JP2017165580A - クレーンの運転支援方法、及びクレーンの運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 仮のロープ長等に基づいて、トロリーを停止させると共に停止時に吊り荷の振れ止めを行うためのトロリーの加速度パターンを参照パターン記憶部に記憶させておき、トロリーの手動運転中に、自動停止制御の開始条件が満たされたと判定すると、参照パターン記憶部が記憶している加速度パターンの一部を、自動停止制御のためのトロリーの加速度パターン(停止用パターン)とし、その停止用パターンに従ってトロリーが制御された場合に発生が予測される吊りロープの振れ角速度パターンと実際の振れ角速度との偏差に基づき停止用パターンを補償し、補償後の停止用パターンに基づいてトロリーの目標速度を逐次生成する。
【選択図】 図1
Description
しかし、上記非特許文献1に記載の技術では、手動運転中の任意の状態から、振れ止め制御、つまり、トロリーを停止させると共に停止時に吊り荷の振れ止めを行うための制御を行うことができない。このような問題は特許文献1〜3に記載の技術にも存在する。
本実施形態は、本発明を、クレーン1のオペレータの運転支援を行う運転支援装置8であって、吊りロープ11で吊り荷12を懸垂しているトロリー2の速度パターンと吊りロープ11の実際の振れ角のフィードバックとに基づきトロリー2の停止時に吊り荷の振れ止めを行う運転支援装置8に適用したものである。この運転支援装置8では、トロリー2の手動運転中に、トロリー2を停止させると共に停止時に吊り荷12の振れ止めを行う自動停止制御の開始条件が満たされると、自動停止制御のための目標速度を生成する。なお、本実施形態では、理解を容易にするため、トロリー2の横行にのみ着目して説明する。
また、本実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の形状、構造、及び配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1に示すように、本実施形態のクレーン1は、トロリー2と、ホイスト3と、速度検出部4と、振れ角検出装置5と、オペレータ操作端6と、ホイスト制御装置7と、運転支援装置8と、トロリー制御装置9とを備える。
トロリー2は、ガーダ10上に配置され、吊りロープ11で吊り荷12を懸垂する。また、トロリー2は、走行用モータ210で駆動され、ガーダ10に沿って移動する。
ホイスト3は、トロリー2に搭載されている。ホイスト3は、巻上用モータ310で駆動され、吊りロープ11の巻き上げ及び巻き下げ、つまり、ロープ長の変更を行う。
振れ角検出装置5は、吊りロープ11の振れ角を検出する。そして、検出結果(計測値)を運転支援装置8に出力する。振れ角検出装置5としては、例えば、吊り荷12の撮影画像からマーカの動作を検出し、その動作を基に振れ角を検出するものを採用できる。
上げ・下げ操作部6aは、クレーン1のオペレータの操作により、吊りロープ11の巻上げ・巻き下げの指令(以下、「上げ・下げ指令」とも呼ぶ)が入力される。そして、上げ・下げ操作部6aは、入力された上げ・下げ指令をホイスト制御装置7に出力する。
加減速操作部6bは、クレーン1のオペレータの操作により、トロリー2の横行の加減速の指令(以下、「加減速指令」とも呼ぶ)が入力される。そして、加減速操作部6bは、入力された加減速指令を運転支援装置8とトロリー制御装置9とに出力する。
ホイスト制御装置7は、上げ・下げ操作部6aが出力した上げ・下げ指令に従ってモータ速度指令を生成する。そして、ホイスト制御装置7は、生成したモータ速度指令を巻上用モータ310に出力する。これにより、巻上用モータ310は、モータ速度指令に従って回転速度を制御し、吊りロープ11のロープ長を上げ・下げ指令どおりに変化させる。
この初期パターンとして、非特許文献1や特開平6−305686号公報に記載された加速度パターンを、図3(a)に示す。
なお、後述する本実施形態のシミュレーション結果では、参照加速度パターンとして、特開平9−30776に記載された加速度のパターン、つまり、加速開始時に生じる吊り荷12の振れが加速完了時に消失するようにトロリー2の加速を二段階で行い、減速開始時に生じる吊り荷12の振れが減速完了時に消失するように減速を二段階で行う加速度パターン(以下、「2段加速パターン」とも呼ぶ)を採用している。
