炉において、バイオマス燃料に含まれるナトリウムやカリウム等のアルカリ金属と流動媒体が反応して低融点物質が形成され、流動媒体同士が固着して流動不良が発生し、炉の運転停止や炉内の頻繁な清掃が余儀なくされていた。
そこで、特許文献1−5には、流動層式燃焼炉等にドロマイト、水酸化マグネシウム、石灰石等の添加剤を投入することで流動媒体同士の固着を抑制し、燃焼炉等の安定運転を図る技術が種々開示されている。
しかし、上記特許文献1−5に記載の技術では、アルカリ金属と流動媒体が反応して形成される低融点物質による流動媒体同士の固着を抑制することができるものの、そのために別途ドロマイト等の添加剤を用意する必要があり、運転コストが増加するという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、低コストで、流動媒体同士の固着を抑制しながらバイオマス燃料等のアルカリ金属を含む燃料を流動層式燃焼炉で燃焼させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、珪砂を流動媒体とする流動層式燃焼炉においてアルカリ金属を含む燃料を燃焼させる方法であって、前記珪砂同士の固着を防止するために添加する無機系化合物として、セメント製造設備で発生した中間生成物を利用することを特徴とする。
本発明に係る燃料の燃焼方法によれば、流動層式燃焼炉における流動媒体同士の固着を抑制する添加剤にセメント製造設備で発生した中間生成物を利用するため、添加剤コストを大幅に低減することができる。
上記燃料の燃焼方法において、前記無機系化合物をCaO源、MgO源及びAl2O3源からなる群から選択される一以上を含むものとすることができる。
前記無機系化合物を、セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路から冷却しながら抽気したセメントキルン排ガスの一部に含まれる微粉を水洗した後固液分離して得られたケーキ、前記セメントキルン排ガスの一部に含まれる粗粉、該粗粉を水洗した後固液分離して得られたケーキ、前記微粉及び粗粉を水洗した後固液分離して得られたケーキ、並びに前記プレヒータの最上段サイクロンから排出されるセメントキルン排ガスから除塵したダストからなる群から選択される一以上とすることができる。
また、前記無機系化合物を、前記燃料が含有するアルカリ金属に対し、重量比で1倍以上30倍以下添加することが好ましい。
以上のように、本発明によれば、低コストで、流動媒体同士の固着を抑制しながらアルカリ金属を含む燃料を流動層式燃焼炉で燃焼させることが可能となる。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る燃料の燃焼方法を実施するための流動層式燃焼炉1と、この流動層式燃焼炉1が付設され、セメント焼成装置12と塩素バイパスシステム13とを有するセメント製造設備11を示す。
流動層式燃焼炉1には、流動媒体である珪砂S同士の固着を抑制するための添加剤Aの添加装置2と、流動層式燃焼炉1に供給するバイオマス燃料Fのアルカリ金属濃度を測定する測定装置3が付設される。
セメント焼成装置12は、一般的なものであって、投入されたセメント原料を焼成するセメントキルン14と、セメントキルン14の排ガスを仮焼炉やプレヒータ(不図示)へ導入するキルン排ガス流路15等を備える。また、塩素バイパスシステム13も一般的なものであって、キルン排ガス流路15より燃焼ガスの一部Gを冷却しながら抽気するプローブ16と、プローブ16から排出された抽気ガスG1から粗粉D1を分離するサイクロン17と、サイクロン17からの排ガスG2を冷却する冷却器18と、冷却器18からの排ガスG3から微粉D3を回収するバグフィルタ19等を備える。
次に、本発明に係る燃料の燃焼方法について、図1を参照しながら説明する。
まず、流動層式燃焼炉1に添加する添加剤Aを得るため、セメント焼成設備11の動作について説明する。
セメントキルン14の窯尻から最下段サイクロン(不図示)に至るまでのキルン排ガス流路15より燃焼ガスの一部Gをプローブ16で抽気すると同時に、抽気ガスGを冷却ファン(不図示)からの冷却空気でKCl等の塩素化合物の融点以下にまで冷却する。これによって、抽気ガスG中のKCl等の塩素化合物が析出して抽気ガスG1中で大部分が微粉を形成すると共に、一部が抽気ガスG中のダストの表面に付着する。
そして、抽気ガスG1をサイクロン17に導入し、セメント原料を主成分とする粗粉D1と、KCl分を主とする微粉を含むガスG2とに分離し、粗粉D1をセメントキルン系に戻す。微粉を含むガスG2は冷却器18に導入して冷却すると共にダストD2を回収し、冷却器18の排ガスG3をバグフィルタ19に導入して微粉D3を回収する。
これらのダストD2及び微粉D3(塩素バイパスダスト(D2+D3))を水洗脱塩した後固液分離し、得られたケーキを流動層式燃焼炉1への添加剤Aとする。
次に、流動層式燃焼炉1において、アルカリ金属を多く含有するバイオマス燃料Fを、珪砂Sを流動媒体としながら燃焼させる際に、上記添加剤Aを添加装置2を介して流動層式燃焼炉1に添加する。このようなバイオマス燃料Fには、木屑、木質ペレット、木質チップ、バーク(樹皮)、建設廃材、EFB(Empty Fruit Bunch)、PKS、(Parm Kernel Shell)等が存在する。また、バイオマス燃料F以外にも、アルカリ金属を多く含有するRDF(Refuse Derived Fuel)、RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)等の廃棄物についても燃料として利用することができる。
添加剤Aを流動層式燃焼炉1に添加することで、珪砂S同士の固着を抑制することができる。これは、添加剤Aが上記ドロマイト等の従来から添加剤として用いられているものと同じ、CaO源やMgO源等の無機系化合物を含むためである。そして、この添加剤Aは、セメント製造設備11における中間生成物であるため、従来技術のように別途添加剤を用意するよりも添加剤に要するコストを低減することができる。