d2θ/dt2+(g/L)・θ=−d2X/dt2 /L ………(1)
ここで、θは吊りロープ11の振れ角、gは重力加速度、Lは仮のロープ長、Xはトロリー2のガーダ10に沿った方向(横行方向)の移動量である。
また、条件判定部820、速度取得部830、振れ角取得部840及び目標速度生成部850は、目標速度演算処理を実行する。目標速度演算処理では、条件判定部820等は、トロリー2の手動運転中に、自動停止制御の開始条件が満たされると、自動停止制御のためのトロリー2の目標速度を生成する。目標速度演算処理の詳細については後述する。
一方、トロリー制御装置9は、運転支援装置8から目標速度が入力されると、加減速操作部6bから出力される加減速指令に代えてこの目標速度を用い、速度検出部4が出力したトロリー速度の計測値とを基にモータ速度指令を生成する。そして、トロリー制御装置9は、生成したモータ速度指令を走行用モータ210に出力する。続いて、走行用モータ210は、モータ速度指令に従って回転速度を制御し、トロリー2を目標速度どおりに制御する。これにより自動停止制御が実行される。
次に、条件判定部820、速度取得部830、振れ角取得部840及び目標速度生成部850が実行する目標速度演算処理について説明する。目標速度演算処理は、予め定めたサンプリング周期(例えば、100[ms])が経過するたびに実行される。なお、各回の目標速度演算処理は、サンプリング周期が経過する前に終了する。
図2に示すように、条件判定部820は、まず、ステップS101において、運転支援装置8から出力される制御モード切替指令を基にクレーン1の制御モードを設定する。
ステップS104では、制御状態を「制御開始」に設定(変更)した後、ステップS106に移行する。
一方、ステップS105では、制御状態を「未制御」に設定(変更)した後、ステップS106に移行する。
続いてステップS108に移行して、目標速度生成部850(停止用パターン生成部851)は、参照パターン記憶部810が記憶している参照パターンの一部を、自動停止制御のためのトロリー2の加速度パターン(加速度の時系列パターン。以下、「停止用パターン」とも呼ぶ)とする。具体的には、停止用パターン生成部851は、図3(a)に示すように、参照パターンの減速区間のうちから、トロリー2の速度が「0」となる終了点を含む部分で且つ加速度の時間積分の積分結果(図3(a)の斜線部の面積)がステップS107で取得したトロリー速度の計測値と等しくなる部分を切り出して、停止用パターンとする。
続いてステップS109に移行して、停止用パターン生成部851は、制御状態を「制御中」に変更した後、ステップS103に戻る。
続いてステップS111に移行して、目標速度生成部850(補償量算出部854)は、ステップS110で取得した振れ角の計測値を基に振れ角速度を算出する。続いて、補償量算出部854は、算出した振れ角速度と、ステップS108で生成した振れ角速度パターンとの偏差に基づき、停止用パターンの補償量を算出する。
続いて、補償量算出部854は、取得した振れ角速度と、算出した振れ角速度、つまり、現在の実際の振れ角速度との偏差を算出する。続いて、補償量算出部854は、算出した偏差にゲインを乗算し、乗算結果を補償量とする。
この目標速度の生成は、逐次行われ、また、振れ角速度をフィードバックしているため、停止用パターンの開始点に対応する振れ角及び振れ角速度と、自動停止制御開始時の実際の振れ角及び振れ角速度とに偏差がある場合には、この偏差を徐々に低減できる。図3(b)にこの位相面を示すが、自動停止制御中の振れ角及び振れ角速度の軌道は、振れ角速度参照パターンによる振れ角及び振れ角速度の軌道に徐々に近づくような軌道となる。
これにより、吊り荷12の積み地や降し地の座標が不明または精度が悪いときにも、トロリー2の減速停止と停止位置での吊り荷12の振れ止めとを容易に行うことができる。
また、自動停止制御中に、振れ角速度のフィードバック制御を行うようにしたため、ロープ長等から演算される振れ周期に誤差があっても、振れ角パターンを追従できる。
本実施形態に係る発明は、次のような効果を奏する。