また、測定装置3を介して、流動層式燃焼炉1に供給するバイオマス燃料F中のアルカリ金属濃度を測定し、この測定結果に基づいて、バイオマス燃料Fが含有するアルカリ金属に対し、添加装置2を介して重量比で1倍以上30倍以下の添加剤Aを添加することが好ましい。これにより、珪砂S同士の固着をより確実に抑制することができる。
尚、上記実施の形態においては、添加剤Aとして塩素バイパスダスト(D2+D3)を水洗した後固液分離して得られたケーキを用いたが、サイクロン17で回収した粗粉D1、この粗粉D1を水洗した後固液分離して得られたケーキ、粗粉D1及び塩素バイパスダスト(D2+D3)の両方を水洗した後固液分離して得られたケーキ、並びにセメントキルン14に付設されたプレヒータの最上段サイクロン(不図示)から排出されるセメントキルン排ガスから除塵したダストのうち一以上を上記添加剤Aとして、又は上記添加剤Aに加えて添加することができる。
また、上記塩素バイパスダストを水洗した後固液分離して得られたケーキ等の他にも、セメント製造設備11における中間生成物であって、少なくともCaO源、MgO及びAl2O3からなる群から選択される一以上を含む無機系化合物であれば、添加剤Aとして添加することで、上記実施の形態と同様に珪砂S同士の固着を抑制することができる。
1 流動層式燃焼炉
2 添加装置
3 測定装置
11 セメント製造設備
12 セメント焼成装置
13 塩素バイパスシステム
14 セメントキルン
15 キルン排ガス流路
16 プローブ
17 サイクロン
18 冷却器
19 バグフィルタ
2 添加装置
3 測定装置
11 セメント製造設備
12 セメント焼成装置
13 塩素バイパスシステム
14 セメントキルン
15 キルン排ガス流路
16 プローブ
17 サイクロン
18 冷却器
19 バグフィルタ
Claims (4)
- 珪砂を流動媒体とする流動層式燃焼炉においてアルカリ金属を含む燃料を燃焼させる方法であって、
前記珪砂同士の固着を防止するために添加する無機系化合物として、セメント製造設備で発生した中間生成物を利用することを特徴とする燃料の燃焼方法。 - 前記無機系化合物は、CaO源、MgO源及びAl2O3源からなる群から選択される一以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料の燃焼方法。
- 前記無機系化合物は、セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路から冷却しながら抽気したセメントキルン排ガスの一部に含まれる微粉を水洗した後固液分離して得られたケーキ、前記セメントキルン排ガスの一部に含まれる粗粉、該粗粉を水洗した後固液分離して得られたケーキ、前記微粉及び粗粉を水洗した後固液分離して得られたケーキ、並びに前記プレヒータの最上段サイクロンから排出されるセメントキルン排ガスから除塵したダストからなる群から選択される一以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料の燃焼方法。
- 前記無機系化合物を、前記燃料が含有するアルカリ金属に対し、重量比で1倍以上30倍以下添加することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の燃料の燃焼方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016042967A JP2017161084A (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 燃料の燃焼方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016042967A JP2017161084A (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 燃料の燃焼方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017161084A true JP2017161084A (ja) | 2017-09-14 |
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ID=59853910
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016042967A Pending JP2017161084A (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 燃料の燃焼方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017161084A (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63282415A (ja) * | 1987-05-13 | 1988-11-18 | Babcock Hitachi Kk | 流動層焼却装置 |
| JPH1114026A (ja) * | 1997-04-09 | 1999-01-22 | Metallges Ag | 循環式流動床における廃棄物の燃焼方法 |
| JP2009202077A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Taiheiyo Cement Corp | ダストの水洗方法 |
| JP2013029245A (ja) * | 2011-07-28 | 2013-02-07 | Jfe Engineering Corp | 草本系バイオマスの燃焼方法および燃焼装置 |
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2016
- 2016-03-07 JP JP2016042967A patent/JP2017161084A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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