(1)本実施形態に係る運転支援方法、及び運転支援装置8によれば、オペレータが、トロリー2の手動運転中に、自動停止制御の開始条件を満たす操作を行うだけで、トロリー2を停止させると共に停止時に吊り荷12の振れ止めを行うための目標速度を生成できる。それゆえ、目標速度に従ってトロリーの速度を制御させることで、手動運転中の任意の状態、つまり、任意のトロリー速度、任意の吊りロープ11の振れ角、任意の吊りロープ11の振れ角等から、自動停止制御を実行できる。
(3)本実施形態に係る運転支援装置8では、参照パターンは、加速開始時に生じる吊り荷12の振れが加速完了時に消失するようにトロリー2の加速を二段階で行い、減速開始時に生じる吊り荷12の振れが減速完了時に消失するように減速を二段階で行う加速度パターン(2段加速パターン)とした。この2段加速パターンは、台形頂部の長さ(時間)を任意に設定できるため、トロリー2が最高速度になるパターンを生成できる。このため、最高速度より小さい任意の速度に合わせたパターンを減速パターンとして生成(切り出し)することができる。
なお、本実施形態では、クレーン1の横行にのみ着目し、トロリー2の目標速度として、横行時の目標速度を生成する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、運転支援装置8が、横行・走行のうちの、走行時の目標速度を生成する構成としてもよいし、横行時の目標速度と走行時の目標速度との両方を生成する構成としてもよい。
本実施形態のシミュレーション結果を図4〜図7に示す。
各図は、シミュレーションの初期値である自動停止制御の開始時の振れ角と振れ角速度で作る位相面の第1象限、第2象限、第3象限、及び第4象限に対応している。このほか、シミュレーション条件としては、トロリー2の速度は、最大値に近い値(1.8[m/s])から最大値の25%(0.5[m/s])まで変化させた。また、仮のロープ長を10[m]、実ロープ長を8[m]として、仮のロープ長から演算される振れ周期に誤差をもたせた。サンプリング周期は100[ms]とし、トロリー2の最大速度は2[m/s]とした。参照パターンとしては、特許文献1に記載の2段加速パターンとし、運動方程式は、非特許文献1に記載のものを用いた。各図の最下部に初期値条件を記載する。条件の一つであるトロリー速度に合わせて参照パターンから切り出した停止用パターンを各図の上部に示す。停止用パターンが0になった時、若干の残留振れがあるが、その後すみやかに制定することがわかる。オペレータがどのような運転状態から自動に入れても、言い換えると、初期の振れ角と振れ角速度がどの象限にあっても、制定することがわかる。なお、振れ角検出装置5の検出結果(計測値)には、誤差や遅れがないものとした。
2 トロリー
3 ホイスト
4 速度検出部
5 振れ角検出部
6 オペレータ操作端
6a 上げ・下げ操作部
6b 加減速操作部
7 ホイスト制御装置
8 運転支援装置
9 トロリー制御装置
10 ガーダ
11 吊りロープ
12 吊り荷
210 走行用モータ
310 巻上用モータ
810 参照パターン記憶部
820 条件判定部
830 速度取得部
840 振れ角取得部
850 目標速度生成部
851 停止用パターン生成部
852 振れ角速度パターン生成部
853 速度生成実行部
854 補償量算出部
855 目標速度算出部
Claims (8)
- クレーンのオペレータの運転支援を行う運転支援装置で実行され、吊りロープで吊り荷を懸垂しているトロリーの速度パターンと前記吊りロープの実際の振れ角のフィードバックとに基づき前記トロリーの停止時に前記吊り荷の振れ止めを行う方法であって、
仮のロープ長または仮の振れ周期に基づいて算出され、前記トロリーを停止させると共に停止時に前記吊り荷の振れ止めを行うための、前記トロリーの加速度パターンである参照パターンを参照パターン記憶部に記憶させておき、
前記トロリーの手動運転中に、前記トロリーを停止させると共に停止時に前記吊り荷の振れ止めを行う自動停止制御の開始条件が満たされたと判定すると、前記参照パターン記憶部が記憶している前記参照パターンの一部を、前記自動停止制御のための前記トロリーの加速度パターンである停止用パターンとし、その停止用パターンに従って前記トロリーが制御された場合に発生が予測される前記吊りロープの振れ角速度パターンと実際の振れ角速度との偏差に基づき前記停止用パターンを補償し、補償後の前記停止用パターンに基づき前記トロリーの目標速度を逐次生成することを特徴とするクレーンの運転支援方法。 - クレーンのオペレータの運転支援を行う運転支援装置において、吊りロープで吊り荷を懸垂しているトロリーの速度パターンと前記吊りロープの実際の振れ角のフィードバックとに基づき前記トロリーの停止時に前記吊り荷の振れ止めを行う装置であって、
仮のロープ長または仮の振れ周期に基づいて算出され、前記トロリーを停止させると共に停止時に前記吊り荷の振れ止めを行うための、前記トロリーの加速度パターンである参照パターンを記憶している参照パターン記憶部と、
前記トロリーの手動運転中に、前記トロリーを停止させると共に停止時に前記吊り荷の振れ止めを行う自動停止制御の開始条件が満たされたかを判定する条件判定部と、
前記吊りロープの振れ角の計測値を取得する振れ角取得部と、
前記開始条件が満たされたと判定された場合、前記参照パターン記憶部が記憶している前記参照パターンの一部を、前記自動停止制御のための前記トロリーの加速度パターンである停止用パターンとし、その停止用パターンに従って前記トロリーが制御された場合に発生が予測される前記吊りロープの振れ角速度パターンと、前記計測値から演算される振れ角速度との偏差に基づき前記停止用パターンを補償し、補償後の前記停止用パターンに基づき前記トロリーの目標速度を逐次生成する目標速度生成部と、を備えたことを特徴とするクレーンの運転支援装置。 - 前記トロリーの速度の計測値を取得する速度取得部を備え、
前記目標速度生成部は、前記参照パターンのうちから、前記トロリーの速度が「0」となる終了点を含む部分で且つ前記トロリーの加速度の時間積分の積分結果が、前記トロリーの速度の計測値と等しくなる部分を切り出して、前記停止用パターンとして用いることを特徴とする請求項2に記載のクレーンの運転支援装置。 - 前記トロリーの速度の計測値を取得する速度取得部を備え、
前記目標速度生成部は、前記参照パターンのうちから、前記トロリーの速度が「0」となる終了点を含む部分で且つ前記トロリーの加速度の時間積分の積分結果が、前記トロリーの速度の計測値と等しくなる部分の開始点を特定し、前記停止用パターンの使用時に、特定した開始点から該部分を読みだして、前記停止用パターンとして用いることを特徴とする請求項2に記載のクレーンの運転支援装置。 - 前記目標速度生成部は、
前記偏差に基づき、前記停止用パターンの補償量を算出する補償量算出部と、
前記補償量算出部で算出した補償量に基づき前記停止用パターンを補償し、補償後の前記停止用パターンに基づき前記目標速度を生成する目標速度算出部と、を備え、
前記補償量算出部は、前記偏差にゲインを乗算した乗算結果を、前記補償量とすることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のクレーンの運転支援装置。 - 前記補償量算出部は、前記偏差が大きいときには、小さいときに比べ、前記ゲインを小さくすることを特徴とする請求項5に記載のクレーンの運転支援装置。
- 前記参照パターンは、前記トロリーの速度が予め定めた最高速度にあり、且つ前記吊りロープの振れ角及び振れ角速度のそれぞれが「0」であるときに減速を開始し、前記トロリーの停止時に前記吊り荷の振れ止めを行うための、前記トロリーの理想的な減速パターンを含む加速度パターンであることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載のクレーンの運転支援装置。
- 前記参照パターンは、加速開始時に生じる前記吊り荷の振れが加速完了時に消失するように前記トロリーの加速を二段階で行い、減速開始時に生じる前記吊り荷の振れが減速完了時に消失するように減速を二段階で行う加速度パターンであることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載のクレーンの運転支援装置。
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| CN112645219A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-04-13 | 上海振华重工电气有限公司 | 一种行车智能化控制系统及方法 |
| WO2023116097A1 (zh) * | 2021-12-21 | 2023-06-29 | 段采标 | 实现机械触觉的方法及电子设备 |
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